JPH04258214A - 株元引継搬送装置の挾扼杆 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、株元引継搬送装置の挾
扼杆に係るものである。

【０００２】

【従来技術】従来公知の、特開昭６２−１９０２２号公
報には、引起装置と、引起装置により引起した穀稈を刈
取る刈刃と、刈取った穀稈を脱穀装置の穀稈供給装置に
引継ぐ穂先引継搬送装置および株元引継搬送装置とから
なるものが記載されている。該公報には記載されていな
いが、前記株元引継搬送装置の穀稈搬送チエンの終端部
のみを前記脱穀装置の穀稈供給装置に対して短稈用と長
稈用の各位置に変更しうるように構成し、前記穀稈搬送
チエンの挾扼杆の終端部には前記穀稈搬送チエンの位置
変更に伴ない回動して位置変更しうる可動プレートを設
けたものも公知である。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】前記公知例の、穀稈搬
送チエンの挾扼杆の終端部には穀稈搬送チエンの位置変
更に伴ない回動して位置変更しうる可動プレートを設け
たものは、特に長稈位置に調節したときは、バネが強く
なりすぎて、穀稈搬送チエンに可動プレートが接触し、
摩耗および穀稈傷めの課題があった。よって、本発明は
、常に所定の間隔を保持して、前記課題を解決したもの
である。

【０００４】

【発明の目的】本発明は、穀稈搬送チエンの終端部の位
置変更に対応して一定間隔を保持して挾扼杆を位置させ
るようにしたものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】よって、本発明は、引起
装置３と、引起装置３により引起した穀稈を刈取る刈刃
５と、刈取った穀稈を脱穀装置の穀稈供給装置に引継ぐ
穂先引継搬送装置９および株元引継搬送装置１０とから
なるものにおいて、前記株元引継搬送装置１０の穀稈搬
送チエン１４の終端部のみを前記脱穀装置の穀稈供給装
置に対して短稈用と長稈用の各位置に変更しうるように
構成し、前記穀稈搬送チエン１４の挾扼杆１５の終端部
には前記穀稈搬送チエン１４の位置変更に伴ない回動し
て位置変更しうる可動プレート２９を設け、該可動プレ
ート２９はバネ３５の弾力で前記穀稈搬送チエン１４側
に移動するように付勢し、かつ前記可動プレート２９に
は前記穀稈搬送チエン１４側に最大に接近しても所定の
隙間Ａを保持しうる間隙保持機構を設けた株元引継搬送
装置の挾扼杆としたものである。

【０００６】

【実施例】本発明の実施例を図により説明すると、１は
コンバインの機体の前方位置に設けられる刈取部であり
、該刈取部１は、その最前方位置に分草体２を取付け、
該分草体２の後方には該分草体２により分草した穀稈を
引き起こすラグ式引起装置３を設け、該ラグ式引起装置
３の後方に掻込装置４を設け、掻込装置４の下方に掻込
んだ穀稈を切断する刈刃５を設けている。

【０００７】前記刈刃５の上方位置には、刈取った穀稈
の株元を搬送する株元側搬送装置６を設け、該株元側搬
送装置６の上方位置には穀稈の穂先を搬送する穂先側搬
送装置７を設ける。前記各株元側搬送装置６と前記各穂
先側搬送装置７とにより搬送される搬送通路の後側には
、後側株元搬送装置８を設け、該後側株元搬送装置８の
終端部には、脱穀装置の側部に設けた穀稈供給装置に穀
稈を引継ぐ穂先引継搬送装置９および株元引継搬送装置
１０を設ける。

【０００８】前記穂先引継搬送装置９は、前記刈取部１
のフレーム１１側または機体側にケース１２を取付け、
該ケース１２内に搬送ラグ１３付きチエンまたはベルト
の駆動機構を設けて構成される。前記株元引継搬送装置
１０は無端状の穀稈搬送チエン１４と該穀稈搬送チエン
１４の側部に設けられる挾扼杆１５とにより構成され、
前記穀稈搬送チエン１４は前記穂先引継搬送装置９の下
方に設けられた駆動歯車１６と案内ローラ１７とテンシ
ョンローラ１８と移動ローラ２０に掛け回され、前記駆
動歯車１６および案内ローラ１７は、前記フレーム１１
側または機体側に取付けたチエン案内レール２１に取付
けられている。

【０００９】前記穂先引継搬送装置９および株元引継搬
送装置１０の始端部は、図示は省略するが、穀稈身の方
向に位置調節自在に構成され、前記各株元側搬送装置６
、前記各穂先側搬送装置７および後側株元搬送装置８か
らの穀稈を引き継ぐときの位置を変更して扱深さを調節
する構成であるが、それだけでなく、前記株元引継搬送
装置１０の移動ローラ２０は回動アーム２２の先端に取
付け、回動アーム２２の回動により移動ローラ２０は前
記脱穀装置に穀稈を供給する穀稈供給装置に対して遠い
短稈用位置と近い長稈用位置との間位置変更自在に構成
し、穀稈の引継位置を調節して扱深さの調節も行なえる
ように構成している。２３は前記回動アーム２２の回動
端側に取付けた位置調節板であり、位置調節板２３によ
り前記回動アーム２２を回動させて前記案内ローラ１７
を短稈位置と長稈位置とに切替える。

【００１０】前記穂先引継搬送装置９のケース１２には
、該ケース１２の上方を跨ぐように逆Ｕ型形状の取付杆
２５の基部を取付け、取付杆２５の先端に取付部２６を
設け、該取付部２６には取付軸２７、２７の基部を出入
自在に取付ける。該取付軸２７、２７の先端に前記挾扼
杆１５を取付ける。したがって、挾扼杆１５は穀稈搬送
チエン１４に対して外側方向に移動自在である。挾扼杆
１５の終端には可動プレート２９の基部を回動自在に取
付ける。可動プレート２９の先端は前記移動ローラ２０
の側部に臨ませる。

【００１１】しかして、前記可動プレート２９は、前記
穀稈搬送チエン１４の終端側の位置を切替えたとき、該
穀稈搬送チエン１４との隙間Ａを一定に保持して位置変
更自在に構成するとともに、一定の押圧力で穀稈を穀稈
搬送チエン１４側に押し付けるように間隙保持機構を設
ける。

【００１２】前記挾扼杆１５の後端部にはステー３０を
固定し、該ステー３０には上方に起立する前側軸３１お
よび後側軸３２を設ける。前記可動プレート２９の基部
は前記前側軸３１に回動自在に軸支し、前記後側軸３２
には可動プレート２９に形成した位置規制長孔３３を係
合させる。可動プレート２９の回動端側には可動プレー
ト２９の回動方向に対して略直交する方向に長い作動用
長孔３４を形成し、該作動用長孔３４にはバネ３５の先
端３６を係合させる。前記バネ３５は、その基部を取付
プレート３７に固定し、取付プレート３７は前記ステー
３０に対して短稈用位置と長稈用位置とに位置切替自在
に構成している。即ち、前記バネ３５の先端３６は、バ
ネ３５の弾力が可動プレート２９に作用しない位置で、
可動プレート２９の作動用長孔３４の前側に位置するよ
うに、取付プレート３７をステー３０に対して移動させ
る。前記取付プレート３７の位置の切替は、取付プレー
ト３７に位置調節用長孔３８、３９を形成し、位置調節
用長孔３８、３９を前記ステー３０に設けた軸４０、４
０に挿入して切替を行なう。

【００１３】したがって、前記可動プレート２９は、前
記バネ３５を短稈位置にすると、バネ３５の先端３６が
付勢して短稈用の位置にある穀稈搬送チエン１４側に移
動し、可動プレート２９の位置規制長孔３３の端面が後
側軸３２に当接することによって一定以上穀稈搬送チエ
ン１４に接近するのが防止され、また、前記バネ３５を
長稈位置に切替えたときは、バネ３５の先端３６が可動
プレート２９の作動用長孔３４に係合して一定以上穀稈
搬送チエン１４に接近するのを防止する。以上のように
、前記間隙保持機構は、前記可動プレート２９に形成し
た位置規制長孔３３および作動用長孔３４と、バネ３５
と、バネ３５の位置を変更し得る取付プレート３７によ
り構成されている。

【００１４】前記ステー３０には、上下方向の透孔４１
、４１を形成し、該透孔４１、４１は前記可動プレート
２９の位置規制長孔３３の一部と重合する位置に形成し
、位置規制長孔３３内に溜った異物が落下するようにす
る。

【００１５】

【作用】次に作用を述べる。本発明は、前記の構成であ
るから、機体を前進させると、各分草体２により分草し
、分草穀稈はラグ式引起装置３により引き起され、引き
起された穀稈は掻込装置４により掻き込まれて刈刃５に
より切断され、切断された穀稈の穂先は穂先側搬送装置
７により株元は株元側搬送装置６によりそれぞれ搬送さ
れ、後側株元搬送装置８により穂先引継搬送装置９およ
び株元引継搬送装置１０に引き継がれ、穂先引継搬送装
置９および株元引継搬送装置１０により脱穀装置の穀稈
供給装置に引き継がれ、脱穀室に供給される。

【００１６】しかして、株元引継搬送装置１０の穀稈搬
送チエン１４の終端は、移動ローラ２０を移動自在に構
成しているから、移動ローラ２０を移動させることによ
り前記脱穀装置の穀稈供給装置との引継位置を変更して
扱深さの調節が行なえるが、前記穀稈搬送チエン１４の
終端側部の可動プレート２９は、単にバネ３５の弾力で
前記穀稈搬送チエン１４に追随させて回動させると、特
に、長稈位置にある穀稈搬送チエン１４側に必要以上に
バネ３５の弾力で接近して接触することがあり、また、
穀稈搬送チエン１４が長稈位置にあるときに比し短稈位
置では、バネ３５の弾力は弱くなるので、穀稈を押付け
る弾力は一定せず良好に穀稈を挾持できない。

【００１７】本発明では、挾扼杆１５の後端部に設けた
ステー３０の前側軸３１に可動プレート２９の基部を回
動自在に軸支し、ステー３０の後側軸３２に可動プレー
ト２９に形成した位置規制長孔３３を係合させ、可動プ
レート２９の回動端側の作動用長孔３４にはバネ３５の
先端３６を係合させ、バネ３５はステー３０に対して短
稈用位置と長稈用位置とに位置切替自在の取付プレート
３７に取付けてあるから、前記穀稈搬送チエン１４を短
稈位置にしたときは、取付プレート３７をステー３０に
対して移動させて前記バネ３５を短稈位置にすると、バ
ネ３５の先端３６が可動プレート２９の作動用長孔３４
を付勢して短稈用の位置にある穀稈搬送チエン１４側に
移動するが、所定位置にまで可動プレート２９が回動す
ると、可動プレート２９の位置規制長孔３３の端面が後
側軸３２に当接してそれ以上穀稈搬送チエン１４に接近
するのを防止し、隙間Ａを保持する。また、前記穀稈搬
送チエン１４を長稈位置にしたときは、バネ３５を長稈
位置に切替えると、バネ３５の先端３６が可動プレート
２９の作動用長孔３４の前側位置に係合するから、バネ
３５の弾力は穀稈搬送チエン１４側に移動させるように
は作用しないので、可動プレート２９がそれ以上穀稈搬
送チエン１４に接近するのを防止し、隙間Ａを確保する
。したがって、可動プレート２９は、常時穀稈搬送チエ
ン１４に対して一定の隙間Ａを有して位置することにな
り、可動プレート２９が穀稈搬送チエン１４に接触する
のを防止する。

【００１８】また、前記したように、バネ３５の先端３
６は、可動プレート２９が短稈位置または長稈位置のい
ずれでも、可動プレート２９の作動用長孔３４の前側に
位置し、この状態では穀稈搬送チエン１４側への弾力が
作用しないから、バネ３５の反穀稈搬送チエン１４側に
押されて移動したときの反力は、可動プレート２９が短
稈用位置または長稈用位置のいずれでも同じとなる。し
たがって、可動プレート２９は常時同一の弾力により穀
稈を穀稈搬送チエン１４に押し付けるので、円滑に穀稈
を搬送する。

【００１９】また、前記可動プレート２９の位置を切替
え得る取付プレート３７は、位置調節用長孔３８および
位置調節用長孔３９をステー３０の軸４０、４０に係合
させているから、位置調節用長孔３８および位置調節用
長孔３９の大きさの範囲内で無段階に穀稈搬送チエン１
４に対する可動プレート２９の位置を調節し得る。

【００２０】

【効果】本発明は、引起装置３と、引起装置３により引
起した穀稈を刈取る刈刃５と、刈取った穀稈を脱穀装置
の穀稈供給装置に引継ぐ穂先引継搬送装置９および株元
引継搬送装置１０とからなるものにおいて、前記株元引
継搬送装置１０の穀稈搬送チエン１４の終端部のみを前
記脱穀装置の穀稈供給装置に対して短稈用と長稈用の各
位置に変更しうるように構成し、前記穀稈搬送チエン１
４の挾扼杆１５の終端部には前記穀稈搬送チエン１４の
位置変更に伴ない回動して位置変更しうる可動プレート
２９を設け、該可動プレート２９はバネ３５の弾力で前
記穀稈搬送チエン１４側に移動するように付勢し、かつ
前記可動プレート２９には前記穀稈搬送チエン１４側に
最大に接近しても所定の隙間Ａを保持しうる間隙保持機
構を設けた株元引継搬送装置の挾扼杆としたものである
から、間隙保持機構を設けたので、穀稈搬送チエン１４
の終端部を長稈位置に調節してバネ３５の弾力が強くな
っても（実施例構造はバネ弾力は強くならない）、可動
プレート２９は穀稈搬送チエン１４側との間に常に隙間
Ａを保持して穀稈搬送チエン１４に接触することを防止
し、可動プレート２９の摩耗および穀稈傷めを防止して
、長期間に亘り円滑に穀稈を搬送できる効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】　　本発明の要部の平面図。

【図２】　　刈取部の平面図。

【図３】　　同側面図。

【図４】　　穀稈搬送チエンの駆動機構の平面図。

【図５】　　短稈位置における作用状態図。

【図６】　　長稈位置における作用状態図。

【図７】　　要部断面図。

【符号の説明】

１…刈取部、２…分草体、３…ラグ式引起装置、４…掻
込装置、５…刈刃、６…株元側搬送装置、７…穂先側搬
送装置、８…後側株元搬送装置、９…穂先引継搬送装置
、１０…株元引継搬送装置、１１…フレーム、１２…ケ
ース、１３…搬送ラグ、１４…穀稈搬送チエン、１５…
挾扼杆、１６…駆動歯車、１７…案内ローラ、１８…テ
ンションローラ、２０…移動ローラ、２１…チエン案内
レール、２２…回動アーム、２３…位置調節板、２５…
取付杆、２６…取付部、２７…取付軸、２９…可動プレ
ート、３０…ステー、３１…前側軸、３２…後側軸、３
３…位置規制長孔、３４…作動用長孔、３５…バネ、３
６…先端、３７…取付プレート、３８…位置調節用長孔
、３９…位置調節用長孔、４０…軸、４１…透孔。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　引起装置３と、引起装置３により引起
   した穀稈を刈取る刈刃５と、刈取った穀稈を脱穀装置の
   穀稈供給装置に引継ぐ穂先引継搬送装置９および株元引
   継搬送装置１０とからなるものにおいて、前記株元引継
   搬送装置１０の穀稈搬送チエン１４は、その終端部のみ
   を前記脱穀装置の穀稈供給装置に対して短稈用と長稈用
   の各位置に変更しうるように構成し、前記穀稈搬送チエ
   ン１４の挾扼杆１５の終端部には前記穀稈搬送チエン１
   ４の位置変更に伴ない回動して位置変更しうる可動プレ
   ート２９を設け、該可動プレート２９はバネ３５の弾力
   で前記穀稈搬送チエン１４側に移動するように付勢し、
   かつ前記可動プレート２９には前記穀稈搬送チエン１４
   側に最大に接近しても所定の隙間Ａを保持しうる間隙保
   持機構を設けた株元引継搬送装置の挾扼杆。