JP2613814B2 - 回転式加熱調理機および調理用鍋の温度検出方法 - Google Patents

回転式加熱調理機および調理用鍋の温度検出方法

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JP2613814B2
JP2613814B2 JP3043491A JP4349191A JP2613814B2 JP 2613814 B2 JP2613814 B2 JP 2613814B2 JP 3043491 A JP3043491 A JP 3043491A JP 4349191 A JP4349191 A JP 4349191A JP 2613814 B2 JP2613814 B2 JP 2613814B2
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cooking pot
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義雄 吉田
敏夫 福士
暢子 柿本
伸介 伊勢
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、調理機の本体に収容
される調理用鍋と、この調理用鍋を加熱する加熱手段
と、調理用鍋を傾斜させる角度調節手段と、調理用鍋を
回転させる鍋駆動手段と、調理用鍋の温度を検出する鍋
温度検出手段等からなる回転式加熱調理機および調理用
鍋の温度検出方法に係り、さらに詳しくは、調理用鍋の
温度検出精度を向上した回転式加熱調理機および調理用
鍋の温度検出方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の回転式加熱調理機とし
て、例えば特開昭63−175375号公報に開示され
た電磁調理器があり、この電磁調理器を図13に示す。
図において、1は加熱用電源を組み込んだベース、2は
本体、3はヒンジである。4は支持部材で、ピン4aと
第1支持レバー4bおよび第2支持レバー4cからなっ
ている。5は断熱材、6は誘導加熱コイル、7は調理用
鍋、8は鍋駆動機構、9はその回転軸である。鍋駆動機
構8は本体2の内面に取り付けられ、回転軸9の先端に
調理用鍋7が固定されている。10は鍋蓋、11は小
蓋、12は調理用鍋7のフランジ、13はスリップリン
グである。鍋蓋10は本体2の上部に嵌合され、鍋蓋1
0と調理用鍋7との間にはスリップリング13を介在さ
せて調理用鍋7内の材料が本体2内にこぼれ出さないよ
うに配慮されている。鍋蓋10の上部中央には調味料等
を投入するための小蓋11が設けられている。14は調
理材料、15,16は回転速度および加熱温度あるいは
加熱時間等の制御部である。
【0003】このような電磁調理器を使用して、例えば
炒めものの調理等を行う場合は、支持部材4により本体
2を所定角度に傾斜させて、調理用鍋7に鍋駆動機構8
を介して回転を与えつつ誘導加熱コイル6に通電してそ
の外周部を加熱する。調理用鍋7の加熱後に油を入れ、
油が万遍なく調理用鍋7内に付着した頃回転を止めて炒
めものの調理材料14を入れ、鍋蓋10を被せて調理用
鍋7を回転させる。調理材料14は調理用鍋7内で加熱
されつつ撹拌され炒められる。ついで頃合をみて小蓋1
1を開けて調味料を加え、味を整えれば炒めものが出来
上がる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の電
磁調理器では、調理の際に調理用鍋7の温度を検出して
これを制御することができず、使用者の感覚や経験をた
よって調理を行っていた。また、調理用鍋7のきめ細か
い温度調節ができないため温度が上がり過ぎて調理物が
焦げるなどの失敗もあり、使用者が調理中に電磁調理器
から離れることができないなどの不便さがあった。
【0005】この発明は、上記のような課題を解決する
ためになされたもので、調理用鍋の温度を正確に検出し
て、きめ細い温度制御を可能とした使い勝手のよい回転
式加熱調理機および調理用鍋の温度検出方法を提供する
ことを目的としたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係る回転式加
熱調理機は、調理機の本体に収容される調理用鍋と、こ
の調理用鍋を加熱する加熱手段と、調理用鍋を傾斜させ
る角度調節手段と、調理用鍋を回転させる鍋駆動手段
と、制御器と、調理用鍋の温度を検出する鍋温度検出手
段とを有し、調理用鍋の鍋温度検出手段の接触子の当接
部およびその近傍を熱伝導のよい材料で構成したもので
ある。
【0007】また、鍋温度検出手段の近傍に補助熱源を
設けたものである。さらに、調理用鍋を傾斜させたとき
の傾斜重力のほぼ中心部に少なくとも1個の鍋温度検出
手段を設け、その鍋温度検出手段を調理用鍋の側壁に当
接または離脱させる昇降機構を設けたものである。
【0008】また、この発明に係る調理用鍋の温度検出
方法は、調理用鍋の底部の温度を検出する鍋温度検出手
段および調理用鍋を傾斜させたときの傾斜重力のほぼ中
心部の温度を検出する鍋温度検出手段を調理用鍋に間欠
的に接触させて温度を検出し、あるいは、鍋駆動手段を
停止して温度を検出するようにしたものである。
【0009】
【作用】調理用鍋に調理用材料を入れて調理機本体内の
鍋受けベースに収容し、調理用鍋を所定の角度に傾斜さ
せる。鍋駆動手段を駆動して調理用鍋を回転させるとと
もに、加熱手段に通電して調理用鍋を加熱し、調理材料
を調理する。この時、鍋温度検出手段は調理用鍋の熱伝
導のよい材料で構成された部分の温度を検出して制御器
に加え、制御器は調理用鍋の加熱温度等を制御する。鍋
温度検出手段の近傍に補助熱源を配設することにより、
実際の調理用鍋の温度と鍋温度検出手段が検出する調理
用鍋の温度との差がなくなって正確に温度を検出するこ
とができる。
【0010】また、調理用鍋を傾斜させたときの傾斜重
力のほぼ中心部に第2の鍋温度検出手段を配設し、その
鍋温度検出手段を調理用鍋の側壁に当接または離脱させ
る昇降機構を設けたことにより、2ヶ所以上の場所から
調理用鍋の温度を検出するので調理用鍋全体の温度検出
を早くかつ正確に検出することができる。さらに、2ヶ
所以上配設した温度検出手段を間欠的に調理用鍋に接触
させ、または調理用鍋の回転を停止させて接触させるこ
とにより、鍋温度検出手段の磨耗を低減させることがで
きる。
【0011】
【実施例】図1はこの発明の一実施例を断面で示した構
成説明図、図2は調理用鍋の斜視図、図3は調理用鍋の
底面図、図4は鍋温度検出機構の拡大図である。なお、
図13で説明した従来例と同一または相当部分には同じ
符号を付し、説明を省略する。
【0012】図において、1はベース、2は本体、7は
断面ほぼU字状の調理用鍋で、例えば抵抗率が大きく比
透磁率の高い磁性材料からなり、調理用鍋7の外面の一
部、すなわち後述の接触子22が当接する当接部7aは
例えばアルミニウムなどの熱伝導のよい材料で構成され
ている。8は鍋駆動モータ、8a,8bはローラで、ロ
ーラ8aは鍋駆動モータ8に取り付けられており、ロー
ラ8bはローラ8aと調理用鍋7の外周に摩擦接触す
る。17は本体2とともに調理用鍋7の傾斜角度を変え
る角度調節機構、18は調理用鍋7内を撹拌する撹拌羽
根である。19は調理用鍋7を収容する鍋受けベース
で、例えば耐熱性プラスチック、セラミックスなどの耐
熱性を有し電磁波を透過する材料で構成され、底部の中
心部には穴19aが開けられており、本体2と鍋受けベ
ース19との間には誘導加熱コイル6が配設されてい
る。20は「カレー」や「炒めもの」等の調理の種類の
コースを選択する調理選択スイッチ、21は電源スイッ
チで、調理選択スイッチ20と電源スイッチ21はベー
ス1に設けられ、ともに例えば水平方向に並べられた複
数個のスイッチで構成されている。
【0013】22は穴19aを介して調理用鍋7の底面
の当接部7aに接する接触子、23は接触子22内に設
けた感熱素子である。24は制御器で、感熱素子23に
より調理用鍋7の温度を検出し、この検出温度で誘導加
熱コイル6の加熱出力を制御している。25,26はバ
ネ、27は鍋受けベース19に取り付けられたストッパ
で、接触子22はバネ26により上方に押し上げられ、
ストッパ27が上限位置を規制する。28は鍋の有無を
検知する鍋検知スイッチ、29は鍋検知スイッチ28を
バネ25を介して弾性的に押圧するピン、30はピン2
9を上下方向にスライドさせるためのガイド、31はガ
イド30を受けるガイドベース、32は誘導加熱コイル
6を固定するコイルベースである。
【0014】次に、この発明の作用について説明する。
例えば炒めものの場合、まず、鍋受けベース19内に調
理用鍋7を収容して電源スイッチ21を入れるととも
に、調理選択スイッチ20で炒め調理を選択する。な
お、必要に応じて調理用鍋7に蓋をする。この調理選択
操作によって、制御器22は角度調節機構17で本体2
の角度を変化させると同時に誘導加熱コイル6に通電を
開始する。この時、誘導加熱コイル6に20〜50KH
z程度の高周波励磁電流を流す。本体2の傾斜が所定の
角度になると角度調節機構17の駆動が停止し、鍋駆動
モータ8がローラ8a,8bを介して調理用鍋7を回転
させる。誘導加熱コイル6の励磁で磁束が発生し、電磁
誘導作用により調理用鍋7内に交番的な渦電流が流れて
ジュール熱が発生して、調理用鍋7は急速に発熱する。
調理開始直後から接触子22内の感熱素子23は、誘導
加熱コイル6で加熱される調理用鍋7の底面の当接部7
aの温度を連続的に検出し、出力信号を制御器24に送
り加熱温度を制御する。
【0015】なお、鍋受けベース19の上に調理用鍋7
を載せると、接触子22は調理用鍋7の重さにより矢印
Aに示すように押し下げられて鍋受けベース19より高
い平面に保持され、バネ25,26のバネ圧により接触
子22は調理用鍋7の底面の当接部7aに押し当てられ
るので、調理用鍋7の全体の温度が早く測定される。同
時に、接触子22の降下に追随してピン29が鍋検知ス
イッチ28を押し、鍋受けベース19上に調理用鍋7が
置かれたこと検知する。
【0016】調理用鍋7が適正温度に達するとブザーな
どの指示があり、油や調理材料が投入されるまで誘導加
熱コイル6への通電調整が行われる。油を調理用鍋7に
入れて調理材料を投入すると調理用鍋7の温度は一旦下
がるが、感熱素子23で調理用鍋7の温度を検出して適
正温度まで上げながら調理材料を炒める。調理材料は調
理用鍋7内で加熱されるとともに、傾斜した調理用鍋7
と撹拌羽根18で自動的に撹拌されつつ炒められ、頃合
をみて調味料を加えて味を整える。調理材料が炒まると
誘導加熱コイル6の通電は停止する。通電停止直後は調
理用鍋7が比較的高い温度に保たれているので、調理材
料を焦げ付かせないために、しばらくの間、撹拌羽根1
8と鍋駆動モータ8の回転等による撹拌動作を継続す
る。一定時間経過後または調理用鍋7の余熱が一定温度
まで低下してから鍋駆動モータ8の駆動を停止し、角度
調節機構17が水平に戻されて調理は終了する。感熱素
子23は調理終了まで温度検出を行い、制御器24は傾
斜角度や回転数等の調理動作も行う。
【0017】図5〜図9はこの発明の他の実施例の構成
説明図である。なお、図1の実施例と同じ部分には同符
号を付し、説明を省略する。図5の実施例は、感熱素子
23の近傍に制御器24で制御される補助誘導加熱コイ
ル6aを設けたもの、図6は補助熱源を配設した鍋温度
検出機構の拡大図である。図において、32は誘導加熱
コイル6と補助誘導加熱コイル6aを固定するコイルベ
ースである。
【0018】上記のように構成したこの実施例において
も、鍋受けベース19内に調理用鍋7を収容し、電源ス
イッチ21を入れるとともに調理選択スイッチ20で調
理を選択し、図1の実施例で説明した作用と同様に調理
用鍋7内の調理材料を調理する。この時、感熱素子23
は補助誘導加熱コイル6aによって調理用鍋7と同様に
加熱され、感熱素子23で検出した温度と実際の調理用
鍋7の温度はほぼ等しくなり、この誤差のほとんどない
検出温度によって制御器24は加熱温度等の調節を行
う。なお、この実施例では補助熱源として補助誘導加熱
コイル6aを使用する場合を説明したが、例えばシーズ
ヒータなどでもよく、感熱素子23が調理用鍋7と同様
に加熱されるような場所であれば補助熱源の取り付け箇
所や個数は限定されない。
【0019】図7の実施例は、調理用鍋7を傾斜させた
際の傾斜重力のほぼ中心部に制御器24で制御される第
2の感熱素子23aを設けたもの、図8は第2の鍋温度
検出機構の実施例の要部の拡大図である。図において、
22aは鍋受けベース19の穴19b内に挿入され調理
用鍋7に接触する第2の接触子、33,34はバネ、3
5は出力軸にピニオン35aを有するモータ、36はモ
ータベース、37はピニオン35aと噛合うラック37
aが設けられたシャフトで、第2の接触子22aをモー
タ35によりバネ34を介して弾性的に上下させる。3
8はシャフト37に接続されているストップアーム、3
9は第2の接触子22aを上限位置に止めるストッパで
ある。
【0020】上記のように構成したこの実施例において
も、図1の実施例で説明した作用と同様に調理用鍋7内
の調理材料を調理し、調理開始直後から接触子22は常
時調理用鍋7に接触して連続的に調理用鍋7の温度を検
出する。また、調理用鍋7を傾斜させた場合はモータ3
5を駆動してこれに連結されたシャフト37および第2
の接触子22aを上方に移動させ、第2の感熱素子23
aを調理用鍋7の側面に接触させてその部分の温度を検
出する。なお、調理用鍋7を元の状態に戻したときは、
モータ35を反対方向に回転させ、第2の接触子22a
を下降させて第2の感熱素子23aを調理用鍋7から離
し、調理用鍋7を着脱する際に干渉しないようにする。
これらの検出温度により制御器24は細かい加熱温度等
の調節を行うことができる。
【0021】図9の実施例は、数箇所に設置されている
誘導加熱コイル6のほぼ中心部に図1の実施例と同様な
鍋温度検出機構あるいは図8の実施例と同様な鍋温度検
出機構を個々に設けたものである。上記のように構成し
たこの実施例においても、図1の実施例で説明した作用
と同様に調理用鍋7内の調理材料を調理する。そして、
調理開始直後から、常時接触している接触子22内の感
熱素子23と、必要に応じて接触する複数個の接触子2
2a,22bの感熱素子23a,23bで調理用鍋7の
底部や側面等の数箇所から温度を検出し、それぞれの検
出温度によって制御器24はきめ細い加熱温度等の調節
を行う。
【0022】なお、図1〜図9の実施例においては、接
触子22は調理用鍋7のほぼ回転中心と接触するため、
接触子22の摩耗が少なくほとんど交換する必要がな
い。
【0023】ところで、上述の各実施例では、本体2内
の底部の中心部に設けた接触子22を常に調理用鍋7の
底部に接触させ、調理用鍋7の傾斜重力のほぼ中心部に
設けた接触子22aを温度の検出時のみ調理用鍋7に接
触させるようにしたが、以下の実施例のようにしても調
理用鍋7の温度を検出することができる。
【0024】図10はこの実施例の制御系の一例を示す
ブロック図である。なお、この実施例においては、本体
2内の底面の中心部に設けた接触子22にも図8に示す
ような接触子の昇降機構を設けている。図において、4
0は制御器24に設けたCPU、41は入力インターフ
ェース、42は出力インターフェースで、入力インター
フェース41には、接触子22の温度測定回路43、接
触子22aの温度測定回路44などからの信号などが入
力される。また、出力インターフェース42には、接触
子22の接触子駆動回路45、接触子22aの接触子駆
動回路46、鍋駆動回路47、角度調節回路48、コイ
ル駆動回路49、ブザー50などが設けられており、接
触子駆動回路45の出力はモータ35bに、また接触子
駆動回路46の出力はモータ35に加えられる。
【0025】次に、図11,12のタイムチャートを用
いてこの実施例の作用を説明する。図11のタイムチャ
ートは、調理用鍋7を回転させたまま定期的に温度検出
する場合を示す。調理用鍋7を鍋受けベース19内に収
容してから時刻toで調理を開始すると、角度調節回路
48により角度調節機構17が本体2の角度を変化させ
ると同時に、コイル駆動回路49により誘導加熱コイル
6に通電が開始される。ta時間経過して調理用鍋7の
傾斜が所定の角度になると角度調節機構17の駆動が停
止し、鍋駆動回路47により鍋駆動モータ8が作動を開
始して調理用鍋7を回転させる。ついで、接触子駆動回
路45,46によりモータ35,35bを駆動し、接触
子22,22aを上方に移動させて調理用鍋7に接触さ
せる。tb時間接触させてから、感熱素子23,23a
により調理用鍋7の温度をtc時間測定して温度を検出
し、モータ35,35bを反対方向に回転させて接触子
22,22aを下降させ、感熱素子23,23aを調理
用鍋7から離し、一定時間経過後、再び同じようにモー
タ35,35bを駆動して温度の検出を行う。モータ3
5,35bを駆動してから再び温度検出を行うためにモ
ータ35,35bを駆動する前までの時間がtd時間
で、これを1サイクルとし、このサイクルを調理終了ま
で繰り返す。
【0026】図12のタイムチャートは、定期的に温度
検出する際に調理用鍋7の回転を停止する場合を示す。
調理用鍋7を鍋受けベース19内に収容してから時刻t
oで調理を開始すると、角度調節機構17は本体2を所
定の角度に傾斜させて駆動を停止する。図11のタイム
チャートで説明した作用と同様にモータ35,35bを
駆動して温度を検出し、接触子22,22aを調理用鍋
7から離す。接触子22,22aが調理用鍋7から離れ
ると、鍋駆動回路47により鍋駆動モータ8が作動を開
始して調理用鍋7を回転させ、再び温度検出を行うため
にモータ35,35bが駆動するまで調理用鍋7は回転
し続ける。モータ35,35bを駆動してから再び温度
検出を行うためにモータ35,35bを駆動する前まで
がtd時間で、これを1サイクルとし、このサイクルを
調理終了まで繰り返す。
【0027】なお、上述の実施例では調理用鍋7をロー
ラ8bの摩擦によって回転させる場合を例示して説明し
たが、鍋駆動手段は上記実施例に限定されるものではな
い。また、角度調節機構17も実施例に限定されるもの
ではなく、各種の機構を適用することができる。
【0028】
【発明の効果】以上のようにこの発明では、調理用鍋の
鍋温度検出手段の接触子の当接部およびその近傍を熱伝
導のよい材料で構成したので、調理用鍋の温度を早く感
熱素子に伝えることができる。また、鍋温度検出手段の
近傍に補助熱源を設けたので、感熱素子で検出する温度
と実際の調理用鍋の温度の差がほとんどない正確な温度
を検出することができる。
【0029】また、調理用鍋を傾斜させたときの傾斜重
力のほぼ中心部に、調理用鍋の側壁に当接または離脱さ
せる昇降機構を備えた鍋温度検出手段を設けたことによ
り、調理用鍋の全体の温度を早くかつ正確に検出するこ
とができ、きめ細い加熱温度等の制御が可能となって、
複雑な調理も自動的に失敗なく行えて調理精度や調理の
仕上がりが良くなり、利用できる料理の種類の範囲も拡
大する。
【0030】さらに、不使用時は接触子を下降させて感
熱素子を調理用鍋から離すようしにしたので、調理用鍋
の着脱時に接触子が接触する恐れがなく作業性を向上さ
せることができる。また、温度検出時には鍋駆動手段の
駆動を停止して調理用鍋の温度を検出するようにすれ
ば、調理用鍋の回転による接触子の摩耗が少なくなり長
時間使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を断面で示した構成説明図で
ある。
【図2】調理用鍋の斜視図である。
【図3】調理用鍋の底面図である。
【図4】鍋温度検出機構の拡大図である。
【図5】この発明の他の実施例を断面で示した構成説明
図である。
【図6】補助熱源を配設した鍋温度検出機構の拡大図で
ある。
【図7】この発明の他の実施例を断面で示した構成説明
図である。
【図8】第2の鍋温度検出機構の実施例の要部の拡大図
である。
【図9】この発明のさらに他の実施例を断面で示した構
成説明図である。
【図10】この発明の実施例の制御系の一例を示すブロ
ック図である。
【図11】調理用鍋を回転させたまま温度検出する場合
を示すタイムチャートである。
【図12】調理用鍋の回転を停止して温度検出する場合
を示すタイムチャートである。
【図13】従来の電磁調理器の構成説明図である。
【符号の説明】
2 本体 6 誘導加熱コイル 6a 補助誘導加熱コイル 7 調理用鍋 8 鍋駆動モータ 17 角度調節機構 19 鍋受けベース 22,22a,22b 接触子 23,23a,23b 感熱素子 24 制御器 33,34 バネ 35,35b モータ 36 モータベース 37 シャフト 38 ストップアーム 39 ストッパ 40 CPU 41 入力インターフェース 42 出力インターフェース 43,44 温度測定回路 45,46 接触子駆動回路 47 鍋駆動回路 48 角度調節回路 49 コイル駆動回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柿本 暢子 鎌倉市大船二丁目14番40号 三菱電機株 式会社 生活システム研究所内 (72)発明者 伊勢 伸介 鎌倉市大船二丁目14番40号 三菱電機株 式会社 生活システム研究所内

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 調理機の本体に取り出し可能に収容され
    る調理用鍋と、該調理用鍋を加熱する加熱手段と、前記
    調理用鍋を傾斜させる角度調節手段と、前記調理用鍋を
    回転させる鍋駆動手段と、制御器と、前記調理用鍋の温
    度を検出する鍋温度検出手段とを有し、前記調理用鍋の
    前記鍋温度検出手段の接触子の当接部およびその近傍を
    熱伝導のよい材料で構成したことを特徴とする回転式加
    熱調理機。
  2. 【請求項2】 調理機の本体に取り出し可能に収容され
    る調理用鍋と、該調理用鍋を加熱する加熱手段と、前記
    調理用鍋を傾斜させる角度調節手段と、前記調理用鍋を
    回転させる鍋駆動手段と、制御器と、前記調理用鍋の温
    度を検出する鍋温度検出手段とを有し、前記鍋温度検出
    手段の近傍に補助熱源を設けたことを特徴とする回転式
    加熱調理機。
  3. 【請求項3】 調理機の本体に取り出し可能に収容され
    る調理用鍋と、該調理用鍋を加熱する加熱手段と、前記
    調理用鍋を傾斜させる角度調節手段と、前記調理用鍋を
    回転させる鍋駆動手段と、制御器と、前記調理用鍋の底
    部の温度を検出する鍋温度検出手段とを有し、前記調理
    用鍋を傾斜させたときの傾斜重力のほぼ中心部に少なく
    とも1個の鍋温度検出手段を設けたことを特徴とする回
    転式加熱調理機。
  4. 【請求項4】 前記調理用鍋の傾斜重力のほぼ中心部に
    設けた鍋温度検出手段を調理用鍋の側壁に当接または離
    脱させる昇降機構を設けたことを特徴とする請求項3記
    載の回転式加熱調理機。
  5. 【請求項5】 調理機の本体に取り出し可能に収容され
    る調理用鍋と、該調理用鍋を加熱する加熱手段と、前記
    調理用鍋を傾斜させる角度調節手段と、前記調理用鍋を
    回転させる鍋駆動手段と、制御器と、前記調理用鍋の底
    部の温度を検出する鍋温度検出手段および前記調理用鍋
    を傾斜させたときの傾斜重力のほぼ中心部の温度を検出
    する鍋温度検出手段とを有し、前記両鍋温度検出手段を
    前記調理用鍋に間欠的に接触させて温度を検出すること
    を特徴とする調理用鍋の温度検出方法。
  6. 【請求項6】 前記鍋駆動手段を停止させ、前記両鍋温
    度検出手段を前記調理用鍋に接触させて温度を検出する
    ことを特徴とする請求項5記載の調理用鍋の温度検出方
    法。
JP3043491A 1991-03-08 1991-03-08 回転式加熱調理機および調理用鍋の温度検出方法 Expired - Lifetime JP2613814B2 (ja)

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