JPH04254454A - セメント混和剤 - Google Patents

セメント混和剤

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Publication number
JPH04254454A
JPH04254454A JP40912590A JP40912590A JPH04254454A JP H04254454 A JPH04254454 A JP H04254454A JP 40912590 A JP40912590 A JP 40912590A JP 40912590 A JP40912590 A JP 40912590A JP H04254454 A JPH04254454 A JP H04254454A
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JP
Japan
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cement
weight
dispersant
parts
water
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Pending
Application number
JP40912590A
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English (en)
Inventor
Akitoshi Tsuji
辻 彰敏
Shoichi Fukushima
福島 正一
Tatsuya Mizunuma
水沼 達也
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Publication date
Application filed by Kao Corp filed Critical Kao Corp
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Publication of JPH04254454A publication Critical patent/JPH04254454A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、セメント又はセメント
配合物の混和剤に関するものであり、更に詳しくは水硬
性セメント配合物であるコンクリート、モルタル又はセ
メントペースト用分散剤により連行される粗大泡を消泡
し、この効果を長期間保持し、更には水不溶性共重合物
、水溶性高分子、及び起泡剤を併用する事により流動性
及び空気量の経時による変化を防止し、その施工性と作
業性を改善するセメント混和剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、セメント、水及び砂、砂利、及び
混和剤等よりなるコンクリートには分散剤(減水剤)が
使用されている。一般に使用されている分散剤としては
、ナフタレンスルホン酸ホルムアルデヒド高縮合物系、
スルホン化メラミン樹脂系、リグニンスルホン酸系、メ
チルナフタレンスルホン酸ホルムアルデヒド高縮合物系
、フェノール系、ポリカルボン酸系、ポリカルボン酸の
部分エステル系、及びフェノール/アニリンスルホン酸
共縮合物系等の分散剤が市販され使用されているが、こ
れら分散剤中には通常の使用量に於て気泡が多量に連行
される分散剤がある。従って、この気泡を消泡させる為
に通常消泡剤が使用されている。これらの技術としては
、特開昭50−82123 号公報及び特公昭57−2
669号公報がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
技術では、消泡効果の持続性、即ち分散剤と消泡剤を配
合したものは、配合直後は消泡効果があるが、時間の経
過と共に消泡効果が少なくなると言う問題点がある。特
に高温時にこの傾向が大きい。
【0004】コンクリート用分散剤(減水剤)としてナ
フタレンスルホン酸ホルムアルデヒド高縮合物系、メラ
ミン樹脂系、リグニンスルホン酸系、メチルナフタレン
スルホン酸ホルムアルデヒド高縮合物系、フェノール系
、ポリカルボン酸系、ポリカルボン酸の部分エステル系
、及びフェノール/アニリンスルホン酸共縮合物系等、
多量の分散剤が市販され実用化されているが、通常の使
用量では多量に空気が連行され、JASS(日本建築学
会)規定による空気量3.0〜5.0 %の範囲を超え
てしまい、実使用に当たっては、消泡剤を併用し使用し
ている物(例えばリグニンスルホン酸系分散剤)あるい
はコンクリート二次製品分野に用いる分散剤は、高強度
の面から出来る限り低空気連行性にする為に分散剤に消
泡剤を併用する場合がある(例えばナフタレンスルホン
酸ホルムアルデヒド高縮合物系分散剤)。通常分散剤と
消泡剤を併用する場合は、予め分散剤と消泡剤は混合さ
れている。しかしながら、時間が経つに従って消泡性能
が低下、即ち貯蔵安定性が低下する(以後この現象を「
劣化」と称する。)問題があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、消泡剤と
して化学的に安定で安全性の高いジメチルポリシロキサ
ン系エマルジョン型消泡剤の粒径に着目し検討を行った
結果、ジメチルポリシロキサンを主成分とするエマルジ
ョンに上記の如きセメント分散剤を添加し加熱する事に
より得られるセメント混和剤が、消泡性能の劣化が非常
に少ないことを見出し本発明を完成した。即ち本発明は
、ジメチルポリシロキサンを主成分とするエマルジョン
とセメント分散剤を混合し、水の沸点以下で加熱処理を
行なう事によって得られるセメント混和剤に係わるもの
である。本発明のセメント混和剤は加熱処理後のエマル
ジョン粒子の粒径分布が0.5 μm〜40μmが30
〜70%、40μm〜 300μmが70〜30%より
なる。
【0006】本発明に於いては、ジメチルポリシロキサ
ンを主成分とするエマルジョンとセメント分散剤との混
合物に、更に水溶性共重合物、水溶性高分子、及び起泡
剤の1種または2種以上を併用することが好ましい。
【0007】本発明に用いられるセメント分散剤として
は、ナフタリンスルホン酸ホルムアルデヒド高縮合物系
、メチルナフタリンスルホン酸ホルムアルデヒド高縮合
物系、スルホン化メラミン樹脂系、リグニンスルホン酸
系、フェノール系、ポリカルボン酸系{ワークシリーズ
〔日本ゼオン(株)製〕}、ポリカルボン酸の部分エス
テル系{チューポールシリーズ〔第一工業(株)製〕}
、アニリンスルホン酸系{パリックシリーズ〔藤沢薬品
(株)製〕}等が挙げられる。
【0008】本発明に用いられるジメチルポリシロキサ
ンは、分子量が5000〜50000 のものである。 通常市販されているエマルジョン型消泡剤は、シリコン
オイルにコロイダルシリカ及びノニオン性活性剤を添加
し乳化しているが、この消泡剤1重量部にセメント分散
剤を20〜1000重量部添加し、好ましくは60℃〜
98℃さらに好ましくは90℃以上、且つ好ましくは5
〜48時間さらに好ましくは10時間以上で少なくとも
温度×時間=500 ℃hrs.以上となる条件を満た
す様に加熱することが好ましい。特に好ましくは800
 〜1400℃hrs.の加熱条件である。この条件で
加熱することにより、前記粒径分布を有するエマルジョ
ンが容易に得られる。低温で加熱しても効果は認められ
るものの、反応に長時間を要するために実用的でない。 逆に長時間加熱を行うと分解や凝集が起こり、安定な混
和剤が得られにくい。しかしながら、市販消泡剤のみで
加熱しても前記粒径分布を有する消泡剤は得られない。 これは、市販消泡剤に含まれる乳化剤の殆どがノニオン
性で曇点を有しており、高温加熱処理する事により凝集
し粗大粒子になる為と推察される。本発明の実施に当っ
ては市販消泡剤、例えばSH5573,SH5561,
SH8730〔東レ・ダウコーニング(株)製〕、KM
72F,KM75〔信越化学(株)製〕、及びTSA7
70〔東芝シリコン(株)製〕等のジメチルポリシロキ
サン系消泡剤と、上記セメント分散剤を加熱処理する事
により上記粒径分布を有するエマルジョンである本発明
のセメント混和剤組成物が容易に得られる。
【0009】このようにして得られた消泡剤及び分散剤
配合物である本発明のセメント混和剤は、このまま使用
しても良いが、更に上記セメント分散剤の1種又は2種
以上と配合しても良い。更には必要に応じ水不溶性共重
合物、水溶性高分子、及び起泡剤の1種又は2種以上と
併用する事によりエアーロス、スランプロス、ブリージ
ング、モルタル分離の少ない優れたコンクリートが得ら
れる。この場合の配合比はセメント分散剤の種類により
変動するが、セメント分散剤、水不溶性共重合物、水溶
性高分子、及び起泡剤総量100重量部に対し0.05
〜3重量部含む様に配合し実用に供せられる。
【0010】また上記市販消泡剤とセメント分散剤、水
不溶性共重合物、水溶性高分子、及び起泡剤との配合物
を加熱する事により前記粒径分布を有する配合物を調製
する事も可能である。この場合セメント分散剤を50重
量部以上含む必要がある。このようにして得られた消泡
剤及び分散剤配合物が劣化性に優れているかについては
、詳細については不明であるが以下のように推察出来る
【0011】消泡剤による消泡機構は、ジメチルポリシ
ロキサンが気液界面に配向し、気泡に付着し、表面張力
の差により泡膜が引っ張られ破泡すると言われている。 この時に重要なのがジメチルポリシロキサンの親和性で
ある。水に対する親和性が低いとジメチルポリシロキサ
ンが系内より排除され気液界面に多量に凝集し、容器の
壁面に付着し、消泡効果の持続性に劣る。逆に親和性が
高すぎると、水系中で安定なエマルジョンとして存在し
気液界面に配向され難くなり、その結果消泡効果が少な
くなるので、好ましくない。
【0012】また一般に安定なエマルジョンは粒径が小
さく、反対に不安定なエマルジョンは粒径が大きい。従
って本発明品である粒径40〜 300μmの物は比較
的不安定なエマルジョンであり、気液界面に配向され初
期の消泡性に寄与する。時間の経過とともに、これら粗
大粒子は凝集し、器壁に付着し、消泡性がなくなるが、
粒径が0.5 〜40μmの安定なエマルジョン粒子が
次第に合一し不安定となり、気液界面に配向し消泡性に
寄与する為に劣化が少なくなり、即ち不安定な粒子(粒
径の大きい物)が次から次に気液界面に配向、凝集を繰
り返す事により長期間消泡性能を持続するものと考えら
れる。なお本発明で言う粒径分布は、レーザ回折式粒度
分布測定装置(LA−500型、(株)堀場製作所製)
により測定した値である。本発明で言う水不溶性共重合
物とは炭素数2〜8のオレフィンとエチレン性不飽和ジ
カルボン酸無水物との共重合物またはその多価金属塩(
Zn,Ca,Fe,Ni,Cu)である。かかる共重合
物を構成する炭素数2〜8のオレフィンとしては、例え
ばエチレン、プロピレン、n−ブテン、イソブチレン、
n−ペンテン、シクロペンテン、2−メチル−1−ブテ
ン、n−ヘキセン、2−メチル−1−ペンテン、3−メ
チル−1−ペンテン、4−ブチル−1−ペンテン、2−
エチル−1−ブテン、ジイソブチレン及びこれらの混合
物が挙げられるが、特にイソブチレンが好ましい。また
、エチレン性不飽和ジカルボン酸無水物としては、無水
マレイン酸、無水イタコン酸、無水シトラコン酸等が挙
げられるが、無水マレイン酸が好ましい。共重合物の平
均分子量は500 〜50,000程度が好ましく、こ
の範囲より平均分子量が小さいと分散能が不足であり、
また、この範囲より平均分子量が大きいと分散剤として
よりも凝集剤としての効果が大きくなり、スランプロス
防止効果を示さない。本発明に用いられる共重合物の平
均分子量は、ポリスチレンスルホン酸を基準物質とする
水系ゲルパーミエイションクロマトグラフィーにより求
められる重量平均分子量を示す。
【0013】本発明で用いられる共重合物の微粒化物の
平均粒径は0.1 〜20μmであることが望ましく、
更に望ましくは0.1 〜5μmである。共重合物の平
均粒径が0.1 μm未満では、徐放速度が速すぎてコ
ンクリートのスランプ保持性能が得られない。一方、2
0μm以上では徐放速度が遅いために添加量を増大しな
ければならなかったり、共重合物が局大化してコンクリ
ート物性に悪影響を与えたりする。
【0014】本発明でいう起泡剤とは、樹脂酸又は樹脂
酸多価金属塩(特開平1−270547号公報)等の徐
放性起泡剤、あるいは樹脂酸塩(水溶性塩)、アルキル
ベンゼンスルホン酸塩、アルキルスルホン酸のトリエタ
ノールアミン塩、ポリオキシエチレンアルキル硫酸塩、
α−オレフィンスルホン酸等のアニオン活性剤、これら
の塩として1〜3価の金属塩が可能であるが、好ましく
は例えばNaやK等のアルカリ金属塩である。あるいは
ポリオキシエチレンアルキルフェノール、脂肪酸エステ
ルのエマルジョン(特開平1−270548号公報)等
のノニオン活性剤、アルキルベタイン等の両性活性剤を
併用することが可能である。しかし、以上述べた活性剤
に限定されるものでない。
【0015】本発明に用いられるセメント分散剤として
は、ナフタリンスルホン酸ホルムアルデヒド高縮合物系
、メチルナフタリンスルホン酸ホルムアルデヒド高縮合
物系、スルホン化メラミン樹脂系、リグニンスルホン酸
系、フェノール系、ポリカルボン酸系{ワークシリーズ
〔日本ゼオン(株)製〕}、ポリカルボン酸の部分エス
テル系{チューポールシリーズ〔第一工業(株)製〕}
、アニリンスルホン酸系{パリックシリーズ〔藤沢薬品
(株)製〕}等が挙げられる。
【0016】本発明のセメント混和剤のセメント配合物
への添加法としては、混練り水へ添加溶解させる方法及
び一旦練り上がったセメント配合物へ添加する方法があ
る。本発明のセメント用混和剤をコンクリートに添加す
る場合、減水剤とスランプロス防止剤と、消泡剤と、及
び起泡剤とを別々に添加しても、同時に添加する場合と
その効果に差異は認められない。通常は減水剤とスラン
プロス防止剤、消泡剤、及び起泡剤は予め水中に保存さ
れ使用されるが、粉末状で配合し使用してもその効果に
差異は認められない。
【0017】本発明のセメント混和剤のセメントに対す
る使用量は、必須成分として0.05〜5%(重量比)
である。使用量が0.05%(重量比)以下であると、
混和剤の効果が発現しにくく、一方5%(重量比)以上
であると、水不溶性共重合体による凝結遅延が起こり易
い。また、他のセメント添加剤(材)、例えば流動化剤
、防水剤、膨張剤(材)、グラスファイバー、スチール
ファイバー、フライアッシュ、及び高炉スラグ等の併用
も可能である。
【0018】
【実施例】以下、実施例により本発明品の特徴を説明す
るが、本発明品はこれらの実施例に限定されるものでな
い。
【0019】製造例1   市販ジメチルポリシロキサン系エマルジョン消泡剤
〔TSA770、東芝シリコン(株)製〕2重量部に、
ナフタレンスルホン酸ホルムアルデヒド高縮合物系分散
剤〔マイテイ150 、花王(株)製〕100 重量部
を配合し、90℃にて12時間加熱した。この配合物の
粒径分布を測定した結果0.5 〜40μmが45%、
40〜 300μmが55%よりなる配合物を得た。
【0020】製造例2   市販ジメチルポリシロキサン系エマルジョン消泡剤
〔TSA770、東芝シリコン(株)製〕1.2 重量
部にイソブチレン・無水マレイン酸共重合体Zn塩(平
均分子量11500 、平均粒径0.82μm)10重
量部、ポリビニルアルコール〔PVA124、クラレ(
株)製〕0.05重量部、樹脂酸Zn塩(平均粒径 0
.4μm)0.3 重量部、リグニンスルホン酸系分散
剤〔 BORRESPERSE−NA、BORREGA
ARD社製、水に溶解し30%液として使用〕20重量
部、ナフタレンスルホン酸ホルムアルデヒド高縮合物系
分散剤〔マイテイ150 、花王(株)製〕80重量部
配合し、95℃にて10時間加熱した。加熱後、遠心分
離を行いイソブチレン・無水マレイン酸共重合体Zn塩
、樹脂酸Zn塩を除去した後、粒径分布を測定した結果
0.5 〜40μmが37%、40〜 300μmが6
3%よりなる配合物を得た。
【0021】製造例3   市販ジメチルポリシロキサン系エマルジョン消泡剤
〔SH8730、東レ・ダウコーニング(株)製〕1.
8 重量部に、メラミンスルホン酸系分散剤〔マイテイ
150 V2、花王(株)製〕19重量部、フェノール
・アニリンスルホン酸系分散剤〔パリックFP200S
、藤沢薬品(株)製〕20重量部、ナフタレンスルホン
酸ホルムアルデヒド高縮合物系分散剤〔マイテイ150
 、花王(株)製〕60重量部配合し、93℃にて10
時間加熱した。この配合物の粒径分布を測定した結果、
0.5 〜40μmが59%、40〜 300μmが4
1%よりなる配合物を得た。
【0022】製造例4   市販ジメチルポリシロキサン系エマルジョン消泡剤
〔SH5560、東レ・ダウコーニング(株)製〕3.
2 重量部にナフタレンスルホン酸ホルムアルデヒド高
縮合物系分散剤〔マイテイ150 、花王(株)製〕1
00 重量部、水溶性高分子ポリビニルアルコール〔P
VA124、クラレ(株)製〕0.08重量部を配合し
、90℃にて11時間加熱した。この配合物の粒径分布
を測定した結果、0.5 〜40μmが66%、40〜
300μmが66%、40〜 300μmが34%より
なる配合物を得た。
【0023】「コンクリート試験用混和剤の調製」混和
剤1   製造例1により調製した配合物25重量部にナフタ
レンスルホン酸ホルムアルデヒド高縮合物系分散剤〔マ
イテイ150 、花王(株)製〕を75重量部配合し、
更にイソブチレン・無水マレイン酸共重合体Zn塩(平
均分子量11500 、平均粒径0.68μm)12重
量部、樹脂酸Zn塩(平均粒径0.4 μm)0.8 
重量部を配合した。
【0024】混和剤2   製造例2により調製した配合物を分散剤として使用
した。
【0025】混和剤3   製造例3により調製した配合物20重量部に、メラ
ミンスルホン酸系分散剤〔マイテイ150 V2、花王
(株)製〕80重量部、ポリオキシエチレンアルキルエ
ーテルサルフェートNa塩〔エマール20C 、花王(
株)製〕0.6 重量部配合した。
【0026】混和剤4   製造例4により調製した配合物17重量部に、リグ
ニンスルホン酸系分散剤〔B−0RRESPERSE−
NA、BORREGAARD社製、水に溶解し30%液
として使用〕70重量部、メチルナフタレンスルホン酸
ホルムアルデヒド高縮合物系分散剤「合成品」13重量
部を配合した。
【0027】以上の配合物を38℃恒温室に保存し所定
期間後、取り出しコンクリート空気量の測定を行った。
【0028】また比較例として下記混和剤を調製した。
【0029】混和剤A   市販ジメチルポリシロキサン系エマルジョン消泡剤
〔TSA770、東芝シリコン(株)製〕2重量部に、
ナフタレンスルホン酸ホルムアルデヒド高縮合物系分散
剤〔マイテイ150 、花王(株)製〕100 重量部
を配合した。この配合物の粒径分布を測定した結果、5
〜10μmが85%、10〜 300μmが15%より
なる配合物を得た。この配合物25重量部に、ナフタレ
ンスルホン酸ホルムアルデヒド高縮合物系分散剤〔マイ
テイ150 、花王(株)製〕を75重量部配合し、更
にイソブチレン・無水マレイン酸共重合体Zn塩(平均
分子量11500 、平均粒径0.68μm)12重量
部、樹脂酸Zn塩(平均粒径 0.4μm)0.8 重
量部を配合した。この配合物の粒径分布を測定した結果
、0.5 〜40μmが98%、40〜 300μmが
2%よりなる配合物を得た。
【0030】混和剤B   市販ジメチルポリシロキサン系エマルジョン消泡剤
〔TSA770、東芝シリコン(株)製〕1.2 重量
部にイソブチレン・無水マレイン酸共重合体Zn塩(平
均分子量11500 、平均粒径0.82μm)10重
量部、ポリビニルアルコール〔PVA124、クラレ(
株)製〕0.05重量部、樹脂酸Zn塩(平均粒径、0
.4 μm)0.3重量部、リグニンスルホン酸系分散
剤〔BORRSPERSE−NA、BORREGAAR
D社製、水に溶解し30%液として使用〕20重量部、
ナフタレンスルホン酸ホルムアルデヒド高縮合物系分散
剤〔マイテイ150 、花王(株)製〕80重量部配合
した。配合後、遠心分離を行いイソブチレン・無水マレ
イン酸共重合体Zn塩、樹脂酸Zn塩を除去した後、粒
径分布を測定した結果0.5 〜40μmが90%、4
0〜300 μmが10%よりなる配合物を得た。
【0031】混和剤C   市販ジメチルポリシロキサン系エマルジョン消泡剤
〔SH8730、東レ・ダウコーニング(株)製〕1.
8 重量部にメラミンスルホン酸系分散剤〔マイテイ1
50 V2、花王(株)製〕19重量部、フェノール・
アニリンスルホン酸系分散剤〔パリックFP200S、
藤沢薬品(株)製〕20重量部、ナフタレンスルホン酸
ホルムアルデヒド高縮合物系分散剤〔マイテイ150 
、花王(株)製〕60重量部配合した。この配合物20
重量部にメラミンスルホン酸系分散剤〔マイテイ150
 V2、花王(株)製〕80重量部、ポリオキシエチレ
ンアルキルエーテルサルフェートNa塩〔エマール20
C、花王(株)製〕0.6 重量部配合した。この配合
物の粒径分布を測定した結果、0.5 〜40μmが1
0%、40〜 300μmが80%( 0.5μm以下
が10%)よりなる配合物を得た。
【0032】混和剤D   市販ジメチルポリシロキサン系エマルジョン消泡剤
〔SH5560、東レ・ダウコーニング(株)製〕3.
2 重量部にナフタレンスルホン酸ホルムアルデヒド高
縮合物系分散剤〔マイテイ150 、花王(株)製〕1
00 重量部、水溶性高分子ポリビニルアルコール〔P
VA124、クラレ(株)製〕0.08重量部を配合し
、90℃にて11時間加熱した。この配合物17重量部
に、リグニンスルホン酸系分散剤〔BORRESPER
ESE−NA 、BORREGAARD社製、水に溶解
し30%液にして使用〕70重量部、メチルナフタレン
スルホンホルムアルデヒド高縮合物系分散剤〔合成品、
40%品〕13重量部を配合した。この配合物の粒径分
布を測定した結果、0.5 〜40μmが66%、40
〜300μmが10%( 0.5μm以下24%)より
なる配合物を得た。
【0033】混和剤E   市販ジメチルポリシロキサン系消泡剤〔アンチフォ
ームE20 、花王(株)製〕0.5重量部に、ナフタ
レンスルホン酸ホルムアルデヒド高縮合物系分散剤〔マ
イテイ150 、花王(株)製〕28重量部、リグニン
スルホン酸系分散剤〔BORRESPER−SE−NA
、BORREGAARD社製、水に溶解し30%液にし
て使用〕72重量部を配合し、90℃で12時間加熱し
た。この配合物の粒径分布を測定した結果、0.5 〜
40μmが5%、40〜 300μmが95%よりなる
配合物を得た。
【0034】混和剤F   市販ジメチルポリシロキサン系エマルジョン消泡剤
〔TSA770、東芝シリコン(株)製〕を90℃で1
2時間加熱した。このエマルジョンの平均粒径を測定し
た結果、0.5 〜40μmが100 %(10μm以
下が5%)であった。この消泡剤0.5 重量部に、リ
グニンスルホン酸系分散剤〔BORRESPERSE−
NA、BORREGAARD社製、水に溶解し30%液
として使用〕45重量部、ナフタレンスルホンホルムア
ルデヒド高縮合物系分散剤〔マイテイ150 、花王(
株)製〕55重量部配合した。この配合物の粒径分布を
測定した結果、0.5 〜40μmが100 %よりな
る配合物を得た。
【0035】以上の分散剤を38℃恒温室に保存し所定
期間後、取り出しコンクリート空気量の測定を行った。
【0036】〔コンクリート試験〕 コンクリート配合   W/C=51.3% S/A=49.3% W=水 A=S+G C=330Kg/m3(中央ポルトランドセメント)S
=紀ノ川産川砂 G=宝塚産砕石 試験法   上記コンクリート配合物に混和剤を添加し傾胴式ミ
キサーにて3分間混練後、コンクリート空気量を測定し
た。コンクリートスランプは18±1cmになるよう混
和剤量で調整した。尚、コンクリートに対する混和剤の
添加量は、固型分換算で示す。
【0037】測定結果を表1に示す。
【0038】(評価結果)表1に示す様に、本発明品は
、比較品に比べて分散剤により連行されるコンクリート
空気量を長期間消泡(抑泡)せしめる優れた混和剤であ
る事が判る。
【0039】
【表1】
【0040】
【発明の効果】本発明によるセメント混和剤を使用する
ことにより、水硬性セメント配合物であるコンクリート
、モルタル又はセメントペースト用分散剤により連行さ
れる粗大泡を消泡する効果を長期間保持し、更には水不
溶性共重合物、水溶性高分子、及び起泡剤を併用する事
により流動性及び空気量の経時による変化を防止するこ
とが可能となる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  ジメチルポリシロキサンを主成分とす
    るエマルジョンとセメント分散剤を混合し、水の沸点以
    下で加熱処理を行なう事によって得られるセメント混和
    剤。
  2. 【請求項2】  加熱処理後のエマルジョン粒子の粒径
    分布が、0.5 μm〜40μmが30〜70%で、且
    つ40μm〜 300μmが70〜30%である事を特
    徴とする請求項1記載のセメント混和剤。
  3. 【請求項3】  ジメチルポリシロキサンを主成分とす
    るエマルジョンとセメント分散剤との混合物に、更に水
    不溶性共重合物、水溶性高分子、及び起泡剤の1種また
    は2種以上を併用することを特徴とする請求項1又は2
    記載のセメント混和剤。
JP40912590A 1990-12-28 1990-12-28 セメント混和剤 Pending JPH04254454A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008037663A (ja) * 2006-08-01 2008-02-21 Shin Etsu Chem Co Ltd 水硬性組成物

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008037663A (ja) * 2006-08-01 2008-02-21 Shin Etsu Chem Co Ltd 水硬性組成物
JP4577521B2 (ja) * 2006-08-01 2010-11-10 信越化学工業株式会社 水硬性組成物

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