JP3278460B2 - 電子部品内の電気信号測定用電気光学測定装置 - Google Patents

電子部品内の電気信号測定用電気光学測定装置

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JP3278460B2 JP20810392A JP20810392A JP3278460B2 JP 3278460 B2 JP3278460 B2 JP 3278460B2 JP 20810392 A JP20810392 A JP 20810392A JP 20810392 A JP20810392 A JP 20810392A JP 3278460 B2 JP3278460 B2 JP 3278460B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子部品内の電気信号
を光学的に測定するために、パルス状光ビームを発生す
る光源と、電気光学結晶を具えるセンサと、前記光源と
前記結晶との間に配置され光ビームを測定すべき部品に
対面する前記結晶の第1表面上に光スポットに集束させ
る光学系と、前記電気光学結晶内に誘起された複屈折に
より前記結晶内で光ビームに発生した位相変化を電気信
号に変換する検出システムとを具え、前記結晶は透明支
持体手段に装着されている電気光学測定装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】上述の電気光学測定装置はエス・アオシ
マ等の論文「Non-contact picosecondelectro-optic sa
mpling utilizing semiconductor laser pulses」, SPI
E, Vol. 1155, Ultrahigh Speed and High Speed Photo
graphy, Photonicsand Videography '89, pp.499〜510,
から既知である。これに記載された測定装置は電気光学
結晶の形態のセンサを用い、これを電子部品から発する
測定すべき電気信号の近くに配置する。この電気光学結
晶は透明基板上に取り付ける。信号により発生される電
界がこの結晶の複屈折を変化する。その結果、この結晶
に供給された、例えばレーザからの光ビームが位相の変
化を生ずる。従って、前記複屈折及び従ってこの複屈折
を生じさせた電気信号をこの位相変化の測定により測定
することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この装置の感度は電気
光学結晶と測定すべき部品との間の距離に大きく依存す
る。この距離は、測定すべき部品の各点における信号に
より発生される電界が電気光学結晶の区域でできるだけ
大きくなるように、できるだけ小さくする必要がある。
しかし、測定すべき部品はその高さが不規則変化を示す
ため、前記距離を任意に小さくすることはできない。前
記引用文献「SPIE, Vol. 1155, UltrahighSpeed and Hi
gh Speed Photography, Photonics and Videography 1
989, pp.499-504 」において、電気光学結晶と測定すべ
き部品との間に比較的高い誘電率を有する媒質、好まし
くは液体媒質を介挿することにより結晶内の電界を増大
させることが提案されている。しかし、この文献では、
高い信号周波数の場合にはこの媒質の効果が不十分にな
ることを既に認識している。更に、この既知の装置で
は、特に幾何学距離又は誘電体媒質により減少される実
効距離を小さくしすぎると、測定すべき部品上の測定点
の近くの点の信号から発生する電界が電気光学結晶まで
到達してこれら漂遊電界が結晶の複屈折に影響を与え、
クロストークが発生し得る。このクロストークは特に単
位表面積当たり多数の部品を具える集積回路の測定中に
発生する。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、電気光学結晶
と測定すべき部品との間の距離を小さくする必要がな
く、クロストークを殆ど示さない電気光学測定装置を提
供する。この目的のために、本発明電気光学測定装置に
おいては、前記電気光学結晶の第1表面上に導電性の尖
端素子を設けたことを特徴とする。
【0005】この尖端素子の本質的利点は、これを測定
すべき電気信号が存在するトラック又は導体と接触させ
ると、そのトラック又は導体に存在する電圧を殆ど減衰
することなく結晶の下面に転送する点にある。更に、該
当するトラックの電圧のみを転送するため、結晶の複屈
折がこのトラックの信号のみによってほぼ決まる。この
結果、隣接するトラック上の信号間のクロストークの惧
れがほぼ除去される。結晶の下面の電圧が測定点の電圧
に等しくなるため、後述する特定の実施例により校正さ
れた測定を実行することができる。
【0006】尖端素子に対し種々の導電材料、例えばド
ープシリコン、タングステン又は金属を選択することが
できる。金属尖端素子は小寸法の反射器としても作用す
るため、検出システムが受光する光が結晶の第1表面上
の小さな光スポットから発したものとなる利点をもたら
す。この結果、与えられた環境においてこの新規な測定
装置の既に高い分解能を更に向上させることができ、或
いは光学系に課される要件を下げることができる。
【0007】尖端素子は導電ワイヤで終端するものとす
ることができる。この構成は、電気光学結晶と電子部品
上の測定すべき点との間の距離が大きくなり、クロスト
ークの惧れが更に小さくなる利点を有する。
【0008】本発明電気光学装置においては、前記支持
体手段の前記結晶に対面する部分に、前記結晶に基準電
圧を供給するための電極を設けるのが好ましい。この電
極により、前記文献「SPIE Vol. 1155, Ultrahigh Spee
d and High Speed Photography Photomics and Videogr
aphy, 1989」に開示されている特別の実施例のように、
絶対電圧測定を実行することができる。本発明装置では
この電極と導電性尖端素子との組合せにより校正された
測定を実行することができる。
【0009】この電極は支持体手段と電気光学結晶との
間に配置して結晶の上面の電圧が基準電圧に等しくなる
ようにすることができる。この場合にはこの電極を透明
にする必要がある。しかし、この電極は支持体手段の外
周面上に設け、電気光学結晶の一部分上にも延在させる
ことができる。この場合にも結晶の上面の電圧は基準電
圧によりかなり良好に決まる。
【0010】本発明電気光学測定装置の他の実施例で
は、前記基準電圧を前記検出システムの出力信号を処理
する電子処理回路の出力電圧にする。
【0011】このようにすると自動帰還が達成され、零
点測定を達成することができる。この場合には前記電極
の電圧が常に測定信号に等しくなる。このような零点測
定は測定誤りの惧れが減少する利点をもたらす。
【0012】光ビームは対物レンズ系により電気光学結
晶の下面上に最小寸法の光スポットを形成するよう集束
し、透明支持体を通過するビームが集中ビームになるよ
うにするのが好ましい。この支持体の上面が既知の装置
のように平坦である場合、この上面において追加の屈折
が生じるため、前記光スポットが大きくなり、光が金属
尖端素子の外部にも入射し、従って測定光の損失を生ず
る。これを阻止するために、本発明装置では、前記支持
体手段を、曲率中心が光ビームの主光線と結晶の第1表
面との交点に位置する球の扇形部分の形に形成した透明
材料の扇形素子で構成する。このような扇形素子を使用
するとアーチファクト像の形成が阻止されるため、光ス
ポットの大きさは前記光学系の光学的品質によってのみ
決まる。
【0013】光学系が対物レンズ系を具えている本発明
測定装置の他の実施例では、前記支持体手段を対物レン
ズ系に固着する。このようにするとコンパクトな測定装
置が得られる。
【0014】本発明測定装置の変形例では、前記支持体
手段を前記光源に対面する入射面を有すると共に前記電
気光学結晶に接続された射出面を有する光ファイバで構
成する。
【0015】この光ファイバは測定光を導き、測定光を
周囲の影響から保護する。複屈折による測定ビームの偏
光変化を測定する場合には、このファイバは偏光維持フ
ァイバとするのが好ましい。
【0016】本発明測定装置の更に他の実施例では、前
記支持体手段をxyzマニピュレータに固着する。この
場合、結晶を部品上の測定すべきトラックに精密に整列
させることができる。
【0017】本発明装置の更に他の実施例では、前記光
源と前記センサとの間のビーム通路内に部分透明素子を
配置し、これにより前記光源からのビームを前記電気光
学結晶に向かう測定ビームと基準反射器に向かう参照ビ
ームとに分離すると共に反射後の参照ビームと測定ビー
ムとを合成するようにする。この場合、測定ビームに生
じた位相シフトを干渉計により測定することができる。
【0018】本発明測定装置の更に他の実施例では、前
記部分透明素子と前記電気光学結晶との間のビーム通路
及び前記部分透明素子と前記参照反射器との間のビーム
通路の少なくとも一方に光ファイバを配置する。このよ
うにすると、ビームが周囲の影響を殆ど受けない。更
に、参照ビームが伝搬する光ファイバの長さと測定ビー
ムが伝搬する光ファイバの長さを等しくすると、これら
光ファイバが光ビームに与える影響も除去される。パル
ス状光ビームを使用する場合には、これらファイバの長
さを数ミリメートル以内で等しくして、測定パルスと参
照パルスが検出システムに同時に、又はほぼ同時に到達
するようにする必要がある。このようなファイバの使用
は測定装置の設計に大きな自由度を与える。
【0019】測定装置で利用する電気光学効果は極めて
小さい効果であるため、比較的高い信号レベルを有する
信号の小さな変化を測定する必要がある。これがため、
この装置では測定信号をテスト信号の周波数から十分に
離れた固定周波数で変調するのが好ましい。簡単である
ために魅力的な変調方法を実行する本発明装置の実施例
では、回転可能なλ/2板を前記電気光学結晶へ入射す
るビームの通路内に配置する。ここでλは光ビームの波
長である。
【0020】結晶に入射するビームの偏光方向がこのλ
/2板の回転により回転されるため、ダイナミック測定
が得られる。λ/2板は偏光方向を角周波数の2倍で回
転させ、この板が順方向測定ビームの通路のみならず反
射測定ビームの通路にも配置されている場合には角周波
数の4倍で偏光方向の回転が生じるため、変調周波数は
λ/2板の回転周波数の4倍になる。この結果、この方
法は角速度に等しい周波数又は角速度の2倍に等しい周
波数の妨害を受けなくなる。
【0021】電子部品に供給する周期的テスト信号の周
期より数桁短いパルス持続時間のパルスレーザビームを
用いると共に、順次のレーザパルスの発生瞬時をテスト
信号の周期に対し少しづつずらせることにより、部品上
の該当する位置における信号の時間的変化、換言すれば
波形を決定することができる。この方法はサンプリング
法として知られており、前記文献「SPIE, Vol. 1155, U
ltrahigh Speed and High Speed Photography, Photoni
cs and Videography '89, pp.499〜510 」に開示されて
いる。
【0022】この既知のサンプリング法では、各レーザ
パルス中に測定された電子部品の一点における、信号の
値を零値、即ちレーザパルスが存在しないタイムインタ
ーバル中の検出信号の値と比較する。従って、一種のD
C測定を行っている。この方法は、測定信号が測定シス
テムのドリフトに影響され易い欠点を有する。このドリ
フトは電子処理回路のセッティングにおけるドリフト及
び特に電気光学測定装置の場合には光学部品又は電気光
学結晶の光学特性の、例えば温度変化による変化により
発生し得る。
【0023】本発明は、最適な測定結果を得るために、
上述した電気光学測定装置において、更に、測定すべき
部品に周期的に変化する入力信号(SI)を供給する信
号発生器(DC)と、前記信号発生器の出力端子に接続
されトリガパルスを発生するプログラマブル遅延発生器
(DG)と、該遅延発生器に接続され且つ変調信号源
(FG)からの、周期的入力信号(SI)の周波数より
低い周波数を有する周期的変調信号により駆動される遅
延変調器(DM)と、該遅延変調器に接続された放射源
駆動回路(LD)とを具え、該駆動回路に周期的変調信
号の各周期ごとに、周期的変調信号の第1の半周期中及
び第2の半周期中において周期的入力信号に対しそれぞ
れ第1及び第2の位相関係を示す複数のパルスを供給
し、前記変調信号源を検出信号を処理する回路(AM,
IM)にも接続した構成にする。
【0024】この場合には、前記放射源が複数の放射パ
ルス系列を連続的に出力するよう制御され、各パルス系
列が2つのサブ系列から成り、その第1サブ系列のパル
スが周期的テスト信号に対し一定の位相関係を示すと共
にその第2サブ系列のパルスがその第1サブ系列のパル
スに対し一定の位相シフトを示し、且つ順次の各パルス
系列の第2サブ系列のパルスがその前のパルス系列の第
2サブ系列のパルスに対し位相シフトを示すものとなる
ようにし、各パルス系列に対しその第1及び第2パルス
系列のパルス中に得られた検出信号が互いに比較されて
各パルス系列に対し一つの測定信号値が得られるように
する。
【0025】この構成によれば、サンプリングパルスが
測定すべき信号の周波数より数桁低い周波数で追加の変
調を受ける。周期的テスト信号に対し可変の位相関係を
示すサンプリングパルス中に測定された測定信号の値が
周期的テスト信号に対し固定の位相関係を示すサンプリ
ングパルス中に測定された信号値(基準として作用す
る)と比較される。多数の測定を測定信号の周期中に実
行し、平均値を決定すれば、極めて高信頼度の測定信号
が得られる。
【0026】
【実施例】図面を参照して本発明を実施例につき詳細に
説明する。図1に示す電子−光学測定装置1は本発明の
一実施例であって、電気光学結晶3の形態のセンサを具
える。このような結晶の複屈折は結晶に加わる電界によ
り変化する。結晶3は検査又は測定すべき物体にできる
だけ近づけて位置させる。この物体は多数の導体7を有
する半導体体(IC)5又はプリント回路板(PCB)
とすることができる。この場合、導体又はトラックを伝
搬する電気信号は結晶を横切る局部的電界を発生し、従
って結晶の複屈折を変化させる。従って、この電気信号
を、この電気信号の値に直線的に依存する屈折率の変化
に基づいて測定することができる。
【0027】複屈折の変化は、結晶に供給した光ビーム
の位相の変化の測定により測定することができる。光源
9から発するこの光ビームは例えば直線偏光ビームとす
ることができる。前記位相変化は種々の方法で測定する
ことができる。第1の方法は、結晶内に2つの伝播モー
ドが生じ、両モードに従って伝搬する2つのビーム成分
間に位相差が生ずる事実を利用する。第2の方法は一方
のモードに従って伝搬する測定ビームと結晶外を伝搬す
る参照ビームとの位相差を測定するものである。
【0028】図1に示す装置では、光源9により供給さ
れる発散ビームをコリメータレンズ60により平行ビー
ムに変換する。このビームは偏光子61に入射し、この
偏光子は電界内に位置する電気光学結晶3の主軸に対し
45゜の角度をなす偏光方向を有する直線偏光ビーム成
分11を透過する。ビーム11の偏光方向は矢印11′
で示し、結晶3の主軸の方向は矢印6′で示してある。
ビーム11の偏光方向を結晶3に合わせるためにビーム
11の光路内にλ/2波長板10を選択的に配置するこ
とができる(ここでλは光の波長である)。
【0029】次にビーム11は偏光−ニュートラルビー
ムスプリッタ21を経て鏡12に到達し、次いで対物レ
ンズ系13(単レンズ素子で略図示してある)に到達す
る。対物レンズ系13はビーム11を結晶3の下面上に
光スポット15に集束する。0.6 の開口数を有する50
xの対物レンズを使用すると、スポット15は1〜2μ
m の直径になる。結晶3の屈折率と周囲の空気の屈折率
との差のためにビーム11はこの区域で少なくとも部分
的に反射する。この反射は、例えば前記引用文献に記載
されているように、表面17上に反射層17′を設ける
ことにより増強することができる。反射されたビーム1
9は再び結晶3及び対物レンズ系13を通り、鏡12で
再び反射され、次いでビームスプリッタ21(例えば半
透鏡)を経て光感知検出システム23に到達する。
【0030】電気信号の測定と同時に部品5の観察を行
い得るようにするのが望ましい場合には、測定装置1を
可視観察システム2に接続することができる。この場合
には部品5の照明に必要な可視光源65から発する光ビ
ーム2aをビーム分離素子21′、例えば半透鏡を経て
部品5の方向に送出する。この場合、鏡12は波長選択
素子と置き替えて、光ビーム2aは部品5へ透過し、反
射後に観察システム2に戻り、結晶3で反射されたビー
ム19は検出システム23の方向にほぼ完全に伝搬する
ようにする。対物系13は光源65をレーザ光の測定点
の区域に光スポットに結像する。この測定点及びその周
囲を観察者が接眼鏡67により観察することができる。
【0031】結晶3は複屈折のために2つの伝搬モード
を有し、この結晶に入射するビームはそれぞれのモード
と関連する成分に分かれる。これらの成分は結晶中を異
なる光学距離進むため、出射ビーム19の成分は位相差
を示す。測定すべき電気信号に依存するこの位相差を決
定する一つの方法は「Integrated Circuit Diagnostic
Tools: Underlying Physics and Applications」, Phli
ps Journal Reserch,Vol. 44, No. 213, 1989, pp 295-
327、特にセクション2.4: “Electro-opticSampling"
に記載されている。
【0032】検出システム23は、図2aに示すように
λ/4板14、ウォラストンプリズム16、2個の光感
知検出器18a,18b及び差動増幅器30で構成する
ことができる。λ/4板14のc軸を結晶3の主軸に平
行に延在させて、両成分の位相差を一定の量λ/2だけ
増大させるのが好ましい。このようにすると、測定の零
点が位相差の関数である強度差を表わす曲線に沿ってシ
フトしてこの零点がこの曲線の最大勾配のスロープの中
間に位置するようになる。この結果として、小さな位相
差が検出器の検出強度に比較的大きな差を生じ、装置の
感度が最大になる。
【0033】ウォラストンプリズム16はビーム19′
を互いに直交する偏光方向を有する2つのサブビーム1
9a,19bに分割し、両サブビーム間の強度分布はビ
ーム19′の偏光状態により決まる。サブビーム19a
及び19bは別々の検出器18a及び18bにより受光
される。サブビーム19a及びサブビーム19bの強度
にそれぞれ比例する検出器18a及び18bの出力信号
Sa及びSbは差動増幅器30の入力端子に供給され、
この増幅器の出力信号S30は部品5の導体7の一つを流
れる測定すべき電気信号に比例するものとなる。この導
体が信号を流さない場合には出力信号S30は零になる。
【0034】検出システム内のλ/4板14は偏向子6
1とビームスプリッタ21との間のλ/4板62と置き
替えることもできる。この場合、電気光学結晶3に入射
するビームは円偏光になり、結晶の向きに影響されなく
なる。ビーム成分間の上述したπ/2の一定の位相シフ
トを達成するためには、ウォラストンプリズム16を検
出器18a及び18bと一緒に図1のオリジナル配置に
対し回転させるのが好ましい。
【0035】測定すべき部品及び結晶を相対的に移動さ
せると、測定を部品の任意所望の点で行うことができ、
部品5の局部的動作特性及び欠陥を検出することがで
き、この目的のために部品5を例えば2方向に移動し得
るテーブル上に配置することができる。
【0036】図2bは検出システム23の他の実施例を
示す。本例ではウォラストンプリズム16を、分析すべ
きビームを2つのサブビームに分割する偏光ビームスプ
リッタ20と置き替え、各サブビームを検出器22a,
22bにより受光させる。両検出器の信号を差動増幅器
30に供給する。
【0037】検出システム23には破線で示す補正板4
0(図2a)も含めて電気光学結晶の固有の複屈折、即
ち無電界状態でこの結晶が示す複屈折を補正することも
できる。このような補正板40は、結晶3が例えばLiTa
O3結晶である場合には、ビーム19の成分間に、この結
晶の固有の複屈折により生ずる位相差に等しいが反対極
性の位相差を導入する複屈折素子で形成することができ
る。
【0038】電気光学結晶に誘起される複屈折の大きさ
は主として結晶材料の選択により決まる。前記引用文献
「Phlips Journal Reserch Vol.44, 1989 」第295 〜32
7 から既知のように、ここに記載する測定には2種類の
電気光学結晶、即ちいわゆる縦幾何形状を有する結晶及
びいわゆる横幾何形状を有する結晶を用いることができ
る。縦幾何形状を有する結晶では、結晶3に入射する光
ビームの伝搬方向に平行な電界成分のみが結晶3の光学
特性に影響を及ぼす。適度の効果を得るためには、電界
の印加時に複屈折性になる電気光学材料を選択する必要
があり、この結晶は光ビームに平行に延在しない光軸を
有する。この条件のために縦幾何形状の実現可能な結晶
の数は制限されるが、立方対称性を示す材料、例えばGa
As及びBi12SiO20(BSO)が特に好適である。これらの結晶
のいくつか、例えばBSO では電気光学効果が弱いにもか
かわらず、このような立方対称材料は、固有の複屈折を
生ぜず、従って温度変化による複屈折の変化も生じない
利点をもたらす。従ってこれらの現象の補正の必要がな
くなり、検出システム23内の補正板40を省略するこ
とができる。横幾何形状を有する結晶では光ビーム11
に垂直に延在する電界効果成分が作用する。この場合に
は結晶の光軸を光ビーム11に垂直な平面内に位置させ
る必要がある。この結晶の一例はLiTaO3である。この結
晶は無電界時に一軸性であり、その光学特性は光軸に沿
う電界成分により主として決まる。ここに記載する種々
の用途に対しては、縦幾何形状を有する結晶の方が好ま
しい。これは、横幾何形状の場合には隣接トラック7間
のクロストークの問題が一層顕著になるためである。こ
れに対し、縦幾何形状の場合には主として該当するトラ
ック上方の電界が測定されるためクロストークが少なく
なる。
【0039】光源9としては前述したようにレーザを使
用することができる。一例では前記のエス・アオシマ等
の文献からも既知のように半導体レーザを用いることが
でき、これはコンパクトである利点をもたらす。他の例
では、気体レーザ、液体レーザ又は固体レーザを用いる
ことができる。使用するレーザの波長は使用する電気光
学結晶3の波長透過範囲により決める。
【0040】本発明による新規な測定プローブを使用す
れば測定の質を多くの点で改善し得ると共に新しい測定
方法の使用が可能になる。図3a及び3bは本発明測定
プローブの2つの実施例を示す。既知の測定プローブと
同様に、透明な導電層27を電気光学結晶3の上面25
上に設けることができる。導電層27は支持体手段29
の外周面上の導電層27′に電気的に接続する。電極と
して作用するこの層27は例えば酸化インジウム錫で形
成することができ、透明支持体手段29の下面にスパッ
タリングにより設けることができる。電極27′には基
準電圧Vref を与える。この基準電圧は零ボルトにする
ことができ、即ちこの電極を接地することができる。こ
の場合、結晶3間の電界は測定すべき電気信号により発
生される電界により決まる。電極27′を電圧源31に
接続して検出すべき信号を固定の基準電圧に対し測定す
ることもできる。
【0041】図3bは透明電極27のない測定プローブ
の例を示す。測定プローブの慣例の寸法では外周面電極
27′のみを用いて電気光学結晶3の上面25上の電位
を基準電圧Vref に十分に規定することができ、これは
電極27′を図3bに示すように結晶の外周面の一部分
上にも延在させる場合に確実になる。
【0042】電圧源31は矢印32で示すように可調整
にするのが好ましい。本発明では、基準電圧を測定され
た検出信号に基づいて調整することができ、換言すれば
帰還制御を適用し得る。この場合には、信号S30(図
2)が零になるように可制御基準電圧Vref,c を電極2
7に供給することができる。この場合には最早結晶3間
に電界が存在しなくなり、結晶3の下面17の電圧がそ
の上面25の基準電圧に等しくなる。Vref,c の値は計
器28により測定でき、この値が測定すべき信号の値の
測定値になる。
【0043】測定装置1の分解能は光学的分解能によっ
て制限されるのみならず、導体7の電気信号により発生
される電界の広がりによっても制限される。結晶3の複
屈折は所定の瞬時における測定点の信号の電界のみなら
ず、隣接導体又は測定点における信号の電界により影響
され得るので、信号間のクロストークを発生し得る。こ
の影響は、部品5の表面が不規則で、結晶の下面と部品
との間の距離が変化する場合に一層大きくなる。
【0044】「Electro-optic sampling using an exte
rnal GaAs probe tip 」エム・シナガワ及びティー・ナ
ガツマ著、Electronics Letters, August 1990, Vol. 2
6,No. 17, pp 1341-1343から既知のように、結晶3を円
錐形にすることにより、クロストークの惧れを低減し得
るのみならず、高さ変化を示す部品又は回路上の種々の
点に適切にアクセスすることができるようになる。更
に、センサの重量も減少するため、回路の機械的負荷も
減少する。この引用文献では100μm の尖端径を用い
ている。改善した成形技術を用いることにより、本発明
装置では円錐センサの頂点の直径を25μm にすること
ができる。
【0045】校正済み振幅測定を実行するのに好適であ
って、従ってクロストークの惧れが著しく小さい本発明
による測定装置では、電気光学結晶3(円錐形であって
もなくてもよい)の下面17に、図3a及び3bに37
で示す導電性尖端素子を設ける。この尖端素子37を測
定すべき導体7に接触させると、結晶3の下面17の電
圧はこの導体7の電気信号により直接決まるため、隣接
導体の信号の影響は強く低減される。更に、この場合に
は測定される信号S30は測定すべき信号と直接関連する
ため校正が不要になる。
【0046】集積回路5の上面に存在する絶縁層のため
に導電性尖端素子37を測定すべき導体7に接触させる
ことができない場合には、尖端素子37と導体7との距
離をこの導体と隣接導体との距離より小さくすることに
より十分なクロストークの低減を達成することができ
る。
【0047】尖端素子はドープシリコン、タングステン
又は金属のような種々の導電材料で形成することができ
る。タングステンの利点は機械的強度が高い点にある。
タングステンは反射性でないため、タングステン尖端素
子を用いるときは結晶3の下面上に反射膜を設けるべき
である。
【0048】金属尖端素子37の大きな利点は、尖端素
子自体が反射性であるため結晶3の下面上に反射層1
7′を設ける必要がない点にある。更に、この場合には
金属尖端素子37のみがビームを反射するため、反射ビ
ーム19が発する光スポットの有効サイズが金属尖端素
子37の底面の直径(例えば2μm )により決り、原則
として光学結像系に課される要件が緩和される。
【0049】しかし、有効な光をできるだけ効率良く使
用するために、本発明においては光スポット15をでき
るだけ小さくする。光ビーム11を適切な対物レンズ系
13により小さな光スポット、好ましくは1μm 程度の
直径を有する回折限界光スポットに集束させることがで
きても、慣例の支持体手段29(図1)を使用する場合
には支持体の入射面において追加の屈折が生じ、この屈
折が測定ビーム11に収差を与え、光スポット15を拡
大する。本発明ではこのスポットの拡大を、図3aに示
すように支持体手段29に特別の形状を与えることによ
り阻止する。このために支持体手段29は、測定ビーム
11の主光線が射突する結晶3の下面17の位置を曲率
中心とする球の扇形部分として形成する。この形状の結
果としてビーム11の全光線が支持体手段29の入射面
36で屈折することなく入射し、この表面からの反射が
最少になる。支持体手段の材料(例えばガラス)、電極
27及び電気光学結晶3の屈折率を合致させることによ
りこれらの3つの素子間の界面で生ずる反射を最少にす
ることができる。
【0050】扇形支持体手段29は対物レンズ系13に
装着することができる。図3cは電気光学結晶3の光導
性支持体手段29の第2の実施例を示し、これによれば
最小寸法の光スポット15を得ることができると共に測
定光を周囲の影響から保護することができる。この手段
29はコア32と円錐状のシース32′を有する光ファ
イバから成り、光源(図示せず)からの光を既知のよう
に入結合光学系(図示せず)を経てこのファイバに供給
する。結晶3の複屈折をこれによる直線偏光ビームの偏
光変化に基づいて決定する場合には、偏光状態を維持す
るファイバを用いてファイバ29内を伝搬する光の偏光
状態の影響を除去するのが好ましい。電気光学結晶3が
円錐形である場合には、ファイバ29から出るビーム1
1が電気光学材料と周囲媒体(例えば空気)との境界で
の全反射のために尖端素子37に集中される。必要に応
じ、ファイバ29を電極27と連続する金属層35によ
り完全に又は部分的に被覆し、これに基準電圧を供給す
ることができる。
【0051】図3aに示す扇形支持体手段29並びに図
3cに示すファイバ形支持体手段29は、図4にキャリ
ア手段29につき示すように、X,Y,Zマニピュレー
タ59に装着することができる。このマニピュレータに
よりセンサを3方向に微調整することができる。
【0052】結晶の複屈折を決定する他の可能な方法
は、電気光学結晶と関連する2つの伝搬モードの一方に
従って伝搬する測定ビームに生ずるこの結晶による位相
シフトを測定するものである。この位相シフトは干渉計
により測定することができる。図5はこの測定方法を用
いる装置の第1の実施例を示す。レーザ源9により供給
されるビームbをビームスプリッタ12により測定ビー
ムbm と参照ビームbrとに分割する。測定ビームbm
を鏡21及び対物レンズ系13を経て電気光学結晶3の
下面に集束させる。反射測定ビームは同一通路を逆方向
に進み、測定ビームの一部分がスプリッタ12を経て検
出器23に到達し、レンズ63により検出器23上に集
束される。
【0053】ビームスプリッタ12により分割された参
照ビームbr は、例えばレンズ42とその焦点に配置さ
れた鏡49から成るキャッツアイとして構成した反射器
41に入射させる。鏡49で反射されたビームをビーム
スプリッタ12により反射測定ビームと合成し、一緒に
検出器23に供給し、ここで測定ビームと参照ビームと
を干渉させる。電気光学結晶に電界が印加されていない
場合に、測定ビームと参照ビームの光路長、即ち各ビー
ムが伝搬する媒質の幾何寸法長とその屈折率との積がλ
/4+n・λ/2だけ相違し(nは整数)、両ビーム間
の位相差がπ/2ラジアンに等しくなるようにする。こ
のようにすると、図1につき述べたように、この測定装
置の感度も最大になる。
【0054】電気光学結晶の屈折率が変化すると、測定
ビームの位相が参照ビームの位相に対しシフトし、検出
器23上の光強度が両ビームの干渉により変化する。
【0055】図5に示す測定装置1の原理は図6に示す
ように光ファイバにより実現するのが好ましい。測定ビ
ームbm を支持体手段29(本例では測定ファイバ)に
より導き、参照ビームbr を参照ファイバ31により導
く。レンズ45及び46によりできるだけ多量の光をフ
ァイバ29及び31に結合させる。測定ビームと参照ビ
ームはそれぞれファイバ29及び31に供給されるため
これらビームは周囲の影響を殆ど受けない。ファイバの
使用により測定装置の設計に大きな自由度が与えられる
利点も得られる。
【0056】上述した種類の測定装置は、例えばトラン
ジスタ又は集積回路又はPCBが所望の動作を示すか否
かをステトするのに用いることができる。更に、このよ
うな装置は回路における不所望な遅延をトレースするの
に使用できると共に回路を流れる信号の行動を分析する
のに使用することもできる。
【0057】電気光学結晶に生ずる効果の大きさは通常
小さいため、いわゆるダイナミック検出方法を使用する
のが好ましい。これは、測定すべき信号と無関係の追加
の変調を測定信号に与えるものである。このようなダイ
ナミック検出は、測定結果が、例えば温度変化による電
子処理回路のドリフト、レーサドリフト又は光学素子の
特性の変化にほぼ影響されなくなる利点をもたらす。
【0058】ダイナミック検出は種々の方法、例えば測
定すべき部品に供給するテスト信号を変調し、検出信号
とテスト信号を同期検波することにより実現することが
できる。
【0059】本発明では、ダイナミック検出を結晶に入
射するビームの偏光状態を変調することにより達成する
ことができる。これは、このビームの通路内に配置した
回転λ/2板により達成することができる。板14′の
連続回転はこの板から出るビームの偏光方向を固定の周
波数、即ちこの板の回転周波数の2倍の周波数で回転さ
せる。従って、サブビーム19a及び19b間の強度分
布及び従って差動増幅器30の出力信号S30も周期的に
変化する。
【0060】回転λ/2板は単にビーム11の通路内に
配置することができる(図1)。しかし、この板63
は、ビーム11の偏光方向を結晶3に整合させるための
前述のλ/2板10の位置に配置するのが好ましい。こ
の場合検出測定ビームの偏光方向は板63の角度周波数
の4倍で回転される。図1にこの回転方向を矢印64で
示してある。ビーム11の偏光方向を板63の零位置の
調整により結晶に整合させてこの板が板10の機能もな
すようにすることができる。
【0061】図7に示すように、検出信号S30を同期検
波回路43に供給する。この検波回路は位置検出システ
ム45からの信号S45も受信し、信号S30を信号S45
用いて復調し、物体の測定点の信号のみに依存する値を
有する信号S30を形成する。位置検出システム45は板
14の回転周波数の2倍に等しい周波数を有する周期信
号を出力し、この信号は板14を回転するモータ(図示
せず)を駆動する制御信号から取り出すことができる。
この位置検出システム45は、例えば図7に示すよう
に、補助ビーム51を発生する補助光源50と、この光
源からのビームの直線偏光成分を通す偏光子52と、フ
ォトダイオードが好ましい補助検出器53とで構成する
ことができる。ビーム51は光源(図1)から取り出す
こともできる。λ/2板の回転時に、この検出器は周期
的正弦波信号S45を出力する。光学的位置検出システム
の代わりに、誘導性又は容量性位置位置検出シテスムを
用いることもできる。
【0062】測定すべき部品の一点における電気信号の
時間的変化、即ち波形を決定するにはサンプリング測定
を実行する必要がある。この目的のためには、パルス状
測定ビームを用いるのが好ましい。上述した電気光学測
定装置においては、この目的のために光源9をパルスレ
ーザとし、パルスの持続時間はテスト信号の周期より相
当短くし、順次のパルスの開始瞬時がテスト信号の関連
する周期に対し増大する遅延を示すようにする。パルス
持続時間が電気光学結晶の応答時間より大きい場合に
は、パルス持続時間により時間分解能が決まる。パルス
持続時間は数10マイクロ秒程度にすることができる。
このようなサンプリング方法は前記の引用文献「Integr
ated Circuit Diagnostic Tools 」, Philips J. Res.
41(1989),pp307-312に開示されている。
【0063】サンプリング方法として時間遅延変調を用
いることにより上述した電気光学装置により最適な測定
結果を得ることができる。図8は時間遅延変調方法を使
用し得る本発明による装置の一実施例を示し、図9a,
9b及び9cはこの新規な方法の原理を使用する信号に
基づいて説明するものである。本装置は測定すべき電子
部品5に入力又はテスト信号SI、例えば10MHzの
周波数を有する矩形波信号を供給する駆動回路DCを具
える。この駆動回路DCはプログラマブル遅延発生器D
GにトリガパルスTPも供給する。この発生器の後段に
遅延変調器DMを接続する。この遅延変調器は周波数発
生器FGの例えば2〜20KHzの範囲内の固定の周波
数f1 で動作する。この遅延変調器への変調信号MSを
図9bに示し、図9aは入力信号SIを示す。遅延発生
器DGは遅延したトリガパルスTPd 及び遅延してない
トリガ信号TPn をそれぞれ出力する第1及び第2出力
端子を有する。遅延変調器DMは変調信号MSの第1の
半周器MS1 中に瞬時T0 にある非遅延トリガパルスT
n を通し、第2の半周器MS2 中に瞬時T1 にある遅
延トリガパルスTPd を通す。図9bは変調信号MSの
一周期の一部分を示すだけである点に注意されたい。
【0064】光源9は、遅延変調器DMの出力端子に接
続されたレーザ駆動回路LDを経て、例えば10MHz
の周波数を有する外部信号により制御し得るダイオード
レーザとすることができる。この場合、信号SIの周期
ごとにダイオードレーザは1つのレーザパルスLP(図
9c)を出力し、このレーザパルスLPは変調信号MS
の第1半周期中は固定瞬時T0 に発生し、第2半周期中
は遅延発生器DGにより調整し得る瞬時T1 に発生す
る。
【0065】レーザパルスは、図8にブロック80で略
図示しその詳細は図1に示す電気光学測定装置内を進行
する。検出システムの出力信号をいわゆるロックイン増
幅器AMに供給し、2つの検出器18a及び18bを用
いるときは、差動入力端子を有するロックイン増幅器を
用い、これに変調信号MSを供給すると共にその出力端
子を回路I−Mの入力端子に接続する。
【0066】この回路I−Mにおいて検出信号を積分す
る。好適な帰還測定法又は零点測定法ではこの回路I−
Mの出力信号を電極27に帰還して基準電圧として使用
する。回路I−Mにおいて、検出信号を更に信号MSの
変調周波数を用いて零レベルと測定レベルとの間で変調
する。検出器18a及び18bの信号が等しいとき、作
動増幅器AMの出力信号は零であり、積分器の出力信号
は一定になる。信号SIが瞬時T0 において零の場合に
は積分器の出力電圧が瞬時T1 における信号SIの目安
となる。信号SIが瞬時T0 において零と異なる値を有
する場合には、積分器の出力信号の零レベルがシフトす
る。この信号の振幅は、零点測定方法を使用するために
依然として校正されたままになる。
【0067】瞬時T1 における信号の測定は変調信号M
Sの半周期SM2 内の多数のレーザパルスにより多数回
実行される。このパルス数は、例えば信号SIの周波数
が10MHzであり且つ変調信号MSの周波数が10K
Hzである場合には1000になる。このような多数の
測定値を平均すると高信頼度の測定信号が瞬時T1 に得
られる。この測定信号を瞬時T0 における周波数の測定
値の平均信号と比較する。
【0068】このようにして第1の瞬時T1 における第
1の平均値測定の実行後に、遅延発生器DGの遅延が僅
かに、例えば200ピコ秒変化し、第2の瞬時T1 にお
いて第2の平均値測定が実行される。従って、例えば5
0ピコ秒の短持続時間のレーザパルスを用いることによ
り電子部品5の一測定点における周期信号の一周期をサ
ンプルすることができる。
【0069】図10は8μm の幅を有するトラックに対
する斯る測定の結果を示すものである。この図では遅延
Tdを水平方向にナノ秒単位でプロットし、測定信号S
30を垂直方向にプロットしてある。曲線C1, C2 及び
3 はそれぞれ5V,2V及び1Vの信号SIの振幅と
関連するものであり、レーザパルスのくり返し周波数は
10MHzである。
【0070】図8に示す装置は遅延発生器DGの遅延T
dをプログラムすると共に、積分器の出力信号を測定し
記憶し且つ波形表示用表示装置MOを制御するコンピュ
ータCOも具えている。
【0071】図8に示す装置では、電極27の電圧が時
間遅延変調と同期して変調される。これは、入力信号S
Iが変調される場合にも成立する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明電気光学測定装置の一実施例を示す図
である。
【図2】 aは図1に示す測定装置に用いるのに好適な
検出システムの一実施例を示す図であり、bはaに示す
検出システムの変形例を示す図である。
【図3】 a,b及びcは本発明測定装置に使用するの
に好適な測定プローブの第1,第2及び第3の実施例を
示す図である。
【図4】 図3aに示す測定プローブをx,y,zマニ
ピュレータに固定した実施例を示す図である。
【図5】 位相変化を干渉計により測定するようにした
本発明測定装置の第1の実施例を示す図である。
【図6】 位相変化を干渉計により測定するようにした
本発明測定装置の第2の実施例を示す図である。
【図7】 ダイナミック検出を実行するようにした測定
装置の一実施例に用いるのに好適な位置検出システムの
一実施例を示す図である。
【図8】 サンプリング法を用いる本発明測定装置の一
実施例を示す図である。
【図9】 図8に示す測定装置の動作説明用波形図であ
る。
【図10】 図8に示す測定装置による測定結果を示す
図である。
【符号の説明】
1 電気光学測定装置 3 電気光学結晶 5 測定すべき電子部品 7 電気導体又はトラック 8 センサ 9 光源 11 光ビーム 15 光スポット 19 反射光ビーム 23 光感知検出システム 16 ウォラストンプリズム 18a,18b 光検出器 20 偏光ビームスプリッタ 22a,22b 光検出器 29 透明支持体手段 27 透明電極 27′ 電極 30 差動増幅器 31 電圧源 32,32′ 光ファイバ 37 導電性尖端素子 41 反射器 bm 測定ビーム br 参照ビーム 43 同期検出回路 45 位置検出システム DC テスト信号発生駆動回路 DG プログラマブル遅延発生器 DM 遅延変調器 f1 周波数発生器 LD レーザ駆動回路 AM ロックイン増幅器 I−M 積分−変調回路 CD コンピュータ MO 表示装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (73)特許権者 590000248 Groenewoudseweg 1, 5621 BA Eindhoven, T he Netherlands (72)発明者 ヨリス ヤン フレヘン オランダ国 5621 ベーアー アインド ーフェン フルーネヴァウツウェッハ 1 (72)発明者 フェルト ウィム ホーフト オランダ国 5621 ベーアー アインド ーフェン フルーネヴァウツウェッハ 1 (56)参考文献 特開 昭63−196863(JP,A) 特開 昭63−315961(JP,A) 特開 平2−259472(JP,A) 特開 平1−110743(JP,A) 特開 平2−238376(JP,A) 特開 昭63−305258(JP,A) 特開 平2−186282(JP,A) 特開 平2−138886(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01R 31/302 H01L 21/66

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子部品内の電気信号を光学的に測定す
    るために、光ビームを発生する光源と、電気光学結晶を
    具えるセンサと、前記光源と前記結晶との間に配置され
    光ビームを測定すべき電子部品に対面する前記結晶の第
    1表面上に光スポットに集束させる光学系と、前記電気
    光学結晶内に誘起された複屈折により前記結晶内で光ビ
    ームに発生した位相変化を電気信号に変換する検出シス
    テムとを具え、前記結晶は透明支持体手段に装着され、
    該透明支持手段が前記電気光学結晶への光ビーム及び前
    記光学結晶からの光ビームを案内するよう構成されてい
    る電気光学測定装置において、底面の反対側に尖端を有
    する導電性の円錐形素子がその底面で前記電気光学結晶
    の第1表面上に配置され、該円錐形素子の光ビームの伝
    播方向の寸法が前記電気光学結晶の同寸法以下であるこ
    とを特徴とする電気光学測定装置。
  2. 【請求項2】 前記支持体手段の前記結晶に対面する部
    分に、前記結晶に基準電圧を供給するための電極を設け
    たことを特徴とする請求項1に記載の装置。
  3. 【請求項3】 前記基準電圧が前記検出システムの出力
    信号を処理する電子処理回路の出力電圧であることを特
    徴とする請求項2記載の装置。
  4. 【請求項4】 前記支持体手段を、曲率中心が光ビーム
    の主光線と結晶の第1表面との交点に位置する球の扇形
    部分の形に形成した透明材料の扇形素子で構成したこと
    を特徴とする請求項1又は2記載の装置。
  5. 【請求項5】 前記光学系が対物レンズ系を含み、前記
    支持体手段をこの対物レンズ系に固定したことを特徴と
    する請求項1,2又は4記載の装置。
  6. 【請求項6】 前記支持体手段を前記光源に対面する入
    射面を有すると共に前記電気光学結晶に接続された射出
    面を有する光ファイバで構成したことを特徴とする請求
    項1又は2記載の装置。
  7. 【請求項7】 前記支持体手段をxyzマニピュレータ
    に固定したことを特徴とする請求項4又は6記載の装
    置。
  8. 【請求項8】 前記光源と前記センサとの間のビーム通
    路内に部分透明素子を配置し、これにより前記光源から
    のビームを前記電気光学結晶に向かう測定ビームと基準
    反射器に向かう参照ビームとに分離すると共に反射後の
    参照ビームと測定ビームとを合成するようにしたことを
    特徴とする請求項1〜7の何れかに記載の装置。
  9. 【請求項9】 前記部分透明素子と前記電気光学結晶と
    の間のビーム通路及び前記部分透明素子と前記参照反射
    器との間のビーム通路の少なくとも一方に光ファイバを
    配置したことを特徴とする請求項8記載の装置。
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