JPH0454287A - 可変容量式斜板型圧縮機 - Google Patents

可変容量式斜板型圧縮機

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JPH0454287A
JPH0454287A JP2162944A JP16294490A JPH0454287A JP H0454287 A JPH0454287 A JP H0454287A JP 2162944 A JP2162944 A JP 2162944A JP 16294490 A JP16294490 A JP 16294490A JP H0454287 A JPH0454287 A JP H0454287A
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inclination angle
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Hiroyuki Hayashi
寛之 林
Seiichiro Suzuki
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、例えば自動車用の空調装置における冷媒圧縮
に使用するのに適した斜板型圧縮機の、特に容量制御に
関するものである。
〔従来の技術] 本発明者等は、先に、可変容量式の斜板型圧縮機におい
て、容量制御のために斜板の傾斜角を変更する方式とし
て、制御流体圧によって圧縮機の軸方向に移動可能なス
プールを設け、該スプールによって斜板の中心の軸方向
位置を変更すると同時に、斜板の傾斜角が連動して変わ
るようにした容量制御機構を提案した。
圧縮機の容量を変える際に、斜板の傾斜角のみならず、
斜板の中心の軸方向位置までも変えるようにしたのは、
斜板によって軸方向に往復駆動される多数のピストンが
、それぞれの両端を、軸方向の左右に配置された2つの
シリンダブロックの対応する各シリンダに挿入している
双頭のピストンであり、斜板の傾斜角を小となして圧縮
機の吐出容量を減少させるときに、単に斜板の傾斜角だ
けを小とすると、左右の各シリンダで行程体積が同時に
同じように減少すると共に、ピストン両端のヘッドクリ
アランスが増大するので、吐出容量が十分小さくなる前
に、左右共に吐出弁を押し開くだけの圧縮が行なわれな
くなり、吐出容量が小さい領域での圧縮機の容量制御が
できなくなるためである。
斜板の傾斜角を変更すると同時に、それと連動して斜板
の中心の軸方向を移動させ、多数の双頭のピストンを軸
方向の左右いずれか一方の側へ偏よらせることにより、
その一方の側ではピストンのヘッドクリアランスが増大
せず、吐出容量が減少するように制御されて斜板の傾斜
角が小となり、ピストンの行程体積が減少しても、吐出
弁を押し開くだけの高い圧縮が行われる。他方の側では
ピストンのヘッドクリアランスが増大して有効な圧縮仕
事が行なわれな(なるものの、前記一方の側での有効な
圧縮仕事により、圧縮機全体としては小吐出容量の領域
までも吐出容量制御が可能となる利点がある。
このように斜板の中心の軸方向位置を制御し、同時に斜
板の傾斜角を変更させるための制御スプールは、ピスト
ン状のものであって、その一方の側には、例えば圧縮さ
れた冷媒の吐出側の圧力を制御弁によって必要な大きさ
に調圧して得られた圧力が作用していて、それがスプー
ルを軸方向に動かす前述の制御流体圧となっており、そ
の制御流体圧と、スプールの他方の側に作用している吸
入冷媒の圧力との差圧が、制御力として斜板の支持部に
対し軸方向に作用する。
前記の制御力と反対方向に、あるいは同じ方向に作用す
る力には色々なものがあり、斜板の中心の位置、従って
斜板の傾斜角は、それらの色々な力の釣合った状態とし
て決まるのである。制御力以外の力の主なものとしては
、ピストンの往復動の慣性力、ピストンにより圧縮され
る流体(冷媒)の圧縮力(圧縮反力)、制御機構の摺動
部分に作用する摩擦力、傾斜角を与えられた斜板が軸と
共に回転する時に、傾斜角を小さくする方向に作用する
遠心力、スプールの動きを規制するために設けられるこ
とがある発条の圧縮力(圧縮反力)、等がある。
〔発明が解決しようとする課題〕
圧縮機の吐出容量を小さくするということは、斜板の傾
斜角を小さくしようという方向に働らく斜板の遠心力や
ピストンの圧縮力、あるいは発条の圧縮力等に抗して加
えていた前記スプールへの制御流体圧、したがって制御
力を減少させることにより、前記の遠心力等がピストン
の慣性力や機構の摩擦力等に打ち勝って、斜板の傾斜角
を小さくするのを待つということである。
圧縮機の吐出容量が太き(なっているときは前記の制御
流体圧も大きくなり、制御力の作用が支配的となるから
問題は生じないが、前述のように、吐出容量の小さい領
域では制御力が小さくなるために、相対的に他の力の方
が支配的となることがある。
吐出容量を小さくする必要があるのは圧縮機の回転数が
上昇している時に多いが、そのような時にはピストンの
往復動の速度も上昇していて慣性力が大きくなっている
ので、それが斜板の傾斜角を増大させる方向に作用し、
すでに小さ(なっている制御流体圧を更に微小に変化さ
せても、スプールがそれに応答(追従)しなくなり、高
速回転時には吐出容量を小さくすることが不可能になる
という状態が起り得る。
自動車用に限らず空調装置の場合、空調負荷は空調装置
の立上り時には大きいものの、室内の温度が目標温度に
達した後は空調負荷が小さくなるので、その後の室内温
度を一定に保つためには、冷媒圧縮機を小吐出容量の領
域で微細に吐出容量を変更する制御を行なうことが必要
になる。自動車の場合は圧縮機の駆動動力源が走行用エ
ンジンであるから、走行条件に応じて絶えずエーンジン
の回転数が低回転から高回転まで変化するので、前記の
ような圧縮機の小吐出容量域における制御には、特に高
い応答性が要求される。
そこで本発明は、この種の圧縮機における高回転時の小
吐出容量域における制御の応答性を確保することを、発
明の解決課題とするものである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は前記の課題を解決するために、内部に対になっ
たシリンダボアを有するシリンダブロックと、前記シリ
ンダブロック内に軸受けされた回転軸と、前記回転軸に
対して傾斜可能に取付けられた斜板と、前記対になった
シリンダボアに挿入され前記斜板によって軸方向に往復
駆動されて前記シリンダボアの中に流体を圧縮する作動
室を形成する双頭のピストンと、前記斜板の中心を支持
してそれを軸方向に移動させることにより前記斜板を任
意の傾斜角まで傾斜させて吐出容量を変更させる支持部
材と、前記斜板の中心平面からオフセットして表裏アン
バランスに前記斜板に設けられ、前記斜板の傾斜角が零
となる方向に前記斜板を付勢する付勢力を発生すると共
に、前記斜板の傾斜角が零となっても更に同し方向の付
勢力が残存するように形成されたバランスウェイトを少
なくとも1個備えていることを特徴とする可変容量式斜
板型圧縮機を提供する。
〔作 用〕
本発明の圧縮機は前記手段の項に記載したような構成を
有するので、通常は従来のこの種の圧縮機と同様に流体
を圧縮するが、問題となる高速回転時の低吐出容量への
制御において、ピストンの慣性力に起因するモーメント
が、斜板の傾斜角が小さくなるのを阻げても、そのモー
メントに打ち勝つモーメントが斜板に特設されたバラン
スウェイトにより発生するので、斜板ば支持部材の軸方
向移動に応じて忠実に傾斜角を変更し、低吐出容量域の
微小な容量変化が可能となる。
〔実施例] 第1図は本発明による可変容量式斜板型圧縮機の実施例
の縦断面を示したもので、そのシリンダブロックは、フ
ロントシリンダフ゛口・ンクlとリヤシリンダブロック
2からなり、その前後にフロントハウジング3とリヤハ
ウジング4が取付けられ、これらの各部分は数本の通し
ボルト5によって一体的に締結されて本体を構成してい
る。前後のシリンダブロック1.2の対応位置には、そ
れぞれ数組のシリンダボア6.7が、仮想の円筒面上に
等間隔に並ぶように穿設されており、各対のシリンダボ
ア6.7にまたがって、各々1個の双頭のピストン8が
挿入され、それらの両端面とシリンダボア6.7によっ
て作動室9.10を形成している。
圧縮機本体の中心を通るように回転軸11が第1図の左
側から挿入され、図示されないエンジン等によって回転
駆動されると共に、前後のハウジング3.4やシリンダ
ブロック1に設けられた軸受によって支持される。シリ
ンダブロック1.2の間には斜板室12が形成されてお
り、これは圧縮すべき流体、例えば空調装置用の冷媒ガ
スを図示しない蒸発器等から受入れる室を兼ねている。
そして斜板室12は、ハウジング3,4内に設けられた
吸入室13 、14と通路15 、16によって連通し
ている。
前後のハウジング3,4には吐出室17 、18も形成
されており、これらの吸入室13 、14及び吐出室1
718は、バルブプレー) 19 、20に設けられた
図示されない吸入弁と吐出弁を介して、各作動室9及び
10と連通し得る。
斜板室12内には、全てのピストン8に対してシュー2
1を介して同時に係合する円板形の斜板22が、回転軸
11に摺動可能に挿通された球状部分とスリーブ状部分
を有する支持部材23上で、傾斜可能に支持されている
。斜板22にはその左側に突出して一対の腕24が突出
して設けられており、2本の腕24の間に掛は渡された
ピン軸25が、回転軸11と一体化されたブロック26
の斜のカム溝27に係合している。したがって、支持部
材23を軸方向に移動させると、その球状部分に支持さ
れている斜板22の中心も軸方向に移動するが、それに
よって斜板の腕24に設けられたピン軸25が回転軸の
ブロック26のカム溝27内を移動することになるため
、斜板22の傾斜角も同時に変化することになる。斜板
22が傾くことによって、ピストン8の往復動の行程が
変化し、作動室9,10における行程体積も変化する。
このように、斜板22の傾斜角の変化は斜板22の軸方
向移動と連動して起こるので、ピストン8の行程が変化
しても、リヤシリンダブロック2の作動室10において
、ピストン8の右端が上死点にあるときのヘッドクリア
ランスの値が殆ど変化しないように設計すれば、行程が
小さくなるときフロント側の作動室9では吐出弁を押し
開くだけの圧縮圧力が発生しなくなっても、リヤ側の作
動室10では小吐出量ながら吐出弁を押し開(圧縮圧力
が発生し、小吐出容量の作動領域が確保される。
斜板22の傾斜角と中心の軸方向移動を起させるために
、支持部材23には制御スプール28の円筒部分の端部
がスラスト軸受等を介して係合しており、スプール28
のピストン状円板部分は、リヤハウジング4に形成され
た制御シリンダ29に挿入され、制御圧室30と前述の
吸入室14とを区画している。
リヤハウジング4に付設された制御弁31は、図示され
ない制御装置により操作され、吐出室18の吐出圧(高
圧)と斜板室12の吸入圧(低圧)との間の任意の圧力
を作り出し、これを制御流体圧として制御圧室30に供
給するようになっている。したがって、スプール28は
前記のように任意の大きさとなる制御流体圧と略一定の
吸入室14の圧力との差圧によって軸方向の制御力を発
生し、始めに述べたように他の色々な力との釣合によっ
て、斜板22の中心の軸方向位置及び傾斜角を変化させ
ることができる。
以上述べた構造は従来のこの種の圧縮機と実質的に同じ
ものであるが、本発明の特徴に対応して、第1図の実施
例では斜板22にバランスウェイト32及び33を設け
ている。これらのバランスウェイト32 、33は、い
ずれも円板形の斜板22の中心平面からできるだけ離れ
た位置に各重心ができるようにオフセットして、表裏ア
ンバランスに取付けられており、それによって、斜板2
2が回転軸11と共に回転した時に、バランスウェイト
32 、33の重心に作用する遠心力により、斜板22
を立て起して傾斜角を小さくさせるように働くなるべく
大きいモーメントが発生するような構成となっている。
次に、第1図に示された圧縮機の作動を、第2図をも参
照しながら説明する。いま制御弁31の作動によって斜
板22が任意の傾斜角βを与えられており、回転軸11
と共に角速度ωをもって回転駆動されているものとする
斜板22が傾斜した状態で回転軸11と共に回転するこ
とにより、その周縁部に等間隔の位置でシュー21を介
して摺動係合しているピストン8は対になったシリンダ
ボア6.7の中で往復動し、吸入室13.14から作動
室9.10へ吸入される流体(冷媒)を圧縮する。作動
室9.10内の各圧縮圧力が吐出室17 、18の圧力
よりも高くなった時は、圧縮された流体は図示しない吐
出弁を押し開いて吐出室17 、18へ押し出され、た
とえば図示されない空調装置の凝縮器へ送られる。
斜板22が回転することによって、斜板22の周縁には
第2図に示すように遠心力F、が作用し、それによって
傾斜している斜板22を中心Oのまわりに立て起こそう
とするモーメントM、が発生する。
そして、斜板22に取付けられたバランスウェイト32
 、33も、同様に遠心力FIlによって斜板22を起
こそうとするモーメントM、を発生する。第2図の場合
においては、バランスウェイト32 、33が腕34 
、35によって斜板の中心平面がらオフセットして、そ
の重心が角度Bだけ余分に傾いた位置にあるように偏っ
て付設されている。斜板22の中心面に関して、バラン
スウェイト32 、33の各裏面に当る位置にはバラン
スウェイトは設けられておらず、その意味ではアンバラ
ンスな配置となっている。
バランスウェイト32 、334こよるモーメントM、
は、斜板22の傾斜角βが0となった復原状態でも0と
はならず、斜板22を中心0のまわりに同じ方向で付勢
しつづける。
ピストン8は斜板22によって軸方向に往復駆動される
ことにより慣性力F2をもち、これは逆に斜板22に対
して傾斜角βが更に大きくなる方向のモーメントMPを
作用させる。ピストン8には作動室9,10において圧
縮する流体の圧力P9が作用しているが、その力による
モーメンLM、は前述のモーメントM、やMllと同じ
方向をもっていて、斜板22を立て起して復原させよう
とする。
スプール28に作用する制御流体圧Pcは、吸入圧との
差圧によって前述のような制御力を発生し、支持部材2
3を介して斜板22の中心0を軸方向に移動させるが、
その制御力によって斜板22を傾斜させる方向のモーメ
ントMcを発生する。なお、これら以外の主な力として
機構の摺動部分に作用する摩擦力があるが、第2図では
表示を省略している。もっとも、この場合は制御力によ
るモーメントMcが摩擦力を織り込んだものとして把握
してもよい。
次に、以上述べたことを更に詳しく説明する。
斜板22の外周半径をR1同内周半径をR6、斜板2−
2の厚さをH1重密度をρ、斜板22の傾斜角をβ、重
力加速度をg、回転軸11の角速度をω、ピストン8の
数をn、同重量をWP、バランスウェイト32 、33
の重量をWl、同中心Oからの距離をR3とすれば、斜
板22を傾斜させようとするか、或いは復原させようと
する主なモーメントであるピストン8の慣性力F、によ
る傾斜モーメントM1、斜板22の遠心力F、による復
原モーメントM5、及び、バランスウェイト32 、3
3の遠心力F、による復原モーメントMBは、それぞれ
次のように表わすことができる。(KI、に2.に:+
は定数)P M、 = −(1)”L” n tanβ= K、 t
anβ    ・(1)g = K、 5in2β ・・・(2) Wl1 Ml = −Rm ω2sin (2β+28 )= 
K、 sin (2β+2B ) 斜板22の傾斜角βの変化に伴なって、各モーメントす
なわち前記式(1)、 (2)、 (3)の値がどのよ
うに変化するかということは、それらの式の変化する部
分を線図として表示した第3図を見れば明らかである。
すなわち傾斜角βが0に近づく時は、・・・(3) 式(1)及び(2)の値、すなわちモーメントM P及
びM、も0に近づくのに反し、式(3)の値、すなわち
バランスウェイト32 、33の遠心力F、による復原
モーメントM、は減少するものの0とはならず、M、は
相対的にMpやM3よりも大となる。
これは、本発明の特徴とする特殊なバランスウェイト3
2 、33を設けたために、斜板22には、傾斜角βが
0に近(なった状態でも傾斜角を0にする方向の有効な
復原力が働いているということであって、それを制御流
体圧Pcによる制御力によって受は止めれば、斜板22
の軸方向位置及び傾斜角βは一義的に定まり、制御流体
圧Pcが微小にでも変化すれば、斜板22は直ちに応答
して姿勢及び位置を微小変化するという結果が得られる
。つまり圧縮機の吐出容量の可変範囲について、制御不
能な不感領域は生じ得なくなるのである。
バランスウェイト32 、33を設ける具体的な手段と
して腕34 、35を用いる場合には、バランスウェイ
ト32 、33を斜板22とは別体として構成すること
ができる。別体とする場合は、バランスウェイト32 
、33に比重の大なる金属等を用いて小型化することも
可能となる。腕34 、35にはボルトを用いれば、バ
ランスウェイl−32、33の着脱が容易になる。
また、斜板22とバランスウェイト32 、33等を一
体のものとして製作することも可能であって、第4図は
その実施例を示している。第4図(b)は正面からみた
断面図で左側面が(a)、右側面が(C)として示され
ている。同図(bL (c)にみられるように、斜板2
2の右側面には上部だけの円弧状突条としてバランスウ
ェイト36が一体に形成されている。これは第1図や第
2図に示したバランスウェイト32に対応するが、バラ
ンスウェイト33に対応するものとしては、斜板22の
左側面にビン25を支持する目的で一体に形成された2
本の腕24の下部37を上部38よりも拡大し、この部
分37に重量をもたせてバランスウェイト33と同じ機
能を与えている。言うまでもなく、バランスウェイトは
32と33のように対になって設けられ−る必要はなく
、いずれか一方だけでも本発明の目的は達せられる。
第5図は、本発明の実施例と従来技術による圧縮機(バ
ランスウェイ1−32.33を持たないもの)について
、回転軸11の回転数(rpm)と斜板22の1頃斜角
βを変化させて体積効率ηV (%)の変化を測定した
もので、測定条件として吸入圧は2kg/cilT−G
、吐出圧は6 kg/C!+T −Gとし、回転軸11
はエンジンの出力回転を増速して駆動した。第5図から
明らかなように、問題となる高速回転域における吐出容
量の制御性について、従来例の圧縮機では4 、50O
rpm以上では体積効率をO近くまで制御することがで
きなかったが、本発明の実施例の場合は回転数が7.5
00rpmの高速回転であっても、斜板22の1頃斜角
βをOとすることができた。したがって、第5図におけ
る矢印は、本発明と従来例の制御可能域を示すもので、
本発明によって制御可能域が高速回転域の方へ著しく拡
大されたことが、第5図から読み取ることができる。
〔発明の効果〕
本発明によれば、斜板に特殊なバランスウェイトを付加
するか、又は斜板の設計を若干変更するという簡単な改
良によって、この種の可変容量式斜板型圧縮機の弱点で
ある高速回転時における低吐出容量域の制御性を著しく
改善することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明圧縮機の実施例を示す縦断面図、第2図
は第1図の作用を説明するための概念図、第3図は同じ
く効果を説明するための線図、第4図は斜板の実施例を
示すもので(a)は左側面図、(b)は正断面図、(C
)は右側面図、第5図は本発明の効果を従来例と比較し
て示す線図である。 1・・・フロントシリンダブロック、 2・・・リヤシリンダブロック、 3・・・フロントハウジング、 4・・・リヤハウジング、 6.7・・・シリンダボア、 9.10・・・作動室、 12・・・斜板室、 15 、16・・・通路、 5・・・通しボルト、 8・・・双頭のピストン、 11・・・回転軸、 13 、14・・・吸入室、 17 、18・・・吐出室、 19 、20・・・バルブプレート、 21−・・シュー、 23・・・支持部材、 25・・・ピン軸、 27・・・カム溝、 29・・・制御シリンダ、 31・・・制御弁、 32 、33・・・バランスウェイ 34.35・・・腕、 36・・・バランスウェイト、 38・・・上部。 ト、 22・・・斜板、 24・・・腕、 26・・・ブロック、 28・・・制御スプール、 30・・・制御圧室、 37・・・下部、

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1.  内部に対になったシリンダボアを有するシリンダブロ
    ックと、前記シリンダブロック内に軸受けされた回転軸
    と、前記回転軸に対して傾斜可能に取付けられた斜板と
    、前記対になったシリンダボアに挿入され前記斜板によ
    って軸方向に往復駆動されて前記シリンダボアの中に流
    体を圧縮する作動室を形成する双頭のピストンと、前記
    斜板の中心を支持してそれを軸方向に移動させることに
    より前記斜板を任意の傾斜角まで傾斜させて吐出容量を
    変更させる支持部材と、前記斜板の中心平面からオフセ
    ットして表裏アンバランスに前記斜板に設けられ、前記
    斜板の傾斜角が零となる方向に前記斜板を付勢する付勢
    力を発生すると共に、前記斜板の傾斜角が零となっても
    更に同じ方向の付勢力が残存するように形成されたバラ
    ンスウェイトを少なくとも1個備えていることを特徴と
    する可変容量式斜板型圧縮機。
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