JP2005114872A - 画像形成装置 - Google Patents

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誠士 山口
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Abstract

【課題】カートリッジの装着直後であっても良好な画像を安定して形成することのできる画像形成装置を提供する。
【解決手段】現像剤を収納する現像剤容器40と、該現像剤容器40に収納された現像剤を像担持体21に供給するための現像手段と、を備えるカートリッジ2を装置本体Aに対して着脱可能な画像形成装置100は、カートリッジ2を保持してカートリッジ2の着脱時の第1の位置と、画像形成時の第2の位置と、に移動可能な保持部材1であって、該保持部材1に保持されたカートリッジ2における現像剤容器40の現像手段20に対する相対位置が、第1の位置にあるときに、第2の位置にあるときよりも下方になる保持部材1を有する構成とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、電子写真方式などを用いて画像を形成する、カートリッジ着脱式の画像形成装置に関するものである。
従来、例えば、電子写真画像形成プロセスを用いた画像形成装置(電子写真画像形成装置)においては、電子写真感光体と、この電子写真感光体に作用するプロセス手段を一体的にカートリッジ化して、このカートリッジを画像形成装置本体(装置本体)に着脱可能とするプロセスカートリッジ方式が採用されている。このプロセスカートリッジ方式によれば、装置のメンテナンスをサービスマンによらずユーザー自身で行うことができるので、格段に操作性を向上させることができる。そこで、このプロセスカートリッジ方式は、画像形成装置において広く用いられている。
又、従来、現像剤を収容する現像剤容器と、現像剤容器内の現像剤を像担持体に供給して静電像を現像する現像手段とを備えた現像装置を、装置本体に着脱可能なユニット(現像カートリッジ)としたものもある。
しかし、例えばプロセスカートリッジは、電子写真画像形成プロセスの画像形成に関わる部品を多く有することから、装置本体内の奥深くに配置されることが多い。このため、プロセスカートリッジの着脱が困難となる場合がある。
そこで、プロセスカートリッジを着脱する際には、画像形成時の正規の位置から、例えば、装置本体の操作開口部手前にプロセスカートリッジが移動する構成として、プロセスカートリッジを取り出し易いようにした画像形成装置がある(例えば、特許文献1参照。)。
図12及び図13に、プロセスカートリッジを着脱する際にプロセスカートリッジの保持位置を変える機構を備えた従来の画像形成装置の一例の概略断面を示す。
図示の例では、像担持体としての感光体ドラム221と、感光体ドラム221を帯電させる帯電手段としての帯電ローラ222、現像剤担持体としての現像ローラ223、感光体ドラム221上の残留トナーを除去するクリーニング手段227、現像剤容器240及び廃現像剤容器245などを一体化して、装置本体Aに対して着脱可能なユニット(プロセスカートリッジ)202を形成している。
図12に示すように、プロセスカートリッジ202が装置本体A内で画像形成時の正規の位置に配置された状態で、画像形成装置200は、電子写真方式により記録材Pに画像を形成する。つまり、帯電ローラ222によって帯電させた感光体ドラム221を、露光手段としてのレーザスキャナー260が折り返しミラー261を介して走査露光して、感光体ドラム221上に静電像を形成する。この静電像は、現像ユニット202bの現像ローラ223が、現像剤容器240に収容された現像剤(トナー)を供給することでトナー像として現像される。その後、感光体ドラム221上のトナー像を、記録材収納部たるカセットBなどから記録材搬送手段281、282により転写部T1に搬送されてきた記録材Pに静電的に転写する。次いで、トナー像が転写された記録材Pは、定着手段たる加熱加圧定着器290まで搬送され、ここで未定着トナー像が熱・圧力により記録材Pに定着される。その後、記録材Pは排出トレイTに排出される。又、記録材Pにトナー像を転写した後の感光体ドラム221は、クリーニング手段227によって除去される。
上記構成の画像形成装置200の場合、図13に示すように、開閉機構203は、回転軸232を中心として図中上下に開閉する開閉カバー231を有し、この開閉カバー231には、プロセスカートリッジ202の装着手段201が一体に設けられている。そして、開閉カバー231を開けると、装置本体Aの操作開口部232が開放されると共に、プロセスカートリッジ202の装着手段201が上方に移動し、カートリッジ着脱位置に配置される。これにより、装着手段201に対するプロセスカートリッジ2の着脱時に、操作者はプロセスカートリッジ202が掴み易くなり、その着脱を容易に行うことができる。
しかしながら、プロセスカートリッジの着脱時の姿勢は、その直後の画像形成動作に大きく影響する。つまり、着脱時に現像器の姿勢が変わることで現像剤が重力によって現像器内で下方に移動するため、プロセスカートリッジが画像形成時の正規の位置にあり続けた場合とは挙動が異なってくるからである。
図12及び図13に示した従来の画像形成装置200に即して更に説明すると、装着手段201が図13に示す着脱位置にくることによって、この位置で装着手段201に装着されたプロセスカートリッジ202においては、画像形成時の正規の位置にある場合と比較して、現像剤容器240が上側に移動する。これにより、現像剤は重力によって現像ローラ223側に移動する。
多くの場合、現像ユニット202bは現像剤撹拌部材などによって現像剤を現像剤容器240内から現像ローラ223に向けて送る機構を有するが、現像ローラ223に現像剤が供給過多になった場合にこれを現像剤容器240に戻す機構は有していない。
従って、現像剤容器240が画像形成時の正規の位置よりも上側になるような姿勢でプロセスカートリッジ202を装着手段201にセットする構成の場合、現像剤が現像ローラ223の近傍に供給過多になる。その結果、現像剤がパッキング気味になって動きが悪くなり、現像領域において部分的に現像剤が供給不良になって画像濃度ムラが発生したり、現像剤の劣化が促進したりする虞がある。又、現像剤の圧力が上がってトナー漏れを起こすことも懸念される。
又、図示の例以外でも、プロセスカートリッジの着脱の姿勢、或いはプロセスカートリッジの保管時の姿勢によっては、現像剤が極端にプロセスカートリッジの長手方向に偏って、同方向で画像濃度ムラになることが考えられる。
更に、カラー画像形成装置では複数のプロセスカートリッジを使用するため配置上の制約が多く、それぞれのプロセスカートリッジを取り出し易くしたうえで、装着直後の画像形成に最適なプロセスカートリッジの着脱を行うことのできる装置設計は非常に困難であった。
特公平4−76477号公報
従って、本発明の目的は、カートリッジの装着直後であっても良好な画像を安定して形成することのできる画像形成装置を提供することである。
本発明の他の目的は、カートリッジの着脱操作性を向上させると共に、カートリッジの着脱操作による現像剤の供給過多、現像剤の偏りをなくし、現像剤のパッキング、画像濃度ムラ或いは現像剤の漏れなどの発生を防止することのできる画像形成装置を提供することである。
本発明の更に他の目的は、複数のカートリッジを装着して使用する画像形成装置において、複数のカートリッジの着脱操作性を向上し、且つ、現像剤の過供給、偏りによる不具合を防止し、良好な画像を安定して形成することのできる画像形成装置を提供することである。
上記目的は本発明に係る画像形成装置にて達成される。要約すれば、本発明は、現像剤を収納する現像剤容器と、該現像剤容器に収納された現像剤を像担持体に供給するための現像手段と、を備えるカートリッジを装置本体に対して着脱可能な画像形成装置において、前記カートリッジを保持して前記カートリッジの着脱時の第1の位置と、画像形成時の第2の位置と、に移動可能な保持部材であって、該保持部材に保持された前記カートリッジにおける前記現像剤容器の前記現像手段に対する相対位置が、前記第1の位置にあるときに、前記第2の位置にあるときよりも下方になる保持部材を有することを特徴とする画像形成装置である。
本発明の一実施態様によると、前記保持部材は、それに保持される前記カートリッジの長手方向に略直交する方向に沿って移動し、前記カートリッジは、前記第1の位置にある前記保持部材へと、該カートリッジの長手方向に略直交する方向に沿って、前記現像手段よりも前記現像剤容器を先にして挿入される。
本発明の一実施態様によると、前記第2の位置にある前記保持部材に保持された前記カートリッジにおいて水平である前記現像手段と前記現像剤容器とを通る面は、前記第1の位置にある前記保持部材に保持された状態で水平に対し所定の角度傾斜する。又、本発明の一実施態様では、前記保持部材は、ピボット軸を中心として所定の角度揺動することにより前記第1の位置と前記第2の位置とに移動する。好ましい一実施態様によると、前記所定の角度は、40度〜60度である。
本発明の一実施態様によると、画像形成装置は更に、開放することにより前記保持部材を露出させ前記カートリッジの着脱を可能とする開閉部材と、前記開閉部材の開閉により前記移動部材に駆動を伝達するリンク部材と、を有し、前記開閉部材を開放することにより前記保持部材が第2の位置から第1の位置へと移動し、該開閉部材を閉じることによって前記保持部材が前記第1の位置から前記第2の位置へと移動する。一実施態様では、前記開閉部材は、閉じた状態の下端部よりも上端部の移動量が大きくなる位置の回動中心を中心として開閉し、前記保持部材は、前記第2の位置における上端部よりも下端部の移動量が大きくなる位置のピボット軸を中心として揺動する。
又、本発明の好ましい一実施態様では、前記現像手段は、像担持体に向けて現像剤を担持搬送する現像剤担持体と、画像形成時の正規の位置において前記現像剤担持体より下方に位置し、回転することで前記現像剤担持体に現像剤を供給する現像剤供給部材と、を有し、前記現像剤容器は、現像剤を前記現像手段に向けて搬送するための撹拌部材であって、画像形成時の正規の位置にて前記現像剤容器と前記現像手段との間に設けられた所定の高さの仕切壁を乗り越えて現像剤を前記現像手段に供給する撹拌部材をその内部に有しており、前記第2の位置にある前記保持部材に保持されたカートリッジ内で前記仕切壁の上端部は前記現像剤供給部材の回転中心を通る水平面より上方に位置し、前記第1の位置にある前記保持部材に保持されたカートリッジ内で前記仕切壁の上端部は前記現像剤供給部材の回転中心を通る水平面より下方に位置する。
本発明の他の実施態様によると、前記保持部材は、複数のカートリッジを一体として保持可能であり、該複数のカートリッジを保持した状態で一体として移動する。
本発明によれば、カートリッジの装着直後であっても良好な画像を安定して形成することができる。又、本発明によれば、カートリッジの着脱操作性を向上させると共に、カートリッジの着脱操作による現像剤の供給過多、現像剤の偏りをなくし、現像剤のパッキング、画像濃度ムラ或いは現像剤の漏れなどの発生を防止することができる。更に、本発明によれば、複数のカートリッジを装着して使用する画像形成装置であっても、複数のカートリッジの着脱操作性を向上し、且つ、現像剤の過供給、偏りによる不具合を防止し、良好な画像を安定して形成することができる。
以下、本発明に係る画像形成装置を図面に則して更に詳しく説明する。本発明は、例えば、カートリッジ着脱式の電子写真画像形成装置に好適に適用し得るものである。ここで、電子写真画像形成装置とは、電子写真方式を用いて記録媒体に画像を形成するものであり、例えば複写機、プリンタ(例えばレーザビームプリンタ、LEDプリンタ等)、ファクシミリ装置及びワードプロセッサ等が含まれる。又、本発明において、画像形成装置に着脱可能なカートリッジとは、少なくとも現像手段と現像剤容器とを有し装置本体に対して着脱可能な、プロセスカートリッジ、着脱式の現像装置などである。又、本発明において、プロセスカートリッジとは、少なくとも現像手段と、現像剤容器と、電子写真感光体とを一体的にカートリッジ化し、このカートリッジを電子写真画像形成装置本体に対して着脱可能とするものであるか、更に、帯電手段、クリーニング手段のうち少なくとも1つを一体的にカートリッジ化し、このカートリッジを電子写真画像形成装置に対して着脱可能とするものである。
実施例1
[画像形成装置の全体構成]
先ず、本実施例の画像形成装置の全体構成について説明する。図1は、本実施例の画像形成装置100の概略断面を示す。本実施例の画像形成装置100は、装置本体Aに対し通信可能に接続されたパーソナルコンピュータなどの外部機器からの画像情報信号に応じて、電子写真方式にて4色フルカラーの画像を記録材P、例えば、記録用紙、OHPシート、布などに形成することのできるプロセスカートリッジ着脱式のカラーレーザビームプリンタである。
尚、以下の説明において、プロセスカートリッジに関し長手方向とは、装置本体内での記録材の搬送方向と略直交する方向であり、現像領域の長手方向に沿う方向である。又、画像形成装置に関し、前(前方)とは、操作者が通常その前でプロセスカートリッジの着動作等の操作を行う図1中右側をいう。そして、画像形成装置に関し右側、左側とは、上記前方から画像形成装置を見たときの右側、左側をいう。
画像形成装置100は、複数の像形成手段として、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色の画像を形成する画像形成部PY、PM、PC、PKを有する。又、画像形成装置100は、例えば各画像形成部PY、PM、PCにおいて一定速度で回転する像担持体としてのドラム型の電子写真感光体(感光体ドラム)21Y、21M、21C、21K上に形成されたトナー像が多重転写されたフルカラーのトナー像を保持し、このトナー像を記録材給送部から給送された記録材Pに更に転写する転写装置70を有する。その他、画像形成装置100には、未定着のトナー像を記録材Pに定着させる定着手段としての加熱加圧ローラ定着器90、記録材収納部としてのカセットB、記録材送給部を構成する供給ローラ81及びレジストローラ82、搬送ベルト83、及び記録材Pを装置本体Aの上面の排出トレイT上に排出する排出ローラ群84、85、86などが設けられている。これら、供給ローラ81、レジストローラ82、搬送ベルト83、排出ローラ群84、85、86などが記録材搬送手段を構成する。尚、詳しくは後述するように、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色用のプロセスカートリッジ2Y、2M、2C、2Kが装置本体Aに対して個別に着脱可能に構成されている。
以下、図3をも参照して、画像形成装置100の各部の構成、画像形成動作について更に説明するが、本実施例では、各画像形成部PY、PM、PC、PKの基本構成及び動作は共通であるので、以下、特に区別を要しない場合は、いずれかの色用の画像形成部に属する要素であることを示すために図中符号に与えた添え字Y、M、C、Kは省略して総括的に説明する。
画像形成時には、先ず、供給ローラ81が回転してカセットB内の記録材Pを一枚分離し、レジストローラ82へと搬送する。一方、感光体ドラム21と、転写装置70が備える中間転写体(中間転写ベルト)71とが、各々所定の外周速度V(プロセス速度)で図示矢印方向に回転する。感光体ドラム21の表面は、帯電手段としての帯電ローラ22によって均一に帯電される。次いで、感光体ドラム21は、各色の画像情報信号に応じて、露光手段としてのレーザスキャナー60によりレーザLの走査露光を受ける。こうして、感光体ドラム21上に静電像が形成される。
本実施例では、感光体ドラム21は、アルミシリンダの外周面に有機光導電体層を塗布して構成されている。感光体ドラム21は、後述するプロセスカートリッジ2の感光体ドラムユニット2aを構成する感光ドラム枠体44に回転自在に支持されている。又、図1の紙面奥側の一方端においてカップリング部材(感光体ドラム駆動伝達部)58a(図4及び図5参照。)に駆動モーターからの駆動力が伝達されることにより、感光体ドラム21は図2中矢印R1の反時計回りに回転する。又、本実施例では、帯電手段は、接触帯電方式を用いたものであり、ローラ状に形成された導電性の帯電ローラ22を感光体ドラム21の表面に当接させると共に、帯電ローラ22に電圧印加することにより、感光体ドラム21の表面を一様に帯電させる。
感光体ドラム21に形成された静電像は、次いで、現像手段20が現像剤容器40内の現像剤を用いてトナー像として現像する。つまり、各色の画像情報信号に応じたレーザLの照射により感光体ドラム21上に静電像を形成すると同時に現像ユニット2bを駆動する。本実施例では、現像ユニット2bは、現像手段として感光体ドラム21に対向し回転しながら接触する位置に配置された、現像剤担持体としての現像ローラ23を有する。この現像ローラ23には、感光体ドラム21上の潜像に現像剤(トナー)が付着するように、感光体ドラム21の帯電極性と同極性で略同電位の電圧を印加する。これにより、感光体ドラム21上の静電像に応じて感光体ドラム21へと現像剤が転移する。
感光体ドラム21に形成されたトナー像は、現像部の下流の、中間転写体71を挟んで一次転写手段としての一次転写ローラ72が配置された、中間転写体71と感光体ドラム21との接点である一次転写位置T1において、中間転写体71の外周に一次転写される。中間転写体71は、画像形成動作時には感光体ドラム21上のトナー像を転写するために感光体ドラム21の外周速度と同期して図1中矢印にて示す時計回りに回転する。この時、一次転写ローラ72には、トナーと逆特性の電圧が印加される。
例えば、4色フルカラー画像の形成時には、上述のような静電像の形成、現像及び一次転写の動作を、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの順に各画像形成部PY、PM、PC、PKで行い、中間転写体71の表面にイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4種のトナーが多重転写されたフルカラーのトナー像が形成される。
そして、ブラックトナーの中間転写体71への転写が終了する前に、即ち、4色目のブラックトナーの一次転写を終えてフルカラーのトナー像を形成した中間転写体71の画像先端が二次転写部T2へ到達する前に、先述のレジストローラ82で待機させておいた記録材Pを、タイミングを合わせて搬送する。こうして、中間転写体71上に多重転写されたフルカラーのトナー像は、二次転写部T2において二次転写手段としての二次転写ローラ74によって中間転写体71との間に記録材Pを挟み込み搬送することにより、記録材Pに一括して二次転写する。このとき、二次転写ローラ74には、トナーと逆極性の電圧が印加される。
二次転写部T2を経た記録材Pは、中間転写体71から剥離されて加熱加圧定着器90へ搬送され、ここでトナー像が記録材Pに定着される。本実施例では、トナー像を保持した記録材Pは、加熱されながらフィルムガイドユニット91に沿って周回移動する定着フィルム93と、加圧ローラ92とにより挟持搬送されると共に、熱及び圧力を加えられ、トナーが記録材Pに定着される。その後、記録材Pを排出ローラ群84、85、86を介して装置本体Aの上部の排出トレイT上へ画像面を下向きにして排出し、画像形成動作を終了する。
尚、トナー像を中間転写体71に転写した後に感光体ドラム21上に残ったトナーは、クリーニング手段としてのクリーニングブレード27によって除去される。
[プロセスカートリッジ]
本実施例では、各画像形成部PY、PM、PC、PKにおいて、感光体ドラム21、帯電ローラ22、現像ローラ23、及びクリーニング手段27、更には現像剤容器40、廃現像剤容器45などは、一体的にカートリッジ化されて、装置本体Aに対して着脱可能なプロセスカートリッジ2を構成する。プロセスカートリッジ2は、詳しくは後述するように、プロセスカートリッジ2の装着手段たる保持部材1に保持されて、取り外し可能に装置本体Aに装着される。尚、本実施例では、各色用のプロセスカートリッジ2Y、2M、2C、2Kは、現像剤の色が異なる他は同一構成である。
図3を参照して更に説明すると、プロセスカートリッジ2は、概略、感光体ドラム21、帯電ローラ22及びクリーニングブレード27などを備えた感光体ドラムユニット2aと、現像ローラ23などの現像手段20を備えた現像ユニット2bとに分かれている。
現像ユニット2bは、感光体ドラム21と接触して図中矢印R2方向(接触部において感光体ドラム21の表面移動方向と同方向)に回転する現像剤担持体たる現像ローラ23を支持し、現像室43を画成する現像枠体42と、現像剤として本実施例では非磁性一成分現像剤(トナー)が収容される現像剤容器40を画成する現像剤枠体41とを一体的に接合して構成される。
現像ローラ23は、軸受部材を介して回転自在に現像枠体42に支持される。又、現像ローラ23の周上には、現像ローラ23と接触して図中矢印R3方向(接触部において現像ローラ23の表面移動方向と反対方向)に回転する現像剤供給部材としての現像剤供給ローラ24、現像剤規制部材として現像ローラ23に接触配置された現像ブレード25が配置されている。
ここでは、現像室43に配置される現像ローラ23、現像剤供給ローラ24、現像ブレード25などが感光体ドラム21に現像剤を供給して静電像を現像するための現像手段20を構成する。
更に、現像剤容器40内には、その中に収容した現像剤を攪拌すると共に、現像室43内の現像剤供給ローラ24に搬送するために、図中矢印R4方向に回転する現像剤攪拌部材26が設けられている。
現像時、現像剤攪拌部材26によって現像剤容器40内に収容された現像剤が、現像剤供給ローラ24へ搬送されると、その現像剤を、図中矢印R3方向に回転する現像剤供給ローラ24が、図中矢印R2方向に回転する現像ローラ23との摺擦によって現像ローラ23に供給し、その上に担持させる。現像ローラ23上に担持された現像剤は、現像ローラ23の回転に伴い現像ブレード25と現像ローラ23との当接部に至る。そして、現像ブレード25が現像ローラ23上の現像剤を規制して所望の帯電電荷量を付与すると共に、所定の現像剤薄層に形成する。現像ローラ23上に薄層形成された現像剤は、現像ローラ23の回転につれて、感光体ドラム21と現像ローラ23とが接触した現像部に搬送される。そして、本実施例では、電源(図示せず)から現像ローラ23に直流の現像バイアスを印加することにより、現像部において、現像ローラ23上の現像剤薄層から現像剤が感光体ドラム21に形成された静電像に応じて感光体ドラム21へと転移する。又、同時に、現像部を通過した後に現像ローラ23の表面に残留した現像剤は、現像剤供給ローラ24によって現像ローラ23から剥離、回収される。回収された現像剤は、現像剤攪拌部材26により残りの現像剤と攪拌混合される。
図4を参照して、感光体ドラムユニット2aと、現像ユニット2bとは、感光体ドラム枠体44の長手方向両端部の側壁に設けられた支持穴52a、52bを、それぞれ現像ユニット2bの長手一方の端部(右側)に設けられたギアボックス57aが備える支持穴53a、現像ユニット2bの長手の他端部(左側)に設けられたサイドカバー57bが備える支持穴53bと適合させてピン51a、51bを挿通して固定することで、揺動可能に一体化される。そして、図3に示すように、感光体ドラム21が設けられた側とは反対側、即ち、ピン51a、51bによる回動軸よりも装置本体Aの後側の端部近傍において、付勢部材たる圧縮バネ54により感光体ドラムユニット2a、現像ユニット2bを互い逆方向に付勢する。これにより、現像ローラ23が所定の圧力にて感光体ドラム21に当接するようになっている。
感光体ドラム21は、その長手一端部(右側)において、カップリング部材(感光体ドラム駆動伝達部)58aを介して、装置本体に設けられた駆動モータからの駆動が伝達される。又、この駆動力が、プロセスカートリッジ2の長手一端部に設けられたギアボックス57aに設けられた現像駆動伝達部59などを介して、現像ローラ23、帯電ローラ22、現像剤撹拌部材26などに伝達される。
更に、図5をも参照して、プロセスカートリッジ2を、後述する装着手段としての保持部材1に挿入する際の案内手段として、プロセスカートリッジ2の長手両端部において感光体ドラム枠体44の上面には上ガイド面55a、55b、又プロセスカートリッジ2の長手両端部において現像剤枠体41の下面には下ガイド面56a、56bが形成されている。
又、図3に示すように、現像室43と現像剤容器40との間には、仕切壁46があり、現像剤供給開口部46aが形成されている。これにより、現像剤容器40と現像剤供給ローラ42との間が仕切られ、現像剤供給ローラ24に接触する現像剤量は、この仕切壁46の高さによってほぼ決定される。
仕切壁46の高さが低すぎると、現像剤供給ローラ24の近傍のトナーが減りすぎ、現像ローラ23への現像剤供給不良による画像濃度ムラなどが発生することが多くなる。従って、プロセスカートリッジ2が装置本体内で、画像形成時の正規の位置にある状態で、鉛直方向における仕切壁46の高さH2は、現像剤供給ローラ24の回転中心の高さH1よりやや高く、つまり、仕切壁46の上端部(上面)が現像剤供給ローラ24の回転中心より上に位置していることが望ましい。このような構成とすることで、現像剤供給ローラ24の近傍の現像剤量は仕切壁46の上面の高さに応じて一定量に保たれるため、画像濃度や現像性が安定する。
[プロセスカートリッジの着脱]
さて、次に、本実施例の画像形成装置100におけるプロセスカートリッジ2の着脱方法について説明する。
本実施例の画像形成装置100は、装置本体Aの内部を露出させてプロセスカートリッジ2の着脱操作を可能とするための開閉機構3を備えている。開閉機構3は、開閉部材として、装置本体Aの前面を覆う開閉カバー31を有する。
図2は、開閉カバー31を開放した際の画像形成装置100の概略断面を示す。装置本体Aの開閉カバー31は、装置本体Aの前面下端部近傍の回転軸32を中心として回動する。転写装置70の中間転写体71、中間転写体71を張架する一次転写ローラ72を含むローラ群は、開閉カバー31側に取り付けられている。このため、開閉カバー31を開くことで、操作開口部31aが開放され、各色のプロセスカートリッジ2Y、2M、2C、2Kへのアクセスが可能となる。
そして、画像形成装置100は、プロセスカートリッジ2Y、2M、2C、2Kを一体で保持し、プロセスカートリッジ2Y、2M、2C、2Kの着脱時の第1の位置(カートリッジ着脱位置)と、プロセスカートリッジ2Y、2M、2C、2Kが装置本体A内で画像形成時の正規の位置に配置される第2の位置(画像形成位置)とに移動可能な保持部材1を有する。プロセスカートリッジ2は、カートリッジ着脱位置にある保持部材1へと、現像ローラ23よりも現像剤容器40を先にして挿入することで、保持部材1に装着される。
図6及び図7をも参照して更に説明すると、図6は保持部材1にイエロー、マゼンタの各プロセスカートリッジ2Y、2Mが保持された状態を示しており(他のプロセスカートリッジは省略している。)、図7は保持部材1にイエローのプロセスカートリッジ2Yを装着する様子を示している(他のプロセスカートリッジは省略している。)。
図示の通り、本実施例においては、保持部材1は、プロセスカートリッジ2の長手方向の両端部をそれぞれ保持する第1の保持側板(右側保持側板)と、第2の保持側板(左側保持側板)とを有する。第1、第2の保持側板11a、11bは、後述するリンク部材群によって連結し、両保持側板11a、11b間の位相を実質的に同じとすることで、一体構成と同様に機能する。このように、本実施例では保持部材1を、第1、第2の保持側板11a、11bとして別体としたが、保持部材1は一体構成のもの、或いは別部材のものを適宜任意の連結手段にて連結したものであっても構わない。
第1、第2の保持側板11a、11bは、それぞれ上端部に設けられたピボット点12a、12bを中心に揺動して、カートリッジ着脱位置と画像形成位置とに移動する。
第1、第2の保持側板11a、11bには、上述のように、保持部材1に保持された各プロセスカートリッジ2を一体にまとめて移動させる際の回転中心となるピボット点12a、12bがそれぞれ設けられている。又、第1、第2の保持側板11a、11bにはそれぞれ、プロセスカートリッジ2の挿入をスムーズに行うためのガイドリブ13a、13bが、各色用のプロセスカートリッジ2Y、2M、2C、2Kに対して設けられている。各ガイドリブ13a、13bの上面は、それぞれ、その上に挿入されるプロセスカートリッジ2の下ガイド面56a、56bを案内し、支持する。又、ガイドリブ13a、13bの下面は、それぞれ、その下に挿入されるプロセスカートリッジ2の上ガイド面55a、56aを案内する。
又、第1、第2の保持側板11a、11bには、プロセスカートリッジ2の駆動側(本実施例では、第1の保持側板11a側)のカップリング部(感光体ドラム駆動伝達部)58a、及び非駆動側(本実施例では、第2の保持側板11b側)の位置決め軸受部58bを逃げるための開口部14a、14bが、各色のプロセスカートリッジ2Y、2M、2C、2Kに対して設けられている。
更に、第1、第2の保持側板11a、11bの前方側壁には、左右外側に突出して、後述のリンク機構30との連結部であるボス15a、15bがそれぞれ2箇所設けられている。
このように、保持部材1がピボット点12a、12bを中心に回転移動することで、画像形成位置において、各プロセスカートリッジ2Y、2M、2C、2Kを略鉛直方向に整列して保持する第1、第2の保持側板11a、11bは、カートリッジ着脱位置において、鉛直方向に対して所定の角度をもつように配置される。そして、保持部材1に保持されたプロセスカートリッジ2Y、2M、2C、2Kは、画像形成時の配置に対して所定の角度を持って保持されることになる。
つまり、図2に示すように、保持部材1は、ピボット点12a、12bを中心としてカートリッジ着脱位置と画像形成位置との間を所定の角度α、本実施例では約45度移動する。これにより、例えば図3に示すように、プロセスカートリッジ2の現像ローラ23と現像剤容器40とを通り画像形成位置にある保持部材1内で水平である面Xは、図8に示すように保持部材1がカートリッジ着脱位置にあるとき水平に対して所定の角度α、本実施例では約45度だけ傾斜する。
特に、本実施例では、保持部材1は、後述のリンク機構30により開閉カバー31と連結されており、開閉カバー11が開くことで、画像形成位置からカートリッジ着脱位置へと移動する。これにより、開閉ドア31を開くことにより、装置本体Aの操作開口部31aが開放されると共に、保持部材1がプロセスカートリッジ2の装着開口部を上に向けてカートリッジ着脱位置に配置される。この状態では、例えば図2中矢印にて示すように、プロセスカートリッジ2を着脱する場合に遮るものが無く、操作が容易となる。
このように、着脱時のプロセスカートリッジ2の姿勢は、画像形成時に対して約45度手前上がりに傾いた状態になる。この着脱時の姿勢によって、現像ユニット2bの現像剤容器40が画像形成時に対して45度下方に傾く。その結果、図8に示すように、現像ローラ23の近傍の現像剤は、プロセスカートリッジ2の着脱時に必ず現像剤容器40側に落下して一度戻ることになる。
このため、プロセスカートリッジ2の着脱時の現像ユニット2bの姿勢によって、従来問題となっていたように現像ローラ23の近傍にトナーが供給過多になることはない。これによって、現像ローラ23の近傍で現像剤がパッキング気味になり、動きが悪くなることで、例えば現像領域において部分的に現像剤供給不良になって画像濃度ムラが発生することを防止することができる。
又、例えば、プロセスカートリッジ2が長手方向が上下方向になるように放置されていて、現像剤が現像剤容器40内などにおいて著しく偏っていたとしても、プロセスカートリッジ2を装置本体Aに装着する際に、現像剤容器40が下側に向くような姿勢を必ずとるので、そのときに現像剤容器40の長手方向のトナーの偏りが減少する。これにより、プロセスカートリッジ2の長手方向で著しく画像濃度差が生じることを防止することができる。
尚、プロセスカートリッジ2は、画像形成時に対して約45度傾斜する態様に限定されるものではない。カートリッジ構成、或いは装置本体A内において保持部材1に許容される移動量等によって種々変更可能であるが、本発明者らの検討によれば、通常、30度〜90度、現像剤容器40が下方となるように傾斜させることで好結果が得られる。又、プロセスカートリッジ2を傾斜させることで上述のような効果が得られると共に、スペース或いは傾斜させる機構の簡易化を図るなどの観点から、より好ましくは40度〜60度、現像剤容器40が下方となるように傾斜させる。
更に、鉛直方向における仕切壁46の高さH2は、カートリッジ着脱位置にある保持部材1に保持された姿勢になる時に、現像剤供給ローラ24の回転中心の高さH2よりも低く、即ち、仕切壁46の上端部が現像剤供給ローラ24の回転中心より下側に移動することが好ましい。本実施例では、カートリッジ着脱位置にある保持部材1内で現像剤容器40側が画像形成時に対して45度下がることにより、鉛直方向における仕切壁46の高さH2は、現像剤供給ローラ24の回転中心の高さより低く、即ち、仕切壁46の上端部が現像剤供給ローラ24の回転中心より下側にくる。
これによって、プロセスカートリッジ2の着脱時に、現像剤供給ローラ24の近傍の現像剤をも、好ましくはほぼ完全に、プロセスカートリッジ2の着脱時に一度現像剤容器40内に戻り、再びプロセスカートリッジ2が画像形成時の正規の姿勢になった時点で、現像剤撹拌部材26によって改めて現像剤が現像剤供給ローラ24側に送られてくることになる。その結果、プロセスカートリッジ2が装置本体Aに装着されたときには、毎回、フレッシュな現像剤が現像剤容器40内から新たに現像剤供給ローラ24の近傍に供給されるため、プロセスカートリッジ2の装着動作後の現像ユニット2bの性能が常に安定する。
[保持部材及び開閉部材のリンク機構]
上述のように、本実施例の画像形成装置100では、開閉ドア31を開放することにより、保持部材1が画像形成位置からカートリッジ着脱位置へと移動する。逆に、例えばカートリッジ着脱位置にて保持部材1にプロセスカートリッジ2を保持させた後、開閉ドア31を閉じることにより、保持部材1がカートリッジ着脱位置から画像形成位置へと移動し、それによって保持部材1に保持されたプロセスカートリッジ2が画像形成時の正規の位置に配置される。このため、以下説明するように、画像形成装置100は、開閉ドア31と保持部材1とを連動して移動させるリンク機構30を有する。
図9、図10及び図11をも参照して、保持部材1と開閉ドア31とのリンク機構30による連結、及び実際の動きについて説明する。図9は開閉ドア31を閉じた状態、即ち、画像形成時の位置でのリンク機構30の状態を示し、図10は開閉ドア31が開ききった状態でのリンク機構30の状態を示し、図11はリンク機構のみの連結状態と動きを示す説明図である。
保持部材1は、リンク部材群、即ち、ドア連結板33、中間ロッド34、回転ロッド35、保持側板連結ロッド36で構成されるリンク機構30により、開閉ドア31と連結される。これにより、開閉ドア31の開閉による駆動力が保持部材1に伝達される。ドア連結板33は、開閉ドア33に固定されている。又、保持側板連結ロッド36は、第1、第2の保持側板11a、11bの縦方向に沿って延在する縦部材36aと、装置本体Aの後部側に延在する横部材36bとが一体的に形成された略L字形状を有し、縦部材36aが、第1、第2の保持側板11a、11bにそれぞれ2個ずつ設けられた連結用ボス15a、15bに固定される。そして、装置本体Aの前方下部の回転軸32を中心とした開閉ドア31の開閉動作に伴って円弧状に移動するドア連結板33の駆動力が、一端部がドア連結板33の先端に回動可能に連結され、他端部が回転ロッド35に回動可能に連結された中間ロッド34と、一端部を中間ロッド34に回動可能に連結され、他端部が保持側板連結ロッド36の横部材36bの先端に回動可能に連結された回転ロッド35とにより、保持側板連結ロッド36に伝達される。
これらリンク部材群は、開閉ドア31及び第1、第2の保持側板11a、11bの左右側面に実質的に対称に設けられ、実質的に同位相にて同じ作用を成す。
図9及び図11(a)に示すように開閉ドア31が閉じられた状態では、上記リンク部材群により、第1、第2の保持側板11a、11bは装置本体A内に押し込まれ、画像形成位置に配置されている。この状態で、本体前側板38Aに固定されたリンク保持部材たる保持バネ(弾性部材)39により、保持側板連結ロッド36の縦部材36aが固定され、保持部材1は装置本体A内に保持された状態となっている。
このとき、それぞれのプロセスカートリッジ2の位置決め軸受部58bを、本体中央側板38Bに設けられた位置決め穴38aの、装置本体Aの後方側と下方側の2つの端面に押し当てるように、付勢手段として位置決め用バネ(図示せず)により付勢している。このようにして、本実施例では、プロセスカートリッジ2の位置決めは、保持部材1とは別に装置本体A側で行うようにする。従って、保持部材1は、プロセスカートリッジ2に対してはあくまでもラフガイドとしての機能でよいので、プロセスカートリッジ2の装着操作においては、操作者はラフな動作で構わず、プロセスカートリッジ2が適正に装着(位置決め)されたか否かを確認しながら装着する必要はない。このため、操作性は飛躍的に向上する。勿論、本発明は、保持部材1がプロセスカートリッジ1のラフガイドとして機能する態様に限定されるものではなく、保持部材1が、プロセスカートリッジ2の位置決めをもする構成であってもよい。
図9及び図11(a)に示す開閉ドア31が閉じた状態から、図10及び図11(c)に示すような開閉ドア31が完全に開いた状態へと開いていく過程、即ち、図11(b)に示す状態では、開閉ドア31の下方の回転軸32を中心とした移動に伴って、図示矢印方向にドア連結板33が円弧状に移動して、中間ロッド34を図示矢印方向に装置本体Aの前面方向に引き出す。そして、回転ロッド35が中間ロッド34と保持側板連結ロッド36との間で図示矢印方向に回転しながら装置本体Aの前面に向けて移動する。これにより、保持側板連結ロッド36が、第1、第2の保持側板11a、11bの上端部に設けられたピボット点32a、32bを中心とし、又円弧状のリンクガイド37に沿って前方上に向かって図示矢印方向に移動する。これにより、リンク部材群によって一体とされた第1、第2の保持側板11a、11bが、カートリッジ着脱位置へと移動する。
そして、図10及び図11(c)に示すように、開閉ドア31が完全に開いた状態では、保持部材1と開閉ドア31に連結されているリンク部材群、即ち、ドア連結板33、中間ロッド34、回転ロッド35、保持側板連結ロッド36により、保持部材1は、ピボット点12a、12bを中心として本実施例では約45度(角度α)移動して装置本体Aの前方に引き出され、この位置(カートリッジ着脱位置)に保持される。
図10に示すように、開閉ドア31を完全に開き、第1、第2の保持側板11a、11b、即ち、保持部材1がカートリッジ着脱位置まで移動することで、プロセスカートリッジ2へのアクセスが良くなり、装着、脱着が容易となる。
開閉ドア31を閉じる際には、開閉ドア31を移動させることでリンク部材群を介して保持部材1が駆動され、上記と逆の動作で画像形成位置に配置される。画像形成位置に配置されるときに、上述の保持バネ(弾性部材)39に保持側板連結ロッド36の縦部材36aが弾発的に係合して、保持部材1は装置本体A内に保持される。
そして、前述のように、カートリッジ着脱位置においてはプロセスカートリッジ2の姿勢は、画像形成時に対して約45度手前上がりに傾いた状態となり、現像剤容器40が45度下方に傾いた状態となる。これにより、現像ローラ23の近傍にトナーが供給過多にることはなく、又、現像剤が現像剤容器40内で著しく偏っていたとしても、プロセスカートリッジ2を装置本体Aに装着する際に、現像剤容器40の長手方向のトナーの偏りが減少する。
更に、仕切壁46の高さH2を、カートリッジ着脱時の姿勢になる時に、現像剤供給ローラ24の回転中心の高さH2よりも低くなるようにすることで、現像剤供給ローラ24の近傍の現像剤をも、一度現像剤容器40内に戻すことができる。
本実施例では、開閉ドア31は、閉じた状態の下端部よりも上端部の移動量が大きくなる位置の回動中心を中心として開閉し、保持部材1は、画像形成位置における上端部よりも下端部の移動量が大きくなる位置のピボット軸を中心として揺動する。即ち、上述のように、本実施例では、開閉ドア31は下端部の回転軸32を中心として、前方下に向けて開き、一方、保持部材1は上端部のピボット点12a、12bを中心として前方上に向けて引き出される。これにより、広い操作開口部31aを開放すると共に、プロセスカートリッジ2を手前に引き出し、且つ、プロセスカートリッジ2を現像剤容器40が現像ローラ23よりも下側になるように傾く姿勢とすることができる。特に、複数のプロセスカートリッジ2を装着して使用する画像形成装置では、本実施例の開閉ドア31の開閉態様及び保持部材1の移動態様によれば、広い操作開口部31を開放して、且つ、複数のプロセスカートリッジ2を一体として保持する保持部材1を効率的に移動させ、プロセスカートリッジ2の着脱操作性の向上を図ると共に、着脱時の姿勢による不具合を防止することができる。
尚、本実施例では、装置本体Aの開閉ドア31を開けることにより、リンク機構30により連結された保持部材1が自動的に移動する構成とすることにより、極めて操作性よく保持部材1をカートリッジ着脱位置に配置するものとしたが、本発明はこの態様に限定されるものではない。例えば、転写装置70が取り付けられた開閉ドアを開放した後、保持部材1を特別に操作者が引き出すような構成としてもよい。
以上、本実施例の構成によれば、プロセスカートリッジの着脱装着時に、現像剤が現像剤収納容器に必ず戻るので、現像剤が供給過多になったり長手で偏ったりすることもなく、又、現像剤供給ローラ近傍のトナーも、好ましくは実質的にすべて現像剤容器に戻り、同じ状態からスタートすることになるので、常に同じコンディションで装着後の画像形成を行うことが可能となる。このように、プロセスカートリッジ着脱時の姿勢に着目し、現像剤が理想的な配置となる姿勢でプロセスカートリッジの着脱が完了できるようにすることができた。
尚、上記実施例では、画像形成装置に着脱可能なカートリッジはプロセスカートリッジであるとして説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、現像剤容器と現像手段とを備え、装置本体に対して着脱可能なカートリッジ(現像カートリッジ)にも適用し得るものである。
本発明に係る画像形成装置の一実施例における画像形成時の状態の概略断面図である。 図1の画像形成装置における開閉ドアを開放した状態の概略断面図である。 本発明に従って画像形成装置本体に着脱可能なプロセスカートリッジの一実施例の概略断面図である。 図3のプロセスカートリッジの概略部分分解斜視図である。 図3のプロセスカートリッジの概略斜視図である。 本発明に従って画像形成装置に設けられる保持部材にプロセスカートリッジが装着された状態を示す概略斜視図である。 図6の保持部材にプロセスカートリッジを装着する様子を示す概略斜視図である。 カートリッジ着脱位置に配置された保持部材内でのプロセスカートリッジの姿勢を示す概略断面図である。 本発明に従って保持部材と開閉ドアを連結するリンク機構(開閉ドアが閉じた状態)を説明するための装置本体内を部分的に露出させた状態の画像形成装置の概略斜視図である。 図9と同様の図であって開閉ドアが完全に開いた状態を示す図である。 リンク機構のみの連結状態と動きを説明するための模式図である。 従来の画像形成装置の開閉カバーを閉じた状態の概略断面図である。 従来の画像形成装置の画像形成時の状態の状態の概略断面図である。
符号の説明
1 保持部材
2 プロセスカートリッジ
2a 感光体ドラムユニット
2b 現像ユニット
11a 第1の保持側板
11b 第2の保持側板
20 現像手段
21 感光体ドラム(像担持体、電子写真感光体)
22 帯電ローラ(帯電手段)
23 現像ローラ(現像剤担持体)
24 現像剤供給ローラ(現像剤供給部材)
26 現像剤撹拌部材
27 クリーニングブレード(クリーニング手段)
30 リンク機構
31 開閉ドア(開閉部材)
33 ドア連結板(リンク部材)
34 中間ロッド(リンク部材)
35 回転ロッド(リンク部材)
36 保持側板連結ロッド(リンク部材)
40 現像剤容器
45 廃現像剤容器
71 中間転写ベルト(中間転写体)
100 画像形成装置
A 画像形成装置本体

Claims (10)

  1. 現像剤を収納する現像剤容器と、該現像剤容器に収納された現像剤を像担持体に供給するための現像手段と、を備えるカートリッジを装置本体に対して着脱可能な画像形成装置において、
    前記カートリッジを保持して前記カートリッジの着脱時の第1の位置と、画像形成時の第2の位置と、に移動可能な保持部材であって、該保持部材に保持された前記カートリッジにおける前記現像剤容器の前記現像手段に対する相対位置が、前記第1の位置にあるときに、前記第2の位置にあるときよりも下方になる保持部材を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記保持部材は、それに保持される前記カートリッジの長手方向に略直交する方向に沿って移動し、前記カートリッジは、前記第1の位置にある前記保持部材へと、該カートリッジの長手方向に略直交する方向に沿って、前記現像手段よりも前記現像剤容器を先にして挿入されることを特徴とすることを請求項1の画像形成装置。
  3. 前記第2の位置にある前記保持部材に保持された前記カートリッジにおいて水平である前記現像手段と前記現像剤容器とを通る面は、前記第1の位置にある前記保持部材に保持された状態で水平に対し所定の角度傾斜することを特徴とする請求項1又は2の画像形成装置。
  4. 前記保持部材は、ピボット軸を中心として所定の角度揺動することにより前記第1の位置と前記第2の位置とに移動することを特徴とする請求項1、2又は3の画像形成装置。
  5. 前記所定の角度は、40度〜60度であることを特徴とする請求項3又は4の画像形成装置。
  6. 更に、開放することにより前記保持部材を露出させ前記カートリッジの着脱を可能とする開閉部材と、前記開閉部材の開閉により前記移動部材に駆動を伝達するリンク部材と、を有し、前記開閉部材を開放することにより前記保持部材が第2の位置から第1の位置へと移動し、該開閉部材を閉じることによって前記保持部材が前記第1の位置から前記第2の位置へと移動することを特徴とする請求項1〜5のいずれかの項に記載の画像形成装置。
  7. 前記開閉部材は、閉じた状態の下端部よりも上端部の移動量が大きくなる位置の回動中心を中心として開閉し、前記保持部材は、前記第2の位置における上端部よりも下端部の移動量が大きくなる位置のピボット軸を中心として揺動することを特徴とする請求項6の画像形成装置。
  8. 前記現像手段は、像担持体に向けて現像剤を担持搬送する現像剤担持体と、画像形成時の正規の位置において前記現像剤担持体より下方に位置し、回転することで前記現像剤担持体に現像剤を供給する現像剤供給部材と、を有し、前記現像剤容器は、現像剤を前記現像手段に向けて搬送するための撹拌部材であって、画像形成時の正規の位置にて前記現像剤容器と前記現像手段との間に設けられた所定の高さの仕切壁を乗り越えて現像剤を前記現像手段に供給する撹拌部材をその内部に有しており、
    前記第2の位置にある前記保持部材に保持されたカートリッジ内で前記仕切壁の上端部は前記現像剤供給部材の回転中心を通る水平面より上方に位置し、前記第1の位置にある前記保持部材に保持されたカートリッジ内で前記仕切壁の上端部は前記現像剤供給部材の回転中心を通る水平面より下方に位置することを特徴とする請求項1〜7のいずれかの項に記載の画像形成装置。
  9. 前記保持部材は、複数のカートリッジを一体として保持可能であり、該複数のカートリッジを保持した状態で一体として移動することを特徴とする請求項1〜8のいずれかの項に記載の画像形成装置。
  10. 前記カートリッジは、更に電子写真感光体を一体的にカートリッジ化して装置本体に対して着脱可能としたプロセスカートリッジであることを特徴とする請求項1〜9のいずれかの項に記載の画像形成装置。
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KR101743484B1 (ko) * 2010-09-16 2017-06-07 에스프린팅솔루션 주식회사 화상 형성 장치

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