JP3283660B2 - 電圧測定装置 - Google Patents

電圧測定装置

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JP3283660B2
JP3283660B2 JP26255593A JP26255593A JP3283660B2 JP 3283660 B2 JP3283660 B2 JP 3283660B2 JP 26255593 A JP26255593 A JP 26255593A JP 26255593 A JP26255593 A JP 26255593A JP 3283660 B2 JP3283660 B2 JP 3283660B2
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卓也 中村
伊助 平野
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被測定対象の局部に与
えられている微少な電圧を検出する電圧測定装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】被測定対象の局部における電圧変化を検
出してこの部分に印加されている微小電圧信号を測定す
る方法として、電気光学材料からなるE−Oプローブを
用いる方法がある。具体的には、被測定対象の局部に近
接して配置したE−Oプローブ中に形成される電界変化
に起因する電気光学材料の屈折率変化を利用し、被測定
対象の局部に印加されている微小電圧信号を検出するこ
とが行われている(U.S.Pat.No.4446425等)。
【0003】図9に、E−Oプローブを用いた従来の電
圧測定装置の構成例を示す。半導体装置その他の被測定
デバイス100からの電界によって、E−Oプローブ1
01の屈折率が変化する。このE−Oプローブ101
に、駆動装置102によって制御された光源103から
の光ビームが、コリメートレンズ104、偏光ビームス
プリッタ105、波長板106、集光レンズ107を順
次通過して入射する。E−Oプローブ101で反射して
戻ってきた光ビームは、偏光ビームスプリッタ105で
入射してきた時と直交する偏光の光のみが取り出されて
光検出器108に入射しここで電気信号に変換される。
この電気信号は、E−Oプローブ101に形成された電
界の変化、すなわち被測定デバイス100の局部に印加
されている電気信号の変化を反映したものとなってい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】集積回路などでは電気
信号の振幅は高々数ボルトである。このような振幅しか
ない被測定デバイス100からの電界によって生じるE
−Oプローブ101内での屈折率変化は小さい。したが
って、E−Oプローブ101で反射した光ビームの偏光
状態の変化も小さい。E−Oプローブ101では、この
偏光状態の変化を強度変化に変換して検出するので、高
い感度で検出するのは困難であった。
【0005】本発明はこのような問題を解決し、被測定
対象の局部における電圧変化を精度よく検出できる電圧
測定装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、第1の発明の電圧測定装置は、(a)第1及び第2
の出射端面を有するレーザー光源と、(b)表面に高反
射コートが形成された曲面を有し、この曲面の曲率中心
点とレーザー光源の第1の出射端面の光出射点とが一致
するように曲面の反対側の面とレーザー光源の第1の出
射端面とを接合させた、電界に応じて光に対する屈折率
が変化する電気光学部材と、(c)レーザー光源の第2
の出射端面側に設けられた反射手段と、(d)反射手段
を透過して出射するレーザー光の光強度を検出する検出
手段とを備える。
【0007】また、第2の発明の電圧測定装置は、
(a)第1及び第2の出射端面を有するレーザー光源
と、(b)レーザー光源の第1の出射端面からの出射光
を一方のファイバ端面から導入する偏波面保持型の光フ
ァイバと、(c)表面に高反射コートが形成された曲面
を有し、この曲面の中心点と光ファイバの他方のファイ
バ端面の光導出点とが一致するように曲面の反対側の面
と光ファイバの他方のファイバ端面とを接合させた、電
界に応じて光に対する屈折率が変化する電気光学部材
と、(d)レーザー光源の第2の出射端面側に設けられ
た反射手段と、(e)反射手段を透過して出射するレー
ザー光の光強度を検出する検出手段とを備える。
【0008】
【作用】第1の発明の電圧測定装置によれば、レーザー
光源の第1の出射端面から出射した光は電気光学部材内
を拡散して、高反射コートが形成された曲面で反射す
る。電気光学部材の曲面の曲率中心点とレーザー光源の
第1の出射端面上の光出射点とを一致させているので、
反射光の大部分はこの光出射点に集まり、レーザー光源
に入射する。入射した光はレーザー光源の第2の出射端
面に到達し、反射手段で反射して、レーザー光源内を第
1の出射端面に向けて進行する。このように、電気光学
部材の曲面と反射手段との間で共振器が構成され、この
共振器内でレーザー発振が起こる。この結果、反射手段
を透過してレーザー光が出力される。
【0009】電気光学部材を被測定物に接近させると、
被測定物の測定点に印加される電圧によって生じる電界
に応じて、電気光学部材の光の屈折率が変化する。この
屈折率の変化に伴い共振器の特性が変わるので、出力さ
れるレーザー光の光強度も変化する。このレーザー光の
光強度を検出手段で検出することにより、被測定物の測
定点に印加される電圧を測定することができる。
【0010】また、第2の発明の電圧測定装置は、第1
の発明の電圧測定装置のレーザー光源と電気光学部材と
の間に偏波面保持型の光ファイバを設けることにより、
反射手段と電気光学部材の曲面との間で光ファイバを介
してレーザー発振を起こさせるものである。このため、
第1の発明の電圧測定装置と同様に、被測定物の測定点
に印加される電圧をレーザー光の光強度として検出する
ことができる。
【0011】
【実施例】以下、第1及び第2の発明の一実施例につい
て、添付図面を参照して説明する。
【0012】図1は第1の発明の一実施例に係る電圧測
定装置の構成を示す斜視図である。本実施例の電圧測定
装置は、例えばLSI素子などの被測定物10の測定点
に接近させて測定点の被測定電気信号により発生する電
界を測定するプローブ部20と、プローブ部20に電流
を供給する電源装置30と、プローブ部20から出力し
たレーザー光を導波する光ファイバ40とを備えてい
る。さらに、光ファイバ40から導出したレーザー光の
光強度を電気信号に変換する受光器50と、受光器50
からの電気信号を解析する解析装置60とを備えてい
る。プローブ部20はXYZステージ70に装着されて
おり、このXYZステージ70を駆動してプローブ部2
0を移動させることによって被測定物10の表面を走査
することができる。
【0013】プローブ部20の内部構造を図2の斜視図
に示す。同図より、プローブ部20は、下面21aが曲
面状に加工された略円柱形状を有する電気光学結晶21
と、一方の出射端面22aが電気光学結晶21の上面2
1bと接合した半導体レーザー22とを備えている。電
気光学結晶21としては、LiTaO3 ,LiNb
3 ,ZnTeなどの材質のものが用いられ、下面21
aには誘電体多層膜などの高反射コーティングが施され
ている。また、半導体レーザー22の他方の出射端面2
2bにも、電気光学結晶21の下面21aと同様の高反
射コーティングが施されている。
【0014】その結果、電気光学結晶21の下面21a
と半導体レーザー22の出射端面22bとの間がレーザ
ー共振器となる。半導体レーザー22は電源装置30に
接続されており、電源装置30から電流を半導体レーザ
ー22に流すことにより、電気光学結晶21と半導体レ
ーザー22で構成されるレーザー共振器内でレーザー発
振が起こる。
【0015】XYZステージ70を駆動してプローブ部
20を移動させることにより、XYZステージ70に載
置された被測定物10の測定点にプローブ部20を接近
させたり、或いは遠ざけたりすることができる。そし
て、プローブ部20を被測定物10に接近させると、測
定点の被測定信号によって発生する電界によって電気光
学結晶21の状態が変化する。この状態変化に伴い、電
気光学結晶21と半導体レーザー22で構成されるレー
ザー共振器の特性が変化するので、このレーザー共振器
から出力するレーザー光強度も変化する。レーザー光は
半導体レーザー22の出射端面22bに結合された光フ
ァイバ40に導入され、受光器50まで導かれる。受光
器50では、光ファイバ40から導出されたレーザー光
の光強度変化を電気信号に変換する。この電気信号は解
析装置60に与えられ、被測定物10の測定点での時間
電圧波形の再構成等を行い、測定点の被測定電気信号の
電圧値を検出する。本実施例はこのように機能すること
により、プローブ部20を被測定物10に接触させるこ
となく、測定点に印加された電圧を測定することができ
る。
【0016】図3は、プローブ部20の構造を示す断面
図である。同図より、電気光学結晶21と半導体レーザ
ー22とは、電気光学結晶21の下面21aの曲率中心
点と、半導体レーザー22の出射端面22aの光出射点
とを一致させて、接合している。さらに、電気光学結晶
21の下面21aには高反射コーティングが施されてい
るため、半導体レーザー22の出射端面22aから出射
した光は、電気光学結晶21内を20〜30度の広がり
角で拡散し、下面21aで反射する。反射した光は出射
光が進行した光路と同一の光路を逆方向に進行し、下面
21aの曲率中心点に到達する。この曲率中心点は半導
体レーザー22の出射端面22aの光出射点と一致して
いるので、曲率中心点に到達した光の大部分は、半導体
レーザー22の出射端面22aから導波路内に戻る。本
実施例は、このような構造を有しているので、特別な集
光系が無くても、半導体レーザー22の出射端面22a
から出射した光を、効率良く半導体レーザー22の導波
路に戻すことができる。
【0017】また、このような構造であるので、電気光
学結晶21内を往復する光の光路長が全ての光路で一定
になり、光の偏光状態の変化も一定になるといった顕著
な効果が発揮される。なお、接合面での反射が起こらな
いように、接合面に無反射コーティングを施したり、マ
ッチング材を挿入してもよい。
【0018】次に、本実施例の原理について説明する。
図1に示した本実施例に係る電圧測定装置のプローブ部
20の構成と等価な構成を図4の原理図に示す。この原
理図では、電気光学結晶21の下面21aに施された高
反射コーティングと置き換えて反射ミラー80を、レー
ザー媒質22の出射端面22aに施された高反射コーテ
ィングと置き換えて出力ミラー81をそれぞれ配置して
いる。反射ミラー80と出力ミラー81の間には、電気
光学結晶82とレーザー媒質83がそれぞれ配置されて
おり、反射ミラー80と出力ミラー81の間がレーザー
共振器になっている。
【0019】ここで、電気光学結晶82は反射ミラー8
0と出力ミラー81間を往復する光ビームの光軸方向の
電界を検出する結晶軸を有し、レーザー媒質83はx方
向の偏光利得しか持たず、さらに、レーザー媒質83か
ら電気光学結晶82へ向かう光の偏光はx方向の直線偏
光であるとする。レーザー媒質83から出射した光は、
電気光学結晶82を透過して反射ミラー80で反射し、
もう一度電気光学結晶82を透過してレーザー媒質83
に戻る。ここで、電気光学結晶82に電界が加わってい
れば、楕円方向の偏光となる。この光がレーザー媒質8
3を透過すると、楕円偏光のx方向の成分のみが増幅さ
れる。増幅された光は出力ミラー81で反射して、レー
ザー媒質83を透過し、さらに増幅される。このように
して、レーザー媒質83から出射した光はレーザー共振
器内を周回し、最終的には出力ミラー81から出力され
る。
【0020】反射ミラー80の外側から電気光学結晶8
2に被測定物10を近付けると、被測定物10に与えら
れている被測定電気信号の電圧によって、電気光学結晶
82から出力される光の偏光状態が変わり、それに伴っ
て出力ミラー81から出力されるレーザー光の光強度も
変化する。電気光学結晶82からの出射光の偏光状態が
直線偏光で、レーザー媒質83の偏光利得のもっとも高
い方向に合っているとき(図ではx方向)が最大出力強
度となり、それと90度傾いた(図ではy方向)直線偏
光状態の場合に最小出力強度となる。また、共振器内部
の損失(素子での減衰、反射、散乱等)よりもレーザー
媒質83の利得が高くない場合にはレーザー発振が起き
ず、出力は自然放出光となる。したがって、偏光状態が
変わる時に出力特性にしきい値が生じる。
【0021】出力特性例を図5に示す。横軸は電気光学
結晶82に印加される電圧であり、半波長電圧Vπ
示した。縦軸は相対出力強度である。実線は本実施例で
の出力光強度の特性例であり、点線は図9に示した従来
例での出力光強度の特性例である。図5より、実線で示
す本実施例での出力光強度は、電気光学結晶82への印
加電圧が0のときに最大となり、印加電圧が半波長電圧
π のときに最小となることが判る。本実施例がこの
ような特性を有するのは次の理由による。まず、電気光
学結晶82への印加電圧が0Vのときには電気光学結晶
82内で光の偏光状態が変化しない。このため、電気光
学結晶82からレーザー媒質83に戻った光の偏光状態
は直線偏光であり、この方向のときにレーザー媒質83
の偏光利得が最大となるので、出力ミラー81から出力
されるレーザー光の出力強度は最大になる。反対に、電
気光学結晶82への印加電圧が半波長電圧に等しいとき
には電気光学結晶82内で光の偏光状態が90度傾くの
で、出力ミラー81から出力されるレーザー光の出力強
度は最小になる。
【0022】さらに、図5の特性曲線から次のことが判
る。本実施例の特性曲線(実線)と、従来例の特性曲線
(点線)を比べると、印加電圧が0VからVπ /2V
までの間は、本実施例の特性曲線の傾きの方が大きい。
また、印加電圧が反対の極性の場合にも同様の特性曲線
を有するので、本実施例の特性曲線は印加電圧が−V
π /2VからVπ /2Vまでの間のときに傾きが大き
い。一般に電気光学結晶82に印加される電圧の電圧変
化に対する出力強度変化の割合、すなわち特性曲線の傾
きが大きいほど電圧変化に対して大きな出力強度変化が
得られる。したがって、特性曲線の傾きが大きい−V
π /2VからVπ /2Vまでの電圧が電気光学結晶8
2に印加された状態で、被測定電気信号の電圧振幅を測
定すれば、高い感度で印加電圧を検出することができ
る。この状態を実現するためには、電気光学結晶82に
所定のバイアス電圧Vbiasを印加する方法がある。
【0023】しかしながら、本実施例では図3の断面図
からも判るように、電気光学結晶82にはバイアス電圧
biasは印加していない。本実施例では、バイアス電圧
biasを印加する代りに光学的に同様なバイアスを与え
ているのである(図4の原理図では、電気光学結晶82
にバイアス電圧Vbiasが印加されているように表現され
ているが、これは本実施例の構成と等価な構成を模式的
に表しているためであり、実際にはバイアス電圧Vbias
は印加されていない。)。つまり、電気光学結晶82に
電圧を加えるということは、電気光学結晶82の屈折率
を変化させ、光の常光と異常光との位相差Γを変えるこ
とである。したがって、この位相差を光学的に与えれば
よい。これを電気光学結晶82の自然複屈折を利用して
行っている。
【0024】図4の原理図に基づいて説明する。レーザ
ー媒質83からの出射光の発振波長をλとして、この波
長での電気光学結晶82の常光、異常光の屈折率を
o 、ne とする。電気光学結晶82の常光、異常光の
波数ko 、ke は、 ko =2πno /λ , ke =2πne /λ 電気光学結晶82の厚さをdとすると、往復での位相差
Γは、 Γ=2d(ko −ke ) =4πd(no −ne )/λ 位相差Γは、2π毎の周期性を持つので、 2mπ+Γ=4πd(no −ne )/λ (m=
0,1,2…) また、電圧と位相差の関係は、 Γ=π(Vbias/Vπ ) であるのでこれを代入して、dについて解くと、 d=λ/(no −ne )×{m/2+Vbias/4
π } となる。この式を満たすように、電気光学結晶82の厚
さdを調整すれば、バイアス電圧Vbiasが電気光学結晶
82に印加された場合の屈折率変化と同一の屈折率変化
が自然複屈折によって得られる。バイアス電圧Vbias
しては、図5の特性曲線の傾きが大きい−Vπ /2〜
π /2の間に設定すればよい。
【0025】例えば、電気光学結晶82がLiNbO3
の場合、波長λ=633[nm]のときには、no
2.268、ne =2.200となる。バイアス電圧V
bias=Vπ /4Vが電気光学結晶82に印加された場
合と同様の位相差を自然複屈折を利用して得るには、m
=1の場合、 d=5.24[μm] とすればよい。
【0026】図6は第2の発明の一実施例に係る電圧測
定装置である。第1の発明の実施例では電気光学結晶2
1と半導体レーザー22とを密着させていたが、本実施
例では、電気光学結晶21と半導体レーザー22の間に
偏波面保持ファイバ90を設けている。具体的には、図
7(a)(b)の斜視図に示すように、プローブ部20
に備えられた電気光学結晶21と、受光器50に備えら
れた半導体レーザー22とを偏波面保持ファイバ90で
接続しているのである。受光器50には、さらに半導体
レーザー22から出力されたレーザー光を集束する光学
レンズ51と、光学レンズ51で集束した光を受光する
受光素子52とが備えられており、半導体レーザー22
から出力されたレーザー光の光強度が検出される。
【0027】このように構成することで、被測定物10
から電気回路(半導体レーザー22、半導体レーザー2
2と電源装置30を接続するケーブル91など)を離す
ことができ、またケーブル91を短くすることができ
る。このため、被測定物10に与える電気的影響や、電
磁ノイズなど外部から受ける影響などを避けることがで
きるので、精度良く測定することが可能となる。
【0028】図8は、共振器を構成する各素子の位置関
係を示す断面図である。電気光学結晶21の下面21a
の曲率中心点は、偏波面保持ファイバ90のファイバ端
面90aの光導出点と一致させているので、偏波面保持
ファイバ90から出射した光は、電気光学結晶21の光
反射コーティングが施された下面21aで反射してファ
イバ端面90aに戻ってくる。偏波面保持ファイバ90
の出射光は数十度の広がり角を持つが、特別な集光系が
無くても、上記の構造にすることで出射光を効率良く偏
波面保持ファイバ90に戻すことができる。また、電気
光学結晶21内を往復する光路長がすべての光路で一定
になるので、光の偏光状態の変化も一定になる。さらに
偏波面保存ファイバ90が用いられているので、電気光
学結晶21と半導体レーザー22を、光の偏光状態を保
ちながら結合できる。
【0029】図3に示した第1の発明の実施例と同様
に、電気光学結晶21の下面21aと半導体レーザー2
2の出射端面22b間がレーザー共振器となり、出射端
面22bからレーザー光が出力される。
【0030】なお、第1及び第2の発明の実施例では、
レーザー媒質に半導体レーザーを用いて説明したが、偏
光利得特性を持つレーザー媒質ならば他のものでもよ
い。
【0031】また、プローブ部20に光源を内蔵させ、
光源からの光照射によってレーザー媒質を光励起しても
よい。この場合、レーザー媒質に電圧を印加する必要が
ないので、電圧印加によって生じる電界による測定への
悪影響を防止することができる。
【0032】
【発明の効果】第1の発明の電圧測定装置では、電気光
学部材とレーザー光源とで共振器を構成している。また
第2の発明の電圧測定装置では、電気光学部材と光ファ
イバとレーザー光源とで共振器を構成している。
【0033】このように共振器内に電気光学部材が配置
されているので、従来より感度良く被測定物の測定点に
印加される電圧の測定が可能である。
【0034】また、波長板やレンズの役割を電気光学部
材が行っているので、波長板やレンズなどの光学素子が
不要となり、構造が簡単になった。これに伴って、光学
素子で発生していた反射、吸収、散乱等の問題がなくな
ったので、共振器全体としての光損失を減少させること
ができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明の一実施例に係る電圧測定装置の構
成を示す斜視図である。
【図2】プローブ部の内部構造を示す斜視図である。
【図3】プローブ部の構造を示す断面図である。
【図4】本実施例に係る電圧測定装置の原理を示す図で
ある。
【図5】出力特性例を示す図である。
【図6】第2の発明の一実施例に係る電圧測定装置の構
成を示す斜視図である。
【図7】プローブ部及び受光器の内部構造を示す斜視図
である。
【図8】共振器を構成する各素子の位置関係を示す断面
図である。
【図9】従来の電圧測定装置の構成例を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
10…被測定物、20…プローブ部、21,82…電気
光学結晶、22…半導体レーザー、30…電源装置、4
0…光ファイバ、50…受光器、51…光学レンズ、5
2…受光素子、60…解析装置、70…XYZステー
ジ、80…反射ミラー、81…出力ミラー、83…レー
ザー媒質、90…偏波面保持ファイバ、91…ケーブ
ル。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−82490(JP,A) 特開 平4−27843(JP,A) 特開 平2−189482(JP,A) 特開 平6−289082(JP,A) 特開 平1−94270(JP,A) 実開 昭59−104558(JP,U) 特公 平3−45328(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01R 15/24 G01R 19/00 - 19/32 G01R 31/28 - 3/3193 G01R 29/12 H01L 21/66

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1及び第2の出射端面を有するレーザ
    ー光源と、 表面に高反射コートが形成された曲面を有し、この曲面
    の曲率中心点と前記レーザー光源の第1の出射端面の光
    出射点とが一致するように前記曲面の反対側の面と前記
    レーザー光源の第1の出射端面とを接合させた、電界に
    応じて光に対する屈折率が変化する電気光学部材と、 前記レーザー光源の第2の出射端面側に設けられた反射
    手段と、 前記反射手段を透過して出射するレーザー光の光強度を
    検出する検出手段とを備えることを特徴とする電圧測定
    装置。
  2. 【請求項2】 第1及び第2の出射端面を有するレーザ
    ー光源と、 前記レーザー光源の第1の出射端面からの出射光を一方
    のファイバ端面から導入する偏波面保持型の光ファイバ
    と、 表面に高反射コートが形成された曲面を有し、この曲面
    の曲率中心点と前記光ファイバの他方のファイバ端面の
    光導出点とが一致するように前記曲面の反対側の面と前
    記光ファイバの他方のファイバ端面とを接合させた、電
    界に応じて光に対する屈折率が変化する電気光学部材
    と、 前記レーザー光源の第2の出射端面側に設けられた反射
    手段と、 前記反射手段を透過して出射するレーザー光の光強度を
    検出する検出手段とを備えることを特徴とする電圧測定
    装置。
  3. 【請求項3】 前記反射手段は、前記レーザー光源の第
    2の出射端面に形成された高反射コートであることを特
    徴とする請求項1または請求項2に記載の電圧測定装
    置。
  4. 【請求項4】 前記電気光学部材の曲率半径dは、発振
    波長をλ、常光の屈折率をno 、異常光の屈折率を
    e 、半波長電圧をVπ とすると、 d=λ/(no −ne ){m/2+Vbias/4Vπ } (m=0,1,2…) を満たす長さであり、この式でのVbiasは−Vπ /2
    からVπ /2の間の値であることを特徴とする請求項
    1から請求項3までのいずれかに記載の電圧測定装置。
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