JPH04259577A

JPH04259577A - 紙送り機構

Info

Publication number: JPH04259577A
Application number: JP2066091A
Authority: JP
Inventors: Seisuke Kamei; 亀井　清介
Original assignee: Fujitsu Ltd
Current assignee: Fujitsu Ltd
Priority date: 1991-02-14
Filing date: 1991-02-14
Publication date: 1992-09-16

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はワイヤドットプリンタに
関し、特に、その紙送りの蛇行や斜行が生じない紙送り
機構（プラテン構造）に関する。

【０００２】

【従来の技術】図５、６は従来の中速ワイヤドットプリ
ンタのプラテン構造（紙送り機構）を説明するための図
で、同図において、用紙１は一対の紙送りローラ（弾性
ローラ２及びカウンタ軸体３）２、３間に挟まれ、前方
に送られる。用紙をセットする際には、用紙１を弾性ロ
ーラ２に略Ｊ字形に巻き付けるようにし、ガイド体４、
５を介して、用紙１の先頭（正確には印字すべき第１図
は１行目）が印字プロッタヘッド６に向きあう位置に来
るようにする。尚、７はインクリボンである。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな紙送り機構では特に、用紙１の横幅が大きい場合に
は、用紙１を完全にＪ字形にセットすることが出来ず、
その結果、図６に示す如く（図５の点線１’で示す）、
用紙１の横幅方向の両端部が広がってしまい、あるいは
垂れ下がってしまい、紙が蛇行、あるいは斜行したり、
延いては紙詰まり（ジャム）等を引き起こす可能性があ
った。

【０００４】そこで、これを解決するために、例えば、
図７に示す如く弾性ローラ１２を樽形（太鼓形）にする
ことが提案されている（例、特開平１ー２０２４６８号
）。弾性ローラ１２は軸１１に軸支され、軸１１はその
両端でベアリングにより支持される。軸１１の軸心から
周面（従って、用紙）までの距離（回転半径に相当）は
両端よりも中心部の方が大きいので、回転に伴い用紙は
中央に集まり、その結果、紙の蛇行、あるいは斜行は防
止される。

【０００５】しかるに、この解決策では図７（ｂ）に示
す如く、弾性ローラ（ゴムローラ）１２を太鼓形にして
いるために、印字時にサーマルヘッド１３に圧接すると
、軸１１の中央部に過大の負荷Ｐがかかり、その結果、
軸１１がその中央部で最も大きく撓む。これは、軸１１
の耐久上好ましいものではなく、また印字結果に悪影響
を与える可能性もある。

【０００６】このような点に鑑み、本発明は弾性ローラ
の中心部に過大の負荷がかかるのを防止することにより
その軸の変形を抑制しつつ、紙の蛇行あるいは斜行を防
止することの出来る紙送り機構を提供することを目的と
する。

【０００７】

【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明によれば、回転可能に軸支された弾性ローラ
とこれに圧接するカウンタ軸体との間に用紙を挟むこと
により用紙を所定方向に送る紙送り機構において、弾性
ローラは断面略円形の円筒形を呈し、且つ、カウンタ軸
体はその軸方向両端部が円錐形に拡径した鼓形を呈する
ことを構成上の特徴とする。

【０００８】好ましくはカウンタ軸体はその中心部が均
一円形断面の円筒形を呈し、且つその軸方向両端部近傍
部分のみが円錐形に拡径した鼓形を呈する。これとは別
に、カウンタ軸体はその軸方向両端の一端部のみを円錐
形にし、その他端部にはこの円錐形一端部に対応する形
状の円錐形駒を着脱自在に取り付けるようにすることも
可能である。円錐駒はカウンタ軸体の両端に取り付ける
ようにしてもよい。この場合、カウンタ軸体は均一断面
の丸棒でよい。

【０００９】

【作用】本発明によれば、弾性ローラとカウンタ軸体と
の圧接時に作用する負荷を軸端部、即ち軸受部に近いと
ころで受けることになるので軸体或いはその支持軸の変
形あるいは撓みは有効に防止出来る。また、弾性ローラ
とカウンタ軸体との圧接力は軸端側程大きいので、用紙
送りは主として紙面の両サイドで行われ、従って、用紙
はバランスよく送られ、蛇行、斜行等が防止される。

【００１０】円錐駒を別体としてカウンタ軸体に取り外
し自在に取り付けるようにすれば、用紙サイズに応じて
異なる曲率半径の円錐駒を適宜取りつけることにより、
蛇行や紙詰まりの一層少ないプラテン構造を実現出来る
。

【００１１】

【実施例】以下添付図面を用いて本発明の実施例を詳細
に説明する。図１、２は本発明の一実施例を示すもので
、図２において、図５と同一部品は同一番号で示し重複
説明を省略する。尚、図２において、８はインクリボン
カートリッジである。

【００１２】プラテン構造体を形成する弾性ローラ２１
はゴム等の弾性材により形成され、金属性の支持軸２３
により軸支される。支持軸２３自身は５０で示す如くそ
の両端近傍でベアリングにより回転可能に支持される。弾性ローラ２１は図７と異なり、均一な円形断面（略円
形を含む）を有する。一方、弾性ローラ２１に圧接する
カウンタ軸体２２は金属等の剛性材により形成され、剛
性の支持軸２４により回転自在に支持される。支持軸２
４は支持軸２３と同様に５３で示す如くその両端近傍で
ベアリングにより回転可能に支持される。

【００１３】本発明の特徴によれば、カウンタ軸体２２
はその両端部近傍に円錐形の拡径部２２Ａ、２２Ｂを有
し、且つ中心部は均一円形断面の丸棒（円筒）部２１Ｃ
となっている。この中心部２１Ｃは図１に示す如く、全
体的に両端円錐部２２Ａ、２２Ｂに連なる僅かな円錐テ
ーパを付しても良いが、図３に示す如く、完全な均一断
面の丸棒でも良い。

【００１４】以上の如く構成することにより、用紙１は
その幅方向両端部において、弾性ローラ２１とカウンタ
軸体２２との間で強く挟持され、従って、用紙１の位置
ずれは起こり難く、蛇行、紙詰まり等の可能性は極めて
小さい。特に、ガイド４が図２に示す如き山形の形状を
している場合には、用紙１がその両端部でガイド４から
はみ出し、図６に示す如き状態となりやすいので、用紙
１を中心部よりもむしろ両端部で押さえるということは
極めて有効である。

【００１５】尚、弾性ローラ２１はカウンタ軸体２２と
圧接時に図１、３に示す如くその両端部でカウンタ軸体
２２の両端円錐部２２Ａ、２２Ｂの曲率半径に応じて弾
性変形（押しつぶされる）し、用紙１を強く挟持するこ
とが出来る。

【００１６】図４は本発明の別実施例を示すもので、円
錐径端部２２Ａ或いは２２Ｂあるいはその双方を別部品
としての円錐形駒２５により構成したものである。円錐
径駒２５はカウンタ軸体２２’に挿通するための略同径
（あるいは僅かに圧入になる程度の径）の中心軸孔を有
し、カウンタ軸体２２’に簡単に取りつけ自在となって
いる。

【００１７】図４においては、カウンタ軸体２２’の一
端部にのみ円錐形駒２５を取りつけ、他端部２２Ａ’は
図１、２、３と同様に円錐形拡径部としてあるが、カウ
ンタ軸体２２’の両端部に同一の円錐形駒２５を取り付
けるようにしてもよい。この場合、カウンタ軸体２２’
は均一円形断面の丸棒でよい。

【００１８】円錐形駒２５の外周の曲率半径は用紙１の
大きさ、紙質等に応じて適宜設計され、数種類の円錐形
駒２５を用意しておくことにより自由に取り替えること
が出来る。また、円錐形駒２５は用紙１の幅長に応じて
その軸方向位置をずらすことも可能である。

【００１９】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
カウンタ軸体の変形を出来るだけ少なくした状態で、用
紙を蛇行や斜行を起こすことなく、確実に送る事が出来
る。また、プラテンの形状に工夫を凝らしただけなので
、本発明を実施するために特別な案内部品（スプロケッ
ト等）等を付設することは不要である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の紙送り機構の基本構成を示す図解図で
ある。

【図２】本発明の紙送り機構を適用したワイヤドットプ
リンタの外観を示す斜視図である。

【図３】本発明の別の実施例を示す図１と同様の図であ
る。

【図４】本発明の更に別の実施例の要部を示す図である
。

【図５】従来の紙送り機構の問題点を説明するための図
解図である。

【図６】従来の紙送り機構における用紙の垂れ下がり状
態を示す図である。

【図７】従来のプラテン構造の問題点を説明するための
図である。

【符号の説明】

２１…弾性ローラ２２…カウンタ軸体２３、２４…支持軸２５…円錐形駒

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】　　回転可能に軸支された弾性ローラ（２
１）とこれに圧接するカウンタ軸体（２２）との間に用
紙（１）を挟むことにより用紙を所定方向に送る紙送り
機構において、弾性ローラは断面略円形の円筒形を呈し
、且つ、カウンタ軸体はその軸方向両端部（２２Ａ、２
２Ｂ）が円錐形に拡径した略鼓形を呈することを特徴と
する紙送り機構。
【請求項２】　　上記カウンタ軸体（２２）はその中心
部（２２Ｃ）が均一円形断面の円筒形を呈し、且つその
軸方向両端部（２２Ａ、２２Ｂ）の近傍部分のみが円錐
形に拡径した鼓形を呈することを特徴とする請求項１に
記載の紙送り機構。
【請求項３】　　上記カウンタ軸体（２２）はその軸方
向両端の一端部（２２Ａまたは２２Ｂ）のみが円錐形に
拡径した鼓形を呈する均一略円形断面の棒状を呈し、且
つ該カウンタ軸体の他端部に上記円錐形一端部に対応す
る形状の円錐形駒（２５）が着脱自在に取り付けられる
ことを特徴とする請求項１に記載の紙送り機構。
【請求項４】　　上記カウンタ軸体（２２）は均一略円
形断面の棒状を呈し、且つ該カウンタ軸体の両端部に同
一の円錐形駒（２５）が着脱自在に取り付けられること
を特徴とする請求項１に記載の紙送り機構。