JPH04240237A - 毛羽糸の製造方法 - Google Patents
毛羽糸の製造方法Info
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- JPH04240237A JPH04240237A JP1831391A JP1831391A JPH04240237A JP H04240237 A JPH04240237 A JP H04240237A JP 1831391 A JP1831391 A JP 1831391A JP 1831391 A JP1831391 A JP 1831391A JP H04240237 A JPH04240237 A JP H04240237A
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Landscapes
- Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、マルチフイラメント糸
の一部のフィラメントを糸起毛することにより、該マル
チフィラメント糸に毛羽を付与し、紡績糸様の外観を与
えようとする毛羽糸の製造方法に関するものである。
の一部のフィラメントを糸起毛することにより、該マル
チフィラメント糸に毛羽を付与し、紡績糸様の外観を与
えようとする毛羽糸の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】マルチフィラメント糸に毛羽を付与し紡
績糸様の外観やタッチを得ようとする方法は、従来から
数多く提案されてきた。
績糸様の外観やタッチを得ようとする方法は、従来から
数多く提案されてきた。
【0003】例えば特開昭51−92335号公報では
、粗面構造の摩擦仮撚体を用いて毛羽糸を製造する方法
が提案されている。しかし、この方法ではマルチフィラ
メント糸の一部だけを損傷させて毛羽を作ることはでき
ず、糸全体が著しく損傷するため、数多くの毛羽を作ろ
うとすれば糸全体の破断強伸度の低下は大きく、実用に
供することは極めて難しいことである。さらには、特開
平2−210035号公報では、先撚を挿入したマルチ
フィラメント糸条をガイドに巻き掛け自らの糸条を交錯
させて毛羽、ループをつくり、その後追撚する方法が提
案されている。しかし、この方法では、非常に高い張力
を糸条に与える必要があるため、生産時に糸切れが起こ
り易く、また、糸条へのダメージが大きいため、得られ
る糸条の強度・伸度が低いという欠点があり、さらには
、糸同士がくっつき合う欠点(ファスナリング現象)の
原因となるループを完全に無くすこともできない。
、粗面構造の摩擦仮撚体を用いて毛羽糸を製造する方法
が提案されている。しかし、この方法ではマルチフィラ
メント糸の一部だけを損傷させて毛羽を作ることはでき
ず、糸全体が著しく損傷するため、数多くの毛羽を作ろ
うとすれば糸全体の破断強伸度の低下は大きく、実用に
供することは極めて難しいことである。さらには、特開
平2−210035号公報では、先撚を挿入したマルチ
フィラメント糸条をガイドに巻き掛け自らの糸条を交錯
させて毛羽、ループをつくり、その後追撚する方法が提
案されている。しかし、この方法では、非常に高い張力
を糸条に与える必要があるため、生産時に糸切れが起こ
り易く、また、糸条へのダメージが大きいため、得られ
る糸条の強度・伸度が低いという欠点があり、さらには
、糸同士がくっつき合う欠点(ファスナリング現象)の
原因となるループを完全に無くすこともできない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記の従来
の欠点を解消し、得られる糸条の物性が良好で、かつ、
安定した生産が可能な毛羽糸の製造方法を提供すること
を課題とするものである。
の欠点を解消し、得られる糸条の物性が良好で、かつ、
安定した生産が可能な毛羽糸の製造方法を提供すること
を課題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するために、次の手段をとるものである。すなわち、
本発明は、予め数1で規定する撚数T(回/m)を加え
たマルチフィラメント糸を、粗面体を含む摩擦仮撚体に
より予め撚糸した方向とは逆の方向に施撚しつつ糸起毛
を行うことを特徴とする毛羽糸の製造方法である。但し
、数1におけるDは使用する糸のトータルデニールであ
る。
決するために、次の手段をとるものである。すなわち、
本発明は、予め数1で規定する撚数T(回/m)を加え
たマルチフィラメント糸を、粗面体を含む摩擦仮撚体に
より予め撚糸した方向とは逆の方向に施撚しつつ糸起毛
を行うことを特徴とする毛羽糸の製造方法である。但し
、数1におけるDは使用する糸のトータルデニールであ
る。
【0006】以下に、本発明を詳細に説明する。本発明
で用いるマルチフィラメント糸としては、特に限定され
るものではないが、好ましくはポリエステル、ポリアミ
ドなどの熱可塑性合成マルチフィラメント糸が使用され
る。毛羽をより容易に作ることからいえば、単糸デニー
ルの小さいマルチフィラメント糸、断面の異形度の高い
マルチフィラメント糸などが好ましく、さらにはデニー
ル、異形度、糸物性の異なるものを複合させたマルチフ
イラメント糸が好ましい。
で用いるマルチフィラメント糸としては、特に限定され
るものではないが、好ましくはポリエステル、ポリアミ
ドなどの熱可塑性合成マルチフィラメント糸が使用され
る。毛羽をより容易に作ることからいえば、単糸デニー
ルの小さいマルチフィラメント糸、断面の異形度の高い
マルチフィラメント糸などが好ましく、さらにはデニー
ル、異形度、糸物性の異なるものを複合させたマルチフ
イラメント糸が好ましい。
【0007】図1は、本発明で用いられる摩擦仮撚体の
一例を示したもので、いわゆる3軸外接型摩擦仮撚体と
呼ばれるものである。粗面ディスク1は、ウレタンディ
スク2、ガイドディスク3またはセラミック等の他の材
質のディスクと組み合わせて用いても良く、また、3軸
外接型摩擦仮撚体に用いられるディスクのすべてを粗面
体にしてもよい。糸4は、ベルト5によって駆動される
粗面ディスク1、ウレタンディスク2、ガイドディスク
3に接触しつつ仮撚される。
一例を示したもので、いわゆる3軸外接型摩擦仮撚体と
呼ばれるものである。粗面ディスク1は、ウレタンディ
スク2、ガイドディスク3またはセラミック等の他の材
質のディスクと組み合わせて用いても良く、また、3軸
外接型摩擦仮撚体に用いられるディスクのすべてを粗面
体にしてもよい。糸4は、ベルト5によって駆動される
粗面ディスク1、ウレタンディスク2、ガイドディスク
3に接触しつつ仮撚される。
【0008】また、図2に示されるような内接型摩擦仮
撚体の接触面6の一部又は全部を粗面体にしても良い。
撚体の接触面6の一部又は全部を粗面体にしても良い。
【0009】本発明において重要なポイントは、予め撚
糸したマルチフィラメント糸(以下「先撚糸」という。 )を粗面体を含む摩擦仮撚体で予め撚糸された方向とは
逆の方向に施撚しつつ糸起毛する点にある。特開昭51
−92335号公報で示されるように、同じ様な粗面構
造の摩擦仮撚体を用いて毛羽糸を製造する方法において
は、使用するマルチフィラメント糸に先撚が施されてい
ないため、該マルチフィラメント糸に損傷を与える粗面
構造の摩擦仮撚体上において、該マルチフィラメント糸
は撚糸状態にある。そのため、該マルチフィラメント糸
は、収束し、個々のフィラメントを損傷するのは非常に
難しい状態にあり、それが故フィラメントが切れる程の
損傷を与えようとすれば、マルチフィラメント糸全体の
強度、伸度が低下する程の強いダメージをマルチフィラ
メント糸に与える必要がある。
糸したマルチフィラメント糸(以下「先撚糸」という。 )を粗面体を含む摩擦仮撚体で予め撚糸された方向とは
逆の方向に施撚しつつ糸起毛する点にある。特開昭51
−92335号公報で示されるように、同じ様な粗面構
造の摩擦仮撚体を用いて毛羽糸を製造する方法において
は、使用するマルチフィラメント糸に先撚が施されてい
ないため、該マルチフィラメント糸に損傷を与える粗面
構造の摩擦仮撚体上において、該マルチフィラメント糸
は撚糸状態にある。そのため、該マルチフィラメント糸
は、収束し、個々のフィラメントを損傷するのは非常に
難しい状態にあり、それが故フィラメントが切れる程の
損傷を与えようとすれば、マルチフィラメント糸全体の
強度、伸度が低下する程の強いダメージをマルチフィラ
メント糸に与える必要がある。
【0010】他方、本発明の方法によれば、糸起毛しよ
うとするマルチフィラメント糸は予め撚糸されており、
且つ粗面体を含む摩擦仮撚体において先撚とは逆の方向
に施撚されるため、該マルチフィラメント糸に損傷が与
えられる粗面体上においては、前記マルチフィラメント
糸は撚掛けされていないかまたは非常に少ない撚掛状態
にある。それ故、フィラメント一本一本が粗面体の凹凸
面に引っ掛り易く容易にフィラメントに損傷を与えるこ
とが可能である。
うとするマルチフィラメント糸は予め撚糸されており、
且つ粗面体を含む摩擦仮撚体において先撚とは逆の方向
に施撚されるため、該マルチフィラメント糸に損傷が与
えられる粗面体上においては、前記マルチフィラメント
糸は撚掛けされていないかまたは非常に少ない撚掛状態
にある。それ故、フィラメント一本一本が粗面体の凹凸
面に引っ掛り易く容易にフィラメントに損傷を与えるこ
とが可能である。
【0011】また、マルチフィラメント糸を局部的にみ
れば、撚によるマイグレーションによって各々のフィラ
メントは糸長差が異なっており、粗面体で損傷しやすい
フィラメントと損傷しにくいフィラメントが発生し、そ
れ故マルチフィラメント糸全体の強度が低下しにくい。 さらに、粗面体で損傷し一部フィラメントが切断された
マルチフィラメント糸は、粗面体直後で直ちに元の撚糸
状態に戻るため、発生した切断毛羽は長くなることなく
収束されるために布帛にしたときに発生するピリングを
避ける効果がある。また、粗面体直後で直ちに元の撚糸
状態に戻る効果として、無撚の原糸を用いるのと対比し
て、発生させる切断毛羽の数を多くしてもマルチフィラ
メント糸の強度、伸度が大きくとれること、それ故、毛
羽糸製造中の断糸が少なく加工性が良好なこと、更には
毛羽が風綿状になり難く、風綿による機台汚れなどが少
ない点なども上げることができる。
れば、撚によるマイグレーションによって各々のフィラ
メントは糸長差が異なっており、粗面体で損傷しやすい
フィラメントと損傷しにくいフィラメントが発生し、そ
れ故マルチフィラメント糸全体の強度が低下しにくい。 さらに、粗面体で損傷し一部フィラメントが切断された
マルチフィラメント糸は、粗面体直後で直ちに元の撚糸
状態に戻るため、発生した切断毛羽は長くなることなく
収束されるために布帛にしたときに発生するピリングを
避ける効果がある。また、粗面体直後で直ちに元の撚糸
状態に戻る効果として、無撚の原糸を用いるのと対比し
て、発生させる切断毛羽の数を多くしてもマルチフィラ
メント糸の強度、伸度が大きくとれること、それ故、毛
羽糸製造中の断糸が少なく加工性が良好なこと、更には
毛羽が風綿状になり難く、風綿による機台汚れなどが少
ない点なども上げることができる。
【0012】前記マルチフィラメント糸に予め施してお
く撚数Tについては、数1の範囲が好ましい。Tが下記
式数2未満であると、粗面体によって施される元の撚と
は逆方向の撚にくらべ、Tが少なすぎるために前記の様
な効果が充分得られない。
く撚数Tについては、数1の範囲が好ましい。Tが下記
式数2未満であると、粗面体によって施される元の撚と
は逆方向の撚にくらべ、Tが少なすぎるために前記の様
な効果が充分得られない。
【0013】
【数2】
また、Tが下記式数3より大きいと、ビリやスナールが
発生しやすくなり、粗面体ディスク上などで糸がハンチ
ング状態になったりし、糸の加工性が悪くなり好ましく
ない。
発生しやすくなり、粗面体ディスク上などで糸がハンチ
ング状態になったりし、糸の加工性が悪くなり好ましく
ない。
【0014】
【数3】
好ましくは、下記式数4が好ましい。
【0015】
【数4】
【0016】前述した様に、粗面体を含む摩擦仮撚体は
、粗面体の経時変化により得られる毛羽糸の品質変化を
より少なくして生産をするためには、粗面体を複数個含
む3軸外接型の摩擦仮撚体を使用するのが好ましい。 何故なら、複数個の粗面体を順次変更することで得られ
る毛羽糸の品質変化を少なくすることが可能であるから
である。
、粗面体の経時変化により得られる毛羽糸の品質変化を
より少なくして生産をするためには、粗面体を複数個含
む3軸外接型の摩擦仮撚体を使用するのが好ましい。 何故なら、複数個の粗面体を順次変更することで得られ
る毛羽糸の品質変化を少なくすることが可能であるから
である。
【0017】摩擦仮撚体は、図3に示されるような仮撚
加工機の一部例えば仮撚手段11として設けても良いが
、好ましくは図4に示すようにヒーターのない捲縮の付
与されない方法が良い。捲縮のついた仮撚加工糸は、そ
れで織編された布帛がスポンジライクな風合を有するた
め最近では好まれないからである。図3において、7は
パッケージ、8はマルチフィラメント糸、9はフィード
ローラー、10はヒーター、11は仮撚手段、12はデ
リベリローラー、13はパッケージであり、図4におい
て、7はパッケージ、8はマルチフィラメント糸、14
はフィードローラー、15は仮撚手段、16はデリベリ
ローラ、17はパッケージである。
加工機の一部例えば仮撚手段11として設けても良いが
、好ましくは図4に示すようにヒーターのない捲縮の付
与されない方法が良い。捲縮のついた仮撚加工糸は、そ
れで織編された布帛がスポンジライクな風合を有するた
め最近では好まれないからである。図3において、7は
パッケージ、8はマルチフィラメント糸、9はフィード
ローラー、10はヒーター、11は仮撚手段、12はデ
リベリローラー、13はパッケージであり、図4におい
て、7はパッケージ、8はマルチフィラメント糸、14
はフィードローラー、15は仮撚手段、16はデリベリ
ローラ、17はパッケージである。
【0018】本発明の方法は、この点においてもその特
徴を発揮する。すなわち、従来の供給糸に撚が実質的に
施されていない方法において、ヒーターを使用せず、粗
面体を含む摩擦仮撚体に糸を掛けた場合に、糸は加工テ
ンションが著しく変動するが、本発明のように供給糸に
予め撚が施され、かつ、粗面体を含む摩擦仮撚体で予め
施された撚とは逆方向に撚掛けする方法においては、加
工中も糸は安定しやすい。しかし、好ましくはフィード
ローラを使用せず、ヒステリシスブレーキで糸の送り張
力をコントロールする方法が好ましい。
徴を発揮する。すなわち、従来の供給糸に撚が実質的に
施されていない方法において、ヒーターを使用せず、粗
面体を含む摩擦仮撚体に糸を掛けた場合に、糸は加工テ
ンションが著しく変動するが、本発明のように供給糸に
予め撚が施され、かつ、粗面体を含む摩擦仮撚体で予め
施された撚とは逆方向に撚掛けする方法においては、加
工中も糸は安定しやすい。しかし、好ましくはフィード
ローラを使用せず、ヒステリシスブレーキで糸の送り張
力をコントロールする方法が好ましい。
【0019】本発明の摩擦仮撚体は、アップツイスター
型の撚糸機に取り付け、供給糸へ予め入れる撚と毛羽糸
加工を同時に実施しても良い。図5に示すような二重撚
糸機に直接取りつける方法は、生産性から考えても特に
好ましい。図5において、マルチフィラメント糸19は
、パッケージ18から解針されボビンの中を通って、ガ
イド20、フィードローラ21、仮撚手段22、デリベ
リローラ23をへてパッケージ24に巻き取られる。
型の撚糸機に取り付け、供給糸へ予め入れる撚と毛羽糸
加工を同時に実施しても良い。図5に示すような二重撚
糸機に直接取りつける方法は、生産性から考えても特に
好ましい。図5において、マルチフィラメント糸19は
、パッケージ18から解針されボビンの中を通って、ガ
イド20、フィードローラ21、仮撚手段22、デリベ
リローラ23をへてパッケージ24に巻き取られる。
【0020】
【実施例】実施例1
図4に示す毛羽糸の製造装置を用いて、供給糸としてポ
リエステルマルチフィラメント糸(セミダル丸断面、7
5デニール/72フィラメント)で予め入れた撚数がS
方向で1000回/mで破断強度5.0g/d、破断伸
度42%の糸を用いた。該供給糸は、ヒステリシスブレ
ーキ14を介し、粗面体を含む摩擦仮撚体15とデリベ
リローラ16との間の供給糸の糸張力が0.2g/dに
なるように設定した。摩擦仮撚体15は、3軸外接型摩
擦仮撚体を用い、表面粗度が20Sであるセラミックコ
ートの粗面ディスクとポリウレタンディスクが図1で示
される組合せで配置した。粗面ディスクとポリウレタン
ディスクの直径は50mm、3軸の軸間の距離は36.
2mm、軸の回転数は1500rpmで糸にZ方向に撚
が入る様になっている。得られた毛羽糸は、破断強度4
.1g/d、破断伸度25.0%、毛羽数53本/mで
あった。なお、毛羽数は敷島紡績(株)製のF−インデ
ックステスターを使用し、0.5mm以上の毛羽数を測
定できるように設定したときの値である。得られた毛羽
糸の破断強度、破断伸度の値は、従来の公知の方法によ
る糸に比して、極めて優れた値であって、かつ、風綿の
発生や糸切れも少なく、本発明の方法が画期的方法であ
ることが認識された。得られた毛羽糸を2本Z撚100
0回/mに合撚し、経密度77本/インチ、緯密度54
本/インチの平織に製織し、染色加工し仕上げたところ
、従来のフィラメント織物にはない自然な外観とタッチ
をもったピリングも少ない優れた製品がえられた。
リエステルマルチフィラメント糸(セミダル丸断面、7
5デニール/72フィラメント)で予め入れた撚数がS
方向で1000回/mで破断強度5.0g/d、破断伸
度42%の糸を用いた。該供給糸は、ヒステリシスブレ
ーキ14を介し、粗面体を含む摩擦仮撚体15とデリベ
リローラ16との間の供給糸の糸張力が0.2g/dに
なるように設定した。摩擦仮撚体15は、3軸外接型摩
擦仮撚体を用い、表面粗度が20Sであるセラミックコ
ートの粗面ディスクとポリウレタンディスクが図1で示
される組合せで配置した。粗面ディスクとポリウレタン
ディスクの直径は50mm、3軸の軸間の距離は36.
2mm、軸の回転数は1500rpmで糸にZ方向に撚
が入る様になっている。得られた毛羽糸は、破断強度4
.1g/d、破断伸度25.0%、毛羽数53本/mで
あった。なお、毛羽数は敷島紡績(株)製のF−インデ
ックステスターを使用し、0.5mm以上の毛羽数を測
定できるように設定したときの値である。得られた毛羽
糸の破断強度、破断伸度の値は、従来の公知の方法によ
る糸に比して、極めて優れた値であって、かつ、風綿の
発生や糸切れも少なく、本発明の方法が画期的方法であ
ることが認識された。得られた毛羽糸を2本Z撚100
0回/mに合撚し、経密度77本/インチ、緯密度54
本/インチの平織に製織し、染色加工し仕上げたところ
、従来のフィラメント織物にはない自然な外観とタッチ
をもったピリングも少ない優れた製品がえられた。
【0021】比較例1
実施例1と同一の製造装置と条件にて供給糸としてポリ
エステルマルチフィラメント糸(セミダル丸断面、75
デニール/72フィラメント)で予め入れた撚数がS方
向で12回/mの糸を用いた。該供給糸の破断強度は5
.2g/d、破断伸度は34.0%であった。加工され
た毛羽糸は、破断強度が1.2g/d、破断伸度3.2
%と極端に低く、また、毛羽の著しく長いものがあり、
かつ、風線発生が多いものであった。この糸物性は、製
織に耐えるものではなかった。
エステルマルチフィラメント糸(セミダル丸断面、75
デニール/72フィラメント)で予め入れた撚数がS方
向で12回/mの糸を用いた。該供給糸の破断強度は5
.2g/d、破断伸度は34.0%であった。加工され
た毛羽糸は、破断強度が1.2g/d、破断伸度3.2
%と極端に低く、また、毛羽の著しく長いものがあり、
かつ、風線発生が多いものであった。この糸物性は、製
織に耐えるものではなかった。
【0022】
【発明の効果】このように本発明方法によれば、破断強
度、破断伸度の高い毛羽糸が容易に製造される。
度、破断伸度の高い毛羽糸が容易に製造される。
【図1】本発明で用いられる摩擦仮撚体の側面図である
。
。
【図2】本発明で用いられる内接型摩擦仮撚体の断面図
である。
である。
【図3】本発明で用いられる仮撚加工機の正面図である
。
。
【図4】本発明で用いられる仮撚機の正面図である。
【図5】本発明で用いられる二重撚糸機の正面図である
。
。
1 粗面ディスク
2 ウレタンディスク
3 ガイドディスク
4 糸
8 マルチフィラメント糸
11 摩擦仮撚体
18 パッケージ
Claims (1)
- 【請求項1】 予め数1で規定する撚数T(回/m)
を加えたマルチフィラメント糸を、粗面体を含む摩擦仮
撚体により予め撚糸した方向とは逆の方向に施撚しつつ
糸起毛を行うことを特徴とする毛羽糸の製造方法。 【数1】 但し、数1におけるDは使用する糸のトータルデニール
である。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1831391A JPH04240237A (ja) | 1991-01-17 | 1991-01-17 | 毛羽糸の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1831391A JPH04240237A (ja) | 1991-01-17 | 1991-01-17 | 毛羽糸の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04240237A true JPH04240237A (ja) | 1992-08-27 |
Family
ID=11968122
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1831391A Pending JPH04240237A (ja) | 1991-01-17 | 1991-01-17 | 毛羽糸の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04240237A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014189929A (ja) * | 2013-03-28 | 2014-10-06 | Takoh Kk | 意匠糸の製造方法及び意匠糸の製造装置 |
-
1991
- 1991-01-17 JP JP1831391A patent/JPH04240237A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014189929A (ja) * | 2013-03-28 | 2014-10-06 | Takoh Kk | 意匠糸の製造方法及び意匠糸の製造装置 |
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