JPH04255576A - ピストンポンプ - Google Patents
ピストンポンプInfo
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- JPH04255576A JPH04255576A JP3017706A JP1770691A JPH04255576A JP H04255576 A JPH04255576 A JP H04255576A JP 3017706 A JP3017706 A JP 3017706A JP 1770691 A JP1770691 A JP 1770691A JP H04255576 A JPH04255576 A JP H04255576A
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- Japan
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- piston
- kidney
- port
- ports
- piston hole
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- Pending
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- 210000003734 kidney Anatomy 0.000 claims abstract description 80
- 230000010349 pulsation Effects 0.000 abstract description 37
- 239000012530 fluid Substances 0.000 abstract description 19
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 abstract description 6
- 239000010720 hydraulic oil Substances 0.000 description 7
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 4
- 238000000034 method Methods 0.000 description 2
- 230000006835 compression Effects 0.000 description 1
- 238000007906 compression Methods 0.000 description 1
Landscapes
- Reciprocating Pumps (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は複数のピストンを備えた
ピストンポンプ、詳しくは、キドニーポートをもつ複数
のピストン孔を備え、これらピストン孔にピストンを摺
動自由に挿嵌したシリンダブロックと、吸入ポート及び
吐出ポートをもつバルブ要素とを備えたピストンポンプ
に関する。
ピストンポンプ、詳しくは、キドニーポートをもつ複数
のピストン孔を備え、これらピストン孔にピストンを摺
動自由に挿嵌したシリンダブロックと、吸入ポート及び
吐出ポートをもつバルブ要素とを備えたピストンポンプ
に関する。
【０００２】
【従来の技術】一般に、ピストンポンプは、図７に示し
たように、キドニーポートＡをもつ複数のピストン孔Ｂ
をもったシリンダブロックＣの前記各ピストン孔Ｂにピ
ストンＤを摺動自由に挿嵌すると共に、前記シリンダブ
ロックＣにおけるキドニーポートＡ側端面との対接位置
に、前記各キドニーポートＡに連通する吸入ポート及び
吐出ポートをもつバルブ要素Ｅを設け、このバルブ要素
Ｅに対し前記シリンダブロックＣを回動させると共に前
記各ピストンＤを往復動作させて作動油を吐出するよう
に構成されている。
たように、キドニーポートＡをもつ複数のピストン孔Ｂ
をもったシリンダブロックＣの前記各ピストン孔Ｂにピ
ストンＤを摺動自由に挿嵌すると共に、前記シリンダブ
ロックＣにおけるキドニーポートＡ側端面との対接位置
に、前記各キドニーポートＡに連通する吸入ポート及び
吐出ポートをもつバルブ要素Ｅを設け、このバルブ要素
Ｅに対し前記シリンダブロックＣを回動させると共に前
記各ピストンＤを往復動作させて作動油を吐出するよう
に構成されている。
【０００３】所で、以上のごとく構成するピストンポン
プにおいては、前記シリンダブロックＣの回動により、
一つのピストン孔ＢのキドニーポートＡが前記吐出ポー
トに連通する連通初期から吐出ポートに対し離れる連通
終期に至る吐出行程の間、前記ピストン孔Ｂに後続して
次位のピストン孔Ｂが吐出ポートに連通するとき、一時
的に圧力ダウンすることになり、この結果、前記一つの
ピストン孔Ｂ内のピストンＤが往動行程に移行すると、
この一つのピストン孔Ｂ内の流体圧力は図９で示したよ
うな圧力変動となる。
プにおいては、前記シリンダブロックＣの回動により、
一つのピストン孔ＢのキドニーポートＡが前記吐出ポー
トに連通する連通初期から吐出ポートに対し離れる連通
終期に至る吐出行程の間、前記ピストン孔Ｂに後続して
次位のピストン孔Ｂが吐出ポートに連通するとき、一時
的に圧力ダウンすることになり、この結果、前記一つの
ピストン孔Ｂ内のピストンＤが往動行程に移行すると、
この一つのピストン孔Ｂ内の流体圧力は図９で示したよ
うな圧力変動となる。
【０００４】即ち、前記作動油には、僅かに空気が気泡
状に含有されていることから、前記シリンダブロックＣ
の回動に伴い、その回動方向後側に隣接する二つ目ピス
トン孔ＢのキドニーポートＡが吐出ポートに連通すると
、この二つ目ピストン孔Ｂの流体に含有された空気が圧
縮されて、前記一つ目ピストン孔Ｂの流体圧力は図９で
示したようにキドニーポートのピッチごとに圧力変動す
ることになる。従って、前記ピストン孔Ｂに連通する吐
出ポート及び吐出ポートに連通する吐出通路側は図１０
で示したような圧力脈動が発生することになり、この圧
力脈動が消去されることなく、脈動のある状態で前記吐
出ポートから吐出通路に吐出されて外部配管に供給され
ることになるから、ピストンポンプ自体が振動して騒音
になるし、また、外部配管側で騒音が発生することにな
る。
状に含有されていることから、前記シリンダブロックＣ
の回動に伴い、その回動方向後側に隣接する二つ目ピス
トン孔ＢのキドニーポートＡが吐出ポートに連通すると
、この二つ目ピストン孔Ｂの流体に含有された空気が圧
縮されて、前記一つ目ピストン孔Ｂの流体圧力は図９で
示したようにキドニーポートのピッチごとに圧力変動す
ることになる。従って、前記ピストン孔Ｂに連通する吐
出ポート及び吐出ポートに連通する吐出通路側は図１０
で示したような圧力脈動が発生することになり、この圧
力脈動が消去されることなく、脈動のある状態で前記吐
出ポートから吐出通路に吐出されて外部配管に供給され
ることになるから、ピストンポンプ自体が振動して騒音
になるし、また、外部配管側で騒音が発生することにな
る。
【０００５】しかして、以上の問題点を解消するために
、実開昭４８ー５４７０２号公報に示され、また、図８
に示したように、ピストンの数を増加したものが提案さ
れている。
、実開昭４８ー５４７０２号公報に示され、また、図８
に示したように、ピストンの数を増加したものが提案さ
れている。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図８に
示した従来例によれば、ピストン数が増加した分だけ圧
力脈動を少なくできるのであるが、少なくなるだけで圧
力脈動は依然として残り、騒音の低減を根本的には期待
できないのである。
示した従来例によれば、ピストン数が増加した分だけ圧
力脈動を少なくできるのであるが、少なくなるだけで圧
力脈動は依然として残り、騒音の低減を根本的には期待
できないのである。
【０００７】本発明は以上の問題点に鑑み発明したもの
で、目的は、圧力脈動を効果的に低減させてポンプ自体
及び該ポンプに接続する配管系における騒音を有効に低
減させることができるようにする点にある。
で、目的は、圧力脈動を効果的に低減させてポンプ自体
及び該ポンプに接続する配管系における騒音を有効に低
減させることができるようにする点にある。
【０００８】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、キドニーポート４をもつ複数のピスト
ン孔５を備え、これらピストン孔５にピストン６を摺動
自由に挿嵌したシリンダブロック３と、吸入ポート及び
吐出ポートをもつバルブ要素８とを備えたピストンポン
プにおいて、前記キドニーポート４を、前記ピストン孔
５の一つ置きにそれぞれ半径の異なる同心円上に交互に
配列して、前記バルブ要素８に、内側キドニーポート４
１と外側キドニーポート４２とにそれぞれ独立して連通
する一対の吐出ポート８３，８４を設け、これら吐出ポ
ート８３，８４に連通する吐出通路１０，１１を合流さ
せると共に、前記内側キドニーポート４１と外側キドニ
ーポート４２とを、前記各ピストン孔５の周方向ピッチ
に対し半ピッチ周方向にずらせたことを特徴とするもの
である。
に、本発明では、キドニーポート４をもつ複数のピスト
ン孔５を備え、これらピストン孔５にピストン６を摺動
自由に挿嵌したシリンダブロック３と、吸入ポート及び
吐出ポートをもつバルブ要素８とを備えたピストンポン
プにおいて、前記キドニーポート４を、前記ピストン孔
５の一つ置きにそれぞれ半径の異なる同心円上に交互に
配列して、前記バルブ要素８に、内側キドニーポート４
１と外側キドニーポート４２とにそれぞれ独立して連通
する一対の吐出ポート８３，８４を設け、これら吐出ポ
ート８３，８４に連通する吐出通路１０，１１を合流さ
せると共に、前記内側キドニーポート４１と外側キドニ
ーポート４２とを、前記各ピストン孔５の周方向ピッチ
に対し半ピッチ周方向にずらせたことを特徴とするもの
である。
【０００９】前記シリンダブロック３に設ける前記各ピ
ストン孔５は、一つ置きにそれぞれ半径の異なる同心円
上に交互に配列することが好ましい。
ストン孔５は、一つ置きにそれぞれ半径の異なる同心円
上に交互に配列することが好ましい。
【００１０】また、前記バルブ要素８には、前記内側キ
ドニーポート４１と外側キドニーポート４２とにそれぞ
れ独立して連通する一対の吸入ポート８１，８２を設け
ることが好ましい。
ドニーポート４１と外側キドニーポート４２とにそれぞ
れ独立して連通する一対の吸入ポート８１，８２を設け
ることが好ましい。
【００１１】
【作用】以上のピストンポンプにおいては、作動油など
の流体が前記各ピストン孔５から吐出されるとき、これ
ら各ピストン孔５内で作動油などに含有する空気を圧縮
することにより圧力脈動が発生するが、前記内側キドニ
ーポート４１と外側キドニーポート４２とは、前記各ピ
ストン孔５の一つ置きにそれぞれ半径の異なる同心円上
に交互に配列され、かつ、前記各キドニーポート４１，
４２が前記各ピストン孔５の周方向ピッチに対し半ピッ
チだけ周方向にずらして形成されているため、前記各キ
ドニーポート４１，４２から前記吐出ポート８３，８４
を経て前記各吐出通路１０，１１の合流部へと流体が吐
出されたとき、圧力脈動が半波長位相を変えて合流する
ことになり、これら各吐出通路１０，１１の合流部にお
いて圧力脈動が互いに打ち消し合うこととなるのである
。従って、ポンプ自体の振動を小さくできて、この振動
による騒音を低減できると共に、外部配管側の騒音も低
減されるのである。しかも、一対の吐出ポート８３，８
４に連通する吐出通路１０，１１を合流させるものであ
るから、つまり圧力脈動源そのものを半波長位相をずら
せているから、作動油の空気含有量が変わっても、その
脈動を有効に低減できるのである。
の流体が前記各ピストン孔５から吐出されるとき、これ
ら各ピストン孔５内で作動油などに含有する空気を圧縮
することにより圧力脈動が発生するが、前記内側キドニ
ーポート４１と外側キドニーポート４２とは、前記各ピ
ストン孔５の一つ置きにそれぞれ半径の異なる同心円上
に交互に配列され、かつ、前記各キドニーポート４１，
４２が前記各ピストン孔５の周方向ピッチに対し半ピッ
チだけ周方向にずらして形成されているため、前記各キ
ドニーポート４１，４２から前記吐出ポート８３，８４
を経て前記各吐出通路１０，１１の合流部へと流体が吐
出されたとき、圧力脈動が半波長位相を変えて合流する
ことになり、これら各吐出通路１０，１１の合流部にお
いて圧力脈動が互いに打ち消し合うこととなるのである
。従って、ポンプ自体の振動を小さくできて、この振動
による騒音を低減できると共に、外部配管側の騒音も低
減されるのである。しかも、一対の吐出ポート８３，８
４に連通する吐出通路１０，１１を合流させるものであ
るから、つまり圧力脈動源そのものを半波長位相をずら
せているから、作動油の空気含有量が変わっても、その
脈動を有効に低減できるのである。
【００１２】前記シリンダブロック３に設ける前記各ピ
ストン孔５を、一つ置きにそれぞれ半径の異なる同心円
上に交互に配列するときには、シリンダブロック３を大
形化することなく前記ピストン孔５の数を増加でき、そ
れだけ一層前述した脈動の発生を少なくでき、脈動によ
る騒音をより有効に低減できる。
ストン孔５を、一つ置きにそれぞれ半径の異なる同心円
上に交互に配列するときには、シリンダブロック３を大
形化することなく前記ピストン孔５の数を増加でき、そ
れだけ一層前述した脈動の発生を少なくでき、脈動によ
る騒音をより有効に低減できる。
【００１３】また、前記バルブ要素８に、前記内側キド
ニーポート４１と外側キドニーポート４２とにそれぞれ
独立して連通する一対の吸入ポート８１，８２を設ける
ときには、これら各吸入ポート８１，８２を介して前記
各キドニーポート４１，４２から前記各ピストン孔５内
に流体を均等に吸入することができ、それだけ互いに脈
動相殺作用を適正に行わしめて圧力脈動による騒音をよ
り有効に低減できるのである。
ニーポート４１と外側キドニーポート４２とにそれぞれ
独立して連通する一対の吸入ポート８１，８２を設ける
ときには、これら各吸入ポート８１，８２を介して前記
各キドニーポート４１，４２から前記各ピストン孔５内
に流体を均等に吸入することができ、それだけ互いに脈
動相殺作用を適正に行わしめて圧力脈動による騒音をよ
り有効に低減できるのである。
【００１４】
【実施例】図１は斜板式アキシャルピストンポンプを示
しており、ポンプハウジング１内に駆動軸２を介してシ
リンダブロック３を回転自由に支持すると共に、このシ
リンダブロック３にキドニーポート４をもった複数のピ
ストン孔５を形成して、該各ピストン孔５にそれぞれピ
ストン６を摺動自由に挿嵌させる一方、前記シリンダブ
ロック３の軸方向一側に、前記各ピストン６のストロー
クを調整する斜板７を傾動可能に配設し、また、前記シ
リンダブロック３の他側にはバルブ要素８を構成するバ
ルブプレートを配設している。
しており、ポンプハウジング１内に駆動軸２を介してシ
リンダブロック３を回転自由に支持すると共に、このシ
リンダブロック３にキドニーポート４をもった複数のピ
ストン孔５を形成して、該各ピストン孔５にそれぞれピ
ストン６を摺動自由に挿嵌させる一方、前記シリンダブ
ロック３の軸方向一側に、前記各ピストン６のストロー
クを調整する斜板７を傾動可能に配設し、また、前記シ
リンダブロック３の他側にはバルブ要素８を構成するバ
ルブプレートを配設している。
【００１５】しかして以上の構成において、図２で明ら
かにしたように、前記シリンダブロック３に設ける前記
各ピストン孔５を一つ置きに前記シリンダブロック３の
径の異なる同心円上に交互に配列する。詳しくは、前記
シリンダブロック３の内周側に７個の内側ピストン孔５
１を、また、外周側に前記内側ピストン孔５１と一つ置
きに７個の外側ピストン孔５２をそれぞれ配列するので
ある。
かにしたように、前記シリンダブロック３に設ける前記
各ピストン孔５を一つ置きに前記シリンダブロック３の
径の異なる同心円上に交互に配列する。詳しくは、前記
シリンダブロック３の内周側に７個の内側ピストン孔５
１を、また、外周側に前記内側ピストン孔５１と一つ置
きに７個の外側ピストン孔５２をそれぞれ配列するので
ある。
【００１６】また、前記各ピストン孔５に設けるキドニ
ーポート４としては、図３で明らかにしたように、前記
シリンダブロック３の径の異なる同心円上で、前記内外
側ピストン孔５１，５２の一つ置きに交互に内側キドニ
ーポート４１と外側キドニーポート４２とのそれぞれ７
個を形成すると共に、これら内側キドニーポート４１と
外側キドニーポート４２とを、前記各ピストン孔５の周
方向ピッチに対し半ピッチだけ周方向にずらせるのであ
る。即ち、以上のように前記各キドニーポート４１，４
２の個数を７個としている場合には、７個の内外キドニ
ーポート４１を、３６０度／７個＝５１．４度の等ピッ
チ間隔で配設すると共に、７個の外側キドニーポート４
２を、３６０度／７個＝５１．４度の等ピッチ間隔で配
設し、これら内側キドニーポート４１と外側キドニーポ
ート４２とを、各キドニーポート４１，４２のピッチに
対し半ピッチとなる２５．７度の等ピッチ間隔で周方向
にずらせるのである。
ーポート４としては、図３で明らかにしたように、前記
シリンダブロック３の径の異なる同心円上で、前記内外
側ピストン孔５１，５２の一つ置きに交互に内側キドニ
ーポート４１と外側キドニーポート４２とのそれぞれ７
個を形成すると共に、これら内側キドニーポート４１と
外側キドニーポート４２とを、前記各ピストン孔５の周
方向ピッチに対し半ピッチだけ周方向にずらせるのであ
る。即ち、以上のように前記各キドニーポート４１，４
２の個数を７個としている場合には、７個の内外キドニ
ーポート４１を、３６０度／７個＝５１．４度の等ピッ
チ間隔で配設すると共に、７個の外側キドニーポート４
２を、３６０度／７個＝５１．４度の等ピッチ間隔で配
設し、これら内側キドニーポート４１と外側キドニーポ
ート４２とを、各キドニーポート４１，４２のピッチに
対し半ピッチとなる２５．７度の等ピッチ間隔で周方向
にずらせるのである。
【００１７】更に、前記バルブプレート８には、図４で
示したように、その中心線を中心とした径方向一側部で
内外周位置に、前記内側キドニーポート４１と外側キド
ニーポート４２とにそれぞれ独立して連通される半円弧
形状をなす一対の吸入ポート８１，８２を形成し、また
、前記バルブプレート８の中心線を中心とした径方向他
側部で内外周位置に、前記各キドニーポート４１，４２
にそれぞれ独立して連通される半円弧形状をなす一対の
吐出ポート８３，８４を形成すると共に、前記ポンプハ
ウジング１に、前記各吸入ポート８１，８２に連通する
１つの吸入通路９と、前記各吐出ポート８３，８４に連
通する２つの吐出通路１０，１１とを形成して、これら
各吐出通路１０，１１を図１のように互いに合流Ｋさせ
るのである。以上のように吸入ポートを一対形成するこ
とにより、これら各吸入ポート８１，８２により前記各
キドニーポート４１，４２から前記各ピストン孔５１，
５２内に作動油などの流体を均等に吸入することが可能
となる。また、後で詳述するように、前記各キドニーポ
ート４１，４２から前記各吐出ポート８３，８４を経て
前記各吐出通路１０，１１の合流部Ｋへと流体が吐出さ
れたとき、これら各吐出通路１０，１１の合流部Ｋにお
いて前記各ピストン孔５１，５２内で生ずる空気圧縮に
よる脈動は互いに打ち消されることゝなってポンプ自体
の振動を小さくできると共に、外部配管側の騒音が消去
されるのである。
示したように、その中心線を中心とした径方向一側部で
内外周位置に、前記内側キドニーポート４１と外側キド
ニーポート４２とにそれぞれ独立して連通される半円弧
形状をなす一対の吸入ポート８１，８２を形成し、また
、前記バルブプレート８の中心線を中心とした径方向他
側部で内外周位置に、前記各キドニーポート４１，４２
にそれぞれ独立して連通される半円弧形状をなす一対の
吐出ポート８３，８４を形成すると共に、前記ポンプハ
ウジング１に、前記各吸入ポート８１，８２に連通する
１つの吸入通路９と、前記各吐出ポート８３，８４に連
通する２つの吐出通路１０，１１とを形成して、これら
各吐出通路１０，１１を図１のように互いに合流Ｋさせ
るのである。以上のように吸入ポートを一対形成するこ
とにより、これら各吸入ポート８１，８２により前記各
キドニーポート４１，４２から前記各ピストン孔５１，
５２内に作動油などの流体を均等に吸入することが可能
となる。また、後で詳述するように、前記各キドニーポ
ート４１，４２から前記各吐出ポート８３，８４を経て
前記各吐出通路１０，１１の合流部Ｋへと流体が吐出さ
れたとき、これら各吐出通路１０，１１の合流部Ｋにお
いて前記各ピストン孔５１，５２内で生ずる空気圧縮に
よる脈動は互いに打ち消されることゝなってポンプ自体
の振動を小さくできると共に、外部配管側の騒音が消去
されるのである。
【００１８】次に、以上の構成としたピストンポンプの
作用を、図５に基づいて説明する。先ず、前記シリンダ
ブロック３に設けた内側ピストン孔５１側においては、
シリンダブロック３の回動により一つの内側ピストン孔
５１の内側キドニーポート４１が吐出ポート８３に連通
する連通初期から吐出ポート８３に対し離れる連通終期
に至る吐出行程の間、この一つの内側ピストン孔５１内
の流体圧力は図５（イ）で示したような圧力変動となる
。即ち、前記シリンダブロック３の回動に伴い、その回
動方向後方側に隣接する二つ目内側ピストン孔５１の内
側キドニーポート４１が吐出ポート８３に連通するとき
、この二つ目ピストン孔５１内の流体に含有された空気
が圧縮されるため、前記一つ目内側ピストン孔５１内の
流体圧力は図５（イ）で示したように内側ピストン孔５
１のピッチ（５１．４度）ごとに圧力変動することにな
り、前記吐出ポート８３に連通した各内側ピストン孔５
１内及び吐出ポート８３内には図６（ハ）で示したよう
な圧力脈動が発生することになる。また一方、前記外側
ピストン孔５２側においても、内側ピストン孔５１側と
同様、シリンダブロック３の回動により一つの外側ピス
トン孔５２の外側キドニーポート４２が吐出ポート８４
に連通する連通初期から吐出ポート８３に対し離れる連
通終期に至る吐出行程の間、この一つの外側ピストン孔
５２内の流体圧力は図５（ロ）で示したような圧力変動
となる。即ち、前記シリンダブロック３の回動に伴い、
その回動方向後方側に隣接する二つ目外側ピストン孔５
内の流体に混入する空気が圧縮されるため、前記一つ目
外側ピストン孔５２内の流体圧力は図５（ロ）で示した
ように外側ピストン孔５２のピッチ（５１．４度）ごと
に圧力変動することになり、前記吐出ポート８４に連通
した各外側ピストン孔５２内及び吐出ポート８４内には
図６（ニ）で示したような圧力脈動が発生することにな
る。
作用を、図５に基づいて説明する。先ず、前記シリンダ
ブロック３に設けた内側ピストン孔５１側においては、
シリンダブロック３の回動により一つの内側ピストン孔
５１の内側キドニーポート４１が吐出ポート８３に連通
する連通初期から吐出ポート８３に対し離れる連通終期
に至る吐出行程の間、この一つの内側ピストン孔５１内
の流体圧力は図５（イ）で示したような圧力変動となる
。即ち、前記シリンダブロック３の回動に伴い、その回
動方向後方側に隣接する二つ目内側ピストン孔５１の内
側キドニーポート４１が吐出ポート８３に連通するとき
、この二つ目ピストン孔５１内の流体に含有された空気
が圧縮されるため、前記一つ目内側ピストン孔５１内の
流体圧力は図５（イ）で示したように内側ピストン孔５
１のピッチ（５１．４度）ごとに圧力変動することにな
り、前記吐出ポート８３に連通した各内側ピストン孔５
１内及び吐出ポート８３内には図６（ハ）で示したよう
な圧力脈動が発生することになる。また一方、前記外側
ピストン孔５２側においても、内側ピストン孔５１側と
同様、シリンダブロック３の回動により一つの外側ピス
トン孔５２の外側キドニーポート４２が吐出ポート８４
に連通する連通初期から吐出ポート８３に対し離れる連
通終期に至る吐出行程の間、この一つの外側ピストン孔
５２内の流体圧力は図５（ロ）で示したような圧力変動
となる。即ち、前記シリンダブロック３の回動に伴い、
その回動方向後方側に隣接する二つ目外側ピストン孔５
内の流体に混入する空気が圧縮されるため、前記一つ目
外側ピストン孔５２内の流体圧力は図５（ロ）で示した
ように外側ピストン孔５２のピッチ（５１．４度）ごと
に圧力変動することになり、前記吐出ポート８４に連通
した各外側ピストン孔５２内及び吐出ポート８４内には
図６（ニ）で示したような圧力脈動が発生することにな
る。
【００１９】所が、前記内外側ピストン孔５１，５２に
連通する前記内側キドニーポート４１と外側キドニーポ
ート４２とは、前記各ピストン孔５１，５２の一つ置き
にそれぞれ径の異なる同心円上に交互に配列され、かつ
、前記各キドニーポート４１，４２が前記各ピストン孔
５の周方向ピッチ５１．４度に対し半ピッチだけ周方向
にずれた約２５．７度となるようなピッチで配列されて
いるために、前記各キドニーポート４１，４２から前記
吐出ポート８３，８４を経て前記各吐出通路１０，１１
の合流部Ｋへと流体が吐出されたとき、圧力脈動が半波
長位相を変えて合流することになり、前記曲線（ハ）（
ニ）で示した圧力脈動が互いに打ち消し合って、合流圧
力脈動が図６の直線（ホ）で示したような直線となり、
これによりポンプ自体の振動を小さくできて、この振動
による騒音が低減されると共に、外部配管側の騒音が消
去されるのである。
連通する前記内側キドニーポート４１と外側キドニーポ
ート４２とは、前記各ピストン孔５１，５２の一つ置き
にそれぞれ径の異なる同心円上に交互に配列され、かつ
、前記各キドニーポート４１，４２が前記各ピストン孔
５の周方向ピッチ５１．４度に対し半ピッチだけ周方向
にずれた約２５．７度となるようなピッチで配列されて
いるために、前記各キドニーポート４１，４２から前記
吐出ポート８３，８４を経て前記各吐出通路１０，１１
の合流部Ｋへと流体が吐出されたとき、圧力脈動が半波
長位相を変えて合流することになり、前記曲線（ハ）（
ニ）で示した圧力脈動が互いに打ち消し合って、合流圧
力脈動が図６の直線（ホ）で示したような直線となり、
これによりポンプ自体の振動を小さくできて、この振動
による騒音が低減されると共に、外部配管側の騒音が消
去されるのである。
【００２０】尚、前記実施例においては、前記ピストン
孔５として、前記シリンダブロック３の内外周部にそれ
ぞれ７個づつ内外側ピストン孔５１，５２を形成し、ま
た、これら各ピストン孔５１，５２に連通する前記各キ
ドニーポート４１，４２として７個づつを形成するよう
にしたが、本発明では、以上の各ピストン孔５１，５２
や各キドニーポート４１，４２の個数を限定するもので
はなく、これらピストン孔５１，５２やキドニーポート
４１，４２は任意数だけ形成することが可能である。 又、前記ピストン孔５は、シリンダブロック３の内外周
部に設ける他、一つの心円上に配設してもよい。
孔５として、前記シリンダブロック３の内外周部にそれ
ぞれ７個づつ内外側ピストン孔５１，５２を形成し、ま
た、これら各ピストン孔５１，５２に連通する前記各キ
ドニーポート４１，４２として７個づつを形成するよう
にしたが、本発明では、以上の各ピストン孔５１，５２
や各キドニーポート４１，４２の個数を限定するもので
はなく、これらピストン孔５１，５２やキドニーポート
４１，４２は任意数だけ形成することが可能である。 又、前記ピストン孔５は、シリンダブロック３の内外周
部に設ける他、一つの心円上に配設してもよい。
【００２１】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のピストン
ポンプでは、シリンダブロック３に設ける各ピストン孔
５のキドニーポート４を、前記ピストン孔５の一つ置き
にそれぞれ半径の異なる同心円上に交互に配列すると共
に、バルブ要素８側に、前記キドニーポート４の内側キ
ドニーポート４１と外側キドニーポート４２とにそれぞ
れ独立して連通する一対の吐出ポート８３，８４を形成
し、これら吐出ポート８３，８４に連通する吐出通路１
０，１１を合流させる一方、前記内外側キドニーポート
４１，４２を、前記各ピストン孔５の周方向ピッチに対
し半ピッチだけ周方向にずらせたから、内側キドニーポ
ート４１から吐出ポート８３に吐出される吐出流体と外
側キドニーポート４２から吐出ポート８４に吐出される
吐出流体とが、これら吐出ポート８３，８４に連通する
吐出通路１０，１１において合流するとき、前記内側キ
ドニーポート４１をもつピストン孔５で生ずる圧力脈動
と、前記外側キドニーポート４２をもつピストン孔５で
生ずる圧力脈動とが半波長位相を変えて合流することに
なり、前記合流部において、各ピストン孔５で発生する
圧力脈動が互いに打ち消し合うことになるのである。こ
のため、圧力脈動によるポンプ自体の振動を小さくでき
て、この振動による騒音を低減できると共に、外部配管
側での騒音も低減できる。しかも、前記吐出ポート８３
，８４に連通する吐出通路１０，１１を合流させるもの
であるから、つまり、圧力脈動源そのものを半波長位相
をずらせているのであるから、作動油の空気含有量が変
わっても、その圧力脈動を有効に低減できるのである。
ポンプでは、シリンダブロック３に設ける各ピストン孔
５のキドニーポート４を、前記ピストン孔５の一つ置き
にそれぞれ半径の異なる同心円上に交互に配列すると共
に、バルブ要素８側に、前記キドニーポート４の内側キ
ドニーポート４１と外側キドニーポート４２とにそれぞ
れ独立して連通する一対の吐出ポート８３，８４を形成
し、これら吐出ポート８３，８４に連通する吐出通路１
０，１１を合流させる一方、前記内外側キドニーポート
４１，４２を、前記各ピストン孔５の周方向ピッチに対
し半ピッチだけ周方向にずらせたから、内側キドニーポ
ート４１から吐出ポート８３に吐出される吐出流体と外
側キドニーポート４２から吐出ポート８４に吐出される
吐出流体とが、これら吐出ポート８３，８４に連通する
吐出通路１０，１１において合流するとき、前記内側キ
ドニーポート４１をもつピストン孔５で生ずる圧力脈動
と、前記外側キドニーポート４２をもつピストン孔５で
生ずる圧力脈動とが半波長位相を変えて合流することに
なり、前記合流部において、各ピストン孔５で発生する
圧力脈動が互いに打ち消し合うことになるのである。こ
のため、圧力脈動によるポンプ自体の振動を小さくでき
て、この振動による騒音を低減できると共に、外部配管
側での騒音も低減できる。しかも、前記吐出ポート８３
，８４に連通する吐出通路１０，１１を合流させるもの
であるから、つまり、圧力脈動源そのものを半波長位相
をずらせているのであるから、作動油の空気含有量が変
わっても、その圧力脈動を有効に低減できるのである。
【００２２】また、前記シリンダブロック３に設ける前
記各ピストン孔５を、一つ置きにそれぞれ半径の異なる
同心円上に交互に配列することにより、前記シリンダブ
ロック３を大形化することなく、ピストン孔５の数を増
加でき、それだけ騒音をより有効に低減できるのである
。
記各ピストン孔５を、一つ置きにそれぞれ半径の異なる
同心円上に交互に配列することにより、前記シリンダブ
ロック３を大形化することなく、ピストン孔５の数を増
加でき、それだけ騒音をより有効に低減できるのである
。
【００２３】更に、前記バルブ要素８に、前記内側キド
ニーポート４１と外側キドニーポート４２とにそれぞれ
独立して連通する一対の吸入ポート８１，８２を設ける
ことにより、これら各吸入ポート８１，８２を介して前
記各キドニーポート４１，４２から前記各ピストン孔５
内に流体を均等に吸入することができ、脈動の発生を少
なくできるのであって、互いに打ち消し合う圧力脈動の
相殺を適正に行わしめて圧力脈動による騒音をより有効
に低減できるのである。
ニーポート４１と外側キドニーポート４２とにそれぞれ
独立して連通する一対の吸入ポート８１，８２を設ける
ことにより、これら各吸入ポート８１，８２を介して前
記各キドニーポート４１，４２から前記各ピストン孔５
内に流体を均等に吸入することができ、脈動の発生を少
なくできるのであって、互いに打ち消し合う圧力脈動の
相殺を適正に行わしめて圧力脈動による騒音をより有効
に低減できるのである。
【図１】本発明ピストンポンプの一実施例を示す縦断面
図である。
図である。
【図２】シリンダブロックの断面図で、各ピストン孔の
配列状態を示している。
配列状態を示している。
【図３】シリンダブロックの端面図で、各キドニーポー
トの配列状態を示している。
トの配列状態を示している。
【図４】バルブ要素の端面図で、吸入及び吐出ポートの
配列状態を示している。
配列状態を示している。
【図５】図１に示したピストンポンプにおける内側及び
外側ピストン孔の圧力変化を示す説明図である。
外側ピストン孔の圧力変化を示す説明図である。
【図６】図５の圧力変化に対応する吐出ポート側の圧力
変化と合流後の圧力状態を示す説明図である。
変化と合流後の圧力状態を示す説明図である。
【図７】一般的なピストンポンプを示す縦断面図である
。
。
【図８】従来のピストンポンプにおけるシリンダブロッ
クを示す図面である。
クを示す図面である。
【図９】従来のピストンポンプにおける一つのピストン
孔の圧力変化を示す説明図である。
孔の圧力変化を示す説明図である。
【図１０】図９の圧力変化に対応する吐出ポート側の圧
力脈動を示す説明図である。
力脈動を示す説明図である。
３ シリンダブロック
４ キドニーポート
４１ 内側キドニーポート
４２ 外側キドニーポート
５ ピストン孔
６ ピストン
８ バルブ要素
８１，８２ 吸入ポート
８３，８４ 吐出ポート
１０，１１ 吐出通路
Claims (3)
- 【請求項１】 キドニーポート４をもつ複数のピスト
ン孔５を備え、これらピストン孔５にピストン６を摺動
自由に挿嵌したシリンダブロック３と、吸入ポート及び
吐出ポートをもつバルブ要素８とを備えたピストンポン
プにおいて、前記キドニーポート４を、前記ピストン孔
５の一つ置きにそれぞれ半径の異なる同心円上に交互に
配列して、前記バルブ要素８に、内側キドニーポート４
１と外側キドニーポート４２とにそれぞれ独立して連通
する一対の吐出ポート８３，８４を設け、これら吐出ポ
ート８３，８４に連通する吐出通路１０，１１を合流さ
せると共に、前記内側キドニーポート４１と外側キドニ
ーポート４２とを、前記各ピストン孔５の周方向ピッチ
に対し半ピッチ周方向にずらせていることを特徴とする
ピストンポンプ。 - 【請求項２】 ピストン孔５を一つ置きにそれぞれ半
径の異なる同心円上に交互に配列している請求項１記載
のピストンポンプ。 - 【請求項３】 バルブ要素８に、内側キドニーポート
４１と外側キドニーポート４２とにそれぞれ独立して連
通する一対の吸入ポート８１，８２を設けている請求項
１又は２記載のピストンポンプ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3017706A JPH04255576A (ja) | 1991-02-08 | 1991-02-08 | ピストンポンプ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3017706A JPH04255576A (ja) | 1991-02-08 | 1991-02-08 | ピストンポンプ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04255576A true JPH04255576A (ja) | 1992-09-10 |
Family
ID=11951218
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3017706A Pending JPH04255576A (ja) | 1991-02-08 | 1991-02-08 | ピストンポンプ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH04255576A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5595476A (en) * | 1996-02-23 | 1997-01-21 | Alliedsignal Inc. | Pump shaft driven inlet and outlet radial pin arrangement for reducing fluid ripple |
| CN109869384A (zh) * | 2017-12-01 | 2019-06-11 | 许晋平 | 多孔式连接片 |
-
1991
- 1991-02-08 JP JP3017706A patent/JPH04255576A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5595476A (en) * | 1996-02-23 | 1997-01-21 | Alliedsignal Inc. | Pump shaft driven inlet and outlet radial pin arrangement for reducing fluid ripple |
| CN109869384A (zh) * | 2017-12-01 | 2019-06-11 | 许晋平 | 多孔式连接片 |
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