JP2777254B2 - 給送装置及び前記給送装置を装備した記録装置 - Google Patents

給送装置及び前記給送装置を装備した記録装置

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JP2777254B2
JP2777254B2 JP3391890A JP3391890A JP2777254B2 JP 2777254 B2 JP2777254 B2 JP 2777254B2 JP 3391890 A JP3391890 A JP 3391890A JP 3391890 A JP3391890 A JP 3391890A JP 2777254 B2 JP2777254 B2 JP 2777254B2
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は記録媒体のジャム等が生じるおそれがない給
送装置及び前記給送装置を装備した記録装置に関するも
のである。
<従来の技術> 従来、記録装置、特にシリアルプリンタの分野では、
記録ヘッドを搭載したキャリッジの移動、記録紙の送
り、自動給紙装置(Auto Sheet Feeder、以下ASFと略記
する)の駆動、さらにはインクジェット方式ではノズル
の乾燥防止のためのヘッドキャッピング、ポンピング等
の動作が必要で、通常それぞれの動作に対して独立した
モーター、ソレノイド等の駆動源を設けていた。
しかし、各動作に対して独立の駆動源を装備すること
は、非常にコスト高になる他に、装置が大型化する。
そこで、特願平1−139307号公報に開示されているよ
うな駆動伝達装置が提案されている。
これによれば、同軸上に配置された複数の伝達ギヤ
と、前記伝達ギヤと個別的に切換え噛合可能な駆動ギヤ
とを具備して、キャリッジの移動位置によって同一駆動
源からの駆動力を伝達する伝達ギヤを選択するようにし
ているため、前記各動作に対して独立した駆動源を必要
としないものである。
<発明が解決しようとする課題> しかしながら、前記従来例にあっては、伝達ギヤの切
換えに際し、駆動ギヤと伝達ギヤとの間の位相合わせ及
び噛合い時の歯面間の圧力解除が必要なため、駆動ギヤ
を所定量正転ないし逆転させる必要があり、これが原因
となってASFの記録紙の送り量が変化したり、最悪の場
合にはASF内部で紙ジャムを起こしたりする等の欠点が
あった。
すなわちASF内部の分離ローラー等にはワンウェイク
ラッチ等が一般的に用いられているため、正逆どちらか
の回転により分離ローラーが回転して記録紙を給紙する
ようになっており、ダブルの給紙口を有するASFでは、
例えば正転で一方の給紙口から、逆転で他方の給紙口か
ら給紙するという具合になっていて、給紙の切換えを行
っている。
従って、ASFの駆動力を伝達する伝達ギヤへの切換え
時において、駆動ギヤが正転・逆転すると、これが伝達
ギヤを介してASFに伝達され、必ず同時に両方の給紙口
から記録紙が少しずつ給紙されるという事態が生じてし
まい、このために給紙時の送り量が変化したり、あるい
は一方の給紙口から多量に給紙するときに他方の給紙口
からも給紙され最悪の場合に紙ジャムに発展したりする
欠点があった。
本発明の目的は従来の前記課題を解決し、ギヤの切換
えに際し記録媒体の不用な給送が行われず、記録媒体が
ジャム等を起こしたりするおそれがない給送装置及び前
記給送装置を装備した記録装置を提供するものである。
<課題を解決するための手段> 前記課題を解決するための本発明に係る代表的な手段
は、同一軸上に配置された複数の伝達ギヤと、前記軸と
平行な駆動軸上を移動可能でかつ前記伝達ギヤと個別的
に切替え噛合可能な駆動ギヤとを有し、前記駆動ギヤが
前記伝達ギヤのいずれかと噛合うことで駆動力を選択的
に伝達する駆動手段と、前記駆動手段により選択的に駆
動力が伝達されて記録媒体を給送する給送手段とを具備
し、かつ前記駆動手段の駆動力を前記給送手段に伝達す
るギヤが、前記伝達ギヤに噛合う第1のギヤと、前記第
1のギヤと同軸上に設けられた第2のギヤとからなり、
前記第1のギヤが所定角度以上回動したとき前記第2の
ギヤに回動が伝達されるように構成したことを特徴とし
ている。
<作用> 前記手段にあっては、伝達ギヤの切り換えに際し、駆
動ギヤと伝達ギヤとの間の位相合わせ及び噛合い時の歯
面間の圧力解除が必要なため、駆動ギヤを所定量正転な
いし逆転させるが、このとき前記伝達ギヤに噛合する第
1のギヤは該駆動ギヤによって正転、逆転するが、この
第1のギヤの回転は第2のギヤに伝達されない。
すなわち、伝達ギヤの切り換え時に記録媒体を不用に
搬送するおそれがない。
<実施例> 次に前記手段をシリアル型のバブルジェット記録方式
の記録装置に適用した本発明の一実施例を説明する。
第1図は記録装置の全体斜視説明図であり、第2図は
側断面説明図である。
(全体構成) 先ず装置の全体構成を説明すると、記録媒体となる記
録シート1はシート搬送手段2で搬送される。このとき
前記記録シート1はシート押さえ部材3によって搬送ロ
ーラー2aに押圧され、プラテン4から浮き上がないよう
に構成されている。
記録シート1が搬送されると、キャリッジ5をガイド
レール6に沿って往復移動させると共に、記録手段とし
ての記録ヘッド7を駆動して記録シート1に像を記録
し、記録後のシート1を排出手段8によって排出する如
く構成している。
ここで前記シート搬送手段2、搬送手段8等は同一の
駆動源である駆動モーター9aによって駆動されるもの
で、この駆動モーター9aを有した駆動手段9は記録装置
の一端側(第1図の左側)に配置されている。
また記録装置の一端側には前記記録手段7にインクを
供給するためのインクカートリッジ7fと、前記記録ヘッ
ド7におけるインクの固着等を除去するための回復装置
10が配置されている。
また前記キャリッジ5は駆動源となるキャリッジモー
ター5d(第7図参照)の駆動力が図示しない伝達手段
(プーリー、タイミングベルト)を介してキャリッジ5
に伝達され、これによって往復移動するものである。
次に前記記録装置の各部の構成について具体的に説明
する。
(シート搬送手段) シート搬送手段2は記録シート1を記録位置に搬送す
るためのものであり、給送手段としてのASF11から給送
された記録シート、手差し口12から手差しされた記録シ
ート、或いはファンホールド紙搬送用のトラクタ13から
給送された記録シート1としてのファンホールド紙を搬
送するものである。
本実施例に於けるシート搬送手段2は、第2図の矢印
a方向へ駆動回転する搬送ローラー2aと、これに従動回
転する前ピンチローラー2b1及び後ピンチローラー2b2
によって記録シート1を搬送する如く構成している。
前記搬送ローラー2aは、両端を装置フレームの左右側
壁14a,14bに回動自在に支持されたローラー軸2a1に複数
分割して取り付けられている。搬送ローラー2aを前記の
如く分割構成するのは、該ローラー2aを構成するゴム部
材を減少させてコストダウンを図ると共に、装置の軽量
化を図るためである。
前記ローラー軸2a1の軸方向一端には搬送ギヤ2a2が設
けられていて、前記駆動モーター9aから駆動力が伝達さ
れる。
前記ピンチローラー2b1,2b2は揺動可能なピンチロー
ラーホルダー2b3,2b4に支持されていて、バネ2c1,2c2
よって前記搬送ローラー2aの表面に夫々圧接し、且つ搬
送ローラー2aの回転に従動回転する。従って、記録シー
ト1は回転する搬送ローラー2aとピンチローラー2b1,2b
2とでニップされることによって搬送力が付与される。
また前記搬送ローラー2aの下方には、第2図に示すよ
うに搬送ローラー2aの周面に沿って湾曲したペーパーパ
ン2dが取り付けられている。そして前記ペーパーパン2d
は手差し口12まで延びており、手差しされた記録シート
1の下ガイドとなるように構成されている。
また前記ペーパーパン2dの上方には所定間隔を隔てて
上ガイド板15、16が取り付けられ、記録シート1の搬送
経路を構成している。
更に前記ペーパーパン2dと上ガイド16との間には搬送
路分離板17が設けられていて、トラクタ13から給送され
るファンホールド紙の搬送路とASF11から給送される記
録シート1の搬送路とを区画している。
前記構成に於いて、搬送ローラー2aを駆動モーター9a
により第2図の矢印a方向へ回転させると、ASF11から
給送された記録シート1は上ガイド板16と搬送路分離板
17との間を通って前ピンチローラー2b1と搬送ローラー2
aとでニップされ、搬送ローラー2aの周面に沿ってUタ
ーン搬送され、更に後ピンチローラー2b2と搬送ローラ
ー2aとでニップされて上方に位置する記録位置へと搬送
される。
またトラクタ13から搬送された記録シートとしてのフ
ァンホールド紙はペーパーパン2dと搬送路分離板17との
間を通り、同様に前ピンチローラー2b1と搬送ローラー2
aとでニップされ、搬送ローラー2aの周面に沿ってUタ
ーン搬送され、更に後ピンチローラー2b2と搬送ローラ
ー2aとでニップされて上方に位置する記録位置へと搬送
される。
一方、手差し口12から給送された記録シート1は搬送
ローラー2aと後ピンチローラー2b2とでニップされ、記
録位置へと搬送される。
(シート押さえ部材) シート押さえ部材3は搬送手段2で搬送された記録シ
ート1を搬送ローラー2に押さえ付けることによって、
記録シート1がプラテン4から浮き上がるのを防止する
ためのものである。
このシート押さえ部材3は、第1図に示すように、記
録シート1の幅全域を押さえるように、キャリッジ5の
移動範囲よりも幅広の一枚の板状部材で構成され、これ
が図示しないバネ等の押圧手段によって各搬送ローラー
2aに圧接している。
前記シート押さえ部材3の先端は記録手段7による記
録位置の下部に位置しており、搬送された記録シート1
は該部材3によって搬送ローラー2aに押し付けられる。
この結果、記録位置に於ける記録シート1はプラテン4
から浮き上がることがなくなる。
またこのシート押さえ部材3には後述するようにキャ
リッジ5の前端部が常に当接するように構成されてい
る。
(キャリッジ) キャリッジ5は記録手段7を記録シート1の幅方向へ
往復移動させるためのものである。
このキャリッジ5は両端を左右側壁14a,14bに固定さ
れた断面円形のガイドレール6に摺動自在に取り付けら
れており、キャリッジモーター5dにより該ガイドレール
6上を往復移動する。
また前記キャリッジ5はガイドレール6を中心軸とし
て回動可能に取り付けられ、キャリッジ5に設けたバネ
性を有する部分5aが上ガイド15に設けられたガイドレー
ル15aに圧接し、その反力によりシート押さえ部材3に
常時当接するように付勢されている。キャリッジ5が突
き当たる部分は、シート押さえ部材3と搬送ローラー2a
の接触部分の裏側近傍であり、記録シート1の通過によ
ってシート押さえ部材3が記録手段7方向に後退すると
キャリッジ5も同様に同方向に後退する。従って、紙厚
に関係なく記録手段7と記録シート1との間隔が常に一
定となり、安定した印字品質を保つことが出来る。
(記録手段) 記録手段としての記録ヘッド7は前記の如くキャリッ
ジ5に搭載され、シート搬送手段2で搬送された記録シ
ート1にインク像を記録するものである。この装置に於
ける記録ヘッドとしてはインクジェット記録方式が好適
に用いられる。
インクジェット記録方式は記録用のインク液を飛翔液
滴として吐出噴射させるためのオリフィス(液体吐出
口)と、該オリフィスに連通する液体流路、及びこの液
体流路の一部に設けられ、流路内のインク液に飛翔液滴
を形成するための吐出エネルギーを与える吐出エネルギ
ー発生手段とを備えている。そして画信号に応じて前記
吐出エネルギー発生手段を駆動し、インク液滴を吐出し
て像を作成するものである。
前記吐出エネルギー発生手段としては、例えばピエゾ
素子等の電気機械変換体等の圧力エネルギー発生手段を
用いる方法、レーザー等の電磁波をインク液に照射吸収
させて飛翔液滴を発生させる電磁エネルギー発生手段を
用いる方法、或いは電気熱変換体等の熱エネルギー発生
手段を用いる方法等がある。この中で電気熱変換体等の
熱エネルギー発生手段を用いる方式がオリフィスを高密
度に配列し得ると共に、記録ヘッドのコンパクト化も可
能であるために好適である。
本実施例では前記記録手段として前記インクジェット
記録方式の1つであるバブルジェット記録方式を用いて
いる。
第9図は記録手段を構成する記録ヘッド7の構成説明
図であり、第10図(a)〜(g)はバブルジェット記録
原理の説明図である。
第9図に於いて、7aはヒータボードであり、シリコン
基板上に電気熱変換体(吐出ヒータ)7b、これに電力を
供給するアルミニウム等の電極7cとが成膜されて配設さ
れている。このヒータボード7aに対して、記録用液体の
液路(ノズル)7dを仕切るための隔壁を有する天板7eを
接着することにより構成されている。また第1図に示す
ように、装置の左側部には前記記録ヘッド7にインクを
供給するためのインクカートリッジ7fが交換可能に取り
付けられている。
前記インクカートリッジ7fより図示しない導管を介し
て供給されたインクは、天板7eに設けられた供給口7e1
より記録ヘッド7内の共通液室7gに充填され、この共通
液室7gより各ノズル7d内に導かれる。これらのノズル7d
にはインク吐出口(オリフィス)7d1が形成されてお
り、また上記オリフィス7d1は前記記録ヘッド7の記録
シート1に対向してシート搬送方向(第1図の上下方
向)に所定ピッチで形成されている。
ここで前記バブルジェット記録方式に於けるインク飛
翔原理を第10図(a)〜(b)を参照して説明する。
定常状態では第10図(a)に示すように、ノズル7d内
に充填されているインク7hはオリフィス面で表面張力と
外圧が平衡している。この状態でインク7hを飛翔させる
場合には、ノズル7d内の電気熱変換体7bに通電し、その
ノズル7d内のインク7hに核沸騰を越えて急速な温度上昇
を生じさせる。すると、第10図(b)に示すように、電
気熱変換体7bに隣接したインク7hが加熱されて微小気泡
(バブル)を生じ、該加熱部分のインク7hが気化して膜
沸騰を生じ、第10図(c)に示すように前記気泡7h1
急速に成長する。
前記気泡7h1が第10図(d)に示す如く最大に成長す
ると、ノズル7d内のオリフィス面からインク液滴が押し
出され、その速度でインク液滴が記録シート1に飛翔し
てインク像を記録するものである。
電気熱変換体7bへの通電を終了すると、第10図(e)
に示すように、成長した気泡7h1はノズル7d内のインク7
hにより冷却されて収縮し、更に第10図(f)に示すよ
うに電気熱変換体7b面にインク7hが接触して急激に冷却
され、気泡7h1は消滅するか又は殆ど無視し得る程度の
体積に収縮する。そして前記気泡7h1が収縮すると、第1
0図(g)に示すようにノズル7d内には毛細管現象によ
って共通液室7gからインク7hが供給され、次の通電に備
えるものである。
従って、前記キャリッジ5の移動と同期させ、画信号
に応じて電気熱変換体7bに通電することによって、記録
シート1にインク像が記録されるものである。
尚、前記キャリッジ5の移動範囲一端部(第1図の左
端)に設けられた回復装置10は非記録時等に前記記録ヘ
ッド7のインク吐出面を覆うことによって、記録ヘッド
7のオリフィス面付近のインクの乾燥や、これに伴う固
化を防止するものである。
また前記回復装置10には後述するようにポンプが接続
され、インクの吐出不良や除去或いはそれらの予防のた
めにポンプを駆動し、その吸引力によってオリフィス面
からインクを吸引して回復処理を行なえるようになって
いる。
(排出手段) 排出手段8は前記記録手段7で記録された記録シート
1を排出するためのものである。
この構成は第1図及び第2図に示すように、排出ロー
ラー8aと、これに接触する排出ピンチローラー8bとで構
成してなる。前記排出ローラー8aのローラー軸8cの端部
には排出ギヤ8dが取り付けられ、この排出ギヤ8dに前記
駆動モーター9aの駆動力が伝達されると、その駆動力が
排出ローラー8aに伝達されて該ローラー8aが回転し、記
録シート1が排出ローラー8aと排出ピンチローラー8bと
の協働作用によって排出される。前記排出された記録シ
ート1は前記排出ローラー8aの上方に位置する排出スタ
ッカ8eにスタックされる。
ここで排出スタッカ8eの上端位置には排出トレー8fが
ピン8f1を介して回動可能に取り付けられ、また凸部8e1
が設けられている。
前記凸部8e1は、排紙された記録シート1が座屈した
場合に、該記録シート1の下端を排出ローラー8a側に迫
り出させて排紙をスムーズに行わせるものであり、排出
スタッカ8eの表面からの突出量tは2mm〜10mm程度に設
定することが望ましい。
また前記排出トレー8fはピン8f1を支点として第2図
に示す矢印b方向に倒れるようになっていて、ASF11に
記録シート1を装填する際に邪魔にならないようになっ
ている。
(ASF) ASF11は記録シート1を自動的に搬送ローラー2aに給
送するもので、本実施例では前ビン11aと後ビン11bから
なるダブルビン構造になっている。
前記ビン11a,11bにはローラー軸11a1,11b1に支持され
た分離ローラー11a2、11b2と、記録シート1が積載され
る圧板11a3,11b3と、該圧板11a3,11b3上の記録シート1
を分離ローラー11a2,11b2側に押しつける押圧スプリン
グ11a4,11b4がそれぞれ装備されている。
前記ローラー軸11a1,11b1は例えば溝付き軸で、その
軸方向一端に一方向伝達クラッチが内蔵されたクラッチ
ギヤ11a5,11b5が設けられていて、前記駆動モーター9a
から駆動力が伝達されるようになっている。なお、前記
ローラー軸11a1,11b1は断面D字状の軸であってもよ
い。
また前記分離ローラー11a2,11b2は前記ローラー軸11a
1,11b1と共に回転するが、該ローラー軸11a1,11b1に対
して軸方向にスライド可能になっている。
また前記ASF11の下流側にはレジストローラー11cとこ
れに圧接した上ローラー11dが配置されており、該レジ
ストローラー11cの軸方向一端にはレジストギヤ11eが設
けられていて、前記駆動モーター9aから駆動力が伝達さ
れるようになっている。
前記前ビン11a、後ビン11bに収容された記録シート1
は圧板11a3,11b3により前記分離ローラー11a2,11b2に押
圧されており、前記ローラー軸11a1により分離ローラー
11a2が正転したとき、前記前ビン11a内の記録シート1
が一枚分離され、下流側のレジストローラー11cと上ロ
ーラー11dとのニップ部に給送されて当接し、また前記
ローラー軸11b1により分離ローラー11b2が逆転したと
き、前記後ビン11bの記録シート1が一枚分離され、同
様に下流側のレジストローラー11cと上ローラー11dとの
ニップ部に給送されて当接する。そして前記レジストロ
ーラー11cが正転すると、記録シート1はレジストロー
ラー11cとこれに従動回転する上ローラー11dとでニップ
され、前記シート搬送手段2へ給送される。
すなわち前記ローラー軸11a1によって分離ローラー11
a2を正転したとき(クラッチギヤ11a5を第5図に示す矢
印c1方向に回転させたとき)に前ビン11aから記録シー
ト1が給送され、前記ローラー軸11b1によって分離ロー
ラー11b2を逆転したとき(クラッチギヤ11b5を第5図に
示す矢印c2方向に回転させたとき)に後ビン11bから記
録シート1が給送されるもので、給紙の切り換えが行な
えるようになっている。
さらに前記ビン11a,11bには前記圧板11a3,11b3上でビ
ン11a,11bの幅方向にスライドするサイドガイド11a6,11
b6が装備されている。このサイドガイド11a6,11b6は前
記分離ローラー11a2,11b2と同期してスライド可能にな
っており、各種サイズの記録シート1に対応することが
出来る。
(回復装置) 回復装置1は、記録ヘッド7のインク吐出面をキャッ
ピングするキャップ10aと該キャップ10aを支持して前記
ガイドレール6と平行なガイド軸10b上を移動するキャ
ップキャリッジ10cと、前記キャップ10a内に負圧を発生
させてインク吐出面等に固着したインク等を吸引するポ
ンプ10d等から構成されている。
前記キャリッジ5が記録装置の一端側の記録可能範囲
外に移動したとき、キャリッジ5に設けた突起5bは前記
キャップ10aをスライド可能に保持する一方、キャップ
キャリッジ10cから突出する突起10c1と嵌合し、これに
よりキャリッジ5とキャップキャリッジ10cとが一体と
なって移動する。
前記キャップキャリッジ10cの後方にはキャップ10aの
後部が摺動するレール10eが設けられており、キャップ
キャリッジ10cの移動に伴ってキャップ10aを前方にせり
出させるようになっている。これによりキャリッジ5が
記録装置の一端側に移動すると、キャップ10aが前方に
せり出してきて記録ヘッド7のインク吐出面をキャッピ
ングすることになる。
また前記キャップキャリッジ10cの下部と記録装置の
左側壁14aとの間にはバネ(図示せず)が設けられてい
て、キャップキャリッジ10cは第1図の右方向に常時付
勢されている。
なお、前記インクカートリッジ7fが装填されるカート
リッジ装置7iの上面には固定シャッター10gが設けられ
ていて、前記キャリッジ5に搭載された透過型センサ5c
が通過することで該キャリッジ5の位置を検知するよう
になっている。
前記キャップ10aがインク吐出面をキャッピングして
いるか否かは、前記検知位置からのキャリッジモーター
(図示せず)のステッピング数で判断する。
また前記ポンプ10dと前記キャップ10aは図示しないチ
ューブで連結されており、該ポンプ10dは後述するポン
プカム10hにより作動する。
(駆動手段) 駆動手段9は前記回復装置10の後方位置に配置され、
駆動モーター9aの駆動力を前記シート搬送手段2、前記
排出手段8、前記ASF11及び前記回復装置10に伝達する
もので、該駆動モーター9aと歯車伝達機構とにより構成
されている。
前記歯車伝達機構は、前記キャリッジ5が記録装置の
一端側の記録可能範囲外に移動したときに該キャリッジ
5によって切り換え操作されるものである。
第3図及び第4図は前記歯車伝達機構を詳細に示して
おり、前記駆動モーター9aの駆動力を伝達する駆動ギヤ
9bと、該駆動ギヤ9bと選択的に噛合する伝達ギヤである
搬送出力ギヤ9c、ASF出力ギヤ9d、ポンプギヤ9e等から
構成されている。
前記駆動ギヤ9bは駆動軸としての断面D字状のスライ
ド軸9b1に軸方向にのみ移動可能に取り付けられてお
り、該スライド軸9b1の端部に前記駆動モーター9aから
中間ギヤ9b2を介して駆動力が伝達されるギヤ9b3が固定
されている。従って、前記駆動モーター9aが動作する
と、ギヤ9b3によりスライド軸9b1と共に駆動ギヤ9bが回
転する。
また前記スライド軸9b1には、前記駆動ギヤ9bを挟持
する形でスライドホルダー9b4がスライド・回転可能に
軸支されている。このスライドホルダー9b4の下部には
二股状の突起9b5が設けられており、該突起9b5が歯車伝
達機構を支持するフレーム9fのガイドレール9f1に係合
して回り止めがなされている一方、前記キャップキャリ
ッジ10cの後部に設けた連結板バネ10c2の自由端が係合
している。
従って前記キャリッジ5が記録装置の一端側で第1図
の左右方向に移動すると、前記キャップキャリッジ10c
を介してスライドホルダー9b4が同方向に連動して移動
することになる。
すなわち前記駆動ギヤ9bは前記キャリッジ5によりス
ライドされて伝達ギヤである前記搬送出力ギヤ9c、ASF
出力ギヤ9d、ポンプギヤ9eと選択的に噛合する。
前記搬送出力ギヤ9c、前記ASF出力ギヤ9d、前記ポン
プギヤ9eは同じ歯数、ピッチ円直径に設定されており、
前記スライド軸9b1と平行状態で前記フレーム9fに設け
た支持軸9gにそれぞれ回転可能に軸支されている。
ここで前記搬送出力ギヤ9cは、前記駆動ギヤ9bと噛合
する大径のギヤ部9c1と、前記左側壁14aに回転可能に取
り付けた中間ギヤ9hと噛合する小径のギヤ部9c2から構
成されている。
そして中間ギヤ9hは前記搬送ローラー2aの軸方向一端
に固定した搬送ギヤ2a2及び前記排出ギヤ8dに噛合し、
また小径のギヤ部9c2は前記レジストギヤ11eと噛合して
おり、駆動ギヤ9bがギヤ部9c1に噛合った時点で駆動モ
ーター9aを動作させると、搬送ローラー2a、排出ローラ
ー8a及びレジストローラー11cが正転・逆転する。
また前記ASF出力ギヤ9dには、前記ASF11側に設けられ
るASF入力ギヤ9iが噛合しており、駆動ギヤ9bが該ASF出
力ギヤ9dに噛合すると、駆動モーター9aにより該ASF入
力ギヤ9iが正転・逆転する。
そして前記ASF入力ギヤ9iと前記クラッチギヤ11a5,11
b5との間には第5図に示すように中間ギヤ9j,9k,9lから
なる伝達ギヤ列が設けられている。
前記駆動モーター9aによりASF出力ギヤ9dを正転(第
5図に示す矢印c1方向)すると、この回転はASF入力ギ
ヤ9i、中間ギヤ9jを介して前記クラッチギヤ11a5に伝達
され、矢印c1方向に回転する該クラッチギヤ11a5により
前記分離ローラー11a2が正転し、前記前ビン11aから記
録シート1が給送される。このときASF入力ギヤ9iの回
転は前記後ビン11b側のクラッチギヤ11b5にも伝達され
るが、矢印c1方向への回転であり、該クラッチギヤ11b5
に内蔵された一方向伝達クラッチにより前記分離ローラ
ー11b2には伝達されない。
また前記駆動モーター9aによりASF出力ギヤ9dを逆転
(第5図に示す矢印c2方向)に回転すると、この回転は
ASF入力ギヤ9i、中間ギヤ9j、クラッチギヤ11a5、中間
ギヤ9k、9lを介して前記クラッチギヤ11b5に伝達され、
矢印c2方向に回転する該クラッチギヤ11b5により前記分
離ローラー11b2が逆転し、前記後ビン11bから記録シー
ト1が給送される。このときASF入力ギヤ9iの回転は前
記前ビン11a側のクラッチギヤ11a5にも伝達されるが、
矢印c2方向への回転であり、該クラッチギヤ11a5に内蔵
された一方向伝達クラッチにより前記分離ローラー11a2
には伝達されない。
また前記ポンプギヤ9eは前記ポンプカム10hのギヤ部1
0h1と噛合しており(第1図参照)、前記駆動ギヤ9bが
該ポンプギヤ9eに噛合すると、駆動モーター9aにより前
記ポンプカム10hが動作し、これにより前記ポンプ10dが
動作してポンピング等を行う。
なお、前記連結板バネ10c2は、駆動ギヤ9bと前記搬送
出力ギヤ9c、ASF出力ギヤ9d、ポンプギヤ9eとの噛み合
い時において緩衝部材として作用する。
例えば駆動ギヤ9bが前記搬送出力ギヤ9cから前記ASF
出力ギヤ9dに移動する際、搬送出力ギヤ9cとASF出力ギ
ヤ9dの位相がずれていると、搬送出力ギヤ9cから離脱し
た駆動ギヤ9bの歯がASF出力ギヤ9dにうまく噛み合わな
い。この時駆動ギヤ9bの側面とASF出力ギヤ9dの側面と
が当接し、それ以上移動しないが、前記キャップキャリ
ッジ10cは所定位置(駆動ギヤ9bがASF出力ギヤ9dに完全
に噛み合う位置)まで移動してしまう。この駆動ギヤ9b
とキャップキャリッジ10cの移動量の差を前記連結板バ
ネ10c2の屈曲で吸収する。その後、駆動モーター9aを駆
動し、駆動ギヤ9bを1歯分程度回転すると、駆動ギヤ9b
は前記連結板バネ10c2の屈曲による弾性力でASF出力ギ
ヤ9dに圧接しているため、位相の合致したところで駆動
ギヤ9bがスライドし、ASF出力ギヤ9dと完全に噛み合
う。そして更に駆動ギヤ9bを第1図の左側に移動させて
ASF出力ギヤ9dからすり抜けさせ、前記ポンプギヤ9eに
当接させて同様に位相合わせを行えば、該ポンプギヤ9e
と噛み合うことになる。
また例えば駆動ギヤ9bが搬送出力ギヤ9cに噛み合い、
記録シート1を搬送した直後では駆動ギヤ9bと搬送出力
ギヤ9cの歯同士が圧接状態にあり、歯と歯の間に摩擦力
が発生するためスムーズにスライドしない。この時も駆
動ギヤ9bとキャップキャリッジ10cの移動量の差を一時
的に前記連結板バネ10c2の屈曲によって吸収する。キャ
ップキャリッジ10cの移動後、駆動モーター9aを前回と
は反対方向に駆動させ、駆動ギヤ9bを若干量逆転するこ
とで、駆動ギヤ9bと搬送出力ギヤ9cの歯同士の押圧力を
なくして摩擦力を除去し、駆動ギヤ9bを前記連結板バネ
10c2の弾性力でスライドさせ、正規の位置に送る。
以上のように前記駆動ギヤ9bを前記搬送出力ギヤ9c、
ASF出力ギヤ9d、ポンプギヤ9eと選択的に噛合させる際
に、前記連結板バネ10c2は緩衝部材として作用し、そし
て駆動ギヤ9bが前記搬送出力ギヤ9c、ASF出力ギヤ9d、
ポンプギヤ9eと圧接状態になっているか否かに係わら
ず、駆動ギヤ9bが外れる時、噛み合う時に必ず駆動ギヤ
9bを正転ないし逆転させてギヤの切り換え動作を実行す
るものである。
従って伝達ギヤの切り換え時において前記クラッチギ
ヤ11a5,11b5が若干回転し、これにより前記前ビン11a、
後ビン11bから記録シート1が同時に少し送り出される
おそれがある。
これを防止するため、第6(a)、(b)に示すよう
に前記ASF入力ギヤ9iは前記ASF出力ギヤ9dに噛合する第
1のギヤとしての入力駆動ギヤ9i1と、前記中間ギヤ9j
に噛合する第2のギヤとしての入力従動ギヤ9i2とから
構成されており、そしてこれら入力駆動ギヤ9i1と入力
従動ギヤ9i2が同軸上で所定角度回転するように遊びを
もって組み合わされている。すなわち入力駆動ギヤ9i1
が所定回転角度以上回転したときに入力従動ギヤ9i2
回転が伝達されるようになっている。
従って、伝達ギヤの切り換え時において前記駆動ギヤ
9bが若干正転あるいは逆転しても、この回転を入力駆動
ギヤ9i1と入力従動ギヤ9i2との間の遊びで吸収し、中間
ギヤ9j等を介して前記クラッチギヤ11a5,11b5に伝達し
ない。
本実施例では、前記入力従動ギヤ9i2は、前記ギヤ9j
と噛合するギヤ部90i2と、前記入力駆動ギヤ9i1に回動
可能に嵌合する円板91i2とからなり、該円板91i2に前記
入力駆動ギヤ9i1に設けたスリット90i1に係合する係合
爪92i2が設けられていて、前記入力駆動ギヤ9i1に所定
角度回転可能な状態で取り付けられるようになってい
る。
また前記入力駆動ギヤ9i1の側面には突起91i1が設け
られ、また前記円板91i2の側面には該突起91i1が移動可
能に係合する円弧状の凹部93i2が設けられている。そし
て前記突起91i1と前記円板91i2との間には復帰用の弾性
部材であるスプリング9i3が設けられ、また前記凹部93i
2には前記突起91i1のストッパー94i2が設けられてい
る。
ここで前記スプリング9i3は前記駆動ギヤ9bが前記ASF
出力ギヤ9dを通過した後、入力駆動ギヤ9i1を初期位
置、すなわち第6図に示すように入力駆動ギヤ9i1が入
力従動ギヤ9i2に対して中立位置に戻るように復帰させ
るためのものである。
また前記ストッパー94i2は入力駆動ギヤ9i1と第2の
ギヤ9i2との間の回転角度αを規制するもので、この回
転角度αはギヤ切り換え時において前記駆動ギヤ9bが正
転・逆転する角度以上に設定されており、切り換え時に
おいて前記駆動ギヤ9bから前記第2のギヤ9i2に回転が
伝達されないようにしている。
前記ASF出力ギヤ9dにより、入力駆動ギヤ9i1が回転角
度α以上に正転或いは逆転すると、突起91i1がストッパ
ー94i2に当接し、入力従動ギヤ9i2に回転が伝達され、
そして前記ギヤ9j,9k,9lを介して前記クラッチギヤ11
a5,11b5に駆動モーター9aの駆動力が伝達される。
(制御手段) 前記駆動手段9を制御する制御手段18は、第7図に示
すように記録装置全体の制御を行うCPU18aと、第8図の
フローチャートに示すASF11の制御内容等及び各種デー
タ等を格納したROM18bと、CPU18aのワークエリアとして
使用されると共に、記録枚数等の各種データの一時保存
を行うRAM18cと、インターフェース18dとから構成され
ている。そして前記インターフェース18dにはドライバ
ー18eを介して前記駆動モーター9aが接続され、またド
ライバー18fを介して前記記録ヘッド7が接続され、ま
たドライバー18gを介して前記キャリッジモーター5dが
接続され、さらに前記透過型センサ5cが接続されてい
る。
第8図は前記ASF11から記録シート1を給紙して記録
・排紙する際の制御内容を示すフローチャートである。
記録命令があると、ステップS10で駆動ギヤ9bがASF出
力ギヤ9dに噛合して切り換え動作が行われる。
次いでステップS11で前ビン11aからの給紙か、あるい
は後ビン11bからの給紙かを判断する。
前ビン11aからの給紙の場合にはステップS12に移行し
てASF出力ギヤ9dをc1方向に回転させ、また後ビン11bか
らの給紙の場合にはステップS13に移行してASF出力ギヤ
9dをc2方向に回転させる。
このとき、前ビン11aあるいは後ビン11bから記録シー
ト1がレジストローラー11cと上ローラー11cとのニップ
部に当接してループが形成されるまでASF出力ギヤ9dに
より分離ローラー11a2或いは分離ローラー11b2を回転さ
せる。
このように記録シート1のループを形成することで、
記録シート1の分離の際に発生する斜行を吸収する。
次いでステップS12或いはステップS13からステップS1
4に移行して、駆動ギヤ9bを搬送出力ギヤ9cに切り換
え、搬送ローラー2a及びレジストローラー11cを正転さ
せ、記録シート1を記録ヘッド7の前面位置である記録
位置に搬送する。
次いでステップS15に移行して記録ヘッド7を動作さ
せると共にキャリッジモーター5dを動作させて記録を行
う。
記録後、キャリッジモーター5dによりキャリッジ5が
第1図に示す左端位置に復帰し、ステップS16で駆動ギ
ヤ9bを搬送出力ギヤ9cに噛合させ、排出ローラー8aを回
転させて記録後の記録シート1を排出スタッカ8eに排出
する。
このとき、凸部8e1が排紙された記録シート1の下端
を排出ローラー8a側に迫り出させて排紙をスムーズに行
わせて、記録シート1を排出スタッカ8eに整列させる。
次いで、ステップS17に移行し、記録命令の有無が判
断され、記録命令有りの場合(YESの場合)にはステッ
プS10に戻って同様の操作が繰り返される。また記録命
令無しの場合(NOの場合)記録が終了する。
上記記録動作において同一のビンから記録シート1を
給紙して記録動作を複数回繰り返す場合、駆動ギヤ9bの
切り換え動作が何度となく繰り返されるが、ASF入力ギ
ヤ9iは遊びをもって組み合わされた入力駆動ギヤ9i1
入力従動ギヤ9i2により構成されており、不使用のビン
から記録シート1が給紙されず、記録シート1のジャム
等が生じるおそれはない。
〔他の実施例〕
次に本発明に於ける他の実施例を説明する。
(記録手段) 記録手段の構成としては、上述の吐出口,液路,電気
熱変換体の組合せの他に、熱作用部が屈曲する領域に配
置されている米国特許第4558333号明細書,特開昭59−1
23670号公報等に開示されているものも採用することが
出来る。
また前述した記録手段は、記録装置に装着したインク
カートリッジ7fから記録ヘッドインクを供給するように
した例を示したが、記録ヘッド内にインク収容室を設
け、該インク収容室のインクが無くなった場合には記録
ヘッドを交換するようにした使い捨て型(ディスポーザ
ブルタイプ)の記録ヘッドを用いるようにしても良い。
また前述した実施例ではシリアル型の記録方式を例示
したが、本発明はシリアル型に限定する必要はなく、ラ
イン型の記録方式に適用することも出来る。
ここでフルカラー記録が可能なライン型のバブルジェ
ット記録方式について簡単に説明する。
第11図に於いて、記録シート1は駆動回転する上流側
搬送ローラ19a及びこれに圧接して従動回転するピンチ
ローラ19b,19cと、駆動回転する下流側搬送ローラー20a
及びこれに圧接して従動回転するピンチローラ20bによ
って矢印d方向へ搬送可能に構成されている。
前記上下流側搬送ローラ19a,20a間には記録シート1
に対向するように、4個の記録ヘッド21a,21b,21c,21d
がシート搬送方向上流側から下流側へ向かって順に配設
されている。この記録ヘッド21a〜21dは記録シート1の
全幅に渡って記録が可能なライン型のバブルジェット記
録ヘッドであり、夫々の記録ヘッド21a〜21dへは図示し
ないインクカートリッジからインクが供給される如く構
成されている。そして記録ヘッド21aにはブラックイン
ク、記録ヘッド21bにはイエローインク、記録ヘッド21c
にはマゼンタインク、記録ヘッド21dにはシアンインク
が夫々供給され、各記録シート21a〜21dは供給されるイ
ンク色に対応した色信号に基づいて駆動し、ノズルから
インク液滴を吐出するように構成されている。
従って、記録シート1を矢印d方向へ搬送すると共
に、その搬送に同期して各記録ヘッド21a〜21dを駆動す
ることによって記録シート1に対してフルカラー記録を
行うことが出来る。
尚、第11図に於いて、記録ヘッド21aの下方には、非
記録時或いは不使用のノズルがある等の場合に、インク
吐出口の増粘インクや固着インク等を除去してインク吐
出回復処理を行う回復系22が設けてある。
この回復系22は回復処理を行う際には、記録シート1
に代わって、各記録ヘッド21a〜21dの各ノズルに対向さ
せることが出来る。尚、上記記録ヘッド21a〜21dは、適
切なタンミングで予備加熱を行うため、その吐出回復処
理の起動回数は低減される。
更に本発明は記録手段として前述したバブルジェット
記録方式に限定する必要はない。例えば熱溶融性インク
を塗布したインクシートを画信号に応じて加熱し、溶融
したインクを記録シート1に転写する所謂熱転写記録方
式、熱によって発色する記録シート1を画信号に応じて
加熱する所謂感熱記録方式、画信号に応じてインクリボ
ンをワイヤーによって叩いて記録する所謂ワイヤードッ
ト記録方式等、種々の記録方式を採用することが出来
る。従って、記録ヘッドも前述したバブルジェットヘッ
ドに限定されず、例えばサーマルヘッド、ワイヤドット
ヘッド、ディジーホイールヘッド等を使用することが出
来る。
(駆動手段) 前述した実施例では、駆動ギヤ9bを切り換え操作する
のにキャリッジ5を利用した場合を示したが、これに限
定されず、駆動ギヤ9bの切り換え専用の機構を装備して
もよい。
尚、前記記録装置の使用形態としては、コンピュータ
等の情報処理機器の画像出力端末として用いられる他、
リーダー等と組合わせた複写装置、更には送受信機構を
有するファクシミリ装置等にも適用することが可能であ
る。
<発明の効果> 本発明の給送装置は前述した如く、駆動手段の駆動力
を給送手段に伝達するギヤが、第1のギヤと、該第1の
ギヤと同軸上に設けられた第2のギヤとからなり、第1
のギヤが所定角度以上回動したとき第2のギヤに回動が
伝達されるように構成したので、ギヤの切り換えに際
し、駆動ギヤを噛み合わせのために正転・逆転させて
も、この回転は給送手段に伝達されず、記録媒体の不用
な給送が防止でき、記録媒体のジャム等が生じるおそれ
がない。
また本発明の記録装置によれば、記録媒体がジャムす
る等のおそれなく給送されるため、良好な記録を行うこ
とが出来る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例に係る、シリアル型バブルジ
ェット記録装置の全体斜視図、第2図は側断面説明図、
第3図は駆動手段の歯車伝達機構部分を示す斜視図、第
4図は同一部省略斜視図、第5図はASF出力ギヤとASFと
を連結する歯車例を示す説明図、第6図(a)はASF入
力ギヤの正面図、同図(b)は同分解斜視図、第7図は
制御部のブロック図、第8図は制御内容を示すフローチ
ャート、第9図は記録ヘッドの構成説明図、第10図
(a)〜(g)はバブルジェットの記録原理の説明図、
第11図は記録手段の他の実施例を説明する斜視図であ
る。 1は記録シート、2はシート搬送手段、2aは搬送ローラ
ー、2a1はローラー軸、2b1は前ピンチローラー、2b2
後ピンチローラー、3はシート押さえ部材、4はプラテ
ン、5はキャリッジ、6はガイドレール、7は記録手
段、7aはヒータボード、7bは電気熱変換体、7cは電極、
7dはノズル、7d1はオリフィス、7eは天板、7e1は供給
口、7fはインクカートリッジ、7gは共通液室、8は排出
手段、8aは排出ローラー、8bは排出ピンチローラー、8c
はローラー19、8dは排出ギヤ、9は駆動手段、9aは駆動
モーター、9bは駆動ギヤ、9b1はスライド軸、9b2は中間
ギヤ、9b3はギヤ、9b4はスライドホルダー、9b5は突
起、9cは搬送出力ギヤ、9dはASF出力ギヤ、9eはポンプ
ギヤ、9fはフレーム、9gは支持軸、9hは中間ギヤ、9iは
ASF入力ギヤ、9i1は入力駆動ギヤ(第1のギヤ)、9i2
は入力従動ギヤ(第2のギヤ)、90i1はスリット、91i1
は突起、90i2はギヤ部、91i2は円板、92i2は係合爪、93
i2は凹部、94i2はストッパー、9i3はスプリング、9j,9
k,9lは中間ギヤ、10は回復装置、10aはキャップ、10bは
ガイド軸、10cはキャップキャリッジ、10c1は突起、10d
はポンプ、10eはレール、10fはバネ、10gは固定シャッ
ター、10hはポンプカム、11はASF、11aは前ビン、11bは
後ビン、11a1、11b1はローラー軸、11a2、11b2は分離ロ
ーラー、11a3、11b3は圧板、11a4、11b4は押圧スプリン
グ、11a5、11b5はクラッチギヤ、11cはレジストローラ
ー、11dは上ローラー、11eはレジストギヤ、12は手差し
口、13はトラクタ、14a、14bは左右側壁、15、16は上ガ
イド板、17は搬送路分離板、18は制御手段、18aはCPU、
18bはROM、18cはRAM、18dはインターフェース、19aは上
流側搬送ローラー、19b、ピンチローラー、20aは下流側
搬送ローラー、20bはピンチローラー、21a乃至21dは記
録ヘッド、22は回復系である。

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】同一軸上に配置された複数の伝達ギヤと、
    前記軸と平行な駆動軸上を移動可能でかつ前記伝達ギヤ
    と個別的に切替え噛合可能な駆動ギヤとを有し、前記駆
    動ギヤが前記伝達ギヤのいずれかと噛合うことで駆動力
    を選択的に伝達する駆動手段と、 前記駆動機構により選択的に駆動力が伝達されて記録媒
    体を給送する給送手段と、 を具備し、 かつ前記駆動手段の駆動力を前記給送手段に伝達するギ
    ヤが、前記伝達ギヤに噛合う第1のギヤと、前記第1の
    ギヤと同軸上に設けられた第2のギヤとからなり、前記
    第1のギヤが所定角度以上回動したとき前記第2のギヤ
    に回動が伝達されるように構成したことを特徴とする給
    送装置。
  2. 【請求項2】前記第1のギヤと前記第2のギヤとの間に
    復帰用の弾性部材を介在させたことを特徴とする請求項
    (1)記載の給送装置。
  3. 【請求項3】前記給送装置と、 前記給送装置により給送された記録媒体を記録位置に搬
    送する搬送手段と、 前記搬送手段で記録位置に搬送された記録媒体に像を記
    録するための記録手段と、 を具備してなることを特徴とした記録装置。
  4. 【請求項4】前記記録装置は、記録手段が信号に応じて
    インクを吐出して像を記録するインクジェット記録方式
    である請求項(3)記載の記録装置。
  5. 【請求項5】前記インクジェット記録方式の記録手段
    は、熱エネルギーを利用してインクを吐出するものであ
    って、前記熱エネルギーを発生するための電気熱変換体
    を備えていることを特徴とする請求項(4)記載の記録
    装置。
  6. 【請求項6】前記記録装置は、記録手段が信号に応じて
    電気熱変換体に通電し、前記電気熱変換体による膜沸騰
    を越える加熱によって生ずる気泡の成長により、インク
    を吐出して像を記録するバブルジェット記録方式である
    請求項(3)記載の記録装置。
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