JPH0425460A - エンボス柄を有する樹脂被覆金属板の製法 - Google Patents
エンボス柄を有する樹脂被覆金属板の製法Info
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Landscapes
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は、家庭電気製品などの外装に用いる樹脂被覆金
属板に、艷消しされたエンボス柄を付与する方法に関す
る。
属板に、艷消しされたエンボス柄を付与する方法に関す
る。
(従来技術とその課題)
樹脂被覆金属板は、建材、事務用家具、家庭電気製品の
外装などに広く用いられており、特に、被覆樹脂として
安価で諸性能の優れたポリ塩化ビニル樹脂を用いた、い
わゆる塩ビ鋼板が多用されている。
外装などに広く用いられており、特に、被覆樹脂として
安価で諸性能の優れたポリ塩化ビニル樹脂を用いた、い
わゆる塩ビ鋼板が多用されている。
また、装飾・意匠性を高めるために、樹脂被覆層をマッ
ト(粗面化)フィルムにより構成して艷消し状の外観と
しなり、被覆樹脂にエンボス柄(凹凸模様)を付けるこ
とも行われている。ところが従来、マットフィルムにさ
らにエンボスを行うと本来のマット調か変化して、白っ
ぽい外観となり、好ましくなかった。
ト(粗面化)フィルムにより構成して艷消し状の外観と
しなり、被覆樹脂にエンボス柄(凹凸模様)を付けるこ
とも行われている。ところが従来、マットフィルムにさ
らにエンボスを行うと本来のマット調か変化して、白っ
ぽい外観となり、好ましくなかった。
すなわちエンボス加工は、例えば第4図に示すような断
面形状のエンボスロールRにより行うか、ロールRの凹
部Rおよび凸部R2を研磨やメツキにより表面仕上げし
ても完全な鏡面にすることができす、ロールの表面に微
細な「荒れ」が残る。
面形状のエンボスロールRにより行うか、ロールRの凹
部Rおよび凸部R2を研磨やメツキにより表面仕上げし
ても完全な鏡面にすることができす、ロールの表面に微
細な「荒れ」が残る。
そして、この荒れがマットフィルムに転写されて光線を
乱反射し、本来のマット調とは異なる白っぽい外観を与
える。
乱反射し、本来のマット調とは異なる白っぽい外観を与
える。
特に、エンボスロールの凹部R1のコーナ一部R11は
研磨仕上げが困難なため荒れが残り易く、その結果、エ
ンボス柄の輪郭(凹部と凸部の境界)が白っぽく見えて
、柄がぼやけてしまう。
研磨仕上げが困難なため荒れが残り易く、その結果、エ
ンボス柄の輪郭(凹部と凸部の境界)が白っぽく見えて
、柄がぼやけてしまう。
この現象を軽減するには、エンボス温度を低くすること
が考えられるが、そうすると鮮明なエンボス柄が得られ
なくなる。
が考えられるが、そうすると鮮明なエンボス柄が得られ
なくなる。
(課題を解決するための手段)
本発明は、従来の上記問題点を解決し、白っぽさのない
所定のマット調を有するエンボス柄を形成する方法を提
供するものであって、ポリ塩化ビニル樹脂層の表面に薄
い高融点樹脂からなるマットフィルムを積層して樹脂被
覆層とし、これをポリ塩化ビニル樹脂のエンボス適温で
マットフィルム側からエンボス加工することを特徴とす
るものである。
所定のマット調を有するエンボス柄を形成する方法を提
供するものであって、ポリ塩化ビニル樹脂層の表面に薄
い高融点樹脂からなるマットフィルムを積層して樹脂被
覆層とし、これをポリ塩化ビニル樹脂のエンボス適温で
マットフィルム側からエンボス加工することを特徴とす
るものである。
以下、本発明を図面と共に詳しく説明する。
第1図は、本発明方法により得られる樹脂被覆金属板の
断面図、第2図はその平面図、第3図は本発明方法で得
られる別の樹脂被覆金属板の断面図、第4図はエンボス
ロールの断面図である。
断面図、第2図はその平面図、第3図は本発明方法で得
られる別の樹脂被覆金属板の断面図、第4図はエンボス
ロールの断面図である。
以下、本発明方法の一例を工程順に説明すると、内層と
なるポリ塩化ビニル(以下rPVcJという)のシート
2と、外層となる高融点樹脂マットフィルム3とを接着
剤4により積層する。PVCシート2は、通常被覆金属
板に用いられるもので良く、硬質、半硬質あるいは軟質
のシートを用いることかでき、厚さは通常100〜30
0μm、好ましくは150〜250μmである。
なるポリ塩化ビニル(以下rPVcJという)のシート
2と、外層となる高融点樹脂マットフィルム3とを接着
剤4により積層する。PVCシート2は、通常被覆金属
板に用いられるもので良く、硬質、半硬質あるいは軟質
のシートを用いることかでき、厚さは通常100〜30
0μm、好ましくは150〜250μmである。
高融点樹脂マットフィルム(以下「マットフィルム」と
いう)3は、PVCシート2のエンボス適温よりも30
℃以上高い融点を有するものを用いる。
いう)3は、PVCシート2のエンボス適温よりも30
℃以上高い融点を有するものを用いる。
ここで、pvcシート2のエンボス′i!1温は、PV
Cの組成により若干異なるが150〜200℃の範囲に
あり、特に170℃近辺が最適である。
Cの組成により若干異なるが150〜200℃の範囲に
あり、特に170℃近辺が最適である。
従って、マットフィルム3としては、融点が200°C
以上、好ましくは230℃以上のものを用いる。
以上、好ましくは230℃以上のものを用いる。
具体的には、ポリエチレンテレフタレート(融点260
℃)、ポリブチレンテレフタレート(225℃)、ポリ
−4−メチルペンテン−1(240℃)などの樹脂を用
いることができる。
℃)、ポリブチレンテレフタレート(225℃)、ポリ
−4−メチルペンテン−1(240℃)などの樹脂を用
いることができる。
マットフィルム3の製法としては、上記の樹脂に異種の
樹脂を混合して延伸する方法(例えば特公昭48−14
657の方法)、上記の樹脂に無機質粒子を混合して延
伸する方法、上記の樹脂のフィルムを化学エツチングや
サンドマットにより粗面化する方法など、熱によりマッ
トが消失しない各種の方法を採ることができる。
樹脂を混合して延伸する方法(例えば特公昭48−14
657の方法)、上記の樹脂に無機質粒子を混合して延
伸する方法、上記の樹脂のフィルムを化学エツチングや
サンドマットにより粗面化する方法など、熱によりマッ
トが消失しない各種の方法を採ることができる。
マットフィルム3の厚さは、PvCシート2の厚さの1
/4以下とすることか重要であり、1゜〜25μmの範
囲が好適である。
/4以下とすることか重要であり、1゜〜25μmの範
囲が好適である。
マットフィルム3の厚さがPVCシート2の厚さの1/
4よりも大きいと、後続のエンボス加工によっても鮮明
なエンボス柄が得られない。
4よりも大きいと、後続のエンボス加工によっても鮮明
なエンボス柄が得られない。
このマットフィルム3としては、前述の通り薄いものが
好ましいので、延伸・熱固定されたフィルムか好適であ
る。
好ましいので、延伸・熱固定されたフィルムか好適であ
る。
接着剤4としては、通常のポリウレタン系接着剤などを
用いることかでき、好適にはマットフィルム3側に塗布
してPVCシート2を積層する。
用いることかでき、好適にはマットフィルム3側に塗布
してPVCシート2を積層する。
次に、この積層された樹脂被覆層をエンボス加工して、
凹部8と凸部9とからなるエンボス柄を形成する。
凹部8と凸部9とからなるエンボス柄を形成する。
エンボスは、マットフィルム3側から、PVCシート2
のエンホス適温で行う。
のエンホス適温で行う。
すると、マットフィルム3は厚さが薄いので、押圧力か
pvcシート2に伝わってpvcシート2に凹凸模様か
形成される。
pvcシート2に伝わってpvcシート2に凹凸模様か
形成される。
一方マットフイルム3は、加熱下で押圧され、また接着
剤によりPVCシート2に密着しているため、PVCシ
ート2の変形に追随して変形し、凹凸状になる。
剤によりPVCシート2に密着しているため、PVCシ
ート2の変形に追随して変形し、凹凸状になる。
しかしマットフィルム3は、その融点よりも十分低い温
度で押圧されることになるから、その表面は溶融せす、
したかってエンホスロールの表面に微細な荒れかあって
もマットフィルム3に転写されることがない。従って、
マ・7 t−フィルム3の表面は本来のマット調を維持
する。
度で押圧されることになるから、その表面は溶融せす、
したかってエンホスロールの表面に微細な荒れかあって
もマットフィルム3に転写されることがない。従って、
マ・7 t−フィルム3の表面は本来のマット調を維持
する。
エンボスは、PVCシートのエンボス適温、すなわち1
50〜200 ’Cの範囲で行う、150°C未満では
エンボス模様が十分転写されず、また200℃を越える
とPvCシートが軟化しすぎて、しわやロールへの粘着
などのトラブルか生じやすく、マた、マットフィルム3
が軟化して前述の理由でマット調が変化し易くなる。好
適なエンボス温度は通常170℃前後である。
50〜200 ’Cの範囲で行う、150°C未満では
エンボス模様が十分転写されず、また200℃を越える
とPvCシートが軟化しすぎて、しわやロールへの粘着
などのトラブルか生じやすく、マた、マットフィルム3
が軟化して前述の理由でマット調が変化し易くなる。好
適なエンボス温度は通常170℃前後である。
エンボスの深さは、20〜250μm程度である。
最後にエンボスされた樹脂被覆層を接着剤6により金属
板5に貼り合わせる。
板5に貼り合わせる。
金属板5としては、鋼板、アルミ板、ステンレス板など
かあり、亜鉛めっき、クロム酸処理などの表面処理をし
たものでもよい。
かあり、亜鉛めっき、クロム酸処理などの表面処理をし
たものでもよい。
得られる樹脂被覆金属板1は、第1図に示すように、主
にPVCシート2に凹凸か形成され、表面のマットフィ
ルム3はあまり厚さか変化せず、PvCシート2の表面
に沿って屈曲した状態となる。
にPVCシート2に凹凸か形成され、表面のマットフィ
ルム3はあまり厚さか変化せず、PvCシート2の表面
に沿って屈曲した状態となる。
なお以上の説明では、予めエンボス加工した樹脂被覆層
を金属板に貼り合わせたが、樹脂被覆層を金属板に貼り
合わせた後にエンボス加工を行うこともできる。
を金属板に貼り合わせたが、樹脂被覆層を金属板に貼り
合わせた後にエンボス加工を行うこともできる。
またPVCシートに代えて、ゾル法によりP■C塗膜を
形成してもよい。
形成してもよい。
第3図は、本発明方法で得られる別の樹脂被覆金属板の
断面図であって、凹部8または凸部9のいずれか一方(
図では凹部)をさらにマット加工したものである。この
様なものを得るには、凹部Rを鏡面仕上げし、凸部R2
をマット仕上げしま たエンボスロールRを用いればよい。この場合にもロー
ルの凹部R、凸部R2には微細な荒れが残るか、表面の
マットフィルム3にはロールの荒れが転写されない。
断面図であって、凹部8または凸部9のいずれか一方(
図では凹部)をさらにマット加工したものである。この
様なものを得るには、凹部Rを鏡面仕上げし、凸部R2
をマット仕上げしま たエンボスロールRを用いればよい。この場合にもロー
ルの凹部R、凸部R2には微細な荒れが残るか、表面の
マットフィルム3にはロールの荒れが転写されない。
そして、樹脂被覆層の凸部9はマットフィルム3が本来
有するマット調を維持し、凹部8は凸部とは異なるマッ
ト調を持ったマット面になるので、コントラストの際立
った意匠性の高い樹脂被覆金属板1が得られる。
有するマット調を維持し、凹部8は凸部とは異なるマッ
ト調を持ったマット面になるので、コントラストの際立
った意匠性の高い樹脂被覆金属板1が得られる。
このように本発明方法によれば、マットフィルム3表面
にロールRの微細な荒れを転写させることなくエンボス
柄を形成できるから、得られるエンボス柄は白っぽさの
ない所定のマット調を有し、外観に優れたものとなる。
にロールRの微細な荒れを転写させることなくエンボス
柄を形成できるから、得られるエンボス柄は白っぽさの
ない所定のマット調を有し、外観に優れたものとなる。
本発明方法は、エンボス柄の白っぽさが目立ちやすい黒
などの濃色板の製造に特に効果的であり、例えば、冷蔵
庫の扉のような意匠性が重視される分野に適している。
などの濃色板の製造に特に効果的であり、例えば、冷蔵
庫の扉のような意匠性が重視される分野に適している。
(発明の効果)
本発明方法によれば、次のような効果が得られる。
1)白つぼさのないマット調を有し、輪郭が鮮明なエン
ボス柄が得られる。
ボス柄が得られる。
2)特に、エンボス柄の凹部または凸部の一方にさらに
異なるマット加工を施した場合には、凹部と凸部のマッ
ト面のコントラストが鮮やかな板が得られる。
異なるマット加工を施した場合には、凹部と凸部のマッ
ト面のコントラストが鮮やかな板が得られる。
3)表面にマットフィルムが存在することにより、エン
ボス柄が立体感をもって見える。
ボス柄が立体感をもって見える。
4)高融点のマットフィルムは、一般にPVCよりも耐
汚染性(汚れが付きにくい)、傷付き防止性が優れてい
るため、金属板にこれらの性能が付与されると共に、マ
ットフィルムがほぼ均一な厚さを保ち薄肉部が生じない
ので、エンボス柄を形成しても、これらの性能が低下し
ない。
汚染性(汚れが付きにくい)、傷付き防止性が優れてい
るため、金属板にこれらの性能が付与されると共に、マ
ットフィルムがほぼ均一な厚さを保ち薄肉部が生じない
ので、エンボス柄を形成しても、これらの性能が低下し
ない。
第1図は、本発明方法により得られる樹脂被覆金属板の
断面図、第2図はその平面図、第3図は本発明方法で得
られる別の樹脂被覆金属板の断面図、第4図はエンボス
ロールの断面図 1・・・樹脂被覆金属板 2・・・内層3・・・外層
5・・・金属板8・・・エンボス柄の凹
部 9・・・エンボス柄の凸部
断面図、第2図はその平面図、第3図は本発明方法で得
られる別の樹脂被覆金属板の断面図、第4図はエンボス
ロールの断面図 1・・・樹脂被覆金属板 2・・・内層3・・・外層
5・・・金属板8・・・エンボス柄の凹
部 9・・・エンボス柄の凸部
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 エンボス柄を有する樹脂被覆金属板の製法であって、 ポリ塩化ビニル樹脂からなる内層と、ポリ塩化ビニル樹
脂のエンボス適温よりも30℃以上高い融点を有し、か
つ厚さがポリ塩化ビニル樹脂層の厚さの1/4以下の高
融点樹脂からなるマットフィルムとを積層して樹脂被覆
層を構成し、その樹脂被覆層を、金属板への被覆前また
は被覆後に、ポリ塩化ビニル樹脂のエンボス適温でマッ
トフィルム側からエンボス加工することを特徴とするエ
ンボス柄を有する樹脂被覆金属板の製法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13055790A JPH0425460A (ja) | 1990-05-21 | 1990-05-21 | エンボス柄を有する樹脂被覆金属板の製法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13055790A JPH0425460A (ja) | 1990-05-21 | 1990-05-21 | エンボス柄を有する樹脂被覆金属板の製法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0425460A true JPH0425460A (ja) | 1992-01-29 |
Family
ID=15037115
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13055790A Pending JPH0425460A (ja) | 1990-05-21 | 1990-05-21 | エンボス柄を有する樹脂被覆金属板の製法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0425460A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010042575A (ja) * | 2008-08-12 | 2010-02-25 | Okura Ind Co Ltd | 化粧金属板、及びその製造方法 |
-
1990
- 1990-05-21 JP JP13055790A patent/JPH0425460A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010042575A (ja) * | 2008-08-12 | 2010-02-25 | Okura Ind Co Ltd | 化粧金属板、及びその製造方法 |
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