JPH0427159Y2 - - Google Patents
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- JPH0427159Y2 JPH0427159Y2 JP8618386U JP8618386U JPH0427159Y2 JP H0427159 Y2 JPH0427159 Y2 JP H0427159Y2 JP 8618386 U JP8618386 U JP 8618386U JP 8618386 U JP8618386 U JP 8618386U JP H0427159 Y2 JPH0427159 Y2 JP H0427159Y2
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Landscapes
- Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
この考案は、例えば電子レンジのマグネトロン
発信回路のローパスフイルタ回路等に用いられる
高圧コンデンサに関する。
発信回路のローパスフイルタ回路等に用いられる
高圧コンデンサに関する。
第9図は、電子レンジのマグネトロン発信回路
の一例を示す図である。この種の回路において
は、コンデンサ6,8およびコイル10,12か
ら成る定K型ローパスフイルタ回路を設けて、マ
グネトロン14から生じる高周波ノイズの外部へ
の伝導および輻射の防止を図つている。この場
合、通常時のコンデンサ6,8への印加電圧は、
マグネトロン14のヒータ電圧(例えば
6.3Vrms)と陽極電圧(例えばDC3〜6KV)であ
るが、マグネトロン14と昇圧トランス(磁気漏
洩トランス)2の性質上、マグネトロン14の発
振時に10〜20KV0-pの突入パルス、立ち上がりパ
ルスが生じるために、コンデンサ6,8には
20KVという高耐圧が要求され、また電子レンジ
においては運用上厳しい冷熱サイクル性能が要求
されることから、コンデンサ6および8として
は、従来は第10図に示すような複雑な高圧コン
デンサが使用されている。
の一例を示す図である。この種の回路において
は、コンデンサ6,8およびコイル10,12か
ら成る定K型ローパスフイルタ回路を設けて、マ
グネトロン14から生じる高周波ノイズの外部へ
の伝導および輻射の防止を図つている。この場
合、通常時のコンデンサ6,8への印加電圧は、
マグネトロン14のヒータ電圧(例えば
6.3Vrms)と陽極電圧(例えばDC3〜6KV)であ
るが、マグネトロン14と昇圧トランス(磁気漏
洩トランス)2の性質上、マグネトロン14の発
振時に10〜20KV0-pの突入パルス、立ち上がりパ
ルスが生じるために、コンデンサ6,8には
20KVという高耐圧が要求され、また電子レンジ
においては運用上厳しい冷熱サイクル性能が要求
されることから、コンデンサ6および8として
は、従来は第10図に示すような複雑な高圧コン
デンサが使用されている。
即ちこの高圧コンデンサは、言わば小判形のコ
ンデンサ28(第11図も参照)の貫通孔29
a,29bに貫通導体24a,24bをそれぞれ
通し、その外側に絶縁ケース18,20を被せて
絶縁樹脂38でモールドしたものであり、コンデ
ンサ28の一方端面の分割電極32a,32bは
キヤツプ端子26a,26bを介して貫通導体2
4a,24bに、他方端面の全面電極34は接地
金具22にそれぞれ半田付けされている。これに
よつて貫通導体24a,24bと接地金具22間
に、上記コンデンサ6,8のようなコンデンサが
それぞれ挿入された構造となつている。
ンデンサ28(第11図も参照)の貫通孔29
a,29bに貫通導体24a,24bをそれぞれ
通し、その外側に絶縁ケース18,20を被せて
絶縁樹脂38でモールドしたものであり、コンデ
ンサ28の一方端面の分割電極32a,32bは
キヤツプ端子26a,26bを介して貫通導体2
4a,24bに、他方端面の全面電極34は接地
金具22にそれぞれ半田付けされている。これに
よつて貫通導体24a,24bと接地金具22間
に、上記コンデンサ6,8のようなコンデンサが
それぞれ挿入された構造となつている。
ところが第10図のような高圧コンデンサにお
いては次のような問題点がある。
いては次のような問題点がある。
コンデンサ28の磁器素体30の形状等が複
雑で製作しにくく、コスト高となる。
雑で製作しにくく、コスト高となる。
コンデンサ28の貫通孔29a,29b部分
における絶縁樹脂38の応力を抑制するため
に、絶縁樹脂38中の貫通導体24a,24b
に可撓性に富んだ材料(例えばシリコーンゴ
ム)から成るチユーブ36a,36bを被せる
必要がありコスト高となる。これは、絶縁樹脂
38との接着性は磁器素体30よりも貫通導体
24a,24bの方が良いため、もしチユーブ
36a,36bがないと、絶縁樹脂38の残量
応力あるいは温度変化の際の応力で磁器素体3
0と絶縁樹脂38が剥離し、耐電圧性能が低下
するからである。
における絶縁樹脂38の応力を抑制するため
に、絶縁樹脂38中の貫通導体24a,24b
に可撓性に富んだ材料(例えばシリコーンゴ
ム)から成るチユーブ36a,36bを被せる
必要がありコスト高となる。これは、絶縁樹脂
38との接着性は磁器素体30よりも貫通導体
24a,24bの方が良いため、もしチユーブ
36a,36bがないと、絶縁樹脂38の残量
応力あるいは温度変化の際の応力で磁器素体3
0と絶縁樹脂38が剥離し、耐電圧性能が低下
するからである。
コンデンサ28の磁器素体30が小判形であ
り、しかもその中を貫通導体24a,24bを
貫通させるために、その長手方向側面の寸法が
長くて絶縁樹脂38と剥離し易く、剥離すると
上下の電極間の耐電圧性能が低下する。これ
は、磁器素体30の線膨脹係数が絶縁ケース1
8,絶縁樹脂38のそれに比べて約一桁小さい
ためであり、ヒートサイクル等の冷熱試験では
顕著である。従つて製造面での技術的難易度が
高い。
り、しかもその中を貫通導体24a,24bを
貫通させるために、その長手方向側面の寸法が
長くて絶縁樹脂38と剥離し易く、剥離すると
上下の電極間の耐電圧性能が低下する。これ
は、磁器素体30の線膨脹係数が絶縁ケース1
8,絶縁樹脂38のそれに比べて約一桁小さい
ためであり、ヒートサイクル等の冷熱試験では
顕著である。従つて製造面での技術的難易度が
高い。
そこでこの考案は、上記のような問題点を解決
した高圧コンデンサを提供することを目的とす
る。
した高圧コンデンサを提供することを目的とす
る。
この考案の高圧コンデンサは、二つの貫通孔お
よび当該貫通孔部分にそれぞれ突設された筒状の
突出部を有する接地金具と、接地金具の貫通孔お
よび突出部を隙間を開けてそれぞれ貫通している
2本の貫通導体と、両端面に電極を有する二つの
コンデンサであつて接地金具の貫通孔の側部に配
置されていて各貫通導体と接地金具間にそれぞれ
接続されたものとを備えており、かつ少なくとも
コンデンサ、接地金具の貫通孔および突出部回り
が絶縁樹脂で覆われていることを特徴とする。
よび当該貫通孔部分にそれぞれ突設された筒状の
突出部を有する接地金具と、接地金具の貫通孔お
よび突出部を隙間を開けてそれぞれ貫通している
2本の貫通導体と、両端面に電極を有する二つの
コンデンサであつて接地金具の貫通孔の側部に配
置されていて各貫通導体と接地金具間にそれぞれ
接続されたものとを備えており、かつ少なくとも
コンデンサ、接地金具の貫通孔および突出部回り
が絶縁樹脂で覆われていることを特徴とする。
第1図はこの考案の一実施例に係る高圧コンデ
ンサを示す断面図であり、第2図は第1図の高圧
コンデンサの展開斜視図である。この高圧コンデ
ンサは、二つの貫通孔48a,48bおよび当該
貫通孔48a,48bの部分に同軸状にそれぞれ
突設された筒状の突出部50a,50bを有する
接地金具46と、前記貫通孔48a,48bおよ
び突出部50a,50bを所定の隙間を開けてそ
れぞれ貫通している2本の例えば丸棒状の貫通導
体52a,52bと、例えば円柱状の磁器素体5
8a,58bの両端面に電極60a,62aおよ
び60b,62bをそれぞれ有する二つのコンデ
ンサ56a,56bを備えている。そして各コン
デンサ56a,56bは、貫通孔48a,48b
の側部にそれぞれ配置されていて、その一方の電
極60a,60bが貫通導体52a,52bに設
けられた突片54a,54bと、他方の電極62
a,62bが接地金具46とそれぞれ半田、導電
ペースト等で導電接合されている。更にそれらが
絶縁ケース42,44内に収納されて、コンデン
サ56a,56bや接地金具46の貫通孔48
a,48bおよび突出部50a,50b等を含む
部分がそのケース内に充填された例えばエポキシ
樹脂等の絶縁樹脂64で覆われている。尚、絶縁
ケース42,44は接地金具46に例えば接着等
の手段で取り付けられている。(詳細は後述す
る)。
ンサを示す断面図であり、第2図は第1図の高圧
コンデンサの展開斜視図である。この高圧コンデ
ンサは、二つの貫通孔48a,48bおよび当該
貫通孔48a,48bの部分に同軸状にそれぞれ
突設された筒状の突出部50a,50bを有する
接地金具46と、前記貫通孔48a,48bおよ
び突出部50a,50bを所定の隙間を開けてそ
れぞれ貫通している2本の例えば丸棒状の貫通導
体52a,52bと、例えば円柱状の磁器素体5
8a,58bの両端面に電極60a,62aおよ
び60b,62bをそれぞれ有する二つのコンデ
ンサ56a,56bを備えている。そして各コン
デンサ56a,56bは、貫通孔48a,48b
の側部にそれぞれ配置されていて、その一方の電
極60a,60bが貫通導体52a,52bに設
けられた突片54a,54bと、他方の電極62
a,62bが接地金具46とそれぞれ半田、導電
ペースト等で導電接合されている。更にそれらが
絶縁ケース42,44内に収納されて、コンデン
サ56a,56bや接地金具46の貫通孔48
a,48bおよび突出部50a,50b等を含む
部分がそのケース内に充填された例えばエポキシ
樹脂等の絶縁樹脂64で覆われている。尚、絶縁
ケース42,44は接地金具46に例えば接着等
の手段で取り付けられている。(詳細は後述す
る)。
上記のような高圧コンデンサは、電気回路的に
は第10図に示したような従来の高圧コンデンサ
と同じであり、しかもそれと同等以上の電気的性
能が得られる。即ち、上記高圧コンデンサを例え
ば第9図に示したような電子レンジのローパスフ
イルタ回路に使用した場合、マグネトロン14か
らの伝導ノイズはコンデンサ56a,56bでバ
イパスされる。その場合、高周波(マイクロ波
帯)ではコンデンサ56a,56bは自己共振周
波数を越えてインダクタ成分が大きくなるけれど
も(これは従来の高圧コンデンサにおいても同様
である)、この高圧コンデンサでは接地金具46
の突出部50a,50bと貫通導体52a,52
bの間で得られる静電容量(数pF程度)がバイ
パスコンデンサとして機能するので、フイルタ機
能の低下は防止される。また、マイクロ波帯の輻
射ノイズは接地金具46の貫通孔48a,48b
と貫通導体52a,52b間の隙間より漏洩し易
いけれども、この高圧コンデンサでは突出部50
a,50bがそれの減衰効果をもたらす。特に突
出部50a,50bの突出寸法を変えることによ
つて、特定の周波数に対するインピーダンスを小
さくし、それによつてその特定周波数のノイズの
減衰量を制御することもできる。
は第10図に示したような従来の高圧コンデンサ
と同じであり、しかもそれと同等以上の電気的性
能が得られる。即ち、上記高圧コンデンサを例え
ば第9図に示したような電子レンジのローパスフ
イルタ回路に使用した場合、マグネトロン14か
らの伝導ノイズはコンデンサ56a,56bでバ
イパスされる。その場合、高周波(マイクロ波
帯)ではコンデンサ56a,56bは自己共振周
波数を越えてインダクタ成分が大きくなるけれど
も(これは従来の高圧コンデンサにおいても同様
である)、この高圧コンデンサでは接地金具46
の突出部50a,50bと貫通導体52a,52
bの間で得られる静電容量(数pF程度)がバイ
パスコンデンサとして機能するので、フイルタ機
能の低下は防止される。また、マイクロ波帯の輻
射ノイズは接地金具46の貫通孔48a,48b
と貫通導体52a,52b間の隙間より漏洩し易
いけれども、この高圧コンデンサでは突出部50
a,50bがそれの減衰効果をもたらす。特に突
出部50a,50bの突出寸法を変えることによ
つて、特定の周波数に対するインピーダンスを小
さくし、それによつてその特定周波数のノイズの
減衰量を制御することもできる。
しかもこの高圧コンデンサにおいては次のよう
な特徴がある。
な特徴がある。
貫通導体52a,52bがコンデンサ56
a,56b中を貫通する構造をしていないの
で、コンデンサ56a,56b等の構造が非常
に簡単で製作し易く、従つてコスト的にも安価
となる。
a,56b中を貫通する構造をしていないの
で、コンデンサ56a,56b等の構造が非常
に簡単で製作し易く、従つてコスト的にも安価
となる。
更に上記と同様の理由から、従来のように貫
通導体52a,52bにチユーブを被せる必要
もなく、この面からもコスト低減が可能であ
る。
通導体52a,52bにチユーブを被せる必要
もなく、この面からもコスト低減が可能であ
る。
しかもコンデンサ56a,56bの磁器素体
58a,58bの形状は円柱形であつてその側
面寸法が従来のものに比べて非常に短いため、
ヒートサイクル等による当該側面と絶縁樹脂6
4との剥離の問題、換言すれば耐圧性能低下の
問題も少ない。従つて製造面での技術的難易度
は低い。
58a,58bの形状は円柱形であつてその側
面寸法が従来のものに比べて非常に短いため、
ヒートサイクル等による当該側面と絶縁樹脂6
4との剥離の問題、換言すれば耐圧性能低下の
問題も少ない。従つて製造面での技術的難易度
は低い。
尚、2つのコンデンサ56a,56bの代わり
に、例えば第3図に示すような2個一体形のコン
デンサ65を使用しても良い。このコンデンサ6
5は、角柱状あるいは楕円柱状等をした磁器素体
66の一方端面に二つの分割電極68a,68b
を、他方端面に全面電極70を設けたものであ
る。この場合でも、磁器素体66に貫通孔は不要
であるため、従来の場合よりも当該磁器素体66
の側面における絶縁樹脂64の剥離の問題は少な
い。
に、例えば第3図に示すような2個一体形のコン
デンサ65を使用しても良い。このコンデンサ6
5は、角柱状あるいは楕円柱状等をした磁器素体
66の一方端面に二つの分割電極68a,68b
を、他方端面に全面電極70を設けたものであ
る。この場合でも、磁器素体66に貫通孔は不要
であるため、従来の場合よりも当該磁器素体66
の側面における絶縁樹脂64の剥離の問題は少な
い。
また、コンデンサ56a,56bあるいは65
と貫通導体52a,52bとの接続は、前述した
ような突片54a,54bを用いずに、例えば第
4図に示すように貫通導体52a,52bをクラ
ンク状に折り曲げて直接行つても良く、そのよう
にすれば残留インダクタンスの影響を一層小さく
することができる。
と貫通導体52a,52bとの接続は、前述した
ような突片54a,54bを用いずに、例えば第
4図に示すように貫通導体52a,52bをクラ
ンク状に折り曲げて直接行つても良く、そのよう
にすれば残留インダクタンスの影響を一層小さく
することができる。
次に、上述した輻射ノイズを一層抑制するよう
にした実施例を説明する。
にした実施例を説明する。
第5図の高圧コンデンサにおいては、接地金具
46の突出部50a,50bの先端から距離Lだ
け離れた所に、貫通導体52a,52bが貫通し
た例えばNi−Zn系、Mn−Zn系のフエライト板
74a,74bをそれぞれ設けている。これは、
突出部50a,50bと貫通導体52a,52b
間の隙間からの漏洩ノイズを吸収するのに効果的
である。この場合、上記距離Lは、ノイズ吸収性
能を良くするために、耐圧上問題のない範囲でで
きるだけ小さくするのが好ましく、例えば0.5〜
1.0mmm程度とする。
46の突出部50a,50bの先端から距離Lだ
け離れた所に、貫通導体52a,52bが貫通し
た例えばNi−Zn系、Mn−Zn系のフエライト板
74a,74bをそれぞれ設けている。これは、
突出部50a,50bと貫通導体52a,52b
間の隙間からの漏洩ノイズを吸収するのに効果的
である。この場合、上記距離Lは、ノイズ吸収性
能を良くするために、耐圧上問題のない範囲でで
きるだけ小さくするのが好ましく、例えば0.5〜
1.0mmm程度とする。
尚、上記フエライト板74a,74bの表裏い
ずれかの面に、膜状、箔状あるいは板状の金属を
設けても良く、そのようにすればノイズ吸収効果
をより高めることができる。また、上記フエライ
ト板74a,74bの厚みを大きくしても良く、
あるいはそれの代わりに同上材のフエライトビー
ズを同様に設けても良く、そのようにすればノイ
ズ吸収体としての機能とインダクタ機能とを兼ね
たものとすることができる。
ずれかの面に、膜状、箔状あるいは板状の金属を
設けても良く、そのようにすればノイズ吸収効果
をより高めることができる。また、上記フエライ
ト板74a,74bの厚みを大きくしても良く、
あるいはそれの代わりに同上材のフエライトビー
ズを同様に設けても良く、そのようにすればノイ
ズ吸収体としての機能とインダクタ機能とを兼ね
たものとすることができる。
第6図の高圧コンデンサにおいては、接地金具
46の突出部50a,50bの先端から距離Mの
面まで絶縁樹脂64を充填した後、その上に例え
ばNi−Zn系のフエライト粉末を所定量(例えば
65〜95重量%程度)充填した例えばエポキシ樹脂
78を所定厚み充填あるいはコートしている。こ
れによつても、簡単な手段でありながら漏洩波吸
収の効果が得られる。この場合、距離Mは、上記
距離Lの場合と同様の考えから、例えば0.5〜3.0
mm程度とする。
46の突出部50a,50bの先端から距離Mの
面まで絶縁樹脂64を充填した後、その上に例え
ばNi−Zn系のフエライト粉末を所定量(例えば
65〜95重量%程度)充填した例えばエポキシ樹脂
78を所定厚み充填あるいはコートしている。こ
れによつても、簡単な手段でありながら漏洩波吸
収の効果が得られる。この場合、距離Mは、上記
距離Lの場合と同様の考えから、例えば0.5〜3.0
mm程度とする。
第7図は、貫通導体の他の例を示す図である。
上記のような高圧コンデンサの貫通導体52a,
52bは、例えば前述したような丸棒状のもので
も良いけれども、接続する相手側との関係等によ
り必要によつては第7図Bのようなものとしても
良い。この貫通導体は、金属板材をプレス加工し
て得られる同図Aのような材料80を折り曲げて
製作したものであり、安価に製作することができ
る。折曲げ部82はコンデンサとの接続用のもの
であり、前述した突片54a,54bに相当す
る。尚、折曲げ部82の折曲げによつて電流容量
が不足する場合は、同図A中に破線で示すように
折曲げ部82の両側の幅を広げれば簡単に対処す
ることができる。
上記のような高圧コンデンサの貫通導体52a,
52bは、例えば前述したような丸棒状のもので
も良いけれども、接続する相手側との関係等によ
り必要によつては第7図Bのようなものとしても
良い。この貫通導体は、金属板材をプレス加工し
て得られる同図Aのような材料80を折り曲げて
製作したものであり、安価に製作することができ
る。折曲げ部82はコンデンサとの接続用のもの
であり、前述した突片54a,54bに相当す
る。尚、折曲げ部82の折曲げによつて電流容量
が不足する場合は、同図A中に破線で示すように
折曲げ部82の両側の幅を広げれば簡単に対処す
ることができる。
第8図は、接地金具への絶縁ケースの取付け手
段の例を示す断面図である。接地金具46への前
述した絶縁ケース42あるいは44の取付け手段
としては、前述したように接着剤で接着してもあ
るいはこの例のような手段としても良い。即ちこ
の例では、絶縁ケース42に幾つかの鉤状の突起
84を設け、接地金具46側の対応する位置に穴
86を設けている。そして絶縁ケース42の取付
けに際しては、その接着面85の形状に対応した
形状の固形接着剤88を予め当該接着面85へ置
き(仮接着でも良い)、そして接地金具46の穴
86へ絶縁ケース42の突起84を挿入して固定
する。そして固形接着剤88の溶融点を越える温
度を加えると、当該接着剤88は溶融して接地金
具46と絶縁ケース42間がシールされる。この
場合、固形接着剤88としては、粉末樹脂、ポリ
エステル等の成形体を用いることができる。ポリ
エステルの場合は、溶融時の表面張力が大きく、
接着面85からはみ出す量が少ないという利点が
ある。
段の例を示す断面図である。接地金具46への前
述した絶縁ケース42あるいは44の取付け手段
としては、前述したように接着剤で接着してもあ
るいはこの例のような手段としても良い。即ちこ
の例では、絶縁ケース42に幾つかの鉤状の突起
84を設け、接地金具46側の対応する位置に穴
86を設けている。そして絶縁ケース42の取付
けに際しては、その接着面85の形状に対応した
形状の固形接着剤88を予め当該接着面85へ置
き(仮接着でも良い)、そして接地金具46の穴
86へ絶縁ケース42の突起84を挿入して固定
する。そして固形接着剤88の溶融点を越える温
度を加えると、当該接着剤88は溶融して接地金
具46と絶縁ケース42間がシールされる。この
場合、固形接着剤88としては、粉末樹脂、ポリ
エステル等の成形体を用いることができる。ポリ
エステルの場合は、溶融時の表面張力が大きく、
接着面85からはみ出す量が少ないという利点が
ある。
前記絶縁ケース44の接地金具46への取付け
手段も同上のものを採用しても良い。このような
取付け手段によれば、絶縁ケース42,44を接
地金具46に確実に固定すると共に、モールド樹
脂の漏れも確実に防止することができる。
手段も同上のものを採用しても良い。このような
取付け手段によれば、絶縁ケース42,44を接
地金具46に確実に固定すると共に、モールド樹
脂の漏れも確実に防止することができる。
尚、上述した絶縁ケース42,44は、有底
状、開口状いずれも採り得る。もつとも、当該絶
縁ケース42,44は必須のものではなく、絶縁
樹脂64を例えば金型等を使用してモールドする
ようにすれば、これら絶縁ケース42,44を省
略することもできる。
状、開口状いずれも採り得る。もつとも、当該絶
縁ケース42,44は必須のものではなく、絶縁
樹脂64を例えば金型等を使用してモールドする
ようにすれば、これら絶縁ケース42,44を省
略することもできる。
以上のようにこの考案の高圧コンデンサは、構
造が簡単であり、しかも技術適難易度が低くて製
作し易く、従つてコスト的にも安価となる。
造が簡単であり、しかも技術適難易度が低くて製
作し易く、従つてコスト的にも安価となる。
第1図は、この考案の一実施例に係る高圧コン
デンサを示す断面図である。第2図は、第1図の
高圧コンデンサの展開斜視図である。第3図〜第
6図は、それぞれ、この考案の他の実施例に係る
高圧コンデンサを示す断面図である。第7図は、
貫通導体の他の例を示す図である。第8図は、接
地金具への絶縁ケースの取付け手段の例を示す断
面図である。第9図は、電子レンジのマグネトロ
ン発振回路の一例を示す図である。第10図は、
従来の高圧コンデンサの一例を示す断面図であ
る。第11図は、第10図に用いられているコン
デンサを示す斜視図である。 42,44……絶縁ケース、46……接地金
具、48a,48b……貫通孔、50a,50b
……突出部、52a,52b……貫通導体、54
a,54b……突片、56a,56b……コンデ
ンサ、64……絶縁樹脂。
デンサを示す断面図である。第2図は、第1図の
高圧コンデンサの展開斜視図である。第3図〜第
6図は、それぞれ、この考案の他の実施例に係る
高圧コンデンサを示す断面図である。第7図は、
貫通導体の他の例を示す図である。第8図は、接
地金具への絶縁ケースの取付け手段の例を示す断
面図である。第9図は、電子レンジのマグネトロ
ン発振回路の一例を示す図である。第10図は、
従来の高圧コンデンサの一例を示す断面図であ
る。第11図は、第10図に用いられているコン
デンサを示す斜視図である。 42,44……絶縁ケース、46……接地金
具、48a,48b……貫通孔、50a,50b
……突出部、52a,52b……貫通導体、54
a,54b……突片、56a,56b……コンデ
ンサ、64……絶縁樹脂。
Claims (1)
- 二つの貫通孔および当該貫通孔部分にそれぞれ
突設された筒状の突出部を有する接地金具と、接
地金具の貫通孔および突出部を隙間を開けてそれ
ぞれ貫通している2本の貫通導体と、両端面に電
極を有する二つのコンデンサであつて接地金具の
貫通孔の側部に配置されていて各貫通導体と接地
金具間にそれぞれ接続されたものとを備えてお
り、かつ少なくともコンデンサ、接地金具の貫通
孔および突出部回りが絶縁樹脂で覆われているこ
とを特徴とする高圧コンデンサ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8618386U JPH0427159Y2 (ja) | 1986-06-05 | 1986-06-05 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8618386U JPH0427159Y2 (ja) | 1986-06-05 | 1986-06-05 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62197841U JPS62197841U (ja) | 1987-12-16 |
JPH0427159Y2 true JPH0427159Y2 (ja) | 1992-06-30 |
Family
ID=30942260
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8618386U Expired JPH0427159Y2 (ja) | 1986-06-05 | 1986-06-05 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0427159Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06112752A (ja) * | 1992-09-25 | 1994-04-22 | Tdk Corp | 高電圧ノイズフィルタ及びマグネトロン |
-
1986
- 1986-06-05 JP JP8618386U patent/JPH0427159Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62197841U (ja) | 1987-12-16 |
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