JPH04244898A - 感光性平版印刷版 - Google Patents

感光性平版印刷版

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JPH04244898A
JPH04244898A JP2929091A JP2929091A JPH04244898A JP H04244898 A JPH04244898 A JP H04244898A JP 2929091 A JP2929091 A JP 2929091A JP 2929091 A JP2929091 A JP 2929091A JP H04244898 A JPH04244898 A JP H04244898A
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JP
Japan
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group
lithographic printing
printing plate
photosensitive
resin
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Pending
Application number
JP2929091A
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English (en)
Inventor
Koji Tomita
富田 康二
Hideyuki Nakai
英之 中井
Kazuaki Kishida
岸田 和明
Shinichi Tanaka
慎一 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Kasei Corp
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Mitsubishi Kasei Corp
Konica Minolta Inc
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Kasei Corp, Konica Minolta Inc filed Critical Mitsubishi Kasei Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、感光性平版印刷版に関
し、更に詳しくは短時間の処理においても、残膜、色残
りがなく、また汚れがなく、耐刷性に優れた感光性平版
印刷版に関する。
【0002】
【従来の技術】平版印刷版には、アルミニウム板上に感
光性組成物を薄層状に塗設した所謂感光性平版印刷版か
ら得られるものがあるが、このような感光性平版印刷版
は上記のアルミニウム板を通常ブラシグレイン法やボー
ルグレイン法のごとき機械的な方法や電解グレイン法の
ごとき電気化学的方法あるいは両者を組合わせた方法な
どの粗面化処理に付し、その表面を梨地状にしたのち、
酸またはアルカリ等の水溶液によりエッチングし、さら
に陽極酸化処理を経たのち所望により親水化処理を施し
て得られた平版印刷版用支持体上に感光層を設けること
によって得られる。この感光性平版印刷版は、通常、像
露光、現像、修正、ガム引き工程を施して平版印刷版と
され、これを印刷機に取り付けて印刷を行なう。
【0003】しかしながら上記の平版印刷版において、
ポジ作用の感光性平版印刷版を像露光、現像して得られ
た平版印刷版の非画像部には感光層中に含まれる物質が
不可逆的に吸着し、非画像部を汚染するため、修正工程
で画像部と非画像部の識別が困難であったり、修正跡が
明瞭に残り不均一な版面となり、その程度がひどくなる
と汚れとなるため印刷版として使用できなくなるという
問題があった。
【0004】これを改善するため、陽極酸化処理したア
ルミニウム支持体表面を米国特許第3,181,461
号明細書に記載されているようなアルカリ金属ケイ酸塩
中に浸漬する方法、米国特許第3,860,426号明
細書に記載されているような、水溶性金属塩を含む親水
性セルロースの下塗り法、又は英国特許第2,098,
627号公報に記載されているようなアリールスルホン
酸ナトリウムの下塗り法等の方法が提案されている。こ
のような処理を施すことによって、上述した非画像部の
汚染を防止して印刷物に“汚れ”が生じないようにする
ことはできるが、一方で印刷物の耐刷性が劣化するとい
う新たな問題が生じてきた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】また特開昭64−14
090号公報には、陽極酸化被膜を有するアルミニウム
板にカルボン酸塩からなる親水層を設けた平版印刷版用
支持体について記載されており、この親水層を設けるこ
とにより平版印刷版の非画像部の汚染が防止されること
が示されている。
【0006】しかしながら、これらの方法では、残膜、
色素残り等の汚染防止効果は得られるものの、処理時間
が長くなるという問題があった。
【0007】従って、本発明の目的は、短時間の処理に
おいても処理液の安定性が得られると共に、非画像部に
おける残膜、色素残り等の汚染を防止しうる感光性平版
印刷版を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者等は前記課題に
鑑みて鋭意研究の結果、本発明の上記目的は、砂目立処
理及び陽極酸化処理を施した後、カルボン酸塩による親
水化処理を行ない、次いで、水蒸気又は50〜100℃
の水あるいは稀薄アルカリ溶液で処理したアルミニウム
板上に感光層を設けてなる感光性平版印刷版を提供する
ことにより達成されることを見出した。
【0009】以下に本発明を更に詳細に説明する。
【0010】本発明は、前処理された支持体の表面に感
光層を設ける前に、その表面をカルボン酸塩を含む水溶
液で処理した後、水蒸気又は50℃〜100℃の水ある
いは稀薄アルカリ溶液で処理した点に特徴があり、これ
により処理の短時間化等の本発明の効果が得られる。
【0011】本発明において親水化処理に用いられるカ
ルボン酸塩は、好ましくは下記構造式(A)〜(C)の
いずれかを有する化合物である。
【0012】
【化1】 但し、R1、R2及びR3はそれぞれ同一でも異なって
もよい水素原子または1〜10個の炭素原子を有する脂
肪族基、脂環式基または芳香族基を表し、R4は炭素数
0〜10個の脂肪族、脂環式または芳香族の2価の基で
あり、Zは水素イオン、NH4イオン、Ia族金属イオ
ン、及び、IIa族、VIIa族、VIII族、IIb
族、及びIVb族金属の二価のイオンから選ばれる一価
または二価のイオンであり、そしてnは1または2の整
数である。
【0013】好ましくは、以下の構造式を有する化合物
の少なくとも一つを含む親水性化合物である。
【0014】
【化2】 但し、R1、R2及びR3はそれぞれ同一でも異なって
もよい水素原子または1〜10個の炭素数を有する脂肪
族基、脂環式基または芳香族基であり、R4は、脂肪族
、脂環式または芳香族化合物から誘導される二価の基で
あり、X1はNH4イオンまたはアルカリ金属イオンで
あり、X2、X3は水素イオン、NH4イオンまたはア
ルカリ金属イオンから選ばれ(但し、X2、X3が同時
に水素であることはない)、そしてYはIIa族、VI
Ia族、VIII族、IIb族、及びIVb族金属から
選ばれる二価の金属イオンである。
【0015】これらの化合物のうち本発明で用いられる
有用な化合物は、ギ酸アンモニウム、ギ酸ナトリウム、
ギ酸カリウム、ギ酸リチウム、ギ酸カルシウム、ギ酸バ
リウム、ギ酸マグネシウム、ギ酸亜鉛、ギ酸マンガン、
ギ酸ニッケル、ギ酸ストロンチウム、ギ酸鉛、酢酸アン
モニウム、酢酸ナトリウム、酢酸カリウム、酢酸リチウ
ム、酢酸カルシウム、酢酸バリウム、酢酸マグネシウム
、酢酸亜鉛、酢酸マンガン、酢酸ニッケル、酢酸ストロ
ンチウム、酢酸鉛、プロピオン酸アンモニウム、プロピ
オン酸ナトリウム、プロピオン酸カリウム、プロピオン
酸リチウム、プロピオン酸カルシウム、プロピオン酸バ
リウム、プロピオン酸マグネシウム、プロピオン酸亜鉛
、プロピオン酸マンガン、プロピオン酸ニッケル、プロ
ピオン酸ストロンチウム、プロピオン酸鉛、酪酸アンモ
ニウム、酪酸ナトリウム、酪酸カリウム、酪酸リチウム
、酪酸カルシウム、酪酸バリウム、酪酸マグネシウム、
酪酸亜鉛、酪酸マンガン、酪酸ニッケル、酪酸ストロン
チウム、酪酸鉛、シュウ酸アンモニウム、シュウ酸ナト
リウム、シュウ酸水素ナトリウム、シュウ酸カリウム、
シュウ酸水素カリウム、シュウ酸リチウム、シュウ酸水
素リチウム、シュウ酸カルシウム、シュウ酸バリウム、
シュウ酸マグネシウム、シュウ酸亜鉛、シュウ酸マンガ
ン、シュウ酸ニッケル、シュウ酸ストロンチウム、シュ
ウ酸鉛、シュウ酸アンモニウム、マロン酸水素アンモニ
ウム、マロン酸ナトリウム、マロン酸水素ナトリウム、
マロン酸カリウム、マロン酸リチウム、マロン酸水素リ
チウム、マロン酸カルシウム、マロン酸バリウム、マロ
ン酸マグネシウム、マロン酸亜鉛、マロン酸マンガン、
マロン酸ニッケル、マロン酸ストロンチウム、マロン酸
鉛、コハク酸アンモニウム、コハク酸ナトリウム、コハ
ク酸カリウム、コハク酸リチウム、コハク酸カルシウム
、コハク酸バリウム、コハク酸マグネシウム、コハク酸
亜鉛、コハク酸マンガン、コハク酸ニッケル、コハク酸
ストロンチウム、コハク酸鉛、グルタル酸アンモニウム
、グルタル酸ナトリウム、グルタル酸カリウム、グルタ
ル酸リチウム、グルタル酸カルシウム、グルタル酸バリ
ウム、グルタル酸マグネシウム、グルタル酸亜鉛、グル
タル酸マンガン、グルタル酸ニッケル、グルタル酸スト
ロンチウム、グルタル酸鉛、フタル酸アンモニウム、フ
タル酸ナトリウム、フタル酸カリウム、フタル酸リチウ
ム、フタル酸カルシウム、フタル酸バリウム、フタル酸
マグネシウム、フタル酸亜鉛、フタル酸ニッケル、フタ
ル酸ストロンチウム、フタル酸鉛などである。
【0016】本発明に用いられるカルボン酸塩はこれを
含む水溶液中に、一般に0.001〜0.5重量%含有
される。
【0017】上記処理液で支持体表面を処理する場合の
処理条件としては、室温から約100℃の温度範囲で、
前処理された支持体を15〜300秒の間浸漬するか、
またはその処理液を支持体に塗布するのが好ましい。
【0018】本発明において上記カルボン酸塩による処
理を施されたアルミニウム板は次いで水蒸気、50〜1
00℃の水又は50〜100℃の希薄アルカリ溶液によ
る下地処理が行われる。カルボン酸塩による親水化処理
が施されたアルミニウム板は、この下地処理によって、
その親水性表面の特徴を残し、且つ密着力も強化される
【0019】水蒸気による処理を行なう場合、その温度
は120℃以下が好ましい。また希薄アルカリ溶液はp
Hが7.5〜12.0までの範囲が好ましく、このpH
範囲であれば、どのようなアルカリ剤を用いてもよい。 代表的なアルカリ剤としては、M(OH)n,M(CO
3)n,M(CH3COO)n,M(BO3)n,Mm
(PO3)の一般式で示される水酸化物、炭酸塩、酢酸
塩等が用いられる(ここでMはアンモニア、アルカリ金
属及びアルカリ土類金属を示す。またn及びmは1〜3
の整数である)。 またグルコン酸ナトリウム、酒石酸ナトリウム、酒石酸
カリウムなどのアルカリ性有機酸塩も使用でき、NR3
の一般式で示されるアミノ化合物(例えば、モノエタノ
ールアミンなど)を用いることもできる。pHが13.
0より高いアルカリ溶液で処理すると陽極酸化皮膜が溶
解する。
【0020】水又は希薄なアルカリ溶液による処理の場
合、処理液温度が50℃より低いと長時間処理しても十
分な効果が得られず、耐刷力の低い印刷版しか得られな
い。従って、処理温度は50〜100℃とされ、希薄な
アルカリ水溶液を使用する場合には多少低めの温度、即
ち50〜80℃が好ましい。
【0021】一方、処理時間は水蒸気による処理および
50〜100℃の水又は50〜100℃の稀薄なアルカ
リ水溶液による処理のいずれの場合においても1〜12
0秒が適当であり、5〜30秒の範囲が特に好ましい。
【0022】上記の如く、カルボン酸塩処理した後、水
蒸気又は50〜100℃の水あるいは稀薄アルカリ溶液
で処理したアルミニウム板支持体は、その後好ましくは
乾燥される。
【0023】前記のカルボン酸塩を含む水溶液及び稀薄
アルカリ溶液には、それぞれ必要に応じ添加剤を加える
ことができる。このような添加剤としては例えば水溶性
高分子、界面活性剤等が挙げられる。
【0024】本発明において用いられる支持体材料とし
ては、通常の平版印刷機にセットできるたわみ性と印刷
時に加わる荷重に耐えるものが好ましく、例えばアルミ
ニウム、マグネシウム、亜鉛、クロム、鉄、銅、ニッケ
ル等の金属板、及びこれらの金属の合金板等が挙げられ
、更にはクロム、亜鉛、銅、ニッケル、アルミニウム及
び鉄等がメッキまたは蒸着によって被覆されている金属
板でもよい。これらのうち好ましい支持体は、アルミニ
ウムまたはその合金である。
【0025】本発明に用いられる支持体は、カルボン酸
塩によって処理される前に、前処理を施すが、この前処
理としては、この技術分野において通常採用されている
脱脂処理および砂目立処理がある。
【0026】砂目立処理は、機械的に表面を粗面化する
もので、いわゆる機械的粗面化法といわれ、例えばボー
ル研磨、ブラシ研磨、ブラスト研磨、バフ研磨等の方法
がある。また電気的に表面を粗面化する、いわゆる電気
的粗面化法を利用するもでき、例えば塩酸、または硝酸
等を含む電界液中で交流あるいは直流によって支持体を
電界処理することもできる。
【0027】前述のような砂目立処理して得られた支持
体の表面には、スマットが生成しているので、このスマ
ットを除去するために適宜水洗あるいはアルカリエッチ
ング等の処理を行うことが一般的に好ましい。このよう
な処理としては、例えば特公昭48−28123号公報
に記載されているアルカリエッチング法や特開昭53−
12739号公報に記載されている硫酸デスマット法等
の処理方法が挙げられる。
【0028】本発明に用いられる支持体がアルミニウム
支持体の場合には、前述のような前処理を施した後、通
常、耐摩耗性、耐薬品性、保水性を向上させるために、
陽極酸化によって支持体に酸化被膜を形成させる。この
陽極酸化では一般的に、硫酸および/または燐酸等を濃
度10〜50%で含む水溶液を電解液として電流密度1
〜10A/dm2で電解する方法が好ましく用いられる
が、他に米国特許第1,412,768号明細書に記載
されている硫酸中で高電流密度で電解する方法や米国特
許第3,511,661号明細書に記載されている燐酸
を用いて電解する方法がある。
【0029】本発明に用いられる最も好ましい支持体は
、陽極酸化被膜を有するアルミニウム支持体である。
【0030】前記の支持体の感光層に対する接着性を向
上させるための支持体自体に施される処理は特に限定さ
れるものでなく、必要に応じてプライマー層等を設ける
ことができる。
【0031】該プライマー層には例えばポリエステル樹
脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、アクリル樹脂、
塩化ビニル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリビニルブチラー
ル樹脂、エポキシ樹脂、アクリレート系共重合体、酢酸
ビニル系共重合体、フェノキシ樹脂、ポリウレタン樹脂
、ポリカーボネート樹脂、ポリアクリロニトリルブタジ
エン、ポリ酢酸ビニル等が挙げられる。
【0032】また上記プライマー層を構成するアンカー
剤としては、例えばシランカップリング剤、シリコーン
プライマー等を用いることができ、また有機チタネート
等も有効である。
【0033】本発明の感光性平版印刷版は、前述のよう
にして得られた支持体に感光層を設けたものであるが、
この感光層中に用いられる感光性物質は、特に限定され
るものでなく、通常、感光性平版印刷版に用いられてい
る、例えば下記のような各種のものが使用される。
【0034】1)光架橋系感光性樹脂組成物光架橋系感
光性樹脂組成物中の感光成分は、分子中に不飽和二重結
合を有する感光性樹脂からなるもので、例えば米国特許
第3,030,208号明細書、同第3,435,23
7号明細書および同第3,622,320号明細書等に
記載されている如き、重合体主鎖中に感光基として−C
H=CH−CO−を含む感光性樹脂、および重合体の側
鎖に感光基を有するポリビニルシンナメート等があげら
れる。
【0035】2)光重合系感光性樹脂組成物付加重合性
不飽和化合物を含む光重合性組成物であって、二重結合
を有する単量体と高分子バインダーからなり、このよう
な組成物の代表的なものは、例えば米国特許第2,76
0,863号明細書および同第2,791,504号明
細書等に記載されている。
【0036】この光重合系感光性樹脂組成物には、この
技術分野で通常知られている光重合開始剤(例えばベン
ゾインメチルエーテル等のベンゾイン誘導体、ベンゾフ
ェノン等のベンゾフェノン誘導体、チオキサントン誘導
体、アントラキノン誘導体、アクリドン誘導体等)が添
加される。
【0037】3)ジアゾ化合物を含む感光性組成物この
感光性組成物中のジアゾ化合物は、例えば、好ましくは
芳香族ジアゾニウム塩とホルムアルデヒドまたはアセト
アルデヒドとの縮合物で代表されるジアゾ樹脂である。 特に好ましくは、p−ジアゾジフェニルアミンとホルム
アルデヒドまたはアセトアルデヒドとの縮合物の塩、例
えばヘキサフルオロホウ燐酸塩、テトラフルオロホウ酸
塩、過塩素酸塩または過ヨウ素酸塩と前記縮合物との反
応生成物であるジアゾ樹脂無機塩や、米国特許第3,3
00,309号明細書中に記載されているような、前記
縮合物とスルホン酸類との反応生成物であるジアゾ樹脂
有機塩等が挙げられる。さらにジアゾ樹脂は、好ましく
は結合剤と共に使用される。かかる結合剤としては種々
の高分子化合物を使用することができるが、好ましくは
特開昭54−98613号公報に記載されているような
芳香族性水酸基を有する単量体、例えばN−(4−ヒド
ロキシフェニル)アクリルアミド、N−(4−ヒドロキ
シフェニル)メタクリルアミド、o−、m−、またはp
−ヒドロキシスチレン、o−、m−、またはp−ヒドロ
キシフェニルメタクリレート等と他の単量体との共重合
体、米国特許第4,123,276号明細書に記載され
ているようなヒドロキシエチルアクリレート単位または
ヒドロキシエチルメタクリレート単位を主な繰り返し単
位として含むポリマー、シェラック、ロジン等の天然樹
脂、ポリビニルアルコール、米国特許第3,751,2
57号明細書中に記載されているようなポリアミド樹脂
、米国特許第3,660,097号明細書中に記載され
ているような線状ポリウレタン樹脂、ポリビニルアルコ
ールのフタレート化樹脂、ビスフェノールAとエピクル
ヒドリンから縮合されたエポキシ樹脂、酢酸セルロース
、セルロースアセテートフタレート等のセルロース誘導
体が包含される。
【0038】4)o−キノンジアジド化合物を含む感光
性組成物 o−キノンジアジド化合物を含む感光性組成物において
は、o−キノンジアジド化合物とアルカリ可溶性樹脂を
併用することが好ましい。
【0039】o−キノンジアジド化合物としては、例え
ばo−ナフトキノンジアジドスルホン酸と、フェノール
類及びアルデヒド又はケトンの重縮合樹脂とのエステル
化合物が挙げられる。
【0040】前記フェノール類としては、例えば、フェ
ノール、o−クレゾール、m−クレゾール、p−クレゾ
ール、3,5−キシレノール、カルバクロール、チモー
ル等の一価フェノール、カテコール、レゾルシン、ヒド
ロキノン等の二価フェノール、ピロガロール、フロログ
ルシン等の三価フェノール等が挙げられる。前記アルデ
ヒドとしてはホルムアルデヒド、ベンズアルデヒド、ア
セトアルデヒド、クロトンアルデヒド、フルフラール等
が挙げられる。これらのうち好ましいものはホルムアル
デヒド及びベンズアルデヒドである。又、前記ケトンと
してはアセトン、メチルエチルケトン等が挙げられる。
【0041】前記重縮合樹脂の具体的な例としては、フ
ェノール・ホルムアルデヒド樹脂、m−クレゾール・ホ
ルムアルデヒド樹脂、m−,p−混合クレゾール・ホル
ムアルデヒド樹脂、レゾルシン・ベンズアルデヒド樹脂
、ピロガロール・アセトン樹脂等が挙げられる。
【0042】前記o−ナフトキノンジアジド化合物のフ
ェノール類のOH基に対するo−ナフトキノンジアジド
スルホン酸の縮合率(OH基1個に対する反応率)は、
15〜80%が好ましく、より好ましくは20〜45%
である。
【0043】更に本発明に用いられるo−キノンジアジ
ド化合物としては特開昭58−43451号公報に記載
のある以下の化合物も使用される。即ち例えば1,2−
ベンゾキノンジアジドスルホン酸エステル、1,2−ナ
フトキノンジアジドスルホン酸エステル、1,2−ベン
ゾキノンジアジドスルホン酸アミド、1,2−ナフトキ
ノンジアジドスルホン酸アミドなどの公知の1,2−キ
ノンジアジド化合物、更に具体的にはジェイ・コサール
(J.Kosar)著「ライト・センシティブ・システ
ムズ」(“Light−Sensitive Syst
ems”)第339〜352頁、(1965年)、ジョ
ン・ウィリー・アンド・サンズ(John Wiley
 & Sons)社(ニューヨーク)やダブリュー・エ
ス・ディー・フォレスト(W.S.DeForest)
著「フォトレジスト」(“Photoresist”)
第50巻,(1975年)、マグローヒル(Mc Gr
aw−Hill)社(ニューヨーク)に記載されている
1,2−ベンゾキノンジアジド−4−スルホン酸フェニ
ルエステル、1,2,1′,2′−ジ−(ベンゾキノン
ジアジド−4−スルホニル)−ジヒドロキシビフェニル
、1,2−ベンゾキノンジアジド−4−(N−エチル−
M−β−ナフチル)−スルホンアミド、1,2−ナフト
キノンジアジド−5−スルホン酸シクロヘキシルエステ
ル、1−(1,2−ナフトキノンジアジド−5−スルホ
ニル)−3,5−ジメチルピラゾール、1,2−ナフト
キノンジアジド−5−スルホン酸−4′−ヒドロキシジ
フェニル−4′−アゾ−β−ナフトールエステル、N,
N−ジ−(1,2−ナフトキノンジアジド−5−スルホ
ニル)−アニリン、2′−(1,2−ナフトキノンジア
ジド−5−スルホニルオキシ)−1−ヒドロキシ−アン
トラキノン、1,2−ナフトキノンジアジド−5−スル
ホン酸−2,4−ジヒドロキシベンゾフェノンエステル
、1,2−ナフトキノンジアジド−5−スルホン酸−2
,3,4−トリヒドロキシベンゾフェノンエステル、1
,2−ナフトキノンジアジド−5−スルホン酸クロリド
2モルと4,4′−ジアミノベンゾフェノン1モルの縮
合物、1,2−ナフトキノンジアジド−5−スルホン酸
クロリド2モルと4,4′−ジヒドロキシ−1,1′−
ジフェニルスルホン1モルの縮合物、1,2−ナフトキ
ノンジアジド−5−スルホン酸クロリド1モルとプルプ
ロガリン1モルの縮合物、1,2−ナフトキノンジアジ
ド−5−(N−ジヒドロアビエチル)−スルホンアミド
などの1,2−キノンジアジド化合物を例示することが
できる。又、特公昭37−1953号、同37−362
7号、同37−13109号、同40−26126号、
同40−3801号、同45−5604号、同45−2
7345号、同51−13013号、特開昭48−96
575号、同48−63802号、同48−63803
号各公報に記載された1,2−キノンジアジド化合物を
も挙げることができる。
【0044】上記o−キノンジアジド化合物のうち、1
,2−ベンゾキノンジアジドスルホニルクロリド又は1
,2−ナフトキノンジアジドスルホニルクロリドとピロ
ガロール・アセトン縮合樹脂又は2,3,4−トリヒド
ロキシベンゾフェノンを反応させて得られるo−キノン
ジアジドエステル化合物が特に好ましい。
【0045】本発明に用いられるo−キノンジアジド化
合物としては上記化合物を各々単独で用いてもよいし、
2種以上組合せて用いてもよい。
【0046】本発明に用いられるo−キノンジアジド化
合物の感光性組成物中に占める割合は、5〜60重量%
が好ましく、特に好ましくは、10〜50重量%である
【0047】本発明に用いられる感光性組成物において
用いられるアルカリ可溶性樹脂としては、ノボラック樹
脂、フェノール性水酸基を有するビニル系重合体、特開
昭55−57841号公報に記載されている多価フェノ
ールとアルデヒド又はケトンとの縮合樹脂等が挙げられ
る。
【0048】本発明に使用されるノボラック樹脂として
は、例えばフェノール・ホルムアルデヒド樹脂、クレゾ
ール・ホルムアルデヒド樹脂、特開昭55−57841
号公報に記載されているようなフェノール・クレゾール
・ホルムアルデヒド共重縮合体樹脂、特開昭55−12
7553号公報に記載されているようなp−置換フェノ
ールとフェノールもしくは、クレゾールとホルムアルデ
ヒドとの共重縮合体樹脂等が挙げられる。
【0049】前記ノボラック樹脂の分子量(ポリスチレ
ン標準)は、好ましくは数平均分子量Mnが3.00×
102〜7.50×103、重量平均分子量Mwが1.
00×103〜3.00×104、より好ましくはMn
が5.00×102〜4.00×103、Mwが3.0
0×103〜2.00×104である。
【0050】上記ノボラック樹脂は単独で用いてもよい
し、2種以上組合せてもよい。上記ノボラック樹脂の本
発明の感光性組成物中に占める割合は5〜95重量%で
ある。
【0051】又、本発明に用いられるフェノール性水酸
基を有するビニル系重合体としては、該フェノール性水
酸基を有する単位を分子構造中に有する重合体であり、
下記一般式[I]〜[V]の少なくとも1つの構造単位
を含む重合体が好ましい。
【0052】
【化3】 式中、R1及びR2はそれぞれ水素原子、アルキル基又
はカルボキシル基を表し、好ましくは水素原子である。 R3は水素原子、ハロゲン原子又はアルキル基を表し、
好ましくは水素原子又はメチル基、エチル基等のアルキ
ル基である。R4は水素原子、アルキル基、アリール基
又はアラルキル基を表し、好ましくは水素原子である。 Aは窒素原子又は酸素原子と芳香族炭素原子とを連結す
る、置換基を有してもよいアルキレン基を表し、mは0
〜10の整数を表し、Bは置換基を有しても良いフェニ
レン基又は置換基を有してもよいナフチレン基を表す。
【0053】本発明に用いられる感光性組成物に用いら
れる重合体としては共重合体型の構造を有するものが好
ましく、前記一般式[I]〜[V]でそれぞれ示される
構造単位と組合せて用いることができる単量体単位とし
ては、例えばエチレン、プロピレン、イソブチレン、ブ
タジエン、イソプレン等のエチレン系不飽和オレフィン
類、例えばスチレン、α−メチルスチレン、p−メチル
スチレン、p−クロロスチレン等のスチレン類、例えば
アクリル酸、メタクリル酸等のアクリル酸類、例えばイ
タコン酸、マレイン酸、無水マレイン酸等の不飽和脂肪
族ジカルボン酸類、例えばアクリル酸メチル、アクリル
酸エチル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸イソブチ
ル、アクリル酸ドデシル、アクリル酸2−クロロエチル
、アクリル酸フェニル、α−クロロアクリル酸メチル、
メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、エタクリル
酸エチル等のα−メチレン脂肪族モノカルボン酸のエス
テル類、例えばアクリロニトリル、メタアクリロニトリ
ル等のニトリル類、例えばアクリルアミド等のアミド類
、例えばアクリルアニリド、p−クロロアクリルアニリ
ド、m−ニトロアクリルアニリド、m−メトキシアクリ
ルアニリド等のアニリド類、例えば酢酸ビニル、プロピ
オン酸ビニル、ベンゾエ酸ビニル、酪酸ビニル等のビニ
ルエステル類、例えばメチルビニルエーテル、エチルビ
ニルエーテル、イソブチルビニルエーテル、β−クロロ
エチルビニルエーテル等のビニルエーテル類、塩化ビニ
ル、ビニリデンクロライド、ビニリデンシアナイド、例
えば1−メチル−1−メトキシエチレン、1,1−ジメ
トキシエチレン、1,2−ジメトキシエチレン、1,1
−ジメトキシカルボニルエチレン、1−メチル−1−ニ
トロエチレン等のエチレン誘導体類、例えばN−ビニル
ピロール、N−ビニルカルバゾール、N−ビニルインド
ール、N−ビニルピロリデン、N−ビニルピロリドン等
のN−ビニル化合物等のビニル系単量体がある。 これらのビニル系単量体は不飽和二重結合が開裂した構
造で高分子化合物中に存在する。
【0054】上記の単量体のうち、脂肪族モノカルボン
酸のエステル類、ニトリル類が本発明の目的に対して優
れた性能を示し、好ましい。
【0055】これらの単量体は本発明の重合体中にブロ
ック又はランダムのいずれの状態で結合していてもよい
【0056】本発明に用いられるビニル系重合体の感光
性組成物中に占める割合は0.5〜70重量%である。
【0057】本発明に用いられるビニル系重合体は上記
重合体を単独で用いてもよいし、又2種以上組合せて用
いてもよい。又、他の高分子化合物等と組合せて用いる
こともできる。
【0058】感光性組成物には、露光により可視画像を
形成させるプリントアウト材料を添加することができる
。プリントアウト材料は露光により酸もしくは遊離基を
生成する化合物とこれと相互作用を有することによって
その色調を変える有機染料より成るもので露光により酸
もしくは遊離基を生成する化合物としては、例えば特開
昭50−36209号公報に記載のo−ナフトキノンジ
アジド−4−スルホン酸ハロゲニド、特開昭53−36
223号公報に記載のトリハロメチル−2−ビロンやト
リハロメチル−トリアジン、特開昭55−6244号公
報に記載されているo−ナフトキノンジアジド−4−ス
ルホン酸クロライドと電子吸引性置換基を有するフェノ
ール類、またはアニリン酸とのエステル化合物またはア
ミド化合物、特開昭55−77742号、特開昭59−
148784号に記載のハロメチルビニルオキサジアゾ
ール化合物及びジアゾニウム塩等が挙げられる。
【0059】また前記の有機染料としては、ビクトリア
ピュアブルーBOH(保土ケ谷化学(株)製)、パテン
トピュアブルー(住友三国化学(株)製)、オイルブル
ー#603(オリエント化学工業(株)製)、スーダン
ブルーII(BASF製)、クリスタルバイオレット、
マラカイトグリーン、フクシン、メチルバイオレット、
エチルバイオレット、メチルオレンジ、ブリリアントグ
リーン、コンゴーレッド、エオシン、ローダミン6G等
を挙げることができる。また感光性組成物には上記の素
材の他、必要に応じて可塑剤、界面活性剤、有機酸、酸
無水物などを添加することができる。
【0060】更に本発明に用いられる感光性組成物には
、該感光性組成物の感脂性を向上するために例えば、p
−tert−ブチルフェノールホルムアルデヒド樹脂や
p−n−オクチルフェノールホルムアルデヒド樹脂や、
これらがo−キノンジアジド化合物で部分的にエステル
化された樹脂などを添加することができる。
【0061】これらの各成分を下記の溶媒に溶解させ、
本発明の支持体表面に塗布乾燥させることにより、感光
性層を設けて、本発明の感光性平版印刷版を製造するこ
とができる。
【0062】本発明に用いられる感光性組成物の各成分
を溶解する際に使用し得る溶媒としては、メチルセロソ
ルブ、メチルセロソルブアセテート、エチルセロソルブ
、エチルセロソルブアセテート、ジエチレングリコール
モノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチル
エーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジ
エチレングリコールメチルエチルエーテル、ジエチレン
グリコールジエチルエーテル、ジエチルグリコールモノ
イソプロピルエーテル、プロピレングリコール、プロピ
レングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピ
レングリコールモノエチルエーテルアセテート、プロピ
レングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリ
コールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールジ
メチルエーテル、ジプロピレングリコールメチルエチル
エーテル、ギ酸エチル、ギ酸プロピル、ギ酸ブチル、ギ
酸アミル、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢
酸ブチル、プロピオン酸メチル、プロピオン酸エチル、
酪酸メチル、酪酸エチル、ジメチルホルムアミド、ジメ
チルスルホキシド、ジオキサン、アセトン、メチルエチ
ルケトン、シクロヘキサノン、メチルシクロヘキサノン
、ジアセトンアルコール、アセチルアセトン、γ−ブチ
ロラクトン等が挙げられる。これら溶媒は、単独或いは
2種以上混合して使用することができる。
【0063】本発明に用いられる感光性組成物を支持体
表面に塗布する際に用いる塗布方法としては、従来公知
の方法、例えば、回転塗布、ワイヤーバー塗布、ディッ
プ塗布、エアーナイフ塗布、ロール塗布、ブレード塗布
及びカーテン塗布等が可能である。この際塗布量は用途
により異なるが、例えば固形分として0.05〜5.0
g/m2が好ましい。
【0064】こうして得られた感光性平版印刷版の使用
に際しては、従来から常用されている方法が適用され得
、例えば線画像、網点画像などを有する透明原画を感光
面に密着して露光し、次いでこれを適当な現像液を用い
て非画像部の感光性層を除去することによりレリーフ像
が得られる。露光に好適な光源としては、水銀灯、メタ
ルハライドランプ、キセノンランプ、ケミカルランプ、
カーボンアーク灯などが使用される。
【0065】現像に使用される現像液としてはアルカリ
水溶液が好ましく、珪酸ナトリウム、珪酸カリウム、水
酸化ナトリウム、水酸化カリウム、第三リン酸ナトリウ
ム、第二リン酸ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリ
ウムなどの水溶液のようなアルカリ水溶液がある。この
ときのアルカリ水溶液の濃度は、感光性組成物及びアル
カリの種類により異なるが、概して0.1〜10重量%
の範囲が適当であり、又該アルカリ水溶液には必要に応
じ界面活性剤やアルコールなどのような有機溶媒を加え
ることもできる。
【0066】
【実施例】以下に本発明を実施例により具体的に説明す
るが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。
【0067】実施例1 支持体−1の作製 厚さ 0.3mmのアルミニウム板(材質1050、調
質H16)を5%苛性ソーダ水溶液中で65℃で1分間
脱脂処理を行った後、水洗し、10%硝酸水溶液中で2
5℃、1分間浸漬し、中和した後水洗した。このアルミ
ニウム板を0.3モル/リットルの硝酸水溶液中30℃
で交流電流密度50A/dm2で30秒間電解粗面化を
行った後、5%苛性ソーダ水溶液中で60℃、10秒間
のデスマット処理を行う。その後20%硫酸溶液中で温
度20℃、電気密度3A/dm2、処理時間1分の条件
で陽極酸化処理を行い、更に80℃の熱水で20秒間熱
水封孔処理した。
【0068】上記処理を行ったアルミニウム板を0.5
重量%の蟻酸ナトリウムを含む水溶液中に80℃で10
秒間浸漬してから水洗した。次いでpH値を約8.5に
調整した水酸化ナトリウム処理液に10秒間浸漬して支
持体1を作製した。
【0069】[支持体2〜8の作製]支持体1の作製に
おいて蟻酸ナトリウムを下記表1に示すようにかえた以
外は同様にして、支持体2〜6をそれぞれ作製した。ま
た、支持体1の作製において、水酸化ナトリウム処理に
かえて95℃の熱水に10秒間の浸漬処理を行なった以
外は同様にして支持体7を、水酸化ナトリウム処理にか
えて表面を水蒸気に10秒間接触させる処理を行なった
以外は同様にして支持体8を作製した。また、比較支持
体として支持体1及び2のそれぞれの作製において水酸
化ナトリウム処理を行なわない以外は同様にして、支持
体9及び10をそれぞれ作製した。
【0070】
【表1】 感光性平板印刷版試料I−1の作製 前記のように作製した支持体−1に下記組成の感光性組
成物塗布液(1)をワイヤーバーを用いて塗布し、80
℃で2分間乾燥した。塗布膜厚は2.2g/m2であっ
た。 (感光性組成物塗布液(1)組成) ノボラック樹脂※A                
                    6.7 g
o−キノンジアジド化合物※B           
               1.5 g界面活性剤
※C                       
                 0.2 gビクト
リアピュアブルーBOH(保土ケ谷化学(株)製)  
0.08gハロゲン遊離基を生成する化合物※D   
                 0.15gメチル
セロソルブ                    
            100ミリリットル感光性平
版印刷版試料I−1に対し、露光は2KWメタルハライ
ドランプを使用して8mW/cm2で60秒間照射し、
現像は市販現像液SDR−1(コニカ(株)製)の5倍
希釈液を用い、現像時間30秒、現像温度25℃により
行ない平版印刷版試料I−1を得た。
【0071】感光性平版印刷版試料I−2〜8の作製支
持体−1の代わりに支持体−2〜8をそれぞれ用いたほ
かは、前記感光性平版印刷版試料I−1と同様にして感
光性平版印刷版試料I−2〜8を作製した。
【0072】これらの試料について、前記感光性平版印
刷版I−1の場合と同様に露光及び現像し平版印刷版試
料I−2〜8をそれぞれ得た。
【0073】得られた平版印刷版試料I−2〜I−8の
各々について残膜による汚れ、耐処理薬品性、網点再現
性及び耐刷力を後述の如く評価した。結果を表2に示す
【0074】[比較例1]感光性平版印刷版試料I−9
及びI−10の作製 支持体として前記支持体−9及び−10を用いたほかは
感光性平版印刷版試料I−1と同様にして感光性平版印
刷版試料I−9及びI−10を作製した。
【0075】これらの試料を感光性平版印刷版試料I−
1の場合と同様にして露光及び現像し平版印刷版試料I
−9及びI−10を得た。これらの試料について実施例
1と同様に評価した結果を表2に示す。
【0076】
【表2】 表2から明らかなように、本発明の平版印刷版は、短時
間の処理にもかかわらずすべての特性において優れてお
り、特に残膜による汚れの点で優れている。
【0077】なお、本発明に用いられる支持体は、連続
1310×5000mの支持体の処理が可能であったが
、比較例の支持体は、連続1310×3000mで処理
液が疲労し、処理液の安定性に欠ける。
【0078】実施例2 実施例1と同様に作製した支持体−1上に下記組成の感
光性組成物塗布液(2)をホワラーにより塗布し、90
℃で1分間乾燥した。塗布膜厚は1.7g/m2であっ
た。これを感光性平版印刷版試料II−1とする。 (感光性組成物塗布液(2)組成) 共重合体※E                   
                       5.
0 gジアゾ樹脂※F               
                         
0.5 gジュリマー AC−10L(日本純薬(株)
製)              0.05g  ビク
トリアピュアブルーBOH(保土ケ谷化学(株)製) 
 0.1 gメチルセロソルブ           
                      100
ミリリットルこの試料に対し露光は2KWメタルハライ
ドランプを使用して8mW/cm2で60秒間照射し、
現像は市販現像液SDR−1(コニカ(株)製)の6倍
希釈液を用い、現像時間20秒、現像温度27℃で行い
、平版印刷版試料II−1を得た。
【0079】感光性平版印刷版試料II−2〜8の作製
実施例1と同様に作製した支持体−2〜8のそれぞれの
上に、前記感光性組成物塗布液(2)を感光性平版印刷
版試料II−1と同様にして塗布し感光性平版印刷版試
料II−2〜8をそれぞれ作製した。
【0080】これらの試料について、感光性平版印刷版
試料II−1と同様に露光及び現像し平版印刷版試料I
I−2〜8をそれぞれ得た。得られた平版印刷版試料I
I−1〜II−8の各々について実施例1と同様に評価
した。結果を表3に示す。
【0081】比較例2 比較例1で同様に作製した支持体−9及び10のそれぞ
れの上に前記感光性組成物塗布液(2)を感光性平版印
刷版試料II−1と同様にして塗布し、感光性平版印刷
版試料II−9及び10を作製した。
【0082】これらの試料について、前記感光性平版印
刷版試料II−1と同様にして露光及び現像し平版印刷
版試料II−7及び8を得た。これらの試料について実
施例1と同様に評価した結果を表3に示す。
【0083】
【表3】 表3から明らかなように、本発明の平版印刷版は、短時
間の処理にもかかわらず、残膜による汚れ、網点再現性
及び耐刷力のいずれにおいても優れている。 ※A  ノボラック樹脂 フェノールとm−クレゾールとp−クレゾールとホルム
アルデヒドとの共重縮合樹脂(フェノール、m−クレゾ
ール及びp−クレゾールの各々のモル比が2.0:4.
8:3.2、Mw=6500、Mw/Mn=5.4)

0084】
【化4】 ※C  界面活性剤 エマルゲン120(花王(株)製)(ポリオキシエチル
ラウリルエーテル) ※D  ハロゲン遊離基を生成する化合物2−トリクロ
ロメチル−5−(p−メトキシスチリル)−1,3,4
−オキサジアゾール(特開昭54−74728号公報実
施例1に記載の化合物) ※E  共重合体 p−ヒドロキシフェニルメタクリルアミド/アクリロニ
トリル/エチルアクリレート/メタクリル酸=10/3
0/60/6の組成の共重合体  Mw=60000

0085】
【化5】 評価方法 残膜による汚れテスト 前記露光現像条件により得られた平版印刷版に5本(5
mm×15mm)の画像部を形成させ、消去液(SIR
−15、コニカ(株)製)により画像部を消去した。消
去時間を5水準(表1〜4に示す)に分け、そのときの
消去によるフリンジ汚れを現像インキ(SPO−1コニ
カ(株)製)盛りをして確認した。 ○:良好 △:消去跡が現れる(インキは着肉しないが、残膜が目
視で明らかに確認できる)。 ×:汚れる(インキが着肉する)。
【0086】耐処理薬品性 上記露光、現像条件により製版したのち、現像インキ盛
り用のインキ(SPO−1;コニカ(株)社製、PI;
富士写真フィルム(株)社製)、印刷時に使用するプレ
ートクリーナー(UPC;ABCケミカル社製)に一定
時間浸漬させ、その時の版上の感光層の状態を評価した
。 ○:変化なし。 △:ベタ部表面が浸食される。 ×:ベタ部が剥れる。
【0087】網点再現性 前記方法により得られた平版印刷版を印刷機(ハイデル
GTO)において、コート紙印刷インキ(東洋インキ製
造(株)社製ニューブライト紅)及び浸し水(SEU−
3;2.5%、コニカ(株)社製)を使用し、印刷を行
なった。印刷物を25倍のルーペで網点画像の暗部(網
点面積率97%)の網点再現を評価した。 ○:再現(からみ無し)。 ×:再現しない(からみ有り)。
【0088】耐刷性 上記条件の印刷において印刷物の画像部のベタ部に着肉
不良が現れるか又は非画像部にインキが着肉するまで印
刷を続け、その時の印刷枚数を数えた。
【0089】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の感
光性平版印刷版により処理液の安定性が保たれるととも
に、短時間の処理においても非画像部における残膜、色
素残り等の汚染が防止され、更に高耐刷力を有する感光
性平版印刷版が得られる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  砂目立処理及び陽極酸化処理を施した
    後、カルボン酸塩による親水化処理を行ない、次いで、
    水蒸気又は50〜100℃の水あるいは稀薄アルカリ溶
    液で処理したアルミニウム板上に感光層を設けてなる感
    光性平版印刷版。
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