JPH08124663A - 回転調理機 - Google Patents

回転調理機

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Publication number
JPH08124663A
JPH08124663A JP26383594A JP26383594A JPH08124663A JP H08124663 A JPH08124663 A JP H08124663A JP 26383594 A JP26383594 A JP 26383594A JP 26383594 A JP26383594 A JP 26383594A JP H08124663 A JPH08124663 A JP H08124663A
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JP
Japan
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cooking
rotation
rotating
detecting
type
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Application number
JP26383594A
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English (en)
Inventor
Hiroyoshi Takigawa
浩良 瀧川
Yoshio Yoshida
義雄 吉田
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Publication of JPH08124663A publication Critical patent/JPH08124663A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 調理に適切な傾斜を与える傾斜型の回転調理
機を実現することを目的とする。 【構成】 調理鍋を傾斜手段で15度〜20度程度傾斜
させて、回転手段によりにより調理鍋を回転させ、この
時の回転状態を回転検出器で検出し、この検出結果に基
づき制御部により調理鍋を適正な傾斜角にする。また、
加熱手段により加熱を開始したときの調理鍋の温度を温
度検出器で検出し、検出温度の温度勾配に基づき再度調
理鍋を適正な傾斜角にする構成である。 【効果】 回転検出器または温度検出器の検出結果によ
り調理鍋を自動的に適正角度で傾斜させることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は調理鍋を傾斜・回転させ
ることにより、御飯や野菜等の調理材料を自動的に掻き
混ぜて加熱調理する回転調理機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図12は、例えば特開昭63−1753
75号公報に記載の回転調理機を示す一部断面構成図で
ある。図において、1は調理機の本体、2は調理容器、
3は本体1の一側において調理容器2を回動自在に固定
するヒンジである。4はこのヒンジ3の反対側に位置し
て本体1と調理容器2との間に設けられた支持部材で、
連結ツマミ4aと第1及び第2の支持レバー4b及び4
cからなっている。5は断熱部材、6は誘導加熱コイ
ル、7は調理鍋、8は駆動手段、9はその回転軸であ
る。駆動手段8は調理容器2の内面に取り付けられ、回
転軸9の先端に調理鍋7が固定されている。
【0003】また、10は蓋体、11は小蓋、12は調
理鍋7のフランジ、13はスリップリングである。蓋体
10は調理容器2の上部に装着され、この蓋体には更に
小蓋11が装着されている。14は調理材料、15及び
16は回転速度及び加熱温度あるいは加熱時間等を自由
に調節できる制御部である。
【0004】この回転調理機では、調理鍋7に駆動手段
8を介して回転を与えつつ、誘導加熱コイル6に通電さ
せてその外部を加熱する。調理鍋7の加熱後、油を入
れ、油が万遍なく調理鍋7の内部に付着したところを見
計らって調理材料14を入れ手早く蓋体10で調理鍋7
の上を覆う。続いて、調理鍋7の加熱状態を維持して駆
動手段8で回転を与えてやると、調理材料14は調理鍋
7の中で加熱されつつ掻き混ぜられながら油で炒められ
始める。頃合いをみて小蓋11を外して調味料を加え
て、必要に応じて支持部材4で調理鍋7を傾斜させて調
理材料14が内側部に接触するようにする。支持手段4
は、調理容器2ごと適宜角度に傾斜させるものであり、
調理容器2は適宜角度傾斜させた後、連結ツマミ4aを
締め付けることにより、その位置で支持される。そし
て、調理鍋7に加熱と回転を維持させることによって、
自動的に調理材料14の炒め料理ができ上がるようにな
っている。
【0005】このような構成の回転調理機では鍋等を手
で持ち上げて回転させながら箸や中華ベラで調理材料1
4を撹拌する等の必要がなく、調理鍋7を回転・傾斜さ
せて調理材料を掻き混ぜることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな従来の回転調理機では、支持部材4の締結ツマミ4
aを緩めて第1と第2の支持部材4bと4cを引き伸ば
して手動で調理鍋7を傾斜させるので、傾斜操作が頗る
面倒である。また、例えば煮物料理の調理中に調理鍋7
を傾斜させようとした時、傾斜させすぎてしまい、調理
の途中で調理鍋7から水や調理材料14が流れ出て、手
等に火傷をする危険性がある。また、水や調理材料が流
れ出てしまい調理台を汚したり、調理のやり直しをしな
ければならない恐れがある。
【0007】本発明は上記のような従来装置の問題点を
解消するためになされたもので、調理鍋が必要以上に傾
いて水や調理材料等が調理鍋から流れ出ることを防止
し、調理台等を汚したり、調理材料等で火傷を起こす危
険性を防ぐ回転調理機を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る回転調理機
においては、調理鍋を傾斜させる傾斜手段と、調理鍋を
回転させる回転手段と、調理鍋を前記回転手段により回
転させ回転ムラ等の回転状態を検出する回転検出手段と
を備え、回転検出手段による検出結果と炒め物、煮物等
の調理種類に応じて予め設定された基準値とを比較し調
理種類を判別する判別手段を有し、判別手段の判別結果
により傾斜手段を駆動制御する制御手段を設けたもので
ある。
【0009】さらに、調理鍋を加熱する加熱手段と、調
理鍋を傾斜させる傾斜手段と、調理鍋を回転させる回転
手段と、傾斜手段により傾斜した調理鍋を回転手段によ
り回転させ回転ムラ等の回転状態を検出する回転検出手
段と、加熱手段により加熱された調理鍋の温度を検出す
る温度検出手段とを備え、回転検出手段による検出結果
と炒め物、煮物等の調理種類に応じて予め設定された第
1の基準値とを比較して調理種類を判別する第1の判別
手段と、温度検出手段に基づく検出結果と炒め物、煮物
等の調理種類に応じて予め設定された第2の基準値とを
比較し調理種類を判別する第2の判別手段とを有し、第
1及び第2の判別手段により傾斜手段を駆動制御し、第
1と第2の判別結果が相違する場合は第2の判別手段の
判別結果により制御する制御手段を設けたものである。
【0010】また、回転検出手段は、回転検出手段は、
回転手段の回転軸に設けられ回転軸の回転ムラを検出す
る回転ムラ検出部により調理種類を判別する判別手段を
備えたものである。
【0011】また、回転検出手段は、調理鍋を支持する
支持部を有し、この支持部のたわみ量をたわみ検出部に
より調理種類を判別する判別手段を備えたものである。
【0012】また、回転検出手段は、調理鍋内の調理材
料の動きによる振動を検出する振動検出部により調理種
類を判別する判別手段を備えたものである。
【0013】さらにまた、回転検出手段は、回転手段の
回転モータの電流値を検出させる電流値検出部により調
理種類を判別する判別手段を備えたものである。
【0014】
【作用】上記のように構成された回転調理機において
は、調理鍋を傾斜させ、回転させて回転ムラ等の回転状
態を検出する。この検出結果と、炒め物、煮物等の調理
種類に応じて予め設定された基準値とを比較して調理種
類を判別し、傾斜手段を駆動制御する。
【0015】さらに、調理鍋を傾斜させ、調理鍋を回転
させて回転ムラ等の回転状態を検出し、また調理鍋を加
熱して調理鍋の温度を検出する。この検出結果と、炒め
物、煮物等の調理種類に応じて予め設定された第1及び
第2の基準値とを比較して調理種類を判別し、傾斜手段
を駆動制御する。第1及び第2の判別が相違する場合は
第2の判別手段の判別結果により制御する。
【0016】また、回転軸に回転ムラを検出する回転ム
ラ検出部を設け、この検出結果により調理種類を判別す
る。
【0017】また、調理鍋を支持する支持部を有し、こ
の支持部のたわみ量を検出して調理種類を判別する。
【0018】また、調理鍋内の調理材料の動きによる振
動を検出して調理種類を判別する。
【0019】さらにまた、回転手段の回転モータの電流
値を検出して調理種類を判別する。
【0020】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の一実施例を図に基づいて説
明する。図1は実施例1の回転調理機を示す構成図、図
2は本実施例の要部構成図であり、図3は制御部のブロ
ック図、図4は回転検出器による煮物または炊飯の回転
ムラを示す図、図6は炒め物の場合の回転ムラのを示す
図、図5は煮物または炊飯の温度上昇曲線を示す図、図
7は炒め物の場合の温度上昇曲線を示す図、図8は処理
動作を示すフローチャートである。図において、20は
基盤、21は基盤20に設けられた制御部、22は操作
部であり、制御部21と操作部22は共に電子回路より
なるプリント基板で構成されている。また、操作部22
には表示部23や操作用の各種のスイッチ24が設けら
れている。25は基盤20に取り付けられた支持台、2
6は傾斜用モータ、点線で示される27は歯車列、28
は傾斜軸、29は角度検出器である。角度検出器29に
はロータリ型のものが用いられ、傾斜軸28に連結され
て次に説明する調理容器の傾斜角を検出する。
【0021】30は調理容器、31はブラケット、32
は断熱材、33は誘導加熱コイルである。調理容器30
はブラケット31により傾斜軸28に取り付けられ、傾
斜角θが調整可能に作られている。図1において、誘導
加熱コイル33は、調理容器30の側部と底部に設けら
れた底コイルC1 、胴コイルC2 を示す。
【0022】36は回転用モータ、37はモータ軸、3
8は鍋受けベースである。回転用モータ36は調理容器
30の内部に取付けられ、モータ軸37を介して鍋受け
ベース38が連結されている。調理容器30と鍋受けベ
ース38には、例えばセラミックス、耐熱プラスチック
のように非磁性材で熱の伝導率の低い材料が用いられて
いる。
【0023】40は調理鍋、41は撹拌羽根、42は鍋
蓋である。調理鍋40には磁性材が使用され、特に、比
抵抗の大きい鉄系の金属材料が適する。43は鍋蓋42
に設けられた投入口、44は投入口43を開閉する投入
蓋、45は調理鍋40内の調理材料である。また、46
は調理鍋40の温度を検出する温度検出器、47は回転
用モータ36の回転状態を示す回転ムラを検出する回転
検出器であり、図2に示すようにモータ軸37に取り付
けられたスリット板48と、透過器49で構成されてい
る。回転検出器47はスリット板48の周縁部の両端に
対向する光源と受光素子とを有し、スリット板48がモ
ータ軸37と一体に回転することでスリット板48周辺
に形成したスリットによりパルス(デジタル信号)を出
力する。この信号を演算することにより回転ムラを検出
する。
【0024】図3は、制御部21のブロック図を示す
が、図において、71は入力インターフェイス、72は
出力インターフェイス、73はクロック制御機構、74
はタイマ、75はCPU、76はメモリ、24a及び2
4bはそれぞれ操作部22に設けられたスイッチ24で
ある。
【0025】次に上述のような構成の調理動作を、ま
ず、煮物調理の例として「炊飯」調理を例示して説明す
る。
【0026】「炊飯」調理の場合は、最初に予め洗米さ
れた米と、適正量の水を調理鍋40内に入れ、調理容器
30内の鍋受けベース38の上にセットする。そして、
電源スイッチを入れ操作部22の表示器23の表示を見
ながら、調理コースの「炊飯」を選択してスイッチ24
でタッチ入力する。「炊飯」が選択されると傾斜用モー
タ26が作動して調理容器30が歯車列27、傾斜軸2
8を介して傾き始め、角度検出器29が垂直方向に対し
て15〜20度程度の傾斜角を検出すると、傾斜用モー
タ26は一旦停止する。ここで15〜20度程度の傾斜
は回転ムラを検出する場合に必要な角度であり、本実施
例では予め設定される値であるが、調理容器の容積等に
より適宜設定する。
【0027】次に、回転用モータ36が作動し、モータ
軸37、鍋受けベース38を介して調理鍋40を回転さ
せる。回転用モータ36が作動すると、回転検出器47
により回転状態が検出され、検出パルスを制御部21に
送る。制御部21では、所定時間ta内のパルス数をカ
ウントし、検出されたパルス数と、予め設定された基準
値(第1の基準値)とを比較して調理種類の判別を行な
う。「炊飯」調理の場合、図4に示すようなほぼ一定の
検出パルスを制御部21に送る。これは、「炊飯」等の
煮物調理の場合は水を多量に使用するため、調理鍋内で
調理材料が均一に撹拌するので、回転用モータ36の回
転ムラは少なくなるからである。例えば、図4のような
場合は、制御部21にカウントされるパルス数は基準値
以上であるとし、回転用モータ36の回転ムラは小さい
とみなし、調理種類が「炊飯」であると判別される。
【0028】回転検出器47により「炊飯」と判別され
ると、制御部21により誘導加熱コイル33に20〜5
0kHz 程度の高周波の励磁電流が流れ、電磁誘導作用に
よって鍋受けベース38を介して磁界内にある調理鍋4
0の内部に交番的な渦電流が流れてジュール熱が発生す
る。この結果、電磁誘導作用によって発生した熱が、調
理鍋40を急速に加熱し始める。「炊飯」と判別される
と調理容器を再度傾斜させることはなく、誤って調理容
器を傾斜させて、使用者が火傷することを防止できる。
【0029】調理鍋40の加熱が始まると同時に、温度
検出器46により調理鍋40の温度が検出されて、制御
部21へ入力される。調理材料に水を多量に使用する煮
物(例えば炊飯)等の場合は、水をほとんど使用しない
炒め物等に比べて温度上昇が遅く、例えば図5及び図7
に示すように、煮物等の場合は加熱開始後10分経過し
ても100℃を越えないが、炒め物等の場合は加熱開始
後5分経過した時点で、すでに200℃を越えている。
したがって、加熱開始後の温度上昇(温度勾配)を検出
することにより、調理種類(煮物、炒め物等)が判別さ
れる。
【0030】制御部21は温度検出器46から検出され
た温度により温度勾配△T/△tを検出し、この検出し
た温度勾配と調理種類に応じて予め設定される温度勾配
(第2の基準値)とを比較する。「炊飯」の場合、検出
される温度勾配は図5に示すようになるので、判別手段
により調理種類が「炊飯」であると判別される。温度検
出器による判別結果と前述した回転検出器による判別結
果が共に「炊飯」であり、スイッチ24で選択した調理
コース「炊飯」と同様なので、制御部21により「炊
飯」コースの行程が進行し、炊飯の加熱制御が行なわれ
る。ここで、温度検出器の判別に係る時間は、調理材料
がある程度まで加熱されないと所望の温度上昇が検出さ
れないので、回転検出器の判別に係る時間よりも長くか
かってしまうので、本実施例ではまず回転検出器により
判別を行なう。
【0031】次に、「炒め物」調理の例として、ロース
トビーフを調理した場合を示す。まず、牛肉の塊を調理
鍋40内にいれ、調理容器30内の鍋受けベース38の
上にセットする。電源スイッチを入れて操作部22の表
示器23の表示を見ながら、調理コースの「炒め物」を
選択してスイッチ24でタッチ入力する。「炒め物」が
選択されると傾斜用モータ26が作動して調理容器30
が歯車列27、傾斜軸28を介して傾き始め、角度検出
器29が垂直方向に対して15度〜20度程度の傾斜角
を検出すると、傾斜用モータ26は一旦停止する。
【0032】次に、回転用モータ36が作動し、モータ
軸37、鍋受けベース38を介して調理鍋40を回転さ
せる。回転用モータ36が作動すると、回転検出器47
が回転状態を検出し、検出パルスを制御部21に送る。
制御部21では、所定時間ta内のパルス数をカウント
し、検出されたパルス数と、予め設定された基準値(第
1の基準値)とを比較して調理種類の判別を行なう。図
6に示すような不規則な検出パルスが制御部21に送ら
れると、例えば、カウントされるパルス数は基準値以下
となり、回転用モータ36の回転ムラが大きいとみな
し、調理種類が「炒め物」であると判別される。一般
に、「炒め物」の調理は調理材料がアンバランスに調理
鍋40内を動くために回転用モータ36に回転ムラが生
じる。
【0033】回転検出器47により「炒め物」と判別さ
れると、一旦停止していた傾斜用モータ26が再作動し
て、調理鍋40を45度〜60度程度に傾斜させると共
に、誘導加熱コイル33に20〜50kHz程度の高周
波の励磁電流が流れ、電磁誘導作用によって鍋受けベー
ス38を介して磁界内にある調理鍋40の内部に交番的
な渦電流が流れてジュール熱が発生する。そして、電磁
誘導作用によって発生した熱が、調理鍋40を急速に加
熱し始める。
【0034】調理鍋40の加熱が始まると同時に、温度
検出器46による調理鍋40の温度が検出され、制御部
21への検出信号の入力が開始される。「炒め物」調理
の場合の温度上昇曲線は、図7に示すような温度勾配△
T/△tとなるので、この温度勾配を「炒め物」の場合
の第2の基準値とし、制御部21で温度検出器46によ
り検出される温度勾配△T/△tと第2の基準値とを比
較して、「炒め物」調理であることが判別される。温度
検出器による判別結果と前述した回転検出器による判別
結果が「炒め物」であり、スイッチ24で選択した調理
コース「炒め物」と同様なので、制御部21により「炒
め物」コースの行程が進行し、炒め物の加熱制御が行な
われる。
【0035】次に、回転検出器による判定結果と、温度
検出器による判別結果が異なる例として「炒め物」であ
る野菜炒め調理の場合を例示して説明する。
【0036】予め下ごしらえされた野菜等を調理鍋40
内にいれ、調理容器30内の鍋受けベース38の上にセ
ットする。電源スイッチを入れ操作部22の表示器23
の表示を見ながら、調理コースの「炒め物」を選択して
スイッチ24でタッチ入力する。「炒め物」が選択され
ると傾斜用モータ26が作動して調理容器30が歯車列
27、傾斜軸28を介して傾き始め、角度検出器29が
垂直方向に対して15度〜20度程度の傾斜角を検出す
ると、傾斜用モータ26の作動は一旦停止する。
【0037】次に、回転用モータ36が作動して、モー
タ軸37、鍋受けベース38を介して調理鍋40を回転
させる。回転用モータ36が作動すると、回転検出器4
7が回転状態を検出し、検出パルスを制御部21に送
る。制御部21では、所定時間ta内のパルス数をカウ
ントし、検出されたパルス数と、予め設定された基準値
(第1の基準値)とを比較して調理種類の判別を行な
う。
【0038】野菜炒めの場合は、例えば、図4に示すよ
うなほぼ一定の検出パルスが制御部21に送られる。こ
れは、野菜炒めの場合は調理材料が調理鍋40内でほぼ
均一に分布し、かつ、野菜の重量が軽量のため、回転用
モータ36の回転ムラが少なくなってしまうからであ
る。したがって、炒め物であるにもかかわらず、パルス
数のカウントが基準値以上となり、回転用モータ36の
回転ムラが小さいとみなされて、「煮物」調理であると
判別されてしまう。
【0039】回転検出器47により「煮物」調理と判断
されるが、ここでは、「煮物」調理と判断されたまま、
誘導加熱コイル33に20〜50kHz程度の高周波の
励磁電流を流し、調理鍋40を加熱し始める。調理鍋4
0の加熱が始まると同時に、温度検出器46により調理
鍋40の温度が検出され、制御部21へ検出信号が入力
される。
【0040】「炒め物」の場合の温度上昇曲線は、図7
に示したような温度勾配△T/△tとなるので、制御部
21では、温度検出器により検出される温度勾配△T/
△tと、調理種類に応じて予め設定される第2の基準値
とを比較し、「炒め物」調理であることが判別される。
温度検出器による判別結果は、前述した、回転検出器に
よる判別結果とは異なるが、温度検出器による判別結果
が優先されて、制御部21により「炒め物」コースの行
程が進行し、「炒め物」調理の加熱制御が行なわれる。
【0041】次に調理種類の判別について、詳細する。
すでに述べたように、一般に「炊飯」や「煮物」調理等
の水を多く使った調理と水を殆ど使用しない「炒め物」
調理とでは、図4及び図6に示したように、回転検出器
47の所定時間内の検出パルス数が異なる。図から明ら
かなように、水を多く使った「煮物」調理の場合は、回
転ムラが小さいくパルス数aは多い。また、水をほとん
ど使用しない「炒め物」調理の場合は、回転ムラが大き
くパルス数aは少なくなる。そして、上記実施例では、
調理種類が煮物であるか炒め物であるかを区別するため
の基準パルス数a1(第1の基準値)が選択されて制御
部21に記憶されている。
【0042】また、「炊飯」や「煮物」調理等の水を使
った料理と、水を殆ど使用しない「炒め物」調理では、
図5及び図7に示したように、加熱したときの温度上昇
率が相違する。図4と図5には、共に横軸が時間で縦軸
に温度が目盛られている。図の温度特性曲線から明らか
なように、温度勾配τは、 τ=(T2−T1)/(t2−t1)=△T/△t であり、「炒め物」の温度勾配τ1と「煮物」の温度勾
配τ2の間にτ1>τ2なる関係があることが示されて
いる。そして、上記のτ1>τ2から基準の温度勾配τ
s(第2の基準値)が選択されて制御部21に記憶され
る。
【0043】図8のフローチャートに示されているよう
に、まず、スイッチ24がタッチ入力されると傾斜用モ
ータ26が作動して調理容器30を垂直方向に対して1
5度〜20度に傾斜させる。そして、回転モータ36を
作動させ、前述のように回転検出器47が検出したパル
ス数aを制御部21が基準値a1と比較し、比較の結果
a≧a1のときは「煮物」調理、a<a1のときは「炒
め物」調理と判断される。
【0044】回転検出器47により調理種類が判別され
ると、「煮物」、「炒め物」の各行程に移り、誘導加熱
コイル33がオンし加熱が開始する。前述のように温度
検出器46により検出した温度勾配τと温度勾配の基準
値τsとを制御部21で比較し、比較結果がτ>τsの
ときは「炒め物」調理、τ≦τsのときは「煮物」調理
と判断されることになる。回転検出器の判別結果と温度
検出器の判別結果が一致した場合はそのまま各調理行程
を進行させ、相違した場合は、温度検出器の判別結果を
優先させて、各調理行程を進行させる。
【0045】なお、上述した実施例では回転検出器の出
力信号を1回の基準時間taで判別したが、基準時間t
aを複数回設定してもよい。また、上述の実施例では、
回転検出器と温度検出器との両方により調理種類を判別
した例を示したが、どちらか一方で判別してもよい。ま
た、上述の実施例では回転させたあと加熱したが、回転
検出器の判別は温度検出器の判別よりも速いため、回転
と同時に加熱しても良い。
【0046】実施例2.図9は本発明の実施例2を示す
回転検出器の要部構成図である。図9において、50は
回転用モータ36を載置するモータベースであり調理容
器30に固定されている。51はモータベース50に設
置された歪ゲージである。実施例1と同様に、調理が開
始されると傾斜用モータ26が作動して調理容器30が
歯車列27、傾斜軸28を介して図9に示す矢印Aの方
向に傾き始める。そして、角度検出器29が垂直方向に
対して15度〜20度程度の傾斜角を検出すると、傾斜
用モータ26の作動は一旦停止する。
【0047】ここで、モータベース50は、回転用モー
タ36、モータ軸37、鍋受けベース38、調理鍋40
及び調理材料45の重量を支えているが、回転用モータ
36、モータ軸37、鍋受けベース38、調理鍋40の
重量は既知である。したがって、既知重量の合計による
モータベース50の歪み量は既知であるので、モータベ
ース50の歪み量を基準値(零点)とすると、調理鍋4
0内に調理材料45の量を判別することができる。一般
に「炊飯」、「煮物」等の調理は水を多量に使用するた
めに、歪みゲージ51の歪み検出量は大きくなる。この
判別結果により「炊飯」、「煮物」及び「炒め物」等の
各調理行程に移行する、このあと、実施例1同様、「炒
め物」であれば傾斜用モータによりさらに傾斜させて、
温度検出器により検出された温度勾配に基づき「炒め
物」行程を終了し、「炊飯」、「煮物」であれば傾斜用
モータは駆動させずに、温度検出器により検出された温
度勾配に基づき各行程を終了するようにしてもよい。
【0048】実施例3.図10は実施例3を示す回転検
出手段の要部構成図である。図10において、52は調
理容器30の底面に設置されている振動センサである。
【0049】実施例1で説明したように、調理を開始す
ると傾斜用モータ26が作動して調理容器30が歯車列
27、傾斜軸28を介して矢印Aの方向に傾き始め、角
度検出器29が垂直方向に対して15度〜20度程度の
傾斜角を検出すると、傾斜用モータ26の作動は一旦停
止する。
【0050】ここで、回転用モータ36が作動して、モ
ータ軸37、鍋受けベース38を介して調理鍋40を回
転させる。回転モータ36が作動すると、振動センサ5
2が調理容器30の振動状態を検出する。一般に、調理
鍋40内の調理材料45が「炊飯」、「煮物」等の調理
の場合は水を多量に使用するため調理材料45の動きが
小さく、振動サンセ52の振動検出量は小さい。「炒め
物」調理の場合は調理鍋40内で調理材料45が移動す
るために振動センサ52の振動検出量は大きくなる。こ
の判別結果より「炊飯」、「煮物」及び「炒め物」等の
各調理種類に移行して調理材料は加熱制御される。
【0051】実施例4.図11は本発明の実施例4を示
す回転検出手段の要部構成図である。図11において、
53は回転用モータ36に流れる電流値を検出するカレ
ントトランスである。
【0052】実施例1で説明したように、調理を開始す
ると傾斜用モータ26が作動して調理容器30が歯車列
27、傾斜軸28を介して傾き始め、角度検出器29が
垂直方向に対して15度〜20度程度の傾斜角を検出す
ると、傾斜用モータ26の作動は一旦停止する。
【0053】ここで、回転用モータ36が作動して、モ
ータ軸37、鍋受けベース38を介して調理鍋40を回
転させる。回転モータ36が作動すると、カレントトラ
ンス53が回転用モータ36に流れる電流値を検出す
る。一般に、調理鍋40内の調理材料45が「炊飯」、
「煮物」等の調理の場合は水を多量に使用するため調理
材料45の動きが小さいため、回転モータ36の起動時
以外の電流値の変化も少なく、カレントトランス53の
検出量の変化は少ない。「炒め物」調理の場合は調理鍋
40内で調理材料45が移動するため回転用モータ36
の電流値変化がおこり、カレントトランス53の検出量
の変化は大きくなる。この判別結果より「炊飯」、「煮
物」及び「炒め物」等の各コースに移行し、実施例1に
示したような動作フローで行程を終了する。本実施例
は、調理種類の判別を回転用モータに流れる電流値を検
出するカレントトランスにより行なうので、他の実施例
に比べ、構造が容易である。
【0054】
【発明の効果】以上の説明により明らかなように、本発
明の回転調理機によれば、従来の電磁調理器のように、
調理鍋を面倒な手動操作で傾斜させるような煩わしさが
ない。また、煮物料理を調理する時に誤って調理用鍋の
傾斜動作を入力設定したようなときも、調理の途中で調
理鍋が傾斜して内部の水や調理材料が流れ出して調理の
やり直しをすることがない。また、予約調理で炊事場か
ら離れた場合でも、水や調理材料で床を汚したり、火災
を起こす心配もない。よって、本発明によれば、無駄が
なく安全で、しかも取扱が便利な回転調理器を提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による回転調理機の構成図で
ある。
【図2】実施例1に示す回転調理機の要部構成図であ
る。
【図3】実施例1に示す制御部のブロック図である。
【図4】実施例1の回転検出器による検出値を示す図で
ある。
【図5】実施例1の温度上昇曲線を示す図である。
【図6】実施例1の回転検出器による検出値を示す図で
ある。
【図7】実施例1の温度上昇曲線を示す図である。
【図8】実施例1の動作を示すフローチャートである。
【図9】実施例2に示す回転調理機の要部構成図であ
る。
【図10】実施例3に示す回転調理機の要部構成図であ
る。
【図11】実施例4に示す回転調理機の要部構成図であ
る。
【図12】従来の回転調理機を示す構成図である。
【符号の説明】
20 基盤、21 制御部、22 操作部、26 傾斜
モータ、29 角度検出器、30 調理容器、33 誘
導加熱コイル、36 回転用モータ、40 調理鍋、4
5 調理材料、46 温度検出器、47 回転検出器、
50 モータベース、51 歪みゲージ、52 振動セ
ンサ、53 カレントトランス

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 調理鍋を傾斜させる傾斜手段と、前記調
    理鍋を回転させる回転手段と、前記調理鍋を前記回転手
    段により回転させ回転ムラ等の回転状態を検出する回転
    検出手段とを備え、前記回転検出手段による検出結果と
    炒め物、煮物等の調理種類に応じて予め設定された基準
    値とを比較し調理種類を判別する判別手段を有し、前記
    判別手段の判別結果により前記傾斜手段を駆動制御する
    制御手段を設けたことを特徴とする回転調理機。
  2. 【請求項2】 調理鍋を加熱する加熱手段と、前記調理
    鍋を傾斜させる傾斜手段と、前記調理鍋を回転させる回
    転手段と、前記傾斜手段により傾斜した調理鍋を回転手
    段により回転させ回転ムラ等の回転状態を検出する回転
    検出手段と、前記加熱手段により加熱された前記調理鍋
    の温度を検出する温度検出手段とを備え、前記回転検出
    手段による検出結果と炒め物、煮物等の調理種類に応じ
    て予め設定された第1の基準値とを比較して調理種類を
    判別する第1の判別手段と、前記温度検出手段に基づく
    検出結果と炒め物、煮物等の調理種類に応じて予め設定
    された第2の基準値とを比較し調理種類を判別する第2
    の判別手段とを有し、前記第1及び第2の判別手段によ
    り前記傾斜手段を駆動制御し、第1と第2の判別結果が
    相違する場合は第2の判別手段の判別結果により制御す
    る制御手段を設けたことを特徴とする回転調理機。
  3. 【請求項3】 前記回転検出手段は、回転手段の回転軸
    に設けられ回転軸の回転ムラを検出する回転ムラ検出部
    により調理種類を判別する判別手段を備えたことを特徴
    とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の回転
    調理機。
  4. 【請求項4】 前記回転検出手段は、調理鍋を支持する
    支持部を有し、この支持部のたわみ量をたわみ検出部に
    より調理種類を判別する判別手段を備えたことを特徴と
    する請求項1または請求項2のいずれかに記載の回転調
    理機。
  5. 【請求項5】 前記回転検出手段は、調理鍋内の調理材
    料の動きによる振動を検出する振動検出部により調理種
    類を判別する判別手段を備えたことを特徴そとする請求
    項1または2のいずれかに記載の回転調理機。
  6. 【請求項6】 前記回転検出手段は、前記回転手段の回
    転モータの電流値を検出させる電流値検出部により調理
    種類を判別する判別手段を備えたことを特徴とする請求
    項1または2のいずれかに記載の回転調理機。
JP26383594A 1994-10-27 1994-10-27 回転調理機 Pending JPH08124663A (ja)

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