JPH0425884Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案は、浴槽、洗い場、壁パネル、天井パ
ネルが組み合わされてユニツトを構成する浴室ユ
ニツトに関するものである。

従来の技術 従来例を第５図、第６図および第７図に基づい
て説明する。従来この種の浴室ユニツトは、浴槽
１と洗い場２を備え、この周囲に壁パネル３を立
設しており、その上に天井パネル４が載設されて
ユニツトを構成している。

前記天井パネル４に設けられた照明器具５は第
５図に示すように照明器具を照明カバー５ｂで完
全に隠蔽したものや第７図のように天井パネルの
一部の凹部に照明器具５を取つけ、その凹部の下
方に化粧ルーバー１４もしくは照明カバー１４を
設けたものであつた。

考案が解決しようとする問題点 しかし前記従来の構成では、浴室内に必要な照
度をもたらすことのみにとどまり、第５図のもの
では、露出された存在感により浴室内の美感を損
ない、第７図のものでは、美感こそ損なわない
が、浴室全体の雰囲気作りに欠ける面がある。そ
こで本考案は、入浴をより楽しくさせる浴室空間
の演出を図るものである。

問題点を解決するための手段 上記問題点を解決する本考案の技術的手段は、
天井パネルの下方に、天井パネルと隙間が開くよ
うに周囲に遮蔽板を設けた化粧ルーバーもしくは
照明カバーを備え、天井パネルと化粧ルーバーも
しくは照明カバーとの間に照明器具を有する構成
をしたものである。

作 用 この技術的手段による作用は次のようになる。

すなわち、浴室内から直接照明器具が見えない
ばかりか、天井部のほぼ全域が照明された形とな
り、また化粧ルーバーもしくは照明カバーの周囲
に、天井パネルと隙間を開けて設けられた遮蔽板
により、照明器具からの光が遮蔽されると同時
に、天井パネルと遮蔽板との隙間から光を天井パ
ネルに反射させ、天井全体に光と影を作ることに
より、あまり外観的に好ましくない遮蔽板が見え
にくくなり、全体としての外観が向上するととも
に、単調になりがちな浴室空間に楽しさ、くつろ
ぎ、落つき感を演出するものである。

実施例 以下、本考案の一実施例を第１図および第２図
に基づき説明する。図に示すように、この浴室ユ
ニツトは浴槽６と洗い場７を備え、この周囲に壁
パネル８を立設し、その上方に天井パネル９を載
設している。この天井パネル９の下方には、化粧
ルーバー１０もしくは照明カバーが吊り金具１１
上に着脱自在に載置されており、この化粧ルーバ
ー１０もしくは照明カバーの周囲には、天井パネ
ル９および壁パネル８と隙間Ｔを開けて設けられ
た遮蔽板１２が取り付けられている。

また、前記化粧ルーバー１０もしくは照明カバ
ーと天井パネル９との間に照明器具１３が備えら
れている。

前記の構成から、浴室内を照らす照明器具１３
は、化粧ルーバー１０もしくは照明カバーにより
外観として隠蔽状となるため、浴室内の美観を損
なわないばかりか、光源が直接目に入りにくく、
天井部の全域が第１図破線で示すように照射され
た形となつて、浴室内の演出が助長され、また隠
蔽板により天井パネル９周囲に光と影が出来、あ
まり外観的に好ましくない遮蔽板が見えにくくな
り、全体として外観が向上するとともに、単調に
なりがちな浴室空間に楽しさ、くつろぎ、落つき
感を演出する効果を有するものである。

第３図、第４図は他の実施例を示し、第３図の
実施例のものは、照明器具１３を照明カバー１０
側に設けたものである。第４図の実施例のものは
吊り金具１１と遮蔽板１２を一体形成したもので
ある。

考案の効果 前記実施例の説明により明らかなように、本考
案は浴室内の美感を有するとともに、入浴行為を
より楽しく、また、くつろぎ、落つき感を得るこ
とができるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例の浴室ユニツトの天
井パネル部断面図、第２図は同浴室ユニツトの外
観斜視図、第３図および第４図は本考案の他の実
施例を示す浴室ユニツトの天井パネル断面図、第
５図は従来例を示す浴室ユニツトの天井パネル断
面図、第６図は同浴室ユニツトの外観斜視図、第
７図は他の従来例を示す浴室ユニツトの天井パネ
ル断面図である。 ９……天井パネル、１０……化粧ルーバー（照
明カバー）、１２……遮蔽板、１３……照明器具。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 天井板の下方に、側壁面材との間に隙間を形成
   して照明カバーを配設し、この照明カバーと天井
   板との間には照明器具を設けるとともに、前記照
   明カバーの周縁部に照明カバー周縁部の照射を遮
   へいする遮へい板を設けてなる浴室ユニツト。