JPH05209506A - V型ohvエンジンの潤滑装置 - Google Patents
V型ohvエンジンの潤滑装置Info
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- JPH05209506A JPH05209506A JP1637092A JP1637092A JPH05209506A JP H05209506 A JPH05209506 A JP H05209506A JP 1637092 A JP1637092 A JP 1637092A JP 1637092 A JP1637092 A JP 1637092A JP H05209506 A JPH05209506 A JP H05209506A
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- Japan
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- cam
- journal
- oil
- tappet
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- Lubrication Of Internal Combustion Engines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 部品コスト、製造コストが低くかつ取り扱い
性及び取付精度の高いV型OHCエンジンの潤滑装置を
提供する。 【構成】 タペット6を突き上げ運動させるためのカム
5を軸方向に間隔を隔てて複数有すると共にカム5の最
大揚程より僅かに大きい直径のジャーナル部14を複数
有して形成されたカムシャフト13と、シリンダボディ
8にかつ着脱自在に且つ気筒列方向に掛渡して設けられ
その軸芯部に上記ジャーナル部14を嵌合させるための
軸受穴16を有する円筒軸状のジャーナル軸受部材15
と、このジャーナル軸受部材15の上面側に設けられ、
少なくとも上記各カム5と各タペット6との突上運動を
許容する開口面積のオイル取入れ窓18とを備えたこと
を特徴とする。
性及び取付精度の高いV型OHCエンジンの潤滑装置を
提供する。 【構成】 タペット6を突き上げ運動させるためのカム
5を軸方向に間隔を隔てて複数有すると共にカム5の最
大揚程より僅かに大きい直径のジャーナル部14を複数
有して形成されたカムシャフト13と、シリンダボディ
8にかつ着脱自在に且つ気筒列方向に掛渡して設けられ
その軸芯部に上記ジャーナル部14を嵌合させるための
軸受穴16を有する円筒軸状のジャーナル軸受部材15
と、このジャーナル軸受部材15の上面側に設けられ、
少なくとも上記各カム5と各タペット6との突上運動を
許容する開口面積のオイル取入れ窓18とを備えたこと
を特徴とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はV型OHVエンジンに
係り、特にタペットとカムとのオイル潤滑に改良を施し
たV型OHVエンジンの潤滑装置に関するものである。
係り、特にタペットとカムとのオイル潤滑に改良を施し
たV型OHVエンジンの潤滑装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図4は従来のV型OHVエンジンの断面
が示されている。V型OHVエンジンEにあっては、そ
の全高を可能な限り低くするために、燃料噴射ポンプ1
をできるだけ低い位置に取付けるように工夫されてお
り、そのためにクランク軸2のバランサ3との間の隙間
寸法εができるだけ小さくなる位置に、カムシャフト4
を取付けるのが一般的となっている。しかしカムシャフ
ト4をこのようにレイアウトすると、カムシャフト4の
カム5とタペット6との摺動部には、クランクケース7
内のオイル飛沫潤滑しか期待することができなくなって
しまうため、特にオイル飛沫の少ない低速域におけるカ
ム5とタペット6との摺動部の摩耗が問題となってい
る。
が示されている。V型OHVエンジンEにあっては、そ
の全高を可能な限り低くするために、燃料噴射ポンプ1
をできるだけ低い位置に取付けるように工夫されてお
り、そのためにクランク軸2のバランサ3との間の隙間
寸法εができるだけ小さくなる位置に、カムシャフト4
を取付けるのが一般的となっている。しかしカムシャフ
ト4をこのようにレイアウトすると、カムシャフト4の
カム5とタペット6との摺動部には、クランクケース7
内のオイル飛沫潤滑しか期待することができなくなって
しまうため、特にオイル飛沫の少ない低速域におけるカ
ム5とタペット6との摺動部の摩耗が問題となってい
る。
【0003】そこで従来では、カム5とタペット6との
摺動部に、直接オイルジェットを供給して潤滑するとい
うものや、図5に示されているようにシリンダボディ8
の鋳造と同時に、カム5シャフト4の下半分を包み込む
ように湾曲形成されたオイル溜め部9を一体に設け、そ
のオイル溜め部9に溜めたオイルの中でカム5を回転さ
せることによって、カム5とタペット6との潤滑を図る
というものが検討されている。
摺動部に、直接オイルジェットを供給して潤滑するとい
うものや、図5に示されているようにシリンダボディ8
の鋳造と同時に、カム5シャフト4の下半分を包み込む
ように湾曲形成されたオイル溜め部9を一体に設け、そ
のオイル溜め部9に溜めたオイルの中でカム5を回転さ
せることによって、カム5とタペット6との潤滑を図る
というものが検討されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、オイル溜め部
9を鋳造にてシリンダボディ8に一体形成しようとする
場合は、カムシャフト4とクランク軸2のバランサ3と
の隙間寸法εに、オイル溜め部9の肉厚t及びオイル溜
りの深さ、そしてこれに鋳物出来上がりのバラツキをか
なり見込まなければならないため、エンジンEの全高を
下げるという観点からは十分満足できるものではなかっ
た。
9を鋳造にてシリンダボディ8に一体形成しようとする
場合は、カムシャフト4とクランク軸2のバランサ3と
の隙間寸法εに、オイル溜め部9の肉厚t及びオイル溜
りの深さ、そしてこれに鋳物出来上がりのバラツキをか
なり見込まなければならないため、エンジンEの全高を
下げるという観点からは十分満足できるものではなかっ
た。
【0005】なお関連技術としては、図6,図7のよう
に、オイル溜め部9をシリンダボディ8から切り離して
独立したオイル溜め部材10とし、このオイル溜め部材
10をシリンダボディ8のシリンダ下部に掛け渡してそ
の両端の取付け部11をボルト12で一体化するように
構成した「V型内燃機関のカム・タペット潤滑装置」
(実開昭 55-176420号公報)が提案されている。
に、オイル溜め部9をシリンダボディ8から切り離して
独立したオイル溜め部材10とし、このオイル溜め部材
10をシリンダボディ8のシリンダ下部に掛け渡してそ
の両端の取付け部11をボルト12で一体化するように
構成した「V型内燃機関のカム・タペット潤滑装置」
(実開昭 55-176420号公報)が提案されている。
【0006】しかし、この提案では、オイル溜め部材1
0の取り付けのために、オイル溜め部材10のみならず
シリンダボディ8にも、取付けのための座面加工を施さ
なければならなくなり、部品コスト、組立てコスト、加
工設備の製造及び既存のエンジンEへの適用性等につい
て、総合的に検討すると、その採用はきわめて難しい。
0の取り付けのために、オイル溜め部材10のみならず
シリンダボディ8にも、取付けのための座面加工を施さ
なければならなくなり、部品コスト、組立てコスト、加
工設備の製造及び既存のエンジンEへの適用性等につい
て、総合的に検討すると、その採用はきわめて難しい。
【0007】本発明の目的は、部品コスト、製造コスト
が低くかつ取り扱い、取付け精度の高いV型OHCエン
ジンの潤滑装置を提供するにある。
が低くかつ取り扱い、取付け精度の高いV型OHCエン
ジンの潤滑装置を提供するにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、タペットを突き上げ運動させるためのカム
を軸方向に間隔を隔てて複数有すると共にカムの最大揚
程より僅かに大きい直径のジャーナル部を複数有して形
成されたカムシャフトと、シリンダボディに着脱自在に
且つ気筒列方向に掛渡して設けられその軸芯部に上記ジ
ャーナル部を嵌合させるための軸受穴を有する円筒軸状
のジャーナル軸受部材と、該軸受部材の上面側に設けら
れ、少なくとも上記各カムと各タペットとの突上運動を
許容する開口面積のオイル取入れ窓とを備えたものであ
る。
するために、タペットを突き上げ運動させるためのカム
を軸方向に間隔を隔てて複数有すると共にカムの最大揚
程より僅かに大きい直径のジャーナル部を複数有して形
成されたカムシャフトと、シリンダボディに着脱自在に
且つ気筒列方向に掛渡して設けられその軸芯部に上記ジ
ャーナル部を嵌合させるための軸受穴を有する円筒軸状
のジャーナル軸受部材と、該軸受部材の上面側に設けら
れ、少なくとも上記各カムと各タペットとの突上運動を
許容する開口面積のオイル取入れ窓とを備えたものであ
る。
【0009】
【作用】オイル飛沫及びタペットをつたって落下するオ
イルは、オイル取入れ窓からジャーナル軸受部材内に入
ってカムと軸受穴との間の隙間を満たすように貯溜され
る。このため、オイルは、カムとタペットとの摺動面を
潤滑してその摩耗を抑制し、寿命を飛躍的に延長する。
軸受穴内に貯溜されたオイルは、軸受穴とジャーナル部
の外周面との間を潤滑してその摩耗を抑制する。
イルは、オイル取入れ窓からジャーナル軸受部材内に入
ってカムと軸受穴との間の隙間を満たすように貯溜され
る。このため、オイルは、カムとタペットとの摺動面を
潤滑してその摩耗を抑制し、寿命を飛躍的に延長する。
軸受穴内に貯溜されたオイルは、軸受穴とジャーナル部
の外周面との間を潤滑してその摩耗を抑制する。
【0010】ところでジャーナル軸受部材は円筒軸状で
あり、その軸芯にカムシャフトのジャーナル部を回転自
在に軸支させるものであるため、取付け後、クランク軸
のバランサとの隙間寸法ε(図3参照)を、バラツキな
く最小隙間に設定することができる。
あり、その軸芯にカムシャフトのジャーナル部を回転自
在に軸支させるものであるため、取付け後、クランク軸
のバランサとの隙間寸法ε(図3参照)を、バラツキな
く最小隙間に設定することができる。
【0011】
【実施例】以下、この発明の好適一実施例を添付図面に
基づいて説明する。
基づいて説明する。
【0012】図1は本発明に係るV型OHVエンジンの
潤滑装置を示している。カムシャフト13は、従来V型
OHVエンジンEに用いられていたカムシャフト4とは
異なって、そのジャーナル部14の直径Dがカム5の最
大揚程Hより僅かに大きくなっている。このカムシャフ
ト13をシリンダボディ8に軸支させておくためのジャ
ーナル軸受部材15は、その軸芯部に上記各ジャーナル
部14を所定の嵌め合いをもって嵌合する軸受穴16が
設けられている。ジャーナル軸受部材15は、軸受穴1
6の内径寸法d1 が、ジャーナル部14の直径Dより僅
かに大きく、その外形寸法d2 が、従来のジャーナル軸
受取付用の軸受収容部(図示せず)の内径寸法より僅か
に小さくなっている。そしてジャーナル軸受部材15に
は、その上面側の各カムに対応した部位に、カムシャフ
ト13の各カム5をそれぞれタペット6の突上げ面17
に当接させて、少なくともカム5によるタペット6の突
上げ運動を可能とする開口面積の窓18が設けられ、ま
た、ジャーナル部14に対応した部分に、オイル飛沫に
よりジャーナル部14に直接的な潤滑が施されるように
するために第2の窓19が設けられている。
潤滑装置を示している。カムシャフト13は、従来V型
OHVエンジンEに用いられていたカムシャフト4とは
異なって、そのジャーナル部14の直径Dがカム5の最
大揚程Hより僅かに大きくなっている。このカムシャフ
ト13をシリンダボディ8に軸支させておくためのジャ
ーナル軸受部材15は、その軸芯部に上記各ジャーナル
部14を所定の嵌め合いをもって嵌合する軸受穴16が
設けられている。ジャーナル軸受部材15は、軸受穴1
6の内径寸法d1 が、ジャーナル部14の直径Dより僅
かに大きく、その外形寸法d2 が、従来のジャーナル軸
受取付用の軸受収容部(図示せず)の内径寸法より僅か
に小さくなっている。そしてジャーナル軸受部材15に
は、その上面側の各カムに対応した部位に、カムシャフ
ト13の各カム5をそれぞれタペット6の突上げ面17
に当接させて、少なくともカム5によるタペット6の突
上げ運動を可能とする開口面積の窓18が設けられ、ま
た、ジャーナル部14に対応した部分に、オイル飛沫に
よりジャーナル部14に直接的な潤滑が施されるように
するために第2の窓19が設けられている。
【0013】次に作用について説明する。
【0014】図3に示されているように、オイル飛沫及
びシリンダボディ8のタペット室20からタペット6を
つたって落下するオイルは、窓18からジャーナル軸受
部材15内に入り、ここでカム5と軸受穴16との間の
隙間を満たすようにして貯溜される。またオイル飛沫
は、図1に示されているように、第2の窓19を通じて
直接ジャーナル部14の回転面に付着する。このため、
カム5は、軸受穴16内のオイル中を回転してカム5と
タペット6との摺動面を潤滑してその摩耗を抑制し、寿
命を飛躍的に延長する。そして軸受穴16内に貯溜され
たオイルは、カム5とタペット6の摺動面の潤滑だけで
なく軸受穴16とジャーナル部14の外周面との間を潤
滑してその摩耗を抑制する。
びシリンダボディ8のタペット室20からタペット6を
つたって落下するオイルは、窓18からジャーナル軸受
部材15内に入り、ここでカム5と軸受穴16との間の
隙間を満たすようにして貯溜される。またオイル飛沫
は、図1に示されているように、第2の窓19を通じて
直接ジャーナル部14の回転面に付着する。このため、
カム5は、軸受穴16内のオイル中を回転してカム5と
タペット6との摺動面を潤滑してその摩耗を抑制し、寿
命を飛躍的に延長する。そして軸受穴16内に貯溜され
たオイルは、カム5とタペット6の摺動面の潤滑だけで
なく軸受穴16とジャーナル部14の外周面との間を潤
滑してその摩耗を抑制する。
【0015】このように本発明は、機関の低速、高速域
を問わずカム5とタペット6、ジャーナル部14と軸受
穴16とを安定して潤滑する。
を問わずカム5とタペット6、ジャーナル部14と軸受
穴16とを安定して潤滑する。
【0016】ところでジャーナル部14及びジャーナル
軸受部材15は、旋盤加工等によってその内周乃至外周
を精度よく加工することが可能であり、素材の鋳造を何
等妨げるものではない。このため、鋳造後の、ジャーナ
ル軸受部材15の外周及び内周に、切削又は研削加工を
施して肉厚が約2mm程度のジャーナル軸受部材15を
簡単に得ることができるようになり、クランク軸2のバ
ランサ3との隙間寸法ε(図3参照)を、バラツキなく
最小隙間に設定することができる。また、本発明に係る
カムシャフト13は、ジャーナル部14がカム5より僅
かに大きくできているため、ジャーナル軸受部材15を
従来製造されたシリンダボディ8の気筒列方向に挿入さ
せて取付ける場合は、その軸受収容部の径寸法を大きく
加工する必要があるが、この加工は従来に対して径寸法
のみが異なるだけであるので、従来の加工設備に大巾な
変更を加える必要はない。
軸受部材15は、旋盤加工等によってその内周乃至外周
を精度よく加工することが可能であり、素材の鋳造を何
等妨げるものではない。このため、鋳造後の、ジャーナ
ル軸受部材15の外周及び内周に、切削又は研削加工を
施して肉厚が約2mm程度のジャーナル軸受部材15を
簡単に得ることができるようになり、クランク軸2のバ
ランサ3との隙間寸法ε(図3参照)を、バラツキなく
最小隙間に設定することができる。また、本発明に係る
カムシャフト13は、ジャーナル部14がカム5より僅
かに大きくできているため、ジャーナル軸受部材15を
従来製造されたシリンダボディ8の気筒列方向に挿入さ
せて取付ける場合は、その軸受収容部の径寸法を大きく
加工する必要があるが、この加工は従来に対して径寸法
のみが異なるだけであるので、従来の加工設備に大巾な
変更を加える必要はない。
【0017】したがって本発明に係る潤滑装置は、従来
(実開昭 55-176420号公報)のものと比べて、部品コス
ト、加工コスト、設備コストがアップせず、バランサに
対して精度よく設置できるようになる。
(実開昭 55-176420号公報)のものと比べて、部品コス
ト、加工コスト、設備コストがアップせず、バランサに
対して精度よく設置できるようになる。
【0018】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば次の如き優
れた効果が発揮される。
れた効果が発揮される。
【0019】(1) クランク軸のバランサとの隙間寸法
を、バラツキなく最小隙間に設定することができ、エン
ジンの全高を確実に下げることができる。
を、バラツキなく最小隙間に設定することができ、エン
ジンの全高を確実に下げることができる。
【0020】(2) オイル飛沫及びタペットをつたって落
下するオイルを窓を介して軸受穴に取入れ貯溜されるよ
うにしたので、カムとタペットとの摺動面及び軸受穴と
ジャーナル部の外周面との間を常にオイル潤滑でき、そ
の摩耗を大巾に抑制できる。
下するオイルを窓を介して軸受穴に取入れ貯溜されるよ
うにしたので、カムとタペットとの摺動面及び軸受穴と
ジャーナル部の外周面との間を常にオイル潤滑でき、そ
の摩耗を大巾に抑制できる。
【0021】(3) 構造が簡易で且つ安価であり容易に採
用することができる。
用することができる。
【図1】本発明に係るV型OHCエンジンの潤滑装置を
示す斜視図である。
示す斜視図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】本発明に係るV型OHCエンジン及びその潤滑
装置を示す概略断面図である。
装置を示す概略断面図である。
【図4】従来のV型OHCエンジンを示す概略断面図で
ある。
ある。
【図5】従来のV型OHCエンジンの潤滑装置を示す要
部詳細断面図である。
部詳細断面図である。
【図6】関連する従来のV型OHCエンジン及びその潤
滑装置を示す概略断面図である。
滑装置を示す概略断面図である。
【図7】図6の要部詳細断面図である。
5 カム 6 タペット 8 シリンダボディ 13 カムシャフト 14 ジャーナル部 15 ジャーナル軸受部材 16 軸受穴 18 窓(オイル取入れ窓)
【手続補正書】
【提出日】平成4年4月14日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】
【作用】オイル飛沫及びタペットをつたって落下するオ
イルは、オイル取入れ窓からジャーナル軸受部材内に入
ってカムと軸受穴との間の隙間を満たすように貯溜され
る。このため、オイルは、カムとタペットとの摺動面を
潤滑してその摩耗を抑制し、寿命を飛躍的に延長する。
イルは、オイル取入れ窓からジャーナル軸受部材内に入
ってカムと軸受穴との間の隙間を満たすように貯溜され
る。このため、オイルは、カムとタペットとの摺動面を
潤滑してその摩耗を抑制し、寿命を飛躍的に延長する。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】 図1は本発明に係るV型OHVエンジン
の潤滑装置を示している。カムシャフト13は、そのジ
ャーナル部14の直径Dがカム5の最大揚程Hより僅か
に大きくなっている。このカムシャフト13をシリンダ
ボディ8に軸支させておくためのジャーナル軸受部材1
5は、その軸芯部に上記各ジャーナル部14を所定の嵌
め合いをもって嵌合する軸受穴16が設けられている。
そしてジャーナル軸受部材15には、その上面側の各カ
ムに対応した部位に、カムシャフト13の各カム5をそ
れぞれタペット6の突上げ面17に当接させて、少なく
ともカム5によるタペット6の突上げ運動を可能とする
開口面積の窓18が設けられ、また、ジャーナル部14
には直接的な潤滑が施されるようにするためにオイルポ
ンプから油穴で導かれた圧力のかかったオイルが供給さ
れている。
の潤滑装置を示している。カムシャフト13は、そのジ
ャーナル部14の直径Dがカム5の最大揚程Hより僅か
に大きくなっている。このカムシャフト13をシリンダ
ボディ8に軸支させておくためのジャーナル軸受部材1
5は、その軸芯部に上記各ジャーナル部14を所定の嵌
め合いをもって嵌合する軸受穴16が設けられている。
そしてジャーナル軸受部材15には、その上面側の各カ
ムに対応した部位に、カムシャフト13の各カム5をそ
れぞれタペット6の突上げ面17に当接させて、少なく
ともカム5によるタペット6の突上げ運動を可能とする
開口面積の窓18が設けられ、また、ジャーナル部14
には直接的な潤滑が施されるようにするためにオイルポ
ンプから油穴で導かれた圧力のかかったオイルが供給さ
れている。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】 図3に示されているように、オイル飛沫
及びシリンダボディ8のタペット室20からタペット6
をつたって落下するオイルは、窓18からジャーナル軸
受部材15内に入り、ここでカム5と軸受穴16との間
の隙間を満たすようにして貯溜される。このため、カム
5は、軸受穴16内のオイル中を回転してカム5とタペ
ット6との摺動面を潤滑してその摩耗を抑制し、寿命を
飛躍的に延長する。
及びシリンダボディ8のタペット室20からタペット6
をつたって落下するオイルは、窓18からジャーナル軸
受部材15内に入り、ここでカム5と軸受穴16との間
の隙間を満たすようにして貯溜される。このため、カム
5は、軸受穴16内のオイル中を回転してカム5とタペ
ット6との摺動面を潤滑してその摩耗を抑制し、寿命を
飛躍的に延長する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】 このように本発明は、機関の低速、高速
域を問わずカム5とタペット6を安定して潤滑する。
域を問わずカム5とタペット6を安定して潤滑する。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】 ところでジャーナル部14及びジャーナ
ル軸受部材15は、旋盤加工等によってその内周乃至外
周を精度よく加工することが可能であり、素材の鋳造を
何等妨げるものではない。このため、鋳造後の、ジャー
ナル軸受部材15の外周及び内周に、切削又は研削加工
を施して肉厚が約2mm程度のジャーナル軸受部材15
を簡単に得ることができるようになり、クランク軸2の
バランサ3との隙間寸法ε(図3参照)を、バラツキな
く最小隙間に設定することができる。また、本発明に係
るカムシャフト13は、ジャーナル部14がカム5より
僅かに大きくできているため、ジャーナル軸受部材15
を従来製造されたシリンダボディ8の気筒列方向に挿入
させて取付ける場合は、その軸受収容部の径寸法を大き
く加工する必要があるが、加工上の問題は全くない。
ル軸受部材15は、旋盤加工等によってその内周乃至外
周を精度よく加工することが可能であり、素材の鋳造を
何等妨げるものではない。このため、鋳造後の、ジャー
ナル軸受部材15の外周及び内周に、切削又は研削加工
を施して肉厚が約2mm程度のジャーナル軸受部材15
を簡単に得ることができるようになり、クランク軸2の
バランサ3との隙間寸法ε(図3参照)を、バラツキな
く最小隙間に設定することができる。また、本発明に係
るカムシャフト13は、ジャーナル部14がカム5より
僅かに大きくできているため、ジャーナル軸受部材15
を従来製造されたシリンダボディ8の気筒列方向に挿入
させて取付ける場合は、その軸受収容部の径寸法を大き
く加工する必要があるが、加工上の問題は全くない。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】 (2) オイル飛沫及びタペットをつたって
落下するオイルを窓を介して軸受穴に取入れ貯溜される
ようにしたので、カムとタペットとの摺動面を常にオイ
ル潤滑でき、その摩耗を大巾に抑制できる。
落下するオイルを窓を介して軸受穴に取入れ貯溜される
ようにしたので、カムとタペットとの摺動面を常にオイ
ル潤滑でき、その摩耗を大巾に抑制できる。
【手続補正7】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
Claims (1)
- 【請求項1】 タペットを突き上げ運動させるためのカ
ムを軸方向に間隔を隔てて複数有すると共にカムの最大
揚程より僅かに大きい直径のジャーナル部を複数有して
形成されたカムシャフトと、シリンダボディに着脱自在
に且つ気筒列方向に掛渡して設けられその軸芯部に上記
ジャーナル部を嵌合させるための軸受穴を有する円筒軸
状のジャーナル軸受部材と、該軸受部材の上面側に設け
られ、少なくとも上記各カムと各タペットとの突上運動
を許容する開口面積のオイル取入れ窓とを備えたことを
特徴とするV型OHVエンジンの潤滑装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01637092A JP3235159B2 (ja) | 1992-01-31 | 1992-01-31 | V型ohvエンジンの潤滑装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01637092A JP3235159B2 (ja) | 1992-01-31 | 1992-01-31 | V型ohvエンジンの潤滑装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05209506A true JPH05209506A (ja) | 1993-08-20 |
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