JPH04260856A - 平面交叉式搬送台車設備 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は，平面交叉式搬送台車設
備に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来の平面交叉式コイル搬送台車設備を
図７，８及び図９に示した。先ず図７，８に示す平面交
叉式コイル搬送台車設備を説明すると，０１が一方の大
型コイル搬送台車，０２が同コイル搬送台車０１の走行
する一方の軌条，０３，０４が他方の小型コイル搬送台
車，０５，０６が同コイル搬送台車０３，０４の走行す
る他方の軌条，０７ａ，０７ｂが他方の軌条０５，０６
の端部に設けたコイル中継用スキツド，０８がコイル中
継用スキツド０７ａ，０７ｂと一方の軌条０２とを跨い
で設置した門型架構，０９が同門型架構０８上を移動す
る移載機である。

【０００３】以上，図７，８に示す平面交叉式コイル搬
送台車設備では，小型コイル搬送台車０３が図８に示す
ようにコイル０１０を積んで右方向へ移動させ，中継ス
キツド７ａ上に達したときに，この中継スキツド７ａの
上に載せ，次いで移載機０９を操作して，コイル０１０
を中継スキツド７ａから吊り上げ，次いで移載機０９を
右方向へ移動させ，コイル０１０を吊り下ろして，中継
スキツド７ｂの上に載せ，次いでコイル０１０を中継ス
キツド７ｂから小型コイル搬送台車０４の上に載せ，次
いで小型コイル搬送台車０４を右方向へ移動させる。

【０００４】次に図９に示す平面交叉式コイル搬送台車
設備を説明すると，０１’，０３’が一方及び他方のコ
イル搬送台車，０２’及び０５’及び０６’が一方及び
他方の軌条，０１１が軌条０２’と軌条０５’及び０６
’との交叉部に設置したターンテーブル，０１２が同タ
ーンターブル上に設置したターンテーブル用軌条である
。

【０００５】以上，図９に示す平面交叉式コイル搬送台
車設備では，ターンテーブル０１１を旋回させて，一方
のコイル搬送台車０１’（またはコイル搬送台車０３’
）をそのまま直行させるか，軌条０５’軌条０６’の何
れか一方へ移動させるようになっている。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】前記図７，８に示す従
来の平面交叉式コイル搬送台車設備では，分断される側
の軌条０５，０６に余分な中継スキツド７ａ，７ｂ，架
構０８，移載機０９を設ける必要があって，コスト高に
なる。前記図９に示す従来の平面交叉式コイル搬送台車
設備では，軌条間隔とともに軌条サイズも同一にする必
要があり，例えば軌条０２’側が既設，軌条０５’，０
６’側が増設のときには，交叉部にターンテーブル０１
２を据え付ける工事期間中，コイル搬送台車１’の搬送
も，コイル搬送台車０３’の搬送も，停止しなければな
らない。またターンテーブル０１２の据え付け後も，タ
ーンテーブル０１２による軌条の切り替えが必要で，コ
イル搬送効率が低下するという問題があった。

【０００７】本発明は前記の問題点に鑑み提案するもの
であり，その目的とする処は，製作コストを低減できる
。また搬送効率を向上できる平面交叉式搬送台車設備を
提供しようとする点にある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに，本発明は，直交２方向に設置した一方及び他方の
軌条を有する平面交叉式搬送台車設備において，前記一
方の軌条を連続的に敷設するとともに，同一方の軌条を
走行する第１搬送台車を給電ピツトからの給電により走
行可能とし，前記他方の軌条を同一方の軌条に干渉しな
い高さ位置に保持するとともに，同一方の軌条と上記給
電部とに交わる部分を切除し，同他方の軌条を走行する
第２搬送台車の前部及び後部に２軸４輪の車輪をそれぞ
れ設けるとともに，前後何れか一方の車輪を駆動輪とし
，上記他方の軌条のうち，上記切除部を除く部分の側方
に給電トロリーダクトを設け，同給電トロリーダクト内
のトロリー線に接触する集電子を上記第２搬送台車に設
けている。

【０００９】

【作用】本発明の平面交叉式搬送台車設備は前記のよう
に構成されており，第１搬送台車は，第２搬送台車が交
叉部になければ，連続した一方の軌条上を円滑に走行す
る。また第２搬送台車は，第１搬送台車が交叉部になけ
れば，交叉部の断続した他方の軌条上を円滑に走行する
。即ち，第２搬送台車が交叉部に差し掛かったとき，台
車前部及び台車後部のそれぞれに設けた２軸４輪の車輪
の何れか，即ち，第２搬送台車に設けた８輪の車輪のう
ち，４輪の車輪が交互に断続した他方の軌条に載って，
給電トロリーダクト内のトロリー線から給電を受けなが
ら，断続した軌条上を円滑に走行する。

【００１０】

【実施例】次に本発明の平面交叉式搬送台車設備を図１
乃至図６に示す一実施例により説明すると，図１の１が
第１コイル搬送台車系統，２が同第１コイル搬送台車系
統１に直交する第２コイル搬送台車系統である。また図
１，２の３が上記第１コイル搬送台車系統１の軌条ピツ
ト，４，４が同軌条ピツト３内に敷設した軌条（一方の
軌条），５が同各軌条４間に設けた給電ピツト，６が同
給電ピツト５から給電を受けながら各軌条４上を走行す
る第１コイル搬送台車で，この第１コイル搬送台車６は
，通常のコイル搬送台車と同様に構成されている。

【００１１】また図１，２，３の７，７が上記第２コイ
ル搬送台車系統２の軌条（他方の軌条）で，同各軌条７
は，床面上に敷設されて，上記各軌条３よりも高さ位置
が高い。そして同各軌条７は，上記各軌条４と上記給電
ピツト５とに対応する部分が切除されている。また図１
，２，４の８が給電用トロリーダクトで，同給電用トロ
リーダクト８は，上記各軌条７の片側若しくは両側に同
各軌条７に平行に設置されている。そしてこの給電用ト
ロリーダクト８は，上記軌条７と同様に上記各軌条４と
上記給電ピツト５とに対応する部分が切除されている。

【００１２】また９が新形式の第２コイル搬送台車で，
同第２コイル搬送台車９は，その前部及び後部のそれぞ
れに２軸４輪の車輪が取付けられている。図１，３，４
の１０は第１コイル搬送台車及び第２コイル搬送台車９
に搭載したコイル，図１，４の１１は各軌条７の終端部
付近に設けたコイル受けスキツドである。次に前記第２
コイル搬送台車９の構成を図２〜図４により具体的に説
明すると，同第２コイル搬送台車９は，車体フレーム１
２の前部（図２，３の右側）及び後側（図２，３の左側
）のそれぞれに２軸４輪の車輪１３ａ，１３ｂ，１３ｃ
，１３ｄを設け，中央部に油圧シリンダ１４により昇降
されるコイル支持装置１５を設け，前後部に制御ユニツ
ト１６と油圧ユニツト１７とを設け，これら両ユニツト
１６，１７の側面に２組の集電器１８を設けている。

【００１３】上記車輪１３ｂ，１３ｃは，他の４つの車
輪１３ａ，１３ｄに対して２ｍｍ程度高く車体フレーム
１２に取付けており，第２コイル搬送台車９が各軌条７
の連続部を走行するとき，車輪１３ｂ，１３ｃは，浮い
た状態にあり，車輪１３ａ，１３ｄの４輪が各軌条７に
接触して，走行する。この各軌条７は，第１コイル搬送
台車６用軌条ピツト３と給電ピツト５との床面に対する
幅に合わせ断続させて，床面に直線的に敷設して，図３
に示すように断続する部分の軌条７端部に５ｍｍ程度の
テーパを付している。

【００１４】図３は，第２コイル搬送台車９が右方へ走
行している状態を示している。このとき，車輪１３ａが
軌条ピツト３の手前のテーパ部で約２ｍｍ程度下降し，
車輪１３ｂが軌条７面に接触して，台車を支えるように
車軸間隔を軌条７の切断部の長さ，間隔に合わせて定め
ている。前側２軸の車輪１３ｃ，１３ｄが車体フレーム
１２上に設けた油圧モータ１９と減速ギヤとを介して駆
動される。また前側２軸の車輪１３ｃ，１３ｄが減速ギ
ヤ間にアイドラギヤ２０を介装して連動され，軌条７の
切除部を越えるとき，車輪１３ｃ，１３ｄが交互に駆動
輪として働くようにしている。なお２１はコイル支持装
置１５の昇降用ガイドローラである。

【００１５】また図２，４に示す給電トロリーダクト８
は，集電器１８，１８の取付間隔よりも小さい間隔を隔
てて第１コイル搬送台車６の走路を挟む両側（前方及び
後方）に設けられ，地上に間隔を置いて立設した逆Ｌ型
支持ブラケツト２２により一定高さ位置に吊り支えられ
て，対向する端部にラツパ型ガイド部８ａが取付けられ
ている。

【００１６】図５，６は，上記給電トロリーダクト８と
集電器１８との具体例を示している。給電トロリーダク
ト８は，支持ブラケツト２２に吊ボルト２３を介して吊
り支えられ，下面中央に集電器１８の移動用開口部２４
が設けられている。また給電トロリーダクト８内の天井
面には，３条の給電トロリー線２５が設けられ，ガイド
部８ａが幅方向及び下方に広がるテーパ部を有して，集
電器１８を受入易くしている。

【００１７】上記集電器１８は，車体フレーム１２の前
後に取付けたブラケツト２６に一対のボルト２７，２７
により支持した固定部２８と，同固定部２８に対して拘
束部材２９を介して浮動可能に支持した浮動部３０とか
らなり，浮動部３０上に給電トロリーダクト８との接触
用ローラ３１及びトロリー線２５と接触するシユー型集
電子３２を設けている。

【００１８】上記集電器１８が図６の右方へ移動すると
き，接触用ローラ３１がラツパ型ガイド部８ａの下部テ
ーパ面に接触して，浮動部３０が固定部に対し浮動して
，給電トロリーダクト８内へ入り，集電子３２がトロリ
ー線２５に接触しながら右方へ移動してゆく。またそれ
とは反対に給電トロリーダクト８から出るときには，上
記と逆の動作になる。

【００１９】次に前記図１乃至図６に示す平面交叉式コ
イル搬送台車設備の作用を具体的に説明する。第１コイ
ル搬送台車６は，第２コイル搬送台車９が交叉部になけ
れば，連続した軌条４上を円滑に走行する。また第２コ
イル搬送台車９は，第１コイル搬送台車６が交叉部にな
ければ，交叉部の断続した軌条７上を円滑に走行する。 即ち，第２コイル搬送台車９が交叉部に差し掛かったと
き，台車前部及び台車後部のそれぞれに設けた２軸４輪
の車輪１３ａ，１３ｂ，及び１３ｃ，１３ｄの何れか，
即ち，第２コイル搬送台車９に設けた８輪の車輪のうち
，４輪の車輪が交互に断続した軌条７に載って，給電ト
ロリーダクト８から給電を受けながら，断続した軌条７
上を円滑に走行する。

【００２０】

【発明の効果】本発明の平面交叉式搬送台車設備は前記
のように第１搬送台車は，第２搬送台車が交叉部になけ
れば，連続した一方の軌条上を円滑に走行する。また第
２搬送台車は，第１搬送台車が交叉部になければ，交叉
部の断続した他方の軌条上を円滑に走行する。即ち，第
２搬送台車が交叉部に差し掛かったとき，台車前部及び
台車後部のそれぞれに設けた２軸４輪の車輪の何れか，
即ち，第２搬送台車に設けた８輪の車輪のうち，４輪の
車輪が交互に断続した他方の軌条に載って，給電トロリ
ーダクト内のトロリー線から給電を受けながら，断続し
た軌条上を円滑に走行するので，前記図７，８に示す従
来の平面交叉式コイル搬送台車設備のように分断される
側の軌条に余分な中継スキツド，架構，移載機を設ける
必要がなくて，製作コストを低減できる。

【００２１】また前記のように構成されており，前記図
９に示す従来の平面交叉式コイル搬送台車設備のように
ターンテーブルを据え付ける必要がなく，据え付け工事
中の搬送の中断も，据え付け後のターンテーブルによる
軌条の切り替えも不要で，搬送効率を向上できる効果が
ある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の平面交叉式搬送台車設備の一実施例を
示す平面図である。

【図２】第２搬送台車及び軌条交叉部を拡大して示す平
面図である。

【図３】その側面図である。

【図４】図３の右方向からみた正面図である。

【図５】給電ドロリーダクト部分を示す正面図である。

【図６】図５の矢視ＡーＡ線に沿う給電ドロリーダクト
部分の側面図である。

【図７】従来の平面交叉式コイル搬送台車設備の一例を
示す平面図である。

【図８】その側面図である。

【図９】従来の平面交叉式コイル搬送台車設備の他の例
を示す平面図である。

【符号の説明】

１　　　　　　第１搬送台車系統 ２　　　　　　第２搬送台車系統 ４　　　　　　一方の軌条 ５　　　　　　給電ピツト ６　　　　　　第１搬送台車 ７　　　　　　他方の軌条 ８　　　　　　給電トロリーダクト ９　　　　　　第２搬送台車 １０　　　　コイル １３ａ　　車輪 １３ｂ　　車輪 １３ｃ　　車輪 １３ｄ　　車輪 ３２　　　　集電子

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　直交２方向に設置した一方及び他方の
   軌条を有する平面交叉式搬送台車設備において，前記一
   方の軌条を連続的に敷設するとともに，同一方の軌条を
   走行する第１搬送台車を給電ピツトからの給電により走
   行可能とし，前記他方の軌条を同一方の軌条に干渉しな
   い高さ位置に保持するとともに，同一方の軌条と上記給
   電部とに交わる部分を切除し，同他方の軌条を走行する
   第２搬送台車の前部及び後部に２軸４輪の車輪をそれぞ
   れ設けるとともに，前後何れか一方の車輪を駆動輪とし
   ，上記他方の軌条のうち，上記切除部を除く部分の側方
   に給電トロリーダクトを設け，同給電トロリーダクト内
   のトロリー線に接触する集電子を上記第２搬送台車に設
   けたことを特徴とする平面交叉式搬送台車設備。