JPH04235182A - ピリミジンヌクレオシド誘導体 - Google Patents

ピリミジンヌクレオシド誘導体

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JPH04235182A
JPH04235182A JP3138859A JP13885991A JPH04235182A JP H04235182 A JPH04235182 A JP H04235182A JP 3138859 A JP3138859 A JP 3138859A JP 13885991 A JP13885991 A JP 13885991A JP H04235182 A JPH04235182 A JP H04235182A
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solvent
carbon atoms
reaction
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JP3138859A
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Akira Matsuda
彰 松田
Toru Ueda
亨 上田
Takuma Sasaki
琢磨 佐々木
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Sankyo Co Ltd
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Sankyo Co Ltd
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    • C07D405/02Heterocyclic compounds containing both one or more hetero rings having oxygen atoms as the only ring hetero atoms, and one or more rings having nitrogen as the only ring hetero atom containing two hetero rings
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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
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    • C07H19/00Compounds containing a hetero ring sharing one ring hetero atom with a saccharide radical; Nucleosides; Mononucleotides; Anhydro-derivatives thereof
    • C07H19/02Compounds containing a hetero ring sharing one ring hetero atom with a saccharide radical; Nucleosides; Mononucleotides; Anhydro-derivatives thereof sharing nitrogen
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    • C07H19/06Pyrimidine radicals
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07HSUGARS; DERIVATIVES THEREOF; NUCLEOSIDES; NUCLEOTIDES; NUCLEIC ACIDS
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は優れた抗腫瘍活性を有す
る新規なピリミジンヌクレオシド誘導体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ピリミジン系の代謝拮抗剤で抗腫
瘍剤として、市販されているものには、5−フルオロウ
ラシル( Duschinsky,R.,etal.,
J.Am.Chem.Soc.,79,4559(19
57))、 テガフ−ル( Hiller,SA.,e
tal. Dokl.Akad.Nauk USSR,
176,332(1967) )、UFT( Fuji
i,S.,et al.,Gann,69,763(1
978))、カルモフ−ル( Hoshi,A.,et
 al.,Gann,67,725(1976))、ド
キシフルリジン( Cook,A.F.,et al.
,J.Med.Chem.,22,1330(1979
) )、シタラビン( Evance,J.S.,et
 al.,Proc.Soc.Exp.Bio.Med
.,106,350(1961) )、アンシタビン(
 Hoshi,A.,et al.,Gann,63,
353,(1972))、エノシタビン( Aoshi
ma,M.,et al.,Cancer Res.,
36,2726(1976))などが知られている。
【0003】リボース部分にシアノ基を有するピリミジ
ンモノヌクレオシドとしては、3’−シアノチミンヌク
レオシドおよび3’−シアノウラシルヌクレオシド誘導
体のみが知られている(日本特許公開公報  平2−8
3392号、平2−104586号、平2−50300
2号)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本願発明者らは前述し
た既存の抗腫瘍剤に優る全く新規な代謝拮抗剤を開発す
べく、長年にわたり、検討を重ねた結果、ピリミジン系
のヌクレオシドの糖部分の2’位にシアノ基を導入した
化合物が種々の腫瘍系に対し、強い抗腫瘍活性を示すこ
と及び強い抗腫瘍活性を有する化合物を製造するための
中間体となることを見出し、本発明を完成した。
【0005】
【課題を解決するための手段】(発明の構成)本発明の
強い抗腫瘍活性を有する新規なピリミジンヌクレオシド
誘導体は、一般式
【0006】
【化3】
【0007】又は一般式
【0008】
【化4】
【0009】を有する化合物及びその薬理上許容される
無毒性塩である。
【0010】上記一般式(1)および(2)において、
R1 は水酸基又は下記A群若しくはB群から選択され
る置換分を有してもよいアミノ基を示し、R2 は水素
原子又は炭素数1乃至4個のアルキル基を示し、R3 
は水素原子又は水酸基を示し、R4及びR5 はそれぞ
れ水素原子又は一緒になって式−R6 R7 Si−O
−SiR6’R7’−基(R6 、R7 、R6’及び
R7’は、同一又は異なって炭素数1乃至4個のアルキ
ル基を示す。)を示す。
【0011】[A群]炭素数1乃至4個の脂肪族アシル
および環上に置換部分を有してもよい炭素数7乃至11
個の芳香族アシル。
【0012】[B群]炭素数1乃至4個のアルキルを有
するアルコキシカルボニル、炭素数2乃至4個のアルケ
ニルを有するアルケニルオキシカルボニルおよび環上に
置換部分を有してもよい炭素数8乃至12個のアラルキ
ルオキシカルボニル。
【0013】前述したR1 の置換分の炭素数1乃至4
個の脂肪族アシル等としては、ホルミル、アセチル、プ
ロピオニル、ブチリル、イソプロピオニルなどがあげら
れ、好適には炭素数1乃至2個のものである。炭素数7
乃至11個の芳香族アシルとしては、ベンゾイル、α−
ナフトイル、β−ナフトイルなどがあげられ、好適には
ベンゾイルである。また、芳香環上の置換部分としては
、炭素数1乃至4個のアルキル、炭素数1乃至4個のア
ルコキシ、炭素数1乃至4個の脂肪族アシルなどがあげ
られ、好適にはメチル、エチル、メトキシ、エトキシ、
アセチル基である。炭素数1乃至4個のアルキルを有す
るアルコキシカルボニル等のアルキル部分としては、メ
チル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチ
ル、イソブチル、t−ブチルなどがあげられ、好適には
メチル、t−ブチルである。炭素数2乃至4個のアルケ
ニルを有するアルケニルオキシカルボニルのアルケニル
部分としては、ビニル、アリル、イソプロペニル、1−
ブテニル、2−ブテニルなどがあげられ、好適にはアリ
ルである。炭素数8乃至12個のアラルキルオキシカル
ボニルのアラルキル部分としては、ベンジル、フェネチ
ル、α−ナフチルメチル、β−ナフチルエチルなどがあ
げられ、好適にはベンジルである。芳香環上の置換部分
としては、炭素数1乃至4個のアルキル、炭素数1乃至
4個のアルコキシ、炭素数1乃至4個の脂肪族アシロキ
シなどがあげられ、好適にはメチル、エチル、メトキシ
、エトキシ、アセトキシである。
【0014】前述したR1 としては、好適には、水酸
基、アミノ基、炭素数1乃至2個の脂肪族アシルで置換
されたアミノ基、環上に置換部分を有してもよい炭素数
7個の芳香族アシルで置換されたアミノ基、炭素数1乃
至4個のアルキルを有するアルコキシカルボニルで置換
されたアミノ基、炭素数3個のアルケニルを有するアル
ケニルオキシカルボニルで置換されたアミノ基、環上に
置換部分を有してもよい炭素数8個のアラルキルオキシ
カルボニルで置換されたアミノ基があげられ、さらに好
適には、水酸基、アミノ基、炭素数1乃至2個の脂肪族
アシルで置換されたアミノ基、炭素数7個の芳香族アシ
ルで置換されたアミノ基であり、最も好適には、水酸基
、アミノ基である。
【0015】前述したR2 の炭素数1乃至4個のアル
キル基等としては、メチル、エチル、プロピル、イソプ
ロピル、ブチル、イソブチル、t−ブチル基などがあげ
られ、好適にはメチル基である。
【0016】前述したR2 としては、好適には、水素
原子、メチル基である。
【0017】前述したR6 、R6’、R7 及びR7
’の炭素数1乃至4個のアルキル基としては、メチル、
エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル
、t−ブチル基などがあげられ、好適にはイソプロピル
基である。前述したR4 及びR5 としては、それぞ
れ水素原子または一緒になってテトラメチルジシロクス
ジイル基、テトラエチルジシロクスジイル基、テトラプ
ロピルジシロクスジイル基、テトライソプロピルジシロ
クスジイル基、テトラブチルジシロクスジイル基、ジエ
チルジイソプロピルジシロクスジイル基もしくはジブチ
ルジイソプロピルジシロクスジイル基があげられ、好適
には、それぞれ水素原子または一緒になってテトライソ
プロピルジシロクスジイル基であり、さらに好適には、
それぞれ水素原子である。
【0018】本発明の前記一般式(1)及び(2)を有
する化合物の薬理上許容される無毒性塩としては、例え
ば、塩酸塩、臭化水素酸塩、硫酸塩のような鉱酸の塩、
メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸のような有機ス
ルホン酸塩、酢酸塩、プロピオン酸塩、酪酸塩、カプロ
ン酸塩のような脂肪族カルボン酸塩又は安息香酸塩のよ
うな芳香族カルボン酸塩などがあげられる。
【0019】これらの塩のうち、好適には、鉱酸の塩(
特に塩酸)、脂肪族カルボン酸塩(特に酢酸)があげら
れる。
【0020】化合物(1)及び(2)において、好適に
は、1)R1 が水酸基又は下記A’ 若しくはB’ 
群から選択される置換部分を有してもよいアミノ基であ
り、R2 が水素原子又は炭素数1乃至4個のアルキル
基であり、R3 が水素原子又は水酸基であり、R4 
及びR5 がそれぞれ水素原子又は一緒になってテトラ
イソプロピルジシロクスジイル基である化合物 [A’ 群]炭素数1乃至2個の脂肪族アシルおよび環
上に置換部分を有してもよい炭素数7個の芳香族アシル
。 [B’ 群]炭素数1乃至4個のアルキルを有するアル
コキシカルボニル、炭素数3個のアルケニルを有するア
ルケニルオキシカルボニルおよび環上に置換部分を有し
てもよい炭素数8個のアラルキルオキシカルボニル。2
)R1 が水酸基又は下記A’ 群から選択される置換
部分を有してもよいアミノ基であり、R2 が水素原子
又はメチル基であり、R3が水素原子又は水酸基であり
、R4 及びR5 がそれぞれ水素原子である化合物[
A’ 群]炭素数1乃至2個の脂肪族アシルおよび環上
に置換部分を有してもよい炭素数7個の芳香族アシル。 3)R1 が水酸基又はアミノ基であり、R2 が水素
原子又はメチル基であり、R3 が水素原子又は水酸基
であり、R4 及びR5 がそれぞれ水素原子である化
合物があげられる。
【0021】本発明の代表的化合物(1)及び(2)と
しては、表−1、表−2及び表−3に記載する化合物を
例示することができるが、本発明は、これらの化合物に
限定されるものではない。
【0022】なお、表−1は式Aの化合物を、表−2は
式Bの化合物を、表−3は式Cの化合物を示し、また、
表−1、表−2及び表−3において、Etはエチル基、
Prはプロピル基、tBuはtert−ブチル基、AL
はアリル基、Acはアセチル基、Bzはベンゾイル基、
BzpMeはp−メチルベンゾイル基、BzpOMeは
p−メトキシベンゾイル基、Byはベンジル基、Byp
OAcはp−アセトキシベンジル基を示す。
【0023】
【化5】
【0024】                          
         表−1      ───────
──────────────────────── 
             No.      R1 
        R2       R7     R
8     X                ──
─────────────────────────
────               1− 1  
     NH2         H       
 H      CN      −        
             1− 2       N
H2         CH3       H   
   CN      −             
        1− 3       NH2   
    CH3CH2      H      CN
      −                  
   1− 4       NH2      CH
3(CH2)2    H      CN     
 −                     1−
 5       NH2      (CH3)2C
H     H      CN      −   
                  1− 6   
    NH2      CH3(CH2)3   
 H      CN      −        
             1− 7       N
H2         H        H    
  CN     HCl             
        1− 8       NH2   
      CH3       H      CN
     HCl                 
    1− 9       NH2       
CH3CH2      H      CN    
 HCl                     
1−10       NH2      CH3(C
H2)2    H      CN     HCl
                     1−11
       NH2      (CH3)2CH 
    H      CN     HCl    
                 1−12    
   NH2      CH3(CH2)3    
H      CN     HCl        
             1−13       O
H          H        H    
  CN      −              
       1−14       OH     
     CH3       H      CN 
     −                   
  1−15       OH        CH
3CH2      H      CN      
−                     1−1
6       OH       CH3(CH2)
2    H      CN      −    
                 1−17    
   OH       (CH3)2CH     
H      CN      −         
            1−18       OH
       CH3(CH2)3    H    
  CN      −              
       1−19       NH2    
     H        CN      OH 
     −                   
  1−20       NH2         
CH3       CN      OH     
 −                     1−
21       NH2       CH3CH2
      CN      OH      −  
                   1−22  
     NH2      CH3(CH2)2  
  CN      OH      −      
               1−23      
 NH2      (CH3)2CH     CN
      OH      −          
           1−24       NH2
      CH3(CH2)3    CN    
  OH      −              
       1−25       NH2    
     H        CN      OH 
    HCl                  
   1−26       NH2        
 CH3       CN      OH    
 HCl                     
1−27       NH2       CH3C
H2      CN      OH     HC
l                     1−2
8       NH2      CH3(CH2)
2    CN      OH     HCl  
                   1−29  
     NH2      (CH3)2CH   
  CN      OH     HCl     
                1−30     
  NH2      CH3(CH2)3    C
N      OH     HCl        
             1−31       O
H          H        CN   
   OH      −             
        1−32       OH    
      CH3       CN      O
H      −                 
    1−33       OH        
CH3CH2      CN      OH   
   −                     
1−34       OH       CH3(C
H2)2    CN      OH      −
                     1−35
       OH       (CH3)2CH 
    CN      OH      −    
                 1−36    
   OH       CH3(CH2)3    
CN      OH      −        
             1−37       N
H2         H        CN   
   H      −              
       1−38       NH2    
     CH3       CN      H 
     −                   
  1−39       NH2       CH
3CH2      CN      H      
−                     1−4
0       NH2      CH3(CH2)
2    CN      H      −    
                 1−41    
   NH2      (CH3)2CH     
CN      H      −         
            1−42       NH
2      CH3(CH2)3    CN   
   H      −              
       1−43       NH2    
     H        CN      H  
   HCl                   
  1−44       NH2         
CH3       CN      H     H
Cl                     1−
45       NH2       CH3CH2
      CN      H     HCl  
                   1−46  
     NH2      CH3(CH2)2  
  CN      H     HCl      
               1−47      
 NH2      (CH3)2CH     CN
      H     HCl          
           1−48       NH2
      CH3(CH2)3    CN    
  H     HCl              
       1−49       OH     
     H        CN      H  
    −                    
 1−50       OH          C
H3       CN      H      −
                     1−51
       OH        CH3CH2  
    CN      H      −     
                1−52     
  OH       CH3(CH2)2    C
N      H      −          
           1−53       OH 
      (CH3)2CH     CN    
  H      −               
      1−54       OH      
 CH3(CH2)3    CN      H  
    −                    
 1−55       NH2         H
        OH      CN      −
                     1−56
       NH2         CH3   
    OH      CN      −    
                 1−57    
   NH2       CH3CH2      
OH      CN      −        
             1−58       N
H2      CH3(CH2)2    OH  
    CN      −            
         1−59       NH2  
    (CH3)2CH     OH      
CN      −                
     1−60       NH2      
CH3(CH2)3    OH      CN  
    −                    
 1−61       NH2         H
        OH      CN     HC
l                     1−6
2       NH2         CH3  
     OH      CN     HCl  
                   1−63  
     NH2       CH3CH2    
  OH      CN     HCl     
                1−64     
  NH2      CH3(CH2)2    O
H      CN     HCl        
             1−65       N
H2      (CH3)2CH     OH  
    CN     HCl           
          1−66       NH2 
     CH3(CH2)3    OH     
 CN     HCl              
       1−67       OH     
     H        OH      CN 
     −                   
  1−68       OH          
CH3       OH      CN     
 −                     1−
69       OH        CH3CH2
      OH      CN      −  
                   1−70  
     OH       CH3(CH2)2  
  OH      CN      −      
               1−71      
 OH       (CH3)2CH     OH
      CN      −          
           1−72       OH 
      CH3(CH2)3    OH    
  CN      −              
       1−73       NHBz   
     H        H      CN  
    −                    
 1−74     NHCOOtBu      H
        H      CN      − 
                    1−75 
    NHCOOBy       H      
  H      CN      −       
              1−76     NH
COOAL       H        H   
   CN      −             
        1−77       NHBz  
      CH3       H      CN
      −                  
   1−78       NHBz      C
H3CH2      H      CN     
 −                     1−
89       NHBz     CH3(CH2
)2    H      CN      −   
                  1−80   
    NHBz     (CH3)2CH    
 H      CN      −        
             1−81       N
HBz     CH3(CH2)3    H   
   CN      −             
        1−82       NHBz  
      H        CN      H 
     −                   
  1−83       NHBz        
CH3       CN      H      
−                     1−8
4       NHBz      CH3CH2 
     CN      H      −    
                 1−85    
   NHBz     CH3(CH2)2    
CN      H      −         
            1−86       NH
Bz     (CH3)2CH     CN   
   H      −              
       1−87       NHBz   
  CH3(CH2)3    CN      H 
     −                   
  1−88       NHAc        
H        H      CN      −
                     1−89
       NHCOH       H     
   H      CN      −      
               1−90      
 NHCOEt      H        H  
    CN      −            
         1−91       NHCOP
r      H        H      CN
      −                  
   1−92       NHAc       
 CH3       H      CN     
 −                     1−
93       NHAc      CH3CH2
      H      CN      −   
                  1−94   
    NHAc     CH3(CH2)2   
 H      CN      −        
             1−95       N
HAc     (CH3)2CH     H   
   CN      −             
        1−96       NHAc  
   CH3(CH2)3    H      CN
      −                  
   1−97       NHAc       
 H        OH      CN     
 −                     1−
98       NHAc        CH3 
      OH      CN      −  
                   1−99  
     NHAc      CH3CH2    
  OH      CN      −      
               1−100     
 NHAc     CH3(CH2)2    OH
      CN      −          
           1−101      NHA
c     (CH3)2CH     OH    
  CN      −              
       1−102      NHAc   
  CH3(CH2)3    OH      CN
      −                  
   1−103      NHAc       
 H        CN      H      
−                     1−1
04      NHAc        CH3  
     CN      H      −    
                 1−105   
   NHAc      CH3CH2      
CN      H      −         
            1−106      NH
Ac     CH3(CH2)2    CN   
   H      −              
       1−107      NHAc   
  (CH3)2CH     CN      H 
     −                   
  1−108      NHAc     CH3
(CH2)3    CN      H      
−                ────────
───────────────────────  
                         
           表−2           
                         
        ─────────────────
────────                 
         No.      R1     
    R2           X       
                     ────
─────────────────────    
                       2−
 1       NH2         H   
         −               
                  2− 2   
    NH2         CH3      
     −                   
              2− 3       
NH2       CH3CH2         
 −                       
          2− 4       NH2 
     CH3(CH2)2        −  
                         
      2− 5       NH2     
 (CH3)2CH         −      
                         
  2− 6       NH2      CH3
(CH2)3        −          
                       2−
 7       NH2         H   
        HCl              
                   2− 8  
     NH2         CH3     
     HCl                 
                2− 9     
  NH2       CH3CH2       
  HCl                    
             2−10       N
H2      CH3(CH2)2       H
Cl                       
          2−11       NH2 
     (CH3)2CH        HCl 
                         
       2−12       NH2    
  CH3(CH2)3       HCl    
                         
    2−13       OH        
  H            −         
                        2
−14       OH          CH3
           −             
                    2−15 
      OH        CH3CH2   
       −                 
                2−16     
  OH       CH3(CH2)2     
   −                     
            2−17       OH
       (CH3)2CH         −
                         
        2−18       OH    
   CH3(CH2)3        −    
                         
    2−19       NHAc      
  H            −         
                        2
−20       NHAc        CH3
           −             
                    2−21 
      NHAc      CH3CH2   
       −                 
                2−22     
  NHAc     CH3(CH2)2     
   −                     
            2−23       NH
Ac     (CH3)2CH         −
                         
        2−24       NHAc  
   CH3(CH2)3        −    
                         
    2−25     NHBzpMe     
  H            −         
                        2
−26     NHBzpOMe      CH3
           −             
                    2−27 
    NHCOOtBu    CH3CH2   
       −                 
                2−28     
NHCOOBy    CH3(CH2)2     
   −                     
            2−29     NHCO
OAL    (CH3)2CH         −
                         
        2−30   NHCOOBypOA
c  CH3(CH2)3        −    
                         
    2−31       NHBz      
  H            −         
                        2
−32       NHBz        CH3
           −             
                    2−33 
      NHBz      CH3CH2   
       −                 
                2−34     
  NHBz     CH3(CH2)2     
   −                     
            2−35       NH
Bz     (CH3)2CH         −
                         
        2−36       NHBz  
   CH3(CH2)3        −    
                         
    2−37       NHAc      
  H            −         
                        2
−38       NHAc        CH3
           −             
                    2−39 
      NHAc      CH3CH2   
       −                 
                2−40     
  NHAc     CH3(CH2)2     
   −                     
            2−41       NH
Ac     (CH3)2CH         −
                         
        2−42       NHAc  
   CH3(CH2)3        −    
                        ─
──────────────────────── 
                         
                         
                         
                         
               表−3       
                         
      ───────────────────
────────────             
 No.      R1         R2  
     R7     R8     X     
           ──────────────
─────────────────        
       3− 1       NH2    
     H        H      CN  
    −                    
 3− 2       NH2         C
H3       H      CN      −
                     3− 3
       NH2       CH3CH2  
    H      CN      −     
                3− 4     
  NH2      CH3(CH2)2    H
      CN      −          
           3− 5       NH2
      (CH3)2CH     H     
 CN      −               
      3− 6       NH2     
 CH3(CH2)3    H      CN  
    −                    
 3− 7       OH          H
        H      CN      − 
                    3− 8 
      OH          CH3    
   H      CN      −      
               3− 9      
 OH        CH3CH2      H 
     CN      −           
          3−10       OH  
     CH3(CH2)2    H      
CN      −                
     3−11       OH       
(CH3)2CH     H      CN   
   −                     
3−12       OH       CH3(C
H2)3    H      CN      − 
                    3−13 
      NH2         H      
  CN      OH      −      
               3−14      
 NH2         CH3       CN
      OH      −          
           3−15       NH2
       CH3CH2      CN    
  OH      −              
       3−16       NH2    
  CH3(CH2)2    CN      OH
      −                  
   3−17       NH2      (C
H3)2CH     CN      OH    
  −                     3
−18       NH2      CH3(CH
2)3    CN      OH      − 
                    3−19 
      OH          H      
  CN      OH      −      
               3−20      
 OH          CH3       CN
      OH      −          
           3−21       OH 
       CH3CH2      CN    
  OH      −              
       3−22       OH     
  CH3(CH2)2    CN      OH
      −                  
   3−23       OH       (C
H3)2CH     CN      OH    
  −                     3
−24       OH       CH3(CH
2)3    CN      OH      − 
                    3−25 
      NH2         H      
  CN      H      −       
              3−26       
NH2         CH3       CN 
     H      −            
         3−27       NH2  
     CH3CH2      CN      
H      −                 
    3−28       NH2      C
H3(CH2)2    CN      H    
  −                     3
−29       NH2      (CH3)2
CH     CN      H      −  
                   3−30  
     NH2      CH3(CH2)3  
  CN      H      −       
              3−31       
OH          H        CN  
    H      −             
        3−32       OH    
      CH3       CN      H
      −                  
   3−33       OH        C
H3CH2      CN      H     
 −                     3−
34       OH       CH3(CH2
)2    CN      H      −   
                  3−35   
    OH       (CH3)2CH    
 CN      H      −        
             3−36       O
H       CH3(CH2)3    CN  
    H      −             
        3−37       NH2   
      H        OH      CN
      −                  
   3−38       NH2        
 CH3       OH      CN    
  −                     3
−39       NH2       CH3CH
2      OH      CN      − 
                    3−40 
      NH2      CH3(CH2)2 
   OH      CN      −     
                3−41     
  NH2      (CH3)2CH     O
H      CN      −         
            3−42       NH
2      CH3(CH2)3    OH   
   CN      −             
        3−43       OH    
      H        OH      CN
      −                  
   3−44       OH         
 CH3       OH      CN    
  −                     3
−45       OH        CH3CH
2      OH      CN      − 
                    3−46 
      OH       CH3(CH2)2 
   OH      CN      −     
                3−47     
  OH       (CH3)2CH     O
H      CN      −         
            3−48       OH
       CH3(CH2)3    OH   
   CN      −             
        3−49       NHAc  
      H        H      CN 
     −                   
  3−50       NHAc        
CH3       H      CN      
−                     3−5
1       NHAc      CH3CH2 
     H      CN      −    
                 3−52    
   NHAc     CH3(CH2)2    
H      CN      −         
            3−53       NH
Ac     (CH3)2CH     H    
  CN      −              
       3−54       NHAc   
  CH3(CH2)3    H      CN 
     −                   
  3−55       NHAc        
H        CN      OH      
−                     3−5
6       NHAc        CH3  
     CN      OH      −   
                  3−57   
    NHAc      CH3CH2     
 CN      OH      −       
              3−58       
NHAc     CH3(CH2)2    CN 
     OH      −           
          3−59       NHAc
     (CH3)2CH     CN     
 OH      −               
      3−60       NHAc    
 CH3(CH2)3    CN      OH 
     −                   
  3−61       NHAc        
H        CN      H      −
                     3−62
       NHAc        CH3   
    CN      H      −     
                3−63     
  NHAc      CH3CH2      C
N      H      −          
           3−64       NHA
c     CH3(CH2)2    CN    
  H      −               
      3−65       NHAc    
 (CH3)2CH     CN      H  
    −                    
 3−66       NHAc     CH3(
CH2)3    CN      H      −
                     3−67
       NHAc        H     
   OH      CN      −     
                3−68     
  NHAc        CH3       O
H      CN      −         
            3−69       NH
Ac      CH3CH2      OH   
   CN      −             
        3−70       NHAc  
   CH3(CH2)2    OH      C
N      −                 
    3−71       NHAc     (
CH3)2CH     OH      CN   
   −                     
3−72       NHAc     CH3(C
H2)3    OH      CN      −
                     3−73
       NHBz        H     
   H      CN      −      
               3−74      
 NHBz        CH3       H 
     CN      −           
          3−75       NHBz
      CH3CH2      H      
CN      −                
     3−76       NHBz     
CH3(CH2)2    H      CN   
   −                     
3−77       NHBz     (CH3)
2CH     H      CN      − 
                    3−78 
      NHBz     CH3(CH2)3 
   H      CN      −      
               3−79      
 NHBz        H        CN 
     OH      −           
          3−80       NHBz
        CH3       CN     
 OH      −               
      3−81       NHBz    
  CH3CH2      CN      OH 
     −                   
  3−82       NHBz     CH3
(CH2)2    CN      OH     
 −                     3−
83       NHBz     (CH3)2C
H     CN      OH      −  
                   3−84  
     NHBz     CH3(CH2)3  
  CN      OH      −      
               3−85      
 NHBz        H        CN 
     H      −            
         3−86       NHBz 
       CH3       CN      
H      −                 
    3−87       NHBz      
CH3CH2      CN      H    
  −                     3
−88       NHBz     CH3(CH
2)2    CN      H      −  
                   3−89  
     NHBz     (CH3)2CH   
  CN      H      −       
              3−90       
NHBz     CH3(CH2)3    CN 
     H      −            
         3−91       NHBz 
       H        OH      C
N      −                 
    3−92       NHBz      
  CH3       OH      CN   
   −                     
3−93       NHBz      CH3C
H2      OH      CN      −
                     3−94
       NHBz     CH3(CH2)2
    OH      CN      −    
                 3−95    
   NHBz     (CH3)2CH     
OH      CN      −        
             3−96       N
HBz     CH3(CH2)3    OH  
    CN      −            
    ─────────────────────
──────────    上記、例示化合物のうち
、好適な化合物としては、1−1、1−2、1−7、1
−8、1−13、1−14、1−19、1−20、1−
25、1−26、1−31、1−32、1−37、1−
38、1−43、1−44、1−49、1−50、1−
55、1−56、1−61、1−62、1−67、1−
68、1−73、1−77、1−82、1−83、1−
88、 1−89、 1−92、 1−97、 1−9
8、 1−103、1−104、2−1、2−2、2−
7、2−8、2−13、2−14、2−19、2−20
、2−25、2−26、2−31、2−32、2−37
、2−38、3−1、3−2、3−7、3−8、3−1
3、3−14、3−19、3−20、3−25、3−2
6、3−31、3−32、3−37、3−38、3−4
3、3−44、3−49、3−50、3−55、3−5
6、3−61、3−62、3−67、3−68、3−7
3、3−74、3−79、3−80、 3−85、3−
86、3−91、および3−92があげられる。
【0025】上記、例示化合物のうち、より好適な化合
物としては、1−1、1−2、1−7、1−8、1−1
3、1−14、1−19、1−20、1−25、1−2
6、1−31、1−32、1−37、1−38、1−4
3、1−44、1−49、1−50、1−55、1−5
6、1−61、1−62、1−67、1−68、1−7
3、1−77、1−82、1−83、1−88、 1−
89、 1−92、 1−97、 1−98、 1−1
03、1−104、2−1、2−2、2−7、2−8、
2−13、2−14、2−19、2−20、2−25、
2−26、2−31、2−32、2−37、および  
2−38があげられる。上記、例示化合物のうち、さら
に好適な化合物としては、  1−1、1−2、1−7
、1−8、1−13、1−14、1−19、1−20、
1−25、1−26、1−31、1−32、1−37、
1−38、1−43、1−44、1−49、1−50、
1−55、1−56、1−61、1−62、1−67、
1−68、2−1、2−2、2−7、2−8、2−13
、および2−14  があげられる。
【0026】上記、例示化合物のうち、最も好適な化合
物としては、    1−1、1−7、1−13、1−
14、1−19、1−25、1−31、1−32、1−
37、1−43、1−49、1−50、1−55、1−
61、1−67、1−68、2−1、2−7、2−13
、および2−14  があげられる。
【0027】
【化6】
【0028】
【化7】
【0029】
【化8】
【0030】
【化9】
【0031】本発明の化合物(1)及び(2)は、公知
化合物(3)であるウラシル又は5−低級アルキルウラ
シル[M.ムラオカ、A.タナカ、T.ウエダ,ケミカ
ル&ファ−マシュ−ティカルブレティン、第18巻、2
61頁、1970年(Chem.Pharm.Bull
.,18,261(1970)  ]を用いて、工程表
1、2、3及び4に示した反応工程に従って、製造する
ことができる。工程表1、2、3及び4において、R1
 およびR2 は前述のものと同意義を示し、R4a及
びR5aは、一緒になって式−R6 R7 Si−O−
SiR6’R7’−基(式中、R6 、R7 、R6’
及びR7’は前述のものと同意義を示す。)を示す。R
9 は炭素数1乃至4個のアルキルを有するアルコキシ
チオカルボニル基または炭素数6乃至10個のアリール
を有するアリールオキシチオカルボニル基を示し、その
炭素数1乃至4個のアルキルとしては、メチル、エチル
、プロピル、ブチルなどがあげられ、炭素数6乃至10
個のアリ−ルとしては、フェニル、ナフチルなどがあげ
られ、好適にはそれぞれ、メチル、フェニルである。R
10はアリール部分が置換されていてもよいトリアリー
ルメチル基を示し、そのアリール部分としてはフェニル
、ナフチルなどがあげられ、好適には、フェニルであり
、アリール部分の置換分は、メチル、エチル、プロピル
、ブチルなどの炭素数1乃至4個のアルキル基、メトキ
シ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシなどの炭素数1乃
至4個のアルコキシ基、アセトキシ、プロピルオキシ、
ブチリルオキシなどの炭素数2乃至4個のアシロキシ基
などがあげられ、好適には、メチル、メトキシ基である
。Xはハロゲン原子を示し、好適には塩素または臭素で
ある。以下、各反応工程について詳細に説明する。 (第1工程)本工程は化合物(3)をリボシル化して、
化合物(4)を得る工程である。リボシル化方法として
は、一般にこの分野で通常用いられる方法によって行わ
れるが、たとえば、■化合物(3)の水酸化ナトリウム
水溶液に塩化第2水銀アルコール液を加えて得られる水
銀塩化合物と、例えば公知の化合物である2’,3’,
5’−トリ−O−ベンゾイル−D−リボシルクロリドと
を、ベンゼン中反応させることにより得られる化合物を
、メタノール中ナトリウムメトキシドを作用することに
より、化合物(4)を得る方法[M.ムラオカ、A.タ
ナカ、T.ウエダ,ケミカル&ファ−マシュ−ティカル
ブレティン、第18巻、261頁、1970年(Che
m.Pharm.Bull.,18,261(1970
) ]■化合物(3)をベンゼン中、トリエチルアミン
などの有機アミンにトリメチルシリルクロリドを作用さ
せることにより得られるビス(トリメチルシリル)ウラ
シルに前述の2’,3’,5’−トリ−O−ベンゾイル
−D−リボシルクロリドを作用させて得られる化合物を
、メタノール中ナトリウムメトキシドを作用することに
より、化合物(4)を得る方法[T.ニシムラ、B.シ
ミズ、I.イワイ、ケミカル&ファ−マシュ−ティカル
ブレティン、第11巻、1470頁、1963年(Ch
em.Pharm.Bull.,11,1470(19
63)) ]などによって行なうことができる。 (第2工程)本工程は化合物(4)の4位のカルボニル
部分をアミノ基に変換して、化合物(5)を得る工程で
ある。アミノ基に変換する方法としては、一般にこの分
野で通常用いられる方法によって行われるが、■化合物
(4)に、無水ホルムアミド中、ヘキサメチルジシラザ
ンおよび硫酸アンモニウムを加熱下に作用させて、化合
物(5)を得る方法[タウンセン&チップソン編、ヌク
レイック・アシッド・ケミストリ−、227(1978
)]■化合物(4)の2’、3’及び5’位の水酸基を
アセチル又はベンゾイル化により保護し、アルコールを
含まないクロロホルム中、塩化チオニル及び無水ジメチ
ルホルムアミドを作用した後、アンモニアのメタノール
溶液で処理して、化合物(5)を得る方法[タウンセン
&チップソン編、ヌクレイック・アシッド・ケミストリ
−、223(1978)]■化合物(4)の2’、3’
及び5’位の水酸基をアセチル又はベンゾイル化により
保護し、ピリジン中、五硫化二りんを作用させて得られ
る4−チオ化合物に、ヨウ化メチル、ヨウ化エチルなど
のヨウ化低級アルキルおよび水酸化ナトリウム等アルカ
リ金属水酸化物で中間体である4−アルキルチオ化合物
を得、さらにこの4−アルキルチオ化合物を液体アンモ
ニアで処理して化合物(5)を得る方法[J.J.フォ
ックス、N.ミラ−、I.ウェンペン、ジャ−ナル・オ
ブ・メディシナル・ケミストリ−、第9巻、101ペー
ジ(1966年)]などがあげられる。 (第3工程)本工程は化合物(4)の3’位及び5’位
を  X−R6 R7 Si−O−SiR6’R7’−
Xを作用させて、同時に保護して、化合物(5)を得る
工程であり、既知の方法によって行なうことができる[
M.J.ロビンス、J.S.ウィルソン、L.ソ−ヤ、
M.N.G.ジェ−ムス、カナディアン・ジャ−ナル・
オブ・ケミストリ−、第61巻、1911頁、1983
年(M.J.Robins,J.S.Wilson,L
.Sawyer,and M.N.G.James,C
an.J.Chem.,61,1911,(1983)
) ]。使用される溶剤としては、好適にはピリジンの
ような塩基性溶媒である。反応温度は−10℃乃至10
0℃であり、好適には、0℃乃至50℃である。反応時
間は化合物、反応温度により変化するが、通常1時間乃
至30時間であり、好適には1時間乃至5時間である。 反応終了後、たとえば溶剤を留去し、反応液を水に注ぎ
、水と混和しない溶剤、たとえばベンゼン、エ−テル、
酢酸エチルなどで抽出し、抽出液より溶剤を留去するこ
とによって得られるものを、通常、そのまま次の工程に
用いる。所望により、各種クロマトあるいは再結晶法に
より、単離精製することもできる。 (第3’工程)本工程は化合物(5)の4位のアミノ基
をアシル化する工程と、得られた化合物にX−R6 R
7 Si−O−SiR6’R7’−Xを作用させて、3
’位及び5’位を同時に保護して、化合物(6)を得る
工程である。なお、3’位及び5’位の保護は第3工程
と同様に行なうことができる。4位のアミノ基をアシル
化する方法としては、一般にこの分野で通常用いられる
方法によって行われるが、例えば、脂肪族アシルおよび
芳香族アシルの場合には、相当するカルボン酸の反応性
誘導体、すなわち酸ハライドまたは酸無水物を反応させ
るか、相当するカルボン酸を縮合剤の存在下に反応させ
る方法があり、アルコキシカルボニル、アルケニルオキ
シカルボニルおよびアラルキルオキシカルボニルの場合
には、相当するアルコキシ、アルケニルオキシ若しくは
アラルキルオキシ基を有するハロゲノギ酸エステルまた
は相当するアルキル、アルケニル若しくはアラルキル基
を有する二炭酸ジアルキル、二炭酸ジアルケニル若しく
は二炭酸ジアラルキルを反応させる方法がある。使用さ
れる酸ハライドとしては、例えば、酸クロリド、酸ブロ
マイドなどがあげられる。使用される縮合剤としては、
例えば、N,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド(
DCC) 、1,1’−オキザリルジイミダゾール、2
,2’−ジピリジルジサルファイド、N,N’−ジサク
シンイミジルカーボネート、N,N’−ビス(2−オキ
ソ−3−オキサゾリジニル)−ホスフィニッククロリド
、N,N’−カルボジイミダゾール、N,N’−ジサク
シンイミジルオキザレート(DSO) 、N,N’−ジ
フタールイミドオキザレート(DPO) 、N,N’−
ビス(ノルボルネニルサクシンイミジル)オキザレート
(BNO) 、1,1’−ビス(ベンゾトリアゾリル)
オキザレート(BBTO)、1,1’−ビス(6−クロ
ロベンゾトリアゾリル)オキザレート(BCTO)、1
,1’−ビス(6−トリフルオロメチルベンゾトリアゾ
リル)オキザレート(BTBO)などがあげられる。使
用される溶媒としては、特に反応を阻害しないものであ
れば、限定はなく、ベンゼン、トルエン、キシレンのよ
うな芳香族炭化水素類、ジエチルエ−テル、ジイソプロ
ピルエ−テル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメ
トキシエタン、ジエチレングリコールジメチルエーテル
のようなエ−テル類、メタノ−ル、エタノ−ル、n−プ
ロパノ−ル、イソプロパノ−ル、n−ブタノ−ル、イソ
ブタノ−ル、t−ブタノ−ル、イソアミルアルコ−ル、
ジエチレングリコール、グリセリン、オクタノール、シ
クロヘキサノール、メチルセロソルブのようなアルコ−
ル類、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチ
ルケトン、イソホロン、シクロヘキサノンのようなケト
ン類、アセトニトリル、イソブチロニトリルのようなニ
トリル類、ホルムアミド、ジメチルホルムアミド、ジメ
チルアセトアミド、ヘキサメチルホスホロトリアミドの
ようなアミド類、ジメチルスルホキシド、スルホランの
ようなスルホキシド類またはこれらの有機溶媒と水との
混合溶媒があげられ、好適には、ベンゼン、トルエン、
キシレンのような芳香族炭化水素類、ジエチルエ−テル
、ジイソプロピルエ−テル、テトラヒドロフラン、ジオ
キサン、ジメトキシエタン、ジエチレングリコールジメ
チルエーテルのようなエ−テル類、メタノ−ル、エタノ
−ル、n−プロパノ−ル、イソプロパノ−ル、n−ブタ
ノ−ル、イソブタノ−ル、t−ブタノ−ル、イソアミル
アルコ−ル、ジエチレングリコール、グリセリン、オク
タノール、シクロヘキサノール、メチルセロソルブのよ
うなアルコ−ル類、アセトン、メチルエチルケトン、メ
チルイソブチルケトン、イソホロン、シクロヘキサノン
のようなケトン類、アセトニトリル、イソブチロニトリ
ルのようなニトリル類、ホルムアミド、ジメチルホルム
アミド、ジメチルアセトアミド、ヘキサメチルホスホロ
トリアミドのようなアミド類、ジメチルスルホキシド、
スルホランのようなスルホキシド類またはこれらの有機
溶媒と水との混合溶媒があげられる。反応温度は  0
℃乃至150℃であり、好適には0℃乃至100℃であ
る。反応時間は化合物、反応温度などにより変化するが
、通常1時間乃至30時間であり、好適には、2時間乃
至5時間である。反応終了後、たとえば溶剤を留去し、
反応液を水に注ぎ、水と混和しない溶剤、たとえばベン
ゼン、エ−テル、酢酸エチルなどで抽出し、抽出液より
溶剤を留去することによって得られるものを、通常、そ
のまま次の工程に用いる。所望により、各種クロマトあ
るいは再結晶法により、単離精製することもできる。 (第4工程)本工程は化合物(6)を不活性溶剤中、チ
オカルボニル化試薬で処理することにより、化合物(5
)の2’ 位の水酸基を置換チオカルボニル化して、化
合物(7)を得る工程である。使用される溶剤としては
、反応を阻害しないものであれば特に限定はないが、ジ
メチルホルムアミド、ジメチルアセトアミドなどのアミ
ド類、ジメチルスルフォキシドなどのスルフォキシド類
、アセトニトリルなどのニトリル類があげられるが、好
適には、アセトニトリルである。使用される試薬として
は水酸基のチオカルボニル化試薬であれば、特に限定は
ないが、メトキシチオカルボニルクロリド、エトキシチ
オカルボニルクロリドなどの低級アルコキシカルボニル
ハライド類、フェノキシチオカルボニルクロリド、ナフ
トキシチオカルボニルクロリドなどのアリ−ルチオカル
ボニルハライド類があげられる。反応温度は−20℃乃
至50℃であり、好適には−10℃乃至10℃である。 反応時間は化合物、反応温度などにより変化するが、通
常1時間乃至30時間であり、好適には、2時間乃至5
時間である。また、反応を効率よく行なうため、4、4
−ジメチルアミノピリジン、トリエチルアミンなどの有
機アミンを使用することができる。反応終了後、目的化
合物は、常法、例えば反応液を水に注ぎ、水と混和しな
い溶剤、たとえばベンゼン、エ−テル、酢酸エチルなど
で抽出し、抽出液より溶剤を留去することによって得ら
れる。通常、これをそのまま次の工程に用いる。 また、所望により、各種クロマトグラフィーまた再結晶
法により、精製することもできる。 (第5工程)本工程は、第4工程により得られる化合物
(7)を不活性溶剤中、還元剤及びニトリル化試薬で処
理することにより、本発明の目的化合物(1)において
R4およびR5 が一緒になって式−R6 R7 Si
−O−SiR6’R7’−基を示し、R3 が水素原子
を示す化合物(1a)を得る工程である。使用される溶
剤としては、反応を阻害しないものであれば特に限定は
ないが、ヘキサン、ヘプタン、リグロイン、石油エーテ
ルのような脂肪族炭化水素類、ベンゼン、トルエン、キ
シレンのような芳香族炭化水素類、ジエチルエ−テル、
ジイソプロピルエ−テル、テトラヒドロフラン、ジオキ
サン、ジメトキシエタン、ジエチレングリコールジメチ
ルエーテルのようなエ−テル類、ベンゼン、トルエン、
キシレンなどの芳香族炭化水素類があげられるが、好適
にはベンゼン、トルエンなどの芳香族炭化水素類である
。使用されるニトリル化試薬としては、好適には、t−
ブチルイソニトリルのようなアルキルイソニトリルがあ
げられ、使用される還元試薬としては、好適にはトリブ
チル錫ヒドリドのような炭素数1乃至4個のトリアルキ
ル錫ヒドリドがあげられる。反応温度は、50℃乃至2
50℃であり、好適には80℃乃至150℃である。反
応時間は化合物、反応温度などにより変化するが、30
分から12時間であり、好適には、1時間乃至5時間で
ある。また、反応を効率よく行なうために、触媒として
、アゾイソブチロニトリルのようなラジカル開始剤を使
用することができる。本工程において反応直後に得られ
る化合物(1a)は、通常、ニトリル基の配位がα配位
およびβ配位の化合物の混合物であるが、目的に応じて
、例えば活性炭、シリカゲルなどの各種担体を用いる吸
着もしくはイオン交換クロマトグラフィー、またセファ
デックスカラムによるゲル濾過法、あるいはエ−テル、
酢酸エチル、クロロホルムなどの有機溶剤を用いての再
結晶法などにより、それぞれ分離することができる。 (第6工程)本工程は、化合物(6)の2’ 位の水酸
基を酸化して、化合物(8)を得る工程であり、既知の
方法により行なうことができる[F.ハンスケ等、テト
ラヘドロン、第40巻、125頁、1984年(F.H
ansske et al, Tetrahedron
 40,125,1984)]。使用される溶媒として
は、反応を阻害せず、出発物質をある程度溶解するもの
であれば特に限定はないが、ベンゼン、トルエン、キシ
レンのような芳香族炭化水素類、メチレンクロリド、ク
ロロホルムのようなハロゲン化炭化水素類、エ−テル、
テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタンの
ようなエ−テル類、ジメチルホルムアミド、ジメチルア
セトアミド、ヘキサメチルホスホロトリアミドのような
アミド類、ジメチルスルホキシドのようなスルホキシド
類、アセトン、メチルエチルケトンのようなケトン類ま
たはアセトニトリルのようなニトリル類があげられるが
、好適には、メチレンクロリド、クロロホルムなどのハ
ロゲン化炭化水素である。反応温度は、0℃乃至100
℃であり、好適には10℃乃至40℃である。 反応時間は、化合物、反応温度などにより変化するが、
10分乃至12時間であり、30分乃至3時間である。 尚、上記酸化反応においては、トリエチルベンジルアン
モニウム  クロライド、トリブチルベンジルアンモニ
ウム  ブロミドのような層間移動触媒を加えることに
よって反応が加速される。反応温度は、0℃乃至100
℃であり、好適には10℃乃至40℃である。反応時間
は、化合物、反応温度などにより変化するが、10分乃
至12時間であり、30分乃至3時間である。本工程で
得られた化合物(8)は種々の方法を適宜組み合わせる
ことによって採取、分離、精製することができる。例え
ば反応液を水に注ぎ、水と混和しない溶剤、たとえばベ
ンゼン、エ−テル、酢酸エチルなどで抽出し、抽出液よ
り溶剤を留去することによって得られる。このようにし
て得られた化合物は、必要ならば更に、例えば活性炭、
シリカゲルなどの各種担体を用いる吸着またはイオン交
換クロマトグラフィー、あるいはセファデックスカラム
によるゲル濾過、エ−テル、酢酸エチル、クロロホルム
などの有機溶剤を用いての再結晶などにより行なわれる
。 (第7工程)本工程は、化合物(8)に不活性溶剤中、
塩基の存在下にシアン化物を作用させて、本発明の目的
化合物(1b)を得る工程である。使用される溶剤とし
ては、反応を阻害しないものであれば、特に限定はない
が、ヘキサン、ヘプタン、リグロイン、石油エーテルの
ような脂肪族炭化水素類と水との混合溶媒、ベンゼン、
トルエン、キシレンのような芳香族炭化水素類と水との
混合溶媒、ジエチルエ−テル、ジイソプロピルエ−テル
、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン
、ジエチレングリコールジメチルエーテルのようなエ−
テル類と水との混合溶媒があげられるが、好適には、エ
−テル類と水の混合溶媒があげられる。使用される塩基
としては、有機塩基、無機塩基など特に限定はないが、
水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどのアルカリ金属
水酸化物、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムなどのアルカ
リ金属炭酸塩などがあげられるが、好適には、アルカリ
金属炭酸水素塩があげられる。使用されるシアン化物と
しては、水に溶解して、シアノイオンを生成するもので
あれば、特に限定はないが、好適には、シアン化ナトリ
ウム、シアン化カリウムのようなアルカリ金属のシアン
化物があげられる。反応温度は、0℃乃至100℃であ
り、好適には10℃乃至40℃である。反応時間は、化
合物、反応温度などにより変化するが、30分乃至96
時間であり、約5時間乃至24時間である。本工程で得
られた化合物(1b)は種々の方法を適宜組み合わせる
ことによって採取、分離、精製することができる。例え
ば反応液を水に注ぎ、水と混和しない溶剤、たとえばベ
ンゼン、エ−テル、酢酸エチルなどで抽出し、抽出液よ
り溶剤を留去することによって得られる。このようにし
て得られた化合物は、必要ならば更に、例えば活性炭、
シリカゲルなどの各種担体を用いる吸着またはイオン交
換クロマトグラフィー、あるいはセファデックスカラム
によるゲル濾過、エ−テル、酢酸エチル、クロロホルム
などの有機溶剤を用いての再結晶などにより行なわれる
。本工程において反応直後に得られる化合物(1b)は
通常、ニトリル基の配位がα配位およびβ配位の化合物
の混合物であるが、目的に応じて、例えば活性炭、シリ
カゲルなどの各種担体を用いる吸着またはイオン交換ク
ロマト、あるいはセファデックスカラムによるゲル濾過
、エ−テル、酢酸エチル、クロロホルムなどの有機溶剤
を用いての再結晶などにより、それぞれ単離することが
できる。 (第8工程)本工程は化合物(1b)を不活性溶剤中、
チオカルボニル化試薬で処理することにより、化合物(
1b)の2’ 位の水酸基を置換チオカルボニル化して
、化合物(9)を得る工程で、前述の第4工程と同様に
行われる。 (第9工程)本工程は、化合物(9)の2’ 位のチオ
カルボニルオキシ基を還元的に除去して、化合物(1a
)を得る工程である。使用される溶剤としては、反応を
阻害しないものであれば特に限定はないが、ヘキサン、
ヘプタン、リグロイン、石油エーテルのような脂肪族炭
化水素類、ベンゼン、トルエン、キシレンのような芳香
族炭化水素類、ジエチルエ−テル、ジイソプロピルエ−
テル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエ
タン、ジエチレングリコールジメチルエーテルのような
エ−テル類、ベンゼン、トルエンのような芳香族炭化水
素類などがあげられるが、好適にはベンゼン、トルエン
のような芳香族炭化水素類である。使用される試薬とし
ては、好適には、トリブチル錫ヒドリドのようなトリア
ルキル錫ヒドリドがあげられる。反応温度は、通常、5
0℃乃至250℃であり、好適には、用いられる溶媒の
沸点である。反応時間は、通常、30分乃至10時間で
あり、好適には、30分乃至3時間である。また、反応
を効率よく行なうために、触媒として、アゾイソブチロ
ニトリルのようなラジカル開始剤を使用することができ
る。このようにして得られた目的化合物は種々の方法を
適宜組み合わせることによって採取、分離、精製するこ
とができる。例えば反応液を水に注ぎ、水と混和しない
溶剤、たとえばベンゼン、エ−テル、酢酸エチルなどで
抽出し、抽出液より溶剤を留去することによって得られ
る。このようにして得られた化合物は、必要ならば更に
、例えば活性炭、シリカゲルなどの各種担体を用いる吸
着またはイオン交換クロマト、あるいはセファデックス
カラムによるゲル濾過、エ−テル、酢酸エチル、クロロ
ホルムなどの有機溶剤を用いての再結晶などにより行な
われる。本工程において反応直後に得られる化合物(1
a)は、通常、ニトリル基の配位がα配位およびβ配位
の化合物の混合物であるが、目的に応じて、例えば活性
炭、シリカゲルなどの各種担体を用いる吸着またはイオ
ン交換クロマト、あるいはセファデックスカラムによる
ゲル濾過、エ−テル、酢酸エチル、クロロホルムなどの
有機溶剤を用いての再結晶などにより、それぞれ単離す
ることができる。 (第10工程及び第12工程)本工程は、化合物(1b
)及び(1a)に、不活性溶剤中、R4a及びR5aの
除去剤を作用させて、所望によりR2 に含まれるアミ
ノ基の置換基を除去して、それぞれ、本発明の目的化合
物(1c)及び(1d)を得る工程である。R4a及び
R5aの除去反応において使用される溶剤としては、反
応を阻害しないものであれば特に限定はないが、好適に
は、テトラヒドロフラン、ジオキサンのようなエ−テル
類があげられる。使用される試薬としては、通常、シリ
ル基を除去するのに用いられるものであれば、特に限定
はないが、弗化テトラブチルアンモニウムのような弗素
アニオンを生成するものがあげられる。反応温度は、0
℃乃至40℃であり、好適には、室温である。反応時間
は、反応温度により異なるが、10分乃至24時間であ
り、好適には、1乃至5時間である。このようにして得
られた目的化合物は種々の方法を適宜組み合わせること
によって採取、分離、精製することができる。通常、反
応液を留去し、例えば活性炭、シリカゲルなどの各種担
体を用いる吸着、逆相またはイオン交換クロマト、ある
いはセファデックスカラムによるゲル濾過、エ−テル、
酢酸エチル、クロロホルムなどの有機溶剤を用いての再
結晶などにより行なわれる。なお、R2が置換されたア
ミノ基の場合には、その除去も同時に達成されることが
ある。 (第11工程及び第13工程)本工程は、不活性溶剤中
、保護基の除去剤を作用して、R2 の置換部分を除去
して、本発明の化合物(1c)及び(1d)する工程で
あり、所望により選択される工程である。保護部分の除
去は、その保護部分により異なるが、一般にこの分野の
技術において周知の方法によって、以下のように実施さ
れる。 a)脂肪族アシル、芳香族アシル及びアルキルオキシカ
ルボニルの場合 溶剤の存在下または非存在下に酸で処理することにより
除去することができる。使用される酸としては、塩酸、
酢酸、硫酸、リン酸、臭化水素酸が用いられ、好適には
酢酸を用いる。使用される溶剤としては、メタノ−ル、
エタノ−ル、n−プロパノ−ル、イソプロパノ−ル、n
−ブタノ−ル、イソブタノ−ル、t−ブタノ−ル、イソ
アミルアルコ−ル、ジエチレングリコール、グリセリン
、オクタノールのようなアルコール類、ベンゼン、トル
エン、キシレンのような芳香族炭化水素類、テトラヒド
ロフラン、ジオキサンのようなエーテル類及びこれらの
有機溶剤と水との混合溶剤があげられる。反応温度は、
0℃乃至40℃であり、好適には、室温である。反応時
間は、反応温度により異なるが、10分乃至24時間で
あり、好適には、1乃至5時間である。このようにして
得られた目的化合物は種々の方法を適宜組み合わせるこ
とによって採取、分離、精製することができる。通常、
反応液を留去し、例えば活性炭、シリカゲルなどの各種
担体を用いる吸着、逆相またはイオン交換クロマト、あ
るいはセファデックスカラムによるゲル濾過、エ−テル
、酢酸エチル、クロロホルムなどの有機溶剤を用いての
再結晶などにより行なわれる。 b)アラルキルオキシカルボニルの場合溶剤の存在下に
、触媒を用いて、接触還元を行なうことにより、除去で
きる。使用される溶剤としては、メタノ−ル、エタノ−
ル、n−プロパノ−ル、イソプロパノ−ル、n−ブタノ
−ルのようなアルコール類、ヘキサン、シクロヘキサン
のような飽和炭化水素類、テトラヒドロフラン、ジオキ
サンのようなエーテル類及び酢酸、プロピオン酸のよう
な低級脂肪酸類があげられるが、好適にはメタノール、
エタノール、酢酸、プロピオン酸などである。使用され
る触媒としては、好適には、白金、パラジウム炭素があ
げられる。反応温度は、0℃乃至40℃であり、好適に
は、室温である。反応時間は、反応温度により異なるが
、10分乃至24時間であり、好適には、1乃至5時間
である。このようにして得られた目的化合物は種々の方
法を適宜組み合わせることによって採取、分離、精製す
ることができる。通常、反応液を留去し、例えば活性炭
、シリカゲルなどの各種担体を用いる吸着、逆相または
イオン交換クロマト、あるいはセファデックスカラムに
よるゲル濾過、エ−テル、酢酸エチル、クロロホルムな
どの有機溶剤を用いての再結晶などにより行なわれる。 (第14工程)本工程は、化合物(1d)に、不活性溶
剤中、保護化試薬を作用させて、化合物(10)を得る
工程である。使用される溶剤としては、ピリジンのよう
な塩基性溶媒、ベンゼン、トルエンエーテルのような中
性溶媒があげられる。使用される保護化試薬としては、
5’ 位の水酸基のみを特異的に保護できるものであれ
ば、特に限定はないが、好適にはトリフェニルクロルメ
タン、モノメトキシトリチルクロリド、ジメトキシトリ
チルクロリドなどを用いることができる。反応温度は、
通常0℃乃至100℃であり、好適には、−10℃乃至
50℃である。反応時間は、通常30分乃至10時間で
あり、好適には、1時間乃至5時間である。なお、溶剤
として中性溶剤を使用する場合には、反応を効率よく行
なうために、トリエチルアミンのような有機アミンを用
いることができる。このようにして得られた目的化合物
は種々の方法を適宜組み合わせることによって採取、分
離、精製することができる。例えば反応液を水に注ぎ、
水と混和しない溶剤、たとえばベンゼン、エ−テル、酢
酸エチルなどで抽出し、抽出液より溶剤を留去すること
によって得られる。このようにして得られた化合物は、
必要ならば更に、例えば活性炭、シリカゲルなどの各種
担体を用いる吸着またはイオン交換クロマト、あるいは
セファデックスカラムによるゲル濾過、エ−テル、酢酸
エチル、クロロホルムなどの有機溶剤を用いての再結晶
などにより行なわれる。 (第15工程)本工程は、化合物(10)に、不活性溶
剤中、水酸基の脱離剤を作用させることにより、化合物
(11)を得る工程である。使用される溶剤としては、
例えば、ヘキサン、ヘプタン、リグロイン、石油エーテ
ルのような脂肪族炭化水素類、ベンゼン、トルエン、キ
シレンのような芳香族炭化水素類、ジエチルエ−テル、
ジイソプロピルエ−テル、テトラヒドロフラン、ジオキ
サン、ジメトキシエタン、ジエチレングリコールジメチ
ルエーテルのようなエ−テル類アセトン、メチルエチル
ケトン、メチルイソブチルケトン、イソホロン、シクロ
ヘキサノンのようなケトン類、ニトロエタン、ニトロベ
ンゼンのようなニトロ化合物類、アセトニトリル、イソ
ブチロニトリルのようなニトリル類、ホルムアミド、ジ
メチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ヘキサメ
チルホスホロトリアミドのようなアミド類、ジメチルス
ルホキシド、スルホランのようなスルホキシド類があげ
られ、好適には、ベンゼン、トルエン、キシレンのよう
な芳香族炭化水素類である。使用される試薬としては、
チオカルボニルジイミダゾ−ル、フェノキシチオカルボ
ニルクロリドのようなチオカルボニル基を有する化合物
があげられる。反応温度は、通常−10℃乃至50℃で
あり、好適には、室温である。反応時間は、通常1時間
乃至24時間であり、好適には、3時間乃至10時間で
ある。このようにして得られた目的化合物は種々の方法
を適宜組み合わせることによって採取、分離、精製する
ことができる。例えば反応液を水に注ぎ、水と混和しな
い溶剤、たとえばベンゼン、エ−テル、酢酸エチルなど
で抽出し、抽出液より溶剤を留去することによって得ら
れる。このようにして得られた化合物は、必要ならば更
に、例えば活性炭、シリカゲルなどの各種担体を用いる
吸着またはイオン交換クロマト、あるいはセファデック
スカラムによるゲル濾過、エ−テル、酢酸エチル、クロ
ロホルムなどの有機溶剤を用いての再結晶などにより行
なわれる。 (第16工程)本工程は、化合物(11)に、不活性溶
剤中、水酸基の脱保護剤を作用させて、本発明の目的化
合物(2a)を得る工程である。保護部分の除去は、そ
の保護部分により異なるが、一般にこの分野の技術にお
いて周知の方法によって、実施されるが、好適な保護基
であるトリアリールメチルの場合には、例えば以下のよ
うに行われる。使用される溶剤としては、特に限定はな
いが、本反応に関与しないものであれば特に限定はない
が、好適には、メタノ−ル、エタノ−ルのようなアルコ
−ル類、テトラヒドロフラン、ジオキサンのようなエ−
テル類又はこれらの有機溶媒と水との混合溶媒があげら
れる。使用される試薬としては、一般に酸である。酸と
しては、通常ブレンステッド酸として使用されるもので
あれば特に限定はなく、好適には、塩酸、硫酸のような
無機酸又は酢酸、p−トルエンスルホン酸のような有機
酸であるが、ダウエックス50W のような強酸性の陽
イオン交換樹脂も使用することができる。反応温度は、
通常0℃乃至50℃であり、好適には、室温である。反
応時間は、出発物質、酸の種類、等により異なるが、1
0分乃至18時間であり、好適には、30分乃至5時間
である。このようにして得られた目的化合物は種々の方
法を適宜組み合わせることによって採取、分離、精製す
ることができる。例えば反応液を水に注ぎ、水と混和し
ない溶剤、たとえばベンゼン、エ−テル、酢酸エチルな
どで抽出し、抽出液より溶剤を留去することによって得
られる。このようにして得られた化合物は、必要ならば
更に、例えば活性炭、シリカゲルなどの各種担体を用い
る吸着またはイオン交換クロマト、あるいはセファデッ
クスカラムによるゲル濾過、エ−テル、酢酸エチル、ク
ロロホルムなどの有機溶剤を用いての再結晶などにより
行なわれる。
【0032】
【発明の効果】本発明の化合物(1)および(2)はマ
ウスに移植したP388細胞および種々の人癌に対して
、強い抗腫瘍活性を示す。また、経口吸収性もよく、低
毒性であり、副作用も緩和である。従って、新しいピリ
ミジンヌクレオシド系の抗腫瘍剤として、腫瘍性疾患の
治療または予防に大変有用である。また、本発明の化合
物(1)および(2)は優れた抗腫瘍剤を製造するため
の中間体としても大変有用である。本発明のピリミジン
ヌクレオシド誘導体は、人を含む温血動物に対して使用
される。その投与形態としては、静脈内注射、皮下注射
、筋肉内注射、座剤などによる非経口投与法、あるいは
錠剤、カプセル剤、散剤、顆粒剤、などによる経口投与
法があげられる。
【0033】その成人に対する投与量は対象疾患、投与
経路および投与回数、期間などによって異なるが、通常
は1日0.01乃至5gを1回または数回に分けて投与
する。
【0034】また、他の抗腫瘍剤、例えば5Fu、Ar
aC、ACNU、BCNUなどのニトロソウレア系の薬
剤、シスプラチン、ダウノマイシン、アドリアマイシン
、マイトマイシンCまたはエトポシドなどと併用しても
よい。更に、ピリミジンヌクレオシド誘導体は任意慣用
の方法で投与用に調製することができる。従って、本発
明は医薬として好適なピリミジンヌクレオシド誘導体を
含有する製剤、組成物をも包含するものである。
【0035】注射用組成物は単位投与量アンプルまたは
多投与量容器中で提供される。組成物は懸濁化剤、安定
化剤、分散剤のような添加剤を含んでいてもよく、通常
は使用する前に適当な溶媒、例えば発熱物質を含まない
滅菌水性媒体で再溶解せしめる粉末であってもよい。こ
のような製剤は例えばピリミジンヌクレオシド誘導体を
アセトンに溶解して、バイアルに分注し、水を加えて凍
結乾燥することによって調製される。更に経口用組成物
は投与に適当な量のピリミジンヌクレオシド誘導体を含
有する錠剤、カプセル剤、散剤、顆粒剤、シロップ剤な
どによって提供される。
【0036】
【実施例】以下に、実施例、参考例及び製剤例を挙げ、
本発明を更に具体的に説明する。なお、実施例中、TI
PDS は(1,1,3,3−テトライソプロピルジシ
ロクス−1,3−ジイル)を示す。
【0037】(実施例1)1−[2’−シアノ−3’,
5’−O−(1,1,3,3−テトライソプロピルジシ
ロクス−1,3−ジイル)−β−D−リボフラノシル]
チミン 1−(3,5−O−TIPDS −β−D−エリスロ−
ペントフラン−2−ウロシル)チミン997mgをエー
テル−水(2:1)15mlに溶解し、シアン化ナトリ
ウム196mgおよび炭酸水素ナトリウム336mgを
加え、室温にて36時間撹拌した。反応終了後、酢酸エ
チルを加えて、水にて3回洗浄した。酢酸エチル層を無
水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を留去した。残渣をシ
リカゲル・カラム    (φ2.4 ×9.5cm 
)を用いるカラム・クロマトグラフィーで精製し(ヘキ
サン:酢酸エチル=2:1で溶出)、表記化合物を白色
泡沫として、1.03g(97.5%)得た。
【0038】1H−NMR(CDCl3) δppm:
9.20and8.52(1H,bs) 7.43an
d7.36(1H,d,J=6.8Hz) 6.22a
nd6.00(1H,s) 5.08(1H,bs) 
4.32 〜3.94(4H,m) 1.92(3H,
d,J=1.7Hz) 1.12〜1.07(28H,
m)(実施例2)1−(2’−シアノ−2’−デオキシ
−3’,5’−O−TIPDS −β−D−アラビノフ
ラノシル)チミン 実施例1の化合物100mgおよび4,4−ジメチルア
ミノピリジン(以下、DMAPと略記する。)10mg
を無水アセトニトリル2mlに溶解し、アルゴン気流中
下、0℃にて、フェノキシカルボニルクロリド39μl
およびトリエチルアミン40μlを加え、3時間撹拌し
た。反応終了後、酢酸エチルを加え、水にて3回洗浄し
た。無水硫酸ナトリウムで乾燥し溶媒を留去した。残渣
をシリカゲル・カラム(φ1.6 ×10cm)を用い
るカラム・クロマトグラフィーで精製し(メタノール:
クロロホルム=1:99で溶出)、表記化合物を黄白色
泡沫として、71mg(73.3%)得た。
【0039】1H−NMR(CDCl3) δppm:
7.36(1H,d,J=1.2Hz) 6.28(1
H,d,J=7.3Hz) 4.67(1H,dd,J
=8.3, 9.3Hz) 4.17(1H,dd,J
=2.2, 13.2Hz) 4.04(1H,dd,
J=2.9, 13.2Hz) 3.78(1H,dd
d,J=2.2, 2.9, 8.3Hz) 3.58
(1H,dd,J=7.3, 9.3Hz) 1.94
(1H,d,J=1.2Hz) 1.15〜1.04(
28H,m) (実施例3)1−(2’−シアノ−2’−デオキシ−β
−D−アラビノフラノシル)チミン 実施例2の化合物178mgを無水テトラヒドロフラン
(THF)3mlに溶解し、アルゴン気流中下、0℃に
て酢酸20μlおよびテトラブチルアンモニウムフロリ
ド1M−THF溶液0.70mlを滴下し、1時間半撹
拌した。 反応終了後、反応液を濃縮し、シリカゲル・カラム(φ
1.8 ×8cm)を用いるカラム・クロマトグラフィ
ーで精製し(エタノール:クロロホルム=8乃至10:
92乃至90で溶出)、エーテルとエタノールを用いて
、結晶化を行い、表記目的化合物を白色結晶として、2
7mg得た。
【0040】1H−NMR(CDCl3) δppm:
11.49(1H,s) 7.85(1H,d,J=1
.1Hz) 6.25(1H,d,J=6.0Hz) 
6.20(1H,d,J=7.1Hz)5.30(1H
,t,J=4.9Hz) 4.47(1H,ddd,J
=6.0, 8.2, 8.8Hz) 3.89(1H
,dd,J=7.1, 8.8Hz)3.74(1H,
ddd,J=2.2, 3.3, 8.2Hz) 3.
62(1H,ddd,J=3.3, 4.9, 11.
1Hz) 1.78(3H,d,J=1.1Hz)(実
施例4)1−(2’−シアノ−2’−デオキシ−3’,
5’−O−TIPDS −β−D−アラビノフラノシル
)−N4 −ベンゾイルシトシン N4−ベンゾイル−1−(3,5−O−TIPDS −
β−D−エリスロ−ペントフラン−2−ウロシル)シト
シン294mgを用いて、実施例1と同様の操作を行い
、さらに得られた粗生成物を用いて、実施例2と同様の
操作を行い、表記化合物を黄白色固体として、174m
g(49.1%)得た。
【0041】1H−NMR(CDCl3) δppm:
8.89(1H,bs) 8.11(1H,d,J=7
.7Hz) 7.93 〜7.45(5H,m) 7.
67(1H,d,J=7.7Hz) 6.36(1H,
d,J=6.6Hz) 4.67(1H,t,J=8.
1Hz) 4.18(1H,dd,J=2.9, 13
.2Hz) 4.10(1H,dd,J=2.9, 1
3.2Hz) 3.91(1H,ddd,J=2.9,
 2.9, 8.1Hz) 3.75(1H,dd,J
=6.6, 8.1Hz)1.15〜1.04(28H
,m)(実施例5)1−(2’−シアノ−2’−デオキ
シ−β−D−アラビノフラノシル)−N4 −ベンゾイ
ルシトシン 実施例4の化合物100mgを用いて、実施例3と同様
の操作を行い、メタノールより結晶化を行って、表記化
合物を白色結晶として、25mg得た。
【0042】1H−NMR(DMSO−d6) δpp
m:11.34(1H,bs) 8.45(1H,d,
J=7.7Hz) 8.00(2H,m) 7.66 
〜7.49(3H,m) 7.42(1H,d,J=7
.7Hz) 6.29(1H,d,J=5.5Hz) 
6.25(1H,d,J=7.1Hz) 5.28(1
H,bs) 4.47(1H,ddd,J=5.5, 
7.1, 7.7Hz) 3.94(1H,dd,J=
7.1, 7.7Hz) 3.86(1H,ddd,J
=2.5, 3.8, 7.1Hz) 3.79(1H
,bd,J=12.5Hz) 3.65(1H,bd,
J=12.5Hz) (実施例6)1−(2’−シアノ−2’−デオキシ−3
’,5’−O−TIPDS −β−D−アラビノフラノ
シル)−N4 −アセチルシトシン N4 −アセチル−1−(3,5−O−TIPDS −
β−D−エリスロ−ペントフラン−2−ウロシル)シト
シン2gを用いて、実施例4と同様の操作を行ない、精
製後、溶媒を留去して得られる結晶をエーテル−ヘキサ
ンで濾取し、表記化合物を白色結晶として、703mg
得た。
【0043】1H−NMR(CDCl3) δppm:
9.92(1H,bs) 8.07(1H,d,J=7
.7Hz) 7.55(1H,d,J=7.7Hz) 
6.34(1H,d,J=7.0Hz) 4.63(1
H,t,J=8.8Hz) 4.18(1H,dd,J
=2.4, 13.4Hz) 4.06(1H,dd,
J=2.7, 13.4Hz) 3.89(1H,dd
d,J=2.4, 2.7, 8.8Hz) 3.72
(1H,dd,J=7.0, 8.8Hz) 2.30
(3H,s) 1.13 〜1.03(28H,m)(
実施例7)1−(2’−シアノ−2’−デオキシ−β−
D−アラビノフラノシル)−N4 −アセチルシトシン
実施例6の化合物1.07gを用いて、実施例3と同様
の操作を行い、精製後、溶媒を留去して得られる結晶を
エーテル−ヘキサンで濾取し、表記化合物を白色結晶と
して、480mg得た。
【0044】1H−NMR(DMSO−d6) δpp
m:10.97(1H,bs) 8.36(1H,d,
J=7.7Hz) 7.26(1H,d,J=7.7H
z) 6.27(1H,d,J=6.1Hz)6.22
(1H,d,J=7.1Hz) 5.24(1H,bs
) 4.43(1H,ddd,J=6.1, 7.1,
 7.1Hz) 3.92(1H,t,J=7.1Hz
) 3.84(1H,ddd,J=2.8, 3.3,
 7.1Hz) 3.76(1H,bd,J=12.1
Hz) 3.63(1H,bd,J=12.1Hz) 
2.11(3H,s)(実施例8)1−(2’−シアノ
−2’−デオキシ−β−D−アラビノフラノシル)シト
シン 実施例7の化合物100mgをメタノール55mlに溶
解し、酢酸2.5ml を加え、油浴中、加熱還流を5
日間行った。反応終了後、溶媒を留去し、残渣をシリカ
ゲル・カラム(φ1.8 ×7cm)で精製し(メタノ
ール:クロロホルム=12乃至15:88乃至85で溶
出)、さらに、HPLC(D−ODS−5.5 %メタ
ノール−水)で精製し、エタノール−エーテルより結晶
化を行い、表記目的化合物を白色結晶として、29mg
得た。
【0045】1H−NMR(DMSO−d6) δpp
m:7.83(1H,d,J=7.1Hz) 7.27
(2H,bs) 6.17(1H,d,J=6.6Hz
) 6.15(1H,d,J=7.1Hz) 5.79
(1H,d,J=7.6Hz) 5.14(1H,t,
J=4.9Hz) 4.40(1H,ddd,J=6.
6, 7.1, 7.7Hz) 3.77(1H,t,
J=7.1Hz) 3.74(1H,ddd,J=2.
8, 4.5, 7.7Hz) 3.73(1H,dd
d,J=2.8, 4.9, 12.6Hz) 3.6
0(1H,ddd,J=2.8, 4.9, 12.6
Hz) (実施例9)1−(2’−シアノ−2’−デオキシ−β
−D−アラビノフラノシル)シトシン・一塩酸塩実施例
8の化合物40mgを3%塩酸−メタノール5mlに溶
解し、室温にて50分撹拌した。反応終了後、エタノー
ル−エーテルにて結晶化を行い、表記目的化合物を白色
結晶として、26mg得た。
【0046】1H−NMR(DMSO−d6) δpp
m:9.80(1H,s) 8.75(1H,s) 8
.30(1H,d,J=7.7Hz) 6.21(1H
,d,J=7.2Hz) 6.12(1H,d,J=7
.7Hz) 4.43(1H,dd,J=7.1, 7
.7Hz) 3.97(1H,t,J=7.1Hz) 
3.83(1H,ddd,J=2.8,3.3, 7.
7Hz) 3.76(1H,dd,J=2.8, 12
.6Hz)3.62(1H,dd,J=3.8, 12
.6Hz) (実施例10)1−(2’−シアノ−2’−デオキシ−
3’,5’−O−TIPDS −β−D−リボフラノシ
ル)チミン 3’,5’−O−TIPDS −2’−O−フェノキシ
チオカルボニルチミジン400mgを無水トルエン4m
lに懸濁し、t−ブチルイソニトリル1.98mlを加
え、アルゴン気流中下、油浴上100℃にて加熱し、ア
ゾイソブチロニトリル(50mg)及びトリブチル錫ヒ
ドリド(0.25ml)のトルエン溶液4mlをシリン
ジポンプを用いて、1時間かけて滴下した。滴下終了か
ら3時間後、トリブチル錫ヒドリド0.25mlを追加
し、19時間撹拌し、溶媒を留去した。シリカゲル・カ
ラム(φ2.2×8cm)を用いるカラム・クロマトグ
ラフィーで精製し(クロロホルムで溶出)、表記化合物
を黄色泡沫として、70mg得た。
【0047】1H−NMR(CDCl3) δppm:
8.57(1H,bs) 7.38(1H,d,J=1
.1Hz) 6.01(1H,d,J=2.6Hz) 
4.22〜4.01(4H,m) 3.48(1H,d
d,J=2.6, 4.8Hz) 1.90(3H,d
,J=1.1Hz) 1.10 〜1.01(28H,
m)(実施例11)1−(2’−シアノ−2’−デオキ
シ−β−D−リボフラノシル)チミン 実施例10の化合物70mgを用いて、実施例3と同様
の操作を行い、精製後、溶媒を留去して得られる固体を
エーテルで濾取し、表記目的化合物を黄白色固体として
、17mg得た。
【0048】1H−NMR(DMSO−d6) δpp
m:11.49(1H,bs) 7.64(1H,d,
J=1.1Hz) 6.32(1H,d,J=5.5H
z) 6.27(1H,d,J=8.2Hz)5.22
(1H,bs) 4.37(1H,ddd,J=2.8
, 5.5, 5.5Hz) 3.93(1H,m) 
3.75(1H,dd,J=5.5,8.2Hz) 3
.66 〜3.51(2H,m) 1.78(3H,d
,J=1.1Hz)(実施例12)1−(2’−シアノ
−2’,3’−ジデオキシ−2’,3’−ジデヒドロ−
β−D−リボフラノシル)チミン 参考例3の化合物112mgを酢酸3mlに溶解し、室
温にて1時間撹拌した。反応終了後、溶媒を留去し、残
渣をシリカゲル・カラム(φ1.6 ×8.5cm )
で精製し(エタノール:クロロホルム=8:92で溶出
)、溶媒を留去して、析出した結晶をエーテル−ヘキサ
ンを用いて濾取し、表記目的化合物を結晶として、22
mg得た。
【0049】1H−NMR(CDCl3) δppm:
11.53(1H,bs) 7.81(1H,d,J=
1.1Hz) 7.63(1H,d,J=1.7Hz)
 7.02(1H,dd,J=1.7, 3.9Hz)
 5.33(1H,t,J=4.9Hz) 5.05(
1H,ddd,J=2.8, 2.8, 3.9Hz)
 3.74(1H,ddd,J=2.8, 4.9, 
12.6Hz) 3.67(1H,ddd,J=2.8
, 4.9, 12.6Hz) 1.75(3H,d,
J=1.1Hz) (実施例13)1−(2’−シアノ−2’,3’−ジデ
オキシ−2’,3’−ジデヒドロ−β−D−アラビノフ
ラノシル)−N4 −アセチルシトシン参考例4の化合
物70mgを用いて、実施例12と同様な操作を行い、
シリカゲル・カラム(φ1.8 ×7cm)で精製し(
メタノール:クロロホルム=10:90で溶出)、エタ
ノール−エーテルより結晶化し、表記化合物を結晶とし
て、14mg得た。
【0050】1H−NMR(DMSO−d6) δpp
m:11.02(1H,s) 8.33(1H,d,J
=7.1Hz) 7.65(1H,t,J=1.7Hz
) 7.24(1H,d,J=7.1Hz) 7.12
(1H,dd,J=1.7, 3.3Hz) 5.30
(1H,t,J=4.9Hz) 5.12(1H,m)
 3.74(1H,dd,J=3.3,12.6Hz)
 3.67(1H,dd,J=3.3, 12.6Hz
) 2.12(3H,s)(実施例14)      
                         
                         
N4 −ベンジルオキシカルボニルシチジン シチジン4.86gをピリジンにできるだけ溶解し、共
沸を2回行って水分を除去後、ピリジン100mlを加
えて、氷冷下、トリメチルクロロシラン12.6mlを
加え30分間撹拌した。カルボベンゾキシクロリド(3
0〜35%トルエン溶液)49mlを滴下し、室温にて
撹拌後、一夜放置した。水40mlを加え、1.5時間
撹拌後、塩化メチレンを加え、有機層を分離し、飽和食
塩水で洗浄した。無水硫酸マグネシウムにて乾燥し、溶
媒を留去した。トルエン、エタノールで共沸を3回繰り
返して、表記化合物を結晶状残渣として6.13g得た
。 1H−NMR(270MHz in d6−DMSO)
 δppm:8.40(1H,d,J=7.3Hz),
7.31 〜7.55(5H,m),7.02(1H,
d,J=7.3Hz),5.77(1H,d,J=2.
4Hz),5.19(2H,s),3.88〜3.99
(3H,m) (実施例15)3’、5’−O−TIPDS−N4 −
ベンジルオキシカルボニルシチジン 実施例14の化合物6.0gをピリジンに溶解し、共沸
を2回行なって水分を除去後、ピリジン200mlに溶
解し、1,3−ジクロロ−1,1,3,3−テトライソ
プロピルジシロキサン5.09mlを加え、室温にて撹
拌した。2日間放置した後、溶媒を留去した。残渣を塩
化メチレンを溶解し、水、0.5規定塩酸、飽和食塩水
、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水の順で洗
浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥し、溶媒を留去し、
表記化合物を10.23g得た。 1H−NMR(270MHz in d6−DMSO)
 δppm:10.83(1H,bs),8.12(1
H,d,J=7.8Hz),7.32〜7.43(5H
,m),7.03(1H,d,J=7.3Hz),5.
59(1H,s),5.19(1H,s),3.91〜
4.24(5H,m),0.80 〜1.14(28H
,m) (実施例16)              
                         
                   N4 −ベン
ジルオキシカルボニル−1−(3、5−O−TIPDS
−β−D−エリスロペントフラン−2−ウロシル)シト
シン塩化メチレン70mlにピリジニウムジクロメート
13.16g、無水酢酸3.31ml、ピリジン0.9
4ml、セライト2.5gを加え、40分間撹拌した。 塩化メチレン30mlに実施例15の化合物7.23g
を溶解し、加えた。室温にて5時間撹拌した後、酢酸エ
チルを加え、塩化メチレンを留去した。酢酸エチルに溶
解し、不溶物をろ去した。ろ液を1規定塩酸、飽和食塩
水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄
後、無水硫酸マグネシウムにて乾燥した。溶媒を留去し
、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(塩化メチレン
:メタノ−ル=99:1)にて精製し、表記化合物を2
.84g得た。 1H−NMR(270MHz in d6−DMSO)
 δppm:10.98(1H,bs),8.15(1
H,d,J=7.3Hz),7.32〜7.44(5H
,m),7.09(1H,d,J=7.3Hz),5.
49(1H,s),5.20(2H,s),5.07(
1H,d,J=8.3Hz),3.95 〜4.04(
3H,m),0.92 〜1.12(28H,m) (
実施例17)                   
                         
              N4 −ベンジルオキシ
カルボニル−2’−シアノ−3’、5’−O−TIPD
S−β−D−アラビノフラノシル−シトシン 実施例16の化合物2.71gをテトラヒドロフラン2
5mlに溶解し、水13mlを加え撹拌し、氷冷下、シ
アン化ナトリウム436mgを加えた。炭酸水素ナトリ
ウム740mgを加え、室温にて7時間撹拌後、一夜冷
蔵庫に放置した。シアン化ナトリウム217mgを追加
し、室温にて8時間撹拌後、溶媒を留去し、酢酸エチル
に溶解した。飽和食塩水にて3回洗浄後、無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。残渣をシリカゲル
クロマトグラフィー(塩化メチレン:メタノ−ル=99
.25:0.75で溶出)にて精製し、アセトニトリル
より結晶化して、表記化合物392mgを得た。 1H−NMR(270MHz in d6−DMSO)
 δppm:11.00(1H,bs),8.05(1
H,d,J=7.3Hz),7.83(1H,bs),
7.33〜7.44(5H,m),7.13(1H,d
,J=7.8Hz),5.93(1H,s),5.21
(2H,s),3.93〜4.33(4H,m),0.
96 〜1.07(28H,m) (実施例18)N4
 −ベンジルオキシカルボニル−2’−シアノ−デオキ
シ−3’,5’−O−TIPDS−β−D−アラビノフ
ラノシルシトシン 参考例5の化合物0.40gをトルエン8mlに溶解し
、窒素気流中下、α,α’−アゾビスイソブチロニトリ
ル13.4mg、トリブチルチンハイドライド0.20
mlの順に加え、100℃にて2時間攪拌した。溶媒を
留去し、残渣をシリカゲルクロマトにより精製し(塩化
メチレン:メタノール=99:1で溶出)表記化合物を
202mg得た。 1H−NMR(270MHz in d6−DMSO)
 δppm:10.96(1H,bs),8.02(1
H,d,J=7.3Hz),7.32〜7.44(5H
,m),7.12(1H,d,J=7.8Hz),6.
20(1H,d,J=7.8Hz),5.20(2H,
s),3.91〜4.72(5H,m),0.95 〜
1.23(28H,m) (実施例19)N4 −ベン
ジルオキシカルボニル−2’−シアノ−2’−デオキシ
−β−D−アラビノフラノシルシトシン 実施例18の化合物192mgをテトラヒドロフラン5
mlに溶解し、窒素気流中下、氷冷し、酢酸0.02m
l、テトラブチルアンモニウムフルオライド168mg
をテトラヒドロフラン1.2mlに溶解した液を加え、
氷冷下2時間攪拌した。溶媒を留去し、残渣をシリカゲ
ルクロマトにより精製し、(塩化メチレン:メタノール
=95:5で溶出)し、表記化合物94mgを得た。 1H−NMR(270MHz in d6−DMSO)
 δppm:10.92(1H,bs),8.36(1
H,d,J=7.3Hz),7.34〜7.44(5H
,m),7.11(1H,d,J=7.8Hz),6.
25(1H,d,J=5.4Hz),6.20(1H,
d,J=6.8Hz),5.24(1H,d,J=4.
4Hz),5.20(2H,s),4.43(1H,q
,J=7.3,12.7Hz),3.61〜3.93(
4H,m)(実施例20)2’−シアノ−2’、3’−
ジデオキシ−2’、3’−ジデヒドロ−β−D−リボフ
ラノシルシトシン 実施例8の化合物300mgを用いて、実施例12の化
合物と合成法と同様な方法で、表記化合物60mgを得
た。 1H−NMR(270MHz in d6−DMSO)
 δppm:7.79(1H,d,J=7.3Hz),
7.55 〜7.56(1H,m),7.36(2H,
d,J=7.3Hz),7.07(1H,dd,J=1
.96,3.90Hz),5.78(1H,d,J=7
.3Hz),5.18 〜5.21(1H,m),5.
01 〜5.03(1H,m),3.65 〜3.70
(2H,m) (参考例1)                   
                         
                1−[2’−シアノ
−2’−デオキシ−5’−O−(4,4’−ジメトキシ
トリフェニルメチル)−β−D−アラビノフラノシル]
チミン実施例3の化合物267mgを無水ピリジン7m
lに溶解し、4,4’−ジメトキシトリフェニルメチル
クロリド508mgを加え、アルゴン気流中下、室温に
て1時間半撹拌した。反応終了後、溶媒を留去し、残渣
に酢酸エチル100mlを加え、水50mlで3回洗浄
し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を留去した。残
渣をシリカゲル・カラム(φ1.8 ×8.5cm )
で精製し(エタノール:クロロホルム=1乃至2:99
乃至88で溶出)、表記化合物を黄白色泡沫として、5
74mg得た。 1H−NMR(CDCl3) δppm:8.40(1
H,bs) 7.50(1H,d,J=1.2Hz) 
4.77 〜7.26(9H,m) 6.90 〜6.
80(4H,m) 6.27(1H,d,J=6.8H
z) 4.74(1H,d,J=6.8Hz) 3.9
3(1H,m) 3.79(6H,s) 3.62(1
H,m) 3.61(1H,m) 3.30(2H,m
) 1.67(1H,d,J=1.2Hz)(参考例2
)                        
                         
           1−[2’−シアノ−2’−デ
オキシ−5’−O−(4,4’−ジメトキシトリフェニ
ルメチル)−β−D−アラビノフラノシル]−N4 −
アセチルシトシン 実施例7の化合物を194mgを用いて、参考例1と同
様の操作を行い、表記化合物を黄白色泡沫として、32
6mg得た。 1H−NMR(CDCl3) δppm:8.80(1
H,bs) 8.19(1H,d,J=7.6Hz) 
7.41 〜7.14及び6.89〜6.76(14H
,m) 6.30(1H,d,J=6.1Hz) 4.
79(2H,m) 4.08(2H,m) 3.79(
6H,s) 3.56(2H,m) 2.09(3H,
s) (参考例3)                
                         
                   1−[2’−
シアノ−2’,3’−ジデオキシ−2’,3’−ジデヒ
ドロ−5’−O−(4,4’−ジメトキシトリフェニル
メチル)−β−D−リボフラノシル]チミン 参考例1の化合物200mgを、無水ジメチルホルムア
ミド3mlに溶解し、チオカルボニルジイミダゾール9
4mgを加え、アルゴン気流中下、室温にて、13時間
40分撹拌した。反応終了後、酢酸エチルを加え、水に
て3回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を留
去した。残渣をシリカゲル・カラム(2φ×6.5cm
 )で精製し(ヘキサン:酢酸エチル=1:1乃至1:
2で溶出)、表記化合物を白色カラメルとして、162
mg得た。 1H−NMR(CDCl3) δppm:8.40(1
H,bs) 7.45(1H,d,J=1.1Hz) 
7.10(1H,d,J=1.8Hz) 7.06(1
H,dd,J=1.8, 4.0Hz) 5.10(1
H,ddd,J=2.6, 3.3, 4.0Hz) 
4.12(3H,s) 3.61(1H,dd,J=2
.6, 11.0Hz)3.45(1H,dd,J=3
.3, 11.0Hz) 1.90(3H,d,J=1
.1Hz)(参考例4)              
                         
                     1−[2
’−シアノ−2’,3’−ジデオキシ−2’,3’−ジ
デヒドロ−5’−O−(4,4’−ジメトキシトリフェ
ニルメチル)−β−D−アラビノフラノシル]−N4 
−アセチルシトシン参考例2の化合物326mgを用い
て、参考例3と同様な操作を行い、精製後、エーテルよ
り結晶化を行い、表記化合物を結晶として、163mg
得た。1H−NMR(DMSO−d6) δppm: 9.22(1H,s) 8.16(1H,d,J=7.
3Hz) 7.35〜7.22(9H,m) 6.95
(1H,dd,J=1.8, 4.0Hz) 6.90
〜6.84(5H,m) 6.68(1H,dt,J=
1.8) 5.08(1H,ddd,J=2.6, 2
.9, 4.0Hz) 3.82(6H,s) 3.7
1(1H,dd,J=2.9, 11.7Hz) 3.
59(1H,dd,J=2.6, 11.7Hz) 2
.24(3H,s)  (参考例5)                   
                         
                N4 −ベンジルオ
キシカルボニル−2’−シアノ−2’−フェノキシチオ
カルボニル−3’、5’−O−TIPDS−β−D−ア
ラビノフラノシル−シトシン 実施例17の化合物525mgをピリジンに溶解し、共
沸して水分を除去した後、塩化メチレン5mlに溶解し
た。氷冷下、窒素気流中下、ジメチルアミノピリジン4
0mg、フェニルクロロチオノフォルメート0.17m
l、トリエチルアミン0.17mlの順に加え、氷冷下
4時間、撹拌した。反応液に塩化メチレンを加え、飽和
食塩水0.1規定塩酸、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸
マグネシウムにて乾燥し、溶媒を留去した。残渣をシリ
カゲルクロマトグラフィー(塩化メチレン:メタノ−ル
=99.5:0.5で溶出)にて精製し、表記化合物を
0.46g得た。 1H−NMR(270MHz in d6−DMSO)
 δppm:11.02(1H,bs),8.00(1
H,d,J=7.8Hz),7.31〜7.98(10
H,m),7.11(1H,d,J=7.8Hz),6
.29(1H,s),5.75(1H,bs),5.2
0(2H,s),3.98 〜4.17(3H,m),
1.00 〜1.12(28H,m) (製剤例1)ハ
−ドカプセル剤  標準二分式ハ−ドゼラチンカプセル
の各々に、100 mgの粉末状の実施例1の複合体、
150 mgのラクト−ス、50 mg のセルロ−ス
及び6 mgのステアリン酸マグネシウムを充填して、
単位カプセルを製造し、それを洗浄後、乾燥して、ハー
ドカプセル剤を得た。 (製剤例2)錠剤  100 mgの実施例1の複合体
、0.2 mgのコロイド性二酸化珪素、5 mgのス
テアリン酸マグネシウム、275mgの微結晶性セルロ
−ス、11 mg のデンプン及び98.8 mg の
ラクト−スを混合し、打錠して、錠剤を得た。尚、所望
により、剤皮を塗布した。 (製剤例3)注射剤1.5 重量% の実施例1の複合
体を、10容量% のプロピレングリコ−ル中で撹拌し
、次いで、注射用蒸留水で一定容量にした後、滅菌して
注射剤を得た。 (製剤例4)懸濁剤  5 ml中に、100 mgの
微粉状の実施例1の複合体、100 mgのナトリウム
カルボキシメチルセルロ−ス、5mgの安息香酸ナトリ
ウム、1.0 g のソルビト−ル溶液 (日本薬局方
) 及び0.025 mlのバニリンを混合し、均一に
懸濁し、懸濁剤を得た。 (試験例)1。試験管内の抗腫瘍活性の評価法試験管内
の抗腫瘍活性はヒト癌株を用いて測定した。癌細胞の培
養液は10%の非動化ウシ胎児血清50μg/mlのカ
ナマイシンを含むRPMI1640溶液を用いた。癌細
胞(1×104 細胞/ml)を、種々の濃度の試料を
含む1mlの培養液に入れ、37℃の炭酸ガスインキュ
ベータ中72時間培養した。癌細胞の生存率は、生細胞
数に比例して発色する[3−(4,5−dimethy
lthiazol−2−yl)−2,5−diphen
yl−tetrazolium bromide] M
TT法により、試料を含む培養液と試料を含まない培養
液の生細胞の量を可視光強度を測定することによって求
めた。 抗腫瘍活性の強さをIC50値(細胞の増殖を50%阻
害するに必要な濃度(μg/ml))として表わした。 このIC50の値は、試料添加群の癌細胞の増殖率(無
処置群に対する%)と試料の濃度(対数的)を図示した
グラフから求めた。結果を表−4にまとめた。
【0051】表−4)  インビトロにおける抗腫瘍活
性L1210:マウス白血病細胞

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 【化1】 又は一般式 【化2】 [式(1)および(2)中、R1 は水酸基又は下記A
    群若しくはB群から選択される置換分を有してもよいア
    ミノ基を示し、R2 は水素原子又は炭素数1乃至4個
    のアルキル基を示し、R3 は水素又は水酸基を示し、
    R4 及びR5 はそれぞれ水素原子又は一緒になって
    式−R6 R7 Si−O−SiR6’R7’−基(R
    6 、R7 、R6’及びR7’は、同一又は異なって
    炭素数1乃至4個のアルキル基を示す。)を示す。]を
    有する化合物及びその薬理上許容される無毒性塩。 [A群]炭素数1乃至4個の脂肪族アシルおよび環上に
    置換部分を有してもよい炭素数7乃至11個の芳香族ア
    シル。 [B群]炭素数1乃至4個のアルキルを有するアルコキ
    シカルボニル、炭素数2乃至4個のアルケニルを有する
    アルケニルオキシカルボニルおよび環上に置換部分を有
    してもよい炭素数8乃至12個のアラルキルオキシカル
    ボニル。
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