JPH04261005A - 磁気掛止具 - Google Patents

磁気掛止具

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JPH04261005A
JPH04261005A JP2417578A JP41757890A JPH04261005A JP H04261005 A JPH04261005 A JP H04261005A JP 2417578 A JP2417578 A JP 2417578A JP 41757890 A JP41757890 A JP 41757890A JP H04261005 A JPH04261005 A JP H04261005A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、永久磁石の吸着力を
利用した磁気掛止具に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、永久磁石板の第１の磁極に第１の
強磁性板が設けられて、非磁性材製のカバーで一体化さ
れており、前記永久磁石の他方の磁極側には、第２の強
磁性板が着脱自在に設けられ、該第２の強磁性板に突設
した強磁性突起が永久磁石板およびカバーに形成した孔
を通して、前記第１の強磁性板又は該強磁性板に突設し
た強磁性突起に離接可能とした磁気掛止具が、ハンドバ
ッグ、鞄等の袋物や、衣服或いはベルト等の装身具など
の掛止具として知られ、多用されている。
【０００３】このような磁気掛止具において、前記第２
の強磁性板に突設した強磁性突起を、前記永久磁石板お
よびカバーに形成した孔に挿通する際には、該強磁性突
起がカバー表面において、前記孔を探すべく摺動させる
ようになるので、カバーの表面に摺接傷を付ける問題点
が提起され、これを解決することを主要な目的として、
前記第２の強磁性板が当接するカバーの表面を、永久磁
石板側に凹入させた構造の磁気掛止具が提案されるに至
っている（特開平１−１９１４０４号、特開平２−１０
５５０３号）。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】前記のようにカバーの
表面を永久磁石板側に凹入させた構造の磁気掛止具では
、前記第２の強磁性板に突設した強磁性突起の摺動が、
凹入面によって中心部に設けられた孔に向けて直線的に
案内できることから、ランダムな摺動が制限され、それ
だけ摺接傷の付与を少くできる効果が認められるもので
あった。
【０００５】従って、前記凹入面の形成は、この磁気掛
止具においては極めて有用であり、磁気掛止具としての
性能を損うことなく、凹入面の形成が可能な、新規な構
造の提案がこの発明の目的としている所である。
【０００６】
【課題を解決する為の手段】この発明の磁気掛止具では
、永久磁石板の第１の磁極に第１の強磁性板が設けられ
て、非磁性材製のカバーで一体化されており、前記永久
磁石板の第２の磁極側に第２の強磁性板が着脱自在に設
けられ、該第２の強磁性板に突設した強磁性突起が、前
記永久磁石板およびカバーに形成した孔を通して前記第
１の強磁性板又は該第１の強磁性板に突設した強磁性突
起に離接可能としてあると共に、前記非磁性材製のカバ
ーの第２の強磁性板が着脱する面内に、前記孔を中心と
する、永久磁石板側に凹入する凹入面が形成してあり、
該凹入面と永久磁石板の第２の磁極面間は磁気的ギャツ
プとしてあることを特徴としている。
【０００７】
【作用】この発明の磁気掛止具によれば、第２の強磁性
板が着脱する面内に凹入面が形成してあるので、第２の
強磁性板に突設した強磁性突起を、中心の孔へ向けて直
線的に案内することができる。
【０００８】そして、前記凹入面を形成した非磁性材製
のカバーと永久磁石板の第２の磁極面間は磁気的ギャッ
プを介在させてあるので、該部を空隙としたり、真鍮そ
の他の非磁性材であっても、機械加工の容易な材料を用
いて構成することを可能とし、全体の軽量化や、製作の
容易化を図ることができる。
【０００９】
【実施例】図１は第１の実施例の磁気掛止具を示した断
面図であって、吸着側Ａと被吸着側Ｂとで構成されてい
る。吸着側Ａは、円筒状とした永久磁石板１の第１の磁
極に鉄製円板で構成した第１の強磁性板２を当接して設
けると共に、永久磁石板１の第２の磁極側には環状部材
３を設けて、これら永久磁石板１、第１の強磁性板２お
よび環状部材３を、真鍮板で構成した非磁性材製のカバ
ー４で一体化してある。
【００１０】前記カバー４は、有頂筒状に形成されたも
ので、頂面の周縁部に、前記環状部材３と対応させて、
環状平坦面５が形成してあると共に、中心部に孔６が形
成してあり、環状平坦面５の内側から孔６に至る部分は
直線に沿う斜面７で構成される漏斗状の凹入面８と、短
筒部９とからなっている。又、カバー４の下端には、一
体化した永久磁石板１、第１の強磁性板２等を保持する
為の折曲爪１０、１０が複数設けられている。
【００１１】前記永久磁石板１は中央に孔１１が形成さ
れているもので、カバー４の短筒部９がこの孔１１内に
嵌まっていると共に、この孔１１の半分程度の高さの強
磁性突起１２が第１の強磁性板２の中心部に設けてある
。強磁性突起１２は第１の強磁性板２を貫通する軸１３
を有しており、この軸１３は取付用脚片１４を第１の強
磁性板２の外面に固着する為に、外部突出部がプレスに
より定着部１５としてある。
【００１２】一方、被吸着側Ｂは、第２の強磁性板１６
と、強磁性突起１７および取付用脚片１８で構成されて
いる。第２の強磁性板１６は鉄製円板で構成されている
もので、前記カバー４の頂面の形状に合わせて、周縁部
に環状平坦面１９が形成され、環状平坦面１９の内側に
、直線に沿う斜面２０で構成される突出面２１が形成さ
れている。突出面２１の中心部は強磁性突起１７を設け
る為の平坦部２２としてある。強磁性突起１７は、前記
カバーの短筒部９に挿通できる径と、第２の強磁性板１
６をカバー４の頂面に吸着させた時に、先端面が第１の
強磁性板２に設けた強磁性突起１２の先端面に過不足な
く当接する高さとしてある。この強磁性突起１７も軸２
３を有しており、吸着側Ａと同様に、外部突出部がプレ
スにより定着部２４とされて、取付用脚片１８を第２の
強磁性板１６の外面に固着している。
【００１３】上記実施例の磁気掛止具において、被吸着
側Ｂの第２の強磁性板１６は永久磁石板１の第２の磁極
側にカバー４の頂面を介して着脱自在とされているもの
で、第２の強磁性板１６の環状平坦面１９および突出面
２１が、カバー４の環状平坦面５および凹入面８に、夫
々当接するようになっている。又、強磁性突起１７の端
面は、吸着側Ａの強磁性突起１２の端面に当接し、永久
磁石板１から発した磁力が第１の強磁性板２を通して強
磁性突起１２に集中し、又、第２の強磁性板１６を通し
て強磁性突起１７に集中している為に、両端面の当接部
に強力な吸着力が得られるものである。
【００１４】前記強磁性突起１７は、被吸着側Ｂを吸着
側Ａに吸着させる際、カバー４の頂面を摺動させながら
、中心部の孔６、１１へ突入させることになるが、カバ
ー４の頂面では凹入面８を形成した斜面７が案内するの
で、孔６へ向けて直線的に摺動させ、ランダムな方向の
摺動を制限して、カバー４に対して摺動による傷がなる
べく付かないようにできる点は従来技術と同様である。
【００１５】永久磁石板１の第２の磁極とカバー４の頂
面の間は結局空隙２５と環状部材３で構成され、磁気回
路的には該部は磁気的ギャップを形成する。この結果、
空隙２５を介在させることで、磁気掛止具全体の重量を
軽量化することができ、又、環状部材３は単純な形状で
あることから、このような部材を用いることで製作の容
易化を図ることができる。環状部材３は、強磁性材料、
非磁性材料の何れでも用いることが可能であるので、真
鍮のような切削加工の容易な材質を採用することが望ま
しい。非磁性材料としては、真鍮の他、銅、合成樹脂等
も採用可能である。又、環状部材３は半円状部材など、
分割された部材を組合せて環状部材を構成するようにす
ることもできる。
【００１６】図２乃至図５はいくつかの変形例を示した
もので、図２は、磁気的ギャップの部分を真鍮製の環状
部材２６で構成したものである。
【００１７】この環状部材２６は永久磁石板１の第２の
磁極に当接する底面２６ａと、カバー４の頂面の形状に
合致させた上面２６ｂとを有している。形状的にはやや
複雑な部材ではあるが、材料を真鍮、銅、プラスチック
などとすることで製作の困難化を回避することかできる
。
【００１８】図３は、永久磁石板１の孔１１の縁部に斜
面２７を形成し、カバー４の凹入面８の斜面７の傾斜を
急傾斜とできるようにしたものである。この実施例の環
状部材３も強磁性材、非磁性材の何れとすることができ
る。
【００１９】図４は、永久磁石板１の第２の磁極の周縁
に円筒で構成した環状部材２８を設け、カバー４の頂面
には周縁から孔６に向う凹入面８を形成できるようにし
たものである。
【００２０】図５は、前記円筒で構成した環状部材２８
の変形例で、第１の強磁性板２の径を永久磁石板１の径
より若干大径とし、この第１の強磁性板２の周縁部上に
円筒で構成した環状部材２９を設けたものである。
【００２１】図４の実施例の環状部材２８は強磁性材、
非磁性材の何れで構成することも可能であるが、図５の
実施例の環状部材２９は非磁性材で構成する必要がある
。
【００２２】これらの変形した実施例においても、永久
磁石板１とカバー４の頂面の間には空隙２５又は環状部
材２６、２８、２９による磁気的ギャップを介在させる
ことができ、軽量化や製作の容易化を図ることができる
。非磁性材料は、これらの場合も、銅、合成樹脂を採用
することができる。又、環状部材を分割された部材で構
成することも可能である。
【００２３】前記各実施例のカバー４の頂面に形成した
凹入面８は直線に沿う斜面７で構成したが、図６に示し
たように曲線に沿う斜面３０で凹入面を構成するように
しても良い。
【００２４】又、被吸着側Ｂの第２の強磁性板１６は、
カバー４の頂面に沿うように、突出面２１などを形成し
たが、図７に示すように平板状とすることもできる。吸
着側Ａの強磁性突起１２の端面と被吸着側Ｂの強磁性突
起１７の端面が正しく当接することが重要である。
【００２５】更に前記図５の実施例は、図８又は図９に
示したように変形することが可能である。
【００２６】図８は、前記環状部材２９に代えて永久磁
石板１の孔１１内に収まる環状部材３１（強磁性材又は
非磁性材）を設け、該環状部材３１の上端でカバー４の
短筒部９の下端を支持したものである。
【００２７】又、図９は前記短筒部９の下端を強磁性突
起１２の端面周縁部で支持したものである。
【００２８】このような構造でもカバー４の頂面を支持
し、永久磁石板１の第２の磁極とカバー４の凹入面間に
磁気的ギャップを形成し、前記と同様の効果を得ること
ができる。
【００２９】
【発明の効果】この発明によれば、被吸着側の強磁性突
起を、吸着側に吸着させる際、カバーの頂面において直
線的に案内でき、摺動による傷を少くできる磁気掛止具
を提供することができる。そして、永久磁石板とカバー
の頂面の間に空隙や環状部材によって磁気的ギャップを
介在させたので、軽量化や製作の容易化に寄与できる効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図１】第１の実施例の断面図
【図２】第２の実施例の吸着側の断面図
【図３】第３の
実施例の吸着側の断面図
【図４】第４の実施例の吸着側
の断面図
【図５】第５の実施例の吸着側の断面図
【図６
】凹入面の形状の別の実施例の吸着側の断面図
【図７】
被吸着側の別の実施例の断面図
【図８】第６の実施例の
吸着側の断面図
【図９】第７の実施例の吸着側の断面図
【符号の説明】
１　　永久磁石板 ２　　第１の強磁性板 ３、２６、２８、２９、３１　　環状部材４　　カバー ６、１１　　孔 ７、２７　　斜面 ８　　凹入面 １２、１７　　強磁性突起 １６　　第２の強磁性板 ２１　　突出面 ２５　　空隙 Ａ　　吸着側 Ｂ　　被吸着側

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項１】　　永久磁石板の第１の磁極に第１の強磁
    性板が設けられて、非磁性材製のカバーで一体化されて
    おり、前記永久磁石板の第２の磁極側に第２の強磁性板
    が着脱自在に設けられ、該第２の強磁性板に突設した強
    磁性突起が、前記永久磁石板およびカバーに形成した孔
    を通して前記第１の強磁性板又は該第１の強磁性板に突
    設した強磁性突起に離接可能としてあると共に、前記非
    磁性材製のカバーの第２の強磁性板が着脱する面内に、
    前記孔を中心とする、永久磁石板側に凹入する凹入面が
    形成してあり、該凹入面と永久磁石板の第２の磁極面間
    は磁気的ギャップとしてあることを特徴とする磁気掛止
    具【請求項２】　　凹入面は、斜面を直線又は曲線に沿
    って形成した請求項１記載の磁気掛止具 【請求項３】　　凹入面は、第２の強磁性板が着脱する
    面の全体に形成した請求項１記載の磁気掛止具【請求項
    ４】　　凹入面は、第２の強磁性板が着脱する面の一部
    に形成し、凹入面の外周に平坦面が設けてある請求項１
    記載の磁気掛止具 【請求項５】　　磁気的ギャップは、空隙又は非磁性体
    を介して構成してある請求項１記載の磁気掛止具【請求
    項６】　　空隙は、その内部に、非磁性材製カバーの、
    第２の強磁性板が着脱する面を補強する為の環状部材が
    配置してある請求項５記載の磁気掛止具
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