JPH04271910A - 車両用作動圧供給装置における吐出容量制御装置 - Google Patents

車両用作動圧供給装置における吐出容量制御装置

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JPH04271910A
JPH04271910A JP3053654A JP5365491A JPH04271910A JP H04271910 A JPH04271910 A JP H04271910A JP 3053654 A JP3053654 A JP 3053654A JP 5365491 A JP5365491 A JP 5365491A JP H04271910 A JPH04271910 A JP H04271910A
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JP
Japan
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pump
sensor
control
value
discharge
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Application number
JP3053654A
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English (en)
Inventor
Yuji Kohari
裕二 小張
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両用作動圧供給装置に
おける吐出容量制御装置に係り、より詳しくは吐出容量
制御に用いられるセンサの出力に応じて可変容量ポンプ
の吐出量を制御する場合のそのポンプの吐出容量制御装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】車載の可変容量ポンプを用いたアクティ
ブサスペンションのためのポンプの吐出量制御として、
本出願人により特開昭63−25313号公報記載の如
き技術が提案されている。これによれば、従前のこの種
の車両用油圧供給装置によるものに比べ、車速、あるい
は車両に働く横加速度等の所定センサ信号に応じて吐出
量を良好に制御することができ、燃費の向上などに寄与
できる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記提案はこうした利
点を有するものであるが、更により一層の制御の最適化
が望まれる場合、次のような面では、なお改良を加える
余地があるといえる。即ち、ポンプの吐出量制御におい
て、使用センサ(2以上の場合を含む)の値に対し、一
義的にポンプ吐出量を決める構成のときは、例えば、セ
ンサ類の誤差、ポンプのリークなどがあることを考えれ
ば、それらによるポンプ吐出量の不足を考慮して、ポン
プ吐出量を予め多めに設定することとなり、従って、そ
うした場合は、余剰の流量につきリリーフ弁から無駄に
エネルギー消費が行われることもある。また一方、無駄
な吐出流量を防ごうとすれば、例えば使用各センサ類、
その他制御に関与するものについての精度向上が要求さ
れることとなり、その分コストの増大を招き、既存のも
ののままでは上述の要請に対応しにくい。
【0004】本発明の目的は、上述のような要請に応え
得て、たとえ使用センサ類の誤差などがあるときにでも
それを吸収し無駄のより少ない適切な吐出容量制御を容
易に実現することのできる制御装置を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的のため、本発明
吐出容量制御装置は、車両の走行状態及び/又は操作状
態を検出可能なセンサの信号に基づき車両の一以上の流
体圧作動アクチュエータに供給する流量を決定し供給す
る車両用作動圧供給装置において、吐出量可変の制御可
能な可変容量ポンプを含むポンプ装置と、ポンプが可変
制御中に吐出圧が設定値以下に低下するとき、前記セン
サ信号に対するポンプ吐出容量の設定値を増大させると
ともに、センサ信号に対するポンプ吐出容量が過剰と判
断されるとき、センサ信号に対するポンプ吐出容量の設
定値を低下させるようになす制御手段とを備えてなるも
のである。
【0006】
【作用】車両用作動圧供給装置は車両の走行状態及び/
又は操作状態を検出可能なセンサ信号に基づき車両の一
以上の流体圧作動アクチュエータに供給する流量を決定
し可変容量ポンプをしてこれを供給せしめるが、制御手
段は、ポンプが可変制御中に吐出圧が設定値以下に低下
するとき、センサ信号に対するポンプ吐出容量の設定値
を増大させ、センサ信号に対するポンプ吐出容量が過剰
と判断されるとき、センサ信号に対するポンプ吐出容量
の設定値を低下させる。これにより、たとえ使用センサ
類に誤差などある場合にでも制御過程でこれを吸収し得
、過不足の少ない適正なポンプ吐出容量制御を行うこと
ができ、従ってまた、既存のセンサであっても制御性能
の向上を可能ならしめる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき詳細に
説明する。図1は本発明の一実施例を示すもので、車両
の流体圧作動アクチュエータとして、車輪毎の油圧サス
ペンション制御用アクチュエータを対象としそれに作動
油圧を供給する場合において、車両の走行状態、操作状
態を検出するセンサ信号により、各アクチュエータに供
給する流量の合計値を決定し吐出する可変容量ポンプを
有する油圧供給制御系に適用したものである。図中1は
回転駆動源としてのエンジン、2はその出力軸、3は出
力軸2に連結された吐出量可変の油圧ポンプを夫々示す
。油圧ポンプ3は、図示例では2段切換の可変容量ポン
プであって、例えば1回転当りの吐出量が比較的大きい
第1の油圧ポンプ3aと、1回転当りの吐出量が比較的
小さい第2の油圧ポンプ3bとから成る2連ポンプをエ
ンジン1の出力軸2に直列に接続して構成されている。 ここで、第1の油圧ポンプ3aの吐出量は、本例では、
後述する車体姿勢変化に必要な圧力制御弁の内部リーク
流量に基づいて決められ、第2の油圧ポンプ3bの吐出
量は最大必要流量により決められる。
【0008】図において、上記油圧ポンプ3の第1の油
圧ポンプ3aの吐出側は、出力側油圧配管5に接続され
る。また、第2の油圧ポンプ3bの吐出側は、ここでは
、3ポート2位置のスプリングオフセット型の電磁方向
切換弁6の入力ポート6aに接続される。本例では、電
磁方向切換弁6の中立位置(図示位置)において入力ポ
ート6aとは遮断されている第1の出力ポート6bは逆
止弁7を介して出力側油圧配管5に接続されており、同
中立位置において上記入力ポート6aと接続されている
第2の出力ポート6cはドレーン配管8を通じてタンク
9に接続されている。第2の油圧ポンプ3bの吐出側に
は、更にアキュムレータ10が接続され、これは電磁方
向切換弁6の切換え時のエンジン1への回転ショックを
和らげる役目をする。
【0009】出力側油圧配管5の逆止め弁7との接続位
置より下流側とタンク9との間には、リリーフ弁4が接
続されており、リリーフ弁4は出力側油圧配管5のライ
ン圧力を定格出力に維持する。また、その下流側にはア
キュムレータ11が接続され、該アキュムレータ11は
、油圧ポンプ3から吐出される圧油の脈圧を吸収すると
共に、圧油のエネルギーを蓄圧する。
【0010】また、出力側油圧配管5の先端部は、圧力
制御弁12の圧力ポート12a に接続され、圧力制御
弁12の戻りポート12b は配管13を介してタンク
9に接続される。更に、圧力制御弁12の出力ポート1
2c は対応油圧シリンダ16に接続される。油圧シリ
ンダ16は、図示の如く、シリンダチューブ16a 、
シリンダピストン16b 、シリンダロッド16c 及
び圧力室16d から構成されて車体14と各サスペン
ション制御対象車輪15との間に介装されるもので、対
応圧力制御弁12の出力ポート12c は配管17を介
して油圧シリンダ16の圧力室16d に接続される。 また、車体14と車輪15間にはコイルスプリング18
が設けられると共に、圧力室16d には絞り弁19を
介してアキュムレータ20が接続されており、これら絞
り弁19とアキュムレータ20とでばね下共振周波数よ
り高い周波数の車輪15の上下振動に対して減衰力を作
用させて、車輪15のばたつきを抑える。
【0011】圧力制御弁12は、姿勢変化抑制制御回路
21により制御される。姿勢変化抑制制御回路21は車
体姿勢変化を抑制するための制御回路であって、横加速
度センサ22、上下加速度センサ23、前後加速度セン
サ24により検出した車両の横加速度 (横G)、上下
加速度(上下G)、前後加速度(前後G)等の信号に基
づき車体姿勢変化を抑制する指令値を圧力制御弁12の
比例ソレノイドに供給する。圧力制御弁及び油圧シリン
ダによるサスペンション制御の内容は、前掲公報記載の
如きもので、例えば、旋回の際の車体ロール時には、こ
れに応じて制御回路21から旋回方向外輪側の油圧シリ
ンダ16の圧力を増加させる指令値が対応制御弁に出力
され、これによって、該弁が作動して該当油圧シリンダ
の圧力室の圧力を上昇させて車体の姿勢変化を抑制する
。また、かかる場合、そのような車体姿勢変化を抑制す
るため油圧シリンダの油圧の制御をするとき、圧力の変
化に伴って油の出入りが発生し、圧力制御分に所定の油
が流れることになる。
【0012】本実施例では、上記の検出横G、上下G、
前後G情報は、前述の如きロール、ピッチ、バウンズ等
の車両姿勢変化の抑制制御時に圧力制御弁12での消費
流量の増加に応ずべく前記電磁方向切換弁6を制御して
の吐出量制御の制御パラメータとしても用いられる。
【0013】電磁方向切換弁6の駆動・非駆動は、これ
を吐出量制御回路30により制御するものとし、この吐
出量制御回路30には、本例では、ポンプの吐出容量制
御に用いられて、かつ学習制御の対象となるセンサとし
ての横加速度センサ22、上下加速度センサ23、及び
前後加速度センサ24からの信号を夫々入力する。また
、該制御回路30には、出力側油圧配管5のライン圧を
検出する圧力センサ40からの信号、及びリリーフ弁4
に取付けられてリリーフ流量を検出するリリーフ弁開度
センサ41(弁開度検出装置)からの信号も入力される
【0014】吐出量制御回路30は、例えば図2に示す
如きもので、この場合は、増幅器51〜53、比較器5
4〜56、OR回路57、及び駆動回路58を有し、横
加速度センサ22、上下加速度センサ23、前後加速度
センサ24により検出された信号は、夫々増幅器51,
52, 53を介して比較器54, 55, 56に入
力されて、夫々横加速度、上下加速度、及び前後加速度
に関し設定された所定値と比較される。ここに、各比較
器54, 55,56に夫々他方の入力として与えられ
る比較信号は、後述の設定値変更部 (設定値変更回路
) から供給されるものであって、夫々のセンサ系にお
いて、検出信号が比較値より小さい場合に電磁方向切換
弁6を非駆動とし、比較値より大きい場合には駆動とす
るように駆動電流Iを制御するのに用いられる。上記各
比較器54, 55, 56の比較結果はOR回路57
に入力され、そのOR回路57の出力は、電磁方向切換
弁6に駆動電流を供給するための駆動回路58に供給さ
れる。
【0015】従って、この吐出量制御回路の上記回路構
成によれば、各横加速度センサ22、上下加速度センサ
23、前後加速度センサ24の検出信号のいずれか1つ
が、設定された所定値以上であるときに、車体姿勢変化
抑制制御のため吐出量増加を行うべきときと判定されて
、電磁方向切換弁6が駆動されることとなる。
【0016】吐出量制御回路30はまた、上記回路系の
他、ポンプが可変制御中に吐出圧が設定値以下に低下す
るとき、センサ信号に対するポンプ吐出容量の設定値を
増大させると共に、センサ信号に対するポンプ吐出容量
が過剰と判断されるとき、センサ信号に対するポンプ吐
出容量の設定値を低下させるように制御する回路系を含
んで構成される。これが修正のため、図示の如く、制御
回路30は、前記圧力センサ40、リリーフ弁開度セン
サ41からの信号も入力し、更にこれらセンサ系に関し
、増幅器61, 62、比較器63, 64、及び設定
値変更部70からなる回路を設ける。
【0017】上記において、圧力センサ40、リリーフ
弁開度センサ41により検出される信号は夫々増幅器6
1, 62を介して比較器63,64に入力されて、夫
々所定値と比較される。ここでの比較は、前記比較器5
4〜56系が車体姿勢変化が大きい状態にあるかどうか
を判断するためのものであるのに対し、出力側油圧配管
5における吐出量不足をチェックすることをその内容と
するものである。かかる比較判断の結果としての比較器
61,62の出力は設定値変更部70に入力され、設定
値変更部は、吐出量の過不足を圧力センサ40、リリー
フ弁開度センサ41が検出したとき、前記比較器51,
 52, 53の中で、圧力センサ40、弁開度センサ
41の検出のきっかけとなったものを選び、設定の変更
を行う。
【0018】以下、横加速度を制御パラメータとした場
合の制御を例として更に具体的に説明する。今、車両が
良路を一定速で直進しているときとすると、横加速度セ
ンサ22の他、上下加速度センサ23、前後加速度セン
サ24により検出された信号はすべて予め設定した所定
値以下と判断され、結果、吐出量制御回路26は電磁方
向切換弁6を非駆動とし、第2の油圧ポンプ3bの吐出
油圧を、図1の状態でドレーン配管へ通じ、タンク9に
戻す。このため、第2油圧ポンプ3bは無負荷運転状態
となり、出力側油圧配管5のライン圧と流量は第1の油
圧ポンプ3aで確保される。この状態では、車体の姿勢
変化はほとんどなく、また、良路故、車輪15への路面
からの振動入力もないので、圧力制御弁12の出力も所
定圧に維持され、油圧シリンダ16での圧力変動もほと
んどない状態で車体14と各車輪15との間が所定距離
に保持される。
【0019】次いで、上記直進定速走行状態から車両が
旋回状態に入る場合を説明するに、車両が旋回状態に入
り、横加速度が発生して、設定した横加速度以上になる
とすると、比較器54でこれが判定されて、駆動電流I
が電磁方向切換弁6に供給され、該弁は図1の状態から
切り換えられることになる。結果、このようになる場合
には、第2油圧ポンプ3bの吐出油圧が出力側油圧配管
5に通じ、圧力制御弁12での消費流量を増加させ得て
、車両の姿勢変化に対応して十分な吐出量が油圧シリン
ダ16に供給され、よって走行中の車体ロールが良好に
抑制されることになる。
【0020】しかして、ここで、予め設定した横加速度
以下で第2油圧ポンプ3bがドレーン配管へ通じている
にもかかわらず、圧力センサ40の検出圧値が比較器6
3での設定値以下となるときには、第2油圧ポンプ3b
の吐出油圧が出力側油圧配管5に通じるようにし、設定
されていた横加速度の値を現在の値より更に低めに設定
変更する。これにより、この場合は、センサ信号に対す
るポンプ吐出容量の設定値を増加させる。また、第2油
圧ポンプ3bの吐出油圧が出力側油圧配管5に通じてい
るときに、比較器64の出力に基づき、リリーフ弁4に
設置した弁開度センサ41の弁開度が一定以上の状態が
続き、第2油圧ポンプ3bの吐出流量が無駄に消費され
ていると判断した場合には、上記の供給油流不足とは逆
に過多とみて、設定されていた横加速度の値を高めに設
定変更する。従って、この場合は、吐出容量が過剰と判
断されるが故に、センサ信号に対するポンプ吐出容量の
設定値を低下させることになる。
【0021】また、以上は横加速度センサ系についての
制御例であったが、上下加速度、前後加速度の入力状態
においても、同様にこれらのセンサに関する比較器55
, 56での設定値変更がなされることになるのである
【0022】以上のようなポンプの吐出容量制御装置の
学習制御は、吐出量制御で用いるセンサの値に対し一義
的にポンプ吐出量を決める場合のものにおけるような制
約等はこれを避け得て、使用センサとしてはそのままで
も、各センサの精度を学習制御により向上させ、コスト
の増大を招くことなく、ポンプ吐出容量を過不足なく制
御することができる。
【0023】なお、上記例では横加速度、上下加速度、
前後加速度の各センサを対象としたが、これに代えてま
たはこれと共に車速センサを用いて、検出車速値に応じ
て吐出量制御をするような場合にも適用して同様の作用
効果を得ることができる。従って、吐出量制御に用いる
センサの具体的な種別やその個数は限定されないし、ま
たアクチュエータの具体的な用途(本実施例では油圧サ
スペンション)も限定されるものではなく、車載センサ
信号により車両のアクチュエータに供給する流量の値を
決定し吐出する可変容量ポンプを有する供給装置におい
て、ポンプ吐出容量の過不足のない制御を実現しようと
いう場合に広く適用することができる。また、ポンプ装
置については、2段切換のポンプの構成のものを示した
が、それ以外に、例えば無段階制御の可変容量ホンプに
よる場合であってもよい。
【0024】次に示すものは、前記の如き供給装置にお
けるポンプの吐出容量制御の拡張に係るもので、ポンプ
流量指令値に対し補正を施すことにより、同様に過不足
のない適切な制御を達成せんとするものである。
【0025】本例の場合、ポンプ吐出量の増加、減少に
関する修正のための補正処理はプログラム処理によるも
のであることから、図1に示した吐出量制御回路30は
、これを入出力回路、演算処理回路(CPU) 、RA
M (必要な場合には不揮発性RAM)及びROM に
よる記憶回路等を用いたマイクロコンピュータをもって
構成するものとする。 かかるコントローラにおいて、ポンプ流量指令値につき
、当該指令値を決定するのに用いるセンサからの入力情
報に基づきこれを演算し、かつ該当するときは指令値に
対する補正を実行し、算出ポンプ流量指令値に応じた制
御信号をポンプ装置に対し送出するもとなす。また、こ
の場合において、ポンプ装置側は、例えば図1に示した
如き制御用の弁6は、これを指令値に応じて流量の制御
を比例制御やデューティ制御によって行い得る電磁制御
弁とするものとする。
【0026】以下説明するに、まず、図3は、ポンプ供
給量特性の一例として、吐出量制御回路たるコントロー
ラに入力されるポンプ流量指令値設定用各センサ値から
計算されるアクチュエータ必要流量信号値(ポンプ流量
指令値)とポンプ吐出流量との関係を示す。ここに、理
想的に、使用センサに誤差もなく、またポンプも稼働を
するものとした場合、両者の関係は破線で示す如き特性
として表すことができるが、例えば、ポンプ劣化時、ポ
ンプ吐出量は実線に示す特性のものとなり、供給不足が
生じるに至る。図示例の如きポンプ劣化による流量不足
が生じたとした場合、図中ハッチングを施した部分が吐
出量不足の程度を表すものであるが、もし、これを見込
んでポンプ吐出量を流量信号(指令値)に対し予め多め
に設定する特性としたときは、逆に、かかる供給量不足
にまでは至らない状況下では常に供給量過多(図8参照
)の状態で運転制御されることになる。
【0027】こうしたポンプ供給量に過不足が起こる要
因としては、(A)ポンプの劣化による吐出量低下によ
る供給量不足、(B)各センサの経時変化をも含むポン
プ流量指令値のアンマッチによる供給量不足あるいは過
多、(C)  実験による走行と実用走行の違いによる
必要流量のアンマッチによる供給量不足あるいは過多、
なども挙げることができる。
【0028】そこで、本例では、供給量不足に関しては
、圧力の低下するとき、図4に示す如く供給圧の低下量
(ΔP)と時間(ts ) に応じて、ポンプ吐出量に
補正を加える。具体的には、使用センサ信号により車両
のアクチュエータに供給する流量の値(二以上のアクチ
ュエータの場合は流量の合計値)を決定し可変容量ポン
プをして吐出せしめる場合において、ポンプ流量指令値
に対し、一定量のΔP、ts が出た場合、ポンプ流量
指令値に補正を加えるようになす。
【0029】図5は、コントローラによりなされる一制
御例としてのポンプ吐出量増量判定のための制御プログ
ラムを示す。本プログラムは、コントローラ内の CP
Uにより一定時間毎の割込み処理で実行することができ
る(この点は後記のプログラムも同様である)。図にお
いて、ステップ 100では初期化すべきタイミングか
否かをチェックし、YES の場合は1度だけステップ
 102で計時処理用の制御変数t0、流量補正値ΔQ
 につき、t0=0, ΔQ=0 の初期設定をなし、
2回目以後のループではこれをパスする。
【0030】ステップ 102〜104 では、下記の
処理を行う。即ち、ステップ 102は各センサからの
アクチュエータの必要流量Q0、必要吐出圧P0を算出
するステップであり、またステップ 103はポンプ(
流量)指令値の補正、Q0 = Q0 + ΔQ   
  −−− 1 のためのステップであり、更にステッ
プ 104はポンプに吐出流量Q0を指令するステップ
である。ここで、式1でΔQ に値0が適用されるとき
は、ステップ 104では前記ステップ 102での算
出値Q0がそのまま指令値として用いられることになる
【0031】続くステップ 105では圧力センサから
実際のポンプ吐出圧 PLIN を測定し、ステップ 
106で前記必要吐出圧P0と検出吐出圧 PLIN 
とから、両者の差圧ΔP を、 ΔP = P0−PLIN       −−− 2に
より計算し、ステップ 107でこれをチェックする。 その判別の結果、答がNOのときは、ステップ 108
へ進み、ΔQ = ΔQ− KΔQ2       −
−−  3(ここで、もしΔQ ≦0 のとき、ΔQ=
0 、また、 KΔQ2は定数) なる演算を実行し、
ステップ 109で制御変数t0を0にリセットして処
理をステップ 100に戻すこととする。従って、この
場合は、後述のポンプ増量のための処理(ステップ11
3)は行われない。また、ステップ 107で答が Y
ESのとき、即ちΔP>0 が成立するときは、ステッ
プ 110実行毎制御変数t0のt0 = t0+1 
による加算処理で計時処理を進めると共に、ステップ 
111において差圧値ΔP の平均値Δ PAVの計算
を実行するが、続くステップ 112でのt0が所定値
 Kt 以上か否かの判別において、その答がNOで値
Kt に達しない場合には、このときも処理をステップ
 100に戻し、ステップ 113の流量補正値演算は
実行しない。
【0032】これに対し、前記ステップ 107及び 
112のいずれもの答が YESである場合、即ち、図
6に示す如くに差圧が発生し、かつその状態が Kt 
以上に亘り継続するような場合には、ポンプ吐出容量増
量タイミングとみて、ステップ 113で補正値を、 ΔQ = Δ PAV×K1ΔP     −−− 4
(ただし、K1ΔP は定数)により計算し、処理をス
テップ 100に戻す。かくして、本ステップ 113
が実行されて次回ループでステップ 102〜104 
が実行されるときは、ステップ 103の値ΔQ には
上記式4による算出値ΔQ が適用されてポンプ流量指
令値に対する補正がなされる結果、センサ信号に対する
ポンプ吐出量の増量がなされる。従って、たとえポンプ
の劣化あるいはその他の要因で図3の如き供給不足が生
ずるような場合でも、これに対応し得、適切な吐出量制
御を行うことができる。
【0033】図5が増量の場合のものであったのに対し
、図7はポンプ吐出量減量判定のための制御プログラム
の一例を示す。本プログラムにおいて、ステップ 20
0〜204 は、前記図5の対応ステップに準じた、あ
るいは類似した内容のものであって、ステップ 200
は初期化判別、ステップ 201は流量補正値 QRE
の初期設定処理、ステップ 202は各センサからアク
チュエータの必要流量Q0を算出する処理、ステップ 
203はポンプ指令値のQ0 = Q0−QRe   
   −−− 5による補正処理、及びステップ 20
4は吐出流量Q0の指令処理である。
【0034】減量の場合、ステップ 204に続くステ
ップ 205でリリーフ弁開度センサによりリリーフ弁
からリリーフされる流量 QReを測定し、これをステ
ップ 206でチェックし、その判別の結果、答がNO
の場合にはステップ 207において、 QRe = QRe −K2ΔQ1    −−− 6
(ここで、もし QRe≦のとき、 QRe= 0 、
また、K2ΔQ1は定数) なる演算を実行し、処理を
ステップ 200へ戻す。一方、答が YESのときは
、センサ信号に対するポンプ吐出容量が過剰、即ち供給
量が過多であるとみて、ステップ 208においてポン
プ吐出流量補正値を QReとする。即ち、当該時点で
検出されているリリーフ流量値をもって補正値とし、処
理をステップ 200へ戻す。しかして、本ステップ 
208が実行されて次回ループでステップ202〜20
4 が実行されるときは、ポンプ流量指令値に対しリリ
ーフ流量に相当する補正がなされる結果、かかる減量に
より供給量過多の状態を解消し得て適切な吐出量制御を
行うことができる。
【0035】次に、コントローラで実行される他の制御
例について説明する。先に触れたように、ポンプ供給量
に過不足が生ずる態様の一つとして、使用各センサの経
時変化によるポンプ流量指令値のアンマッチがある。図
8は、このような場合のポンプ流量指令値とポンプ吐出
容量の関係の一例を示したもので、図中実線のハッチン
グを施した範囲では不足が生じ、破線のハッチングを施
した範囲では供給量は過多となる。理想的な過不足のな
い特性は、図の如くに1対1に対応するときである。
【0036】そこで、かような過不足が生じる各センサ
経時変化によるポンプ流量指令値のアンマッチに対する
補正の場合を例にとっていえば、この場合の特性の補正
は、ポンプ流量指令値を決定する各センサのうちどれが
劣化したかを(即ち、いずれのセンサの経時変化がアッ
マッチングの原因となっているかを)見つけることを基
本とする。これは以下のようにして説明することができ
る。まず、一定条件下で起きるとすれば、そのときの流
量指令値を決定する各センサのうち、一番重みづけの強
いものから補正を加えるようにする。この場合において
、もし補正を加えても変化しない場合は、次に重みのあ
るものに補正を加えるのである。他方、補正を加え、変
化はしたが、まだ目標値に乗らないとき補正を更に強く
する。
【0037】具体的には、或る条件下の走行(例えば、
前記例でのケースの如き旋回走行)においてのみ、供給
油流の過不足が生じるとき、ポンプ流量指令値を決定す
る各センサ(図5,7のステップ 102, 202 
の如く、Q0は各センサの検出値を基に算出する)のう
ち、その条件下で重みの一番強いものから補正値を加え
るようにするのであって、特定条件下で過不足が発生す
るとき、そのときの指令値の重みをコントローラ内のR
AM に記録し、数回の平均から補正すべきセンサを選
び、補正を加える。例えば、図9の如くに使用センサと
して図示のようなものが対象とされている場合において
流量過不足時の重みの強いセンサが(イ)、(ロ)、(
ハ)のように予め設定されているときは、(イ)のセン
サを選び補正を加えるのであり、しかして変化しない場
合は、(イ)を元の状態にもどし(ロ)、(ハ)と順次
補正をしていくのである。なお、かかる場合において使
用する RAMとしては、不揮発性のものを用いる。
【0038】図10には、上述のような手法に従う各セ
ンサの劣化判断のためのプログラムサブルーチンの一例
が示されている。ステップ 300では、流量補正 Q
Re、ΔQ が新たに変更され所定値以上の値となった
かについてチェックし、答がNOならそのまま本プログ
ラムを終了する一方、YESの場合には引続きステップ
 301以降を実行する。
【0039】ステップ 301は、補正が発生したとき
、流量指令値を算出時の各センサ値の重みで1番目に強
いセンサを選び、 QRe、ΔQ別にカウントする処理
であり、ここでは、 Si を各センサ毎のカウント値
として、 Si =N+1で算出することとする。しか
して、本ステップではこれを不揮発性 RAMにストア
する。こうして、かかるカウント値は劣化判断のための
情報として記憶、更新されていくことになる。
【0040】次のステップ 302では、上述のような
 Si 値を監視し、各センサのうち Si 値が所定
値以上になったものがあるかについて判別し、その結果
、NOのときには補正を必要とする程までの状態ではな
いとみなしてそのまま本プログラムを終了し、他方、答
が YESとなったときには、ステップ 303におい
て、選ばれたセンサの値に対するゲインを変化させる。 即ち、 QReのときはゲインを低下させるように、ま
たΔQ のときは増加させるようする。そして、ステッ
プ 302が実行されたときは、続くステップ 304
でカウント Si = 0 にリセットして本プログラ
ムを終了する。
【0041】このようにして、ポンプ流量指令値を決定
するのに使用する所要のセンサを吐出容量制御システム
に組込んだ後において、当該センサがたとえその使用に
伴って経時変化が生じたとしても、それに起因するポン
プ流量指令値のアンマッチを補正によって修正していく
ことが可能で、過不足のない制御を行わせることができ
る。
【0042】また、実験による走行時と実用走行時のズ
レによっても必要流量のアンマッチが生ずる可能性があ
るが、この場合にもかかるズレを自動的に吸収すること
ができる。即ち、実験走行とユーザの実用走行の違いに
よる必要流量のアンマッチも、上記のような手法による
補正で修正可能であり、それ故、実験に多大の工数をか
けずに済み、完成車のテスト走行で、ベストマッチング
が可能となる。
【0043】なお、吐出量制御回路をマイクロコンピュ
ータを用いるコントローラで構成するときは、次のよう
な対策もとることができる。即ち、ポンプ供給量の不足
あるいは過多は可変制御機構の不具合によって起こる可
能性もあり、例えば、バルブのリターンスプリングの破
損等で、指令値を無視し、エンジン回転に比例して流量
が発生するケースも考えられる。このような場合は、上
述の各手法による補正では対処しがたい。そこで、こう
したときは、可変制御機構の不具合の可能性ありと判断
し、これを不揮発性 RAMに記録するようになして、
修理時に呼び出すことができるようにすることにより、
不具合個所の早期発見をすることができる。更に、その
とき、できる限り走行条件 (例えば、気温、車速、エ
ンジン回転数等) も同時に記録するようにすれば、修
理の便に供することもできる。従って、本例では、上記
のような不具合の場合の次善策としてこのような対策も
容易に組込むことができる。
【0044】
【発明の効果】本発明によれば、ポンプ制御中に吐出圧
が設定値以下に低下するとき、センサ信号に対するポン
プ吐出容量の設定値を増大させ、センサ信号に対するポ
ンプ吐出容量が過剰と判断されるとき、センサ信号に対
するポンプ吐出量の設定値を低下させるよう、吐出量制
御を適切に行わせることができ、従って、たとえ使用セ
ンサ類の誤差などがあるときにでも、その影響を軽減し
得、センサの値に対し一義的にポンプ吐出容量を決める
場合のものに比し、過不足のより少ない制御をすること
ができ、無駄の少ない正確な制御が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す構成図である。
【図2】図1の吐出量制御回路の一例を示すブロック図
である。
【図3】アクチュエータ必要流量信号(ポンプ流量指令
値)とポンプ吐出流量との関係の一例を示す図である。
【図4】供給量不足時での供給圧の変化の様子の一例を
示す図である。
【図5】吐出量制御回路をマイクロコンピュータによる
構成とした場合の例での制御プログラムの一例を示すフ
ローチャートである。
【図6】同プログラムでの制御動作の説明に供するタイ
ムチャートである。
【図7】制御プログラムの他の例を示すフローチャート
である。
【図8】ポンプ供給量の過不足が生ずる場合の特性の一
例を示す図である。
【図9】流量過不足時の重みの強いセンサの例を示す図
である。
【図10】制御プログラムの更に他の例を示すフローチ
ャートである。
【符号の説明】
1  エンジン 3  油圧ポンプ 4  リリーフ弁 5  出力側油圧配管 6  電磁方向切換弁 12  圧力制御弁 16  油圧シリンダ 22  横加速度センサ 23  上下加速センサ 24  前後加速度センサ 30  吐出量制御回路 40  圧力センサ 41  リリーフ弁開度センサ 54  比較器 55  比較器 56  比較器 63  比較器 64  比較器 70  設定値変更部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  車両の走行状態及び/又は操作状態を
    検出可能なセンサの信号に基づき車両の一以上の流体圧
    作動アクチュエータに供給する流量を決定し供給する車
    両用作動圧供給装置において、吐出量可変の制御可能な
    可変容量ポンプを含むポンプ装置と、ポンプが可変制御
    中に吐出圧が設定値以下に低下するとき、前記センサ信
    号に対するポンプ吐出容量の設定値を増大させるととも
    に、センサ信号に対するポンプ吐出容量が過剰と判断さ
    れるとき、センサ信号に対するポンプ吐出容量の設定値
    を低下させるようになす制御手段とを備えてなることを
    特徴とする車両用作動圧供給装置における吐出容量制御
    装置。
JP3053654A 1991-02-27 1991-02-27 車両用作動圧供給装置における吐出容量制御装置 Pending JPH04271910A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0952349A3 (en) * 1998-04-17 2000-08-09 Nissan Motor Co., Ltd. Electric pump control for a continuously variable transmission
JPWO2015011751A1 (ja) * 2013-07-22 2017-03-02 富士機械製造株式会社 部品実装機

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0952349A3 (en) * 1998-04-17 2000-08-09 Nissan Motor Co., Ltd. Electric pump control for a continuously variable transmission
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