JPH04266727A - 回転形の加熱調理機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は加熱される調理容器を回
転させて、御飯や野菜等の調理材料を自動的に掻き混ぜ
ながら調理する回転形の加熱調理機の改良に関するもの
である。

【０００２】

【従来の技術】従来のこの種の加熱調理機として、例え
ば実開昭５６−１６４７１７号と特開昭６３−１７５３
７５号公報に記載の２つの装置の構成を図６と図７に示
す。

【０００３】図６において、１は支持体、２はその傾斜
面、３は開口部である。４は駆動モータ、５は回転軸、
６は発熱体である。８はマグネットサーモ、１３は調理
容器、１４はフランジ、１５はサーマルフェライト、１
６は係合部、１７は受部である。また、１８は調理容器
１３の内面に形成された突起部で調理材料の攪拌を行わ
せるものである。

【０００４】この電気調理器は調理容器１３を支持体１
に傾斜状に挿着し、受部１７を駆動モータ４の係合部１
６に係合連結させる。そして、電源スイッチを閉成して
調理容器１３を駆動モータ４の回転に連動させると共に
、その外周に配設された発熱体６により加熱する。調理
容器１３の温度がサーマルフェライト１５のキューリー
温度に達するとマグネットサーモ８が感知して作動し、
図示されていない開閉機構の接点を離間させて回路が開
かれる。また、温度低下で回路が閉じて、キューリー温
度の前後で可調整に保持され、調理容器１３内の調理材
料を加熱しながら回転で攪拌して調理が実施できる。

【０００５】また、図７において、２１は調理器の本体
、２２は調理容器、２３はヒンジである。２４は支持部
材で、ピン２４ａと第１及び第２の支持レバー２４ｂ及
び２４ｃからなっている。２５は断熱部材、２６は誘導
加熱コイル、２７は調理用鍋、２８は駆動手段、２９は
その回転軸である。駆動手段２８は調理容器２２の内面
に取り付けられ、回転軸２９の先端に調理用鍋２７が固
定されている。また、３０は蓋体、３１は小蓋、３２は
調理用鍋２７のフランジ、３３はスリップリングである
。蓋体３０は調理容器２２の上部に捩子着され、この蓋
体３０には更に小蓋３１が捩子着されている。３４は調
理材料、３５及び３６は回転速度及び加熱温度あるいは
加熱時間等の制御部である。

【０００６】図７の電磁調理器では、調理用鍋２７に駆
動手段２８を介して回転を与えつつ、誘導加熱コイル２
６に通電させてその外周部を加熱する。調理用鍋２７の
加熱後、油を入れる。油が万遍なく調理用鍋２７の内部
に付着したところを見計らって調理材料３４を入れ、手
早く蓋体３０で調理用鍋２７の上を覆う。続いて、調理
用鍋２７の加熱状態を維持して駆動手段２８で回転を与
えてやると、調理材料３４は調理用鍋２７の中で加熱さ
れつつ掻き混ぜられながら油で炒められ始める。頃合を
見て小蓋３１を外して調味料を加えて、必要に応じて支
持部材２４で調理用鍋２７を傾斜させて調理材料３４が
内側部に接触するようにする。そして、このまま調理用
鍋２７に加熱と回転を持続させることによって、自動的
に調理材料３４の炒め料理が出来上がるようになってい
る。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】図６に示された従来の
電気調理器は上記のように、蓋のない調理容器１３のフ
ランジ１４を支持体１の傾斜面２の周縁に係止させて傾
斜状に挿着し、受部１７で駆動モータ４に係合連結して
調理容器１３を傾斜して回転させながら調理するように
構成されている。したがって、炒め料理のときに油や野
菜等が回りの壁や床等に飛び散り、後片付けが面倒にな
るばかりか、清掃を怠ると不衛生になって健康を害する
恐れもある。また、回転する調理容器１３が支持体１の
傾斜面２に露出しているので、手指が接触して怪我をす
る心配もある。

【０００８】一方、図７の電磁調理器は調理用鍋２７が
調理容器２２に捩子着された蓋体３０で覆われているの
で、油や野菜類が飛散することはない。しかしながら、
調理用鍋２７のフランジ３２の上面が静止している蓋体
３０のスリップリング３３の下面と接触して回転するの
で、摺動部が摩擦して調理用鍋２７の回転に支障を与え
る。特に、高い方（図の左側）の摺動部から回転の摩耗
で表面が擦り取られ、削られた金属粉が調理用鍋２７の
中に落ちることがある。金属粉が調理用鍋２７に落ちて
調理材料３４の中に混ざると、折角の調理が台無しにな
る等の問題点があった。

【０００９】本発明は上記のような従来装置の問題点を
解消するためになされたもので、油や野菜類が飛散して
回りが汚れることを防止すると共に、回転の摩擦ででき
た金属粉が調理材料に混ざって調理の品質を低下させる
こと等のない加熱調理機を実現しようとするものである
。

【００１０】

【課題を解決するための手段】本発明は、本体に装着さ
れて調理容器の開口を覆う調理蓋を設け、この調理蓋を
本体の所定の位置に装着したときに調理動作が行われる
ような加熱調理機を構成したものである。

【００１１】また、調理蓋に蒸気孔を設けて、この蒸気
孔に油ミストを濾過するフィルタを取外し自在に取付け
た加熱調理機を構成したものである。

【００１２】また、調理蓋に調理材料を投入する投入口
を設けて、投入口を塞ぐ投入蓋を取外し自在に取付けた
加熱調理機を構成したものである。

【００１３】さらに、投入蓋に油ミストを濾過するフィ
ルタを取外し自在に取付けた加熱調理機を構成したもの
である。

【００１４】

【作用】調理蓋を本体に装着して調理容器の上面を覆っ
てから、加熱体で調理容器を加熱して調理が始められる
。調理蓋が正しく載せられないときは、電源回路が開放
状態を維持して調理動作が開始されない。調理蓋が所定
の位置に装着されると加熱体が通電して傾斜した調理容
器が加熱されると共に、回転用モータも駆動されて調理
容器が回転を始める。

【００１５】そして、野菜や肉類等の調理材料或いは調
味料が、静止する調理蓋に設けられた投入口から次々に
調理容器の中に所定の順序で投入され自動的に攪拌され
て調理が進められる。調理の進行に連れて野菜の含む水
分等の加熱で発生する蒸気は調理蓋の蒸気孔から放出さ
れ、蒸気に含まれた油ミストはフィルタで濾過される。 目詰まりをして汚れたフィルタは適当な時期に取外され
て、洗浄されたり新しいフィルタと交換される。

【００１６】

【実施例】図１は本発明実施例の構成説明図、図２は図
１の一部の拡大説明図、図３は電気回路図、図４は本発
明の第２実施例の構成説明図、図５は本発明の第３実施
例の要部の構成説明図である。図１と５及び４には図６
及び７に類似した図が使われているが、一部に異なる符
号が付され名称と構造や機能が相違するものもあるので
、ここでやや詳しく説明する。

【００１７】図１において、４１は加熱調理機の本体で
ある。本体４１の底面には弾性材からなる複数の脚４２
が設けられ、調理台上等に載置されて回転に伴う振動が
吸収されるようになっている。４３は本体４１の傾斜面
、４４は円形の開口部である。４５は駆動モータ、４６
は回転軸、４７は発熱体である。駆動モータ４５は本体
４１内の隅部に設けられて傾斜面４３に対向し、回転軸
４６の先端には係合部４８が形成されている。また、発
熱体４７は例えば抵抗線をマグネシアのような耐火絶縁
粉末の充填剤を介して金属円筒に封入したシース形のヒ
ータで、傾斜面４３に合わせて螺旋状に巻き回されてい
る。

【００１８】５０は調理蓋である。５１は調理蓋５０に
設けられた投入口、５２は蒸気孔、５３と５４は投入口
５１と蒸気孔５２を塞ぐ投入蓋と蒸気蓋である。蒸気蓋
５４には、油ミストを濾過するフィルタ５５が取替え可
能に取り付けられている。そして、本体４１の傾斜面４
３の回りに調理蓋５０の周縁に相似形の凹部で形成され
た装着部５６が設けられ、調理蓋５０がこの装着部５６
にスッポリ嵌め合わされて本体４１に装着されるように
なっている。

【００１９】また、図２と３に示された５７は装着部５
６の付近に取付けられたマイクロスイッチ、５８は調理
蓋５０の装着状態を検知する蓋検知機構、５９は電源ス
イッチである。また、６０はマグネットサーモ６１及び
サーマルフェライト６２等からなる温度調節機構で、マ
グネットサーモ６１のキューリー温度を利用してスイッ
チ回路を開閉する。この外、６３は調理容器、６４はフ
ランジ、６５は係合部４８に対応する受部、６６は突起
部、６７は調理材料で、これらは前述の図６と同様構造
で同じ機能を果たすので再説明を省略する。

【００２０】このような構成の本発明加熱調理機の動作
を、次に説明する。調理容器６３を傾斜面４３の開口部
４４に挿入すると、調理容器６３がフランジ６４で支持
されて本体４１に傾斜して装着される。同時に、受部６
５が係合部４８に係合して、調理容器６３が駆動モータ
４５の回転軸４６に連結される。また、調理容器６３の
本体４１への装着で、温度調節機構６０のマグネットサ
ーモ６１とサーマルフェライト６２が近接して向い合う
。そして、調理蓋５０を本体４１の傾斜面４３に当てて
調理容器６３の上面を覆ってから、電源スイッチ５９を
入れて調理が始められる。このとき、調理蓋５０が装着
部５６からズレて正しく載せられない場合は、蓋検知機
構５８のマイクロスイッチ５７がオンにならない。した
がって、電源回路が開放状態を維持して、例えば表示ラ
ンプやブザーが誤操作を警告すると共に、駆動モータ４
５と発熱体４７が給電されず調理動作が開始されない。

【００２１】調理蓋５０が所定の位置に装着されると、
警告が止まり発熱体４７が通電して調理容器６３が回り
中から加熱される。また、駆動モータ４５も駆動されて
、傾斜した調理容器６３が回転を始める。そして、野菜
や肉類等の調理材料６７や調味料が投入蓋５３を開けて
、静止する調理蓋５０に設けられた投入口５１から次々
に調理容器６３の中に所定の順序で投入される。発熱体
４７の輻射熱で調理容器６３の温度が上昇してサーマル
フェライト６２のキューリー温度に達すると、マグネッ
トサーモ６１がこの温度を感知して温度調節機構６０が
動作して発熱体４７の通電がオフになる。そのまま時間
が経過して調理容器６３の温度がキューリー温度より低
下すると磁気転移して、再び温度調節機構６０がオンに
なり発熱体４７が給電されて加熱を再開する。このよう
にして、発熱体４７の加熱温度が、磁気を利用した温度
調節機構６０によって一定範囲をオン・オフ的に調節さ
れることになる。

【００２２】一方、傾斜して回転する調理容器６３に投
入された野菜類は、突起部６６に引っ掛かりながら自動
的に攪拌されて調理が進められる。調理の進行に連れて
野菜に含まれた水分等の加熱で発生する蒸気は調理蓋５
０の蒸気孔５２から放出され、蒸気に含まれた油ミスト
はフィルタ５５で濾過される。目詰まりをして汚れたフ
ィルタ５５は適当な時期に蒸気蓋５４と共に取外されて
、洗浄されたり新しいフィルタ５５と交換される。

【００２３】図４は本発明の第２実施例の構成説明図で
、第２実施例では図７と同様に電磁誘導作用を利用した
回転調理機が例示されている。第２実施例においても調
理蓋５０の投入口５１と蒸気孔５２が設けられ、それぞ
れ投入蓋５３とフィルタ５５付きの蒸気蓋５４が取付け
られている。また、本体４１に装着部５６が形成されて
マイクロスイッチ５７を備えた蓋検知機構５８が配置さ
れ、調理蓋５０が正しく装着されたときに内部で回転す
る調理容器６３の上面が覆われて調理ができるようにな
っている。

【００２４】４７は図１の発熱体に対応して磁性体の調
理容器６３を発熱する誘導加熱コイル、４８と６５は係
合部と受部に代わるローラで、回転用モータ４５の回転
軸４６に連結されている。この外に、電源スイッチ５９
、制御部６０、フランジ６４及び調理材料６７等の共通
部分にも、図１に対応する符号が付されている。６８は
基板６９に取り付けられた支持台、７１は傾斜用モータ
、７２は出力軸、７３は歯車列、７４は傾斜軸、７５は
ブラケットである。ブラケット７５は本体４１の底面に
固定され、ブレーキを備えた傾斜軸７４に固定されてい
る。７７はリミットスイッチ、７８は断熱材である。

【００２５】このような構成の本発明の第２実施例の調
理動作を、次に説明する。

【００２６】調理容器６３を本体４１の開口部４４にセ
ットして、上から調理蓋５０を装着部５６に載せる。こ
のときも蓋検知機構５８が働いて、調理蓋５０の装着の
正否が検知される。調理容器６３がセットされてから電
源スイッチ５９を入れると、制御装置６０が動作して傾
斜用モータ７１が駆動され出力軸７２と歯車列７３及び
傾斜軸７４を介して調理容器６３を角θ傾斜させる。θ
の角範囲の両極限にはリミットスイッチ７６が働いて、
本体４１等が衝突から保護される。

【００２７】ここで、誘導加熱コイル４７に２０〜５０
ＫＨｚ　程度の高周波の励磁電流を流すと、電磁誘導作
用によって本体４１を介して磁界内にある調理容器６３
の内部に交番的な渦電流が流れてジュール熱が発生する
。この結果、電磁誘導作用によって発生した熱が、調理
容器６３を急速に加熱し始める。調理容器６３が温めら
れたときに投入蓋５３を開けて、適当量の食用油を投入
口５１から調理容器６３の中に投入する。そして、回転
用モータ４５を駆動してローラ４８，６５を介して調理
容器６３を回転させて、調理容器６３の内面に油を行き
渡たらせる。適当に油が行き渡ったところで、再び投入
口５１を開けて肉や野菜類の具を入れる。

【００２８】その後、同じ要領で既に炊上げられた御飯
と調味料を投入口５１より調理容器６３の中に入れてか
ら、更に加熱と回転を一定時間継続すると、御飯と具が
適当に混ぜ合されされて程よく炒められる。調理が済ん
だら誘導加熱コイル４７をオフにして、調理容器６３を
水平に戻して回転と加熱を停止させる。その後、適当な
余熱時間が経過した頃に、出来上がったチャーハンが盛
り付けられて食事が始められることになる。食事後は調
理容器６３と調理蓋５０は、本体４１から取り外されて
それぞれ個別に洗浄される。その際、第１実施例と同様
に、蒸気蓋５４の汚れたフィルタ５５は洗われたり取り
替えられる。

【００２９】図５は本発明の第３実施例の要部の構成説
明図である。第３実施例では前述の第１実施例の調理蓋
５０に設けた蒸気孔５２を、投入蓋５３側に移した構成
を採用したものである。ここでも、同様にして蒸気孔５
２に、取替え可能のフィルタ５５付の蒸気蓋５４が装着
されている。このような構成の第３実施例においても、
前述の両実施例と同一の効果が得られることには変わり
がない。

【００３０】なお、上述の第２実施例では支持台６８上
の傾斜軸７４で傾斜した調理容器６３をローラ４８，６
５の摩擦によって回転させる場合を例示して説明したが
、傾斜手段や駆動手段は実施例に限定するものではない
。また、実施例では特に説明されていないが、調理蓋５
０の一部または全部を強化ガラスのような透明材で構成
すれば、調理状況を観察できて便利になる。また、調理
容器６３と調理蓋５０を本体４１に載置してセットした
が、これらに適当な固定手段を設けてロックするように
してもよい。

【００３１】

【発明の効果】本発明は、本体に装着されて調理容器の
開口を覆う調理蓋を設け、この調理蓋を本体の所定の位
置にきちんと装着したときに調理動作が行われるような
加熱調理機を構成した。

【００３２】また、調理蓋に蒸気孔を設けて、この蒸気
孔に油ミストを濾過するフィルタを取外し自在に取付け
た加熱調理機を構成した。

【００３３】また、調理蓋に調理材料を投入する投入口
を設けて、投入口を塞ぐ投入蓋を取外し自在に取付けた
加熱調理機を構成した。

【００３４】さらに、投入蓋に油ミストを濾過するフィ
ルタを取外し自在に取付けた加熱調理機を構成した。

【００３５】この結果、図６の従来の電気調理器のよう
に油等が飛び散って回りを汚すことがなく、後片付けが
楽で怪我もなくなり衛生的にもなる。また、蓋と調理鍋
との接触部が摩擦によって摩耗することがなく、出来上
がった料理にアルミ粉等が混ざって無駄にするような心
配もない。

【００３６】よって、本発明によれば、安全かつ衛生的
で、しかも無駄のない加熱調理機を提供することができ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明実施例の構成説明図である。

【図２】図１の一部の拡大説明図である。

【図３】本発明実施例の電気回路図である。

【図４】本発明の第２実施例の構成説明図である。

【図５】本発明の第３実施例の要部の構成説明図である
。

【図６】従来装置の構成説明図である。

【図７】別の従来装置の構成説明図である。

【符号の説明】

４１　　本体、４５　　駆動（回転用）モータ、４７　
　発熱体（誘導加熱コイル）、５０　　調理蓋、５３　
　投入蓋、５４　　は蒸気蓋、５５　　フィルタ、５６
　　装着部、５８　　蓋検知機構、６０　　温度調節機
構（制御部）、６３　　調理容器、６７調理材料、

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　調理容器を回転可能に保持して収容す
   る調理機の本体と、該本体内に設けられ前記調理容器を
   加熱する加熱手段と、前記本体内に収容された調理容器
   を回転する回転手段と、前記本体内に収容された調理容
   器を傾斜させる傾斜手段とを備えた加熱調理機において
   、前記本体に装着されて調理容器の開口を覆う調理蓋を
   設け該調理蓋を本体の所定の位置に装着したときに調理
   動作が行われるように構成したことを特徴とする加熱調
   理機。
2. 【請求項２】　　前記調理蓋に蒸気孔を設けて該蒸気孔
   に油ミストを濾過するフィルタを取外し自在に取付けた
   ことを特徴とする請求項１記載の加熱調理機。
3. 【請求項３】　　前記調理蓋に調理材料を投入する投入
   口を設けて、該投入口を塞ぐ投入蓋を取外し自在に取付
   けたことを特徴とする請求項１記載の加熱調理機。
4. 【請求項４】　　前記投入蓋に油ミストを濾過するフィ
   ルタを取外し自在に取付けたことを特徴とする請求項３
   記載の加熱調理機。