JPH0798329A - E−oプローブ - Google Patents

E−oプローブ

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JPH0798329A
JPH0798329A JP5241626A JP24162693A JPH0798329A JP H0798329 A JPH0798329 A JP H0798329A JP 5241626 A JP5241626 A JP 5241626A JP 24162693 A JP24162693 A JP 24162693A JP H0798329 A JPH0798329 A JP H0798329A
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JP
Japan
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needle
probe
electric
electro
optical member
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JP5241626A
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English (en)
Inventor
Hironori Takahashi
宏典 高橋
Shinichiro Aoshima
紳一郎 青島
Yutaka Tsuchiya
裕 土屋
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Hamamatsu Photonics KK
Original Assignee
Hamamatsu Photonics KK
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Publication date
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    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R1/00Details of instruments or arrangements of the types included in groups G01R5/00 - G01R13/00 and G01R31/00
    • G01R1/02General constructional details
    • G01R1/06Measuring leads; Measuring probes
    • G01R1/067Measuring probes
    • G01R1/07Non contact-making probes
    • G01R1/071Non contact-making probes containing electro-optic elements
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R31/00Arrangements for testing electric properties; Arrangements for locating electric faults; Arrangements for electrical testing characterised by what is being tested not provided for elsewhere
    • G01R31/28Testing of electronic circuits, e.g. by signal tracer
    • G01R31/302Contactless testing
    • G01R31/308Contactless testing using non-ionising electromagnetic radiation, e.g. optical radiation

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 微小領域での電圧分布を拡大して測定可能な
E−Oプローブを提供する。 【構成】 支持体1下に接地透明電極2、LiTaO3
などの電気光学部材3、が順次固着させている。この反
射膜4下には、複数の(図面内では5本)の円錐状の導
電部材(電気針)5が底面を反射膜4の下面に固着され
て、下端が下方に突出して配置されている。この複数の
直線状電気針5の針同士の間隔は、この下側に配置され
る被測定物方向に狭くなっており、被測定物微小領域の
電圧を拡大して電気光学部材3に導くことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は微小領域での電圧分布を
拡大して測定することができるE−Oプローブに関す
る。
【0002】
【従来の技術】半導体集積回路の微細化に伴い、かかる
集積回路内素子の信号波形を正確に測定する装置とし
て、電気光学効果を利用するE−Oプローブを用いた電
位計測装置が脚光を浴びている。E−Oプローブを用い
た電位計測装置は、被測定物にLiTaO3 などの電気
光学結晶を対向させて設置し、被測定物とは反対の方向
からこの電気光学結晶に直線偏光または円偏光などの光
ビームを照射して、電気光学結晶の対向端面(被測定
物)で反射された光ビームを検光子を介して、光検出器
に入射させ、これを検出する装置である。
【0003】また、微細化した配線などの電圧測定を高
精度に測定するE−Oプローブとして特開平4−293
44に開示されているものがある。この装置に用いられ
ているE−Oプローブは、電気光学結晶の被測定試料面
側に固着された導電部材を針状とし、配線の電位により
誘起された電界を針状の導電部材を介して高い空間分解
能で電気光学結晶に導くとともに、電気光学結晶の全面
に多数個の導電部材を形成し、E−Oプローブに測定用
のレーザ光を走査することにより、測定箇所が複数の場
合の全体の測定時間を短縮することが可能としている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、複数の
導電部材を被測定物に接近させ、被測定物微小領域の電
位分布を複数導電部材上へのレーザ光の走査によって測
定しようとする場合、レーザ光のビーム径が太いときに
は任意の導電部材とこれと隣接する導電部材からの反射
光が同時に測定されるため、空間分解能が非常に悪い。
このため、配線間隔がビーム径よりも狭い場合や配線内
微小領域の電位分布を高分解能で測定することは不可能
である。当然のことながら、ビーム径を細くすれば隣接
する導電部材からの干渉は減少するが、ビーム径の集束
限界は、ビームを集束するレンズの開口数とビームの波
長で決定されるため、サブミクロンオーダーのデバイス
の電位分布を測定することができない。
【0005】本発明はこのような問題に鑑みてなされた
もので、微小領域の複数点の電位を拡大して測定できる
E−Oプローブを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】以上の問題を解決するた
め、本発明は、E−Oプローブを対象とするものであ
り、印加される電界に応じて屈折率が変化する電気光学
部材と、電気光学部材の一面に基端が固着された複数の
針状導電部材とを備え、複数の針状導電部材の各々の基
端側の間隔は、針状導電部材の各々の前記先端側の間隔
よりも大きいこととした。
【0007】
【作用】かかる構成によれば、被測定物微小領域の電位
に対応した電界が針状導電部材を介して電気光学部材の
広い領域に拡大して誘起される。電気光学部材は電位に
よって屈折率が変化するため、この電気光学部材に入射
された光は、反射されて偏光状態を被測定物微小領域の
電位に対応して変化させられる。しかも、各被測定物微
小領域から誘起された電位は拡大して電気光学部材に伝
達されるので、したがって、この電気光学部材によりそ
の偏光状態が変化させられた光を検出することにより、
E−Oプローブに入射するレーザ光の集束限界以下の被
測定物微小領域の電位分布も測定することができる。
【0008】また、この複数の針状導電部材の基端が略
同一平面上に位置しているので、針状導電部材を均一に
被測定物微小領域に接近させることができる。そして、
この針状導電部材が絶縁体からなる保持部に埋設されて
いれば、針状導電部材を補強するとともに、各針状導電
部材を電気的に絶縁することができる。
【0009】さらに、電気光学部材の複数の針状導電部
材の基端が固着されている部分に光反射膜が介在され、
基端の固着面周囲の露出面に遮光膜を形成すれば、電気
光学部材の針状導電部材が固着されている部分からの反
射光の反射強度を高めると同時に、隣接する針状導電部
材からの反射光の干渉を防止することができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例を添付図面に基づき
説明する。説明において同一要素は同一符号を用い、重
複する説明は省略する。
【0011】(第1実施例)図1は、本発明の第1実施
例に係るE−Oプローブの斜視構成を示している。大き
さ300×300×200μmの石英ガラス支持体1下
にITOの接地透明電極2、厚さ数10μmのZnTe
などの電気光学部材3、誘電体多層膜の反射膜4が順次
固着させている。この反射膜4下には、複数の(図面内
では5本)の円錐状の導電部材(電気針)5が、底面を
反射膜4の下面に固着されて、下端が下方に突出して配
置されている。
【0012】この複数の円錐状電気針5の針同士の間隔
は、この下側に配置される被測定デバイス方向に狭くな
っており、被測定デバイス微小領域の電位を拡大して電
気光学部材3に導くことができる。そして、この電気針
5の下端は略同一平面内に形成されており、被測定微小
領域の電位の面内分布を正確に測定することができる。
【0013】なお、電気光学部材3としは、上記ZnT
eの他にLiNbO3 ,BSO,GaAs,CdTe,
LiTaO3 などがあげられる。
【0014】このようなE−Oプローブの電気針5を被
測定デバイスに接近させると、被測定デバイスの電位に
誘起された電界は、電気針5を介して電気光学部材3に
伝達され、ポッケルス効果によって電気光学部材3の屈
折率が変化する。この際、支持体1の上方から直線偏光
または円偏光または楕円偏光のレーザ光を入射させる
と、このレーザ光は電気光学部材3の被測定デバイスの
電位に対応した屈折率の変化によって偏光状態が変化さ
せられる。そして、このレーザ光は、電気光学部材3下
面に取り付けられた反射膜4で反射されて、支持体1上
方に出射される。ちなみに、測定の際、電気針5は被測
定物に接触させてもよい。
【0015】なお、このような電気針5を備えたE−O
プローブを用いて、集積回路内配線の電圧を測定しよう
とする場合、配線の最小幅Wは例えば0.5μmである
ので、電気針5の下端部頂点での間隔をbとすると、b
はW〜0.5μm程度にする必要がある。また、この電
気光学部材3上に設置される対物レンズの開口数NAを
0.4とすると、集光されたビームの直径a0 は、光の
回折限界より、 a0 =2λ/(π・NA) (但πは、円周
率) 与えられる。波長λ=1μmのレーザ光が対物レンズで
集光され電気光学部材3に入射したとすると、集光され
たビームの直径aは、上式から1.6μmとなる。すな
わち、このように光の集束限界は1.6μm以上である
ので、隣接する電気針5からの信号の影響を除くために
は、各電気針5底面での間隔をaとすれば、a=2μm
以上に設定する必要がある。つまり、各電気針5底面で
の間隔aは、下端部頂点での間隔bの約4倍以上、正確
には2λ/(π・NA・W)倍以上にする必要がある。
【0016】図2は、図1のE−Oプローブへ入射され
支持体1上方へ出射されたレーザ光を検出し、被測定デ
バイスの電位を測定するE−Oプロービングシステムの
装置構成を示している。以下、この装置の作用とともに
構成を説明する。
【0017】このE−Oプロービングシステムは、本体
固定部117上面に設置された支持台113上被測定デ
バイス112内の電位を、この上方に近接して配置され
た上記E−Oプローブ111に光学ユニット126から
出射されたレーザ光を照射し、E−Oプローブ111か
らの反射レーザ光を光学ユニット126内の光検出器1
27で検出することにより測定する装置である。
【0018】光学ユニット126内には、レーザ光源1
00、レンズ101、光アイソレータ103、偏光ビー
ムスプリッタ104、波長板105、偏向素子102、
ミラー106がシーケンシャルに配置されている。ま
ず、レーザ光源100から出射されたレーザ光は、レン
ズ101、光を一方向のみに通過させる光アイソレータ
103を介して偏光ビームスプリッタ102に入射され
る。そして、偏光ビームスプリッタ102に入射された
光は、1/8波長板105を介して偏向素子102に入
力される。偏向素子102は、レーザ光の照射方向を時
間的に切り換える素子である。この偏向素子102とし
ては、例えば、2組の回転多面鏡を組み合わせ、これら
を回転させることによって2次元上にビームを走査する
機械的素子、ポッケルス変調器などの電気光学効果を利
用するものなどがあげられる。 このようにして照射方
向が変化させられたレーザ光は、ミラー106に照射さ
れ、その光路を変更させられる。ミラー106で光路を
変更されたレーザ光は光学ユニット126の下部に設け
られた顕微鏡ユニット123に入射される。顕微鏡ユニ
ット123内に入射されたレーザ光は、この光路上に設
けられた顕微鏡ユニット123内のダイクロイックミラ
ー107、ミラー108、ダイクロイックミラー109
を介して対物レンズ110に入射される。
【0019】対物レンズ110で集束されたレーザ光は
E−Oプローブ111に入射され、被測定デバイス11
2内の電位に応じて偏光状態が変化させられて、E−O
プローブ111上方へ反射される。この出射されたレー
ザ光は、入射の経路を逆に辿って、1/8波長板105
を通過し、バイアス的な位相差が与えられた後、偏光ビ
ームスプリッタ104を介して偏光状態の変化が強度変
化に変換されて光検出器127(例えば、PINフォト
ダイオード)に入力される。ここで、1/8波長板10
5は、光が往復で2回通過する間に1/4波長の位相差
を与える。光検出器127で検出されたレーザ光は電気
信号に変換され、アンプ128で増幅されてデジタルオ
シロスコープ130に入力される。
【0020】デジタルオシロスコープ130に入力され
た電気信号は、このデジタルオシロスコープ130上に
表示されるとともに、コンピュータ131に入力されて
被測定デバイス112内の電位に換算される。このよう
にして、被測定デバイス112内の電位は測定される。
【0021】なお、被測定デバイス112には、電気針
114を介して操作テーブル116上のマニピュレータ
115から駆動電圧が供給されている。また、被測定デ
バイス112とE−Oプローブ111の像は、顕微鏡ユ
ニット123内の照射光源132からダイクロイックミ
ラー107、ミラー108、ダイクロイックミラー10
9、対物レンズ110を介して光を被測定デバイス11
2面に照射するとともに、この光の反射光をダイクロイ
ックミラー109を透過させてこの透過光路上にあるC
CD125で撮像することにより、CCD125に接続
されたモニター129で観察する。CCD125は、E
−Oプローブ111がZnTeなどの可視域の一部で透
明である結晶の場合は、可視光カメラを用い、GaAs
などの赤外域に対して透明である結晶の場合は、赤外線
カメラを用いればよい。
【0022】また、モニター129には画像メモリが内
臓されており、入力された画像を静止画として記憶した
り、モニター129に接続されたコンピュータ131の
ディスプレイ上に表示することができる。なお、これら
の像は、ダイクロイックミラー109を透過した透過光
の光路上に設置された接眼レンズ124を介して肉眼で
観察することもできる。
【0023】このような像を観察しながら、以下のよう
な移動機構でE−Oプローブ111は、被測定デバイス
112の測定対象領域に移動させことができる。
【0024】E−Oプローブ111は、E−Oプローブ
111内の接地透明電極に接続された支持針134を介
してプローブステージ119に固定されている。プロー
ブステージ119は上下方向に摺動可能であり、E−O
プローブ111を図面上下方向(Z軸方向)に移動させ
ることができる。プローブステージ119は、顕微鏡ユ
ニット123に固定して取り付けられており、この顕微
鏡ユニット123もこれを支持するZ軸ステージ120
によりZ軸方向に摺動可能である。なお、Z軸ステージ
120は、本体可動部121を介してXY軸ステージ1
18に固定されており、E−Oプローブ111をXY平
面(Z軸に垂直な平面)内で水平移動させることができ
る。このような構成とすることによって、E−Oプロー
ブ111を3次元空間内で移動させることができるとと
もに、これと独立に顕微鏡ユニット123の焦点距離を
調整することができる。
【0025】Z軸ステージ120には、コンピュータ1
31に表示された像のコントラストなどを解析すること
により、自動的に顕微鏡ユニット123の焦点を合わせ
る自動焦点機構が接続されている。また、操作者がキー
ボード133を介してコンピュータ131に入力を行う
と、コンピュータ131からの指示によりXY軸ステー
ジ118、プローブステージ119は摺動させられ、E
−Oプローブ111がXY軸方向およびZ軸方向に移動
することとなるので、被測定デバイスの測定対象領域上
方にE−Oプローブ111を水平移動させ、希望の近接
距離にE−Oプローブ111を設置することができる。
【0026】図3は、図2のE−Oプロービングシステ
ムにおいて、偏向素子102に代えてレンズ202をレ
ンズ101と光アイソレータ103との間に設置し、光
検出器127を2次元上に配置された光検出器群227
としたものである。このような構成とすることによっ
て、レーザ光源100から照射されたレーザ光は拡大平
行光にすることができる。この拡大平行光をE−Oプロ
ーブ111に入射し、図1の電気針5に誘起された電界
情報を並列に2次元上に配置された光検出器群227に
入力させることができる。各電気針5からの電界情報を
含んだ反射光は、図2の装置と同様に処理され、被測定
デバイス112の電位を測定することができる。このよ
うにして、図3の装置では被測定デバイス115の電界
分布を並列に測定することができる。なお、図1の電気
針5は、被測定デバイス115から電気光学部材3方向
へ放射状に広がり電気光学部材の広い領域に接続されて
いるため、反射光に含まれる各電気針5からの電位情報
は容易に分離して2次元上に配置された光検出器群22
7に入力することができる。
【0027】以上、上記第1実施例によれば、各電気針
5の間隔は下端になるほど狭くなっているので、被測定
デバイスの電位を拡大して測定することができる。ま
た、電気針5の下端は同一平面上に形成されているの
で、被測定デバイス内の電位の面内分布を正確に測定す
ることができる。 (第2実施例)図4は、本発明の第2実施例に係るE−
Oプローブの斜視構成を示す図である。
【0028】本実施例は、図1における電気針5の形状
を代えたものである。E−Oプローブの電気針15の下
端部が、上端部よりも細くかつ各電気針15間の距離も
下端になるにしたがって細くなっている。そして、この
各電気針15の下端部長手方向が、被測定デバイス面に
対して略垂直であるようにされている。このように、電
気針15の下端部長手方向が被測定デバイス面に対して
略垂直であることによって、隣接する被測定デバイス内
素子から誘起される電界の干渉を防止し、電気針15下
端部に誘起される電界を正確かつ高い空間分解能で検出
することができる。なお、この電気針15の下端も図1
の電気針5と同様に略同一平面内に形成されており、被
測定物微小領域の電位の面内分布を正確に測定すること
ができる。
【0029】以上、上記第2実施例によれば、電気針1
5の下端部長手方向が、被測定デバイス面に対して略垂
直であるようにされているので、隣接する被測定デバイ
スの電位に誘起される電界の干渉を防止し、被測定デバ
イス内の電位を高い空間分解能で検出することができ
る。また、このE−Oプローブで被測定デバイスの電位
を測定中、操作ミス等によりこのE−Oプローブを被測
定デバイスに強い力で接触させた場合においても、電気
針15とこれが固着された反射膜14との界面にかかる
横方向応力を第1実施例のE−Oプローブと比較して低
減させることができ、このような操作ミス等による電気
針15の破壊を防止することができる。
【0030】(第3実施例)図5は、本発明の第3実施
例に係るE−Oプローブを一部縦断面にて示す斜視構成
を示している。
【0031】本実施例は、図1における電気針5にかえ
て、円錐台形のテーパーファイバプレートのコア部に導
電性材料が混入された電気針25を用いたものである。
なお、電気針25となるコア部は、テーパーファイバプ
レートのクラッド部26に埋設されている。電気光学部
材23の下面には、図1における反射膜24に代えて遮
光膜41と反射膜42とが形成されている。そして、こ
れら遮光膜41と反射膜42との下面にはテーパーファ
イバプレートの底面が固着されている。
【0032】このテーパーファイバプレートの上端面お
よび下端面は、研磨加工が施してあり、これにより、電
気針25は、下端面が略同一平面上にあり、全ての電気
針25下端面が被測定デバイスの測定面に平行に近接ま
たは接触できる構成となっている。すなわち、電気針2
5の下端面がクラッド部26の下端面よりも上方にある
ときは、クラッド部26の下端面を被測定デバイス表面
に接触させることにより、クラッド部26下端面と電気
針25の下端面の高さの差の間隔をおいて電気針25を
被測定デバイス表面に近接させることができ、電気針2
5の下端面がクラッド部26の下端面よりも下方にある
ときは各電気針25下端面全てを被測定デバイス表面に
平行に接触あるいは近接させることができる。当然のこ
とながら、クラッド部26と電気針25の下端面の高さ
が一致している場合は、クラッド部26を被測定デバイ
スの表面に接触させることにより、容易に各電気針25
を被測定デバイスに均一に接触させることが可能であ
る。
【0033】また、クラッド部26は、細線の電気針2
5を機械的に補強するばかりではなく、各電気針5を互
いに接触させることないように離隔している。また、図
1と同様に電気針25の上端面には反射膜42が固着さ
れているが、電気光学部材23の下端面であって反射膜
42の固着されていない面には、遮光膜41が固着され
ている。このような構成とすることよって、支持体21
上方からレーザ光が入射して電気針25に誘起された電
界情報が光として取り出される際、隣接する電気針25
の電位情報を含んだ光の検出を防止することができる。
【0034】なお、本実施例は、テーパーファイバプレ
ートを用いたが、これは、導電性の電位針25が絶縁性
の媒体(図5中ではクラッド部26)に埋設されている
ものであれば上記と同様の作用を奏する。このようなも
のとしては、例えば、図6に示すようなものがあげられ
る。これは、ガラス等の絶縁性材料からなり、上下方向
に複数の貫通孔51を有する円錐台状のテーパーマルチ
チャネルプレート基体(テーパーキャピラリープレート
基体)50の貫通孔51内に導電性の金属が付着して電
気針を構成しているものである。すなわち、テーパーマ
ルチチャネルプレート基体50を真空容器(図示せず)
内を設置し、これを酸水素バーナー(図示せず)で加熱
しながら、上下方向にGeO2 とP2 5 などの気相の
ガラス材料を流し、これと同時に導電性の金属PbやA
uなどを加熱して気相状態として流し、貫通孔51内壁
に導電性ガラスを析出させたようなものであってもよ
い。このようにして貫通孔51内に導電性の電気針を形
成することも可能である。
【0035】また、このようにして析出する導電性ガラ
ス等の電気針の抵抗値は、マルチチャネルプレート基体
50のガラス材料の混合比を変えることで可変可能であ
る。また、析出は、気相に限らず、液相でさせてもよい
し、導電性を有する電気針5が形成できるものであれ
ば、必ずしもGeO2 とP2 5 などのガラス材料を用
いなくてもよい。
【0036】以上、上記第3実施例によれば、テーパー
ファイバプレートの下端面は、研磨加工が施してあるの
で、容易に電気針25の下端を略同一平面上に形成する
ことができる。また、電気針25がクラッド部26に埋
め込まれているので、電気針25の機械的強度を向上さ
せることができるばかりでなく、各電気針25を互いに
接触させることないように離隔することができる。さら
に、電気光学部材23の下端面であって反射膜42の固
着されていない面には、遮光膜41が固着されているの
で、隣接する電気針25の電位情報を含んだ光の検出を
防止することができる。
【0037】なお、この遮光膜41は、第1および第2
実施例のE−Oプローブに適用され得る。
【0038】次に、図1に示したE−Oプローブ電気針
5の製造方法について説明する。
【0039】図6は、本発明の第1実施例に係るE−O
プローブ電気針5が、電気光学部材3に固着された反射
膜4の下面に形成される際の製造工程を示している。
【0040】まず、同図(a)に示すように、あらかじ
め下端部を尖らせた電気針5の底面を反射膜4の下面に
固定する。(第1工程) 次に、同図(b)に示すように電気針5の下端部を1本
に束ねる。(第2工程) そして、同図(c)に示すよ
うに、束ねられた電気針5の下端部をエッチング溶液に
浸し、化学的にこの先端部を除去し、電気針5下端の位
置を揃える。(第3工程) このようにして、同図(d)に示すように、下端が収束
した電気針5を反射膜4を介して電気光学部材下面に備
えたE−Oプローブ基体を得る。この基体を透明電極を
介して支持体に固着させることにより、図1に示したE
−Oプローブを得ることができる。
【0041】なお、上記第1工程において、電気針5は
あらかじめ先端を尖らせたものを用いたが、これは、金
属半田などの導電材料の微小球を反射膜4の下面に固着
させた後、この導電性材料を加熱しながら、下方へ張引
して細線の電気針5となしてもよい。また、この第1工
程においては、粘性の高い導電性接着剤を反射膜4下面
に貼り付けた後、その一部を下方へ張引して細線の電気
針5となしてもよい。
【0042】なお、第2実施例に係るE−Oプローブ電
気針5の形状は、このようにして製作したE−Oプロー
ブ基体の電気針5をペンチなどで機械的に加工すること
によって得てもよい。
【0043】
【発明の効果】以上の通り、本発明によれば、被測定物
微小領域の電位に対応した電界を針状導電部材を介して
電気光学部材の広い領域に拡大して誘起させ、従来光の
回折限界により成し得なかった被測定物微小領域の電位
分布を測定することができる。また、針状導電部材の下
端が略同一平面上に形成されているので、針状導電部材
を均一に被測定物微小領域に接近させることができ、被
測定微小領域の電位の面内分布を正確に測定することが
できる。
【0044】また、針状導電部材が絶縁体に埋設されて
いるので、針状導電部材を補強するとともに、各針状導
電部材を電気的に絶縁することができる。
【0045】さらに、電気光学部材の反射膜が形成され
ている面上であって、複数の針状導電部材の一端が前記
反射膜に固着されていない部分に遮光膜を形成すれば、
隣接する針状導電部材からの反射光の干渉を防止するこ
とができ、正確な被測定物の電位を測定することが可能
である。
【0046】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るE−Oプローブの斜
視図である。
【図2】本発明の第1実施例に係るE−Oプローブを用
いた電位計測装置の概略図である。
【図3】本発明の第1実施例に係るE−Oプローブを用
いた電位計測装置の概略図である。
【図4】本発明の第2実施例に係るE−Oプローブの斜
視図である。
【図5】本発明の第3実施例に係るE−Oプローブの斜
視図である。
【図6】本発明の第4実施例に係るE−Oプローブの斜
視図である。
【図7】本発明の第1実施例に係るE−Oプローブの製
造方法を説明する説明図である。
【符号の説明】
1,11,21…支持体、2,12,22…透明電極、
3,13,23…電気光学部材、4,14,42…反射
膜、5,15,25…電気針、26…クラッド部、41
…遮光膜、50…テーパーマルチチャネルプレート基
体、51…貫通孔、100…レーザ光源、101,20
2…レンズ、102…偏向素子、103…光アイソレー
タ、104…偏光ビームスプリッタ、105…波長板、
106,08…ミラー、107,109…ダイクロイッ
クミラー、110…対物レンズ、111…E−Oプロー
ブ、112…被測定デバイス、113…支持台、114
…電気針、115…マニピュレータ、116…操作テー
ブル、117…本体固定部、118…XY軸ステージ、
119…プローブステージ、120…Z軸ステージ、1
21…本体可動部、122…自動焦点機構、123…顕
微鏡ユニット、124…接眼レンズ、125…CCD、
126…光学ユニット、127…光検出器、227…光
検出器群、128…アンプ、129…モニター、130
…デジタルオシロスコープ、131…コンピュータ、1
32…照射光源、133…キーボード、134…支持
針。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印加される電界に応じて屈折率が変化す
    る電気光学部材と、 前記電気光学部材の一面に基端が固着された複数の針状
    導電部材と、 を備え、 前記複数の針状導電部材の各々の前記基端側の間隔は、
    当該針状導電部材の各々の前記先端側の間隔よりも大き
    いことを特徴とするE−Oプローブ。
  2. 【請求項2】 前記複数の針状導電部材の先端が略同一
    平面上に位置していることを特徴とする請求項1に記載
    のE−Oプローブ。
  3. 【請求項3】 前記複数の針状導電部材が絶縁体からな
    る保持部に埋設されていることを特徴とする請求項2に
    記載のE−Oプローブ。
  4. 【請求項4】 前記電気光学部材の前記複数の針状導電
    部材の基端が固着されている部分に光反射膜が介在さ
    れ、 前記基端の固着面周囲の露出面に遮光膜が形成されてい
    ることを特徴とする請求項1または請求項2または請求
    項3に記載のE−Oプローブ。
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