JPH0426735Y2 - - Google Patents

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JPH0426735Y2
JPH0426735Y2 JP1986045988U JP4598886U JPH0426735Y2 JP H0426735 Y2 JPH0426735 Y2 JP H0426735Y2 JP 1986045988 U JP1986045988 U JP 1986045988U JP 4598886 U JP4598886 U JP 4598886U JP H0426735 Y2 JPH0426735 Y2 JP H0426735Y2
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lubricating oil
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案はエンジンの回転軸、特にスラストプレ
ートでスラスト方向の動きが規制されている回転
軸に対しての潤滑装置に関するものである。
(従来技術) 従来から、エンジンのカムシヤフトやバランス
シヤフト等の回転軸は、エンジン本体に取付けら
れたスラストプレートによつてスラスト方向の動
きが規制されるようになつている。例えばカムシ
ヤフトの場合、実開昭58−77101号公報に示され
るように、カムシヤフトのジヤーナル部にスラス
トプレート係合部としての環状溝が形成されると
ともに、この環状溝に係合するスラストプレート
が、エンジン本体(シリンダヘツド)のカムシヤ
フト支持部に取付けられている。また、バランス
シヤフトの場合、軸端近傍のジヤーナル部と軸端
に取付けられたギヤとの間等にスラストプレート
係合部が形成され、これに係合するスラストプレ
ートがシリンダブロツクに取付けられている。
このように回転軸が設けられている部分におい
ては、回転軸のジヤーナル部と軸受部との間の潤
滑に加え、スラストプレートの側面とこれに対向
する回転軸の係合部側面との間の潤滑も必要とな
る。この場合に従来では、単にスラストプレート
の片側の回転軸ジヤーナル部外周に潤滑油を供給
するように、軸受部内周面に開口した潤滑油供給
通路がエンジン本体に形成され、この潤滑油供給
通路から供給された潤滑油のうちで、上記ジヤー
ナル部の外周面と軸受部内周面との間から溢れ出
た潤滑油がスラストプレートの一側面側に供給さ
れるようになつているにすぎなかつた。しかし、
このような潤滑装置によると、潤滑油がスラスト
プレートの片面側にのみ供給され、かつこの潤滑
油は回転軸の回転に伴う遠心力で回転軸から遠ざ
かる方向に移動しようとするため、スラストプレ
ートの回転軸中心寄りの端部から他面側にまで充
分に潤滑油を行き渡らせることが難しいという問
題があつた。
(考案の目的) 本考案は上記の事情に鑑み、回転軸のスラスト
方向の移動を規制するスラストプレートの両側面
に潤滑油を充分に供給することができ、スラスト
プレートと回転軸とが係合する部分の潤滑効果を
高めることができるエンジンの回転軸潤滑装置を
提供するものである。
(考案の構成) 本考案は、エンジン本体に支承された回転軸に
対し、この回転軸に設けられた環状の係合部に係
合して回転軸のスラスト方向の動きを規制するス
ラストプレートがエンジン本体に取付けられると
ともに、上記スラストプレートに近接した回転軸
のジヤーナル部外周面に向けて開口した潤滑油供
給通路がエンジン本体に形成されているエンジン
の回転軸潤滑装置において、環状に形成したスラ
ストプレートの内周と上記係合部の内方の回転軸
周面との間に一定間隔をもたせることによりこの
部分に環状の潤滑油導入通路を形成する一方、上
記回転軸のジヤーナル部に、一端が上記潤滑油供
給通路と合致するようにジヤーナル部外周面に開
口するとともに、他端が上記スラストプレートの
内周側の上記潤滑油導入通路に合致する位置に開
口する潤滑油通路を設けたものである。
この構成により、エンジン本体の潤滑油供給通
路から回転軸内部の潤滑油通路を経た潤滑油が、
スラストプレートの回転軸中心寄りである内周側
の部分に向けて送り出され、さらにこの潤滑油通
路が開口するスラストプレート一側面側から潤滑
油の一部が上記潤滑油導入通路を通つてスラスト
プレート他側面側へも導かれ、スラストプレート
両側面部に潤滑油が分配供給される。
(実施例) 第1図乃至第3図は、本考案をバランサシヤフ
トの潤滑に適用した実施例を示す。これらの図に
おいて、1はシリンダブロツク、2は回転軸とし
てのバランサシヤフトであり、上記シリンダブロ
ツク1には、その中央下方部にクランクシヤフト
3が配置されるとともに、その両側方にそれぞれ
バランサシヤフト2が配置されている。この各バ
ランサシヤフト2は、アンバランス部2aを有す
るとともに、軸方向の数箇所にジヤーナル部2b
を有し、これらジヤーナル部2bがシリンダブロ
ツク1の軸受部1aに軸受メタル4を介して回転
自在に支承されている。そして、一方(第1図の
右側)のバランサシヤフト2の軸端に取付けられ
たギヤ5と、これに噛合するギヤに連結されたス
プロケツト6と、他方(第1図の左側)のバラン
サシヤフト2の軸端に取付けられたスプロケツト
7と、クランクシヤフト3の軸端に取付けられた
スプロケツト8と、各スプロケツト6,7,8に
掛け渡されたチエーン9とにより、各バランサシ
ヤフト2が、クランクシヤフト3の回転数の整数
倍の回転数で互いに逆向きに回転するように、ク
ランクシヤフト3に連動されている。
また、バランサシヤフト2の端部に対応する部
分のシリンダブロツク1の外側面には、バランサ
シヤフト2に設けられた係合部11に係合してバ
ランサシヤフト2のスラスト方向の動きを規制す
るスラストプレート12が取付けられている。
第2図および第3図に示すように上記係合部1
1は、バランサシヤフト2の端部近傍のジヤーナ
ル部2bと軸端に取付けられたギヤ5との間の、
環状に凹んだ形状となつた部分により形成されて
おり、またスラストプレート12は、(環状ドー
ナツツ板状)に形成され、その内周側部分が上記
ジヤーナル部2bとギヤ5との間に介在して係合
部11に係合した状態で、ボルト13等によりシ
リンダブロツク1に取付けられている。上記スラ
ストプレート12の内径は係合部11が設けられ
た部分のバランサシヤフト2の径よりも一定量だ
け大きくされ、このスラストプレート12内周と
上記係合部11の内方のバランサシヤフト2周面
との間に一定間隔を有することにより、この部分
に環状の潤滑油導入通路20が形成されている。
なお、第2図および第3図では一方のバランサシ
ヤフト2について示したが、他方のバランサシヤ
フト2においても、例えばジヤーナル部2bとス
プロケツト6との間に係合部11を形成してこれ
にスラストプレート12を係合させればよい。
14は各バランサシヤフト2のジヤーナル部2
bと軸受部1aとの間に潤滑油を供給する潤滑油
供給通路であり、これらの潤滑油供給通路14は
クランクシヤフト3への潤滑油供給通路15とと
もに、シリンダブロツク1に配設されており、潤
滑油供給通路14の端部は軸受メタル4を貫通し
ている。また、本考案の特徴とする構造として、
バランサシヤフト2の端部近傍のスラストプレー
ト12に近接したジヤーナル部2bには、上記潤
滑油供給通路14から供給された潤滑油を、スラ
ストプレート12の回転軸中心寄りの端部である
内周端部に向けて送り出す潤滑油通路16が形成
されている。この潤滑油通路16は、第3図に示
すごとく、ジヤーナル部2bの外周面から軸心に
向けて穿孔された部分16aと、これに連通して
軸方向に穿孔された部分16bとで形成されるこ
とにより、一端がジヤーナル部2bの外周面に開
口し、他端が係合部11の一側面を構成するジヤ
ーナル部2bの側面に開口している。そして、ジ
ヤーナル部2bの外周面に開口した一端は、バラ
ンサシヤフト2が特定の回転角となつたときに潤
滑油供給通路14と合致し、ジヤーナル部2bの
側面に開口した他端は、バランサシヤフト2の中
心寄りに位置し、スラストプレート12の内周側
の環状の潤滑油導入通路20に合致する位置に開
口している。
以上のような潤滑装置においては、バランサシ
ヤフト2の回転中に、バランサシヤフト2のジヤ
ーナル部2bに形成された潤滑油供給通路16の
一端がシリンダブロツク1に形成された潤滑油供
給通路14と合致したとき、第3図に矢印で示す
ように上記潤滑油供給通路14から供給される潤
滑油が上記ジヤーナル部2bの潤滑油通路16を
通り、係合部11内のスラストプレート12内周
端部付近に送り出される。そして、スラストプレ
ート12の内周とバランサシヤフト2周面との間
に環状の潤滑油導入通路20が形成されていると
ともに、上記潤滑油通路16の他端が潤滑油導入
通路20と合致する位置に開口していることによ
り、この潤滑油がスラストプレート12の両側面
部に充分に供給される。つまり、前述のように上
記潤滑油通路16が設けられていない従来の冷却
装置では、軸受メタル4の内周面とジヤーナル部
2bの外周面との間から潤滑油が溢れ出ても、こ
の潤滑油が、スラストプレート12の片側の側面
に沿つて、遠心力でバランサシヤフト2から遠ざ
かる方向に移動してしまうが、ジヤーナル部2b
に上記潤滑油通路16を設けておくと、この潤滑
油通路16を通つて係合部11内に供給された潤
滑油はその一部が潤滑油導入通路20を通つて反
対側へ導かれることによりスラストプレート12
の両側面部に分配される。そしてこの両側面部に
おいてそれぞれ潤滑油が遠心力で内周側から外周
側へ移動する。従つて、スラストプレート12と
ジヤーナル部2bとの対向面、およびスラストプ
レート12とギヤ5との対向面の全体に潤滑油が
充分に行き渡ることとなる。
なお、本考案の回転軸潤滑装置は、上記実施例
に示すバランサシヤフト2に限らず、他の回転軸
におけるスラストプレート係合部分の潤滑にも適
用できる。例えば、シリンダヘツドに支承された
カムシヤフトのジヤーナル部に環状溝からなる係
合部が形成され、これにスラストプレートが係合
する構造に適用する場合は、ロツカシヤフト等か
ら送られる潤滑油をスラストプレートの片側のジ
ヤーナル部外周面に供給する潤滑油供給通路をカ
ムシヤフト支持部に形成するとともに、環状のス
ラストプレートの内周とその内方のシヤフト周面
との間の潤滑油導入通路、およびカムシヤフトの
ジヤーナル部の内部を通る潤滑油通路を、上記実
施例に準じて形成しておけばよい。
(考案の効果) 以上のように本考案の回転軸潤滑装置は、回転
軸に設けられた環状の係合部に係合したスラスト
プレートの内周とその内方の回転軸周面との間に
環状の潤滑油導入通路が形成される一方、上記回
転軸のジヤーナル部に、一端が上記潤滑油供給通
路と合致するようにジヤーナル部外周面に開口す
るとともに、他端が上記スラストプレートの内周
側の上記潤滑油導入通路に合致する位置に開口す
る潤滑油通路が設けられているため、確実に潤滑
油をスラストプレートの両側面に供給し、スラス
トプレートの両側面と回転軸のスラストプレート
係合部両側面との各対向面間に充分に潤滑油を行
き渡らせることができ、この部分の潤滑効果を格
段に高めることができるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案装置をバランサシヤフトの潤滑
に適用した実施例の縦断正面図、第2図は同縦断
側面図、第3図は要部の拡大断面図である。 1……エンジン本体のシリンダブロツク、2…
…バランサシヤフト(回転軸)、2b……ジヤー
ナル部、11……係合部、12……スラストプレ
ート、14……潤滑油供給通路、16……潤滑油
通路。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. エンジン本体に支承された回転軸に対し、この
    回転軸に設けられた環状の係合部に係合して回転
    軸のスラスト方向の動きを規制するスラストプレ
    ートがエンジン本体に取付けられるとともに、上
    記スラストプレートに近接した回転軸のジヤーナ
    ル部外周面に向けて開口した潤滑油供給通路がエ
    ンジン本体に形成されているエンジンの回転軸潤
    滑装置において、環状に形成したスラストプレー
    トの内周と上記係合部の内方の回転軸周面との間
    に一定間隔をもたせることによりこの部分に環状
    の潤滑油導入通路を形成する一方、上記回転軸の
    ジヤーナル部に、一端が上記潤滑油供給通路と合
    致するようにジヤーナル部外周面に開口するとと
    もに、他端が上記スラストプレートの内周側の上
    記潤滑油導入通路に合致する位置に開口する潤滑
    油通路を設けたことを特徴とするエンジンの回転
    軸潤滑装置。
JP1986045988U 1986-03-27 1986-03-27 Expired JPH0426735Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1986045988U JPH0426735Y2 (ja) 1986-03-27 1986-03-27

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JP1986045988U JPH0426735Y2 (ja) 1986-03-27 1986-03-27

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Publication Number Publication Date
JPS62156622U JPS62156622U (ja) 1987-10-05
JPH0426735Y2 true JPH0426735Y2 (ja) 1992-06-26

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ID=30865234

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JP1986045988U Expired JPH0426735Y2 (ja) 1986-03-27 1986-03-27

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5155835A (en) * 1974-11-11 1976-05-17 Mitsubishi Motors Corp Baransajikuno jikukebukozo

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5155835A (en) * 1974-11-11 1976-05-17 Mitsubishi Motors Corp Baransajikuno jikukebukozo

Also Published As

Publication number Publication date
JPS62156622U (ja) 1987-10-05

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