JPH0426342B2 - - Google Patents

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JPH0426342B2
JPH0426342B2 JP21195885A JP21195885A JPH0426342B2 JP H0426342 B2 JPH0426342 B2 JP H0426342B2 JP 21195885 A JP21195885 A JP 21195885A JP 21195885 A JP21195885 A JP 21195885A JP H0426342 B2 JPH0426342 B2 JP H0426342B2
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JP
Japan
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acid
carbon atoms
anhydride
processing aid
rubber
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JP21195885A
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Masaaki Dobashi
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Kao Corp
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Kao Corp
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本発明はジエン系ゴム用加工助剤に関する。更
に詳しくは未加硫ゴムの加工性を著しく改善する
と共に加硫ゴムの機械的性質を損なわず、ブルー
ム・ブリードの発生が極めて少ない加工助剤に関
する。 〔従来の技術及び問題点〕 一般にジエン系ゴムに可塑性を付与し、加工性
を改善する目的で各種のプロセスオイルや可塑剤
をゴムに配合する事は知られている。しかし、こ
れらは未加硫ゴムの加工性、特に可塑性を改善で
きるが、加硫ゴムの機械的特性、特に引張特性、
硬度等の物性を低下させる等の問題がある。 又、通常、加工助剤として各種のエステル、例
えばペンタエリストールトリステアレート、モノ
グリセライド、米ヌカワツクス等、やパラフイン
ワクツス、脂肪酸金属石鹸などが使用されてい
る。これらも加工性の向上は望めるものである
が、加硫ゴムのブルーム・ブリード等の問題があ
る。 本発明者らは以上の様な点を考慮して、ジエン
系ゴムの加工時に可塑性を付与し、加工性を改善
し、加硫後は機械物性を低下させず、ブルーム・
ブリードの発生が極めて少なく、加工性を向上せ
しめる加工助剤につき、鋭意検討した結果、特定
のエステルをジエン系ゴムに配合すると、加工性
が大巾に改善され、加硫ゴムの機械物性を低下さ
せず、且つブルーム・ブリードが極めて少ない事
を見い出し、本発明に到つた。 即ち、本発明は(1)ポリマー酸もしくは炭素数6
〜30のアルケニルコハク酸(無水物)と炭素数8
〜22の高級アルコールもしくは3以上の水酸基を
有する多価アルコールとのエステル、(2)分子中に
ヒドロキシル基を有する液状ポリブタジエンと
(無水)フタル酸もしくはトリメリツト酸とのエ
ステルと炭素数12〜30の脂肪族アミンとのアミ
ド、および(3)分子中にカルボキシル基を有する液
状ポリブタジエン又は液状ポリブタジエン無水マ
レイン酸変性物と炭素数12〜30の脂肪族アミンと
のアミドよりなる群から選ばれる化合物からなる
ジエン系ゴム用加工助剤を提供するものである。 本発明に係る(1)の炭素数6〜30のアルケニルコ
ハク酸(無水物)としては、炭素数2〜26のα−
オレフインと無水マレイン酸を反応せしめて得ら
れる生成物が好ましく、炭素数2〜26の中の特定
のα−オレフインでもよく、又、混合物でもよ
い。 ポリマー酸としては炭素数14〜22の不飽和脂肪
族、例えばミリストレイン酸、パルミトレイン
酸、オレイン酸、エルカ酸、リノール酸、リノレ
ン酸等を2量体以上に多重化したものが好まし
い。 炭素数8〜22の高級アルコールとしては、オク
タノール、デカノール、ラウリルアルコール、リ
ミスチルアルコール、セチルアルコール、ステア
リルアルコール、オレイルアルコール、エイコサ
ノール、ドコサノールなどの飽和又は不飽和の高
級アルコールが挙げられる。 水酸基が3個以上の多価アルコールはグリセリ
ン、ポリグリセリン、トリメチロールプロパン、
ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトー
ル、マンニトール、グルコース、ソルビドール等
が好ましい。 次に、本発明に係る(2),(3)の液状ポリブタジエ
ンのアミドについて説明する。これらのアミドを
構成する液状ポリブタジエン変性物は好ましくは
分子量500〜6000のポリブタジエン1分子中に1
個以上の水酸基、又はカルボキシル基又は無水マ
レイン酸を導入したものである。2のアミドの構
成脂肪酸である炭素数12〜30の高級脂肪酸として
はラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ス
テアリン酸、アラキン酸、ベヘン酸、モンタン
酸、エライジン酸、オレイン酸など飽和又は不飽
和の脂肪酸が挙げられる。又、多塩基酸としては
フタル酸、トリメリツト酸、ピロメリツト酸であ
り、勿論これらの無水物でもよい。(2),(3)におけ
る炭素数12〜30の脂肪族アミンとしては、ラウリ
ルアミン、テトラデシルアミン、セチルアミン、
オクタデシルアミン、エイコシルアミン、ドコシ
ルアミン、ヘキサコシルアミンなどが挙げられ
る。炭素数8〜22の高級アルコールとしては、オ
クタノール、デカノール、ラウリルアルコール、
ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステ
アリアルコール、オレイルアルコール、エイコサ
ノール、ドコサノールなどの飽和又は不飽和の高
級アルコールが挙げられる。 本発明に係るエステル若しくはアミド化合比に
は、更に必要により細分化されたシリカ粉末を混
合することができる。混合物は、エステル又はア
ミド化合物100重量部に対し、シリカ粉末30〜200
重量部が適当であり、これにより作業性を向上し
得る。 本発明の加工助剤の添加量は、ジエン系ゴム
100重量部に対し1〜20重量部が好ましく、1重
量部未満であると加工性の向上は期待されにく
く、20重量部を越えるとゴム物性の低下の傾向が
あり、コスト面からみてもあまり有効的でない。
特に好ましくは2〜10重量部である。 本発明の加工助剤を使用するにあたつては、本
発明の加工助剤の他、更にゴム工業ぜ汎用される
配合剤、例えば加硫剤、加硫促進剤、充填剤、軟
化剤、老化防止剤等適宜添加する事ができる。 又、本発明の加工助剤は、SBR、天然ゴム、
NBR、EPDM、CR、BR等のジエン系ゴムのす
べてに使用する事が出来る。 〔実施例〕 次に本発明の加工助剤について、実施例を挙げ
て説明するが、本発明はこれら実施例に限定され
るものではない。又、合成方法等の条件もこれら
以外の方法がある事は勿論である。 以下の様にして本発明の加工助剤を合成した。 加工助剤1 炭素数12のアルケニルコハク酸無水
物266g(1.0モル)、ラウリルアルコール186g
(1.0モル)を窒素気流中で150℃、2時間反応
を行ない、アルケニルコハク酸ラウレート
(ASL)を得た。 加工助剤2 炭素数6のアルケニルコハク酸無水
物182g(1.0モル)、オレイルアルコール268g
(1.0モル)を実施例1と同条件のもとでエステ
ル化を行ない、アルケニルコハク酸オレート
(AS)を得た。 加工助剤3 ダイマー酸578g(0.1モル)、ステ
アリルアルコール274g(0.1モル)、ジオクチ
ル酸スズ0.85g(0.1%対全系)を窒素気流中
で220℃、2時間脱水反応を行ない、ダイマー
酸モノステアレート(DMS)を得た。 加工助剤4 水酸基導入液状ポリブタジエン2000
g(1.0モル)に無水フタル酸296g(2.0モル)
を加え、窒素気流中で120℃、1時間エステル
化を行ないその後冷却し、ラウリルアミン370
g(2.0モル)を加え155℃で2時間アミド化を
行ない、ポリブタジエンフタル酸エステルラウ
リルアミド(PBPLA)を得た。 加工助剤5 加工助剤1のエステル(ASL)100
gに対し、トクシールU(粉末シリカ)30gを
加え、混合物(SiASL)を得た。 これら本発明の加工助剤の効果を明らかにする
ため、以下の試験を行なつた。 実施例 1 スチレン−ブタジエン共重合ゴム100重量部に
対して実施例として加工助剤1〜5のエステル、
エステル混合物及びアミド、比較の為にペンタエ
リスリトールトリステアレート、パラフインワツ
クス、ステアリン酸亜鉛を各3重量部下記の配合
に添加し、オープンロールにて混練しゴム組成物
を作成した。 (配合) SBR#1500 100部 HAFブラツク 50〃 ZnO 3号 3〃 ステアリン 1〃 イオウ 1部 促進剤CZ 1〃 未加硫特性はJIS K 6300に準拠し、加硫物性
は145℃、35分加硫した組成物をJIS K 6301に
準拠して行なつた。 ブルームの確認は加硫ゴムを35℃の室内に7日
間放置し、その表面を観察した。結果を表−1に
示した。 ブルーム量の測定; 加硫したテストピース(10×10×0.2cm)を35
℃の室内にゴミ、ホコリの影響がないように放置
した。このテストピースを取り出し、1mg迄精秤
し、W2とした。更にテストピース全体をエタノ
ールで充分洗浄し、乾燥後、1mg迄精秤してW1
とした。ブルーム量はW2−W1で算出した。
【表】 表−1からわかる様にペンタエリスリトールト
リステアレート、パラフインワツクスはムーニー
粘度は低下し、加工性が向上するが、加硫物に若
干のブルームがみられる。又、ステアリン酸亜鉛
は粘度低下が少なく加工性がよくない。実施例は
いずれも粘度低下があり、加硫物性も損なわれ
ず、ブルームも見られない。 試験例 2 エチレンプロピレン共重合ゴム100重量部に対
して実施例として、上記の加工助剤1〜5のエス
テル、エステル混合物及びアミド、比較の為に、
ペンタエリスリトールトリステアレート、パラフ
インワツクス、ステアリン酸亜鉛を各3重量部下
記の配合に添加し、オーブンロールにて混練しゴ
ム組成物を作成した。 (配合) EPDM(エスプレン522) 100部 FEFブラツク 120〃 パラフイン系オイル 70〃 ステアリン酸 1〃 亜鉛華3号 5部 促進剤BZ 1.5〃 〃 TT 1〃 〃 M 1.5〃 イオウ 1.5〃 未加硫特性はJIS K−6300に準拠し、加硫物性
は160℃、10分加硫した組成物をJIS K−6301に
準拠して行なつた。 ブルームの確認は加硫ゴムを35℃の室内に7日
間放置し、その表面を観察した。結果を表−2に
示した。 ブルーム量の測定はSBR配合系と同様の方法
でなつた。
【表】 表−2からわかる様にペンタエリスリトールト
リステアレートは加工粘度は低下するが、ブルー
ムが若干みられた。パラフインワツクス、ステア
リン酸亜鉛は加工粘度の低下が少なく、ステアリ
ン酸亜鉛については、加硫物性が若干低下してい
る。実施例はいずれも加工粘度が低下し、加硫物
性も損なわれず、ブルームも見られない。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ポリマー酸もしくは炭素数6〜30のアルケニ
    ルコハク酸(無水物)と炭素数8〜22の高級アル
    コールもしくは3以上の水酸基を有する多価アル
    コールとのエステル、 2 分子中にヒドロキシル基を有する液状ポリブ
    タジエンと(無水)フタル酸もしくはトリメリツ
    ト酸もしくは(無水)ピロメリツト酸とのエステ
    ルと炭素数12〜30の脂肪族アミンとのアミド、及
    び 3 分子中にカルボキシル基を有する液状ポリブ
    タジエン又は液状ポリブタジエン無水マレイン酸
    変性物と炭素数12〜30の脂肪族アミンとのアミド よりなる群から選ばれる化合物からなるジエン系
    ゴム用加工助剤。
JP21195885A 1985-09-25 1985-09-25 ジエン系ゴム用加工助剤 Granted JPS6272733A (ja)

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EP3303465A4 (en) * 2015-06-04 2018-11-14 Bridgestone Americas Tire Operations, LLC Pneumatic tire having advantageous low temperature performance characteristics
JP6584828B2 (ja) * 2015-06-08 2019-10-02 Toyo Tire株式会社 タイヤインナーライナー用ゴム組成物及び空気入りタイヤ

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