JPH04267513A - 固体電解コンデンサ - Google Patents

固体電解コンデンサ

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Publication number
JPH04267513A
JPH04267513A JP5036291A JP5036291A JPH04267513A JP H04267513 A JPH04267513 A JP H04267513A JP 5036291 A JP5036291 A JP 5036291A JP 5036291 A JP5036291 A JP 5036291A JP H04267513 A JPH04267513 A JP H04267513A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
anhydride
electrolytic capacitor
acid anhydride
solid electrolytic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5036291A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuyo Nishijima
西嶋 泰世
Yuuya Takaku
侑也 高久
Hiroshi Mizutsuki
水月 洋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Elna Co Ltd
Original Assignee
Elna Co Ltd
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Filing date
Publication date
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Priority to JP5036291A priority Critical patent/JPH04267513A/ja
Publication of JPH04267513A publication Critical patent/JPH04267513A/ja
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はディップ型の固体電解コ
ンデンサおよびその製造方法に関し、さらに詳しく言え
ば、その耐湿特性の改善に関するものである。
【0002】
【従来の技術】固体電解コンデンサにおいては、タンタ
ルなどの焼結ペレットに誘電体皮膜を形成した後、固体
電解質として例えば二酸化マンガンを形成し、同固体電
解質上にカーボン・銀ペーストなどからなる陰極引出し
層を設けてなるコンデンサ素子を備え、最終的にそのコ
ンデンサ素子の周りに樹脂外装体を形成するようにして
いる。
【0003】樹脂外装体としては樹脂液中へのディップ
によるものと、樹脂モールドによるものとがあるが、デ
ィップによる場合には、防湿用としてコンデンサ素子の
周りにシリコンワニスやポリブタジエンなどを下塗する
ようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】外装体の樹脂としては
一般にエポキシ樹脂が用いられ、その硬化剤にはアミン
系のものが用いられている。
【0005】しかしながら、アミン系硬化剤は吸湿性を
有するため、コンデンサ素子からイオン性不純物、例え
ば誘電体皮膜形成時の硝酸根や燐酸根を完全に除去し、
また上記のように防湿用の下塗材を設けたとしても、6
0℃,相対湿度90〜95%,500時間の保証、また
はプレッシャークッカーテスト(PCT;温度121℃
,相対湿度100%,2気圧の条件下でのテスト)48
時間の保証ができないという問題を抱えている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記従来の欠点
を解消するためになされたもので、その構成上の特徴は
、コンデンサ素子を樹脂液中に浸漬して樹脂外装体を形
成するにあたって、その樹脂の硬化剤として酸無水物系
硬化剤を用いることにある。
【0007】使用される酸無水物系硬化剤としては、無
水フタル酸、無水コハク酸、無水クロレイン酸および無
水マレイン酸などが好適である。
【0008】
【作用】酸無水物系は殆ど吸湿性を示さないため、コン
デンサの漏れ電流の増加が防止され、耐湿特性が大幅に
向上する。
【0009】
【実施例】以下に、エポキシ樹脂にコンデンサ素子を浸
漬して樹脂外装体を形成した実施例と比較例とを説明す
る。なお、各例において樹脂外装体の形成に先立って、
コンデンサ素子にシリコンワニスやポリブタジエンなど
の防湿用下塗樹脂を塗布した。 《実施例1》タンタルコンデンサ素子をエポキシ樹脂1
00部に対して、酸無水物系の無水フタル酸30部を混
入した樹脂液中に浸漬し、引き上げて硬化させて樹脂外
装体を形成した定格4V,100μFのタンタル固体電
解質コンデンサを500個試作した。
【0010】この各コンデンサについてプレッシャーク
ッカーテストを行ない、その漏れ電流を測定したところ
、その平均漏れ電流は0.8μAであった。 〈比較例1〉タンタルコンデンサ素子をエポキシ樹脂1
00部に対して、アミン系の脂肪族アミンを13部を混
入した樹脂液中に浸漬し、引き上げて硬化させて樹脂外
装体を形成した定格4V,100μFのタンタル固体電
解質コンデンサを500個試作した。
【0011】そして、この各コンデンサについてプレッ
シャークッカーテストを行ない、その漏れ電流を測定し
たところ、その平均漏れ電流は1.5μAであった。 《実施例2》タンタルコンデンサ素子をエポキシ樹脂1
00部に対して、酸無水物系の無水コハク酸35部を混
入した樹脂液中に浸漬し、引き上げて硬化させて樹脂外
装体を形成した定格35V,47μFのタンタル固体電
解質コンデンサを700個試作した。
【0012】この各コンデンサについて温度60℃,相
対湿度95%の条件下で1000時間のテストを行ない
、その漏れ電流を測定したところ、その平均漏れ電流は
1.8μAであった。 〈比較例2〉タンタルコンデンサ素子をエポキシ樹脂1
00部に対して、アミン系の脂肪族アミンを13部を混
入した樹脂液中に浸漬し、引き上げて硬化させて樹脂外
装体を形成した定格35V,47μFのタンタル固体電
解質コンデンサを700個試作した。
【0013】そして、この各コンデンサについて温度6
0℃,相対湿度95%の条件下で1000時間のテスト
を行ない、その漏れ電流を測定したところ、その平均漏
れ電流は2.6μAであった。 《実施例3》タンタルコンデンサ素子をエポキシ樹脂1
00部に対して、酸無水物系の無水クロレイン酸20部
を混入した樹脂液中に浸漬し、引き上げて硬化させて樹
脂外装体を形成した定格35V,0.1μFのタンタル
固体電解質コンデンサを700個試作した。
【0014】この各コンデンサについて温度40℃,相
対湿度95%の条件下で2000時間のテストを行ない
、その漏れ電流を測定したところ、その平均漏れ電流は
0.05μAであった。 〈比較例3〉タンタルコンデンサ素子をエポキシ樹脂1
00部に対して、アミン系の脂肪族アミンを13部を混
入した樹脂液中に浸漬し、引き上げて硬化させて樹脂外
装体を形成した定格35V,0.1μFのタンタル固体
電解質コンデンサを700個試作した。
【0015】そして、この各コンデンサについて温度4
0℃,相対湿度95%の条件下で2000時間のテスト
を行ない、その漏れ電流を測定したところ、その平均漏
れ電流は2.5μAであった。 《実施例4》タンタルコンデンサ素子をエポキシ樹脂1
00部に対して、酸無水物系の無水マレイン酸45部を
混入した樹脂液中に浸漬し、引き上げて硬化させて樹脂
外装体を形成した定格25V,10μFのタンタル固体
電解質コンデンサを500個試作した。
【0016】この各コンデンサについて温度85℃,相
対湿度95%の条件下で500時間のテストを行ない、
その漏れ電流を測定したところ、その平均漏れ電流は0
.5μAであった。 〈比較例4〉タンタルコンデンサ素子をエポキシ樹脂1
00部に対して、アミン系の脂肪族アミンを13部を混
入した樹脂液中に浸漬し、引き上げて硬化させて樹脂外
装体を形成した定格25V,10μFのタンタル固体電
解質コンデンサを500個試作した。
【0017】この各コンデンサについて温度85℃,相
対湿度95%の条件下で500時間のテストを行ない、
その漏れ電流を測定したところ、その平均漏れ電流は8
μAであった。 《実施例5》タンタルコンデンサ素子をエポキシ樹脂1
00部に対して、酸無水物系の無水フタル酸30部を混
入した樹脂液中に浸漬し、引き上げて硬化させて樹脂外
装体を形成した定格10V,4.7μFのタンタル固体
電解質コンデンサを800個試作した。
【0018】この各コンデンサについてプレッシャーク
ッカーテストを行ない、その漏れ電流を測定したところ
、その平均漏れ電流は0.3μAであった。 〈比較例5〉タンタルコンデンサ素子をエポキシ樹脂1
00部に対して、アミン系の脂肪族アミンを13部を混
入した樹脂液中に浸漬し、引き上げて硬化させて外装体
を形成した定格10V,4.7μFのタンタル固体電解
質コンデンサを800個試作した。
【0019】そして、この各コンデンサについて、プレ
ッシャークッカーテストを行ない、その漏れ電流を測定
したところ、その平均漏れ電流は5.3μAであった。
【0020】上記実施例および比較例の対比を容易にす
るため、表1にその硬化剤、テスト条件および平均漏れ
電流値(μA)を示す。
【0021】
【表1】
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
外装樹脂の硬化剤として吸湿性を有しない酸無水物系の
ものを使用することにより、コンデンサの漏れ電流の増
加が防止され、耐湿特性が大幅に向上した固体電解コン
デンサが提供される。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】弁作用金属粉末を焼結してなるペレットと
    、同ペレットの周りに形成された固体電解質および陰極
    引出し層とを有するコンデンサ素子を含み、同コンデン
    サ素子の周りには樹脂液中への浸漬による樹脂外装体が
    形成されている固体電解コンデンサにおいて、上記樹脂
    外装体の硬化剤として酸無水物系硬化剤が用いられてい
    ることを特徴とする固体電解コンデンサ。
  2. 【請求項2】上記酸無水物系硬化剤には、無水フタル酸
    、無水コハク酸、無水クロレイン酸および無水マレイン
    酸が含まれる請求項1に記載の固体電解コンデンサ。
  3. 【請求項3】弁作用金属粉末を焼結してなるペレットの
    周りに固体電解質および陰極引出し層を形成するととも
    に、同陰極引出し層上に防湿用樹脂を下塗した後、酸無
    水物系硬化剤を有する樹脂液中に浸漬して、樹脂外装体
    を形成することを特徴とする固体電解コンデンサの製造
    方法。
JP5036291A 1991-02-22 1991-02-22 固体電解コンデンサ Pending JPH04267513A (ja)

Priority Applications (1)

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JP5036291A JPH04267513A (ja) 1991-02-22 1991-02-22 固体電解コンデンサ

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JP5036291A JPH04267513A (ja) 1991-02-22 1991-02-22 固体電解コンデンサ

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021193282A1 (ja) * 2020-03-27 2021-09-30 日本ケミコン株式会社 電解コンデンサ

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JPS5739526A (en) * 1980-08-20 1982-03-04 Matsushita Electric Ind Co Ltd Method of solid electrolytic condenser
JPS58190015A (ja) * 1982-04-28 1983-11-05 マルコン電子株式会社 固体電解コンデンサの製造方法
JPH03123013A (ja) * 1989-10-05 1991-05-24 Kao Corp 固体電解コンデンサ

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