JPH064302U - カムシャフトの取付構造 - Google Patents

カムシャフトの取付構造

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Publication number
JPH064302U
JPH064302U JP4452592U JP4452592U JPH064302U JP H064302 U JPH064302 U JP H064302U JP 4452592 U JP4452592 U JP 4452592U JP 4452592 U JP4452592 U JP 4452592U JP H064302 U JPH064302 U JP H064302U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bearing
camshaft
cap
lubricant
cylinder head
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP4452592U
Other languages
English (en)
Inventor
淳 磯本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Motors Corp filed Critical Mitsubishi Motors Corp
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Publication of JPH064302U publication Critical patent/JPH064302U/ja
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 内燃機関の動弁系カムシャフトをシリンダヘ
ッドの軸受に支持するに際し、位置決め部材を用いるこ
となく軸受隙間を確保する。 【構成】 軸受支持部におけるカムシャフト15に軸受
隙間と略等しい厚さの潤滑剤16を塗布し、潤滑剤16
を案内として軸受11のキャップ14を装着固定し、軸
受11の内周面のずれを妨ぎ、位置決め部材を用いるこ
となく軸受隙間を確保する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案はカムシャフトをシリンダヘッドに取付ける際の取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
図2にはシリンダヘッドのカムシャフト取付部を示してある。
【0003】 シリンダヘッド1にはカムシャフトを支持する軸受2が設けられ、軸受2は、 カムシャフトを装着した後、キャップ3を固定する構造となっている。
【0004】 図3には軸受2にカムシャフトを支持した状態の断面を示してある。
【0005】 シリンダヘッド1にカムシャフト4を装着し、キャップ3を組付けた後ボルト 5によってキャップ3を固定する。
【0006】 一般に、カムシャフト4の外径公差は−45μm乃至−60μmであり、軸受 2の内径公差は+25μm乃至0となっている。従って、カムシャフト4を取付 けた際の軸受2とカムシャフト4の隙間公差は45μm乃至85μmとなり、こ の隙間に潤滑油膜が形成される。
【0007】 図4には図3中のIV矢視を示してある。図に示すように、キャップ3を固定し た際軸受2の内周面にずれが生じて段差が付くと、カムシャフト4との隙間が0 となり、カムシャフト4の回転摺動のための潤滑油膜が段差部2aで切れてしま う。このため、金属接触となって焼付が生じる危険がある。
【0008】 キャップ3を固定した際の内周面のずれを防止するため、図5に示すように、 ボルト5の取付穴にブッシュノック6を嵌合し、ブッシュノック6を介して位置 決めを行なった後キャップ3を固定し、軸受2の内周面にずれが生じないように している。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】
軸受2の内周面のずれを防止するため、ブッシュノック6を設けているが、部 品点数及び加工工程の増大につながり、コンパクト化の妨げとなっていた。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための本考案の構成は、カムシャフトをシリンダヘッドの 軸受に支持するに際し、軸受とカムシャフトの隙間公差に略等しい厚さの潤滑剤 層を軸受支持部におけるカムシャフトに形成し、潤滑剤層を案内として軸受のキ ャップを装着固定したことを特徴とする。
【0011】
【作用】
カムシャフトを装着してキャップを取付ける際、キャップはカムシャフトの潤 滑剤層に案内されて位置決めされ、軸受の内周面との間に潤滑剤層が存在する状 態でキャップを固定する。カムシャフトの回転により潤滑剤層は自己潤滑によっ て摩滅し、軸受内周面とカムシャフトとの間に潤滑油膜が形成される。
【0012】
【実施例】
図1には本考案の一実施例に係るカムシャフトの取付構造を表わす断面を示し てある。
【0013】 軸受11は、シリンダヘッド12側の受部13とキャップ14とで構成されて いる。受部13にカムシャフト15を装着し、キャップ14を受部13に固定す ることによりカムシャフト15は軸受11に支持される。
【0014】 軸受11に支持される部位におけるカムシャフト15の軸表面には、仕上げ研 磨加工後に二流化モリブデン系の潤滑剤16が塗布されている。
【0015】 潤滑剤16の厚さは、40μm乃至80μmとし、軸受11とカムシャフト1 5の隙間公差に略等しい厚さとなっている。
【0016】 また、潤滑剤16は、キャップ14を取付ける際の案内として用いるための硬 度と、運転状態での焼付防止特性とを兼備するため、二流化モリブデン混入エポ キシ樹脂が用いられている。
【0017】 潤滑剤16としては、二流化モリブデン混入エポキシ樹脂の他に、カーボング ラファイト系材料を用いることも可能である。また、潤滑剤16の塗布は筆塗り やスプレー塗りによって実施されている。また、潤滑剤層を形成する場合、テー プ状にした潤滑剤16を軸受11に支持される部位におけるカムシャフト15に 貼付するようにしても良い。
【0018】 潤滑剤16を塗布したカムシャフト15をシリンダヘッド12側の受部13に 装着し、キャップ14を受部13に固定する。キャップ14を受部13に固定す る際、潤滑剤16にキャップ14の内周面が案内されて置決めされ、軸受11の 内周面とカムシャフト15との間に潤滑剤16の層が存在する状態でキャップ1 4が固定される。
【0019】 運転が開始されてカムシャフト15が回転すると、潤滑剤16は自己潤滑によ って摩滅し、潤滑剤16の厚さ分の軸受隙間が確保され、潤滑油膜が形成される 。
【0020】 上述した構造により、キャップ14の位置決めが潤滑剤16によって行なえる ので、軸受11の内周に段部が付くことがなくなり位置決め部材を用いることな く確実に軸受隙間を確保することができる。
【0021】
【考案の効果】
本考案のカムシャフトの取付構造によると、軸受支持部におけるカムシャフト に軸受隙間と略等しい厚さの潤滑剤層を形成し、潤滑剤層を案内として軸受のキ ャップを装着固定するようにしたので、軸受の内周面にずれが生じることがない 。この結果、位置決め部材を用いることなく軸受隙間を確保することができ、部 品点数及び加工工数が減少すると共に、コンパクト化が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るカムシャフトの取付構
造を表わす断面図。
【図2】シリンダヘッドのカムシャフト取付部の構造説
明図。
【図3】軸受にカムシャフトを支持した状態の断面図。
【図4】図3中の矢印IV部の拡大図。
【図5】ブッシュノックを嵌合した取付穴の拡大図。
【符号の説明】
11 軸受 12 シリンダヘッド 13 受部 14 キャップ 15 カムシャフト 16 潤滑剤

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カムシャフトをシリンダヘッドの軸受に
    支持するに際し、軸受とカムシャフトの隙間公差に略等
    しい厚さの潤滑剤層を軸受支持部におけるカムシャフト
    に形成し、潤滑剤層を案内として軸受のキャップを装着
    固定したことを特徴とするカムシャフトの取付構造。
JP4452592U 1992-06-26 1992-06-26 カムシャフトの取付構造 Withdrawn JPH064302U (ja)

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JP4452592U JPH064302U (ja) 1992-06-26 1992-06-26 カムシャフトの取付構造

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JPH064302U true JPH064302U (ja) 1994-01-21

Family

ID=12693941

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JP4452592U Withdrawn JPH064302U (ja) 1992-06-26 1992-06-26 カムシャフトの取付構造

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101154393B1 (ko) * 2006-09-08 2012-06-15 현대자동차주식회사 가변 밸브 리프트 시스템용 다이나믹 캠샤프트 마운팅장치
JP2023001805A (ja) * 2021-06-21 2023-01-06 株式会社クボタ 燃料噴射システム

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Legal Events

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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19961003