JPH063873A - 画像記録装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 カラー画像用の現像装置はオプションで追加
することができて、カラー画像を記録する場合のカラー
画像用の現像装置の配設は交換可能のカラーユニットの
装着で簡単にでき、各現像装置へのトナーの補給は交換
可能のプロセスカートリッジまはたカラーユニットを取
り出すことで白黒画像用の現像装置とカラー画像用の現
像装置について独立に行うことができる感光体ベルトを
用いた画像記録装置の提供。 【構成】 感光体ベルトとそのクリーニング装置および
帯電器と黒トナーによる現像装置とを組付けたプロセス
カートリッジと、それぞれイエロー，マゼンタ，シアン
のトナーによる３個の現像装置を一体に結合したカラー
ユニットとがそれぞれ交換可能に装着される画像記録装
置。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、トナー像を表面に形成
する感光体ベルトを用いた画像記録装置に関し、特に黒
トナー像のほかカラー画像も記録するようにできる画像
記録装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】感光体ベルトを用いた画像記録装置は、
感光体ベルトに対して複数の現像装置をほぼ同じ状態に
配設することが容易にできる点で、カラー画像の記録に
適しており、それぞれイエロー，マゼンタ，シアン，黒
のトナーを現像剤に用いた４個の現像装置を配設して黒
トナー像とカラー画像の記録ができるものも知られてい
る。そのような従来のカラー画像記録装置は、４個の現
像装置の交換やそれらへのトナーの補充が容易にできる
ように、４個の現像装置を感光体ベルトと共にまたは感
光体ベルトとは別に一体的に画像記録装置に対して着脱
し得るものにしていて、黒トナー像だけを記録する場合
は黒トナー以外の現像装置が完全に余分なものとなる
し、使用頻度の高い黒トナーだけの補充に他の現像装置
も一緒に着脱せねばならないと言ったように、無駄の多
いものになり易いと言う問題があった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述の問題
を解消するためになされたものであり、カラー画像用の
現像装置をオプションで追加することができて、カラー
画像を記録する場合のカラー画像用の現像装置の配設は
交換可能のカラーユニットの装着で簡単にでき、各現像
装置へのトナーの補給は交換可能のプロセスカートリッ
ジまはたカラーユニットを取り出すことで白黒画像用の
現像装置とカラー画像用の現像装置について独立に行う
ことができる感光体ベルトを用いた画像記録装置の提供
を目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明は、トナー像を表
面に形成する感光体ベルトを用いた画像記録装置におい
て、前記ベルトと該ベルトの表面のクリーニング装置お
よび帯電器と黒トナーを現像剤に用いた現像装置とを組
付けたプロセスカートリッジと、それぞれイエロー，マ
ゼンタ，シアンのトナーを現像剤に用いた３個の現像装
置を一体に結合したカラーユニットとがそれぞれ交換可
能に画像記録装置に装着されることを特徴とする画像記
録装置にあり、この構成によって前記目的を達成する。

【０００５】

【作用】すなわち、本発明の画像記録装置は、黒トナー
の現像装置を組付けたプロセスカートリッジと、カラー
画像用の３個の現像装置が一体のカラーユニットとを、
それぞれ交換可能に画像記録装置に装着されるものにし
ているから、黒トナー像だけを記録する場合はプロセス
カートリッジを装着してカラーユニットは装着しなくて
よいし、黒トナーを補給するのは、プロセスカートリッ
ジの交換またはプロセスカートリッジの現像装置の交換
あるいはプロセスカートリッジの現像装置へのトナーの
補充と言ったように、プロセスカートリッジだけを着脱
することで行うことができ、カラー画像を記録する場合
にカラー画像用のトナーを補給するのは、カラーユニッ
トの交換またはカラーユニットの各現像装置へのトナー
の補充と言ったように、カラーユニットだけを着脱する
ことで行うことができる。

【０００６】

【実施例】以下、本発明を図示例によって説明する。

【０００７】図１および図３はそれぞれ本発明の画像記
録装置の例を示す構成概要断面図、図２および図４はそ
れぞれ平面図である。

【０００８】図において、１は画像記録装置の装置枠、
２は感光体ベルト３と該ベルトの除電露光装置４とクリ
ーニング装置５と帯電器６と黒トナーを現像剤に用いた
現像装置７とを組付けたプロセスカートリッジ、８はそ
れぞれイエロー，マゼンタ，シアンのトナーを現像剤に
用いた３個の現像装置81，82，83を一体に結合したカラ
ーユニット、９は不図示の原稿読取装置やコンピュータ
ー等からの画像信号に基いて画像情報を担持したレーザ
ビームを発するレーザ光源と回転多面鏡等の走査偏向手
段とｆ−θレンズやシリンドリカルレンズ等から成る公
知のレーザビームスキャナを組込んだレーザ書込みユニ
ット、11は装置枠１に挿入された記録紙カセット10に収
容された積重ね記録紙の最上部のものから順次１枚あて
送り出す送出ローラ、12は送出ローラ11によって送り出
された記録紙をそれに感光体ベルト３に形成されたトナ
ー像が転写されるタイミングで転写器13が対向している
感光体ベルト３の表面に接するように送り込むタイミン
グローラ、14はトナー像を記録紙に溶融定着させる定着
ローラ、15はトナー像を定着された記録紙を機外に排出
する排紙ローラである。

【０００９】図示例のプロセスカートリッジ２は、それ
に植設された２個の軸ピン21を装置枠１の上面側に設け
られた軸受溝に落し込み、そしてクリーニング装置５と
現像装置７の下面および感光体ベルト３の転写位置側の
下向き面を覆うプロセスカートリッジ２の下囲い壁23の
下面をそれぞれ装置枠１に一体に設けられた受板部１
ａ，１ｂ，１ｃ上に置いた状態にすることで画像記録装
置に装着される。この装着されたプロセスカートリッジ
２は、軸ピン21を装置枠１の軸受溝に落し込んだまま図
１や図３に二点鎖線で示したように開放回動させること
ができ、それによって感光体ベルト３を転写器13から離
して転写部でジャムした記録紙の除去を行うようにでき
るし、さらに軸ピン21が装置枠１の軸受溝から外れるよ
うにプロセスカートリッジ２を持ち上げることによって
取外しできる。このようなプロセスカートリッジ２の装
着、開放回動、取外しは上面に設けられた把手22を持っ
て容易に行われる。

【００１０】取外したプロセスカートリッジ２に対して
は、感光体ベルト３の下向き面を覆うプロセスカートリ
ッジ２の下囲い壁23にカラーユニット８を感光体ベルト
３に臨ましめるための開口を塞いで感光体ベルト３の表
面を保護するスライド蓋24が嵌め付けられる。そして、
記録装置を白黒画像用としてカラーユニット８を装着し
ないときは、プロセスカートリッジ２はスライド蓋24を
嵌め付けたまま記録装置に装着される。

【００１１】プロセスカートリッジ２の感光体ベルト３
や現像装置７の駆動は、プロセスカートリッジ２を前述
のように装着するときに、感光体ベルト３の転写位置側
の駆動ローラ31に設けた不図示の軸歯車や現像装置７の
現像ローラ71の不図示の軸歯車が装置枠１に設置されて
いる不図示の駆動モータとそれぞれ断接クラッチを介し
接続している駆動歯車に噛合することで行われるように
してもよいが、駆動ローラ31や現像ローラ71をそれぞれ
モータ直結とする方が機構簡単になるので好ましい。

【００１２】カラーユニット８は、装置枠１の側壁扉16
を図２や図４に二点鎖線で示したように開放することに
よって、装置枠１の受けレール１ｄに案内され着脱され
る。カラーユニット８の各現像装置81，82，83の駆動
も、現像装置７の駆動と同様、それぞれモータ直結で行
われるのが好ましい。このカラーユニット８は、カラー
画像の形成記録を行う場合に必要であって、白黒画像を
形成記録する場合は装着されていなくてもよいものであ
る点がプロセスカートリッジ２と異なる。

【００１３】図示例のレーザ書込みユニット９は、カラ
ーユニット８と同様に着脱可能にしているが、画像の形
成記録には欠かせないものであり、装置枠１に組付けら
れたものでもよいことは言うまでもない。その他の送出
ローラ11、タイミングローラ12、転写器13、定着ローラ
14、排紙ローラ15およびガイドプレート等は装置枠１に
設けられている。しかし、記録紙にジャムが生じた場合
のジャム紙の除去に都合のよいように、タイミングロー
ラ12の転写器13側のローラやガイドプレートおよび転写
器13等は、装置枠１に例えば図１に二点鎖線で示したよ
うに定着装置の下部を回動中心として下側が時計方向に
回動変位し得る揺動枠16を設けて、その揺動枠16に配設
するのが好ましい。

【００１４】いずれの画像記録装置も、プロセスカート
リッジ２やレーザ書込みユニット９が装着されていなけ
れば画像記録不能で、その旨の表示を行う。そして、両
方が共に装着されていて、カラーユニット８が装着され
ていなければ白黒画像の記録ができてカラー画像の記録
ができず、カラーユニット８も装着されていれば白黒画
像およびカラー画像の記録ができて、その旨の表示がな
される。

【００１５】白黒画像の記録は、感光体ベルト３が矢印
方向に回転し、その表面を除電露光装置４が除電してク
リーニング装置５が表面の残留トナーを除去し、その表
面を帯電器６が正または負に一様帯電し、その帯電面に
レーザ書込みユニット９が像露光を入射して低電位スポ
ットの分布から成る静電潜像を形成し、その静電潜像を
現像装置７が非接触反転現像で黒トナーにより現像し、
それによって形成された黒トナー像が記録紙カセット10
から送出ローラ11、タイミングローラ12によって送り出
された記録紙に転写器13により転写され、定着ローラ14
によって記録紙に定着されて、排紙ローラ15により記録
紙が機外に排出されることで行われる。

【００１６】カラー画像の記録は、前述のような感光体
ベルト３の帯電面にレーザ書込みユニット９が例えばイ
エロー像の像露光を入射して形成した静電潜像をカラー
ユニット８の現像装置81が非接触反転現像でイエロート
ナー像に現像し、そのトナー像形成面が不作動状態にあ
る他の現像装置82，83，７、転写器13、除電露光装置
４，クリーニング装置５の位置を通過して帯電器６によ
り再び一様に帯電され、その帯電面にレーザ書込みユニ
ット９が今度は例えばマゼンタ像の像露光を入射して形
成した静電潜像を現像装置82が同様にマゼンタトナー像
に現像し、それによってイエローおよびマゼンタのトナ
ー像を形成された面が再び帯電器６により一様帯電され
て、その帯電面にレーザ書込みユニット９がシアン像の
像露光を入射して形成した静電潜像を現像装置83が同様
にシアントナー像に現像し、それよって形成されたイエ
ロー，マゼンタ，シアンのトナー像から成る３色カラー
画像またはさらに３色カラー画像形成面に帯電、像露光
および現像装置７による現像を行うことで形成されたイ
エロー，マゼンタ，シアン，黒のトナー像から成る４色
カラー画像が白黒画像と同様に記録装置に転写、定着さ
れることで行われる。

【００１７】現像装置７への黒トナーの補充は、プロセ
スカートリッジ２ごと現像装置７を交換すること、また
は取り出したプロセスカートリッジ２に対して現像装置
７を交換すること、または現像装置７をプロセスカート
リッジ２から外してトナーの補給を行ったら再び組付け
るいずれかの方法によって行うことができる。そしてカ
ラーユニット８の現像装置81〜83へのトナーの補充は、
カラーユニット８の交換やカラーユニット８を取り出し
て現像装置81〜83にトナーを補給する方法で行われる。

【００１８】

【発明の効果】本発明の画像記録装置においては、白黒
画像だけを記録する場合はカラー画像用の現像装置を設
けなくて済み、カラー画像を記録する場合のカラー画像
用の現像装置の配設はカラーユニットの装着で簡単にで
き、白黒画像用の現像装置とカラー画像用の現像装置へ
のトナーの補給はそれぞれ独立に行うことができて、そ
れら現像装置の交換もプロセスカートリッジやカラーユ
ニットの交換で簡単にできるという効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の画像記録装置の例を示す構成概要断面
図である。

【図２】図１の記録装置の平面図である。

【図３】本発明の画像記録装置の他の例を示す構成概要
断面図である。

【図４】図２の記録装置の平面図である。

【符号の説明】

１ 装置枠 ２ プロセスカートリッジ ３ 感光体ベルト ４ 除電露光装置 ５ クリーニング装置 ６ 帯電器 ７，81，82，83 現像装置 ８ カラーユニット ９ レーザ書込みユニット 13 転写器 14 定着ローラ

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 トナー像を表面に形成する感光体ベルト
   を用いた画像記録装置において、前記ベルトと該ベルト
   の表面のクリーニング装置および帯電器と黒トナーを現
   像剤に用いた現像装置とを組付けたプロセスカートリッ
   ジと、それぞれイエロー，マゼンタ，シアンのトナーを
   現像剤に用いた３個の現像装置を一体に結合したカラー
   ユニットとがそれぞれ交換可能に画像記録装置に装着さ
   れることを特徴とする画像記録装置。
2. 【請求項２】 前記プロセスカートリッジが装着され、
   前記カラーユニットが装着されていない状態で黒トナー
   像の形成記録ができる請求項１の画像記録装置。
3. 【請求項３】 前記プロセスカートリッジが感光体ベル
   トを転写器から離す開放回動可能に画像記録装置に装着
   され、前記カラーユニットがプロセスカートリッジの前
   記開放回動の軸に平行の方向に案内されて画像記録装置
   に対し着脱される請求項１の画像記録装置。