JPH04240661A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH04240661A
JPH04240661A JP3007211A JP721191A JPH04240661A JP H04240661 A JPH04240661 A JP H04240661A JP 3007211 A JP3007211 A JP 3007211A JP 721191 A JP721191 A JP 721191A JP H04240661 A JPH04240661 A JP H04240661A
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process cartridge
image
toner
image forming
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羽根田 哲
Hisao Sato
久夫 佐藤
Tadayoshi Ikeda
忠義 池田
Shizuo Morita
森田 静雄
Masakazu Fukuchi
真和 福地
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真方式により像
担持体上にトナー像を形成し、転写材上に転写して画像
を得るようにした画像形成装置に関する。特に、像担持
体と、現像手段、クリーニング手段の少なくとも一方と
を一体化したプロセスカートリッジを着脱自在に設けた
プリンタ、複写機、ファクシミリなどの画像形成装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】高度情報社会化、パーソナル化など時代
の流れに応じて画像形成装置は広く一般に普及してきた
。以前は、画像形成装置の設置台数がさほど多くなかっ
たので、画像形成装置を使用するにあたり像担持体の劣
化、現像剤の補給や廃棄等の各種部材の消耗、劣化、調
整、定期点検など保守・管理はサービスマンが行ってい
た。しかし、上述のように画像形成装置が広く一般に普
及すると、ユーザにより画像形成装置の使用状況、使用
形態など多種多様になり、しかも、設置台数が膨大な数
であるのでサービスマンが保守・管理をすべてのユーザ
に対して行うことは事実上困難なものとなっていた。
【0003】そこで開発されたのが、担持体と、現像手
段、クリーニング手段の少なくとも一方とを一体化した
プロセスカートリッジを有する画像形成装置である。こ
のプロセスカートリッジを有するプリンタや複写機など
の画像形成装置は、プロセスカートリッジ内の像担持体
、現像剤その他機材が消耗、劣化などプロセスカートリ
ッジの寿命がきた時、プロセスカートリッジ自体を交換
することにより、専門知識を有しない一般ユーザである
オペレータ自身が画像形成装置の保守・管理を容易に行
うことができるというものである。このプロセスカート
リッジを有する画像形成装置は、例えば特開昭61−2
79870号公報に開示されているように、転写材の装
填方向と上部筐体に設けられたプロセスカートリッジの
着脱方向を一致させることにより、プロセスカートリッ
ジを交換する際には、オペレータが装置前面に立ち、上
部筐体を開放してプロセスカートリッジを上部筐体から
取り出すことができるので、消耗品の取り扱いや操作を
容易にすると共に、作業空間の制約を小さくすることの
できる画像形成装置が提案されている。
【0004】ところで、プロセスカートリッジを有する
画像形成装置において、そのプロセスカートリッジを交
換する時、すなわちプロセスカートリッジ内の機材の消
耗、劣化などにより寿命(耐久寿命、使用寿命等があり
予め設定されている)がきた時は、オペレータ自身が交
換しなければならないので、その交換時期をオペレータ
に知らさなければならない。このプロセスカートリッジ
の交換時期を知らせる方法として、例えば特開昭57−
163276号公報、特開昭58−152263号公報
等が提案された。すなわち、これら公報にはプロセスカ
ートリッジ内の感光体ドラムの回転数をカウントする機
構を設け、所定のカウント数に達するとプロセスカート
リッジの交換時期がきたことを表示することのできる画
像形成装置が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記公報に開
示されている画像形成装置によって、プロセスカートリ
ッジの寿命を検出して表示したとしても、画像形成プロ
セス部の異常な疲労、破損など予想しえない事態により
、感光体ドラムの回転数が予め設定されている寿命に応
じた回転数以下であってもプロセスカートリッジが使用
できない場合がある。この場合、オペレータはプロセス
カートリッジが使用できないのにも拘わらず、画像形成
装置を使用するため、画質の悪い画像が形成されるなど
各種トラブルを起こして、問題が生じている。
【0006】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたもので、使用不可能なプロセスカートリッジによ
る無駄な画像形成を無くし、未然にトラブルを防止する
ことができる画像形成装置の提供にある。また、寿命前
のプロセスカートリッジを安心して使用していたとして
も、不慮の事態により最適な画像形成がなされなくなっ
た場合禁止情報を検出して画像形成を禁止することによ
り、画質の悪い画像を形成することがない画像形成装置
を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的は、静電潜像が
形成される像担持体と、現像手段、クリーニング手段の
うち少なくとも一方とを一体化したプロセスカートリッ
ジを着脱自在に設けた画像形成装置において、前記プロ
セスカートリッジの寿命前であっても所定の画像形成条
件を満たさない場合、前記プロセスカートリッジに前記
プロセスカートリッジの使用禁止情報を記憶する記憶手
段が設けられるとともに、前記記憶手段に記憶された禁
止情報に基づいて画像形成を禁止することを特徴とする
画像形成装置によって達成される。
【0008】
【実施例】本発明のカラー画像形成装置の説明に先立っ
て、本発明の適用される本出願人により特開昭60−7
5850号公報等によって開示されたトナー重ね現像方
式による多色画像形成法を用いたカラー画像形成装置に
ついて説明する。
【0009】図1は、カラー画像形成装置であるカラー
カートリッジが装填された複写機の主要構成を示した断
面図である。この複写機は、大別すると画像読取り系A
、レーザ書込み系の各ユニットB、画像形成部Cおよび
給紙部Dから構成されており、次のプロセスによりカラ
ー画像が形成されるようになっている。
【0010】まず、前記読取り系Aにおいて、原稿台1
1に収められた原稿は水平方向にスライドするキャリッ
ジ12に取付られたハロゲンランプ13によって照明さ
れる。 可動ミラーユニット15には、ミラー16および17が
取付られていて、同じく水平方向にスライドして、前記
キャリッジ12に取付られているミラー14との組合せ
で原稿の光像を画像読取り部20へと導出する。
【0011】なお、前記キャリッジ12と前記可動ミラ
ーユニット15はステッピングモータに接続するワイヤ
(何れも図示せず)を介して駆動され、それぞれVおよ
び1/2Vの速度にて同方向スライドされるものである
【0012】前記画像読取り部20は、レンズ21と、
その背後の結像位置にはカラーCCD22がある。カラ
ーCCD22は、原稿台11上にある原稿を読み取る際
色分解するのに用いられるもので、赤色光、緑色光、青
色光を通過させるフィルターを有する3−ラインCCD
からなる。 イエロー(Y)マゼンダ(M)シアン(C)黒色(B)
のトナーの色に応じ色補正された色信号は、露光手段で
ある前記レーザ書込み系ユニットBに入力される。
【0013】レーザ書込み系ユニットBにおいては、半
導体レーザ(図示せず)で発生されたレーザビームは、
駆動モータ51により回転されるポリゴンミラー52に
より回転走査され、fθレンズ53を経てミラー54に
より光路を曲げられて、予め帯電手段たる帯電器55に
よって所定の電荷に一様帯電させられた像担持体である
感光体ドラム30の周面上に投射され輝線を形成する。
【0014】一方、副走査方向に関して感光体ドラム3
0の特定位置に設けられたインデックスをフォトセンサ
(いずれも図示せず)で検出して、この検出信号を基準
にして画像信号による半導体レーザの変調が開始されて
主走査方向が決定される。走査が開始されると主走査方
向に関して、レーザビームがインデックスセンサ(いず
れも図示せず)によって検出され、変調されたレーザビ
ームが感光体ドラム30の周面上を走査する。従って、
レーザビームによる主走査と感光体ドラム30の回転に
よる副走査により感光体ドラム30の周面上に第1の色
に対応する潜像が形成される。この潜像は、本実施例で
は複数の並列して設けられた現像手段の内、例えばイエ
ロー(Y)トナー(顕像媒体)が収容された現像器31
Yにより現像されて、感光体ドラム30表面にYトナー
像が形成される。得られたトナー像は、感光体ドラム3
0上に保持されたまま、感光体ドラム30の周面上より
離間している清掃手段たるクリーニング装置59の下を
通過し、引き続き第2の色のコピーサイクルに入る。
【0015】すなわち、Yトナー像が形成された感光体
ドラム30は、前記帯電器55により再び帯電され、次
いで前記読取り系Aから出力された第2の色信号が前記
書込み系ユニットBに入力され、上述した第1の色信号
の場合と同様にして感光体ドラム30の表面への書込み
が行なわれ、潜像が形成される。潜像は、第2の色とし
て例えばマゼンタ(M)トナーを収容した現像器31M
によって現像される。このMトナー像はすでに形成され
ている前述のYトナー像の存在下に形成される。
【0016】同様にして、第3の画像信号により形成さ
れた潜像をシアン(C)トナーを収容した現像器31C
で現像し再帯電後第4の画像信号により形成された潜像
を黒(B)トナーを収容し現像器31Bで現像し、感光
体ドラム30周面上にCトナー像およびBトナー像を重
ね合わせて、カラートナー像が感光体ドラム30の表面
上に形成される。
【0017】これら各現像器31Y,31M,31C,
31Bのスリーブには交流あるいはさらに直流のバイア
スが印加され、基体が接地された感光体ドラム30には
非接触で反転現像(ジャンピング現像)が行われるよう
になっている。なお、現像に関係しない現像器は、現像
スリーブの回転を止め、印加するバイアスをカットする
などして、感光体ドラム30に形成されたトナー像の損
傷を防ぎ、また、不要なトナーを潜像に供給しないよう
にする。
【0018】上述の如く感光体ドラム30の周面上に形
成されたカラートナー像は、転写手段として設けられた
転写極56において、前記給紙部Dより給紙ベルトによ
り供給されタイミングローラにより前記カラートナー像
とタイミングを合わせた記録媒体たる記録紙に転写され
る。 この転写は、転写器56によってトナーと逆極性の高圧
電源を印加して行う。
【0019】かくして、カラートナー像が転写された記
録紙は、分離極57により感光体ドラム30表面から分
離されて、搬送ベルトを介して定着装置58に搬入され
てカラートナー像の定着が行われた後、排紙される。
【0020】一方、記録紙へカラートナー像の転写、分
離を終えた感光体ドラム30は、さらに時計方向に回転
して、クリーニング装置59のブレード59Aを圧接状
態として残留したトナーの除去、清掃が行われる。クリ
ーニング終了後は、再びブレード59Aが感光体ドラム
30から離間して、新たなカラー画像形成のプロセスに
入る。
【0021】次に、前述した各主要構成部分のレイアウ
トについて説明すると、図1に示す如く、前記画像読取
り系Aは独立した専用の筐体に収容され後述する本体2
の上部に載置して取付られている。
【0022】前記本体2には、前記書込み系B、画像形
成部C、給紙部D等からなる画像記録系が組込まれ筐体
に接続する可撓性のケーブル群を介して、前記画像読取
り系Aからの色信号を受けるようになっている。
【0023】前記本体部2は上下に分割される上部筐体
2Aと下部筐体2Bとに分割され、本体部2の略中央に
感光体ドラム30が位置し、その右周面に面して前記各
現像器31Y,31M,31C,31Bがそれぞれ水平
状態で配置され、一方、左周面には前記帯電器55と前
記クリーニング装置59が配置されている。
【0024】前記感光体ドラム30、各現像器31Y,
31M,31C,31B、およびクリーニング装置59
は何れも本体2に固定した前後一対の基板に直接取付け
られることなく、本体2の上部筐体2Aに対し挿脱可能
に組込まれたプロセスカートリッジ3に軸受支持あるい
は着脱可能に取付けられている。
【0025】前記プロセスカートリッジ3は、その骨格
構成はステー等を介して互に固定して一体とされた相似
形の3枚のパネルから構成されていて本体2に対しそれ
ぞれ左右一対のガイド部材4により容易に取出し、取付
出来るようになっている。
【0026】すなわち、前記プロセスカートリッジ3の
左右側縁にはレール4A、一方、該レール4Aに対応す
る本体2の位置にはガイドレール4Bがそれぞれ固定さ
れていてレール4Aはガイドレール4Bに係合すること
によりスライド及び装脱可能な対偶を形成している。
【0027】また、前記パネルの背面の上方側縁近くに
はそれぞれ左右一対の基準ピンPが取付られていて、本
体2が固定する前後の基板により派生した吊下げ部Q(
図示せず)に対し該吊下げ部Qの備える穴に係合するこ
とによって懸架され、その状態にてプロセスカートリッ
ジ3に取付られた前記感光体ドラム30、各現像器31
Y,31M,31C,31B、およびクリーニング装置
59の本体2に対する関係位置の設定がなされるように
なっている。
【0028】従って、前記プロセスカートリッジ3はパ
ネル前面の把手5を引くと前記レール4Bを抜け出して
本体2の前方に引き出され、また、前記把手5を押込む
ことにより前記基準ピンPが前記吊下り部Qの穴に係合
して前記プロセスカートリッジ3が再び懸架状態となっ
て本体2内に格納される。
【0029】このように前記プロセスカートリッジ3を
本体2の上部筐体2Aの基板に対して懸架状態にて保持
させる構造とすることにより、本体2に取付られるモー
タ等から前記感光体ドラム30、各現像器31Y,31
M,31C,31B、あるいはクリーニング装置59に
伝達される振動やショックが大幅に緩和、吸収されて、
かりに若干伝達されるとしても各機材が一様な振動、シ
ョックを受けることになるので例えば複数現像器と感光
体ドラムとは相対的に一様な状態にて保持されているの
で画像形成上大きな支障を来すことがない。
【0030】特に、プロセスカートリッジ3に感光体ド
ラム30とクリーニング装置59を一体的に保持するこ
とにより重ね合せ現像画像形成のクリーニング装置に行
なわれねばならぬブレード59A、クリーニングブレー
ド残トナー処理のための第2クリーニングローラ59B
等の接離時、又は圧接時の微妙な圧着の仕方、圧接状態
、加重条件等への振動・衝撃等の悪影響が大幅に緩和・
吸収される。
【0031】前記感光体ドラム30は、前述したような
重ね合せ式による画像形成プロセスをとる場合、最大記
録体であるB4判あるいはA3判の1頁分に若干の余裕
を加えた長さの周面長が必要であってその外径寸法を最
低でも130mmφないし150mmφ程度の大きさを
要し、転写紙サイズA4判相当では80〜110mmφ
の感光体ドラムの大きさを必要とする。本実施例では1
10mmφの感光体ドラムを用いた。
【0032】一方、各現像器31Y,31M,31C,
31Bに関しては詳細を後述する如く、画像性能を低下
させる事なく現像スリーブの外径寸法を20mmφに迄
小さくして各現像器の厚み(高さ)を30mm程度以下
に充分に押えることが出来るようになった結果、カラー
対応として3ないし4個の複数の現像器すなわち本実施
例では現像器31Y,31M,31C,31Bを前記感
光体ドラム30の外径寸法の範囲に相当するスペース内
に更に水平状態にて集積して配置することが出来るよう
になっている。
【0033】従って、前記カートリッジ3は、本体2に
直接取付け固定される部材特に上部のレーザ書込み系B
、下部の転写極56、分離極57を始めとする搬送系の
各部材のレイアウトに影響を与えることのないようその
上下の高さを感光体ドラム30を覆うに足る最小寸法に
限定したとしても、前記クリーニング装置59は云う迄
もなく複数個の各現像器31Y,31M,31C,31
Bのすべてを装着、収容することが充分に可能になって
いてそれによって記録紙の搬送路をほぼ直線状に構成す
ることが出来てジャム防止にも効果がある。
【0034】本実施例では、カートリッジ3が取付けら
れた上部筐体2Aは開放可能のクラムシェル形式となっ
ていて、上部筐体2Aを開放すると記録紙の搬送路部分
をもって分離し、ジャムを発生したとしてもその処理が
容易となっている。
【0035】即ち、以上説明した機能を有するカラー画
像形成装置で本実施例のプロセスカートリッジ3は、上
部筐体2Aに取付けられていて、下部筐体2Bに対して
開閉可能の2分割構造となっている。図2は、上部筐体
2Aを開放した状態を示している。本発明のカラー画像
形成装置で下部筐体2Bと上部筐体2Aとは、感光体ド
ラム30に対して現像器31Y,31M,31C,31
Bが位置した側の一側端面の近くに感光体ドラム30軸
と平行に開閉中心となる蝶番203が設けられている。 また、蝶番203に対向する他側面には上部筐体2Aと
下部筐体2Bに亘って開閉金具204が設けられている
。開閉金具204を開錠し、上部筐体2Aを図上で時計
方向に持ち上げることにより開放する。下部筐体2Bと
上部筐体2Aとの間には、図示しない付勢されたバネ部
材等よりなるバランシング部材とロック部材とがあって
、上部筐体2Aの図上時計方法の開放は、余り力を要す
ることなしに容易に行うことができる。また、開放した
状態はロック部材によって保持され、手を離しても開放
状態が維持される。
【0036】本実施例では、感光体ドラム30とその左
右にクリーニング装置39と現像ユニット3Aを含むプ
ロセスカートリッジ3が上部筐体2Aに取付けられてい
るので、プロセスカートリッジ3は開放時には上方に移
動し、平行に位置した現像器31Y,31M,31C,
31Bは開口部に相当する現像スリーブ313がいずれ
も上向きの姿勢となり、同時に、トナー収納装置310
は下側に位置することとなる。この状態でプロセスカー
トリッジ3を紙面垂直即ち水平に引出すことで取出すこ
とができる。この際、現像器31Y,31M,31C,
31Bは上向きの姿勢をとっているので、プロセスカー
トリッジ3と取出し、取付けに際して、そのショックで
現像剤がこぼれ落ちたり、現像剤が他の現像器内に混入
したりすることがない。また、転写紙の供給手段、転写
器56、分離電極である分離器57、転写材の搬送手段
、および定着装置58は下部筐体2Bに取付けられてい
るので、上部筐体2Aを上方に開放することにより転写
材の搬送路は露呈され、転写紙の搬送不良が生じたとき
のジャム処理は直接手を差入れることにより容易に行う
ことができる。
【0037】次に、本実施例で使用される現像器31Y
,31M,31C,31Bについて説明する。現像器3
1Y,31M,31C,31Bは、何れも同一の構造・
機能の現像装置が用いられるので、例として図3に示す
現像器31Yの断面図によって、本発明に使用される現
像装置の説明を行う。
【0038】図3において、現像器31Yの内部には、
トナー収納装置310、撹拌羽根車311、撹拌羽根車
312、現像スリーブ313、マグネットロール314
およびトナー補給ローラー315が設けられている。現
像器31Yの上部には蓋部319が設けられており、内
部のトナー収納装置310、撹拌羽根車311、撹拌羽
根車312、現像スリーブ313、マグネットロール3
14およびトナー補給ローラー315を覆うことでトナ
ーの飛散を防いでいる。なお、現像スリーブ313と感
光体ドラム30との間隙は、現像スリーブ313と同軸
に設けられて感光体ドラム30に当接するコロ(図示せ
ず)によって保たれている。
【0039】トナー収納装置310の底部にはトナーT
が収納され、トナーTはさらい板310aの時計方向へ
の回動によって図3の左上方向にすくい揚げられる。さ
らい板310aによってすくい揚げられたトナーTは、
トナー補給ローラー315の回動によって図3の左方向
に移動され、撹拌羽根車311に供給される。撹拌羽根
車311は、撹拌羽根車312と共に磁性キャリアとト
ナーTを撹拌する。撹拌羽根車311と撹拌羽根車31
2とは反対方向へ回動され、それによって搬送距離を長
くできるとともに磁性キャリアとトナーTを十分に撹拌
混合する。この磁性キャリアとトナーTからなる二成分
現像剤Dは撹拌混合された後、現像スリーブ313に供
給される。現像スリーブ313の内部には固定した磁極
を有するマグネットロール314が配設され、この現像
スリーブ313とマグネットロール314とによって上
述した現像剤Dによる磁気ブラシが形成される。
【0040】現像スリーブ313の表面には、上述した
磁気ブラシによって現像剤Dの薄層が形成され、この薄
層の厚さは現像スリーブ313と感光体ドラム30との
間隙よりも薄くなるように、例えばマグネットロール3
14の磁極に対向して設けた磁性の円柱棒等の現像剤薄
層形成手段317を現像スリーブ313に押圧すること
により現像剤Dは均等な薄層状態に整形される。現像剤
の薄層表面からは、交流バイアスによりトナーTが感光
体ドラム30の静電潜像に向けて飛翔し、感光体ドラム
30の表面に形成されている静電潜像が現像されてトナ
ー像となる。
【0041】この現像に際して、現像スリーブ313に
は直流成分と交流成分とからなるバイアス電圧が印加さ
れており、バイアス電圧を後述するようにして制御する
ことで、現像器相互間での現像条件の変動を調整するよ
うにしている。
【0042】図4は、内部に現像器31Y,31M,3
1C,31Bが装着された現像ユニット3Aの断面を示
したもので、該現像ユニット3Aはプロセスカートリッ
ジ3の一部を構成している。現像ユニット3Aは感光体
ドラム30側に開口部をもつ筐体で、内部にローラ等か
らなるガイド部材39が設けてあって、平行に配置され
た現像器31Y,31M,31C,31Bはガイド部材
39によってガイドされ、かつ、現像器の背後に設けて
付勢された弾性部材32によって感光体ドラム30側に
押圧され現像スリーブ313は感光体ドラム30と設定
間隔が維持されている。
【0043】プロセスカートリッジ3には、感光体ドラ
ム30、現像ユニット3Aおよびクリーニング装置59
のほか、本実施例では帯電器55が取り付いている。ま
た、転写材の感光体ドラム30からの分離をたすけるた
め分離爪を用いるときはこの分離爪も取付けるとよい。 該プロセスカートリッジ3の駆動源であるモータは、本
体2に設けられていて、プロセスカートリッジ3を本体
2に取付けるとカップリング等によって動力の伝達と電
気的接続がなされるようになっている。勿論駆動源であ
るモータをプロセスカートリッジ3に設けるようにして
もよい。この場合はプロセスカートリッジ3は本体2に
対して取付けとともに電気的な接続がなされればよい。
【0044】カラー画像形成装置に挿脱・交換されるプ
ロセスカートリッジ3は、その内蔵するトナー色(現像
器の組み合わせ)から一例として次の種類に分別するこ
とができる。
【0045】310…イエロー(Y),マゼンタ(M)
,シアン(C)、黒(B) 320…赤(R),青(B),緑(G)、330…赤(
R),青(B),黒(B)、340…赤(R),黒(B
)、 350…黒(B)。
【0046】これらのプロセスカートリッジの装着され
たカラー画像形成装置は、その装着されたプロセスカー
トリッジに対応した作像プロセスがなされる必要があり
、また、プロセスカートリッジ内容(トナー色)あるい
はこれに基づく画像モード等は、ユーザーに表示されて
いることが必要となるが、本発明は、これらのプロセス
カートリッジの取付けと連動した制御・表示手段にIC
カードを用いるようにしたもので、予めプロセスカート
リッジの種類全部にそれぞれ対応したICカードを設け
るようにしたものである。即ち例えばプロセスカートリ
ッジ310に対してはICカードCD(310)が、ま
たプロセスカートリッジ320に対してはICカードC
D(320)が対応するようになっている。
【0047】図5は、プロセスカートリッジの斜視図を
示したものであるが、プロセスカートリッジ3の外壁部
にはカード装着部301が設けられている。また、図6
は、前記カード装着部301の装着されるICカードC
Dを示したものであるが、その外形形状(図示したもの
では切欠部302A位置)は種類によって相違しており
、後述する機能を有したICが内蔵されている。カード
装着部301の内部には突起等の形状のカード選択手段
302があり、このカード選択手段302はICカード
CDの切欠部302Aの位置関係から夫々対応したIC
カードのみが、プロセスカートリッジ3には取り付けら
れる。すなわち、例えばプロセスカートリッジ310に
対してはICカードCD(310)だけが取り付けるこ
とが可能で、ICカードCD(320)やICカードC
D(330)は取付けることができない。
【0048】ICカードCDにはその種類の表示が文字
や色彩を用いてなされており、一方カード装着部301
の近傍にも同様な表示がなされていて、ユーザーが対応
した当該ICカードCDを装着し易いよう配慮されてい
る。対応したICカードCDを装着したプロセスカート
リッジ3をカラー画像形成装置に取付けて、開放状態に
ある上部筐体2Aを閉鎖すると、カートリッジ3は本体
側と電気的かつ機械的な接続がなされる。また,ICカ
ードCDは本体側のCPUと接続し、プロセスカートリ
ッジ3に関した情報や制御プログラム等の伝達がなされ
る。ICカードCDを装着することなくプロセスカート
リッジ3を装置本体に取付けたときは、カラー画像形成
装置は一切の作動を行わないで、本体の操作・表示盤上
にICカードCDが装着されていない旨の表示がなされ
る。
【0049】ICカードCD内のICと本体側のCPU
とは、接続した状態で協働して制御や表示を行うよう分
担が予め設定・配分されている。図7に示す実施例は、
本体側のCPUが各種のプロセスカートリッジ3につい
ての制御プログラムをメモリしていて、ICカードCD
のICは該当する制御プログラムを選択指示する機能を
もつようにしたものである。これに対して、図8に示す
実施例では、本体側のCPUは共通の制御プログラムだ
けをメモリし、個々の互に相違した作像プロセス制御プ
ログラムはICカードCD側の各IC内にメモリするよ
うにしたものである。これ以外のICカードCDの機能
として1つは、プロセスカートリッジ3の寿命を検出す
るための作像回数(画像形成回数)を積算し記憶する機
能である。また、もう1つはプロセスカートリッジ3が
寿命に達しなくても所定の画像形成条件を満たされない
ことによって当該プロセスカートリッジ3の使用禁止情
報を記憶する機能である。これら両機能は、前記2つの
実施例ともに共通しており、後段において詳述する。
【0050】まず最初に、寿命検出する手段についてプ
ロセスカートリッジ310を用いた場合を例として説明
する。本実施例において、プロセスカートリッジ3の寿
命検出する手段は、作像回数をカウントするカウント手
段で以てプロセスカートリッジ3の寿命を検出する。す
なわち、カウント手段によってカウントされた画像形成
回数は、制御部において積算され、プロセスカートリッ
ジ3(感光体ドラム30)の寿命である予め設定された
所定回数に達すると、プロセスカートリッジ3の寿命で
あるとする。
【0051】なお、カウント積算機能は、転写器56よ
り後段側の転写材の搬送経路上において設けられた紙セ
ンサ(図示せず、ジャム検出センサを兼用してもよい)
によって感光体ドラム30上に形成されたトナー像が転
写された転写材の通過をカウントし、ICカードCDに
記憶されているカウントメモリに積算するものである。 この紙センサは、透過あるいは反射タイプのフォトカプ
ラでもよく、また、非接触式のリードスイッチ、さらに
、接触式のマイクロスイッチなど既存のセンサを用いる
ことができる。また、画像形成回数をカウントする手段
は、特開昭57−163276号公報や特開昭58−1
52263号公報に開示されているように感光体ドラム
30の回転数からはじき出してもよい。すなわち、如何
なる方法で以てしても、最終的に画像形成回数、つまり
、プリント回数をカウントできれば本発明に適用するこ
とができる。
【0052】また、ICカードCDは繰り返し使用され
るので、新たなプロセスカートリッジ3に装着する際は
、既に積算されているカウント数をクリアして画像形成
回数を積算するよう、ICカードCDの外部から前記カ
ウント数をクリアすることのできる構造となっている。 この新たなプロセスカートリッジ3にICカードCDを
装着したことを検出するには、プロセスカートリッジ3
を本体側に装填する際に、該プロセスカートリッジ3が
新しいか否かにより検出するとよい。例えば、プロセス
カートリッジ3の新旧検出センサは、プロセスカートリ
ッジ3に突起を設け、本体に装填すると該突起が検出さ
れ、その後プリントスタートとともに折れることにより
新旧を区別され、該区別の結果を本体側のCPUを介し
てICカードCDに情報伝達するとよい。また、本発明
者の実公平2−8295号公報により提案されたカウン
タ零復帰起動手段を新旧センサとして用いるとさらによ
い。また、特開昭62−198879号公報のように化
学的変化を光学的検出手段により区別してもよい。
【0053】次に、プロセスカートリッジ3の寿命検出
を図9のフローチャートによって説明する。
【0054】まず、ICカードCDが装着されたプロセ
スカートリッジ3が上部筐体2Aに挿入され、上部筐体
2Aと下部筐体2Bとが蝶番203により一体となり、
プロセスカートリッジ3の交換作業が終了してステップ
A1に進む。 ステップA1では、プロセスカートリッジ3の挿入過程
でプロセスカートリッジ3が新しいかどうかを新旧検出
センサで検出され、その検出結果に基づいて、プロセス
カートリッジ3が新しければ、ステップA3でICカー
ドCDのカウントメモリと禁止情報(後段において詳説
する)をクリア(リセット)して、ステップA5の調整
モードに進む。
【0055】逆に、ステップA1でプロセスカートリッ
ジ3が新しくない、あるいは、プロセスカートリッジ3
が装填されたままの状態で電源がONされると、ステッ
プA2に進む。ステップA2では、ICカードCDに禁
止情報が記憶されているか否かを判断し、記憶されてい
ればステップA12に進み、記憶されていなければステ
ップA4へ進む。ステップA4では、ICカードCDの
カウントメモリに記憶されているカウント数が第2の所
定回数(後段において詳説する)以上かどうかを判断し
て、所定回数以下であれば、ICカードCDのカウント
メモリはそのままにして、ステップA5の調整モードに
進む。逆に、第2の所定回数以上であればステップA1
2に進む。
【0056】ステップA5では、後述するカラー調整モ
ードのルーチンに従って画像形成プロセス部の調整が行
われ、ステップA6に進む。ステップA6では、ICカ
ードCDに禁止情報が記憶されているか否かを判断し、
記憶されていればステップA12に進み、記憶されてい
なければステップA7へ進む。ステップA7では、操作
パネルに設けられた操作釦(いずれも図示せず)が押圧
されることにより前述した画像形成がなされ、ステップ
A8で上述したカウント手段により画像形成回数がカウ
ントされ、ICカードCDのカウントメモリに記憶され
ているカウント数に積算され、ステップA9に進む。な
お、ステップA8で判断される禁止情報は、前記ステッ
プA5の調整モード中に記憶された禁止情報の他に、画
像形成中にICカードCDに記憶されたものがあり、例
えば、後段のステップA6乃至ステップA9あるいはス
テップA11のループ中における通常画像形成時に、基
準パッチを作成して画像形成プロセス部を調整するとと
もに、当該通常画像形成時の基準パッチ作成における所
定の画像形成条件を満たさなければ禁止情報を記憶させ
る(画像形成条件を満たすか否かは後述する画像調整モ
ード時と同様に行う、すなわち、基準パッチ露光部と未
露光部の帯電量の測定、基準パッチの現像後のトナー像
濃度の測定等)。
【0057】ステップA9では、積算されたカウント数
が予め設定した第1の所定回数(例えば、画像形成寿命
回数の数%以内の回数を残す回数、例えば、寿命が3万
回であるとするとその1%の回数を残す29700回)
以上か否かを判断し、第1の所定回数以上になるまで前
記ステップA6に戻り画像形成を繰り返すことができる
。逆に、積算されたカウント数が第1の所定回数以上に
なるとステップ10に進み、ステップA10でオペレー
タに警告を行い、ステップA11に進む。この警告は、
オペレータにプロセスカートリッジ3の寿命が近いこと
を知らせ、プロセスカートリッジ3の早めの交換を促す
。例えば、操作パネル等に設けられた表示部に「プロセ
スカートリッジを交換して下さい」を表示する、あるい
は、表示ランプ(図示せず)を点滅させる、あるいは、
黄色の表示ランプを点灯させてもよい。
【0058】ステップA11では、積算されたカウント
数がプロセスカートリッジ3の寿命として予め設定され
た第2の所定回数(例えば、画像形成回数が3万回)以
上であるか否かを判断し、第2の所定回数以下であれば
前記ステップA6に戻り画像形成と警告を繰り返す。こ
の積算されたカウント数が第1の所定回数以上になった
場合、ステップA6で画像形成がなされると第2の所定
回数と積算されたカウント数との差を表示部に表示する
とよい。すなわち、プロセスカートリッジ3の寿命に達
するまでの残りの画像形成回数カウントダウンすること
により、オペレータはプロセスカートリッジ3交換の準
備や多数回画像形成する場合の寿命に達する前の交換を
行うことができる。
【0059】ステップA11で積算されたカウント数が
第2の所定回数に達する、すなわち、プロセスカートリ
ッジ3が寿命であることを検出すると、ステップA12
に進む。ステップA12では、オペレータにプロセスカ
ートリッジ3が寿命である、あるいは、使用できないこ
とを知らせるとともに、画像形成信号の受け入れをしな
くなる、すなわち、画像形成の作動を不可能にする。こ
の寿命あるいは使用不能を知らせる手段として、操作パ
ネル等に設けられた表示部にプリント禁止(例えば、「
プリントできません。プロセスカートリッジを交換」)
を表示する、あるいは、表示ランプ(図示せず)を点灯
させる、あるいは、赤色の表示ランプを点灯させてもよ
い。
【0060】ステップA12でプロセスカートリッジ3
の寿命を知らされたオペレータは、開閉金具204を開
錠し上部筐体2Aを持ち上げ、さらにプロセスカートリ
ッジ3を引き出し交換を行う。なお、どうしてもプロセ
スカートリッジ3を交換する前にプリントを続行したい
場合のために、ステップA13では、本体に設けられた
強制プリントボタン(図示せず)が押圧されるか否かを
判断し、押圧されていればステップA14で強制的に画
像形成可能状態にして画像形成を行い、前記ステップA
12へ戻るステップを設ければよい。
【0061】次に、前記ステップA7の調整モードにつ
いて説明する。画像形成プロセス部の調整としては、■
  現像器の予備回転(撹拌)およびトナー濃度の調整
、■  感光体ベルトの帯電,基準像露光による帯電量
および露光量の調整、■  前記■によって得られた潜
像を現像して現像バイアスの調整、を行う。
【0062】まず、■現像器の予備回転およびトナー濃
度調整について簡単に説明する。なお、先にも述べたよ
うに現像器31Y,31M,31C,31Bはいずれも
同様の構成で機能を果すものであるので、例として現像
器31Yで説明する。現像器31Xの予備回転は、撹拌
羽根車311,312を回転させて現像器31Y内に収
容されている現像剤Dを十分に摩擦帯電するように、十
分に撹拌する(例えば、30秒〜1分間撹拌する)。ト
ナー濃度調整は、現像器31Yの底部に設けられたトナ
ー濃度検出手段S1Yによりトナー濃度を測定して、予
め設定されているトナー濃度基準値と比較する。測定さ
れたトナー濃度がトナー濃度基準値以下であれば、さら
い板310aとトナー補給ローラ315の回転によりト
ナー収容装置310に収容されているトナーTをトナー
濃度基準値に達するまで現像器31Y内に補給される。 なお、トナー濃度検出手段S1は、L検センサ,容量検
出センサ,反射濃度計など既存のトナー濃度検出検出手
段を用いることができる。
【0063】次に、■感光体ベルトの帯電,基準像露光
による帯電量および露光量の調整について簡単に説明す
る。感光体ドラム30の表面上を、帯電器55によって
一様に帯電させ、帯電させられた感光体ドラム30上に
レーザ書き込み系ユニットBにより基準パッチを露光す
る。すなわち、帯電させた感光体ドラム30の表面上に
未露光部と露光部を作成する。該感光体ドラム30上に
作成された未露光部および露光部の帯電量を帯電量測定
手段S2により測定する。測定された未露光部および露
光部の帯電量は、予め設定された未露光部帯電量基準値
および露光部帯電量基準値と比較される。そして、測定
された未露光部帯電量が未露光部帯電量基準値でなけれ
ば、帯電器55のグリッド電圧を未露光部帯電量基準値
になるように調整する。また、測定された露光部帯電量
が露光部帯電量基準値でなければ図示しない半導体レー
ザの出力を調整する。なお、帯電量測定手段S2は、表
面電位計など既存の帯電量測定手段を用いることができ
る。
【0064】次に、■現像器の調整について簡単に説明
する。前記■により調整され作成された露光部である基
準パッチの潜像を現像器31Yにより現像し、感光体ド
ラム30上にトナー像を形成する。そして、形成された
トナー像の濃度をトナー像濃度測定手段S3により測定
する。測定されたトナー像濃度は、予め設定されたトナ
ー像濃度基準値と比較される。測定されたトナー像濃度
がトナー像濃度基準値でなければ、現像器31Yの現像
スリーブ313に印加されている直流あるいはさらに交
流のバイアスを調整する。なお、トナー像濃度測定手段
S3は反射濃度測定手段など既存の濃度測定手段を用い
ることができる。
【0065】次に、前記ステップA5の調整モードに関
し、図10のフローチャートに基づいて説明する。なお
、本実施例では、イエロー、マゼンタ、シアン、黒の4
つの現像器31Y,31M,31C,31Bを備えた画
像形成装置のプロセス部を調整する調整モードについて
説明する。
【0066】前記ステップA5で調整モードになると、
現像器31Y,31M,31C,31Bの予備回転とし
て撹拌羽根車311,312を回転させて、現像器31
Y,31M,31C,31B内に収容されているトナー
を撹拌する(ステップB2)。そして、十分に予備回転
がなされると、各現像器31Y,31M,31C,31
B内に配設されたトナー濃度測定手段S1Y,S1M,
S1C,31Bにより現像器31Y,31M,31C,
31B内のトナー濃度を測定する。 測定されたイエロー,マゼンタ,シアンの各色すべての
トナー濃度が予め設定されたトナー濃度基準値に達して
いれば、次の調整を行う(ステップB3)。逆に、測定
されたトナー濃度がトナー濃度基準値より低ければ、そ
のトナー濃度の低い色のトナー補給ローラ315を駆動
してトナーTを現像器に補給する(ステップB5)。そ
して、再度予備撹拌,トナー濃度の測定を行い、すべて
の色について測定されたトナー濃度がトナー濃度基準値
に達するまで繰り返し行う。
【0067】各色のトナー濃度の調整が終了すると、次
に帯電器および露光量の調整を行う。すなわち、感光体
ドラム30を回転させて、帯電器55によって感光体ド
ラム30を一様に帯電させ(ステップB6)、レーザ書
き込み系ユニットBによって予め設定されている基準像
を帯電された感光体ドラム30上に露光する(ステップ
B7)。従って、感光体ドラム30上の露光部には、潜
像が形成される。帯電量測定手段S2により、感光体ド
ラム30上の未露光部と露光部の帯電量を測定する。測
定された該未露光部と露光部の帯電量は、予め設定され
た未露光部帯電量基準値と露光部帯電量基準値と比較さ
れ(ステップB8)、基準値であれば次の調整に移る。 逆に、測定された帯電量が基準値から外れていれば帯電
器21のグリッド電圧、および/または、半導体レーザ
の出力を調整して帯電量と露光量の調整を行い(ステッ
プB10,ステップB11)、再度、帯電,基準像露光
,帯電量測定を行い、測定された未露光部と露光部の帯
電量が未露光部帯電量基準値と露光部帯電量基準値にな
るよう帯電量と露光量の調整を繰り返される。
【0068】ただし、ステップB9においてj>5を判
断するのは、この帯電量と露光量に調整を5回行っても
所定の値にならない場合感光体ドラム30などが初期の
予想に反して疲労や劣化が進んでいるために、何度調整
しても所定の画像形成条件を満たさなくなることを判断
するものである。すなわち、j>5ではプロセスカート
リッジ3が使用不可能な状態であり、適性な画像形成を
行うことができないことを意味するものであるるため、
プロセスカートリッジの使用を禁止する禁止情報を出力
して(ステップB13)前記ステップA6に戻る。この
禁止情報は、ICカードCDに記憶され、図9の記憶情
報の有無を判断する前記ステップA2,ステップA6に
おいて画像形成装置に検出され、画像形成装置の使用を
禁止させるものである。なお、この数値5は任意に設定
することができるものであり、これに限られるものでは
ないことはいうまでもない。
【0069】未露光部の帯電量と露光部の帯電量が所定
値になると、露光部である感光体ドラム30上の潜像形
成部を、まず、第1の色の現像器としてイエロートナー
を収容した現像器31Yで現像してイエロートナー像を
形成させる(ステップB14)。その後、感光体ドラム
30の表面上に形成されたイエロートナー像の濃度をト
ナー像濃度測定手段S3により測定する。測定されたト
ナー像濃度がトナー像濃度基準値と比較して(ステップ
B15)、トナー像濃度基準値であれば、感光体ドラム
30の表面上にイエロートナー像を保持したまま、クリ
ーニングブレード251の下を通過した後、第2の色の
現像器の調整に入る(ステップB22)。逆に、測定さ
れたトナー像濃度がトナー像濃度基準値でなければ、現
像バイアス電圧を変えて現像器31Yの調整を行う(ス
テップB17)とともに、クリーニング手段25により
イエロートナー像をクリーニングし(ステップB18)
、再度帯電量,露光量の調整からやり直す。この時、現
像器31Y内のトナー濃度がトナー濃度基準値であるか
どうかをチェックするとよい(ステップB3)。
【0070】ただし、ステップB16においてi>5を
判断するのは、このトナー像濃度のチェックによる現像
器の調整を5回行っても所定の値にならない場合感光体
ドラム30あるいは現像器などが初期の予想に反して疲
労や劣化が進んでいるために、何度調整しても所定の画
像形成条件を満たさなくなることを判断するものである
。すなわち、i>5ではプロセスカートリッジ3が使用
不可能な状態であり、適性な画像形成を行うことができ
ないことを意味するものであるるため、プロセスカート
リッジの使用を禁止する禁止情報を出力して(ステップ
B20)、感光体ドラム30をクリーニング(ステップ
B24)した後、前記ステップA6に戻る。この禁止情
報は、ICカードCDに記憶され、図9の記憶情報の有
無を判断する前記ステップA2,ステップA6において
画像形成装置に検出され、画像形成装置の使用を禁止さ
せるものである。なお、この数値5は任意に設定するこ
とができるものであり、これに限られるものではないこ
とはいうまでもない。
【0071】第1の色の現像器31Yの調整が終了する
と、第2の色としてマゼンタトナーを収容した現像器3
1Mの調整を行う。この調整は、帯電(ステップB6)
,基準像露光(ステップB7),未露光部と露光部の帯
電量の測定(ステップB8),第2の色の現像器31M
による現像(ステップB14),第2の色のトナー像濃
度の測定(ステップB15)等,上述の第1の色の現像
器31Yと同様にして調整を行う。そして、第2の色の
現像器31Yに関するすべての調整が終了すると、感光
体ドラム30の表面上にイエロートナー像およびマゼン
タトナー像を保持したまま、クリーニングブレード25
1の下を通過した後、第3の色の現像器の調整に入る。 ただし、測定されたマゼンタトナー像濃度がトナー像濃
度基準値でなければ(ステップB15)、再度帯電量,
露光量の調整を行い(ステップB10,ステップB11
)、第1の色の現像器31Yの調整(ステップB17)
、すなわち、イエロートナー像濃度によるイエロートナ
ーのを収容した現像器31Xの調整からやり直す。
【0072】第2の色の現像器31Mの調整が終了する
と第3の色としてシアントナーを収容した現像器31C
の調整をさらには第4の色として黒トナーを収容した現
像器31Bの調整を上述と同様に順次行う。ただし、こ
れらの場合も測定されたトナー像濃度がトナー像濃度基
準値でなければ、再度帯電量、露光量、現像器31Yの
調整を第1の色からやり直す。
【0073】なお、露光して現像する像は一般でいうベ
タで行うが、階調を持たせた像、あるいは、中間の階調
の像で調整を行ってもよい。さらに、イエロー、マゼン
タ、シアン、ブラックそれぞれのトナー像が重ならない
ようにそれぞれの基準像をずらして露光するが、各色を
重ね合わせて中間色の像を作成させてもよい。
【0074】イエロー,マゼンタ,シアン、黒の各現像
器31Y,31M,31C,31Bの調整がすべて行わ
れ、イエロートナー像,マゼンタトナー像,シアントナ
ー像,黒トナー像の測定された濃度それぞれがトナー像
濃度基準値と一致すると、クリーニング手段25により
感光体ドラム30上の各トナーの除去、清掃が行われ(
ステップB24)、画像形成が可能な状態となり、図9
の前記ステップA7に戻る。
【0075】以上、カラーカートリッジ3を装填した場
合の調整モードについて述べた。要するにカラー調整モ
ードは、前述した画像形成プロセスと同様のプロセスで
行うのため、カラー画像にとって最も重要である良好な
カラーバランスの画像を得ることができる。また、プロ
セスカートリッジ3の寿命前であっても、所期の画像形
成条件を満たすことができない場合は、当該プロセスカ
ートリッジ3が使用不可能であることを知らせる禁止情
報がICカードCDに記憶される。そして、その禁止情
報に基づいて画像形成装置は、当該プロセスカートリッ
ジ3による画像形成を禁止することになる。
【0076】なお、本実施例では禁止情報は、ICカー
ドに記憶するような構成としたが、これに限られるもの
ではなく、例えば、プロセスカートリッジに設けたRA
Mにその情報を書き込む、あるいは、プロセスカートリ
ッジに設けたヒューズ等を禁止情報が出力されることに
より切るなどして、当該プロセスカートリッジに持たせ
てもよい。
【0077】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明は装置本体
に対して着脱可能なプロセスカートリッジが寿命前であ
っても画像形成の条件を満たさなければ、該プロセスカ
ートリッジに使用禁止情報を持たせ、該記憶情報に基づ
いて画像形成を禁止する画像形成装置を提供するもので
ある。
【0078】その結果、使用不可能なプロセスカートリ
ッジによる無駄な画像形成を無くし、未然にトラブルを
防止することができ、また、寿命前のプロセスカートリ
ッジを安心して使用していたとしても不慮の事態により
最適な画像形成がなされなくなった場合禁止情報を検出
して画像形成を禁止することにより、画質の悪い画像を
形成することがないという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】カラー用プロセスカートリッジが装填された複
写機の主要構成を示す断面図である。
【図2】図1の複写機の上部筐体を解放した状態を示す
図である。
【図3】現像器の主要構成を示す断面図である。
【図4】現像器が装着された現像ユニットの断面図であ
る。
【図5】プロセスカートリッジの斜視図である。
【図6】ICカードの正面図である。
【図7】本体のCPUとICカードのICとの接続・機
能を示すブロック図である。
【図8】本体のCPUとICカードのICとの接続・機
能を示すブロック図である。
【図9】プロセスカートリッジの寿命検出と交換を示す
フローチャートである。
【図10】調整モードを示すフローチャートである。
【符号の説明】
2  本体(画像形成装置) 2A  上部筐体 2B  下部筐体 3  プロセスカートリッジ 3A  現像ユニット 4  ガイド部材(レール) 30  像担持体 31Y,31M,31C,31B  現像器301  
カード装着部 302  カード選択手段 CD  ICカード

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  静電潜像が形成される像担持体と、現
    像手段、クリーニング手段のうち少なくとも一方とを一
    体化したプロセスカートリッジを着脱自在に設けた画像
    形成装置において、前記プロセスカートリッジの使用禁
    止情報を記憶する記憶手段が前記プロセスカートリッジ
    に設けられるとともに、前記プロセスカートリッジの寿
    命前であっても所定の画像形成条件を満たさない場合前
    記記憶手段に記憶された禁止情報に基づいて画像形成を
    禁止することを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】  前記プロセスカートリッジに設けられ
    た記憶手段が導通路あるいは不揮発性メモリであること
    を特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
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