JPH07333831A - 感光性平版印刷版 - Google Patents

感光性平版印刷版

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JPH07333831A
JPH07333831A JP14878994A JP14878994A JPH07333831A JP H07333831 A JPH07333831 A JP H07333831A JP 14878994 A JP14878994 A JP 14878994A JP 14878994 A JP14878994 A JP 14878994A JP H07333831 A JPH07333831 A JP H07333831A
Authority
JP
Japan
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photosensitive
printing plate
lithographic printing
aluminum
treatment
Prior art date
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Pending
Application number
JP14878994A
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English (en)
Inventor
Koji Takagi
宏司 高木
Yasuhisa Sugi
泰久 杉
Shinichi Matsubara
真一 松原
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 耐刷性、小点再現性、調子再現性および現像
可視画性に優れた感光性平版印刷版を提供すること 【構成】 染料で着色した、粗面化したアルミニウム支
持体に、陽極酸化処理を行うことにより形成した酸化皮
膜を設け、更に、感光性組成物の層を設けた感光性平版
印刷版及び粗面化したアルミニウム支持体に、染料を含
む電解液中で陽極酸化処理を行うことにより形成した酸
化皮膜を設け、更に、感光性組成物の層を設けた感光性
平版印刷版。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、平版印刷版を作成する
のに用いる感光性平版印刷版に関し、更に詳しくは、耐
刷性、小点再現性、調子再現性および現像可視画性が優
れている感光性平版印刷版に関する。
【0002】
【発明の背景】感光性平版印刷版は、親水性支持体上に
感光層を設けたもので、支持体上にポジ型感光性組成物
の層を設けてなるポジ型感光性平版印刷版、支持体上に
ネガ型感光性組成物の層を設けてなるネガ型感光性平版
印刷版がある。
【0003】これら感光性平版印刷版の支持体として
は、通常、砂目立てし、陽極酸化処理をし、親水性とし
たアルミニウム支持体が用いられている。
【0004】ポジ型感光性平版印刷版においては、感光
性平版印刷版上にポジ原稿フィルムを密着させ、紫外線
露光し、現像液にて露光された部分を溶解除去すること
により、ポジ画像を有する平版印刷版を、また、ネガ型
感光性平版印刷版においては、感光性平版印刷版上にネ
ガ原稿フィルムを密着させ、紫外線露光し、現像液にて
未露光部分を溶解除去することにより、ポジ画像を有す
る平版印刷版を作製しているが、感光性平版印刷版を紫
外線露光する際に、支持体からの光反射が起こり、ポジ
型感光性平版印刷版においては、画像部となるべき網点
が点減りしてしまう現象が起き、また、ネガ型感光性平
版印刷版においては、画像部となるべき網点が点太りし
てしまう現象が起こる。
【0005】これら点減りまたは点太りが著しく起きる
と、調子再現性の良い印刷物を得ることができなくなっ
てしまう。
【0006】近年、印刷物の仕上がりの良さ、品質の高
さを追求し、いわゆる高精細印刷が普及してきている。
これら高精細印刷においては、網点のサイズが小さく、
また、一定範囲の網点の数も多くなっているので、僅か
の点減りまたは点太りが起こっても印刷物の調子再現性
を劣化させてしまう。
【0007】これらの問題を解決するために種々の提案
がなされており、例えば、特公平5−70813号公報
では、粗面化、陽極酸化処理を施したアルミニウム支持
体に黄色色素の下塗層を設けることが提案されている
が、これら従来の方法では、満足できる耐刷性が得られ
ないという欠点があった。
【0008】
【発明の目的】従って、本発明の目的は、耐刷性、小点
再現性、調子再現性および現像可視画性が優れている感
光性平版印刷版を提供することにある。
【0009】
【発明の構成】本発明の上記目的は、 (1)粗面化したアルミニウム支持体を染料で着色し、
次いで、陽極酸化処理を行い表面に酸化皮膜を形成し、
更に、感光性組成物の層を設けたことを特徴とする感光
性平版印刷版。 (2)粗面化したアルミニウム支持体を、染料を含む電
解液中で陽極酸化処理を行い表面に酸化皮膜を形成し、
更に、感光性組成物の層を設けたことを特徴とする感光
性平版印刷版。 (3)染料が、340〜450nmに吸収極大波長を持つ
ものであることを特徴とする上記(1)または(2)記
載の感光性平版印刷版。によって達成することができ
る。
【0010】以下、本発明を詳細に説明する。
【0011】先ず、本発明の感光性組成物について説明
する。
【0012】本発明の感光性組成物は特に限定されるも
のではなく、本発明においては、通常、感光性平版印刷
版に用いられている感光性組成物を用いることができ
る。本発明において用いることができる感光性組成物と
しては、例えば、下記のものを挙げることができる。 1)光架橋系感光性樹脂組成物 光架橋系感光性樹脂組成物における感光成分は、分子中
に不飽和二重結合を有する感光性樹脂からなるもので、
例えば、米国特許第3,030,208号明細書、同第
3,435,237号明細書及び同第3,622,32
0号明細書等に記載されている如き、重合体主鎖中に感
光基として
【0013】
【化1】 を含む感光性樹脂及び重合体の側鎖に感光基を有するポ
リビニルシンナメート等が挙げられる。 2)光重合系感光性樹脂組成物 付加重合性不飽和化合物を含む光重合性組成物であっ
て、二重結合を有する単量体または二重結合を有する単
量体と高分子バインダーとからなり、このような組成物
の代表的なものは、例えば、米国特許第2,760,8
63号明細書及び同第2,791,504号明細書等に
記載されている。
【0014】光重合性組成物としては、例えば、メタク
リル酸メチルを含む組成物、メタクリル酸メチル及びポ
リメチルメタクリレートを含む組成物、メタクリル酸メ
チル、ポリメチルメタクリレート及びポリエチレングリ
コールメタクリレートモノマーを含む組成物、メタクリ
ル酸メチル、アルキッド樹脂とポリエチレングリコール
ジメタクリレートモノマーを含む組成物等の光重合性組
成物が挙げられる。
【0015】これら光重合系感光性樹脂組成物には、こ
の技術分野で通常知られている光重合開始剤(例えば、
べンゾインメチルエーテル等のべンゾイン誘導体、ベン
ゾフェノン等のべンゾフェノン誘導体、チオキサントン
誘導体、アントラキノン誘導体、アクリドン誘導体等)
が添加される。 3)ジアゾ化合物を含む感光性組成物 感光性組成物に用いられるジアゾ化合物の好ましい例と
しては、芳香族ジアゾニウム塩とホルムアルデヒドまた
はアセトアルデヒドとの縮合物で代表されるジアゾ樹脂
が挙げられる。特に好ましくは、p−ジアゾフェニルア
ミンとホルムアルデヒドまたはアセトアルデヒドとの縮
合物の塩、例えば、へキサフルオロ燐酸塩、テトラフル
オロホウ酸塩、過塩素酸塩または過ヨウ素酸塩と前記縮
合物との反応生成物であるジアゾ樹脂無機塩や、米国特
許第3,300,309号明細書中に記載されている、
前記縮合物とスルホン酸類との反応生成物であるジアゾ
樹脂有機塩等が挙げられる。
【0016】ジアゾ樹脂は、好ましくは結合剤と共に使
用される。かかる結合剤としては種々の高分子化合物を
使用することができるが、好ましくは、特開昭54−9
8613号公報に記載されている芳香族性水酸基を有す
る単量体、例えば、N−(4−ヒドロキシフェニル)ア
クリルアミド、N−(4−ヒドロキシフェニル)メタク
リルアミド、o−、m−またはp−ヒドロキシスチレ
ン、o−、m−またはp−ヒドロキシフェニルメタクリ
レート等と他の単量体との共重合体、米国特許第4,1
23,276号明細書に記載されているヒドロキシエチ
ルアクリレート単位またはヒドロキシエチルメタクリレ
ート単位を主な繰り返し単位として含むポリマー、シェ
ラック、ロジン等の天然樹脂、ポリビニルアルコール、
米国特許第3,751,257号明細書に記載されてい
る線状ポリウレタン樹脂、ポリビニルアルコールのフタ
レート化樹脂、ビスフェノールAとエピクロルヒドリン
との縮合物であるエポキシ樹脂、酢酸セルロース、セル
ロースアセテートフタレート等のセルロール誘導体が挙
げられる。 4)o−キノンジアジド化合物を含む感光性組成物 o−キノンジアジド化合物とは、分子中にo−キノンジ
アジド基を有する化合物であって、本発明で使用するこ
とができるo−キノンジアジド化合物としては、例え
ば、o−ナフトキノンジアジド化合物、例えば、o−ナ
フトキノンジアジドスルホン酸とフェノール類及びアル
デヒド又はケトンとの重縮合樹脂とのエステル化合物等
が挙げられる。
【0017】上記フェノール類及びアルデヒドまたはケ
トンとの重縮合樹脂におけるフェノール類としては、例
えば、フェノール、o−クレゾール、m−クレゾール、
p−クレゾール、3,5−キシレノール、カルバクロー
ル、チモール等の一価フェノール、カテコール、レゾル
シン、ヒドロキノン等の二価フェノール、ピロガロー
ル、フロログルシン等の三価フェノール等が挙げられ
る。アルデヒドとしては、例えば、ホルムアルデヒド、
ベンズアルデヒド、アセトアルデヒド、クロトンアルデ
ヒド、フルフラール等が挙げられる。これらのうちで好
ましいものはホルムアルデヒド及びベンズアルデヒドで
ある。ケトンとしては、例えば、アセトン、メチルエチ
ルケトン等が挙げられる。
【0018】フェノール類及びアルデヒドまたはケトン
との重縮合樹脂の具体的な例としては、フェノール・ホ
ルムアルデヒド樹脂、m−クレゾール・ホルムアルデヒ
ド樹脂、m−,p−混合クレゾール・ホルムアルデヒド
樹脂、レゾルシン・ベンズアルデヒド樹脂、ピロガロー
ル・アセトン樹脂等が挙げられる。
【0019】前記o−ナフトキノンジアジド化合物にお
いて、フェノール類のOH基に対するo−ナフトキノン
ジアジドスルホン酸の縮合率(OH基1個に対する反応
率)は、15%〜80%が好ましく、より好ましくは2
0%〜45%である。
【0020】更に本発明に用いられるo−キノンジアジ
ド化合物としては、特開昭58−43451号公報に記
載の以下の化合物も挙げることができる。即ち、例え
ば、1,2−ベンゾキノンジアジドスルホン酸エステ
ル、1,2−ナフトキノンジアジドスルホン酸エステ
ル、1,2−ベンゾキノンジアジドスルホン酸アミド、
1,2−ナフトキノンジアジドスルホン酸アミドなどの
公知の1,2−キノンジアジド化合物、更に具体的に
は、ジェイ・コサール(J.Kosar)著「ライト−センシ
ティブ・システムズ」(Light-Sensitive Systems)第
339〜352頁(1965年)、ジョン・ウィリー・
アンド・サンズ(John Willey & Sons)社(ニューヨー
ク)やダブリュー・エス・ディ・フォレスト(W.S.De F
orest)著「フォトレジスト」(Photoresist)第50巻
(1975年)、マックローヒル(McGraw Hill)社
(ニューヨーク)に記載されている1,2−ベンゾキノ
ンジアジド−4−スルホン酸フェニルエステル、1,
2,1′,2′−ジ−(ベンゾキノンジアジド−4−ス
ルホニル)−ジヒドロキシビフェニル、1,2−ベンゾ
キノンジアジド−4−(N−エチル−N−β−ナフチ
ル)−スルホンアミド、1,2−ナフトキノンジアジド
−5−スルホン酸シクロヘキシルエステル、1−(1,
2−ナフトキノンジアジド−5−スルホニル)−3,5
−ジメチルピラゾール、1,2−ナフトキノンジアジド
−5−スルホン酸−4′−ヒドロキシジフェニル−4′
−アゾ−β−ナフトールエステル、N,N−ジ−(1,
2−ナフトキノンジアジド−5−スルホニル)−アニリ
ン、2′−(1,2−ナフトキノンジアジド−5−スル
ホニルオキシ)−1−ヒドロキシ−アントラキノン、
1,2−ナフトキノンジアジド−5−スルホン酸−2,
4−ジヒドロキシベンゾフェノンエステル、1,2−ナ
フトキノンジアジド−5−スルホン酸−2,3,4−ト
リヒドロキシベンゾフェノンエステル、1,2−ナフト
キノンジアジド−5−スルホン酸クロリド2モルと4,
4′−ジアミノベンゾフェノン1モルとの縮合物、1,
2−ナフトキノンジアジド−5−スルホン酸クロリド2
モルと4,4′−ジヒドロキシ−1,1′−ジフェニル
スルホン酸1モルとの縮合物、1,2−ナフトキノンジ
アジド−5−スルホン酸クロリド1モルとプルプロガリ
ン1モルとの縮合物、1,2−ナフトキノンジアジド−
5−(N−ジヒドロアビエチル)−スルホンアミドなど
の1,2−キノンジアジド化合物を例示することができ
る。また、特公昭37−1953号、同37−3627
号、同37−13109号、同40−26126号、同
40−3801号、同45−5604号、同45−27
345号、同51−13013号、特開昭48−965
75号、同48−63802号、同48−63803号
各公報に記載された1,2−キノンジアジド化合物も挙
げることができる。
【0021】上記o−キノンジアジド化合物のうち、
1,2−ベンゾキノンジアジドスルホニルクロリド又は
1,2−ナフトキノンジアジドスルホニルクロリドをピ
ロガロール・アセトン縮合樹脂又は2,3,4−トリヒ
ドロキシベンゾフェノンと反応させて得られるo−キノ
ンジアジドエステル化合物が特に好ましい。
【0022】本発明において、o−キノンジアジド化合
物は、上記化合物を各々単独で用いてもよいし、2種以
上を組合せて用いてもよい。
【0023】o−キノンジアジド化合物の感光性組成物
中に占める割合は、5〜60重量%が好ましく、特に好
ましいのは、10〜50重量%である。
【0024】o−キノンジアジド化合物を含む感光性組
成物には、さらにアルカリ可溶性樹脂を添加することが
好ましい。
【0025】本発明において、o−キノンジアジド化合
物と併用することが好ましいアルカリ可溶性樹脂として
は、例えば、ノボラック樹脂、フェノール性水酸基を有
するビニル系重合体、特開昭55−57841号公報に
記載されている多価フェノールとアルデヒド又はケトン
との縮合樹脂等が挙げられる。
【0026】上記ノボラック樹脂としては、例えば、フ
ェノール・ホルムアルデヒド樹脂、クレゾール・ホルム
アルデヒド樹脂、特開昭55−57841号公報に記載
されているようなフェノール・クレゾール・ホルムアル
デヒド共重合体樹脂、特開昭55−127553号公報
に記載されているようなp−置換フェノールとフェノー
ルもしくはクレゾールとホルムアルデヒドとの共重合体
樹脂等が挙げられる。
【0027】ノボラック樹脂の分子量(ポリスチレン標
準)は、好ましくは数平均分子量Mnが3.00×10
2〜7.50×103、重量平均分子量Mwが1.00×
103〜3.00×104、より好ましくはMnが5.0
0×102〜4.00×103、Mwが3.00×103
〜2.00×104である。
【0028】上記ノボラック樹脂は単独で用いてもよい
し、2種以上を組合せて用いてもよい。
【0029】ノボラック樹脂を併用する場合、ノボラッ
ク樹脂は感光性組成物中に5〜95重量%含有させるの
が好ましい。
【0030】また、フェノール性水酸基を有するビニル
系重合体とは、該フェノール性水酸基を有する単位を分
子構造中に有する重合体であり、下記一般式[I]〜
[V]で表される構造単位を少なくとも1つの含む重合
体が好ましい。
【0031】
【化2】
【0032】一般式[I]〜一般式[V]において、R
1およびR2は、それぞれ水素原子、アルキル基又はカル
ボキシル基を表わし、好ましくは水素原子である。R3
は、水素原子、ハロゲン原子又はアルキル基を表し、好
ましくは水素原子又はメチル基、エチル基等のアルキル
基である。R4、R5は、水素原子、アルキル基、アリー
ル基又はアラルキル基を表し、好ましくは水素原子であ
る。Aは、窒素原子又は酸素原子と芳香族炭素原子とを
連結する、置換基を有していてもよいアルキレン基を表
し、mは、0〜10の整数を表し、Bは、置換基を有し
ていてもよいフェニレン基又は置換基を有してもよいナ
フチレン基を表す。
【0033】本発明に用いる上記フェノール性水酸基を
有するビニル系重合体は、前記一般式[I]〜一般式
[V]で表される構造単位を有する共重合体型の構造を
有するものが好ましく、共重合させる単量体としては、
例えば、エチレン、プロピレン、イソブチレン、ブタジ
エン、イソプレン等のエチレン系不飽和オレフィン類、
例えば、スチレン、α−メチルスチレン、p−メチルス
チレン、p−クロロスチレン等のスチレン類、例えば、
アクリル酸、メタクリル酸等のアクリル酸類、例えば、
イタコン酸、マレイン酸、無水マレイン酸等の不飽和脂
肪族ジカルボン酸類、例えば、アクリル酸メチル、アク
リル酸エチル、アクリル酸−n−ブチル、アクリル酸イ
ソブチル、アクリル酸ドデシル、アクリル酸−2−クロ
ロエチル、アクリル酸フェニル、α−クロロアクリル酸
メチル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、エ
タクリル酸エチル等のα−メチレン脂肪族モノカルボン
酸のエステル類、例えば、アクリロニトリル、メタアク
リロニトリル等のニトリル類、例えば、アクリルアミド
等のアミド類、例えば、アクリルアニリド、p−クロロ
アクリルアニリド、m−ニトロアクリルアニリド、m−
メトキシアクリルアニリド等のアニリド類、例えば、酢
酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ベンゾエ酸ビニル、酢
酸ビニル等のビニルエステル類、例えば、メチルビニル
エーテル、エチルビニルエーテル、イソブチルビニルエ
ーテル、β−クロロエチルビニルエーテル等のビニルエ
ーテル類、塩化ビニル、ビニリデンクロライド、ビニリ
デンシアナイド、例えば、1−メチル−1−メトキシエ
チレン、1,1−ジメトキシエチレン、1,2−ジメト
キシエチレン、1,1−ジメトキシカルボニルエチレ
ン、1−メチル−1−ニトロエチレン等のエチレン誘導
体類、例えば、N−ビニルピロール、N−ビニルカルバ
ゾール、N−ビニルインドール、N−ビニルピロリデ
ン、N−ビニルピロリドン等のN−ビニル系単量体があ
る。これらの単量体は、不飽和二重結合が開裂した構造
で高分子化合物中に存在する。
【0034】上記の単量体のうち脂肪族モノカルボン酸
のエステル類、ニトリル類が本発明の目的に対して優れ
た性能を示し、好ましい。
【0035】これらの単量体は、本発明に用いられる重
合体中にブロックまたはランダムのいずれかの状態で結
合していてもよい。
【0036】フェノール性水酸基を有するビニル系重合
体を併用する場合、フェノール性水酸基を有するビニル
系重合体は感光性組成物中に0.5〜70重量%含有さ
せるのが好ましい。
【0037】フェノール性水酸基を有するビニル系重合
体は、上記重合体を単独で用いてもよいし、又2種以上
を組合せて用いてもよい。又、他の高分子化合物等と組
合せて用いることもできる。
【0038】アルカリ可溶性樹脂を併用する場合、o−
キノンジアジド化合物の感光性組成物中に占める割合
は、5〜60重量%が好ましく、特に好ましいのは、1
0〜50重量%である。
【0039】更に、本発明の感光性組成物には、露光に
より可視画像を形成させるプリントアウト材料を添加す
ることができる。プリントアウト材料は、露光により酸
もしくは遊離基を生成する化合物と該生成された酸もし
くは遊離基と相互作用することによってその色調を変え
る有機染料より成るもので、露光により酸もしくは遊離
基を生成する化合物としては、例えば、特開昭50−3
6209号公報に記載のo−ナフトキノンジアジド−4
−スルホン酸ハロゲニド、特開昭53−36223号公
報に記載のトリハロメチル−2−ピロンやトリハロメチ
ル−トリアジン、特開昭55−6244号公報に記載の
o−ナフトキノンジアジド−4−スルホン酸クロライド
と電子吸引性置換基を有するフェノール類またはアニリ
ンとのエステル化合物またはアミド化合物、特開昭55
−77742号公報、特開昭57−148784号公報
等に記載のハロメチルビニルオキサジアゾール化合物及
びジアゾニウム塩等を挙げることができ、また、有機染
料としては、例えば、ビクトリアピュアーブルーBOH
(保土ヶ谷化学(株)製)、パテントピュアーブルー
(住友三国化学(株)製)、オイルブルー#603(オ
リエント化学工業(株)製)、スーダンブルーII(BA
SF製)、クリスタルバイオレット、マラカイトグリー
ン、フクシン、メチルバイオレット、エチルバイオレッ
ト、メチルオレンジ、ブリリアントグリーン、コンゴー
レッド、エオシン、ローダミン66等を挙げることがで
きる。
【0040】また、本発明の感光性組成物には、上記の
素材の他、必要に応じて可塑剤、界面活性剤、有機酸、
酸無水物などを添加することができる。
【0041】さらに、本発明の感光性組成物には、該感
光性組成物の感脂性を向上させるために、例えば、p−
tert−ブチルフェノールホルムアルデヒド樹脂、p−n
−オクチルフェノールホルムアルデヒド樹脂あるいはこ
れらの樹脂がo−キノンジアジド化合物で部分的にエス
テル化されている樹脂などを添加することもできる。
【0042】本発明の感光性組成物の層は、これらの各
成分よりなる感光性組成物を溶媒に溶解又は分散した塗
布液を、支持体上に塗布し、乾燥することにより形成す
ることができる。
【0043】感光性組成物を溶解する際に使用し得る溶
媒としては、例えば、メチルセロソルブ、メチルセロソ
ルブアセテート、エチルセロソルブ、エチルセロソルブ
アセテート、ジエチレングリコールモノメチルエーテ
ル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチ
レングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコー
ルメチルエチルエーテル、ジエチレングリコールジエチ
ルエーテル、ジエチレングリコールモノイソプロピルエ
ーテル、プロピレングリコール、プロピレングリコール
モノエチルエーテルアセテート、プロピレングリコール
モノブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチ
ルエーテル、ジプロピレングリコールジメチルエーテ
ル、ジプロピレングリコールメチルエチルエーテル、ギ
酸エチル、ギ酸プロピル、ギ酸ブチル、ギ酸アミル、酢
酸メチル、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチル、プ
ロピオン酸メチル、プロピオン酸エチル、酪酸メチル、
酪酸エチル、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキ
シド、ジオキサン、アセトン、メチルエチルケトン、シ
クロヘキサノン、メチルシクロヘキサノン、ジアセトン
アルコール、アセチルアセトン、γ−ブチロラクトン等
が挙げられる。これらの溶媒は、単独であるいは2種以
上を混合して使用することができる。
【0044】感光性組成物を支持体表面に塗布する際に
用いる塗布方法としては、従来公知の方法、例えば、回
転塗布、ワイヤーバー塗布、ディップ塗布、エアーナイ
フ塗布、スプレー塗布、エアースプレー塗布、静電エア
ースプレー塗布、ロール塗布、ブレード塗布及びカーテ
ン塗布等の方法が用いられる。この際塗布量は用途によ
り異なるが、例えば固形分として0.05〜5.0g/
m2の塗布量が好ましい。
【0045】次に、本発明の感光性平版印刷版を形成す
るのに用いられる支持体について説明する。
【0046】本発明に使用されるアルミニウム支持体に
は、純アルミニウムおよびアルミニウム合金よりなる支
持体が含まれる。アルミニウム合金としては種々のもの
が使用でき、例えば、珪素、銅、マンガン、マグネシウ
ム、クロム、亜鉛、鉛、ビスマス、ニッケル等の金属と
アルミニウムの合金が用いられる。
【0047】アルミニウム支持体は、粗面化に先立って
アルミニウム表面の圧延油を除去するために脱脂処理を
施すことが好ましい。脱脂処理としては、トリクレン、
シンナー等の溶剤を用いる脱脂処理、ケシロンとトリエ
タノール等のエマルジョンを用いたエマルジョン脱脂処
理等が用いられる。また、脱脂処理には、苛性ソーダ等
のアルカリの水溶液を用いることもできる。脱脂処理に
苛性ソーダ等のアルカリの水溶液を用いた場合、上記脱
脂処理のみでは除去できない汚れや酸化皮膜も除去する
ことができる。
【0048】上記の如く処理されたアルミニウム支持体
は、次に、表面を粗面化する。粗面化は、機械的に表面
を粗面化するいわゆる機械的粗面化法、化学的に表面を
選択溶解させ粗面化するいわゆる化学的粗面化法、電気
化学的に表面を粗面化するいわゆる電気化学的粗面化法
等公知の方法を用いて行うことができる。
【0049】機械的粗面化法には、例えば、ボール研
磨、ブラシ研磨、ブラスト研磨、バフ研磨等の方法があ
り、また、電気化学的粗面化法には、例えば、塩酸、硝
酸等を含む電解液中で交流あるいは直流によって電解処
理する方法がある。
【0050】本発明の粗面化は、この内のいずれか1つ
の方法であるいは2つ以上の方法を併用して行うことが
できる。
【0051】上記のようにして粗面化処理をして得られ
た支持体の表面には、スマットが生成しているので、こ
のスマットを除去するために、適宜水洗あるいはアルカ
リエッチング等の処理を行うことが一般に好ましい。こ
のような処理としては、例えば、特公昭48−2812
3号公報に記載されているアルカリエッチング法や特開
昭53−12739号公報に記載されている硫酸デスマ
ット法等の処理方法等が挙げられる。
【0052】上記のようにして得られた粗面化した支持
体は、染料で着色し、次いで、陽極酸化処理をするか、
あるいは、染料を含む電解液中で陽極酸化処理をするか
して酸化皮膜を形成する。
【0053】粗面化した支持体の染料による着色は、好
ましくは20〜80℃、更に好ましくは30〜60℃の
温度で、染料溶液に支持体を浸漬することによっておこ
なうことができる。着色に用いる染料溶液は、染料を
水、有機溶剤あるいは水と有機溶剤の混合溶媒に溶解す
ることによって得ることができる。染料溶液における染
料の濃度は0.001〜10重量%が好ましく、更に好
ましくは0.01〜1.0重量%である。
【0054】本発明で用いられる陽極酸化処理の方法に
は特に制限はなく、公知の方法を用いることができる。
陽極酸化処理により支持体上には酸化皮膜が形成され
る。本発明において、陽極酸化処理には、硫酸および/
または燐酸等を10〜50%の濃度で含む水溶液を電解
液として、電流密度1〜10A/dm2で電解する方法が
好ましく用いられるが、他に米国特許第1,412,7
68号明細書に記載されている硫酸中で高電流密度で電
解する方法や、米国特許第3,511,661号明細書
に記載されている燐酸を用いて電解する方法等を用いる
ことができる。
【0055】また、本発明の染料を含む電解液中での陽
極酸化処理は、上記のようにして陽極酸化処理を施す際
に、電解液中に染料を含有させることにより行うことが
できる。染料を含む電解液中での陽極酸化処理により、
支持体に酸化皮膜が形成されるとともに着色がなされ
る。染料を含む電解液中での陽極酸化処理にあたって、
染料は、電解液中に0.001〜10重量%含有させる
のが好ましく、0.01〜0.1重量%含有させるのが
更に好ましい。
【0056】また、粗面化した支持体を染料を含む電解
液中で陽極酸化処理をするに先だって、粗面化した支持
体を上記のようにして染料により着色しておいてもよ
い。
【0057】陽極酸化処理された支持体は、必要に応じ
封孔処理を施してもよい。これら封孔処理は、熱水処
理、沸騰水処理、水蒸気処理、珪酸ソーダ処理、重クロ
ム酸塩水溶液処理、亜硝酸塩処理等公知の方法を用いて
行うことができる。
【0058】支持体にはさらに、親水性層を設けること
が好ましい。親水性層の形成には、米国特許第3,18
1,461号明細書に記載のアルカリ金属珪酸塩、米国
特許第1,860,426号明細書に記載の親水性セル
ロース、特開昭60−149491号公報、特開昭63
−165183号公報に記載のアミノ酸およびその塩、
特開昭60−232998号公報に記載の水酸基を有す
るアミン類およびその塩、特開昭62−19494号公
報に記載の燐酸塩、特開昭59−101651号公報に
記載のスルホ基を有するモノマー単位を含む高分子化合
物等を用いることができる。
【0059】本発明のポジ型感光性平版印刷版は、通常
の方法で露光、現像処理することにより製版することが
できる。例えば、線画像、網点画像などを有する透明原
画を感光面に密着して露光し、次いでこれを適当な現像
液を用いて非画像部の感光性層を除去することによりレ
リーフ像が得られる。
【0060】露光に好適な光源としては、水銀灯、メタ
ルハライドランプ、キセノンランプ、ケミカルランプ、
カーボンアーク灯などが挙げられる。また、現像に使用
される現像液としては、アルカリ水溶液が好ましく、例
えば、珪酸ナトリウム、珪酸カリウム等のアルカリ金属
珪酸塩、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、第三リン
酸ナトリウム、第二リン酸ナトリウム、炭酸ナトリウ
ム、炭酸カリウム等の水溶液のようなアルカリ水溶液を
用いることができる。このときのアルカリ水溶液の濃度
は、感光性組成物及びアルカリの種類により異なるが、
概して0.1〜10重量%の範囲が適当である。また、
アルカリ水溶液には必要に応じ界面活性剤やアルコール
等のような有機溶媒を加えることもできる。
【0061】
【実施例】以下に、本発明を実施例により具体的に説明
するが、本発明はこれらの実施例によって限定されるも
のではない。
【0062】実施例1 厚さ0.3mmのアルミニウム板(材質1050、調質H
16)を、85℃に保たれた10%水酸化ナトリウム水
溶液中に浸漬し、1分間脱脂処理を行った後水洗した。
この脱脂したアルミニウム板を、25℃に保たれた10
%硫酸水溶液中に1分間浸漬して中和した後水洗した。
次いで、このアルミニウム板を、1.8重量%の硝酸水
溶液中において、温度30℃、電流密度100A/dm2
の条件で交流電流により60秒間電解粗面化を行った
後、70℃に保たれた1%水酸化ナトリウム水溶液中で
10秒間のデスマット処理を行った。次いで、このアル
ミニウム板を、Sumilight Supra Yellow BC conc.(住
友化学工業(株)製)の0.05重量%水溶液中に、5
0℃で30秒間浸漬した。その後、20%硫酸水溶液中
で、温度35℃、電流密度3A/dm2の条件で1分間陽
極酸化処理を行い、次いで、30℃の熱水で20秒間、
熱水封孔処理を行い、80℃で5分間乾燥してアルミニ
ウム支持体を得た。
【0063】得られた支持体に、下記組成の感光性組成
物塗布液をワイヤーバーを用いて塗布し、80℃で2分
間乾燥し感光性平版印刷版を得た。このとき、感光性組
成物塗布液の塗布量は、乾燥重量として2.0g/m2
なるようにした。 〈感光性組成物塗布液〉 ノボラック樹脂(フェノール/m−クレゾール/p−クレゾールのモル比が10 /54/36でMwが4000) 6.70g ピロガロールアセトン樹脂(Mw:3000)とo−ナフトキノンジアジド−5 −スルホニルクロリドとの縮合物(エステル化率30%) 1.50g ポリエチレングリコール#2000 0.20g ビクトリアピュアブルーBOH(保土ヶ谷化学(株)製) 0.08g 2,4−ビス(トリクロロメチル)−6−(p−メトキシスチリル)−s−トリ アジン 0.15g FC−430(住友3M(株)製) 0.03g cis−1,2シクロヘキサンジカルボン酸 0.02g メチルセロソルブ 100ミリリットル 得られた感光性平版印刷版に網点及び細線を有するポジ
原稿フィルムを密着し、光源として2kwメタルハライ
ドランプを使用し、8mW/cm2で60秒間照射するこ
とにより露光した。この露光済みの感光性平版印刷版
を、市販されている現像液(SD−32(コニカ(株)
製)を5倍に希釈)で現像時間30秒、現像温度25℃
で現像した。
【0064】現像された平版印刷版について、下記の評
価方法により現像可視画性の評価を行った。さらに、得
られた平版印刷版を用いて印刷を行い、下記の評価方法
により耐刷性及び印刷物の網点の形状の評価を行った。
得られた結果を表1に示した。
【0065】《評価方法》 〈現像可視画性の評価〉現像された感光性平版印刷版を
目視で評価した。
【0066】〇…小点、細線のつきが目視で判断可能で
ある。
【0067】×…小点、細線のつきが目視で判断し難
く、ルーペを必要とする。
【0068】〈耐刷性の評価〉得られた平版印刷版を、
印刷機(三菱重工業(株)製DAIYA1F−1)にか
け、コート紙、湿し水(東京インキ(株)製エッチ液S
G−51、濃度1.5%)、インキ(東洋インキ製造
(株)製ハイプラスM紅)を使用して印刷を行い、印刷
物の画像部にインキ着肉不良が現れるか非画像部にイン
キが付着するまで印刷を行い、その時までに印刷した印
刷枚数を求め、耐刷性を評価した。
【0069】〈印刷物の網点の形状の評価〉得られた平
版印刷版を、印刷機(三菱重工業(株)製DAIYA1
F−1)にかけ、コート紙、湿し水(東京インキ(株)
製エッチ液SG−51、濃度1.5%)、インキ(東洋
インキ製造(株)製ハイプラスM紅)を使用して印刷を
行って得た印刷物上の500line/inchの2%網点(フ
ィルム原稿のドットサイズは7.18μm)を光学顕微
鏡で倍率500倍で形状を観察した。
【0070】○…ガサツキがなく良好な点が得られる。
【0071】△…ガサツキがあり良好な点が得られな
い。
【0072】×…点が消失している。
【0073】実施例2 実施例1において、熱水封孔処理を省略し、その代わり
に、陽極酸化処理を行った後に、1g/lのポリビニル
ホスホン酸水溶液中に60℃、30秒間浸漬する処理を
行った他は実施例1と同様にして平版印刷版を得た。
【0074】得られた平版印刷版について、実施例1と
同様にして現像可視画性、耐刷性、印刷物の網点の形状
の評価を行った。得られた結果を表1に示した。
【0075】実施例3 厚さ0.3mmのアルミニウム板(材質1050、調質H
16)を、85℃に保たれた10%水酸化ナトリウム水
溶液中に浸漬し、1分間脱脂処理を行った後水洗した。
この脱脂したアルミニウム板を、25℃に保たれた10
%硫酸水溶液中に1分間浸漬して中和した後水洗した。
次いで、このアルミニウム板を、1.8重量%の硝酸水
溶液中において、温度30℃、電流密度100A/dm2
の条件で交流電流により60秒間電解粗面化した後、7
0℃に保たれた1%水酸化ナトリウム水溶液中で10秒
間のデスマット処理を行った。次いで、このアルミニウ
ム板を、0.04重量%の Sumilight Supra Orange GD
extra conc.(住友化学工業(株)製)を含む20%硫
酸水溶液中で、温度35℃、電流密度3A/dm2の条件
で1分間陽極酸化処理を行い、次いで、30℃の熱水で
20秒間、熱水封孔処理を行い、80℃で5分間乾燥し
てアルミニウム支持体を得た。
【0076】得られた支持体に、実施例1に記載の感光
性組成物塗布液をワイヤーバーを用いて塗布し、80℃
で2分間乾燥し、感光性平版印刷版を得た。このとき、
感光性組成物塗布液の塗布量は、乾燥重量として2.0
g/m2となるようにした。
【0077】得られた感光性平版印刷版に網点及び細線
を有するポジ原稿フィルムを密着し、光源として2kw
メタルハライドランプを使用し、8mW/cm2で60秒
間照射することにより露光した。この露光済みの感光性
平版印刷版を、市販されている現像液(SD−32(コ
ニカ(株)製)を5倍に希釈)で現像時間30秒、現像
温度25℃で現像した。
【0078】得られた平版印刷版について、実施例1と
同様にして現像可視画性、耐刷性、印刷物の網点の形状
の評価を行った。得られた結果を表1に示した。
【0079】実施例4 実施例3において、熱水封孔処理を省略し、その代わり
に、陽極酸化処理を行った後に、1g/lのポリビニル
ホスホン酸水溶液中に60℃、30秒間浸漬する処理を
行った他は実施例3と同様にして平版印刷版を得た。
【0080】得られた平版印刷版について、実施例1と
同様にして現像可視画性、耐刷性、印刷物の網点の形状
の評価を行った。得られた結果を表1に示した。
【0081】比較例1 厚さ0.3mmのアルミニウム板(材質1050、調質H
16)を、85℃に保たれた10%水酸化ナトリウム水
溶液中に浸漬し、1分間脱脂処理を行った後水洗した。
この脱脂したアルミニウム板を、25℃に保たれた10
%硫酸水溶液中に1分間浸漬して中和した後水洗した。
次いで、このアルミニウム板を、1.8重量%の硝酸水
溶液中において、温度30℃、電流密度100A/dm2
の条件で交流電流により60秒間電解粗面化を行った
後、70℃に保たれた1%水酸化ナトリウム水溶液中で
10秒間のデスマット処理を行った。その後、20%硫
酸水溶液中で、温度35℃、電流密度3A/dm2の条件
で1分間陽極酸化処理を行い、次いで、30℃の熱水で
20秒間、熱水封孔処理を行い、80℃で5分間乾燥し
てアルミニウム支持体を得た。
【0082】得られた支持体に、実施例1に記載の感光
性組成物塗布液をワイヤーバーを用いて塗布し、80℃
で2分間乾燥し、感光性平版印刷版を得た。このとき、
感光性組成物塗布液の塗布量は、乾燥重量として2.0
g/m2となるようにした。
【0083】得られた感光性平版印刷版に網点及び細線
を有するポジ原稿フィルムを密着し、光源として2kw
メタルハライドランプを使用し、8mW/cm2で60秒
間照射することにより露光した。この露光済みの感光性
平版印刷版を、市販されている現像液(SD−32(コ
ニカ(株)製)を5倍に希釈)で現像時間30秒、現像
温度25℃で現像した。
【0084】得られた平版印刷版について、実施例1と
同様にして現像可視画性、耐刷性、印刷物の網点の形状
の評価を行った。得られた結果を表1に示した。
【0085】比較例2 比較例1において、熱水封孔処理を省略し、その代わり
に、陽極酸化処理を行った後に、1g/lのポリビニル
ホスホン酸水溶液中に60℃、30秒間浸漬する処理を
行った他は比較例1と同様にして平版印刷版を得た。
【0086】得られた平版印刷版について、実施例1と
同様にして現像可視画性、耐刷性、印刷物の網点の形状
の評価を行った。得られた結果を表1に示した。
【0087】
【表1】
【0088】比較例3 比較例1において、熱水封孔処理をし、乾燥した後に、
染料塗布量が10mg/m2になるように下記染料溶液を塗
布し、80℃で2分間乾燥した他は比較例1と同様にし
て平版印刷版を得た。
【0089】得られた平版印刷版について、実施例1と
同様にして現像可視画性、耐刷性、印刷物の網点の形状
の評価を行った。得られた結果を表2に示した。 〈染料溶液〉 Sumilight Supra Yellow BC conc. 0.25g 水 50g メタノール 450g
【0090】比較例4 比較例2において、ポリビニルホスホン酸水溶液中に浸
漬した後、染料塗布量が10mg/m2になるように上記染
料溶液を塗布し、80℃で2分間乾燥した他は比較例1
と同様にして平版印刷版を得た。
【0091】得られた平版印刷版について、実施例1と
同様にして現像可視画性、耐刷性、印刷物の網点の形状
の評価を行った。得られた結果を表2に示した。
【0092】
【表2】
【0093】
【発明の効果】本発明の感光性平版印刷版は、耐刷性、
小点再現性、調子再現性および現像可視画性に優れてい
る。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粗面化したアルミニウム支持体を染料で
    着色し、次いで、陽極酸化処理を行い表面に酸化皮膜を
    形成し、更に、感光性組成物の層を設けたことを特徴と
    する感光性平版印刷版。
  2. 【請求項2】 粗面化したアルミニウム支持体を、染料
    を含む電解液中で陽極酸化処理を行い表面に酸化皮膜を
    形成し、更に、感光性組成物の層を設けたことを特徴と
    する感光性平版印刷版。
  3. 【請求項3】 染料が、340〜450nmに吸収極大波
    長を持つものであることを特徴とする請求項1または2
    記載の感光性平版印刷版。
JP14878994A 1994-06-08 1994-06-08 感光性平版印刷版 Pending JPH07333831A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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