JPH04272720A - 炊飯器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、鍋内に収容した米を
加熱して炊飯をする炊飯器に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来のこの種の炊飯器においては、ケー
スの内底部に炊飯ヒータおよび温度センサが設けられ、
このケース内に鍋が挿脱自在に収納されている。そして
この鍋内に所定量の米と水を収容し、ケースの上端の開
口部を蓋体で閉塞し、この状態で炊飯ヒータに通電をし
て鍋を加熱する。

【０００３】鍋の温度は温度センサにより逐次検出され
、この検出に基づいて炊飯ヒータの通電が炊飯に適する
ように制御され、これにより所定時間が経過した時点に
飯が炊き上がる。そして炊き上がった飯は、ケースの内
周部に設けられた保温ヒータにより保温される。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ところがこのような従
来の炊飯器においては、炊き上がった飯の保温中にその
飯の水分が徐々に減少して乾燥し、これにより風味の低
下を招き、さらに保温が長時間に亘ると、変色したり異
臭が生じてしまう。

【０００５】またケースの内底部に炊飯ヒータおよび温
度センサが配置して乱雑な状態にあり、このため鍋を取
り出してケース内を清掃する際の作業が面倒となる難点
があった。

【０００６】この発明はこのような点に着目してなされ
たもので、その目的とするところは、保温中の飯の乾燥
を防止して良好な風味を保つことができ、またケース内
に対する清掃を容易に能率よく行なうことができる炊飯
器を提供することにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】この発明はこのような目
的を達成するために、ケース内に収納された有底筒状の
加熱容器と、この加熱容器を密閉する蓋体と、前記加熱
容器を加熱する加熱手段と、前記加熱容器内に挿脱自在
に収納された鍋と、前記加熱容器の側面部に設けられ前
記鍋の温度を検出して前記加熱手段を制御する温度セン
サと、前記加熱容器内に弁機構を介して連通する水タン
クと、前記弁機構を開閉制御する制御手段とを具備し、
前記鍋内の米を前記加熱手段で加熱して炊飯をし、かつ
炊飯後に鍋内の飯を保温し、この保温時に前記弁機構を
開放して水タンク内の水を加熱容器内に供給するように
したものである。

【０００８】

【作用】加熱容器が加熱手段により加熱され、この加熱
容器の熱が鍋に伝導し、この鍋の温度が温度センサによ
り逐次検出され、そのデータに基づいて加熱手段が炊飯
に適するように制御される。そして所定時間が経過する
と、炊飯が完了し、保温に切り替わり、これに応じて水
タンクの弁機構が開放操作され、水タンク内の水が加熱
容器内に供給され、この水が徐々に蒸発し、その蒸気が
鍋内に徐々に侵入する。

【０００９】

【実施例】以下、この発明の実施例について図面を参照
して説明する。図中１はケースで、このケース１内に有
底筒状の加熱容器２が収納固定されている。加熱容器２
は例えばダイカストにより深皿状に成形された基体３と
、この基体３の上端縁に気密的に接続固定された円筒状
の枠体４とで構成されている。そして前記基体３に加熱
手段として炊飯ヒータ５が埋め込まれている。

【００１０】加熱容器２内には鍋６が挿脱自在に収納さ
れ、この鍋６は外底面が加熱容器２の内底面に接して支
持され、この鍋６の外周面と加熱容器２の内周面との間
には隙間７が残されている。

【００１１】ケース１の内側部には温度センサ１０が設
けられ、この温度センサ１０の温度感知部１０ａ　が加
熱容器２の側面を気密的に貫通してその内側に突出し、
この突出端が鍋６の外側面に接触し、この接触により鍋
６の温度を検出し、この検出に基づいて前記炊飯ヒータ
５の通電を制御するようになっている。

【００１２】ケース１の上端部には蓋体１１が設けられ
、この蓋体１１はヒンジ１２を介してケース１に回動自
在に枢着され、この蓋体１１によりケース１の上端の開
口部が開閉されるようになっている。そしてこの蓋体１
１の内面に鍋６の上端の開口部を開閉する内蓋１３が着
脱可能に取り付けられ、この内蓋１３に微細な蒸気孔１
４…が穿設されている。

【００１３】蓋体１１内には電子ユニット１６が収納さ
れ、また蓋体１１の基端側端部に水タンク１７が設けら
れている。この水タンク１７は上端に開口部１８を有し
、この開口部１８が蓋体１１の上面に露出し、この開口
部１８にその開閉用の開閉カバー１９が設けられている
。

【００１４】水タンク１７の底面には、排出口２０が形
成されているとともに、この排出口２０を開閉する常閉
の弁機構２１が設けられている。そしてケース１内に前
記弁機構２１に対向する受水部２２が設けられ、この受
水部２２から導水管２３が導出し、この導水管２３が加
熱容器２の側面に接続され、水タンク１７内が前記弁機
構２１から導水管２３を経て加熱容器２内に連通するよ
うに構成されている。そして蓋体１１内に前記弁機構２
１を開閉制御する制御手段としてソレノイド２４が設け
られている。

【００１５】加熱容器２の外周部および蓋体１１の内面
の内側には、加熱容器２を加熱する加熱手段として保温
ヒータ２５，２６が設けられている。そして蓋体１１に
設けられた保温ヒータ２６は蓋体１１の内面への結露を
防止する機能を兼ねるようになっている。なお、２７は
蓋体１１をケース１に対して掛脱可能に掛止する掛止機
構で、２８がその解除用の操作ボタンである。

【００１６】次に作用について述べる。

【００１７】炊飯を行なう際には、蓋体１１を開いて加
熱容器２内から鍋６を取り出し、この鍋６内に水洗いし
た所定量の米および水を収容する。そして前記鍋６を加
熱容器２内に収納し、蓋体１１を閉じる。また水タンク
１７内に開閉カバー１９を開いて適量の水を収容し、前
記開閉カバー１９を閉じ、このような状態でスタートボ
タン（図示せず）を投入する。

【００１８】スタートボタンの投入に応じて炊飯ヒータ
５が通電され、この炊飯ヒータ５により加熱容器２が加
熱され、この加熱容器２の熱が鍋６に伝導する。そして
鍋６の温度が温度センサ１０により逐次検出され、その
データが電子ユニット１６に送られ、このデータに基づ
いて炊飯ヒータ５の通電が炊飯に適するように制御され
る。

【００１９】このような状態で所定時間が経過すると、
炊飯が完了し、炊き上がった飯が蒸される。そしてこの
のち炊飯ヒータ５が低出力に切り替えられるとともに、
保温ヒータ２５，２６が通電され、これにより炊き上が
った飯が保温され、この保温への切り替わりに応じてソ
レノイド２４を介して水タンク１７の弁機構２１が開放
操作される。

【００２０】弁機構２１の開放により水タンク１７内の
水が受水部２２から導水管２３を通して加熱容器２内に
供給され、この水が鍋６の外周面と加熱容器２の内周面
との間の隙間７内に溜まる。そしてこの水が炊飯ヒータ
５、保温ヒータ２５，２６の熱に基づいて徐々に蒸発し
、その蒸気が内蓋１３の蒸気孔１４…を通して鍋６内に
徐々に侵入する。

【００２１】このように飯の保温中に鍋６内に順次蒸気
が侵入し、このため飯が乾燥するようなことがなく、し
たがってその風味の低下や変色、異臭の発生が防止され
る。

【００２２】一方、ケース１内に対する清掃に当たって
は、加熱容器２内から鍋６を取り出してこの加熱容器２
の内面を布巾などで拭くわけであるが、加熱容器２の内
底部が平坦状であるからその拭き作業を容易に能率よく
行うことができる。

【００２３】

【発明の効果】以上述べたようにこの発明によれば、飯
の保温中に鍋内に順次蒸気を供給することができ、した
がって保温中における飯の乾燥を抑えて風味の低下や変
色、異臭の発生を防止でき、またケース内に対する清掃
を容易に能率よく行なうことができる利点がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の一実施例による炊飯器の断面図。

【符号の説明】

１…ケース ２…加熱容器 ５…炊飯ヒータ（加熱手段） ６…鍋 １０…温度センサ １７…水タンク ２１…弁機構 ２４…ソレノイド（制御手段） ２５，２６…保温ヒータ（加熱手段）

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　ケース内に収納された有底筒状の加熱
   容器と、この加熱容器を密閉する蓋体と、前記加熱容器
   を加熱する加熱手段と、前記加熱容器内に挿脱自在に収
   納された鍋と、前記加熱容器の側面部に設けられ前記鍋
   の温度を検出して前記加熱手段を制御する温度センサと
   、前記加熱容器内に弁機構を介して連通する水タンクと
   、前記弁機構を開閉制御する制御手段とを具備し、前記
   鍋内の米を前記加熱手段で加熱して炊飯をし、かつ炊飯
   後に鍋内の飯を保温し、この保温時に前記弁機構を開放
   して水タンク内の水を加熱容器内に供給することを特徴
   とする炊飯器。