JPH0425428B2 - - Google Patents

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JPH0425428B2
JPH0425428B2 JP59015056A JP1505684A JPH0425428B2 JP H0425428 B2 JPH0425428 B2 JP H0425428B2 JP 59015056 A JP59015056 A JP 59015056A JP 1505684 A JP1505684 A JP 1505684A JP H0425428 B2 JPH0425428 B2 JP H0425428B2
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JP
Japan
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engine
intake air
ignition timing
air amount
amount
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JP59015056A
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Satoru Takizawa
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Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0425428B2 publication Critical patent/JPH0425428B2/ja
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D41/00Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents
    • F02D41/02Circuit arrangements for generating control signals
    • F02D41/14Introducing closed-loop corrections
    • F02D41/1497With detection of the mechanical response of the engine
    • F02D41/1498With detection of the mechanical response of the engine measuring engine roughness
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D41/00Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents
    • F02D41/02Circuit arrangements for generating control signals
    • F02D41/04Introducing corrections for particular operating conditions
    • F02D41/06Introducing corrections for particular operating conditions for engine starting or warming up
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02PIGNITION, OTHER THAN COMPRESSION IGNITION, FOR INTERNAL-COMBUSTION ENGINES; TESTING OF IGNITION TIMING IN COMPRESSION-IGNITION ENGINES
    • F02P5/00Advancing or retarding ignition; Control therefor
    • F02P5/04Advancing or retarding ignition; Control therefor automatically, as a function of the working conditions of the engine or vehicle or of the atmospheric conditions
    • F02P5/145Advancing or retarding ignition; Control therefor automatically, as a function of the working conditions of the engine or vehicle or of the atmospheric conditions using electrical means
    • F02P5/1455Advancing or retarding ignition; Control therefor automatically, as a function of the working conditions of the engine or vehicle or of the atmospheric conditions using electrical means by using a second control of the closed loop type
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D2200/00Input parameters for engine control
    • F02D2200/02Input parameters for engine control the parameters being related to the engine
    • F02D2200/10Parameters related to the engine output, e.g. engine torque or engine speed
    • F02D2200/1015Engines misfires
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/40Engine management systems

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Electrical Control Of Ignition Timing (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 この発明は、内燃機関の点火時期及び燃料供給
を制御する制御装置に関する。
従来技術 従来、内燃機関の点火時期及び燃料供給を制御
する制御装置の内、点火時期を制御する点火時期
制御装置としては、例えば「昭和54年6月日産自
動車株式会社発行ECCS L系エンジン技術解読
書第46〜54頁」に記載されているようなものがあ
る。
このような点火時期制御装置について第1図を
参照して説明する。
この点火時期制御装置のコントロールユニツト
1は、CPU(中央処理装置)11、ROM(リー
ド・オンリ・メモリ)12、RAM(ランダム・
アクセス・メモリ)13及びI/O(入出力装置)
14等からなるマイクロコンピユータで構成さ
れ、そのROM12に格納したプログラムに基づ
いて点火時期を制御する。
このコントロールユニツト1のROM12に
は、第2図に示すような機関回転数に対応する点
火時期値データのテーブルXと、第3図に示すよ
うな機関回転数及び吸気管吸入空気量に対応する
点火時期値データのテーブルYとを格納してあ
る。
また、このコントロールユニツト1は、クラン
ク角度を検出するクランク角センサ2からの角度
信号P1を計算して機関回転数を算出し、機関の
吸気管に吸入される空気を検出するエアフロメー
タ3からの吸気管吸入空気量信号P2に基づいて
吸入空気量を算出する。
そして、スロツトルバルブが全閉になつたこと
を検出するスロツトル閉スイツチ4からスロツト
ル閉信号P3が入力されているときには、テーブ
ルXを選択して機関回転数に対応する点火時期値
データを読出し、またスロツトル閉信号P3が入
力されていないときにはテーブルYを選択して機
関回転数及び吸気管吸入空気量に対応する点火時
期値データを読出し、クランク角センサ2からの
基準位置信号P4に基づいて、読出した点火時期
値データに対応するタイミングでパワートランジ
スタ5をオフ状態にする。
それによつて、バツテリ6から点火コイル7の
一次巻線7aに流れていた一次電流が遮断され
て、その二次巻線7bに高電圧が発生し、この高
電圧がデイストリビユータ8で分配されて順次点
火プラグ9A〜9Dに給電され、火花放電を発生
させて点火する。
次に、燃料供給を制御する燃料供給制御装置と
しては、例えば「昭和55年7月20日株式会社山海
堂発行自動車工学全書第4巻ガソリンエンジン第
201〜204頁」に記載されているようなものがあ
る。
このような燃料供給制御装置について第4図を
参照して説明する。
この燃料供給制御装置においては、燃料は、フ
ユーエルタンク21からフユーエルポンプ22に
吸入圧送された後、フユーエルダンパ23によつ
て脈動が抑えられ、フユーエルフイルタ24によ
つてゴミや水分が除去されて、機関25に装着し
たフユーエルインジエクタ26に供給される。な
お、プレツシヤレギユレータ27は、フユーエル
インジエクタ26に供給する燃料圧力を一定にす
る。
一方、空気は、エアーフイルタ31を介して内
部に取入れられた後、エアフロメータ32及びス
ロツトルバルブ33を介して、インテークマニホ
ールド34から機関25の各シリンダに供給され
る。なお、エアーレギユレータ35は、始動時や
暖気運転時にインテークマニホールド34内に補
助空気を導入し、吸入空気量を増大させる。
そして、コントロールユニツト41は、第1図
のコントロールユニツト1と同様にマイクロコン
ピユータで構成され、エアフロメータ32からの
吸気管吸入空気量信号、スロツトルバルブ33の
全閉を検出する図示しないスロツトル閉スイツチ
からのスロツトル閉信号、水温センサ42からの
水温信号、図示しないバツテリの電圧検出信号、
スタータモータの作動を検出するスタータスイツ
チからのスタータ信号、図示しないクランク角度
を検出するクランク角センサからの角度信号等を
入力し、これ等の入力結果に基づいて各気筒のフ
ユーエルインジエクタ26を同時に機関1回転に
つき1度駆動制御して燃料供給量を制御する。
つまり、コントロールユニツト41は、エアフ
ロメータ32からの吸気管吸入空気量信号及びク
ランク角センサからの角度信号に基づいて、一回
転当りの吸気管吸入空気量に比例した噴射量(基
本噴射量)Tpを、 Tp=K・Q/N の演算をして算出する。なお、Qは吸気管吸入空
気量、Nは機関回転数である。
そして、この基本噴射量Tpを、各種センサか
らの検出信号に基づいて以下のように補正する。
始動後増量補正(KAS):円滑な始動特性を得る
ため及び始動からアイドリングへの移行を円滑
に行なうための補正であり、補正係数KASは
スタータモータがオンした時に第5図に示す初
期値となり、時間の経過と共に「0」になる。
バツテリ電圧補正(TS):フユーエルインジエク
タの駆動電圧(バツテリ電圧)の変動によるフ
ユーエルインジエクタの有効開弁時間の変化の
補正であり、補正値TSは第7図をも参照して、 TS=a+b(14−VB) で求める。なお、a、bは各々定数であり、
VBはバツテリ電圧である。
水温増量補正(FT):機関が充分暖機されていな
いときの補正であり、補正係数FTは第8図に
示す。
また、機関始動時には、 Tp1=Tp×(1+KAS)×1.3+TS Tp2=TST×KNST×KTST の演算をして、Tp1及びTp2のいずれか値が大き
い方を燃料噴射量とする。なお、TSTは始動時
基本噴射量(第9図)、KNSTは回転数補正係数
(第10図)及びKTSTは時間補正係数(第11
図)である。
なお、以下の説明では内燃機関の制御装置を構
成する点火時期制御装置及び燃料供給制御装置を
個別的に述べたが、同一機関を制御する場合に
は、同一のコントロールユニツトで点火時期及び
燃料供給を制御する。
このように、従来の内燃機関の制御装置にあつ
ては、燃料供給量を現在の機関回転数及び現在の
吸気管吸入空気量に応じて制御し、また点火時期
をアイドリング時には機関回転数によつて、それ
以外の時には機関回転数及び吸気管吸入空気量に
よつて、夫々一義的に決定して制御していた。
しかしながら、特にスロツトル開度が全閉であ
るいは全閉付近の場合、すなわちスロツトル部で
ソニツク状態が実現して、スロツトルを通つて吸
気管に吸入される空気量が一定の(スロツトル開
面積のみで決定される)場合には、機関回転数の
変動によつて、燃料が機関回転数の逆数に対応し
て供給されるが、シリンダに流入する実際の吸入
室気量は吸気管容積等の影響によつて機関回転数
の変化に対して略一次遅れの応答で変化するの
で、空燃比が不安定になる。
そのため、特にクラツチミート等によつて機関
回転数が急激に減速したときに、空燃比が過濃に
なり、エンストが発生しやすくなる恐れもある。
また、空燃比が不安定なために、機関が発生す
るトルクの発生パターンがベースとなる空燃比
(設定ベース空燃比)によつて異なつてしまう恐
れもある。
しかも、前述したようにシリンダに流入する実
際の吸入空気量が機関回転数の変化に対して一次
遅れで変化するため、ベースとなる空燃比に関係
なく、機関の発生するトルクも機関回転数の変化
に対して一次遅れで変化する。
そのため、クラツチミート等によつて機関回転
数が減速しても、発生トルクの増加が遅れて、エ
ンストが発生しやすくなる恐れもある。
目 的 この発明は上記の点に鑑みてなされたものであ
り、機関回転数の変動時におけるシリンダ吸入空
気量の応答遅れによつて生じる設定ベース空燃比
の差異によるトルクの発生パターンの相違を抑制
し、且つ発生トルクの応答遅れを補正することに
よつて、高回転速度からのギヤ抜き時や、クラツ
チ・ミート等の負荷が加わつた場合等においても
エンストしないようにすることを目的とする。
構 成 そのため、この発明による内燃機関の制御装置
は、第12図に示すように、実シリンダ吸入空気
量算出手段Aで算出した機関回転数変化に対して
遅れをもつて変化する実シリダ吸入空気量に基づ
いて、燃料供給量制御手段Bが実シリンダ吸入空
気量に見合つた量の燃料を供給するように燃料供
給量を制御すると共に、機関回転数検出手段Cと
平均値算出手段Dとにより算出された機関回転数
と機関回転数の平均値とに基づいて偏差値演算手
段Eが実シリンダ吸入空気量に対応して発生する
機関の実発生トルクと機関回転数変化に対する実
シリンダ吸入空気量変化の応答恐れが無い場合に
発生する機関の理想トルクとの差に相当する偏差
値を算出し、該偏差値に基づいて、点火時期算出
手段Fで算出した機関の運転状態に応じた点火時
期を点火時期補正手段Gによつて前記偏差値がゼ
ロに近づくように補正するようにしたものであ
る。
実施例 以下、この発明の実施例を添付図面の第13図
以降を参照して説明する。なお、第1図又は第4
図と同一部分には同一符号を付してその部分の説
明は省略する。
第13図は、この発明の一実施例を示すブロツ
ク図である。
制御回路51は、第12図に示したシリンダ吸
入空気量算出手段A、燃料供給量制御手段B、機
関回転数検出手段C(クランク角センサ2と協
同)、平均値算出手段D、偏差値算出手段E、点
火時期算出手段F、点火時期補正手段Gを兼ねた
回路であり、CPU(中央処理装置)52、ROM
(リード・オンリ・メモリ)53、RAM(ランダ
ム・アクセス・メモリ)54及びA/D変換器を
内蔵したI/O(入出力装置)55等からなるマ
イクロコンピユータで構成してある。
そして、この制御回路51は、ROM53に格
納したプログラムに基づいてシリンダに実際に実
際に吸入される実シリンダ吸入空気量の算出演
算、実シリンダ吸入空気量に対応して発生する機
関の実発生トルクと機関回転数変化に対するシリ
ンダ吸入空気量変化の応答遅れが無い場合に発生
する機関の理想トルクとの差に相当する偏差値の
算出演算、燃料供給量制御、点火時期の算出演
算、点火時期の補正及び点火時期制御をする。
そのROM53には、実シリンダ吸入空気量の
算出、偏差値の算出、燃料供給量の算出、点火時
期の算出及び点火時期の補正に必要なデータやテ
ーブルをも格納してある。
また、I/O55のパワートランジスタ5の制
御に係る部分は、第14図に示すように、点火時
期データADD1をセツトされるADV(進角値)レ
ジスタ551と、リセツトパルスRS1でリセツト
されてクランク角センサ2からの角度(1°パル
ス)信号P2をカウントするカウンタ552と、
カウンタ552がリセツトされたときにパワート
ランジスタ5をオン状態にし、ADVレジスタ5
51にセツトされた点火時期データADD1とカウ
ンタ552のカウント値が一致したときにパワー
トランジスタ5をオフ状態にするコンパレータ5
53とからなる。
さらに、I/O55のフユーエルインジエクタ
(燃料噴射弁)26の駆動要パワートランジスタ
56の制御に係る部分は、第15図に示すよう
に、燃料噴射量データADD2をセツトされるEGI
(燃料噴射)レジスタ555と、リセツトパルス
RS2でリセツトされてクロツクパルスをカウント
するカウンタ556と、カウンタ556がリセツ
トされたときにパワートランジスタ56をオン状
態にし、EGIレジスタ555にセツトされた燃料
噴射量データADD2とカウンタ556のカウント
値が一致したときにパワートランジスタ56をオ
フ状態にするコンパレータ557とからなる。
スタータスイツチ57は、機関が始動状態にあ
るときにオン状態になるスイツチであり、その状
態に応じたスタータ信号P5を制御回路51の
I/O55に入力する。
また、アイドルスイツチ58は、機関がアイド
リング状態にあるときにオン状態になるスイツチ
であり、その状態に応じたアイドル信号P6を制
御回路51のI/O55に入力する。
なお、このアイドルスイツチ58に代えて、ス
ロツトルバルブが全閉であることを検出するスロ
ツトル閉スイツチを使用してもよい。
基準パルス発生器60は、機関が1回転する毎
に基準信号P8を発生して制御回路51のI/O
55に入力する。なお、この基準信号P8が第1
5図のカウンタ556のリセツトパルスRS2とな
る。
なお、制御回路51のI/O55には、図示し
ないが、水温センサからの水温検出信号やバツテ
リ6の電圧検出信号も入力される。
次に、このように構成した実施例の作用につい
て第16図以降をも参照して説明する。
まず、この制御装置における燃料噴射量制御及
び点火時期制御の原理について述べる。
第16図を参照して、従来から用いられている
所謂L−Jetro方式のの制御装置においては、機
関のスロツトルバルブ全開閉に、機関回転数Nを
同図イに示すように700rpmから600rpmにステツ
プ的に変化させた場合、単位時間当たりの吸気管
吸入空気量Q、1気筒1サイクル当たりのシリン
ダ吸入空気量Qa、1気筒1サイクル当たりの燃
料噴射量Tp、空燃比Y及び軸トルクTは夫々同
図ロ〜ヘに実線で示すようになる。
つまり、吸気管吸入空気量Qは、スロツトル全
閉時にはソニツク状態が実現しているため機関回
転数Nの変化にかかわらず略一定となる。
シリンダ吸入空気量Qaは、吸気管容積及び気
筒行程容積等の影響により、機関回転数Nの変化
に対して一次遅れの応答で変化する。
燃料噴射量Tpは、機関回転数N、吸気管吸入
空気量Qにより、Tp=K・Q/Nで表わされ、
吸気管吸入空気量Qが一定の場合には、機関回転
数Nの逆数に比例した量になる。
空燃比Yは、燃料噴射量Tpが機関回転数Nの
逆数に比例した量になるので、機関回転数Nが急
変した時には不安定になつて、機関回転数Nの急
変時にリツチ(Rich)化し、次第にベース空燃
比に戻る。
軸トルクTは、シリンダ吸入空気量Qaの応答
遅れによつて機関回転数Nの変化に対して一次遅
れの応答遅れが生じると共に、空燃比Yの変化に
よつて、すなわち設定ベース空燃比に違いによつ
て図に実線、破線及び一点鎖線で示すように応答
挙動(発生パターン)が異なる。
なお、その第16図ヘの実線は空燃比Yがリツ
チの時、破線は空気過剰率λがλ=1の時、一点
鎖線は空燃比Yがリーン(Lean)の時の挙動を
示す。
そこで、まず燃料噴射量Tpを、シリンダ吸入
空気量Qaに比例するように制御したとすると、
軸トルクTの発生パターン(挙動)は、第17図
ホに示すように、各設定ベース空燃比について略
同じになる(各線の意味は第16図ヘと同じ)。
しかしながら、軸トルクTが機関回転数Nの変
動に対して応答遅れがない理想的な応答をしたと
きの発生パターンは、第17図ホに二点鎖線で示
すようになるのであり、未だ機関回転数Nの変動
に対するシリダ吸入空気量Qaの応答遅れによる
応答遅れが存在する。
ところで、点火時期と軸トルクとは第18図に
示すような関係にあり、点火時期を変化させるこ
とによつて軸トルクも変化する。
したがつて、第17図ホに二点鎖線で示す機関
の理想的なトルク(理想トルク)と実線、破線及
び一点鎖線で示す機関が実際に発生するトルク
(実トルク)との差、つまり同図ヘに示す補正ト
ルク量ΔTが得られる分だけ点火時期を補正すれ
ば、実トルクとして理想トルクを得ることができ
る。
このように、シリンダ吸入空気量Qa(実際のシ
リンダ吸入空気量)に見合つた燃料噴射量Tpを
供給して設定ベース空燃比による発生軸トルクT
の発生パターンの差異を抑制した上で、点火時期
を補正して実トルクを理想トルクに近づけるので
ある。
次に、この燃料噴射量の制御及び点火時期の制
御について具体的に述べる。
まず、機関のシリンダに吸入される実際のシリ
ンダ吸入空気量(実シリンダ吸入空気量)Qa2
は、機関がアイドリング状態、すなわちスロツト
ル全閉状態(ソニツク流れが実現している状態)
では、機関回転数N及び単位時間当りの吸気管吸
入空気量Qによつて、 Qa2=(1−α)・Qa2′+α・2Q/CN と近似的に表わせることが確認されている。な
お、Qa2′は、1サイクル前の実シリンダ吸入空気
量、Cは気筒数、αは定数であり、体積効率を
η、気筒行程容積をv、吸気管容積をVとした場
合、α=η・v/Vで表わされる。
そこで、機関回転数N及び吸気管吸入空気量Q
を計測して、実シリンダ吸入空気量Qa2を予側
し、この実シリンダ吸入空気量Qa2に比例した燃
料噴射量Tpを供給すれば、機関回転数変動時の
空燃比を略一定に保つことができ、設定ベース空
燃比にかかわらず軸トルクの発生パターン(挙
動)が略同じになる。
また、機関回転数の変動による応答遅れがない
理想的なシリンダ吸入空気量(理想シリンダ吸入
空気量)Qa1は、機関回転数N及び吸気管吸入空
気量Qによつて、 Qa1=2Q/CN と表わすことができる。
ここで、前述のような燃料噴射制御をして空燃
比が略一定に保たれている場合、機関の発生する
トルクはシリンダ吸入空気量Qaに比例すると考
えられるので、理想トルクT1と実トルクT2との
差(トルク補正量ΔT)は、理想シリンダ吸入空
気量Qa1と実シリンダ吸入空気量Qa2との差に比
例すると考えられる。つまり、 ΔT∝Qa1−Qa2 の関係が成立つ。
ここで、スロツトル全閉時に限つてみると、前
述したようにスロツトル部ではソニツク流れが実
現しているため、吸気管吸入空気量Qは略一定と
なつている。
そこで、Q=一定として、アイドル設定条件時
付近の吸気管吸入空気量Qを用いて、K1=2Q/
Cとなる定数を設定すると、前述した理想シリン
ダ吸入空気量Qa1及び実シリンダ吸入空気量Qa2
は、 Qa1=K1・1/N Qa2=(1−α)Qa2′+α・K1・1/N と表わすことができる。
したがつて、理想トルクT1及び実トルクT2は、 T1=K2・1/N T2=(1−α)・T2′+α・T1 と表わすことができる。なお、K2は定数、T2′は
1サイクル前のT2の値である。
ここで、理想トルクT1の逆数(1/T1)及び
実トルクT2の逆数(1/T2)について考えてみ
ると、上記の結果より、 1/T1=K3・N∝N 1/T2=(1−β)・(1/T2′) +β・(1/T1)∝ と近似することができる。なお、 =(1−β)・′+β・N とする。また、(1/T2)′、′は各々1サイク
ル前の(1/T2)、の値である。
つまり、理想トルクT1と実トルクT2とを一致
させるには、現在の機関回転数Nと機関回転数の
加重平均値とが一致するように制御すればよ
い。
ここで、第16図の例における機関回転数N及
び機関回転数Nの加重平均値のパターンを示す
と、第19図に示すようになる。
そして、この場合における機関回転数Nと機関
回転数Nの加重平均値との差(偏差値)ΔN=
(−N)のパターンは、第19図ハに示すよう
になる。
この第19図ハ及び第17図ヘから分るよう
に、偏差値ΔN=−Nのパターンは、補正トル
ク量ΔTのパターンと略同じである。つまり、 ΔT=−N=ΔN の関係が成立する。
したがつて、この偏差値ΔN=−N、すなわ
ち補正トルク量ΔTに比例する値を算出して、こ
の算出結果を予め低めた関数あるいはテーブルデ
ータによつて点火時期の補正量に変換し、この補
正量分だけ点火時期を補正して、点火時期を制御
することによつてシリンダ吸入空気量の応答遅れ
によるトルクの応答遅れを補正すること出来る。
次に、第13図の制御回路51が実行する燃料
噴射量制御及び点火時期制御動作について第20
図以降をも参照して説明する。
まず、制御回路51は、フローは図示しない
が、スタータスイツチ57からのスタータ信号
P5を、RAM54の所定のアドレス(以下「アド
レスDI1」と称す)に格納し、アイドルスイツチ
58からのアイドル信号P6を、RAM54の所定
のアドレス(以下「アドレスDI2」と称す)に格
納する。
また、クランク角センサ2からの角度(1°パル
ス)信号P1を一定時間、例えば12.5msecの間カ
ウントして、そのカウント値を機関回転数Nとし
てRAM54の所定のアドレス(以下「アドレス
DN」と称す)に格納する。
さらに、エアフロメータ3からの吸気管吸入空
気量信号P2をI/O55のA/D変換器でA−
D変換した結果を、吸気管吸入空気量Qとして
RAM54の所定のアドレス(以下「アドレス
DQ」と称す)に格納する。
そして、制御回路51は、これ等の入力データ
に基づいて後述するようにバツクグラウンドジヨ
ブで燃料噴射量Tp及び点火時期の演算処理を行
なうと共に、第20図に示すように、クランク角
センサ2からの基準位置信号P4の入力によつて、
1サイクル毎、すなわち1点火毎に点火時期デー
タADD1を第14図のADVレジスタ551にセ
ツトすると共に、燃料噴射量Tpを更新し、機械
回転数Nの加重平均値を更新する。
また、更新後の燃料噴射量Tp、および加重平
均値の1サイクル前の値は各々Tp′および′
として保持される。
次に、制御回路51がバツクグラウドジヨブで
実行する燃料噴射量演算処理について第21図を
も参照して説明する。
まず、RAM54のアドレスDNに格納されて
いる機関回転数Nのデータ及びアドレスDQに格
納されている吸気管吸入空気量Qのデータを夫々
読出す。
そして、RAM54のアドレスDI2のデータを
読出して、アイドルスイツチ58がオン状態か否
か、すなわち機関がアイドリング状態か否かを判
別する。
この判別の結果、アドレススイツチ58がオン
状態でなければ、機関回転数N及び吸気管吸入空
気量Qに基づいて、通常の燃料噴射量Tpを、 Tp=K・Q/N の演算をして算出する。
これに対して、アイドルスイツチ58がオン状
態であれば、機関回転数N、吸気管吸入空気量Q
及び1サイクル(1点火)前の燃料噴射量Tpに
基づいて、アイドリング時のシリンダ吸入空気量
に見合つた燃料噴射量Tpを、 Tp=(1−α)・Tp′+α・K・Q/N の演算をして算出する。
なお、この燃料噴射量Tpは、前述したように
1サイクル毎に更新されて、1サイクル前の値は
燃料噴射量Tp′となる。
その後、従来と同様に各種センサからの検出信
号に基づいて燃料噴射量Tpを補正した補正燃料
噴射量TIを、例えば TI=Tp・(FT+KAS+KAI)+TS の演算をして算出する。
そして、この算出した補正燃料噴射量TIを燃
料噴射量データADD2として第15図のEGIレジ
スタ555にセツトする。
それによつて、第15図及び第22図も参照し
て、カウンタ556が基準パルス発生器60から
機関の1回転毎に発生される基準信号P8(リセツ
トパルスRS2)でリセツトされた時点Ta1で、コ
ンパレータ557がパワートランジスタ56をオ
ン状態にしてフユーエルインジエクタ26をオン
状態するので、燃料噴射が開始される。
そして、カウンタ556のカウント値がEGIレ
ジスタ555のセツト値と一致した時点Tb2で、
コンパレータ557がパワートランジスタ56を
オフ状態にしてフユーエルインジエクタ26をオ
フ状態にするので、燃料噴射が終了する。
このように、機関回転数N及び吸気管吸入空気
量Qに基づいてシリンダに実際に流入する空気量
(実シリンダ吸入空気量)算出して、この算出し
た実シリンダ吸入空気量に見合つた燃料噴射量を
供給するので、設定ベース空燃比による軸トルク
の発生パターン(挙動)の差異を抑制することが
できる。
次に、制御回路51がバツクグランドジヨブで
実行する点火時期演算処理について第23図を参
照して説明する。
まず、RAM54のアドレスDI1のデータを読
出して、スタータスイツチ57がオン状態か否
か、すなわち機関が始動状態か否かを判別する。
この判別の結果、スタータスイツチ57がオン
状態であれば、クランキング時の点火時期を演算
して、RAM54の所定のアドレス(以下「アド
レスADVL」と称す)に格納する。
これに対して、スタータスイツチ57がオン状
態でなければ、次にRAM54のアドレスDI2
データを読出して、アイドルスイツチ58がオン
状態か否か、すなわち機関がアイドリング状態か
否かを判別する。
この判別の結果、アイドルスイツチ58がオン
状態であれば、RAM54のアドレスDNに格納
されている機関回転数vNのデータを読出し、そ
の機関回転数Nに対応する点火時期値データを
ROM53に格納したテーブルから読出し、アイ
ドリング時の設定点火時期Aを演算した後、この
点火時期Aを前述した補正トルク量ΔTに応じた
補正をする点火時期補正演算をし、この補正演算
で算出した点火時期ADをRAM54のアドレス
ADVLに格納する。
これに対して、アイドルスイツチ58がオン状
態でなければ、RAM54のアドレスDNに格納
されている機関回転数Nのデータ及びアドレス
DQに格納されている吸気管吸入空気量Qのデー
タを読出し、機関回転数N及び吸気管吸入空気量
Qに対応する点火時期値データをROM53に格
納したテーブルから読出して、その点火時期AD
をRAM54のアドレスADVLに格納する。
このアドレスADVLにセツトされた点火時期
ADは、前述したように1点火毎に割込みルーチ
ンで所定の変換処理がされて、点火時期データ
ADD1として第14図のADVレジスタ551に
セツトされる。
次に、その点火時期補正演算処理につて第24
図を参照して説明する。
まず、RAM54のアドレスDNに格納された
機関回転数Nと、1サイクル前の機関回転数の加
重平均値′(前回の)を読込み、今回の加重
平均値を、 =(1−β)・′+β・N の演算をして算出する。
そして、これ等の機関回転数N及び機関回転数
Nの加重平均値に基づいて、補正トルク量ΔT
を、 ΔT=−N の演算をして算出する。このように実発生トルク
と理想トルクとを直接求めることなく、これらト
ルクの偏差値としてのトルク補正量ΔTを機関回
転数とその加重平均値とに基づいて簡易に求める
ことができる。
その後、予め設定した関数Fに従つて点火時期
の補正量ΔAを、 ΔA=F(ΔT) の演算をして、またはテーブルから読出して求め
る。
なお、関数Fは、例えば ΔT≧ΔT1のとき、F(ΔT)≧0 ΔT1>ΔT>ΔT2のとき、F(ΔT)=0 ΔT≦ΔT2のとき、F(ΔT)≦0 を満足する関数である。なお、ΔT1、ΔT2は定数
であり、ΔT1≧0、ΔT2≦0とする。
次に、このようにして算出した点火時期の補正
量ΔAと、既に算出した設定点火時期Aとによつ
て、補正点火時期ADを、 AD=ΔA+A の演算をして算出し、第23図に示したように、
この補正点火時期ADをRAM54のアドレス
ADVLに格納する。
なお、補正トルク量ΔTは、 ΔT=/N の演算をして算出することもできる。
この場合には、前記関数Fにおける定数ΔT1
ΔT2を、 ΔT1≧1.0、0≦ΔT2≦1.0 とする。
また、補正点火時期ADは、 AD=ΔA・A の演算をして算出することもできる。この場合に
は、前記関数Fを、 ΔT≧ΔT1のとき、F(ΔT)≧1.0 ΔT1>ΔT>ΔT2のとき、F(ΔT)=1.0 ΔT≦ΔT2のとき、0≦F(ΔT)≦1.0 を満足する関数である。なお、ΔT1、ΔT2は定数
であり、ΔT1≧1.0、0≦ΔT2≦1.0とする。
このように、機関回転数及びこの機関回転数の
加重平均値に基づいてアイドリング時に機関が発
生する実発生トルクと理想的なトルクとの差に相
当する偏差値(補正トルク量)を算出して、この
算出した補正トルク量に応じて点火時期を補正し
て、その差がなくなるようにしているので、機関
回転数の変動による発生トルクの応答遅れが生じ
ない。
それによつて、アイドリング時において、高回
転速度からのギヤ抜き時やクラツチ・ミート等の
負荷が加わつた場合にエンストすることがない。
なお、機関のアイドリング状態とは、 機関のスロツトルバルブが全閉又は全閉付近
にあるとき、 上記が満足され、かつ機関回転数が予め定
めた機関回転数以下のとき、 上記が満足され、かつギヤがニユートラル
になつているとき、 上記が満足され、かつ吸入空気流量あるい
は燃料噴射量Tpもしくは吸気管圧力が設定値
以下のとき、 等のいずれかのときあるいはそれ等のいくつか組
合せの状態が全て満足されたときを意味する。
なお、この実施例では、燃料噴射量Tp(あるい
は実際のシリンダ吸入空気量)の演算には、加重
平均値を用いているが、移動平均値を用いても略
同様に算出できる。すなわち、通常の燃料噴射量
TpをTpS(TpS=K・Q/N)として、 Tp=1/no-1i=0 TpSi の演算をして算出する。なお、この式において、
TpSiはサイクル前のTpSを意味する。この場合
には、RAM54に過去(n−1)サイクル前で
のTpSのデータを記憶しておく必要がある。
また、スロツトル全閉時に限つてみると、前述
したように、吸気管吸入空気量Qは略一定である
ので、燃料噴射量Tpは、点火時期補正用の機関
回転数の加重平均値を使用して、例えば Tp=Q/ の演算をして算出してもよい。なお、 =(1−β)・′+β・N である。
さらに、点火時期補正や上式で燃料噴射量Tp
を算出する場合に使用する平均値は、加重平均
値に代えて、移動平均値であつてもよい。この移
動平均値は、 =1/no-1i=0 (N)i で算出できる。なお、(N)iはiサイクル前の
機関回転数Nの値である。
なお、第25図に、機関回転数変動時における
機関回転数N、機関回転数Nの移動平均値及び
機関回転数Nと移動平均値との差ΔN(−N)
のパターンを示してある。
第26図及び第27図は、この発明の他の実施
例における制御回路が実行する燃料噴射量演算処
理及び点火時期演算処理の一例を示すフロー図で
ある。
この実施例は、上記実施例がアイドリング時に
のみ燃料噴射量及び点火時期の補正をしていたの
に対し、クランキング時以外の運転域では常に燃
料噴射量及び点火時期の補正をするようにしたも
のである。
この場合には、燃料噴射量Tpの演算及び点火
時期の補正演算における定数α、βを、 アイドルスイツチ58のオン・オフによつて
切換える。
機関回転数Nの関数とする。
吸気管吸入空気量Qの関数とする。
上記〜のうちのいくつかを組合せる。
このようにすれば、上記実施例の効果に加えて
例えば定速走行時等におけるエアコンのオン・オ
フ等の負荷変動や空燃比のフイードバツク制御を
行つた場合に生ずるトルク変動によるシヨツクを
柔らげることができる。
第28図は、この発明の更に他の実施例を示す
ブロツク図である。なお、以下では第13図の実
施例と異なる点のみを説明する。
まず、この実施例では、第13図のエアフロメ
ータ3に代えて、吸気管内の圧力を検出する吸気
管圧力センサ59を設け、この吸気管圧力センサ
59からの吸気管圧力に応じた吸気管圧力信号
P7を制御回路54のI/O55に入力している。
つまり、一般に、機関のシリンダに吸入される
シリンダ吸入空気量Qaは、吸気管圧力P及び機
関回転数Nの関数として表わすことができる。
なお、この場合、機関回転数Nによる影響は吸
入効率が主であるため、特にアイドリング時等の
比較的狭い回転数の範囲では、吸気管圧力Pの関
数として表わしても大差ない(第29図参照)。
したがつて、シリンダ吸入空気量Qaは、 Qa=F(P)又はQa=G(N、P) と表わすことができる。
そこで、制御回路51は、まず、吸気管圧力セ
ンサ59からの吸気管圧力信号P7をI/O55
のA/D変換器でA−D変換した結果、吸気管圧
力PとしてRAM54の所定のアドレス(以下
「アドレスDP」と称す)に格納する。
そして、制御回路51は、第30図に示すよう
に、RAM54のアドレスDNに格納された機関
回転数Nのデータ及びアドレスDPに格納された
吸気管圧力Pのデータを読出し、これ等の機関回
転数N及び吸気管圧力Pから関数F又はG若しく
はテーブルデータによつて、シリンダ吸入空気量
Qa(実シリンダ吸入空気量Qa2)を求める。
その後、この算出した実シリンダ吸入空気量
Qa2に比例した燃料噴射量Tpを算出し、補正燃
料噴射量TIを算出して、この補正燃料噴射量TI
をEGIレジスタ555にセツトする。
また、点火時期の制御については、図示を省略
するが、前記実施例における通常時の点火時期の
パラメータを、機関回転数N及び吸気管吸入空気
量Q(第23図参照)から機関回転数N及び吸気
管圧力P、又は機関回転数N及びシリンダ吸入空
気量Qaに変更すればよい。
この実施例のようにエアフロメータに代えて吸
気管圧力センサを使用すれば、コストが廉価にな
る。
効 果 以上説明したように、この発明によれば、機関
回転数の変動時のシリンダ吸入空気量の応答遅れ
によつて生じる設定ベース空燃比の相違によるト
ルクの応答挙動(発生パターン)を差異を抑制で
き、またトルクの応答遅れを機関回転数とその平
均値とに基づいて簡易に求め、該トルクの応答遅
れを点火時期補正によつて補正することが出来る
ので、高回転速度からのギヤ抜き時やクラツチ・
ミート等の負荷が加わつたときにもエンストを起
すようなことがなくなる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、従来の内燃機関の点火時期制御装置
の一例を示すブロツク図、第2図及び第3図は、
第1図のROMに格納される点火時期データの説
明に供する機関回転数−進角値特性及び機関回転
数・吸入空気量−進角値特性の一例を示す線図、
第4図は、従来の内燃機関の燃料供給制御装置の
一例を示す構成図、第5図乃至第11図は、夫々
同じくその燃料噴射量の補正に用いる補正係数の
特性図である。第12図は、この発明の構成を示
す機能ブロツク図、第13図は、この発明の一実
施例を示すブロツク図、第14図及び第15図
は、夫々第13図のI/Oの要部ブロツク構成
図、第16図は、機関回転数の変化に対する吸気
管吸入空気量、シリンダ吸入空気量、燃料噴射
量、空燃比及び軸トルクの変化の一例を示す線
図、第17図は、同じく機関回転数の変化に対す
る吸気管吸入空気量、シリンダ吸入空気量、燃料
噴射量、軸トルク及び補正トルク量の変化の一例
を示す線図、第18図は、点火時期とトルクとの
関係の一例を示す線図、第19図は、第16図の
例における機関回転数N、機関回転数の加重平均
値及び偏差値ΔNの変化の一例を示す線図、第
20図は、第13図の制御回路が実行する燃料噴
射制御及び点火制御動作の一例を示す要部フロー
図、第21図は、同じく燃料噴射量演算処理の一
例を示すフロー図、第22図は、同じくその説明
に供する第15図の各部のタイミングチヤート
図、第23図は、同じく点火時期演算処理の一例
を示すフロー図、第24図は、第23図の点火時
期補正演算処理の一例を示すフロー図、第25図
は、第16図の例における機関回転数N、機関回
転数の移動平均値及び偏差値ΔNの変化の一例
を示す線図、第26図及び第27図は、この発明
の他の実施例における制御回路が実行する燃料噴
射量演算処理及び点火時期演算処理の一例を示す
フロー図、第28図は、この発明の更に他の実施
例を示すブロツク図、第29図は、同じくその説
明に供する機関回転数の変化に対するシリンダ吸
入空気量及び吸気管圧力の変化の一例を示す線
図、第30図は、第28図の制御回路が実行する
燃料噴射量演算処理の一例を示すフロー図であ
る。 2……クランク角センサ、3……エアフロメー
タ、5,56……パワートランジスタ、6……バ
ツテリ、7……点火コイル、8……デイストリビ
ユータ、9A〜9D……点火プラグ、51……制
御回路、57……スタータスイツチ、58……ア
イドルスイツチ、59……吸気管圧力センサ、6
0……基準パルス発生器。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 内燃機関の点火時期及び燃料供給を制御する
    制御装置において、機関回転数変化に対して遅れ
    をもつて変化するシリンダ吸入空気量を予測して
    算出する実シリンダ吸入空気量算出手段と、機関
    回転数を検出する機関回転数検出手段と、検出さ
    れた機関回転数の平均値を算出する平均値算出手
    段と、機関回転数と機関回転数の平均値に基づい
    て前記実シリンダ吸入空気量に対応して発生する
    機関の実発生トルクと機関回転数変化に対するシ
    リンダ吸入空気量変化の応答遅れが無い場合に発
    生する機関の理想トルクとの差に相当する偏差値
    を算出する偏差値算出手段と、前記実シリンダ吸
    入空気量に見合つた量の燃料を供給するように燃
    料供給量を制御する燃料供給量制御手段と、機関
    の運転状態に応じた点火時期を算出する点火時期
    算出手段と、該点火時期算出手段が算出した点火
    時期を前記偏差値算出手段が算出した偏差値に基
    づいて該偏差値がゼロに近づくように補正する点
    火時期補正手段とを設けたことを特徴とする内燃
    機関の制御装置。 2 実シリンダ吸入空気量算出手段が、機関の吸
    気管吸入空気量と機関回転数とに基づいて実シリ
    ンダ吸入空気量を算出する特許請求の範囲第1項
    記載の内燃機関の制御装置。 3 実シリンダ吸入空気量算出手段が、機関の吸
    気管圧力に基づいて実シリンダ吸入空気量を算出
    する特許請求の範囲第1項記載の内燃機関の制御
    装置。
JP59015056A 1984-02-01 1984-02-01 内燃機関の制御装置 Granted JPS60162066A (ja)

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