JPH04236377A - 信号波形測定装置のプローブ高さ制御装置 - Google Patents

信号波形測定装置のプローブ高さ制御装置

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JPH04236377A
JPH04236377A JP3004047A JP404791A JPH04236377A JP H04236377 A JPH04236377 A JP H04236377A JP 3004047 A JP3004047 A JP 3004047A JP 404791 A JP404791 A JP 404791A JP H04236377 A JPH04236377 A JP H04236377A
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JP
Japan
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wavelength
electro
height
laser beam
probe
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JP3004047A
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English (en)
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Shinichi Wakana
伸一 若菜
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は信号波形測定装置のプロ
ーブ高さ制御装置に係り、特に電気光学効果を利用して
被測定部の高速度の電気信号波形を非接触、非破壊で計
測する信号波形測定装置のプローブの高さを制御する装
置に関する。
【0002】LSI等の半導体素子を製造、利用する上
で、半導体素子が設計通りに論理的に作動するか否か、
また不良の有無を判定するために半導体素子内外の信号
波形を正確に測定することが必要不可欠である。
【0003】しかしながら、近年の半導体素子の高速化
に伴い、従来のLSIテスタなどを用いた電気的な信号
波形検出方式では、正確な測定が難しくなってきている
。また、その半導体素子を搭載する回路基板の配線も微
細化し、機械的な接触試験は難しくなってきている。 そのため、電気的な信号波形検出方式に代わるものとし
て、電気光学効果を用いた光学式の信号波形検出方式が
、高速信号を計測できる方式として注目されるようにな
った(例えば、J.A.Valdmanis and 
G.Mourou,“Subpicosecond e
lectronics sampling:princ
iplesand application”IEEE
  JOURNAL  OF  QUANTUM  E
LECTRONICS,VOL.QE−22,pp. 
69−78等)。
【0004】また、本発明者は電気光学結晶の上に被検
LSIを積載し、電気光学結晶にレーザ光を入射後反射
させてその反射光量を測定することにより、被検LSI
の電気信号の波形測定を行なう測定装置を提案している
(特開平1−28566号公報)。
【0005】このような光学式の信号波形測定装置では
、被測定部が回路基板の配線のように、上記電気光学結
晶を含むプローブ(探針)を機械的に被測定部に接触さ
せることが困難な場合には、プローブを被測定部に近接
離間させて被測定部の電圧を測定することとなるが、そ
の際にプローブの高さ(プローブと被測定部との間の距
離)が変動すると感度が変動し測定誤差が生じるので、
プローブの高さを一定に制御することが望まれている。
【0006】
【従来の技術】まず、従来より知られている電気光学効
果を利用した光学式の信号波形検出の原理について図9
と共に説明する。同図中、1は電気光学結晶で、例えば
GaAs結晶(面方位〔100〕,厚さ200μm 程
度)を薄板状に形成してなる。この電気光学結晶1の一
方の面にはインジウム、スズなどの酸化物からなる透明
電極2が形成され、また電気光学結晶1の他方の面には
フッ化マグネシウム(MgF)や二酸化シリコン(Si
O2 )その他の誘電体物質による多層膜である反射膜
3が形成されている。透明電極2は接地されている。
【0007】4は被測定部で、例えば回路基板の配線な
どであり、電圧が印加されている。電気光学結晶1,透
明電極2及び反射膜3からなるプローブは、反射膜3側
が被測定部4に対向するように、被測定部4に近接離間
されている。
【0008】かかる構成において、被測定部4に電圧を
印加すると、被測定部4から電気光学結晶1内へ電界5
が誘起される。すると、電気光学結晶1は電界5の強度
に応じてポッケルス効果により誘電分極を生じ、軸方位
によって屈折率が変化する複屈折性を生ずる。このため
、透明電極2を通して電気光学結晶1内にレーザ光6を
反射往復させると、反射膜3で反射され電気光学結晶1
内から透明電極2を通して出射される反射レーザ光の偏
光状態が上記電界5に応じて変化する。従って、この反
射レーザ光を受光部(図示せず)で受光して偏光状態の
変化を検出することにより、被測定部4に印加された電
圧波形を測定することができる。
【0009】かかる動作原理に基づく従来の信号波形測
定装置としては、偏光面保存ファイバの先端に電気光学
結晶を接着したものがある。この従来の信号波形検出装
置によれば、偏光面保存ファイバ先端の電気光学結晶を
所望の微細な配線部分に近接させて信号波形の検出(電
圧測定)を行なう。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上記の従来
装置では偏光面保存ファイバ先端の高さ方向の制御精度
が不十分であり、振動等の影響により偏光面保存ファイ
バ先端の高さ位置が検出動作中に変化してしまい、その
結果検出感度が変化してしまうという問題がある。
【0011】本発明は上記の点に鑑みなされたもので、
電気光学結晶と高さ測定系を一体化して微動機構上に配
設し、高さ測定系の出力信号が一定となるように微動機
構を制御することにより、電気光学結晶と被測定部表面
との距離(プローブ高さ)を常に一定とし得る信号波形
測定装置のプローブ高さ制御装置を提供することを目的
とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理構成
図を示す。本発明は被測定部10に印加される電圧によ
り発生する電界を、被測定部10に近接して配置した電
気光学結晶11の内部に誘起させ、その時に電気光学結
晶11内を反射往復する第1の波長のレーザ光の偏光状
態を検出することにより、被測定部10に印加された電
圧波形を検出する信号波形測定装置において、高さ検出
機構12,移動機構14及び制御手段15を設けたもの
である。
【0013】上記の高さ検出機構12は被測定部10に
入射されるレーザ光の光軸と平行方向に電気光学結晶1
1と一体的に移動自在に構成されており、また、電気光
学結晶11の被測定部10からの高さを検出する。
【0014】また、上記の移動機構14は制御手段15
により高さ検出信号から生成された制御信号に基づき、
プローブ13が所定の高さ位置になるようにプローブ1
3の高さ位置を移動する。
【0015】
【作用】本発明ではプローブ13の高さ位置(電気光学
結晶11と被測定部10との間の距離)を高さ検出機構
12で検出し、制御手段15により高さ検出信号に基づ
いて移動機構14を移動制御しているため、プローブ1
3の高さ位置を一定に制御することができる。
【0016】
【実施例】図2は本発明の一実施例の構成図を示す。同
図中、図1と同一構成部分には同一符号を付してある。 図2において、21はピエゾ圧電素子で、中央部で、か
つ、軸方向に穴21aが穿設された円柱又は多角柱状の
構成とされている。ピエゾ圧電素子21は印加される制
御信号の極性に応じて、図中上又は下方向に変位し、か
つ、制御信号に応じた量変化するよう構成されており、
前記した移動機構14を構成している。
【0017】ピエゾ圧電素子21の穴21a内には集光
レンズ22が保持部材23に保持されている。保持部材
23の底部はピエゾ圧電素子21の一端に固定され、か
つ、高さ検出機構12を介して電気光学結晶11に固定
されている。また、ピエゾ圧電素子21の他端はZ軸粗
動機構24の底部に固定されている。
【0018】Z軸粗動機構24は内部が中空で、機構制
御部26により図中、上下方向(電圧測定用レーザ光2
7の光軸と平行な方向で、この方向をZ軸方向とする)
に、ピエゾ圧電素子21の変位量に比べてかなり大なる
変位量変位できるよう構成されている。
【0019】Z軸粗動機構24の図中、上部にはセンサ
部28が固定されている。センサ部28は例えばレーザ
光源281,レンズ282,光アイソレータ283,ビ
ームスプリッタ284,偏光ビームスプリッタ285,
反射ミラー286,受光部287,288及び信号処理
部289よりなる。
【0020】従って、Z軸粗動機構24がZ軸方向に移
動した場合は、ピエゾ圧電素子21,集光レンズ22,
高さ検出機構12,電気光学結晶11及びセンサ部28
が一体的にZ軸方向へ移動する。一方、ピエゾ圧電素子
21がZ軸方向に微少量変位した場合は、集光レンズ2
2,高さ検出機構12,電気光学結晶11が夫々一体的
にZ軸方向へ変位するが、Z軸粗動機構24及びセンサ
部28は変位しない。制御回路29及び中央処理装置(
CPU)30は前記した制御手段14を構成している。 制御回路29は高さ検出機構12からの高さ検出信号を
入力信号として受け、またCPU30によりその動作が
制御され、ピエゾ圧電素子21へ制御信号を出力する。
【0021】電気光学結晶11は、高さ検出機構12側
の面に、接地された透明電極31が形成され、反対側の
面に波長選択性反射膜32が形成されている。波長選択
性反射膜32は被測定部10に接触しない程度の高さに
配置されている。
【0022】次に本実施例の信号波形測定動作について
説明する。レーザ光源281により出射された第1の波
長(例えば700〜800nm)のレーザ光はレンズ2
82により平行光とされた後、1/4 波長板と偏光ビ
ームスプリッタからなる光アイソレータ283に入射さ
れて直線偏光から円偏光に変換される。この円偏光はビ
ームスプリッタ284で透過及び反射され、そのうち透
過されたレーザ光だけが集光レンズ22,高さ検出機構
12内の光学系を夫々経て透明電極31に入射され、更
にこれより電気光学結晶11を透過して波長選択性反射
膜32に入射される。波長選択性反射膜32は前記第1
の波長の電圧測定用レーザ光を反射するよう形成されて
いる。 このため、電圧測定用レーザ光はこの波長選択性反射膜
32で反射されて電気光学結晶11を逆進し、更に透明
電極31,高さ検出機構12内の光学系、及び集光レン
ズ22を夫々通過してビームスプリッタ284に入射さ
れる。
【0023】ビームスプリッタ284に入射された、電
気光学結晶11内を往復した反射レーザ光はビームスプ
リッタ284で反射及び透過され、そのうち透過した反
射レーザ光は光アイソレータ283によりレーザ光源2
81への戻りを阻止される。一方、ビームスプリッタ2
84で反射した反射レーザ光は偏光ビームスプリッタ2
85に入射され、ここで互いに直交する2つの軸方位に
分解され、一方の軸方位の反射レーザ光成分は偏光ビー
ムスプリッタ285を透過して反射ミラー286により
反射された後受光部288により受光され、他方の軸方
位の反射レーザ光成分は偏光ビームスプリッタ285で
反射されて受光部287により受光される。
【0024】ここで、図9と共に既に説明したように、
偏光ビームスプリッタ285に入射された反射レーザ光
は、被測定部10の印加電圧に応じた偏光状態となって
いるため、この反射レーザ光の互いに直交する軸方位の
反射レーザ光成分を受光する受光部287,288の各
受光光量と被測定部10の印加電圧とは夫々図3に曲線
a,bで示す如き相補的な関係にある。
【0025】すなわち、受光部287の出力検出電圧を
I(1+α)で表わすものとすると(ただし、Iは受光
光量、αは変化率)、受光部288の出力検出電圧はI
(1−α)で表わすことができる。従って、信号処理部
289はこれら受光部287及び288の両出力検出電
圧の差をとって2αIで表わされる差信号を生成し、そ
のうち2αは被測定部10の印加電圧の関数であること
から、この差信号から被測定部10の印加電圧を測定す
る。これにより、回路の非破壊検査などを実施すること
ができる。
【0026】次にかかる電圧測定動作を行なう信号波形
測定装置におけるプローブ高さ制御装置の構成について
更に詳細に説明する。図4は高さ検出機構12の第1実
施例の構成図を示す。同図中、図2と同一構成部分には
同一符号を付し、その説明を省略する。図4に示す高さ
検出機構12aは、電圧測定用レーザ光27と同軸に第
2の波長の高さ測定用レーザ光を投射する形式で、レー
ザダイオード40,λ/4板41,レンズ42,ダイク
ロイックミラー43,レンズ44,偏光ビームスプリッ
タ45,光検出器46,47,増幅器48,49及び処
理回路50とより構成されている。
【0027】レーザダイオード40は電圧測定用レーザ
光27とは異なる第2の波長(例えば1〜3μm 程度
)のレーザ光を放射するレーザ光源で、λ/4板41へ
レーザ光を出射する。ダイクロイックミラー43は第1
の波長のレーザ光は透過し、かつ、第2の波長のレーザ
光は反射する光学部品である。
【0028】この高さ検出機構12aでは、レーザダイ
オード40から出射された第2の波長の高さ測定用レー
ザ光がλ/4板41で直線偏光から円偏光に変換された
後、レンズ42を透過してダイクロイックミラー43に
入射され、ここで反射されて前記した電圧測定用レーザ
光と同軸で透明電極31,電気光学結晶11を経て波長
選択性反射膜32に入射される。
【0029】波長選択性反射膜32は第1の波長のレー
ザ光を反射し、第2の波長のレーザ光を透過するから、
高さ測定用レーザ光だけが波長選択性反射膜32を透過
して被測定部10に入射されて反射される。
【0030】被測定部10の表面で反射された高さ測定
用レーザ光は、もときた入射光路を逆進し、λ/4板4
1で偏光面を90°回転させられた直線偏光とされてレ
ーザダイオード40に入射される。このレーザダイオー
ド40に入射される反射レーザ光はレーザダイオード4
0の出射レーザ光と偏光面が異なるため、レーザダイオ
ード40内部で発生される光量ノイズを最小とすること
ができる。
【0031】このとき、被測定部10の表面と高さ測定
用レーザ光の結像点とが一致していれば、反射レーザ光
はレーザダイオード40の導波路構造により、レーザダ
イオード40後端から出力される。従って、この後端か
ら出力されるレーザ光はレーザダイオード40から出射
されるレーザ光(直接光)と、この直接光と偏光面が9
0°異なる被測定部10の表面からの反射レーザ光(反
射戻り光)とからなるため、このレーザ光をレンズ44
で平行光とした後偏光ビームスプリッタ45を通すこと
により、光検出器46には上記直接光が受光され、光検
出器47には上記反射戻り光が入射される。
【0032】光検出器46,47により夫々光電変換さ
れて得られた検出信号は増幅器48,49を別々に通し
て処理回路50に入力される。処理回路50は直接光の
検出信号Aに対する反射戻り光の検出信号Bの割合B/
Aを計算して高さ検出信号として出力する。
【0033】上記の出力信号(割合)B/Aと波長選択
性反射膜32の被測定部10からの高さとの関係は図5
に示す如くになり、高さ測定用レーザ光の結像点が被測
定部10の表面と一致しているときに出力最大となり、
結像点が被測定部10の表面からずれるに従い、出力信
号が減少する。従って、図5にaで示す如く出力信号と
高さ特性の直線性の最も良い位置に初期設定しておくこ
とにより、精度良く高さ制御が可能になる。なお、反射
戻り光量はレーザダイオード40の後端出力により規格
化しておくことで、光量変動の影響を無視することがで
きる。
【0034】図6は高さ検出機構12の第2実施例の構
成図を示す。同図中、図2及び図4と同一構成部分には
同一符号を付し、その説明を省略する。図6に示す高さ
検出機構12bは、電気測定用レーザ光に対して僅かに
傾けて高さ測定用レーザ光を投射する形式で、レーザダ
イオード60,集光レンズ61,62,ダイクロイック
ミラー43,ハーフミラー63,ピンホール64,66
,光検出器65,67,増幅器68,69及び演算回路
70より構成されている。
【0035】この高さ検出機構12bは反射戻り光を2
分岐し、反射戻り光の結像位置とずらした場所に配設し
てあるピンホール64及び66を介して光検出器65及
び67で受光する構成であり、公知の差動焦点位置検出
法(Y.Fainman et,al.Applied
 Optics,21,NO,17,1982 p32
00)の変形と考えることができる。
【0036】レーザダイオード60から出射された前記
第2の波長の高さ測定用レーザ光は、集光レンズ61,
ダイクロイックミラー43,透明電極31,電気光学結
晶11を通して電圧測定用レーザ光27の光軸と僅かに
傾斜した角度で波長選択性反射膜32に入射され、更に
これを透過して被測定部10の表面で反射される。
【0037】被測定部10の表面からの反射レーザ光は
波長選択性反射膜32,電気光学結晶11,透明電極3
1,ダイクロイックミラー43,集光レンズ62を夫々
通してハーフミラー63に入射され、ここで光路を2分
岐されて一方はピンホール64を介して光検出器65で
受光され、他方はピンホール66を介して光検出器67
で受光される。
【0038】ここで、被測定部10の表面と高さ測定用
レーザ光の結像点とが一致していた場合に光検出器65
,67の受光面前方にできる反射レーザ光(反射戻り光
)の結像点に対して、ピンホール64は光検出器65寄
りに配置され、ピンホール66はハーフミラー63寄り
に配設されている。
【0039】このため、光検出器65,67で夫々光電
変換され、更に増幅器68,69を通して得られた検出
信号X,Yと、波長選択性反射膜32の被測定部10か
らの高さとの関係は図7に破線X,Yで示す如く、被測
定部10の表面と高さ測定用レーザ光の結像点とが一致
している時の値が夫々小で、かつ、互いにピーク位置が
異なる対称的な特性を示す。
【0040】そこで、上記の検出信号X,Yを演算回路
70に入力し、ここで(X−Y)/(X+Y)なる演算
を行ない、その演算結果を高さ検出信号として出力する
ことにより、演算回路70からは図7に実線Zで示す如
き特性の高さ検出信号が取り出される。従って、この高
さ検出信号の直線性の最も良い中央位置bを初期設定位
置とすることにより、精度良く高さ制御ができる。
【0041】次に制御回路29の構成について図8と共
に説明する。制御回路29は高さ検出機構12(12a
,12b)からの高さ検出信号の伝送路を切換えるスイ
ッチ回路290,A/D変換器291,データラッチ2
92及びD/A変換器293を夫々経た信号とスイッチ
回路290からの高さ検出信号との誤差信号を生成する
差動アンプ294,信号補償のためのPID制御アンプ
295,PID制御アンプ295の出力信号とD/A変
換器297の出力信号とを切換えるスイッチ回路296
,スイッチ回路296の出力信号にD/A変換器299
からのオフセット電圧を加算してピエゾ圧電素子21へ
出力するメインアンプ298などからなる。データラッ
チ292はCPU30の出力によりラッチを行ない、D
/A変換器297及び299は図2に示したCPU30
から所定のデータが入力され、更にスイッチ回路290
及び296はCPU30により夫々スイッチング制御さ
れる。
【0042】次にプローブ高さ制御装置の動作について
図2,図8等を参照して説明する。まず、動作中の被測
定部10(これは例えば回路基板の配線)に図2のプロ
ーブ13を接近させる。この際、XY移動機構(図示せ
ず)及びZ軸粗動機構24を使用する。被測定部10に
高さ測定用レーザ光が投射され、測定装置上部に配設さ
れたカメラ等の手段により位置決めされる。高さ測定用
レーザ光は予め電気光学結晶11の外部で結像されるよ
うに調整されており、結像点が被測定部10の表面と一
致した場合に反射光量が最大となる。
【0043】次にCPU30の指示により図8のスイッ
チ回路290をA/D変換器291側に切換えると同時
に、スイッチ回路296をD/A変換器297の出力が
メインアンプ298に入力されるように切換えてから初
期設定動作を開始する。初期設定動作においてはCPU
30から図8のD/A変換器297及びスイッチ回路2
96を通してメインアンプ298へ初期電圧を印加する
。また、CPU30は高さ検出機構12の出力高さ検出
信号を図8のスイッチ回路290及びA/D変換器29
1を夫々通して入力され、これを観測しながらプローブ
13の高さが初期設定位置(図5のa又は図7のb)と
なるように、D/A変換器299を通してメインアンプ
298へ印加するオフセット電圧を可変する。
【0044】CPU30はプローブ13の高さが上記の
初期設定位置になったと判定すると、その状態における
A/D変換器291の出力データをデータラッチ292
にラッチする。このラッチされたデータは次に述べる制
御時にD/A変換器293を通して参照電圧として使用
される。
【0045】次にCPU30はD/A変換器299の出
力オフセット電圧を上記の初期設定位置で固定したまま
スイッチ回路290を差動アンプ294側へ切換え、か
つ、スイッチ回路296をPID制御アンプ295の出
力がメインアンプ298へ入力されるように切換え、制
御モードへ移行する。
【0046】この制御モード時に高さ検出機構12から
取り出される高さ検出信号はスイッチ回路290を通し
て差動アンプ294へ入力され、ここでD/A変換器2
93からの参照電圧と比較される。差動アンプ294か
ら取り出された、高さ検出信号と参照電圧との差電圧(
誤差信号)は、PID制御アンプ295で予測、増幅さ
れた後、スイッチ回路296,メインアンプ298を夫
々通してピエゾ圧電素子21に印加される。これにより
、ピエゾ圧電素子21はプローブ13の高さを前記した
初期設定位置にするように伸長又は縮小する。
【0047】その後、被測定部10の印加電圧によって
電気光学結晶11内に誘起された電界によって、電気光
学結晶11内を反射往復する電圧測定用レーザ光の偏光
状態が変化するので、前記した図2のセンサ部28によ
りその偏光状態を検出することで被測定部10の印加電
圧を測定することができる。
【0048】この電圧測定中、装置に振動が与えられて
も、上記の高さ検出機構12,ピエゾ圧電素子21、制
御回路29及びCPU30によりプローブ13の高さを
一定に制御できるため、微細な回路配線部などの被測定
部10の電圧を非接触で、かつ、高精度に安定に測定す
ることができる。
【0049】なお、本発明は上記の実施例に限定される
ものではなく、他の公知の光学式の高さ検出方式を利用
し制御を行なうこともでき、更には光学式に限らず、例
えば静電容量型のギャップセンサを高さ測定系として搭
載し、同様の高さ制御を実行することは可能である。ま
た、Z軸方向の移動機構としては、ピエゾ圧電素子が小
型かつ軽量で応答性も良いので望ましいが、例えばモー
タを用いてZ軸方向に移動させる機構を用いることも原
理的には可能である。
【0050】
【発明の効果】上述の如く、本発明によれば、プローブ
の高さを一定に制御することができるため、振動の影響
を受けることなく被測定部の信号波形を安定、かつ、高
精度に検出することができ、製品の信頼性向上に寄与す
るところ大である等の特長を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理構成図である。
【図2】本発明の一実施例の構成図である。
【図3】図2の要部の電圧対受光光量特性図である。
【図4】高さ検出機構の第1実施例の構成図である。
【図5】図4の高さ検出機構の出力信号とプローブ高さ
との関係を示す図である。
【図6】高さ検出機構の第2実施例の構成図である。
【図7】図6の高さ検出機構の出力信号とプローブ高さ
との関係を示す図である。
【図8】制御回路の一実施例の構成図である。
【図9】本発明に適用し得る信号波形の検出原理を説明
する図である。
【符号の説明】
10  被測定部 11  電気光学結晶 12  高さ検出機構 13  プローブ 14  移動機構 15  制御手段 21  ピエゾ圧電素子 29  制御回路 30  中央処理装置(CPU) 31  透明電極 32  波長選択性反射膜 40,60  レーザダイオード 41  λ/4板 43  ダイクロイックミラー 45  偏光ビームスプリッタ 46,47,65,67  光検出器 50  処理回路 64,66  ピンホール 70  演算回路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  被測定部(10)に印加される電圧に
    より発生する電界を、該被測定部(10)に近接して配
    置した電気光学結晶(11)の内部に誘起させ、その時
    に該電気光学結晶(11)内を反射往復する第1の波長
    のレーザ光の偏光状態を検出することにより、該被測定
    部(10)に印加された電圧波形を検出する信号波形測
    定装置において、前記被測定部(10)に入射されるレ
    ーザ光の光軸と平行方向に前記電気光学結晶(11)と
    一体的に移動自在に構成され、前記電気光学結晶(11
    )の前記被測定部(10)からの高さを検出すると共に
    、該電気光学結晶(11)と共にプローブ(13)を構
    成する高さ検出機構(12)と、制御信号に基づき該プ
    ローブ(13)を前記光軸と平行方向に指示された値だ
    け変位する移動機構(14)と、該高さ検出機構(12
    )からの高さ検出信号に基づき該移動機構(14)へ前
    記制御信号を出力し、該移動機構(14)を前記プロー
    ブ(13)が所定の高さ位置になるよう制御する制御手
    段(15)とを有することを特徴とする信号波形測定装
    置のプローブ高さ制御装置。
  2. 【請求項2】  前記高さ検出機構(12)は、前記第
    1の波長とは異なる第2の波長のレーザ光を発生するレ
    ーザ光源(40)と、該第2の波長のレーザ光を前記電
    気光学結晶(11)へ前記第1の波長のレーザ光と同軸
    に入射し、該電気光学結晶(11)からの該第2の波長
    の反射レーザ光を受光する光学系(41〜47)と、該
    光学系(41〜47)で受光した光量に応じた信号から
    前記高さ検出信号を出力する処理回路(50)とを有し
    、前記電気光学結晶(11)は、前記被測定部(10)
    に対向する面に前記第1の波長のレーザ光を反射し、か
    つ、前記第2の波長のレーザ光は透過させる波長選択性
    反射膜(32)が形成されると共に、該反射膜(32)
    が形成された面と反対側の面に透明電極(31)が形成
    されてなることを特徴とする請求項1記載の信号波形測
    定装置のプローブ高さ制御装置。
  3. 【請求項3】  前記高さ検出機構(12)は、前記第
    1の波長とは異なる第2の波長のレーザ光を発生するレ
    ーザ光源(60)と、該第2の波長のレーザ光を、前記
    第1の波長のレーザ光の光軸に対して傾斜して該第1の
    波長のレーザ光と共に前記電気光学結晶(11)へ入射
    し、該電気光学結晶(11)からの該第2の波長の反射
    レーザ光は結像位置からずらした場所に配設したピンホ
    ールを介して受光する光学系(61〜67,43)と、
    該光学系(61〜67,43)で受光した光量に応じた
    信号から前記高さ検出信号を出力する演算回路(70)
    とを有し、前記電気光学結晶(11)は、前記被測定部
    (10)に対向する面に前記第1の波長レーザ光を反射
    し、かつ、前記第2の波長のレーザ光は透過させる波長
    選択性反射膜(32)が形成されると共に、該反射膜(
    32)が形成された面と反対側の面に透明電極(31)
    が形成されてなることを特徴とする請求項1記載の信号
    波形測定装置のプローブ高さ制御装置。
  4. 【請求項4】  前記制御手段(15)は、初期設定時
    における前記高さ検出信号の値を基準値とし、初期設定
    以後に該高さ検出信号と該基準値との誤差に応じた信号
    を前記制御信号として出力する回路構成としたことを特
    徴とする請求項1記載の信号波形測定装置のプローブ高
    さ制御装置。
  5. 【請求項5】  前記移動機構(14)は、中央部で、
    かつ、軸方向に穴(21a)が穿設された円柱又は多角
    柱状のピエゾ圧電素子(21)であり、該ピエゾ圧電素
    子(21)は一端が前記第1の波長のレーザ光の光軸と
    平行方向に大なる距離移動する粗動機構(24)に固定
    され、他端が前記高さ検出機構(12)の一部に固定さ
    れ、前記穴(21a)に前記第1の波長のレーザ光を通
    過させる構成であることを特徴とする請求項1記載の信
    号波形測定装置のプローブ高さ制御装置。
JP3004047A 1991-01-17 1991-01-17 信号波形測定装置のプローブ高さ制御装置 Pending JPH04236377A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06213976A (ja) * 1992-10-30 1994-08-05 Internatl Business Mach Corp <Ibm> 磁気光学プローブ
JPH0829468A (ja) * 1994-07-20 1996-02-02 Nec Gumma Ltd 電磁界強度測定装置

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JPH0829468A (ja) * 1994-07-20 1996-02-02 Nec Gumma Ltd 電磁界強度測定装置

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