JPH04272482A - 可変容量型斜板式液圧回転機 - Google Patents

可変容量型斜板式液圧回転機

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JPH04272482A
JPH04272482A JP2322545A JP32254590A JPH04272482A JP H04272482 A JPH04272482 A JP H04272482A JP 2322545 A JP2322545 A JP 2322545A JP 32254590 A JP32254590 A JP 32254590A JP H04272482 A JPH04272482 A JP H04272482A
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tilting
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国分 晴雄
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均 佐藤
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、油圧機器の油圧源として活用される油圧ポン
プや油圧機械の駆動源として活用される油圧モータ等の
可変容量型斜板式液圧回転機に関する。
[従来の技術] 第13図は、この種の従来の可変容量型斜板式液圧回転
機の一例を示す縦断面図、第14図(イ)、(ロ)はそ
れぞれ第13図に示す液圧回転機に備えられる斜板を示
す背面図、側面図、第15図(イ)、(ロ)はそれぞれ
斜板の傾転位置を示す図、第16図は第14図(イ)、
(ロ)に示す斜板を傾転させる傾転制御ピストンの圧力
角を説明する図である。
上記した第13図〜第15図(イ)、(ロ)に示す可変
容量型斜板式液圧回転機は特開昭59−79078号公
報に開示されている。
第13図に示す液圧回転機は、本体を形成するケーシン
グ50と、このケーシング50内に回転可能に設けられ
、その回転方向に沿つて複数のシリンダ51が形成され
たロータ52と、このロータ52の中央部分に挿入され
、このロータ52にスプライン53を介して係合する出
力軸54と、ロータ52のシリンダ51内を摺動可能な
ピストン55と、このピストン55の端部に相対的回動
自在に装着されたシュー56と、このシュー56が摺接
する平滑面57を有し、第14図(イ)、(ロ)及び第
15図(イ)、(ロ)で例示する支点58を中心に傾転
可能な斜板59と、この斜板59を傾転させる傾転制御
ピストン60とを備えている。
なお、61、62は出力軸54を回動自在に保持する軸
受、63、64はロータ52のシリンダ51内のピスト
ン55を作動させる圧油の吸排通路、65は傾転制御ピ
ストン60を作動させる圧油の通路である。
上記した斜板59は、第14図(イ)に示すように全体
がドーナツ形を形成するとともに、その側面形状が第1
4図(ロ)、第15図(イ)、(ロ)に示すように上方
に行くにしたがつて幅寸法が狭くなつており、また平滑
面の反対側に位置する面部は支点58を中心として18
0゜より小さい角度を形成する2つの平面66、67を
有する。
この液圧回転機は、例えば第13図に示す吸排通路63
から流体が複数のシリンダ51内に導かれることにより
、ピストン55からシュー56を介して斜板59に第1
5図(イ)、(ロ)で例示する押圧力Fが作用し、この
押圧力Fの横方向成分によつてシュー56が斜板59の
周方向に沿つて滑動し、これと一体的にピストン55、
ロータ52が回転し、同時にスプライン53を介して出
力軸54が回転し、排出流体は吸排通路64から排出す
る。すなわち、吸排通路63から供給され、吸排通路6
4から排出される流体によつて出力軸54を回転し、モ
ータとして機能する。また逆に、出力軸54を外力で回
転させることにより吸排通路64から吸排通路63に流
体が流れ、ポンプとして機能する。
そして、第15図(イ)に示すように傾転制御ピストン
60を収縮状態に保ち、ケーシング50の壁面68に斜
板59の平面66が当接する状態にすることにより、斜
板59の傾転角が大きくなり、第13図に示すピストン
55のストロークが大きくなつてロータ52が1回転す
るのに必要な流量か増えるため、例えば出力軸54を低
速で回転させることができる。また、第13図に示す通
路65から流体を供給して第15図(ロ)に示すように
傾転制御ピストン60を伸長させることにより、斜板5
9が支点58を中心に傾転し、その平面67がケーシン
グ50の壁面68に当接し、斜板59の傾転角が小さく
なる。これに伴つて第13図に示すピストン55のスト
ロークが小さくなつてロータ52が1回転するのに必要
な流量が減るため、出力軸54を比較的高速で回転させ
ることができる。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところで、このような従来の液圧回転機にあつては、可
変容量の範囲を数%ずつ異ならせた複数の液圧回転機を
製作する場合には、斜板59の形状を異ならせたもの、
すなわち平面66と平面67とのなす角度を異ならせた
ものを複数用意しなければならない。しかしながら、斜
板59は高精度を要求される平滑面57を有するもので
あることから、このような場合に製作工数がかかり。そ
のため、複数の液圧回転機全体を含めた製造費が高くな
りやすい。
また、従来技術にあつては、第16図に例示するように
、鉛直面を形成するケーシング50の壁面68に斜板5
9の2つの平面66、67を当接させることによりその
傾転量を規定するものであることから、斜板59の平面
66にその軸方向が垂直となるように当接する傾転制御
ピストン60の揺動範囲、すなわち圧力角β1は、平面
66が壁面68に当接したときの傾転角である最大傾転
角αmaxと、平面67が壁面68に当接したときの傾
転角である最小傾転角αminとの差(β1=αmax
−αmin)に一致し、このため傾転制御ピストン60
の摺動動作に伴う摩擦力が大きくなり当該傾転制御ピス
トン60の耐焼付性が劣化しやすい問題もある。
本発明は、上記した従来技術における実情に鑑みてなさ
れたもので、その目的は、可変容量の範囲を異ならせた
複数の液圧回転機の製作に際して同一形状の斜板を設け
ることができ、しかも傾転制御ピストンの摺動時の摩擦
力を軽減することができる可変容量型斜板式液圧回転機
を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
この目的を達成するために、本発明は、ケーシングと、
このケーシング内に回転可能に設けられ、複数のシリン
ダが形成されたロータと、このロータに係合する出力軸
と、シリンダ内に摺動可能に設けたピストンと、このピ
ストンの端部に装着されたシューと、このシューが摺接
する平滑面を有し、所定の支点を中心に傾転可能な斜板
と、この斜板を傾転させる傾転制御ピストンとを備えた
可変容量型斜板式液圧回転機において、斜板とケーシン
グとの間に斜板の傾転位置を規定する傾転制御板を設け
、この傾転制御板は、上記支点を境として一方の側に斜
板の平滑面と反対側に位置する面が当接可能な第1の支
持部を有し、他方の側に斜板の平滑面と反対側に位置す
る面が当接可能な第2の支持部を有する構成にしてある
[作用] 本発明は上記のように、斜板の傾転位置を規定する傾転
制御板を設けたことから、斜板の傾転量つまり可変容量
の範囲は傾転制御板の形状に依存し、複数の可変容量の
範囲の異なる液圧回転機の製作に際して、高精度な平滑
面を必要としない傾転制御板の形状の異なるものを複数
用意すれば良く、したがつて複数の液圧回転機に対して
同一形状の斜板を設けることができる。
また、斜板の平滑面が当接される傾転制御板の第1の支
持部、第2の支持部は斜板の傾転の支点を境に互いに反
対側に位置し、第1の支持部、第2の支持部の状態を適
宜に設定することにより支点を含む鉛直線に対する斜板
の揺動範囲を決めることができ、したがつて、斜板の必
要とされる最大傾転角αmaxと最小傾転角αminを
確保しつつ傾転制御ピストンの圧力角β2を斜板の最大
傾転角αmaxと最小傾転角αminの差よりも小さな
角度に設定でき(0≦β2<αmax−αmin)、こ
れにより傾転制御ピストンの摺動時の摩擦力を比較的小
さなものとすることができる。
[実施例] 以下、本発明の可変容量型斜板式液圧回転機の実施例を
図に基づいて説明する。
第1図は本発明の第1の実施例を示す縦断面図、第2図
、第3図は第1図に示す実施例に備えられる斜板の傾転
位置をそれぞれ示す縦断面図、第4図は第2図、第3図
に示す斜板を傾転させる傾転制御ピストンの圧力角β2
を説明する図である。
第1図に示す第1の実施例は、本体を形成するケーシン
グ1と、このケーシング1に固定されるリアケーシング
2と、ケーシング1内に配置され、かつリアケーシング
2に固定され流体通路を有する切換弁3と、この切換弁
3に当接するようにケーシング1内に設けられ、回転可
能なロータ4と、このロータ4の周方向に沿つて複数形
成されたシリンダ5と、このシリンダ5内に摺動可能に
設けられたピストン6と、このピストン6の端部に係着
されたシュー7と、このシュー7が当接する斜板8と、
ロータ4にスプライン5bを介して係合する出力軸9と
、斜板8の傾転中心となる支点10とを備えている。な
お、支点10は半球凸部を有し、斜板8にはこの支点1
0の半球凸部に適合する凹部を有し、これにより斜板8
は支点10に対して傾転可能になつている。また、斜板
8の下方位置に対向してケーシング1に形成されたシリ
ンダ11と、このシリンダ11内に摺動可能に設けた傾
転制御ピストン12と、斜板8の上方位置に対向してケ
ーシング1に形成されたシリンダ13と、このシリンダ
13内に摺動可能に設けた傾転制御ピストン14とを備
えている。また、出力軸9の一方を回転自在に保持し、
ケーシング1に設けられる軸受21と、出力軸9の他方
を回転自在に保持し、リアケーシング2に設けられる軸
受22と、リアケーシング2に設けられ、ロータ4のピ
ストン6を作動させる流体が流れるポートと、傾転制御
ピストン12を作動させる流体を導く油路31、32と
、傾転制御ピストン14を作動させる流体を導く油路3
3、34とを備えている。
なお、上記したロータ4には切換弁3を介してポート4
0に連通するポート穴5aを設けてあり、このポート穴
5aはシリンダ5に連通している。
また上記した斜板8は、シュー7が当接する面が平滑面
8aからなつており、この平滑面8aの反対側に位置す
る面が1つの平面8bからなつている。
そして、この第1の実施例では、斜板8とケーシング1
との間に、斜板8の傾転位置を規定する傾転制御板20
を設けてある。この傾転制御板20は第2図に示すよう
にピン23でケーシング1に固定してあり、また斜板8
の傾転中心を形成する支点10はこの傾転制御板20に
嵌合させてある。また傾転制御板20は第4図に示すよ
うに支点10を境として一方の側すなわち上方側に斜板
8の平面8bが当接可能な第1の支持部、例えば第1の
平面20aを有し、支点10を境として他方の側すなわ
ち下方側に第2の支持部、例えば第1の平面20aとの
間で180゜より小さい所定の角度をなし、かつ斜板8
の平面8bが当接可能な第2の平面20bを有している
。なお、前述した第1図に示す軸受21は、この傾転制
御板20を介してケーシング1に離脱しないように固定
されており、また出力軸9に固定した係止部材9a、9
b間に配置されている。すなわち上記の傾転制御板20
は、出力軸9の軸方向の移動を規制する規制手段を兼ね
ている。
このように構成した実施例の動作については、傾転制御
板20に対する斜板8の動作以外については、基本的に
前述した第13図に示す液圧回転機と同様である。
すなわち、例えば第1図に示すポート40から流体が切
換弁3、ポート穴5aを介してロータ4の複数のシリン
ダ5に供給されることにより、該当するピストン6から
シュー7を介して斜板8に押圧力Fが作用し、この押圧
力Fの横方向成分によつてシュー7が斜板8の周方向に
沿つて滑動し、これと一体的にピストン6、ロータ4が
回転し、同時にスプライン5bを介して出力軸9が回転
し排出流体は図示しない排出通路から排出する。すなわ
ち、ポート40から供給される流体によつて出力軸9を
回転してモータとして機能する。また逆に、出力軸9を
外力で回転させるようにすればポート40から流体が流
出しポンプとして機能する。
また、第2図に示すように油路32を介してシリンダ1
1に流体を供給し、傾転制御ピストン12を伸長させ、
一方の傾転制御ピストン14を収縮させた状態にするこ
とにより、斜板8の平面8bが傾転制御板20の第1の
平面20aに当接し、斜板8の傾転角αが大きくなり、
ロータ4のピストン6のストロークが大きくなつてロー
タ4が1回転するのに必要な流量が増えるため、これに
より例えば出力軸9を低速で回転させることができる。
また、第3図に示すように油路34を介してシリンダ1
3に流体を供給し、傾転制御ピストン14を伸長させ、
他方の傾転制御ピストン12を収縮させた状態にするこ
とにより、斜板8が支点10を中心に傾転し、斜板8の
平面8bが傾転制御板20の第2の平面20bに当接し
、斜板8の傾転角αが小さくなり、ロータ4のピストン
6のストロークが小さくなつてロータ4が1回転するの
に必要な流量が減るため、これにより例えば出力軸9を
高速で回転させることができる。
そして、上述の斜板8の傾転制御板20への当接動作に
際しては、第4図に模式的に示すように、傾転制御ピス
トン14が伸長した状態では、斜板8の平面8bが傾転
制御板20の第2の平面20bに当接することから、支
点10を通る鉛直線10aに対して斜板8の平滑面8a
が所望の最小傾転角αminをなし、傾転制御ピストン
14が収縮した状態では斜板8の平面8bが傾転制御板
20の第1の平面20aに当接することから、上記鉛直
線10aに対して斜板8の平滑面8aが所望の最大傾転
角αmaxをなす。すなわち、最小傾転角αminを形
成するとき、斜板8の平面8bの下端は鉛直線10aを
越えて傾転制御板20側に入り込み、最大傾転角αma
xを形成するとき斜板8の平面8bの上端は鉛直線10
aを越えて傾転制御板20側に入り込む。したがつて、
傾転制御ピストン14は、その軸方向が斜板8の平面8
bと直交するように当該平面8bに当接するものの、そ
の揺動範囲である圧力角β2は、傾転制御板20の第1
の平面20a、第2の平面20bの形態に依存し、β2
<αmax−αminの関係にすることができる。
なお、第5図は傾転制御板を第4図に示すものと異なら
せた第2の実施例を示しているが、この第5図に示す傾
転制御板20の第2の平面20bは支点10を通る鉛直
線10aに一致させてある。
このように傾転制御板20の第1の平面20aと第2の
平面20bの形態を設定したものでは、所望の最大傾転
角αmax、最小傾転角αminを確保できるとともに
、傾転制御ピストン14の圧力角をほぼ0にすることが
できる。
上述のように構成した第1、第2の実施例では、可変容
量の異なる複数の液圧回転機を製作する場合には、傾転
制御板20の第1の平面20aと第2の平面20bの形
態の異なるものを複数用意すればよく、斜板8の形状を
全ての液圧回転機に対して同一にすることができる。そ
して、傾転制御板20は平滑面を形成することを要しな
いので製作が容易であり、これにより全ての液圧回転機
を含む全体の製造費を安くすることができる。
また、第4、第5図に例示したように、傾転制御ピスト
ン14(12)の圧力角β2を斜板8の最大傾転角αm
axと最小傾転角αminとの差よりも小さくすること
ができ、これにより当該傾転制御ピストン14(12)
の摺動摩擦力を小さく抑えることができ、耐焼付性を向
上させることができる。
なお、傾転制御板20が出力軸9の軸方向の移動を規制
する手段を兼ねることから、この出力軸9の保持構造を
比較的簡単な構造とすることができ、全体形状の小型化
及び軽量化に貢献する。
第6図〜第8図は本発明の第3の実施例を示す説明図で
、第6図、第7図は斜板の傾転位置をそれぞれ示す縦断
面図、第8図は斜板を傾転させる圧力角β2を説明する
図である。
これらの第6〜8図に示す第3の実施例は、斜板8の平
滑面8aと反対側に位置する面8bが当接可能な第1支
持部を傾転制御板20の表面に形成され、支点10中心
を通る鉛直線10aに平行な第1の平面20aとすると
ともに、第2の支持部を傾転制御板20の表面に形成さ
れ、支点10中心を通る鉛直線10aに平行な第2の平
面20bとするとともに、第2の平面20bを第1の平
面20aよりも若干鉛直線10a方向に突出させ、かつ
鉛直線10aよりも若干手前に位置させた構成にしてあ
る。その他の構成は前述した第1の実施例と同等である
このように構成してある第3の実施例にあつても、第6
図に示すように、傾転制御ピストン12、14を適宜作
動させることにより、斜板8の裏側の平面8bの上縁部
が傾転制御板20の第1の平面20aに当接することに
より、最大傾転角αmaxを確保することができ、第7
図に示すように、斜板の平面8bの下縁部が傾転制御板
20の第2の平面20bに当接することにより、最小傾
転角αminを確保することができ、また第8図に示す
ように、斜板8を鉛直線10aを中心に揺動させるよう
にしてあることから、第4図で示した第1の実施例と同
様に圧力角β2を、β2<αmax−αminの関係に
することができ、前述した第1の実施例と同等の作用効
果を奏する他、第1の平面20a、第2の平面20bが
鉛直線10aに対して平行な平面であるので傾転制御板
20の製作が容易となる効果がある。
第9図は本発明の第4の実施例を模式的に示した図であ
る。
この第4の実施例では、傾転制御板20の第1の支持部
を鉛直線10aに平行な第1の平面20aとして鉛直線
10aの十分に手前に位置させるとともに、第2の支持
部を鉛直線10aに一致する平面20bに構成してある
。その他の構成は前述した第1の実施例と同等である。
このように構成した第4の実施例は、前述した第5図に
示す第2の実施例と同様に、所望の最大傾転角αmax
、最小傾転角αminを確保でき、しかも傾転角制御ピ
ストン14の圧力角をほぼ0にすることができるととも
に、前述した第3の実施例と同様に、第1の平面20a
が鉛直線10aに平行な平面、第2の平面20bが鉛直
線10aに一致する平面であるので傾転制御板20の製
作が容易となる効果がある。
第10図は本発明の第5の実施例を模式的に示した図で
ある。
この第5の実施例は、傾転制御板20に設ける第1の支
持部を第1の角部20cに設定し、第2の支持部を第2
の角部20dに設定し、これらの第1の角部20c、第
2の角部20dの位置を鉛直線10aの手前に位置させ
た構成にしてある。
その他の構成は前述した第1の実施例と同等である。
このように構成した第5の実施例では、同第10図の実
線で示すように、傾転制御ピストン14が伸長した状態
では斜板8の平面8bが第2の角部20dに当接し、支
点10を通る鉛直線10aに対して斜板8の平滑面8a
が所望の最小傾転角αmaxをなし、同第10図の2点
鎖線で示すように、傾転制御ピストン14が収縮した状
態では斜板8の平面8bが傾転制御板20の第1の角部
20cに当接し、鉛直線に対して斜板8の平滑面8aが
所望の最大傾転角αmaxをなす。したがつて、前述し
た第4図に示す第1の実施例と同等の斜板8の傾転状態
にすることができ、第1の実施例と同等の作用効果を奏
する他、第1の角部20c、第2の角部20dの形成は
簡単であるので傾転制御板20の製作が容易となる効果
がある。
第11図、第12図は本発明の第6の実施例を示す説明
図で、第11図は最大傾転角αmaxを形成する斜板の
傾転位置を示す縦断面図、第12図は最小傾転角αmi
nを形成する斜板の傾転位置を示す縦断面図である。
これらの図に示す第6の実施例は、前述した第2、3図
に示す実施例と同等の傾転制御板20、すなわち斜板8
の面8bが当接可能な第1の支持部が第1の平面20b
から成り、第2の支持部が第2の平面20bから成り、
これらの第1の平面20aと第2の平面20bとがなす
角度を180゜より小さい所定角度に形成した傾転制御
板20を設けるとともに、この傾転制御板20に穴20
e、20fを形成し、傾転制御ピストン14、12のそ
れぞれを大径部14a、12a、小径部14b、12b
を有する構成にし、傾転制御ピストン14、12の段差
面14c、12cのそれぞれが傾転制御板20に係止可
能になつている。すなわち、傾転制御板20が傾転制御
ピストン14、12の斜板8方向の移動を規制する規制
手段を兼ねている。
このように構成した第6の実施例では、第11図に示す
ように傾転制御ピストン12が伸長した状態では、斜板
8の平面8bが傾転制御板20の第1の平面20aに当
接することから、支点10を通る鉛直線10aに対して
斜板8の平滑面8aが所望の最大傾転角αmaxをなす
。このとき、傾転制御ピストン12はその小径部12b
の先端12dが斜板8に当接し、大径部12aと小径部
12bの段差面12cは傾転制御板20の平面20gと
の間にわずかな隙間42を形成する。同様に、第12図
に示すように傾転制御ピストン14が伸長した状態では
、斜板8の平面8bが傾転制御板20の第2の平面20
bに当接することから、支点10を通る鉛直線10aに
対して斜板8の平滑面8aが最小傾転角αminをなす
。このとき、傾転制御ピストン14は先端14dが斜板
8に当接し、段差面14cは傾転制御板20の平面20
gとの間にわずかな隙間43を有する。
上述のように、最大傾転角αmaxと最小傾転角αmi
nは傾転制御板20の形状に依存する。また、例えば第
11図に示すように、傾転制御ピストン12に作用する
流体圧力がピストン6に作用する流体圧力より大きくな
り、斜板8に作用する傾転制御ピストン12による作用
力fが斜板8を安定維持できる範囲を越えてピストン6
の作用力Fより大きくなると、傾転制御ピストン12は
斜板8の方向に移動し、斜板8は浮き上り始める。しか
し、傾転制御ピストン12は隙間42の量だけ移動する
と段差面12dが傾転制御板20の平面20gに当接し
係止するため、斜板8は隙間42に相当する浮き上り量
だけ浮き上り、停止する。
このように構成した第6の実施例では、前述した第1の
実施例と同様の作用効果を奏する他、隙間42および隙
間43を実用上問題のない範囲に設定することで斜板8
のを浮き上りを実用上問題のない範囲にすることが可能
となり、構造の簡単な最小部材数で安価に斜板8の浮き
上りを防止することができる。
〔発明の効果〕
本発明の可変容量型斜板式液圧回転機は、以上述べたよ
うに構成してあることから、可変容量の範囲を異ならせ
た複数の液圧回転機の製作に際して同一形状の斜板を設
けることができ、傾転制御板は平滑面を要しないので安
価に製作でき、それ故、複数の液圧回転機全体を含めた
製造費用を従来に比べて安くすることができる。
また、傾転制御ピストンの圧力角を従来に比べて小さく
することができ、これにより摺動時の摩擦力を軽減でき
、従来に比べて耐焼付性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の可変容量型斜板式液圧回転機の第1の
実施例を示す縦断面図、第2図、第3図は第1図に示す
実施例に備えられる斜板の傾転位置をそれぞれ示す縦断
面図、第4図は第2、3図に示す斜板を傾転させる傾転
制御ピストンの圧力角を示す説明図、第5図は本発明の
第2の実施例を模式的に示した図、第6図〜第8図は本
発明の第3の実施例を示す説明図で、第6図、第7図は
斜板の傾転位置をそれぞれ示す縦断面図、第8図は斜板
を傾転させる圧力角β2を説明する図、第9図は本発明
の第4の実施例を模式的に示した図、第10図は本発明
の第5の実施例を模式的に示した図、第11図、第12
図は本発明の第6の実施例を示す説明図で、第11図は
最大傾転角αmaxを形成する斜板の傾転位置を示す縦
断面図、第12図は最小傾転角αminを形成する斜板
の傾転位置を示す縦断面図、第13図は、この種の従来
の可変容量型斜板式液圧回転機の一例を示す縦断面図、
第14図(イ)、(ロ)はそれぞれ第13図に示す液圧
回転機に備えられる斜板を示す背面図、側面図、第15
図(イ)、(ロ)はそれぞれ斜板の傾転位置を示す図、
第16図は第14図(イ)、(ロ)に示す斜板を傾転さ
せる傾転制御ピストンの圧力角を説明する図である。 1……ケーシング、4……ロータ、5……シリンダ、6
……ピストン、7……シュー、8……斜板、9……出力
軸、10……支点、11……シリンダ、12……傾転制
御ピストン、13……シリンダ、14……傾転制御ピス
トン、20……傾転制御板、20a……第1の平面、2
0b……第2の平面、20c……第1の角部、20d…
…第2の角部、20e、20f……穴、20g……平面

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ケーシングと、このケーシング内に回転可
    能 に設けられ、複数のシリンダが形成されたロータと、こ
    のロータに係合する出力軸と、上記シリンダ内に摺動可
    能に設けたピストンと、このピストンの端部に装着され
    たシューと、このシューが摺接する平滑面を有し、所定
    の支点を中心に傾転可能な斜板と、この斜板を傾転させ
    る傾転制御ピストンとを備えた可変容量型斜板式液圧回
    転機において、上記斜板と上記ケーシングとの間に該斜
    板の傾転位置を規定する傾転制御板を設け、この傾転制
    御板は、上記支点を境として一方の側に上記斜板の上記
    平滑面と反対側に位置する面が当接可能な第1の支持部
    を有し、他方の側に上記斜板の上記平滑面と反対側に位
    置する面が当接可能な第2の支持部を有することを特徴
    とする可変容量型斜板式液圧回転機。
  2. 【請求項2】第1の支持部が第1の平面であり、第2の
    支持部が第2の平面であることを特徴とする請求項(1
    )記載の可変容量型斜板式液圧回転機。
  3. 【請求項3】第1の平面と第2の平面との間に180゜
    より小さい所定の角度を形成するように、これらの第1
    の平面と第2の平面を設けたことを特徴とする請求項(
    2)記載の可変容量型斜板式液圧回転機。
  4. 【請求項4】第1の支持部が第1の角部であり、第2の
    支持部が第2の角部であることを特徴とする請求項(1
    )記載の可変容量型斜板式液圧回転機。
  5. 【請求項5】傾転制御板が傾転制御ピストンの斜板方向
    の 移動を規制する規制手段を兼ねることを特徴とする請求
    項(1)〜(4)のいずれかに記載の可変容量型斜板式
    液圧回転機。
  6. 【請求項6】傾転制御板が出力軸の軸方向の移動を規制
    す る規制手段を兼ねることを特徴とする請求項(1)〜(
    5)のいずれかに記載の可変容量型斜板式液圧回転機。
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