JPH056439Y2 - - Google Patents

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JPH056439Y2
JPH056439Y2 JP1986147660U JP14766086U JPH056439Y2 JP H056439 Y2 JPH056439 Y2 JP H056439Y2 JP 1986147660 U JP1986147660 U JP 1986147660U JP 14766086 U JP14766086 U JP 14766086U JP H056439 Y2 JPH056439 Y2 JP H056439Y2
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balancer shaft
oil
bearing metal
supply path
balancer
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Description

【考案の詳細な説明】 《産業上の利用分野》 この考案はバランサ軸の軸受部構造に関し、特
に、バランサ軸に動力を伝達する部分の潤滑性を
改良したものに関する。
《従来の技術》 周知のように、エンジンはピストンの往復運動
をクランク軸を介して回転運動に変換しているた
め、上下方向の慣性力などの不釣合力が生じ、振
動発生の原因となるので、これを防止すべくクラ
ンク軸の回転数と等速ないしは倍速で回転駆動さ
せるバランサ軸を備えたものがある。
この種のバランサ軸は、例えば4気筒のエンジ
ンでは、通常クランク軸を中心としてその両側に
配置され、相互に異なつた方向に回転駆動させら
れ、その軸受部の構造としては、例えば特公昭58
−28456号公報に開示されている。
同号報に示されている軸受部構造は、シリンダ
ブロツクに穿設された孔部に軸受メタルを固設
し、軸受メタルにバランサ軸を挿通して支持する
とともに、バランサ軸の軸方向に沿つて設けられ
たオイル供給路を介して、軸受メタルとバランサ
軸との間に潤滑オイルを供給するようになつてい
る。
バランサ軸への回転力の伝達は、その端部に嵌
着された歯車を介して行なわれ、通常一方のバラ
ンサ軸は他方と逆回転させるために反転歯車を介
装した歯車同士の噛合で、他方のバランサ軸はク
ランク軸とチエーンで連結して行なわれる。
また、バランサ軸への動力の伝達部分である歯
車同士の噛合部ないしはスプロケツトとチエーン
との噛合部にオイルを供給する潤滑手段として、
実開昭56−57910号公報等に開示されているよう
に、バランサ軸の軸端の軸受け部から上記歯車同
士の噛合部に向けてオイル孔をその軸受け部のボ
ス部に穿設形成することが公知になつている。
《考案が解決しようとする課題》 しかしながら、シリンダブロツクに形成される
軸受け部のボス部に上記オイル孔を穿設形成する
ことは、当該シリンダブロツクは大きくかつ重量
があることから、その加工は非常に面倒であり、
製造コストが高くつくと言う課題があつた。
この考案はこのような従来の問題点に鑑みてな
されたものであつて、その目的とするところは、
バランサ軸の動力伝達部分における潤滑性を十分
に確保でき、しかも製造コストを可及的に低減で
きる潤滑手段を備えたバランサ軸の軸受部構造を
提供することにある。
《問題点を解決するための手段》 上記目的を達成するために、この考案はバラン
サ軸の軸受部構造において、シリンダブロツクに
軸受メタルを介して回転可能に支持されたバラン
サ軸と、このバランサ軸と前記軸受メタルとの間
に潤滑オイルを供給する第1のオイル供給路と、
前記バランサ軸の端部に設けられたバランサ軸駆
動用歯車と、このバランサ軸駆動用歯車と前記バ
ランサ軸の支持部との間に介装されたスラストプ
レートとを備え、前記スラストプレートには前記
バランサ軸と前記軸受メタルとの間に供給された
潤滑オイルを前記バランサ軸駆動用歯車の動力伝
達部に導く第2のオイル供給路を設けたことを特
徴とする。
《作用》 上記構成の軸受部構造によれば、バランサ軸の
駆動用歯車の動力伝達部には、第1のオイル供給
路を介してバランサ軸と軸受メタルとの間に供給
された潤滑オイルが、スラストプレートに設けら
れた第2のオイル供給路によつて導入されるの
で、歯車同士やスプロケツトとチエーンとの噛合
部(動力伝達部)の潤滑が十分に行なわれ、しか
もスラストプレートは小さくかつ軽量なので、そ
のオイル供給路の成形加工は容易で、製造コスト
の可及的な低減化が図れる。
《実施例》 以下、この考案の好適な実施例について添附図
面を参照にして詳細に説明する。
第1図から第3図は、この考案に係るバランサ
軸の軸受部構造の一実施例を示している。
第1図はエンジン10の一部破断正面図であつ
て、バランサ軸12,12′の配置状態を示して
おり、エンジン10のほぼ中心にはクランク軸1
3が設けられ、その左右両側に一対のバランサ軸
12,12′が設けてある。
クランクシヤフト10の端部には、バランサド
ライブ歯車14が固設され、第1図中左方のバラ
ンサ軸12の端部には、これを駆動するための歯
車16が固設されるとともに、右方のバランサ軸
12′の端部にはスプロケツト18が固設されて
いる。
この実施例では、左方のバランサ軸12をクラ
ンク軸13と逆転させるために、バランサ軸12
の斜め上方に反転歯車20を設け、この歯車20
とバランサ軸12の歯車16とを噛合させてい
る。
クランク軸13からのバランサ軸12,12′
への回転力の伝達は、バランサドライブ歯車1
4、スプロケツト18、反転歯車20の間に捲回
されたバランサーチエーン22を介して行なわれ
る。
バランサ軸12は、エンジン10のシリンダブ
ロツク10aに設けられた孔部に中空筒状の軸受
メタル24を固着し、軸受メタル24にこれを挿
通して回転可能に支持されており、バランサ軸1
2の外周面と軸受メタル24の内周面との間に
は、軸受メタル24に内設された環状の油溝26
と、油溝26に連通するシリンダブロツク10a
に設けられた第1のオイル供給路28とを介して
潤滑オイルが供給される。
また、バランサ軸12の駆動用歯車16とシリ
ンダブロツク10aの側面との間には、バランサ
軸12のスラスト方向への移動を規制するスラス
トプレート30がボルト32によつて取付けられ
ている。
さらに、スラストプレート30のシリンダブロ
ツク10a側の取付面には、上記軸受メタル24
の環状径よりも若干大径の環状溝34が凹設され
るとともに、上記バランサ軸12の歯車16と反
転歯車20との噛合部分に対応した個所に環状溝
34と連通する油孔36が穿設されており、環状
溝34と油孔36とで第2のオイル供給路を形成
している。
なお、第2図中符号38で示す部材は、反転歯
車20の取付軸であり、また同40は反転歯車2
0に一体的に設けられ、バランサーチエーン22
と噛合し、反転歯車20を駆動するためのスプロ
ケツト部である。
さて、以上の如く構成されたバランサ軸の軸受
部構造においては、第1のオイル供給路28を介
して、バランサ軸12と軸受メタル24との間に
供給され、バランサ軸12の潤滑に供せられたオ
イルは、バランサ軸12と軸受メタル24との間
隙部を通つて、スラストプレート30の環状溝2
4に到達した後、油孔36を介して歯車16と反
転歯車20との噛合部に噴射される。
これにより、バランサ軸12の動力伝達部であ
る歯車同士の噛合部には、十分な潤滑オイルが導
入され、噛合に伴う騒音や摩耗が大幅に低減され
る。
また、スラストプレート30は小さくかつ軽量
なので、これに上記環状溝24と油孔36とから
なる第2のオイル供給路を成形するにあたつて
も、その加工は容易で、従来の軸受ボス部にオイ
ル孔を穿設形成する場合に比して、そのコストを
可及的に低減できる。
なお、上記実施例では、反転歯車20を介した
歯車同士の噛合部によりバランサ軸12に回転力
を伝達する一方のバランサ軸12に潤滑油を供給
する場合を例示したが、他方のバランサ軸12′
のスプロケツト18とバランサーチエーン22と
の噛合部にスラストプレートを介して潤滑油を供
給することも勿論可能である。
《考案の効果》 以上、実施例で詳細に説明したように、この考
案に係るバランサ軸の軸受部構造によれば、バラ
ンサ軸と軸受メタルとの間に供給された潤滑オイ
ルをバランサ軸駆動用歯車の動力伝達部に導くた
めのオイル供給路をスラストプレートに設けるよ
うにしたので、当該オイル供給路の加工が容易に
なり、製造コストの可及的な低減化を図りつつ、
動力伝達部の潤滑性を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の軸受部構造が適用されるエン
ジンの一部破断正面図、第2図は本考案のバラン
サ軸の軸受部構造の要部断面図、第3図は第2図
の拡大図である。 10a……シリンダブロツク、12,12′…
…バランサ軸、13……クランク軸、16……歯
車、18……スプロケツト、20……反転歯車、
22……バランサチエーン、24……軸受メタ
ル、28……第1のオイル通路、30……スラス
トプレート、34……環状溝、36……油溝。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. シリンダブロツクに軸受メタルを介して回転可
    能に支持されたバランサ軸と、このバランサ軸と
    前記軸受メタルとの間に潤滑オイルを供給する第
    1のオイル供給路と、前記バランサ軸の端部に設
    けられたバランサ軸駆動用歯車と、このバランサ
    軸駆動用歯車と前記バランサ軸の支持部との間に
    介装されたスラストプレートとを備え、前記スラ
    ストプレートには前記バランサ軸と前記軸受メタ
    ルとの間に供給された潤滑オイルを前記バランサ
    軸駆動用歯車の動力伝達部に導く第2のオイル供
    給路を設けたことを特徴とするバランサ軸の軸受
    部構造。
JP1986147660U 1986-09-29 1986-09-29 Expired - Lifetime JPH056439Y2 (ja)

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JP1986147660U JPH056439Y2 (ja) 1986-09-29 1986-09-29

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Publication Number Publication Date
JPS6353943U JPS6353943U (ja) 1988-04-11
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