JPH04246563A - 記録装置 - Google Patents

記録装置

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Publication number
JPH04246563A
JPH04246563A JP2910991A JP2910991A JPH04246563A JP H04246563 A JPH04246563 A JP H04246563A JP 2910991 A JP2910991 A JP 2910991A JP 2910991 A JP2910991 A JP 2910991A JP H04246563 A JPH04246563 A JP H04246563A
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JP
Japan
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recording
recording sheet
roller
recording medium
gear
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Pending
Application number
JP2910991A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuo Suzuki
哲夫 鈴木
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
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Publication of JPH04246563A publication Critical patent/JPH04246563A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Ink Jet (AREA)
  • Handling Of Sheets (AREA)
  • Handling Of Cut Paper (AREA)
  • Delivering By Means Of Belts And Rollers (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は熱エネルギーを利用して
インクを吐出して記録を行うインクジェットプリンター
等の記録装置に係り、特に記録媒体を検出して記録位置
に正確に頭出し可能な記録装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】今日、情報処理システムの発達に伴いオ
フィス等に於いては、インクジェットプリンター,電子
タイプライター等種々の記録装置が使用されている。こ
の中で特にインクジェットプリンタにおいては、プラテ
ン上に記録媒体である記録シートがない場合に、記録ヘ
ッドによりインクを吐出するとプラテン上にインクが付
着してしまい、継続して記録を行う場合、次に搬送され
た記録シートの裏面を汚すおそれがあった。そこで、上
記記録ヘッドを搭載する可動体(キャリッジ)に反射型
のフォトセンサ等を設けて、記録シートが記録位置に搬
送されてきた時に、キャリッジを記録シートの幅方向に
走査させて記録シートの有無や幅等を検出してから記録
を行うように構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成にあっては、記録シートが記録位置まで搬送された後
で、記録シート先端において反射型フォトセンサにより
記録シートの有無や幅等を検出しているため、記録シー
ト先端は何ら拘束力が働かないためプラテン上から浮い
ている部分があったり、自動給送装置(ASF)等が爪
分離方式であると、記録シートの角に分離の際の変形が
残っているために、反射型フォトセンサから記録シート
までの距離が記録シートの幅方向で異なり、誤検知が生
ずるおそれがあった。また上記誤検知を防止するため、
反射型フォトセンサは検出精度の良いものを選別して使
用しなければならず、コスト高になりやすかった。
【0004】本発明の目的は従来の前記課題を解決し、
記録位置に搬送した記録媒体をプラテン上に押し付けて
検出した後、その記録媒体の先端を記録位置まで逆搬送
して正確な頭出しを行う記録装置を提供せんとするもの
である。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の本発明に係る代表的な手段は、記録媒体を搬送するた
めの搬送手段と、前記搬送手段によりプラテン上に搬送
された記録媒体に記録情報に応じて像を記録するための
記録手段と、前記記録手段を搭載して移動可能な可動部
材と、前記可動部材に設けた記録媒体を検出するための
検出手段と、前記検出手段の検出信号に応じて前記搬送
手段の駆動を制御する制御手段と、前記記録手段より記
録媒体搬送方向下流側に配置した記録媒体をプラテンに
押し付けるための押し付け部材とを有し、前記制御手段
は、前記検出手段による記録媒体を検出時に、記録媒体
の先端を少なくとも押し付け部材まで搬送し、前記記録
媒体を検出後にその先端を記録位置まで戻すように搬送
手段の動作を制御することを特徴とする。
【0006】
【作用】前記手段にあっては、記録媒体を検出する時に
、記録媒体の先端を押し付け部材によりプラテン側に押
し付けるので、記録位置においてプラテンからの浮き上
がりを防止することができる。また可動部材を移動させ
て検出手段を記録媒体の幅方向に走査して記録媒体の有
無や幅等を検出する際に、センサーの選別をすることな
くしかも誤検知を防止できる。
【0007】
【実施例】次に前記手段をシリアル型のインクジェット
記録方式に適用した本発明の一実施例を説明する。図1
は記録シート1の搬送動作を示すフローチャート、図2
はシリアル型インクジェット記録装置の全体斜視説明図
、図3はその断面説明図、図4は駆動手段の斜視説明図
、図5は回復手段の斜視説明図、図6は駆動力の伝達構
造を示す説明図、図7は給送回転体の断面説明図、図8
(a)(b)はその給送動作を示す説明図、図9は記録
ヘッドの構成説明図、図10(a)〜(g)インクジェ
ット記録原理の説明図、図11は制御手段を示すブロッ
ク図である。
【0008】(全体構成)先ず図2及び図3を参照して
装置の全体構成を説明すると、記録媒体となる記録シー
ト1は、自動給送装置(以下『ASF』と言う)11よ
り給送され、更に下流側に設けられた搬送手段2により
記録位置に搬送される。このとき前記記録シート1はシ
ート押さえ部材3によって搬送ローラー2aに押圧され
、プラテン4から浮き上がらないように構成されている
【0009】上記記録シート1が記録位置に搬送される
と、可動部材であるキャリッジ5をガイドレール6に沿
って往復移動させると共に、前記キャリッジ5に搭載さ
れた記録手段である記録ヘッド7を駆動して記録シート
1に像を記録し、記録後のシート1は排出手段8によっ
て排出スタッカ8eに排出されるように構成されている
【0010】前記搬送手段2,排出手段8等は、同一の
駆動源である駆動モーター9aによって駆動されるもの
で、この駆動モーター9aを有する駆動手段9は、記録
装置の一端(図2の左側)に配置されている。
【0011】また上記記録装置の一端(図2の左側)に
は、同様に前記記録手段7にインクを供給するためのイ
ンクカートリッジ7fと、前記記録ヘッド7におけるイ
ンクの固着等を除去するための回復装置10が配置され
ている。
【0012】また前記キャリッジ5は、駆動源となるキ
ャリッジモーター5cの駆動力が図示しない伝達手段(
プーリー、タイミングベルト)を介してキャリッジ5に
伝達され、これによって往復移動するものである。以下
、前記記録装置の各部の構成について具体的に説明する
【0013】(搬送手段)搬送手段2は記録シート1を
記録位置に搬送するためのものであり、本実施例にあっ
ては図3に示すように記録装置に対して着脱可能なAS
F(Auto・Sheet ・Feeder)11から
給送された記録シート、或いは手差し口12から手差し
された記録シート、或いはファンホールド紙搬送用のピ
ンヒィードトラクタ13から給送された記録シート1と
してのファンホールド紙を搬送するものである。
【0014】本実施例に於ける搬送手段2は、搬送ロー
ラ2aを図3の矢印a方向へ駆動回転させ、これに従動
回転する前ピンチローラ2b1 及び後ピンチローラ2
b2 とによって記録シート1を搬送するように構成し
ている。
【0015】前記搬送ローラ2aは、両端を装置フレー
ムの左右側壁14a,14bに回動自在に支持されたロ
ーラ軸2a1 に複数分割して取り付け取り付けられて
いる。 また前記搬送ローラ軸2a1 の軸方向一端には、搬送
ギヤ2a2 が設けられていて、前記駆動モーター9a
から駆動力が伝達される。
【0016】前記ピンチローラ2b1 ,2b2 は揺
動可能なピンチローラーホルダー2b3 ,2b4 に
支持されていて、バネ2c1 ,2c2 によって前記
搬送ローラー2aの表面に夫々圧接し、且つ搬送ローラ
ー2aの回転に従動回転する。従って、記録シート1は
回転する搬送ローラー2aとピンチローラ2b1 ,2
b2 とでニップされることによって、搬送力が付与さ
れる。
【0017】また前記搬送ローラ2aの下方には、図3
に示すように搬送ローラ2aの周面に沿って湾曲したペ
ーパーパン2dが取り付けられている。そして前記ペー
パーパン2dは手差し口12まで延びており、手差しさ
れた記録シート1の下ガイドとなるように構成されてい
る。また前記ペーパーパン2dの上方には所定間隔を隔
てて上ガイド板15,16が取り付けられ、記録シート
1の搬送経路を構成している。前記ペーパーパン2dと
上ガイド板16との間には搬送路分離板17が設けられ
ていて、トラクタ13から給送されるファンホールド紙
の搬送路とASF11から給送される記録シート1の搬
送路とを区画している。
【0018】更に前記搬送ローラー2aとピンチローラ
2b2 とのニップ部の近傍には、第2図に示すように
、各搬送路より搬送された記録シート1を検出するため
の検出手段としての反射型センサー2b5 が設けられ
ている。
【0019】前記構成に於いて、搬送ローラ2aを駆動
モーター9aを駆動して図3の矢印a方向へ回転させる
と、ASF11から給送された記録シート1は上ガイド
板16と搬送路分離板17との間を通って前ピンチロー
ラー2b1 と搬送ローラー2aとでニップされ、搬送
ローラー2aの周面に沿ってUターン搬送され、更に後
ピンチローラ2b2 と搬送ローラ2aとでニップされ
て上方に位置する記録位置へと搬送される。
【0020】またピンフィードトラクタ13から搬送さ
れた記録シート1として使用されるファンホールド紙は
、ペーパーパン2dと搬送路分離板17との間を通り、
ピンチローラー2b1 ,2b2 と搬送ローラー2a
とではニップせずにトラクタ13の押し込みによってペ
ーパーパン2dと上ガイド板16によって形成されるU
ターン経路に沿って上方に位置する記録位置へと搬送さ
れる。一方、手差し口12から給送された記録シート1
は搬送ローラ2aと後ピンチローラ2b2 とでニップ
され、記録位置へと搬送される。
【0021】尚、ファンホールド紙の使用後、その先端
をペーパーパン2dと搬送路分離板17との間の搬送路
内に待機させておけば、前記ASF11から給送される
記録シート1の邪魔にならず、ファンホールド紙を前記
ピンフィードトラクタ13から外す必要がない。すなわ
ち、ASF11の給送経路とファンホールド紙の給送経
路は分離されていて、ファンホールド紙を外したり、A
SF11を外したりしなくても済むように構成されてい
る。
【0022】(シート押さえ部材)シート押さえ部材3
は搬送手段2で搬送された記録シート1を搬送ローラー
2aに押さえ付けることによって、記録シート1がプラ
テン4から浮き上がるのを防止している。このシート押
さえ部材3は、図2に示すように、記録シート1の幅全
域を押さえるように、キャリッジ5の移動範囲よりも幅
広の一枚の板状部材で構成され、これが図示しないバネ
等の押圧手段によって各搬送ローラ2aに圧接している
【0023】前記シート押さえ部材3の先端は記録手段
7による記録位置の下部に位置しており、搬送された記
録シート1は該部材3によって搬送ローラ2aに押し付
けられる。この結果、記録位置に於ける記録シート1は
プラテン4から浮き上がることがなくなる。また前記押
さえ部材3には後述するように、キャリッジ5の前端部
が常に当接するように構成されている。
【0024】(キャリッジ)キャリッジ5は記録手段7
を搭載して記録シート1の幅方向へ往復移動させるため
のものである。このキャリッジ5は両端を左右側壁14
a,14bに固定された断面円形のガイドレール6に摺
動自在に取り付けられており、キャリッジモーター5d
により、該ガイドレール6上を往復移動する。また前記
キャリッジ5はガイドレール6を中心軸として回動可能
に取り付けられ、キャリッジ5に設けたバネ性を有する
部分5aが上ガイド15に設けられたガイドレール15
aに圧接し、その反力によりシート押さえ部材3に常に
当接するように付勢されている。キャリッジ5が当接す
る部分は、シート押さえ部材3と搬送ローラー2aの接
触部分の裏側近傍であり、記録シート1の通過によって
シート押さえ部材3が記録手段7方向に後退すると、キ
ャリッジ5も同様に同方向に後退する。従って、紙厚に
関係なく記録手段7と記録シート1との間隔が常に一定
となり、安定した印字品質を保つことができる。
【0025】前記キャリッジ5は両端を左右側壁14a
,14bに固定された断面円形の案内部材となるガイド
レール6に摺動自在に取り付けられている。また前記キ
ャリッジ5は前記ガイドレール6を軸として回動可能に
取り付けられ、図2及び図3に示すように、キャリッジ
5の前方、即ち記録シート1に対向する側が前下がりと
なるように取り付けられ、この結果、キャリッジ5及び
該キャリッジ5に搭載される記録ヘッド7の自重によっ
て付勢されて、キャリッジ前端部シート押さえ部材3に
当接するように構成されている。これによりキャリッジ
5に搭載された記録ヘッド7と記録シート1との間隔が
常に一定に維持されるものである。
【0026】また上記キャリッジ5上には、記録シート
1の有無,幅等を検出する検出手段である反射型フォト
センサー23が前記記録ヘッド7と共に併設されている
。 上記キャリッジ5には図示しないプーリーに掛けわたさ
れたタイミングベルト等が連結されており、キャリッジ
モーター5cを駆動することにより、ガイドレール6に
沿って往復移動する。この時上記反射型フォトセンサー
23によりプラテン4上における記録シート1の有無,
幅等を検出するものである。
【0027】(記録手段)記録手段は前記搬送手段2で
搬送された記録シート1に像を記録するものである。本
実施例に於ける記録手段はキャリッジ5に記録ヘッド7
を搭載してなり、これをシリアルスキャンして記録を行
うように構成している。
【0028】この装置に好適に用いられる記録ヘッドと
してはインクジェットヘッドがある。インクジェット記
録方式は記録用のインク液を飛翔液滴として吐出噴射さ
せるためのオリフィス(液体吐出口)と、該オリフィス
に連通する液体流路、及びこの液体流路の一部に設けら
れ、流路内のインク液に飛翔液滴を形成するための吐出
エネルギーを与える吐出エネルギー発生手段とを備えて
いる。そして画信号に応じて前記吐出エネルギー発生手
段を駆動し、インク液滴を吐出して像を記録するもので
ある。
【0029】前記吐出エネルギー発生手段としては、例
えばピエゾ素子等の電気機械変換体等の圧力エネルギー
発生手段を用いる方法、レーザー等の電磁波をインク液
に照射吸収させて飛翔液滴を発生させる電磁エネルギー
発生手段を用いる方法、或いは電気熱変換体等の熱エネ
ルギー発生手段を用いる方法等がある。この中で電気熱
変換体等の熱エネルギー発生手段を用いる方式がオリフ
ィスを高密度に配列し得ると共に、記録ヘッドのコンパ
クト化も可能であるために好適である。
【0030】本実施例では記録手段として前記インクジ
ェット記録方式の1つである電気熱変換体等の熱エネル
ギー発生手段を利用してインクを吐出して記録を行う記
録方式を用いている。図9は記録手段を構成する記録ヘ
ッド7の構成説明図であり、第10図(a)〜(g)は
インクジェット記録原理の説明図である。
【0031】図9において、7aはヒータボードであり
、シリコン基板上に電気熱変換体(吐出ヒータ)7b、
これに電力を供給するアルミニウム等の電極7cとが成
膜されて配設されている。このヒータボード7aに対し
て、記録用液体の液路(ノズル)7dを仕切るための隔
壁を有する天板7eを接着することにより構成されてい
る。また第1図に示すように、装置の左側部には前記記
録ヘッド7にインクを供給するためのインクカートリッ
ジ7fが交換可能に取り付けられている。前記インクカ
ートリッジ7fより図示しない導管を介して供給された
インクは、天板7eに設けられた供給口7e1 より記
録ヘッド7内の共通液室7gに充填され、この共通液室
7gより各ノズル7d内に導かれる。これらのノズル7
dにはインク吐出口(オリフィス)7d1 が形成され
ており、また上記オリフィス7d1 は前記記録ヘッド
7の記録シート1に対向してシート搬送方向(図9の上
下方向)に所定ピッチで形成されている。
【0032】ここで前記インクジェット記録方式に於け
るインク飛翔原理を第10図(a)〜(g)を参照して
説明する。定常状態では第10図(a)に示すように、
ノズル7d内に充填されているインク7hはオリフィス
面で表面張力と外圧が平衡している。この状態でインク
7hを飛翔させる場合には、ノズル7d内の電気熱変換
体7bに通電し、そのノズル7d内のインクに核沸騰を
越えて急速な温度上昇を生じさせる。すると、第10図
(b)に示すように、電気熱変換体7bに隣接したイン
ク7hが加熱されて微小気泡(バブル)を生じ、該加熱
部分のインクが気化して膜沸騰を生じ、第10図(c)
に示すように前記気泡7h1 が急速に成長する。
【0033】前記気泡7h1 が第10図(d)に示す
如く最大に成長すると、ノズル7d内のオリフィス面か
らインク液滴が押し出される。そして電気熱変換体7b
への通電を終了すると、第10図(e)に示すように、
成長した気泡7h1 はノズル7d内のインク7hによ
り冷却されて収縮する。この気泡の成長,収縮によって
インク液滴がオリフィスから飛翔する。更に第10図(
f)に示すように電気熱変換体7b面にインクが接触し
て急激に冷却され、気泡7h1 は消滅するか又は殆ど
無視し得る程度の体積に収縮する。そして前記気泡7h
1 が収縮すると、第10図(g)に示すようにノズル
7d内には毛細管現象によって共通液室7gからインク
が供給され、次の通電に備えるものである。従って、前
記キャリッジ5の移動と同期させ、画信号に応じて電気
熱変換体7bに通電することによって、記録シート1に
インク像が記録されるものである。
【0034】尚、図2に示すように前記キャリッジ5の
移動範囲左端部には、後述のように回復手段10が設け
られている。この回復手段10はキャップ10aにより
、非記録時等に前記記録ヘッド7のインク吐出面を覆う
ことによって、記録ヘッド7のオリフィス面付近のイン
クの乾燥や、これに伴う固化を防止する機能を有するも
のである。また前記回復手段10は、インクの吐出不良
や除去或いはそれらの予防のためにポンプ10dを駆動
し、その吸引力によってオリフィス面からインクを吸引
して回復処理を行なえるようになっている。
【0035】(排出手段)排出手段8は前記記録手段7
で記録された記録シート1を排出するためのものであり
、記録シート1を記録位置よりシート搬送方向下流側に
搬送し、その記録シート1を排出部へ排出するように構
成している。
【0036】本実施例では図2及び図3に示すように、
排出ローラ8aと、これに圧接する拍車8bを用いて記
録シート1の排出動作を行うものであり、前記排出ロー
ラ8aのローラ軸8cにの端部には排出ギヤ8dが取り
付けられ、この排出ギヤ8dが中間ギヤ9hと噛合して
いる。従って、駆動モーター9aが駆動すると、その駆
動力が排出ローラ8aに伝達されて該ローラ8aが回転
し、記録シート1が排出ローラ8aと拍車8bとの協働
作用によって上方へ向かって排出される。また上記排出
ローラ8a及び拍車8bは、後述のように、前記搬送手
段2により記録シート1の頭出し動作を行う場合、その
先端をニップ部に挟持させて記録シート1全体をプラテ
ン4上に密着させる押し付け部材を兼用している。
【0037】また排出部となる排出スタッカ8eが前記
排出ローラ8aの回転方向側背部に設けられている。こ
の排出スタッカ8eは下板8e1 と起立板8e2 と
がカギ状に屈曲して構成されている。そして前記下板8
e1 が排出ローラ8aの上端よりも若干下に位置する
ように配設され、排出された記録シート1の下端が前記
下板8e1 に支持され、シート裏面が起立板8e2 
に支持され、排出された記録シート1が起立するように
構成されている。
【0038】前記起立板8e2 の上端には図3に示す
ように、トレイ8e3 が軸8e4 を中心にして回動
可能に取り付けられている。このトレイはASF11に
記録シート1をセットするときに第2図の矢印b方向へ
倒すことによって前記セットが容易になし得るようにな
っている。
【0039】更に前記起立板8e2 の一部には第1図
及び第2図に示すように排出ローラ8a側へ突出した突
出部8fが形成されている。この突出部8fは前記排出
ローラ8aよりも上方に位置し、記録シート1の幅方向
にわたる凸条として形成されている。
【0040】前記の如く起立板8e2 に突出部8fが
形成されていると、排出ローラ8aの回転によって排出
される記録シート1はシート下方が前記突出部8fによ
って排出ローラ8a側にせり出される。その結果、記録
シート1の後端は排出ローラ8aに乗り、座屈すること
なく整列性良く排出スタッカ8eに排出される。前記座
屈を防止するための突出量としては2〜10mm程度が
好ましい。
【0042】(ASF)次に前記搬送手段2へ記録シー
ト1を自動給送するASF11について説明する。AS
F11は、記録シート1を自動的に搬送ローラー2aに
給送するもので、本実施例では、第2図に示すように、
前ビン11aと後ビン11bからなるダブルビン構造に
なっている。
【0043】上記各ビン11a,11bには、ローラー
軸11a1 ,11b1 に支持された分離ローラー1
1a2 ,11b2 が取り付けられている。上記分離
ローラー11a2 ,11b2 は、図7に示すように
、断面半月形状をしており、外周面が円弧状で無い部分
は、低摩擦であるフランジ部11a21, 11b21
が夫々形成されている。また上記分離ローラー11a2
 ,11b2 のゴム部材よりなる円弧面11a22,
 11b22は、フランジ部11a21, 11b21
より出っ張らないように構成されている。これによって
、分離ローラー11a2 ,11b2 のフランジ部1
1a21, 11b21が記録シート1に対向する位置
にある場合、その記録シート1に分離ローラー11a2
 ,11b2 の円弧面11a22, 11b22が当
接することはない。
【0044】また圧板11a3 ,11b3 の裏面側
には、その圧板11a3 ,11b3 上に積載された
記録シート1を、分離ローラー11a2 ,11b2側
に付勢する押圧スプリング11a4 ,11b4 が設
けられている。上記分離ローラー11a2 ,11b2
 と圧板11a3 ,11b3 との当接部より下流側
近傍には、分離爪11a7 ,11b7 が夫々設けら
れており、圧板11a3 ,11b3 上に積載された
最上位の記録シート1を分離ローラー11a2 ,11
b2 により給送するときに、残りの記録シート1を保
持して一枚ずつ分離するものである。上記分離爪11a
7 ,11b7 は、記録シート1の幅方向に移動可能
に支持されており、分離ローラー11a2 ,11b2
 のフランジ部11a21,11b21の外周面が、圧
板11a3 ,11b3 上に積載された記録シート1
の上面に当接しない範囲で移動範囲が規制されている。
【0045】前記ローラー軸11a1 ,11b1 は
、例えば溝付き軸が用いられ、その軸方向一端に一方向
伝達クラッチが内蔵されたクラッチギヤ11a5 ,1
1b5 が夫々設けられており、前記駆動モーター9a
から駆動力が伝達されるように構成されている。尚、前
記ローラー軸11a1 ,11b1 は断面D字状の軸
であってもよい。
【0046】また前記分離ローラー11a2 ,11b
2 は、前記ローラー軸11a1 ,11b1 と共に
回転するが、そのローラー軸11a1 ,11b1 に
対して軸方向にスライド可能に取り付けられている。
【0047】また前記前ビン11a,後ビン11b(分
離ローラー11a2 ,11b2 )と前記搬送手段2
との間には、前記上ガイド板16と前記搬送路分離板1
7とで形成される搬送路と連通する給送路11fが設け
られている。この給送路11fの所定位置、すなわち分
離ローラー11a2 ,11b2 の下流側位置であっ
て、前記搬送路の上流位置には、レジストローラー11
cとこれに圧接する上ローラー11dが設けられている
。上記レジストローラー11cの軸方向一端には、レジ
ストギヤ11eが設けられていて、前記駆動モーター9
aから駆動力が伝達されるように構成されている。
【0048】前記分離ローラー11a2 ,11b2か
ら分離されて前記給送路11fから給送された記録シー
ト1は、その下流にあるレジストローラ11cとこれに
圧接した上ローラ11dとのニップ部に当接する。そし
て前記レジストローラ11cが第2図の矢印b方向へ回
転すると、記録シート1はレジストローラ11cとこれ
に従動回転する上ローラ11dとでニップされ、搬送手
段2の搬送ローラー2aに送り込まれる。
【0049】ここで前記分離ローラー11a2 の円弧
面(給送可能部分)11a22の外周長は、圧板11a
3 上に積載された記録シート1の先端からレジストロ
ーラー11cと上ローラー11dとの圧接部までの長さ
分と、更にある一定量の長さとを加算した長さを有して
いる。この一定量の長さは、給送された記録シート1に
より分離ローラー11a2 を連れ回すために必要とな
るもので、本実施例においては、例えば3〜10mm程
度が好ましいが、この量はこれに限定されるものではな
い。
【0050】前記分離ローラー11b2 は、後ビン1
1bに装備されているため、レジストローラー11cと
上ローラー11dとの圧接部までの長さが分離ローラー
11a2 に比べて長くなっている。しかしながら、分
離ローラー11a2 の2回転分が分離ローラー11b
2 からレジストローラー11cと上ローラ11dとの
圧接部までの長さに設定しておけば、分離ローラー11
b2 の2回転目で分離ローラー11a2 と同様な状
態になるため、同形の分離ローラーを使用することがで
きる。
【0051】また本実施例では、分離ローラー11a2
 ,11b2 と搬送ローラー2aの間にレジストロー
ラー11cを設けたが、上記分離ローラー11a2 ,
11b2 を搬送ローラー2aに近づけられる構成であ
れば、省略することも可能である。
【0052】また前記ビン11a,11bには、前記圧
板11a3 ,11b3 上でビン11a,11bの幅
方向にスライドするサイドガイド11a6 ,11b6
 が夫々装備されている。 このサイドガイド11a6 ,11b6 は、前記分離
ローラー11a2 ,11b2 と同期してスライド可
能に構成されており、各種サイズの記録シート1に対応
させることができる。
【0053】(回復装置)回復装置10は、記録ヘッド
7のインク吐出面をキャッピングするキャップ10aと
、該キャップ10aを支持して前記ガイドレール6と平
行なガイド軸10b上を移動するキャップキャリッジ1
0cと、前記キャップ10a内に負圧を発生させてイン
ク吐出面等に固着したインク等を吸引するポンプ10d
等から構成されている。前記キャリッジ5が記録装置の
一端側の記録可能範囲外に移動したとき、キャリッジ5
に設けた突起5bは前記キャップ10bをスライド可能
に保持する一方、キャップキャリッジ10cから突出す
る突起10c1 と嵌合し、これによりキャリッジ5と
キャップキャリッジ10cとが一体となって移動する。
【0054】前記キャップキャリッジ10cの後方には
、キャップ10aの後部が摺動するレール10eが設け
られており、キャップキャリッジ10cの移動に伴って
キャップ10aを前方にせり出されるようになっている
。これによりキャリッジ5が記録装置の一端側に移動す
ると、キャップ10aが前方にせり出してきて記録ヘッ
ド7のインク吐出面をキャッピングすることになる。
【0055】また前記キャップキャリッジ10cの下部
と記録装置の左側壁14aとの間には図示しないバネが
設けられていて、キャップキャリッジ10cは図2の右
方向に常時付勢されている。また前記ポンプ10dと前
記キャップ10aは、図示しないチューブで連結されて
おり、該ポンプ10dは後述するポンプカム10hによ
り作動する。
【0056】(駆動手段)駆動手段9は前記回復装置1
0の後方位置に配置され、駆動モーター9aの駆動力を
前記搬送手段2、前記排出手段8、前記ASF11及び
前記回復装置10に伝達するもので、該駆動モーター9
aと歯車伝達機構とにより構成されている。前記歯車伝
達機構は、前記キャリッジ5が記録装置の一端側の記録
可能範囲外に移動したときに、該キャリッジ5によって
切り換え操作されるものである。
【0057】図4及び図5は前記歯車伝達機構を詳細に
示しており、前記駆動モーター9aの駆動力を伝達する
駆動ギヤ9bと、該駆動ギヤ9bと選択的に噛合する伝
達ギヤである搬送出力ギヤ9c、ASF出力ギヤ9d、
ポンプギヤ9e等から構成されている。
【0058】前記駆動ギヤ9bは駆動軸として断面D字
状のスライド軸9b1 に軸方向にのみ移動可能に取り
付けられており、該スライド軸9b1 の端部に前記駆
動モーター9aから中間ギヤ9b2 を介して駆動力が
伝達されるギヤ9b3 が固定されている。従って、前
記駆動モーター9aが動作すると、ギヤ9b3 により
スライド軸9b1と共に駆動ギヤ9bが回転する。
【0059】また前記スライド軸9b1 には、前記駆
動ギヤ9bを挟持する形でスライドホルダー9b4 が
スライド・回転可能に軸支されている。このスライドホ
ルダー9b4 の下部には、二股の突起9b5 が設け
られており、該突起9b5 が歯車伝達機構を支持する
フレーム9fのガイドレール9f1 に係合して回り止
めがなされている一方、前記ギャップキャリッジ10c
の後部に設けた連結板バネ10c2 の自由端が係合し
ている。
【0060】従って、前記キャリッジ5が記録装置の一
端側で図2の左右方向に移動すると、前記キャップキャ
リッジ10cを介してスライドホルダー9b4 が同方
向に連動して移動する。即ち、前記駆動ギヤ9bは、前
記キャリッジ5によりスライドされて伝達ギヤである前
記搬送出力ギヤ9c、ASF出力ギヤ9d、前記ポンプ
ギヤ9eは同じ歯数、ピッチ円直径に設定されており、
前記スライド軸9b1 と平行状態で前記フレーム9f
に設けた支持軸9gに夫々回転可能に軸支されている。
【0061】ここで前記搬送出力ギヤ9cは、前記駆動
ギヤ9bと噛合する大径のギヤ部9c1 と、前記左側
壁14aに回転可能に取り付けた中間ギヤ9hと噛合す
る小径ギヤ部9c2 から構成されている。そして上記
中間ギヤ9hは前記搬送ローラー2aの軸方向一端に固
定した搬送ギヤ2a2 及び前記排出ギヤ8dに噛合し
、また小径のギヤ部9c2 は前記レジストギヤ11e
と噛合しており、駆動ギヤ9bがギヤ部9c1 に噛み
合った時点で駆動モーター9aを動作させると、搬送ロ
ーラー2a、排出ローラー8a、及びレジストローラー
11cが正転・逆転する。
【0062】また前記ASF出力ギヤ9dには、前記A
SF11側に設けられるASF入力ギヤ9iが噛合して
おり、駆動ギヤ9bが上記ASF出力ギヤ9dに噛合す
ると、駆動モーター9aにより上記ASF入力ギヤ9i
が正転・逆転する。そして前記ASF入力ギヤ9iと前
記クラッチギヤ11a5,11b5 との間には、図6
に示すように、中間ギヤ9j,9k,9lからなる伝達
ギヤ列が設けられている。
【0063】前記駆動モーター9aによりASF出力ギ
ヤ9dを正転(図6に示す矢印c1 方向に回転)する
と、この回転はASF入力ギヤ9i、中間ギヤ9jを介
して前記クラッチギヤ11a5 に伝達され、矢印c1
 方向に回転する該クラッチギヤ11a5 により前記
分離ローラー11a2 が正転し、前記前ビン11aか
ら記録シート1が給送される。このときASF入力ギヤ
9iの回転は、前記後ビン11b側のクラッチギヤ11
b5 にも伝達されるが、矢印c1 方向への回転であ
り、該クラッチギヤ11b5 に内蔵された一方向伝達
クラッチにより前記分離ローラー11b2 には伝達さ
れない。
【0064】また前記駆動モーター9aによりASF出
力ギヤ9dを逆転(図6に示す矢印c2 方向に回転)
に回転すると、この回転はASF入力ギヤ9i、中間ギ
ヤ9j、クラッチギヤ11a5 、中間ギヤ9k,9l
を介して前記クラッチギヤ11b5 に伝達され、矢印
c2 方向に回転する該クラッチギヤ11b5 により
前記分離ローラー11b2 が逆転し、前記後ビン11
bから記録シート1が給送される。このときASF入力
ギヤ9iの回転は、前記前ビン11a側のクラッチギヤ
11a5 にも伝達されるが、矢印c2 方向への回転
であり、該クラッチギヤ11a5 に内蔵された一方向
伝達クラッチにより前記分離ローラー11a2 には伝
達されない。
【0065】また前記ポンプギヤ9eは、前記ポンプカ
ム10hのギヤ部10h1 と噛合しており(図2参照
)、前記駆動ギヤ9bが該ポンプギヤ9eに噛合すると
、駆動モーター9aにより前記ポンプギヤ10hが動作
し、これにより前記ポンプ10dが動作してポンピング
等を行う。
【0066】(制御手段)次に前記駆動手段9を制御す
るための制御手段18を、図11図に示すブロック図を
参照して説明する。制御手段18は、記録装置全体の制
御を行うCPU18aと、図1に示すフローチャートに
示すASFの制御内容及び各種データ等を格納したRO
M18bと、上記CPU18aのワークエリアとして使
用されると共に、記録枚数等の各種データの一時保存を
行うRAM18cと、インターフェース18d等を有す
る。
【0067】前記インターフェース18dには、ドライ
バー18eを介して前記駆動モーター9aが接続され、
またドライバー18eを介して前記駆動モーター9aが
接続され、またドライバー18fを介して前記記録ヘッ
ド7が接続され、ドライバー18gを介して前記キャリ
ッジモーター5cが接続され、更に前記反射型センサー
2b5 及び反射型フォトセンサー23が接続されてい
る。
【0068】次に上記制御手段18による制御動作につ
いて図1に示すフローチャートを参照して説明する。記
録が開始されると、先ずステップS1で駆動ギヤ9bが
ASF出力ギヤ9dに噛合して切り換え動作が行われる
【0069】次にステップS2に移行して記録シート1
が前ビン11aからの給送か、後ビン11bからの給送
かを判断する。前ビン11aからの給送(YES)の場
合には、ステップS3に移行して、ASF出力ギヤ9d
をc1 方向(図6参照)に回転駆動させ、後ビン11
bからの給送(NO)の場合には、ステップS4に移行
してASF出力ギヤ9dをc2 方向(図6参照)に回
転駆動させる。これによって、分離ローラー11a2 
,11b2 を回転させて、前ビン11a若しくは後ビ
ン11bから記録シート1が、下流側のレジストローラ
ー11cと上ローラー11dとのニップ部に当接してル
ープを形成するまで給送する。これによって記録シート
1を分離給送する際に生ずる斜行を補正することができ
る。このとき、上記分離ローラー11a2 ,11b2
 は、図8(a)に示すように、円弧面11a22, 
11b22で記録シート1を押さえた状態で静止してい
る。
【0070】次にステップS5に移行して前記駆動ギヤ
9bを搬送出力ギヤ9cに切り換えて搬送ローラー2a
及びレジストローラー11cを正転させて記録シート1
を記録ヘッド7に対向する記録位置の方に搬送する。こ
のとき、図8(b)に示すように、分離ローラー11a
2 ,11b2 は記録シート1 により連れ回りして
フランジ部11a21, 11b21が記録シート1に
対向する位置まで回転したときに、連れ回りが終了して
、初期位相状態に復帰する。
【0071】次にステップS6に移行してセンサー2b
5 により記録位置方向に記録シート1が搬送されたか
否かを判断する。上記センサー2b5 により記録シー
ト1を検出した場合(ON)には、ステップS7に移行
して、記録シート1の先端を排出ローラ8aと拍車8b
とのニップ部に挟持するまで送り込む。このとき記録シ
ート1はプラテン4に密着状態になり、反射型フォトセ
ンサー23からの検出距離を一定に保つことができる。
【0072】次にステップS8に移行して、キャリッジ
モーター5cを駆動しキャリッジ5をガイドレール6に
沿って往復移動させることで、上記キャリッジ5に設け
られた反射型フォトセンサー23によりプラテン4上の
記録シート1の有無を判断する。上記記録シート1を検
出した場合(ONの場合)には、ステップS9に移行し
てステップS8で検出した記録シート1の幅を記憶して
おき、次いでステップS10に移行して前記記録シート
1の先端部を排出ローラ8aと拍車8bとのニップ部か
ら記録位置まで戻して頭出しを行う。
【0073】次にステップS11に移行して、キャリッ
ジモーター5cを駆動してキャリッジ5を往復移動させ
ると共に、記録ヘッド7を駆動して記録シート1に対し
て画像情報に応じて記録を行う。記録が終了すると、キ
ャリッジモーター5cによりキャリッジ5が、図2に示
すホームポジション(左端位置)に復帰する。
【0074】次にステップS12に移行して、前記駆動
ギヤ9bを搬送出力ギヤ9cに噛合させ、排出ローラー
8aを回転駆動させて、記録後の記録シート1を排出ス
タッカ8eに排出する。
【0075】次にステップS13に移行して記録命令の
有無を判断し、記録命令有り(YES)の場合には、再
びステップS1に戻って記録動作を続行し、記録命令が
無い(NO)の場合には記録動作を終了する。
【0076】前記ステップS6において、センサー2b
5 が記録シート1を検出できない場合(NOの場合)
には、ステップS14に移行してASF11のビン11
a,11bに記録シート1が無いと判断して動作を終了
する。また前記ステップS8において、反射型フォトセ
ンサー23が記録シート1を検出できない場合(NOの
場合)には、ステップS15に移行して記録シート1に
搬送途中でジャム(紙詰まり)が生じているものと判断
して搬送動作を終了する。
【0077】次に前記記録装置の各部の他の実施例につ
いて説明する。(搬送手段)前述した実施例にあっては
、駆動する搬送ローラ2aとピンチローラ2b1 ,2
b2 で記録シート1に搬送力を付与するように構成し
たが、搬送手段2は必ずしもローラ状のもので構成しな
くても良く、例えばエンドレスベルトを回転可能に構成
した回転ベルトによって記録シート1に搬送力を付与す
るようにしても良い。
【0078】(記録手段)記録手段の構成としては、上
述の吐出口, 液路, 電気熱変換体の組合せの他に、
熱作用部が屈曲する領域に配置されている米国特許第4
558333 号明細書, 特開昭59−123670
 号公報等に開示されているものも採用することが出来
る。また前述した記録手段は、記録装置に装着したイン
クカートリッジ7fから記録ヘッドへインクを供給する
ようにした例を示したが、記録ヘッド内にインク収容室
を設け、該インク収容室のインクが無くなった場合には
記録ヘッドを交換するようにした使い捨て型(ディスポ
ーザブルタイプ)の記録ヘッドを用いるようにしても良
い。また前述した実施例ではシリアル型の記録方式を例
示したが、本発明はシリアル型に限定する必要はなく、
ライン型の記録方式に適用することも出来る。
【0079】更に本発明は記録手段として前述した電気
熱変換体等の熱エネルギー発生手段を利用してインクを
吐出して記録を行う記録方式に限定する必要はない。例
えば熱溶融性インクを塗布したインクシートを画信号に
応じて加熱し、溶融したインクを記録シート1に転写す
る所謂熱転写記録方式、熱によって発色する記録シート
1を画信号に応じて加熱する所謂感熱記録方式、画信号
に応じてインクリボンをワイヤーによって叩いて記録す
る所謂ワイヤードット記録方式等、種々の記録方式を採
用することが出来る。従って、記録ヘッドも前述したバ
ブルジェットヘッドに限定されず、例えばサーマルヘッ
ド、ワイヤドットヘッド、ディジーホイールヘッド等を
使用することが出来る。
【0080】尚、前記記録装置の使用形態としては、コ
ンピュータ等の情報処理機器の画像出力端末として用い
られる他、リーダー等と組合わせた複写装置、更には送
受信機能を有するファクシミリ装置等にも適用すること
が可能である。
【0081】
【発明の効果】本発明は前述したように、可動部材に搭
載した検出手段を用いて記録媒体の頭出し動作時に、制
御手段により、記録媒体の先端が記録位置より下流側に
位置する少なくとも押し付け部材まで搬送し、記録媒体
をプラテン上に全域に渡って密着した状態で有無或いは
幅サイズの検出を行い、再び前記記録媒体の先端を記録
位置まで逆搬送するように搬送手段の動作を制御するこ
とによって、前記検出手段から記録媒体に対する検出距
離が一定となり、高精度な検出動作が可能となった。ま
た、前記検出手段に用いるセンサーの検出精度を緩和す
ることができるので選別する必要がなく、低コスト化を
図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】記録シート1の搬送動作を示すフローチャート
である。
【図2】シリアル型インクジェット記録装置の全体斜視
説明図である。
【図3】上記記録装置の断面説明図である。
【図4】駆動手段の斜視説明図である。
【図5】回復手段の斜視説明図である。
【図6】駆動力の伝達構造を示す説明図である。
【図7】給送回転体の断面説明図である。
【図8】上記給送回転体の給送動作を示す説明図である
【図9】記録ヘッドの構成説明図である。
【図10】インクジェット記録原理の説明図である。
【図11】制御手段を示すブロック図である。
【符号の説明】
1は記録シート、2は搬送手段、2aは搬送ローラー、
2a1 はローラー軸、2a2 は搬送ギヤ、2b1 
,2b2 ,19b,19c,20bはピンチローラ、
2b3 ,2b4 はピンチローラーホルダー、2b5
 は反射型センサー、2c1 ,2c2 はバネ、2d
はペーパーパン、3はシート押さえ部材、4はプラテン
、5はキャリッジ、5aは当接部、5bは突起、5cは
キャリッジモーター、6はガイドレール、7は記録ヘッ
ド、7aはヒータボード、7bは電気熱変換体、7cは
電極、7dはノズル、7d1 はオリフィス、7eは天
板、7e1 は供給口、7fはインクカートリッジ、7
gは共通液室、7hはインク、7h1 は気泡、8は排
出手段、8aは排出ローラ、8bは拍車、8cはローラ
軸、8dは排出ギヤ、8eは排出スタッカ、8fは突出
部、9は駆動手段、9aは駆動モーター、9bは駆動ギ
ヤ、9b1 はスライド軸、9b2 は中間ギヤ、9b
3 はギヤ、9b4 はスライドホルダー、9b5 は
突起、9c搬送出力ギヤ、9dはASF出力ギヤ、9e
はポンプギヤ、9fはフレーム、9gは支持軸、9hは
中間ギヤ、9iはASF入力ギヤ、9j,9k,9lは
中間ギヤ、10は回復装置、10aはキャップ、10b
はガイド軸、10cはキャップキャリッジ、10c1 
は突起、10dはポンプ、10eはレール、10fはバ
ネ、10gは固定シャッター、10hはポンプカム、1
1はASF、11a,11bはビン、11a1 ,11
b1 はローラー軸、11a2 ,11b2 は分離ロ
ーラ、11a3 ,11b3 は圧板、11a4 ,1
1b4 は押圧スプリング、11a5 ,11b5 は
クラッチギヤ、11a6 ,11b6 はサイドガイド
、11a7 ,11b7 は分離爪、11cはレジスト
ローラ、11dは上ローラ、11eはレジストギヤ、1
2は手差し口、13はピンフィードトラクタ、14a,
14bは左右側壁、15,16は上ガイド板、17は搬
送路分離板、18は制御手段、18aはCPU、18b
はROM、18cはRAM、18dはインターフェース
、19aは上流側搬送ローラー、20aは下流側搬送ロ
ーラー、21a乃至21dは記録ヘッド、22は回復系
、23は反射型フォトセンサーである。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  記録媒体を搬送するための搬送手段と
    、前記搬送手段によりプラテン上に搬送された記録媒体
    に記録情報に応じて像を記録するための記録手段と、前
    記記録手段を搭載して移動可能な可動部材と、前記可動
    部材に設けた記録媒体を検出するための検出手段と、前
    記検出手段の検出信号に応じて前記搬送手段の駆動を制
    御する制御手段と、前記記録手段より記録媒体搬送方向
    下流側に配置した記録媒体をプラテンに押し付けるため
    の押し付け部材とを有し、前記制御手段は、前記検出手
    段による記録媒体を検出時に、記録媒体の先端を少なく
    とも押し付け部材まで搬送し、前記記録媒体を検出後に
    その先端を記録位置まで戻すように搬送手段の動作を制
    御することを特徴とした記録装置。
  2. 【請求項2】  前記記録装置は、記録手段が信号に応
    じてインクを吐出して記録を行うインクジェット記録方
    式である請求項1記載の記録装置。
  3. 【請求項3】  前記記録装置は、記録手段が熱エネル
    ギーを利用してインクを吐出して記録を行うインクジェ
    ット記録方式である請求項2記載の記録装置。
  4. 【請求項4】  前記記録装置は、記録手段が信号に応
    じて電気熱変換体に通電し、前記電気熱変換体による膜
    沸騰を越える加熱によって生ずる気泡の成長により、イ
    ンクを吐出口より吐出して記録を行うインクジェット記
    録方式である請求項3記載の記録装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07232440A (ja) * 1993-12-28 1995-09-05 Canon Inc インクジェットヘッド用素子基板、インクジェットヘッド、インクジェット装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07232440A (ja) * 1993-12-28 1995-09-05 Canon Inc インクジェットヘッド用素子基板、インクジェットヘッド、インクジェット装置

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