JPH04244235A - 排ガス浄化用触媒及びこれを使用した排ガスの浄化方法 - Google Patents

排ガス浄化用触媒及びこれを使用した排ガスの浄化方法

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JPH04244235A
JPH04244235A JP3023652A JP2365291A JPH04244235A JP H04244235 A JPH04244235 A JP H04244235A JP 3023652 A JP3023652 A JP 3023652A JP 2365291 A JP2365291 A JP 2365291A JP H04244235 A JPH04244235 A JP H04244235A
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JP
Japan
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exhaust gas
catalyst
gas
zeolite
concentration
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JP3023652A
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Inventor
Toshiaki Hayasaka
俊明 早坂
Takuma Kimura
琢磨 木村
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Idemitsu Kosan Co Ltd
Original Assignee
Idemitsu Kosan Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、ディーゼル自動車等の
移動式内燃機関、コージェネレーション等の定置式内燃
機関、ボイラー等の各種工業炉等から排出される窒素酸
化物を無害なガスに分解する排ガス浄化用触媒及びこれ
を使用した排ガスの浄化方法に関する。 【0002】 【背景技術及び発明が解決しようとする課題】一般に自
動車、定置式の内燃機関及び各種工業炉からの排ガスに
は、多量のNO、NO2 で代表される窒素酸化物(N
OX )が含まれている。これらのNOX は光化学ス
モッグの原因となるばかりではなく、人体にとって呼吸
器系障害を引き起こすと言われている。 【0003】これらのNOX を低減する方法について
は、ガソリン自動車のように、排ガス中の酸素量が少な
い場合は、一酸化炭素、炭化水素等の還元剤でNOX 
を還元除去する、いわゆる三元触媒方式の排ガス処理が
確立されている。一方、ボイラー等の大型定置式排出源
のように、ガス中に多量の酸素が含まれる場合は、アン
モニアを外部から添加してNOX 量を低減する選択的
NOX 還元法が稼働しており、ある程度の効果をあげ
ている。 【0004】しかし、前者の方法は酸素濃度の極めて低
いガソリンエンジンからの排ガスにのみ適用可能であり
、また後者の方法はアンモニアを用いるため、小型定置
式排出源や移動式排出源に使用することは、取り扱い上
、困難である。 【0005】そこで、アンモニア以外の還元剤として、
水素、一酸化炭素又は各種炭化水素等を使用する方法が
種々検討されているが、その多くは排ガス中の酸素が完
全に消費された後に始めて窒素酸化物の除去が可能とな
る非選択的接触還元法であるという難点を有している。 【0006】従来、このような難点も解決できる新規な
選択的接触還元法(酸素共存下においても、選択的に窒
素酸化物を還元除去する方法)として、次のような方法
が提案されているが、いずれも充分に満足すべき結果は
得られていない。 【0007】即ち、特開平2−149317号公報によ
れば、■水素型のモルデナイト又はクリノプチロライト
からなる触媒、又は■Cu、Cr、Mn、Fe、Ni等
の金属を担持した水素型のモルデナイト又はクリノプチ
ルライトからなる触媒を使用し、各種燃料を燃焼させた
際に生じる酸素を含有する排煙を、有機化合物の存在下
でこれらの触媒と接触させて排煙中の窒素酸化物を除去
する方法が提案されている。 【0008】この方法によれば、反応温度300 〜6
00 ℃、ガス空間速度(GHSV)1200h −1
の条件で脱硝率30〜60%を得ているが、実用化条件
に近い、GHSVの高い条件下での脱硝効果については
不明である。また、触媒活性の経時変化についての記載
がなく、触媒の寿命について不明である。更に、SOX
 を含まない疑似ガスで触媒の評価を行っているため、
触媒の耐SOX 性については不明である。 【0009】また、特開平1−130735号公報によ
れば、遷移金属(Cu、Co、Ni、Fe、Mg、Mn
等)でイオン交換したゼオライトを耐火性担体上に担持
させた触媒を使用し、酸化雰囲気においても窒素酸化物
を浄化できる方法が提案されている。 【0010】この方法は、ガソリンエンジンの排ガスを
、空燃比がリーン側においても窒素酸化物を高効率で浄
化する方法であり、排ガス中の酸素濃度は高くても約3
%である。従って、ディーゼルエンジンの排ガスのよう
に、酸素濃度が5〜10%であっても同様に窒素酸化物
を選択的に還元脱硝できるかどうか不明である。実施例
においても、酸素濃度の増加と共に、NoX 除去率が
著しく低下する傾向を示している。 【0011】特開昭63−283727 号公報によれ
ば、SiO2/Al2O3比が15以上の疎水性ゼオラ
イトにCu、V、Mn、Fe、Cr等の金属を担持させ
た触媒を用い、一酸化炭素及び1種又は2種以上の炭化
水素の存在下で、内燃機関の酸素を含む排ガス中の窒素
酸化物を減少させる方法が提案されている。 【0012】この方法では、銅以外の金属が担持された
ゼオライト触媒を使用した場合には、脱硝率が4〜26
%と低くなる。一方、銅ゼオライト触媒を使用した場合
には、比較的高い活性が得られるが、銅成分がSOX 
によって被毒を受けやすいという問題点がある。実施例
の排ガス中の酸素濃度は、1.6 %であり、例えばデ
ィーゼルエンジンの排ガスのように、酸素濃度が高い場
合であっても同様に窒素酸化物を選択的に還元脱硝でき
るかどうか不明である。 【0013】特開昭63−100919 号公報によれ
ば、銅をアルミナ、シリカ、ゼオライト等の多孔質担体
に担持させた触媒を使用し、炭化水素の存在下で酸素を
含む排ガス中の窒素酸化物を除去する方法が提案されて
いる。 【0014】この方法では、脱硝率が10〜25%であ
り、高い脱硝活性は得られない。また、この触媒は、銅
を含有しているため、銅成分がSOX によって被毒を
受けやすいという問題点がある。更に、実施例の排ガス
中の酸素濃度は、2.1 %であり、酸素濃度がより高
い場合であっても同様に窒素酸化物を選択的に還元脱硝
できるかどうか不明である。 【0015】本発明は、排ガス中の酸素が高濃度であっ
ても高効率で窒素酸化物を無害なガスに浄化できる排ガ
ス浄化用触媒及びこれを使用した排ガスの浄化方法を提
供することを目的とする。 【0016】 【課題を解決するための手段及び作用】本発明に係る排
ガス浄化用触媒は、排ガス中の窒素酸化物を酸化雰囲気
中で還元除去する触媒であって、主触媒となる亜鉛及び
助触媒となるゼオライトを含有することを特徴とする。 【0017】前記酸化雰囲気とは、排ガス中に含まれる
一酸化炭素、水素、炭化水素及び本処理で必要により添
加される炭化水素の還元性物質を完全に酸化してH2O
 とCO2 に変換するのに必要な酸素量よりも過剰な
量の酸素が含まれている状態である。 【0018】前記触媒中の亜鉛(Zn)成分のZn源と
しては、触媒調製時又は反応使用時に酸化物に転換可能
な化合物を使用することができる。このような化合物と
しては、Znの硝酸塩、硫酸塩、酸化物、ハロゲン化物
、炭酸塩、水酸化物、有機酸塩等がある。 【0019】また、Zn成分の触媒中の存在形態は任意
であり、次のような形態を採り得る。例えば、ゼオライ
トの構成成分(例えば、イオン交換性の陽イオン、フレ
ームワーク中の置換原子、或いはこれらが触媒の調製時
、前処理時、反応時等の処理により変性を受けて生じる
種々の形態等)として含有してもよい。または、このZ
n成分を含有する前記ゼオライト、Zn成分を含有しな
い前記ゼオライト又はこれらの混合物からなる担体に、
Zn成分が例えばイオン交換法、含浸法、気相法等によ
り担持された形で含有していてもよく、或いはそれらの
ゼオライトと物理的に混合した形で含有していてもよい
。更に、これらに種々の金属を担持させてもよい。 【0020】前記ゼオライトの種類としては、特に限定
はないが、反応使用時において、シリカ(SiO2)/
アルミナ(Al2O3 )のモル比が10以上のゼオラ
イト、例えばZSM−5、ZSM−8、ZSM−11、
シリカライト等のMFI、MEL型ゼオライト、又はM
TT、FER、OFL型ゼオライト等を使用するのが好
ましい。このSiO2/Al2O3 比が10より小さ
い場合には、ゼオライトの耐熱性が比較的低いため、触
媒寿命が短くなる虞れがある。 【0021】前記触媒の形状は任意であり、例えばペレ
ット状、板状、柱状、格子状とすることができる。 【0022】本発明に係る触媒は、例えばゼオライトに
Znを含む化合物を用いて、イオン交換法、含浸法、物
理的混合法、気相法により調製することができる。また
、ゼオライトを合成する時に、同時にゲル中にZn化合
物を含有させておいてもよい。更に、コージェライト、
ムライト又はアルミナ等の格子状の担体及び金網等の基
材上に触媒を被覆する触媒調製法を採用してもよい。 【0023】また、本発明に係る排ガスの浄化方法は、
酸化雰囲気中、反応温度を300 〜800 ℃とし、
かつTHC濃度/NOX 濃度を1〜20とした炭化水
素の存在下で排ガスを亜鉛とゼオライトを含有する触媒
と接触させて、前記排ガス中の窒素酸化物をN2とH2
O に還元除去することを特徴とする。 【0024】前記炭化水素は、排ガス中に残留する炭化
水素でもよいが、脱硝反応を生じさせるのに必要な量よ
り不足している場合、又は排ガス中に炭化水素が全く含
まれていない場合には、外部から炭化水素を添加するの
がよい。 【0025】このために添加する炭化水素の種類には特
に限定がなく、例えばメタン、LPG、ガソリン、軽油
、灯油等である。 【0026】そして、この排ガス中の炭化水素の存在量
は、THC濃度で0.1 〜2.0 %、THC濃度/
NOX 濃度で表した場合には1〜20が好ましい。こ
こでTHC(thermal hydrocarbon
) 濃度とは、炭化水素をメタンに換算した場合の濃度
である。炭化水素の存在量が前記下限より低い場合には
、脱硝性能が発現せず、また前記上限より高い場合には
、脱硝率は高くなるが、システム全体の経済性の低下や
炭化水素の燃焼熱による触媒層の異常発熱のため、好ま
しくない。 【0027】触媒反応温度については、300 〜80
0 ℃、好ましくは300 〜600 ℃とする。通常
、温度が高い程脱硝率が高くなるが、800 ℃を越え
ると触媒の劣化が起こって好ましくなく、また300 
℃より低いと脱硝率が低くなる。 【0028】ガス空間速度(GHSV)については、通
常2,000 〜200,000 h −1、好ましく
は5,000 〜100,000 h −1とする。G
HSVが、2,000 h −1より遅い場合には、脱
硝率は高いが、触媒使用量が多くなり、また200,0
00 h −1より速い場合には、脱硝率が低くなる。 【0029】本発明の浄化方法で対象とする排ガスは、
NOX 及び酸素を含む排ガスであり、例えばリーン燃
焼でのガソリン自動車、ディーゼル自動車等の移動式内
燃機関、コージェネレーション等の定置式内燃機関、ボ
イラー、各種工業炉等から排出される排ガス等が挙げら
れる。 【0030】 【実施例】実施例1 先ず、硫酸アルミニウム7.6 g、硝酸亜鉛6.8 
g、テトラプロピルアンモニウムブロマイド26.4g
、硫酸(97%)15.0g、水250 mlよりなる
溶液(溶液Iとする)、水ガラス(SiO228.4%
、Na2O9.5 %)214 g、水212mlより
なる溶液(溶液IIとする)及び塩化ナトリウム80g
、水122 mlよりなる溶液(溶液III とする)
を用意した。 【0031】次に、溶液IとIIを同時に溶液III 
中に徐々に滴下しながら混合した。この混合溶液を硫酸
でpH9.5 に調整した後、容量1lのオートクレー
ブ中に入れ、自己圧力下170 ℃、300rpmで攪
拌しながら20時間放置した。冷却後、この混合溶液を
濾過し、沈澱物を過剰の純水で充分洗浄した。この後、
120 ℃で20時間乾燥させることにより、ZSM−
5構造を有する亜鉛アルミノシリケートゼオライトを合
成した。 【0032】次に、このゼオライトを空気気流中540
 ℃で3時間焼成した。この後、1N−NH4NO3溶
液を使用した80℃、2時間のイオン交換、濾過、水洗
、120 ℃での乾燥、空気気流中540 ℃での3時
間の焼成を行った後、1N−NH4NO3溶液を使用し
た80℃、2時間のイオン交換、濾過、水洗、120 
℃での乾燥を繰り返し、次に空気気流中720 ℃で3
時間焼成した。これによって得られた亜鉛アルミノシリ
ケートゼオライトの元素組成は、SiO2:Al2O3
:ZnO= 80:1:1.4(モル比)であった。 【0033】次に、この触媒前駆体をステンレス製反応
管に60cc充填した後、乾燥空気をGHSV=500
0h−1で導入しながら徐々に昇温し、500 ℃で3
0分間処理して本実施例に係る触媒を調製した。 【0034】次に、処理ガスとしてディーゼル排ガスに
LPGガスを添加したガスを、200 ℃に保持された
管を通して400 ℃に保たれた前記反応管内にGHS
V=5000h−1で導入した。このディーゼル排ガス
の組成は、NOX :1000 ppm 、O2: 8
%、SOX : 140ppm、CO:400ppm 
、CO2:10%、THC:230ppm である。ま
た、LPGガスは、処理ガス中において全炭化水素が0
.07%(THC濃度0.21%)となるように添加し
た。この結果、THC濃度/NOX 濃度は、2.1 
となる。そして、この反応管の出口からのガスを同じく
200 ℃に保持された管を通して化学発光式分析計に
導入し、NOX 濃度を測定した。触媒反応後の排ガス
のNOX 除去率は、反応管導入前後のNOX 濃度を
測定して比較することにより算出した。その結果を表1
に示す。 【0035】実施例2〜4 触媒が充填された前記反応管内に導入した処理ガスの組
成を下記のように変えたこと以外は、実施例1と同様の
排ガスの浄化処理を行って、各実施例におけるNOX 
除去率を評価した。その結果を表1に示す。  【00
36】即ち、実施例2で導入した処理ガスは、実施例1
のディーゼル排ガスにLPGガスを処理ガス中、全炭化
水素が0.14%(THC濃度0.42%)となるよう
に添加したものである。 【0037】実施例3で導入した処理ガスは、実施例1
のディーゼル排ガスにLPGガスを処理ガス中、全炭化
水素が0.28%(THC濃度0.84%)となるよう
に添加したものである。 【0038】実施例4で導入した処理ガスは、実施例1
のディーゼル排ガスにLPGガスを処理ガス中、全炭化
水素が0.56%(THC濃度1.68%)となるよう
に添加したものである。 【0039】実施例5 実施例1における溶液Iの組成を、硫酸アルミニウム7
.6 g、テトラプロピルアンモニウムブロマイド26
.4g、硫酸(97%)17.6g、水250 mlと
したこと以外は、上記実施例1と同様にしてZSM−5
構造を有するアルミノシリケートゼオライトを合成した
。 【0040】次に、このゼオライトを空気気流中540
 ℃で3時間焼成した。この後、1N−NH4NO3溶
液を使用した80℃、2時間のイオン交換、濾過、水洗
、120 ℃での乾燥、空気気流中540 ℃での3時
間の焼成を行った後、1N−NH4NO3溶液を使用し
た80℃、2時間のイオン交換、濾過、水洗、120 
℃での乾燥を繰り返し、次に空気気流中720 ℃で3
時間焼成した。 【0041】次に、通常の含浸法により、上記アルミノ
シリケートゼオライトを硝酸亜鉛溶液に含浸させて亜鉛
をゼオライトに担持させた。これによって得られた亜鉛
担持ゼオライトの元素組成は、SiO2:Al2O3:
 ZnO =80:1:1.4(モル比)であった。 【0042】次に、この触媒前駆体をステンレス製反応
管に60cc充填した後、乾燥空気をGHSV=500
0h−1で導入しながら徐々に昇温し、500 ℃で3
0分間処理して本実施例に係る触媒を調製した。 【0043】次に、処理ガスとして上記実施例と同じデ
ィーゼル排ガスにLPGガスを処理ガス中、全炭化水素
が0.07%(THC濃度0.21%)となるように添
加したガスを使用し、上記実施例と同様にNOX 除去
率の評価を行った。その結果を表1に示す。 【0044】実施例6〜8 触媒が充填された前記反応管内に導入した処理ガスの組
成を下記のように変更したこと以外は、実施例5と同様
の排ガスの浄化処理を行って、各実施例におけるNOX
 除去率を評価した。その結果を表1に示す。 【0045】即ち、実施例6で導入した処理ガスは、実
施例5のディーゼル排ガスにLPGガスを処理ガス中、
全炭化水素が0.14%(THC濃度0.42%)とな
るように添加したものである。 【0046】実施例7で導入した処理ガスは、実施例5
のディーゼル排ガスにLPGガスを処理ガス中、全炭化
水素が0.28%(THC濃度0.84%)となるよう
に添加したものである。 【0047】実施例8で導入した処理ガスは、実施例5
のディーゼル排ガスにLPGガスを処理ガス中、全炭化
水素が0.56%(THC濃度1.68%)となるよう
に添加したものである。 【0048】実施例9〜16 実施例1〜8において、反応管内の温度のみを400 
℃から500 ℃に変更した実施例をそれぞれ実施例9
〜16とし、各実施例についても上記実施例と同様に触
媒のNOX 除去率を評価した。その結果を表1に示す
。 【0049】比較例1 実施例1と同様に触媒を調製した後、前記反応管にLP
Gガスを添加しないディーゼル排ガスを導入し、それ以
外は実施例1と同様にして触媒のNOX 除去率を評価
した。その結果を下記の表2に示す。 【0050】比較例2 実施例5と同様に触媒を調製した後、前記反応管にLP
Gガスを添加しないディーゼル排ガスを導入し、それ以
外は実施例5と同様にして触媒の評価を行った。その結
果を表2に示す。 【0051】比較例3 実施例1における溶液Iの組成を、硫酸アルミニウム7
.6 g、テトラプロピルアンモニウムブロマイド26
.4g、硫酸(97%)17.6g、水250 mlと
したこと以外は、上記実施例1と同様にしてZSM−5
構造を有するアルミノシリケートゼオライトを合成した
。 【0052】次に、このゼオライトを空気気流中540
 ℃で3時間焼成した。この後、1N−NH4NO3溶
液を使用した80℃、2時間のイオン交換、濾過、水洗
、120 ℃での乾燥、空気気流中540 ℃での3時
間の焼成を行った後、1N−NH4NO3溶液を使用し
た80℃、2時間のイオン交換、濾過、水洗、120 
℃での乾燥を繰り返し、次に空気気流中720 ℃で3
時間焼成した。これによって得られたゼオライトの元素
組成は、SiO2:Al2O3=80:1(モル比)で
あった。 【0053】次に、この触媒前駆体をステンレス製反応
管に60cc充填した後、乾燥空気をGHSV=500
0h−1で導入しながら徐々に昇温し、500 ℃で3
0分間処理して本実施例に係る触媒を調製した。 【0054】次に、処理ガスとして上記実施例と同じデ
ィーゼル排ガスにLPGガスを処理ガス中、全炭化水素
が0.14%(THC濃度0.42%)となるように添
加したガスを使用し、上記実施例と同様にしてNOX 
除去率を評価した。その結果を表2に示す。 【0055】比較例4 実施例5において、亜鉛の代わりにニッケルをアルミノ
シリケートゼオライトに担持させたこと以外は、実施例
5と同様にして触媒を調製した。このNi担持ゼオライ
トの元素組成は、SiO2: Al2O3:NiO =
80:1:1.4 (モル比)であった。そして、上記
実施例と同様にしてNOX 除去率を評価した。その結
果を表2に示す。 【0056】実施例17 実施例1における溶液Iの組成を、硝酸亜鉛6.8 g
、テトラプロピルアンモニウムブロマイド26.4g、
硫酸(97%)15.0g、水250 mlとしたこと
以外は、上記実施例1と同様にしてZSM−5構造を有
する亜鉛シリケートゼオライトを合成した。 【0057】次に、このゼオライトを空気気流中540
 ℃で3時間焼成した。この後、1N−NH4NO3溶
液を使用した80℃、2時間のイオン交換、濾過、水洗
、120 ℃での乾燥、空気気流中540 ℃での3時
間の焼成を行った後、1N−NH4NO3溶液を使用し
た80℃、2時間のイオン交換、濾過、水洗、120 
℃での乾燥を繰り返し、次に空気気流中720 ℃で3
時間焼成した。得られた亜鉛シリケートゼオライトの元
素組成は、SiO2:ZnO=80:1.4(モル比)
であった。 【0058】次に、この触媒前駆体をステンレス製反応
管に60cc充填した後、乾燥空気をGHSV=500
0h−1で導入しながら徐々に昇温し、500 ℃で3
0分間処理して本実施例に係る触媒を調製した。 【0059】次に、処理ガスとして上記実施例と同じデ
ィーゼル排ガスにLPGガスを処理ガス中、全炭化水素
が0.07%(THC濃度0.21%)となるように添
加したガスを使用し、上記実施例1と同様にNOX 除
去率の評価を行った。その結果を表1に示す。 【0060】実施例18〜20 触媒が充填された前記反応管内に導入した処理ガスの組
成を下記のように変更したこと以外は、実施例17と同
様の排ガスの浄化処理を行って、各実施例におけるNO
X 除去率を評価した。その結果を表1に示す。 【0061】即ち、実施例18で導入した処理ガスは、
実施例17のディーゼル排ガスにLPGガスを処理ガス
中、全炭化水素が0.14%(THC濃度0.42%)
となるように添加したものである。 【0062】実施例19で導入した処理ガスは、実施例
17のディーゼル排ガスにLPGガスを処理ガス中、全
炭化水素が0.28%(THC濃度0.84%)となる
ように添加したものである。 【0063】実施例20で導入した処理ガスは、実施例
17のディーゼル排ガスにLPGガスを処理ガス中、全
炭化水素が0.56%(THC濃度1.68%)となる
ように添加したものである。 【0064】比較例5 実施例17と同様に触媒を調製した後、前記反応管にL
PGガスを添加しないディーゼル排ガスを導入し、それ
以外は実施例17と同様にして触媒の評価を行った。そ
の結果を表2に示す。 【0065】実施例21 硝酸亜鉛水溶液に市販のY型ゼオライト〔TSZ−32
0NAA(商品名)、東ソー(株)製〕50gを通常の
含浸法で含浸させて、このゼオライトに亜鉛を担持させ
た。 【0066】次に、この亜鉛担持/Y型ゼオライトを1
20 ℃で20時間乾燥した後、空気気流中540 ℃
で3時間焼成した。この触媒前駆体の元素組成は、Si
O2: Al2O3:ZnO =5.6:1:0.2(
モル比)であった。 【0067】次に、この触媒前駆体をステンレス製反応
管に60cc充填した後、乾燥空気をGHSV=500
0h−1で導入しながら徐々に昇温し、500 ℃で3
0分間処理して本実施例に係る触媒を調製した。 【0068】次に、処理ガスとして上記実施例と同じデ
ィーゼル排ガスにLPGガスを処理ガス中、全炭化水素
が0.07%(THC濃度0.21%)となるように添
加したガスを使用し、上記実施例1と同様にNOX 除
去率の評価を行った。その結果を表1に示す。 【0069】実施例22〜24 触媒が充填された前記反応管内に導入した処理ガスの組
成を下記のように変更したこと以外は、実施例21と同
様の排ガスの浄化処理を行って、各実施例におけるNO
X 除去率を評価した。その結果を表1に示す。 【0070】即ち、実施例22で導入した処理ガスは、
実施例21のディーゼル排ガスにLPGガスを処理ガス
中、全炭化水素が0.14%(THC濃度0.42%)
となるように添加したものである。 【0071】実施例23で導入した処理ガスは、実施例
21のディーゼル排ガスにLPGガスを処理ガス中、全
炭化水素が0.28%(THC濃度0.84%)となる
ように添加したものである。 【0072】実施例24で導入した処理ガスは、実施例
21のディーゼル排ガスにLPGガスを処理ガス中、全
炭化水素が0.56%(THC濃度1.68%)となる
ように添加したものである。 比較例6 実施例21と同様に触媒を調製した後、前記反応管にL
PGガスを添加しないディーゼル排ガスを導入し、それ
以外は実施例21と同様にして触媒の評価を行った。そ
の結果を表2に示す。 【0073】比較例7〜11 実施例21における亜鉛担持/Y型ゼオライトの代わり
に、亜鉛を担持させないY型ゼオライトを触媒前駆体と
して合成した後、実施例21と同様にして、この触媒前
駆体を使用して触媒を調製し、またNOX 除去率の評
価を行った。その結果を表2に示す。但し、触媒が充填
された前記反応管内に導入した処理ガスの組成は、下記
のように変更した。 【0074】即ち、比較例7で導入した処理ガスは、実
施例21のディーゼル排ガスにLPGガスを処理ガス中
、全炭化水素が0.07%(THC濃度0.21%)と
なるように添加したものである。 【0075】比較例8で導入した処理ガスは、実施例2
1のディーゼル排ガスにLPGガスを処理ガス中、全炭
化水素が0.14%(THC濃度0.42%)となるよ
うに添加したものである。 【0076】比較例9で導入した処理ガスは、実施例2
1のディーゼル排ガスにLPGガスを処理ガス中、全炭
化水素が0.28%(THC濃度0.84%)となるよ
うに添加したものである。 【0077】比較例10で導入した処理ガスは、実施例
21のディーゼル排ガスにLPGガスを処理ガス中、全
炭化水素が0.56%(THC濃度1.68%)となる
ように添加したものである。 【0078】比較例11で導入した処理ガスは、LPG
ガスの添加されていない実施例21のディーゼル排ガス
である。 【0079】 【表1】 【0080】 【表2】 【0081】実施例及び比較例の考察 表1,2より、実施例1〜4によれば、触媒としてSi
O2/ Al2O3 比が80の亜鉛アルミノシリケー
トゼオライトを使用し、触媒反応時において、温度を4
00 ℃、ガス空間速度(GHSV)を5,000h−
1、THC濃度/NOX 濃度を2.1 〜16.8と
したことにより、排ガス中の酸素濃度が8%と高く、か
つSOX が含まれていても27〜62%の高い脱硝率
が得られる。また、実施例9〜12のように、反応温度
を500 ℃に上げると、脱硝率がそれぞれ数%向上す
る。 【0082】これに対して、比較例1によれば、実施例
1〜4と同じ亜鉛アルミノシリケートゼオライトを使用
しているが、触媒反応時におけるTHC濃度/NOX 
濃度が0.2 であるため、3%の低い脱硝率しか得ら
れなかった。 【0083】実施例5〜8によれば、触媒としてSiO
2/ Al2O3 比が80の亜鉛担持/アルミノシリ
ケートゼオライトを使用し、触媒反応時において、温度
を400 ℃、GHSVを5,000h−1、THC濃
度/NOX 濃度を2.1 〜16.8としたことによ
り、26〜65%の高い脱硝率が得られることがわかる
。また、実施例13〜16のように、反応温度を500
 ℃に上げると、脱硝率がそれぞれ数%向上する。 【0084】これに対して、比較例2によれば、実施例
5〜8と同じ亜鉛担持/アルミノシリケートゼオライト
を使用しているが、触媒反応時におけるTHC濃度/N
OX 濃度が0.2 であるため、2%の低い脱硝率し
か得られなかった。また、比較例3によれば、亜鉛が担
持されていないアルミノシリケートゼオライトを使用し
ているため、触媒反応時におけるTHC濃度/NOX 
濃度が2.1 であっても、10%と低い脱硝率となっ
た。比較例4によれば、亜鉛の代わりにニッケルが担持
されたアルミノシリケートゼオライトを使用しているた
め、触媒反応時におけるTHC濃度/NOX 濃度が2
.1 であっても、11%と低い脱硝率となった。 【0085】実施例17〜20によれば、触媒としてS
iO2/Al2O3 比が約5000の亜鉛シリケート
ゼオライトを使用し、触媒反応時において、温度を40
0 ℃、GHSVを5,000h−1、THC濃度/N
OX 濃度を2.1 〜16.8としたことにより、2
3〜59%の高い脱硝率が得られる。 【0086】これに対して、比較例5によれば、触媒と
して実施例17〜20と同じ亜鉛シリケートゼオライト
を使用しているが、触媒反応時におけるTHC濃度/N
OX 濃度が0.2 であるため、3%の低い脱硝率し
か得られなかった。 【0087】実施例21〜24によれば、触媒としてS
iO2/Al2O3 比が5.6 の亜鉛担持/Y型ゼ
オライトを使用し、触媒反応時において、温度を400
 ℃、GHSVを5,000h−1、THC濃度/NO
X 濃度を2.1 〜16.8としたことにより、22
〜50%の高い脱硝率が得られることがわかる。 【0088】これに対して、比較例6によれば、実施例
21〜24と同じ亜鉛担持/Y型ゼオライトを使用して
いるが、触媒反応時におけるTHC濃度/NOX 濃度
が0.2 であるため、2%の低い脱硝率しか得られな
かった。また、比較例7〜10によれば、亜鉛の担持さ
れていないY型ゼオライトを使用しているため、触媒反
応時におけるTHC濃度/NOX 濃度が2.1 〜1
6.8であっても、6〜16%の低い脱硝率しか得られ
なかった。更に、比較例11によれば、亜鉛の担持され
ていないY型ゼオライトを使用していることに加えて、
触媒反応時におけるTHC濃度/NOX 濃度が0.2
 であるため、2%の低い脱硝率しか得られなかった。 【0089】 【発明の効果】本発明に係る排ガス浄化用触媒によれば
、低温においても触媒活性が高く、かつ長寿命である。 また、この触媒を使用した排ガスの浄化方法によれば、
排ガス中の酸素が高濃度であっても、窒素酸化物を高効
率で還元除去することができる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  排ガス中の窒素酸化物を酸化雰囲気中
    で還元除去する触媒であって、亜鉛とゼオライトを含有
    することを特徴とする排ガス浄化用触媒。
  2. 【請求項2】  酸化雰囲気中、炭化水素の存在下で排
    ガスを亜鉛とゼオライトを含有する触媒と接触させて、
    前記排ガス中の窒素酸化物を還元除去することを特徴と
    する排ガスの浄化方法。
  3. 【請求項3】  反応温度を300 〜800 ℃とし
    、かつTHC濃度/NOX 濃度を1〜20とした炭化
    水素の存在下で排ガス中の窒素酸化物を還元除去するこ
    とを特徴とする請求項2記載の排ガスの浄化方法。
JP3023652A 1991-01-09 1991-01-09 排ガス浄化用触媒及びこれを使用した排ガスの浄化方法 Withdrawn JPH04244235A (ja)

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