JPH0426635Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （考案が属する技術分野） 本考案は水切りの性能を有するガラスルーバー
窓に関するものである。

（考案の目的と特徴点） 従来のガラスルーバー窓では、窓が閉じた状態
において、ルーバーの重合部の室外側入口付近に
雨水が廻り込み、これが毛細管作用で重合部の間
〓を上昇し、さらに、風で押されて、室内側に吹
き出ることがある。

本考案は、前記問題点の解決を目的としている
ものであつて、その構成上の特徴は、各段のガラ
スルーバーの下端室内側隅角部を全長に亙つて斜
めに切欠し、窓閉鎖時に上段のガラスルーバーの
下端部の裏面と下段のガラスルーバーの上端部の
表面との間に形成される重合部間〓の室外側入口
付近が拡がつた状態になるようにした点にある。

（図面による説明） 本考案の一実施例を示す第１図において、各段
のガラスルーバー１の端部を支持するクリツプ２
は、軸３で窓側枠の内面に回動自在に取り付けら
れ、また、その室内側延出部は、窓側枠の内側に
配置された連動杆４に軸５を介して回動自在に連
結されている。

窓は作動杆４を上下動して開閉されるが、窓が
閉じている図示の状態で連動杆４を下方に動かす
と、各ガラスルーバー１は図に鎖線で示すように
各軸３を中心にして一斉に上方に回動して、窓は
開く。

窓の閉鎖時には、図示のように、上段のガラス
ルーバー１の下端部の裏面が下段のガラスルーバ
ーの表面に重なり、重合部６が形成されるが、各
段のガラスルーバー１の下端室内側隅角部は全長
に亙つて斜めに切欠７されており、このため、重
合部６の間〓の室外側入口付近が拡がつた状態に
なつている。

前述の状態において、切欠７が水切りの機能を
果たすため、重合部６からの雨水の侵入を防ぐこ
とができるが、第２図に示すように、さらに、重
合状態において切欠７に対向する下段のガラスル
ーバー１の上端部表面に全長に亙つて凹部８を設
けると一層有効である。

（考案の効果） 本考案は以上のようなものであるから、ガラス
ルーバーに僅かな加工を施すだけでガラスルーバ
ー窓の弱点の一つである重合部からの雨水の侵入
を有効に防止することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例の一部省略断面図、
第２図は本考案の別の実施例の説明用断面図であ
る。 １……ガラスルーバー、２……クリツプ、３…
…軸、４……連動杆、５……軸、６……重合部、
７……切欠、８……凹部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 各段のガラスルーバーの下端室内側隅角部を全
   長に亙つて斜めに切欠し、窓閉鎖時に上段のガラ
   スルーバーの下端部の裏面と下段のガラスルーバ
   ーの上端部の表面との間に形成される重合部間〓
   の室外側入口付近が拡がつた状態になるようにし
   たことを特徴とする水切りガラスルーバー窓。