JPH04235181A - チエノベンゾキセピン−およびナフトチオフエン誘導体およびその製造法 - Google Patents

チエノベンゾキセピン−およびナフトチオフエン誘導体およびその製造法

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JPH04235181A
JPH04235181A JP2418271A JP41827190A JPH04235181A JP H04235181 A JPH04235181 A JP H04235181A JP 2418271 A JP2418271 A JP 2418271A JP 41827190 A JP41827190 A JP 41827190A JP H04235181 A JPH04235181 A JP H04235181A
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lower alkyl
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JP2418271A
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Richard C Effland
リチヤード・チヤールズ・エフランド
David G Wettlaufer
デイビツド・ゴードン・ヴエトラウフアー
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Hoechst Roussel Pharmaceuticals Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、式1
【化7】 (式中、Rは低級アルキルまたはアリール低級アルキル
であり、XおよびYは独立して水素、低級アルキル、ハ
ロゲン、低級アルコキシまたはトリフルオロメチルであ
り、WはCH2、CHOHまたはC=Oでありそしてn
は1または2である)のチエノ〔3,2−c〕〔1〕ベ
ンゾキセピン、その光学的異性体または薬学的に許容し
得る塩に関するものであって、該化合物は、単独でまた
は補助剤と組み合わせて苦痛を軽減するのに有用である
【0002】また、本発明は、式2
【化8】 (式中、Rは低級アルキルまたはアリール低級アルキル
であり、XおよびYは独立して水素、低級アルキル、ハ
ロゲン、低級アルコキシまたはトリフルオロメチルであ
り、WはCH2、CHOHまたはC=Oでありそしてn
は1または2である)のナフト〔2,3−b〕チオフェ
ン、その光学的異性体または薬学的に許容し得る塩に関
するものである。
【0003】本発明の好ましいチエノ−〔3,2−c〕
〔1〕ベンゾキセピンおよびナフト〔2,3−b〕チオ
フェンは、WがC=Oでありそしてnが2である式1お
よび2の化合物である。
【0004】また、本発明は式3
【化9】 (式中、Rは低級アルキル、アリール低級アルキルであ
り、XおよびYは独立して水素、低級アルキル、ハロゲ
ン、低級アルコキシまたはトリフルオロメチルであり、
WはCH2、CHOHまたはC=Oでありそしてnは1
または2である)の4−ピペリジニルーまたは3−ピロ
リジニルチエニルメタノール、その光学的異性体または
薬学的に許容し得る付加塩に関するものである。これら
の化合物は、単独でまたは補助剤と組み合わせて苦痛を
軽減するのに有用でありそしてまた本発明のチエノ〔3
,2−c〕  〔1〕ベンゾキセピンおよびナフト〔2
,3−b〕チオフェンの合成における中間体として有用
である。本発明の好ましいチエニルメタノールは、nが
2である式3の化合物である。
【0005】明細書および特許請求の範囲を通して使用
される“アルキル”なる用語は、不飽和を含有していな
いそして1〜8個の炭素原子を有する直鎖状または分枝
鎖状の炭化水素基、例えばメチル、エチル、1−プロピ
ル、2−プロピル、1−ブチル、1−ペンチル、2−ペ
ンチル、3−ヘキシル、4−ヘプチル、2−オクチルな
どを意味する。“アリール”なる用語は、フェニル基ま
たは1個または2個以上のアルキル、ハロゲン、アルコ
キシまたはトリフルオロメチル基により置換されたフェ
ニル基を意味する。“アルカノール”なる用語は、アル
キル基およびヒドロキシ残基の結合により形成された化
合物を意味する。アルカノールの例は、メタノール、エ
タノール、1−および2−プロパノール、1,2−ジメ
チルエタノール、ヘキサノール、オクタノールなどであ
る。“アルコキシド”なる用語は、アルカノールのヒド
ロキシル部分からのプロトンの除去により形成されたア
ニオンを意味する。アルコキシドの例は、メトキシド、
エトキシド、1−プロポキシド、2−プロポキシド、1
−ブトキシド、1,1−ジメチルエトキシド(第3−ブ
トキシド)、1−ペントキシド、2−ペントキシド、3
−ヘキソキシド、4−ペプトキシド、2−オクトキシド
などである。“アルコキシ”なる用語は、エーテル酸素
を経て結合したそしてエーテル酸素からのその遊離原子
価結合を有するアルキル基からなる1価の置換分を意味
する。アルコキシ基の例は、メトキシ、エトキシ、1−
プロポキシ、2−プロポキシ、1−ブトキシ、1−ペン
トキシ、2−ペントキシ、3−ヘキソキシ、4−ヘプト
キシ、2−オクトキシなどである。“ハロゲン”なる用
語は、弗素、塩素、臭素および沃素からなる群の1種を
意味する。上述した基の何れかに適用される“低級”な
る用語は、6個までの炭素原子を含有する炭素骨格を有
する基を意味する。
【0006】対称の元素に欠けている本発明の化合物は
、光学的対掌体としておよびそのラセミ形態として存在
する。光学的対掌体は、例えば塩基性アミノ基の存在に
より特徴づけられる本発明の化合物と光学的に活性な酸
とのジアステレオマー塩の分離を包含する標準光学分割
技術によって相当するラセミ形態からまたは光学的に活
性なプレカーサーからの合成によって製造することがで
きる。
【0007】本発明は、明細書および特許請求の範囲に
記載された化合物のすベての光学異性体およびそのラセ
ミ形態およびすべての幾何学的異性体を包含する。本明
細書に示された化合物の式は、そのようにして示された
化合物のすべての可能な幾何学的および光学的異性体を
包含することを企図するものである。
【0008】本発明の新規なチエノベンゾキセピンおよ
びナフトチオフェンは、反応スキームAに示された方法
によって製造される。
【0009】チエノ〔3,2−c〕〔1〕ベンゾキセピ
ン系に到達するためには、すなわち、式1のオキセピン
を製造するためには、式4のチオフェンカルボキシアル
デヒドを式5
【化10】 (式中Rおよびnは前述した通りでありそしてHalは
臭素または塩素である)のグリニヤール試薬〔J.T.
  Strupczewski  等:Tournal
  of  Medicinal  Chemistr
y,28,761(1985)に記載された方法により
製造〕と縮合させてカルビノール3を得、これを環化し
てオキセピン1を得る。縮合は、例えばジエチルエーテ
ル、1,2−ジメトキシエタン、2−メトキシエチルエ
ーテル、ジオキサンまたはテトラヒドロフランのような
エーテル性溶剤中で実施される。テトラヒドロフランが
好ましい。 縮合温度は重要でない。しかしながら、反応を約−10
0°〜約50℃の範囲の温度で遂行することが望ましい
。約−78〜25℃の範囲の温度が好ましい。
【0010】環化は、エーテル性溶剤中でカルビノール
3をアルカリ金属アルコキシドで処理することによって
達成される。アルカリ金属アルコキシドとしてはナトリ
ウム、カリウムまたはリチウムのメトキシド、エトキシ
ド、1−および2−プロポキシド、1,1−ジメチルエ
トキシドなどをあげることができる。エーテル性溶剤と
しては、1,2−ジメトキシエタン、2−メトキシエチ
ルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフランなどをあ
げることができる。カリウム1,1−ジメチルエトキシ
ド、すなわち、カリウム第3ブトキシドおよびテトラヒ
ドロフランが、それぞれ好ましいアルカリ金属オキシド
およびエーテル性溶剤である。
【0011】環化は、約−100〜約25℃の範囲の温
度で容易に進行してオキセピン1を与える。好ましい環
化温度は、約−78〜0℃である。
【0012】ナフト〔2,3−b〕チオフェン2を製造
するためには、例えばジメチルアセトアミド、ジメチル
ホルムアミド、ヘキサメチルホスホラミド、ジメチルス
ルホキシドなどのような二極性の非プロトン性溶剤、ま
たは1,2−ジメトキシエタン、2−メトキシエチルエ
ーテル、ジオキサン、テトラヒドロフランなどのような
エーテル性溶剤中で約−25〜25℃の温度でアルカリ
金属アルコキシド(例えば、ナトリウム、カリウムまた
はリチウムのメトキシド、エトキシド、1−および2−
プロポキシド、1,1−ジメチルエトキシドなど)によ
ってカルビノール3を環化する。約0℃の温度でのジメ
チルホルムアミド中のカリウム1,1−ジメチルエトキ
シド、すなわち、カリウム第3ブトキシドが好ましい反
応条件である。
【0013】チエノ〔3,2−c〕〔1〕ベンゾキセピ
ン1およびナフト〔2,3−b〕チオフェン2のプレカ
ーサー、すなわち、本発明のチオフェンカルボキシアル
デヒド4およびチオフェンメタノール3は、反応スキー
ムBおよびCに示したような当該技術において普通の操
作により製造することができる。例えば、2−リチウム
誘導体としてのチオフェンカルボキシアルデヒドジメチ
ルアセタール(Yは水素である)を2−フルオロベンゾ
イルクロライド6(式中、Xは水素である)と縮合させ
ることによって、ケトアセタール8(式中XおよびYは
水素である)を得、この化合物をエタノール中の塩化水
素によってケトアルデヒド9(式中、XおよびYは水素
である)に変換する。ヒドラジン水和物を利用して製造
した8のヒドラゾンを2−ヒドロキシエタノール中で水
酸化カリウムで脱ケト化してアセタール10(式中、X
およびYは水素である)を得、これを硫酸により加水分
解してアルデヒド4(式中、XおよびYは水素である)
を得る。反応スキームBを参照されたい。
【0014】同様に、2−フルオロベンズアルデヒド1
1(式中、Xは水素である)を3−チオフェンカルボキ
シアルデヒドジメチルアセタール7(式中、Yは水素で
ある)の2−リチウム誘導体と縮合させてヒドロキシア
セタール12(式中、XおよびYは水素である)を得、
この化合物を硫酸により加水分解してヒドロキシアルデ
ヒド13を得そしてエチルビニルエーテルによりメトキ
シエトキシアルデヒド14(式中、XおよびYは水素で
ある)に変換する。アルデヒド14をグリニヤール試薬
5と縮合させてメタノール15を得、これを塩酸により
加水分解してジメタノール16を得る。
【0015】本発明のチエノベンゾキセピン、ナフトチ
オフェンおよびチエニルメタノールは、哺乳動物の苦痛
を軽減する能力のために、鎮痛剤として有用である。鎮
痛活性は、鎮痛活性に対する標準検査であるマウスにお
けるフェニル−p−キノン身もだえ検査により証明され
る〔Proc.Soc.Exptl.Biol.Med
.95,729(1957)〕。すなわち、例えば、2
0mg/kgの皮下投与量において、この検査で得られ
るマウスにおける身もだえの減少%は、表に示される通
りである。
【0016】
【表1】
【0017】本発明の化合物は、次の化合物を包含する
。 a.  7−エチル−4−(1−メチル−4−ピペリジ
ニル)−チエノ〔3,2−c〕〔1〕ベンゾキセピン−
10(4H)−オン; b.  8−メトキシ−4−(1−メチル−4−ピペリ
ジニル)−チエノ〔3,2−c〕〔1〕ベンゾキセピン
−10(4H)−オン; c.  4−(1−メチル−4−ピペリジニル)−9−
トリフルオロメチルチエノ〔3,2−c〕〔1〕ベンゾ
キセピン−10(4H)−オン; d.  4,10−ジヒドロ−4−(1−メチル−4−
ピペリジニル)チエノ〔3,2−c〕〔1〕ベンゾキセ
ピン; e.  4,10−ジヒドロ−4−(1−メチル−4−
ピペリジニル)チエノ〔3,2−c〕〔1〕ベンゾキセ
ピン−10−オール; f.  6−エチル−4−ヒドロキシ−4−(1−メチ
ル−4−ピペリジニル)−ナフト〔2,3−b〕チオフ
ェン−9(4H)−オン; g.  4−ヒドロキシ−7−メトキシ−4−(1−メ
チル−4−ピペリジニル)−ナフト〔2,3−b〕チオ
フェン−9(4H)−オン; h.  8−フルオロ−4−ヒドロキシ−4−(1−メ
チル−4−ピペリジニル)−ナフト〔2,3−b〕チオ
フェン−9(4H)−オン; i.  4−ヒドロキシ−4−(1−メチル−4−ピペ
リジニル)−5−トリフルオロメチルナフト〔2,3−
b〕チオフェン−9(4H)−オン; j.  4,9−ジヒドロ−4−ヒドロキシ−4−(1
−メチル−4−ピペリジニル)ナフト−〔2,3−b〕
チオフェン; k.  4,9−ジヒドロ−4−ヒドロキシ−4−(1
−メチル−4−ピペリジニル)ナフト〔2,3−b〕チ
オフェン−9−オール; l.  4−(1−メチル−3−ピロリジニル)チエノ
−〔3,2−c〕〔1〕ベンゾキセピン−10(4H)
−オン; m.  4−ヒドロキシ−4−(1−メチル−3−ピロ
リジニル)ナフト−〔2,3−b〕チオフェン−9(4
H)−オン; n.  2−エチル−4−(1−メチル−4−ピペリジ
ニル)−チエノ〔3,2−c〕〔1〕ベンゾキセピン−
10(4H)−オン; o.  2−フルオロ−4−(1−メチル−4−ピペリ
ジニル)−チエノ〔3,2−c〕〔1〕ベンゾキセピン
−10(4H)−オン; p.  3−メトキシ−4−(1−メチル−4−ピペリ
ジニル)−チエノ〔3,2−c〕〔1〕ベンゾキセピン
−10(4H)−オン; q.  4−(1−メチル−4−ピペリジニル)−3−
トリフルオロメチルチエノ〔3,2−c〕〔1〕ベンゾ
キセピン−10(4H)−オン; r.  4−ヒドロキシ−2−メチル−4−(1−メチ
ル−4−ピペリジニル)−ナフト〔2,3−b〕チオフ
ェン−9(4H)−オン; s.  3−フルオロ−4−ヒドロキシ−4−(1−メ
チル−4−ピペリジニル)−ナフト〔2,3−b〕チオ
フェン−9(4H)−オン; t.  4−ヒドロキシ−3−メトキシ−4−(1−メ
チル−4−ピペリジニル)−ナフト〔2,3−b〕チオ
フェン−9(4H)−オン; u.  4−ヒドロキシ−4−(1−メチル−4−ピペ
リジニル)−5−トリフルオロメチルナフト−〔2,3
−b〕−チオフェン−9(4H)−オン;v.  (2
−フルオロ−3−メチルフェニル)〔3−〔(1−メチ
ル−4−ピペリジニル)ヒドロキシメチル〕−2−チエ
ニル〕−メタノン; w.  (2−フルオロ−3−メチルフェニル)〔3−
〔(1−メチル−4−ピペリジニル)ヒドロキシメチル
〕−2−チエニル〕メタノン; x.  (2,5−ジフルオロフェニル)〔3−〔(1
−メチル−4−ピペリジニル)ヒドロキシメチル〕−2
−チエニル〕メタノン; y.  (2−フルオロ−5−メトキシフェニル)〔3
−〔(1−メチル−4−ピペリジニル)ヒドロキシメチ
ル〕−2−チエニル〕−メタノン; z.  (2−フルオロ−4−メトキシフェニル)〔3
−〔(1−メチル−4−ピペリジニル)ヒドロキシメチ
ル〕−2−チエニル〕メタノン; aa.  (2−フルオロ−6−トリフルオロメチルフ
ェニル)−〔3−〔(1−メチル−4−ピペリジニル)
ヒドロキシメチル〕−2−チエニル〕メタノン;bb.
  (2−フルオロフェニル−4−トリフルオロメチル
)−〔3−〔(1−メチル−4−ピペリジニル)ヒドロ
キシメチル〕−2−チエニル〕メタノン;およびcc.
  (2−フルオロフェニル)〔3−〔(1−メチル−
3−ピロリジニル)−ヒドロキシメチル〕−2−チエニ
ル〕メタノン。
【0018】鎮痛作用は、本発明のチエノベンゾキセピ
ン、ナフトチオフェンおよびチエニルメタノールを、こ
のような治療を必要とする患者に、1日につき体重1k
g当り0.01〜100mgの有効な経口的、非経口的
または静脈内投与量を投与した場合に達成される。特に
有効な量は、1日につき体重1kg当り約25mgであ
る。しかしながら、理解されるように、特定の患者に対
しては、個々の必要性および上記化合物の投与を管理監
督する人の専門的判断によって、特定の投与量範囲を調
節しなければならない。さらに、理解されるように、上
述した投与量は単なる例示でありそしてこれら投与量は
、如何なる程度においても、本発明の範囲または実施を
限定するものではない。
【0019】本発明の化合物の有効量は、種々な方法に
よって、例えばカプセルまたは錠剤として経口的に、滅
菌溶液または懸濁液の形態で非経口的におよびある場合
においては滅菌溶液の形態で静脈内的に投与することが
できる。本発明のエチノベンゾキセピン、ナフトチオフ
ェンおよびチエニルメタノールは、それ自体で有効であ
るけれども、安定性、結晶化の便宜さ、増大した溶解性
の目的のために、その薬学的に許容し得る付加塩の形態
で処方および投与することができる。
【0020】好ましい薬学的に許容し得る付加塩は、鉱
酸、例えば塩酸、硫酸、硝酸などの塩、一塩基性カルボ
ン酸、例えば酢酸、プロピオン酸などの塩、二塩基性カ
ルボン酸、例えばマレイン酸、フマール酸などの塩、お
よび三塩基カルボン酸、例えばカルボキシコハク酸、ク
エン酸などの塩を包含する。
【0021】本発明の化合物の有効量は、例えば不活性
希釈剤または可食担体と一緒に経口的に投与することが
できる。これらは、ゼラチンカプセルに封入また錠剤に
圧縮することができる。経口的治療に際しては、上記化
合物を賦形剤と混合しそして錠剤、トローチ、カプセル
、エリキサー、懸濁液、シロップ、ウエハース、チュー
インガムなどの形態で使用することができる。これらの
製剤は、活性化合物少なくとも0.5%を含有しなけれ
ばならないが、特定の形態により変化することができそ
して有利には単位の重量の4〜約70%の間になすこと
ができる。このような組成物中の活性化合物の量は、適
当な投与量が得られるような量である。本発明による好
ましい組成物および製剤は、経口的投与単位形態が活性
化合物1.0〜300mgを含有するように製造される
【0022】錠剤、ピル、カプセル、トローチなどは、
また、次の成分、すなわち、結合剤、例えば微小結晶性
セルローズ、トラガントゴムまたはゼラチン、賦形剤、
例えば澱粉またはラクトース、崩壊剤、例えばアルギン
酸、またはとうもろこし澱粉、滑沢剤、例えばステアリ
ン酸マグネシウム、すべり剤、例えばコロイド状二酸化
珪素、および甘味剤、例えばシュクロースまたはサッカ
リン、風味剤、例えば薄荷、サリチル酸メチルまたはオ
レンジ風味料を含有することができる。投与単位がカプ
セルである場合は、それは、上記の型の物質のほかに、
液状担体例えば脂肪油を含有することができる。他の投
与単位形態は、例えば被覆剤のような投与単位の物理学
的形態を変性する他の種々な物質を含有することができ
る。すなわち、錠剤またはピルは、糖、シエラックまた
は他のエンテリック被覆剤で被覆することができる。シ
ロップは、活性化合物のほかに、甘味剤としてのシュク
ロースおよびある防腐剤、染料および色素および風味料
を含有することができる。これらの種々な組成物を製造
するために使用される物質は、薬学的に純粋でありそし
て使用される量において非毒性でなければならない。
【0023】非経口的治療投与に際しては、本発明の活
性化合物を、溶液または懸濁液に混入することができる
。これらの製剤は、活性化合物少なくとも0.1%含有
しなければならないが、製剤の重量の0.5%と約50
%との間に変化することができる。このような組成物中
の活性化合物の量は適当な投与量が得られるような量で
ある。本発明による好ましい組成物および製剤は、非経
口的投与単位が活性化合物0.5〜100mgを含有す
るように製造される。
【0024】溶液または懸濁液は、また、次の成分、す
なわち、滅菌希釈剤、例えば注射用の水、生理食塩溶液
、不揮発油、ポリエチレングリコール、グリセリン、プ
ロピレングリコールまたは他の合成溶剤、抗菌剤、例え
ばベンジルアルコール、またはメチルパラベン、抗酸化
剤、例えばアスコルビン酸または酸性亜硫酸ナトリウム
、キレート剤、例えばエチレンジアミンテトラ酢酸、緩
衝剤、例えば酢酸塩、クエン酸塩または燐酸塩および塩
化ナトリウムまたはデキストリンのような緊張性を調節
する物質を含有することができる。非経口的製剤は、ガ
ラスまたはプラスチックから製造されたアンプル、使用
捨て注射器または多数回投与バイアルに封入することが
できる。
【0025】以下の実施例は、説明のために示すもので
あって、本発明の範囲を限定するものとして解釈される
べきではない。
【0026】
【実施例】実施例  1 (2−フルオロフェニル)〔3−〔(1−メチル−4−
ピペリジニル)ヒドロキシメチル〕−2−チエニル〕メ
タノン 窒素下で−78℃に冷却した2−(2−フルオロベンゾ
イル)−3−チオフェンカルボキシアルデヒド(20.
3g)およびテトラヒドロフラン(400ml)の撹拌
溶液に、J.T.Strupczeruski等:J.
Med.Chem.28,761(1985)の操作に
よってN−メチル−4−クロロピペリジン(29.4g
)から製造したN−メチル−4−ピペリジニルマグネシ
ウムクロライドを注射器により加え次いでテトラヒドロ
フラン(40ml)でうすめる。この溶液を−78℃で
2時間40分撹拌する。稀塩化アンモニウム水溶液を加
えそして混合物を室温に加温する。エーテルおよびジク
ロロメタンを加えそして層を分離する。有機層を稀重炭
酸ナトリウム水溶液で洗浄する。合した水性層をジクロ
ロメタンで逆抽出しそして合した有機層を食塩水で洗浄
し、無水の炭酸カリウム上で乾燥し、濾過し次に濃縮す
る。残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲ
ル、トリエチルアミン5%/酢酸エチル0〜95%/ヘ
キサン)により精製してホーム状物として生成物10.
0g(35%)を得る。エーテルとともにすりつぶし次
いでエーテル−酢酸エチル−ペンタンから再結晶して分
析用の試料を得る。融点133.5〜135.5℃。 分析値(C18H20FNO2Sに対する)    計
算値:  C  64.83%    H  6.06
%    N  4.20%    実測値:  C 
 64.92%    H  6.09%    N 
 4.13%
【0027】実施例  2 4−(1−メチル−4−ピペリジニル)チエノ〔3,2
−c〕〔1〕ベンゾキセピン−10(4H)−オンフマ
レート −78℃に冷却した(2−フルオロフェニル)〔3−〔
(1−メチル−ピペリジニル)ヒドロキシメチル〕−2
−チエニル〕メタノン(6.00g)およびテトラヒド
ロフラン(225ml)の撹拌溶液に、カリウムt−ブ
トキシド(2.22g)を2回にわけて加える。溶液を
徐々に2時間にわたって0℃に加温する。この温度をさ
らに2.5時間−5〜0℃に保持しそして稀重炭酸ナト
リウム水溶液を加える。エーテルおよびジクロロメタン
を加えそして層を分離する。有機層を稀重炭酸ナトリウ
ム水溶液で洗浄しそして合した水性層をジクロロメタン
で逆抽出する。合した有機層を食塩水で洗浄し、無水の
硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過しそして濃縮する。 残留物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、
トリエチルアミン3%/メタノール0〜5%/ジクロロ
メタン)により精製し次いで第2のフラッシュクロマト
グラフィー(アルミナ、トリエチルアミン3%/メタノ
ール0〜2.5%/酢酸エチル)により精製して油とし
て塩基性生成物2.46g(61%)を得る。この塩基
性生成物をメタノール中でフマール酸で処理することに
よりフマレートに変換する。メタノール−ジクロロメタ
ン−ペンタンから再結晶して分析用の生成物を得る。融
点177〜170℃。 分析値(C18H19NO2S・C4H4O4に対する
)     計算値:  C  61.52%    H 
 5.41%    N  3.26%    実測値
:  C  61.62%    H  5.37% 
   N  3.29%
【0028】実施例  3 7−フルオロ−4−(1−メチル−4−ピペリジニル)
−チエノ〔3,2−c〕〔1〕ベンゾキセピン−10(
4H)−オンセスキフマレート 窒素下で−78℃に冷却した2,4−ジフルオロフェニ
ル〔3−〔(1−メチル−4−ピペリジニル)ヒドロキ
シメチル〕−2−チエニル〕メタノン(3.70g)の
撹拌溶液に、カリウムt−ブトキシド(1.42g)を
加える。この溶液を徐々に−10℃に加温する。温度を
さらに3時間−10〜−5℃に保持しそして稀重炭酸ナ
トリウム水溶液およびエーテルを加える。層を分離しそ
して水性層をエーテルで抽出する。合した有機層を食塩
水で洗浄し、無水の炭酸カリウム上で乾燥し、濾過し次
に濃縮する。残留物をフラッシュカラムクロマトグラフ
ィー(シリカゲル、トリエチルアミン3%/メタノール
1%/ジクロロメタン)により精製して油として塩基性
生成物2.3g(66%)を得る。この油をメタノール
中でフマール酸で処理する。混合物を濃縮しそしてジイ
ソプロピルエーテルを加えて分析用の試料を得る。融点
188〜190℃。 分析値(C24H24FNO8Sに対する)    計
算値:  C  57.02%    H  4.79
%    N  2.77%    実測値:  C 
 57.08%    H  4.79%    N 
 2.75%
【0029】実施例4 4−ヒドロキシ−4−(1−メチル−4−ピペリジニル
)ナフト〔2,3−b〕チオフェン−9(4H)−オン
塩酸塩 窒素下0℃に冷却した(2−フルオロフェニル)〔3−
〔(1−メチル−4−ピペリジニル)−ヒドロキシメチ
ル〕−2−チエニル〕メタノン(15.0g)およびジ
メチルホルムアミド(150ml)の撹拌溶液に、カリ
ウムt−ブトキシド(5.55g)を加える。溶液を0
℃で1時間撹拌しそしてそれから酢酸エチルおよび水に
注加する。層を分離しそして有機層を水で洗浄しそして
濾過する。濾過ケーキを酢酸エチルで洗浄しそしてエー
テルを加えて塩基生成物7.80g(55%)を得る。 この塩基性生成物を2−プロパノール中でスラリー化し
、メタノール性塩化水素を加えそして次にイソプロピル
エーテルを加えることによって塩酸塩の分析用試料を得
る。融点251〜253℃。 分析値(C18H19NO2S・HClに対する)  
  計算値:  C  61.79%    H  5
.76%    N  4.00%    実測値: 
 C  61.78%    H  5.52%   
 N  3.92%
【0030】実施例  5 α−〔2−〔(2−フルオロフェニル)メチル〕−3−
チエニル〕−1−メチル−4−ピペリジンメタノール窒
素下で−78℃に冷却した2−〔(2−フルオロフェニ
ル)メチル〕−3−チオフェンカルボキシアルデヒド(
24.0g)およびテトラヒドロフラン(500ml)
の撹拌溶液に、J.T.Strupczewski等:
J.Med.Chem.28,761(1985)の操
作によりN−メチル−4−クロロピペリジン(49.3
g)から製造したN−メチル−4−ピペリジニルマグネ
シウムクロライドを注射器により1時間にわたって加え
次いでテトラヒドロフラン(75ml)でうすめる。溶
液を、0℃に徐々に加温しながら1時間撹拌しそして0
℃にさらに2時間10分保持する。稀重炭酸ナトリウム
水溶液、エーテルおよびジクロロメタンを加えそして層
を分離する。有機層を、稀重炭酸ナトリウム水溶液で洗
浄する。合した水性層をジクロロメタンで逆抽出しそし
て合した有機層を食塩水で洗浄し、無水の炭酸カリウム
上で乾燥し次に濾過する。濾液を濃縮しそして残留物を
フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、メタノー
ル0〜45%/ジクロロメタン)により精製してホーム
状物として生成物24.7g(71%)を得る。 エーテル−ペンタンとともにすりつぶし次いでエーテル
−ジクロロメタン−ペンタンから再結晶して分析用試料
を得る。融点110.5〜112.5℃。 分析値(C18H22FNOSに対する)    計算
値:  C  67.67%    H  6.95%
    N  4.39%    実測値:  C  
67.51%    H  7.07%    N  
4.37%
【0031】実施例  6 α−〔2−〔(2−フルオロフェニル)(1−(エトキ
シ)エトキシ)メチル〕−3−チエニル〕−1−メチル
−4−ピペリジンメタノール 3−チオフェンカルボキシアルデヒドジメチルアセター
ル(11.9g)およびエーテル(180ml)に、溶
剤のおだやかな還流を保持するような速度で、n−ブチ
ルリチウム(ヘキサン中2.5M、31.0ml)を加
える。混合物を0.5時間還流下で加温し、周囲温度に
冷却し、テトラヒドロフラン(50ml)でうすめ、−
78℃に冷却しそしてテトラヒドロフラン(90ml)
中の2−フルオロベンズアルデヒド(8.50ml)を
加える。反応混合物を数時間にわたって周囲温度に加温
しそして稀塩化アンモニウムおよびエーテルで反応停止
する。層を分離しそして有機層を稀塩化アンモニウム水
溶液で洗浄する。合した水性層をエーテルで逆抽出しそ
して合した有機層を食塩水で洗浄し、無水の炭酸カリウ
ム上で乾燥し次に濾過する。残留物を濃縮して3−(ジ
メトキシメチル)−α−(2−フルオロフェニル)−2
−チオフェンメタノールを得る。
【0032】酸性シリカゲル(シリカゲル36g,ジク
ロロメタン120mlおよび15%水性硫酸6.6ml
から製造した)の撹拌スラリーにジクロロメタン(45
ml)中の3−(ジメトキシメチル)−α−(2−フル
オロフェニル)−2−チオフェンメタノールを加える。 反応混合物を室温で1.5時間撹拌し、無水の炭酸カリ
ウム上に注加しそして濾過する。濾液を濃縮して2−〔
(2−フルオロフェニル)ヒドロキシメチル〕−3−チ
オフェンカルボキシアルデヒドを得る。
【0033】エチルビニルエーテル(70ml)および
p−トルエンスルホン酸水和物(5mg)中の2−〔(
2−フルオロフェニル)ヒドロキシメチル〕−3−チオ
フェンカルボキシアルデヒドの溶液を周囲温度で1〜2
時間撹拌する。反応混合物を無水の炭酸カリウム上で撹
拌し、濾過し次に濃縮して2−〔(2−フルオロフェニ
ル)(1−(エトキシ)エトキシ)メチル〕−3−チオ
フェンカルボキシアルデヒドを得る。
【0034】窒素下で−78℃に冷却した2−〔(2−
フルオロフェニル)(1−(エトキシ)エトキシ)メチ
ル〕−3−チオフェンカルボキシアルデヒドおよびテト
ラヒドロフラン(400ml)の撹拌溶液に、N−メチ
ル−4−ピペリジニルマグネシウムクロライドを注射器
により1.5時間にわたって加える(J.T.Stru
pczewski等:J.Med.Chem.28,7
61(1985)の操作によってN−メチル−4−クロ
ロピペリジン(29.4g)からグリニヤール試薬を製
造し次いでテトラヒドロフラン(45ml)でうすめる
)。溶液を、2.5時間にわたって−20℃に徐々に加
温しそして稀塩化アンモニウム水溶液およびエーテルを
加える。層を分離しそして有機層を水で洗浄する。合し
た水性層をエーテルで逆抽出しそして合した有機層を食
塩水で洗浄し、無水の炭酸カリウム上で乾燥し、濾過し
そして濃縮する。残留物をフラッシュカラムクロマトグ
ラフィー(シリカゲル、メタノール0〜45%/ジクロ
ロメタン)により精製してα−〔2−〔2−フルオロフ
ェニル−(1−(エトキシ)エトキシ)メチル〕−3−
チエニル〕−1−メチル−4−ピペリジンメタノールを
得る。
【0035】実施例  7 α2−(2−フルオロフェニル)−α3−(1−メチル
−4−ピペリジニル)−2,3−チオフェンジメタノー
ル α−〔2−〔(2−フルオロフェニル)(1−(エトキ
シ)エトキシ)メチル〕−3−チエニル〕−1−メチル
−4−ピペリジンメタノール(5.89g)、テトラヒ
ドロフラン(75ml)および0.5N塩酸(75ml
)の溶液を、周囲温度で3時間撹拌する。反応混合物を
稀重炭酸ナトリウム水溶液で反応停止する。水性層をジ
クロロメタンおよびエーテルで抽出しそして合した有機
層を食塩水で洗浄し、無水の炭酸カリウム上で乾燥し、
濾過し次に濃縮する。残留物をフラッシュカラムクロマ
トグラフィー(シリカゲル、トリエチルアミン3%/メ
タノール0〜10%/酢酸エチル)により精製する。適
当なフラクションを濃縮し次いでエーテル/ジクロロメ
タン/ペンタンから再結晶して生成物1.50g(31
%)を得る。融点137〜140℃。 分析値(C18H22FNO2Sに対する)    計
算値:  C  64.45%    H  6.61
%    N  4.18%    実測値:  C 
 63.90%    H  6.63%    N 
 4.19%
【0036】実施例  8 2−(2−フルオロベンゾイル)−3−チオフェンカル
ボキシアルデヒド 3−チオフェンカルボキシアルデヒドジメチルアセター
ル(50.6g)およびエーテル(500ml)に、混
合物のおだやかな還流を保持するような速度で、n−ブ
チルリチウム(ヘキサン中2.5M、132ml)を加
える。反応混合物を、さらに30分還流下で加熱し、テ
トラヒドロフラン(600ml)でうすめ、そして0℃
に冷却する。−78℃に予備冷却した2−フルオロベン
ゾイルクロライド(44.0ml、368ミリモル)お
よびテトラヒドロフラン(500ml)の溶液を撹拌し
ながら加える。混合物を−78℃で1時間撹拌しそして
次に一夜室温に加温する。稀塩化アンモニウム水溶液お
よびエーテルを加えそして層を分離する。有機層を稀重
炭酸ナトリウム水溶液で洗浄しそして合した水性層をエ
ーテルで逆抽出する。合した有機層を食塩水で洗浄し、
無水の炭酸カリウム上で乾燥し、濾過しそして濃縮して
2−(2−フルオロベンゾイル)−3−チオフェンカル
ボキシアルデヒドジメチルアセタールを得る。
【0037】2−(2−フルオロベンゾイル)−3−チ
オフェンカルボキシアルデヒドジメチルアセタールに、
無水エタノール(575ml)および塩化水素(39g
)を加える。反応混合物を窒素下で撹拌しながら、10
分加熱還流する。溶液を室温に冷却し、水およびエーテ
ルでうすめそして層を分離する。水性層をエーテルで抽
出しそして合した有機層を稀重炭酸ナトリウム水溶液、
食塩水で洗浄し、無水の炭酸カリウム上で乾燥し、濾過
し次に濃縮する。残留物をフラッシュカラムクロマトグ
ラフィー(シリカゲル、酢酸エチル0〜20%/ヘキサ
ン)により精製して生成物20.3g(27%)を得る
【0038】実施例  9 2−(2−(フルオロベンゾイル)−3−チオフェンカ
ルボキシアルデヒド 2−(2−フルオロベンゾイル)−3−チオフェンカル
ボキシアルデヒドジメチルアセタール(144g)およ
びエチレングリコール(500ml)に、水酸化カリウ
ム(115g)およびヒドラジン・一水和物(74.8
ml)を加える。反応混合物を油浴中で徐々に70〜7
5℃に加温し、溜出物10〜15mlを集める。温度を
徐々に120〜125℃に上昇させそしてこの温度に3
0分保持する。油浴を除去しそして混合物を室温に冷却
する。エーテルおよび水を加えそして層を分離する。水
性層をエーテル−ジクロロメタンで抽出しそして合した
有機層を食塩水で洗浄しそして無水の炭酸カリウム上で
乾燥し、濾過し次に濃縮する。酢酸エチル中の残留物を
シリカゲルおよび酢酸エチルの床に通す。濃縮によって
、2−(2−フルオロベンゾイル)−3−チオフェンカ
ルボキシアルデヒドジメチルアセタールを得る。
【0039】シリカゲル(100g)、15%水性硫酸
(15.4g)およびジクロロメタン(400ml)に
、2−(2−フルオロベンジル)−3−チオフェンカル
ボキシアルデヒドジメチルアセタールおよびジクロロメ
タン(25ml)を加える。混合物を2.5時間撹拌す
る。反応混合物を濾過する。濾過ケーキを酢酸エチルお
よびジクロロメタンで洗浄する。濾液を濃縮しそして残
留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲ
ル、酢酸エチル0.5〜10%/ヘキサン)により精製
して2−(2−フルオロベンゾイル)−3−チオフェン
カルボキシアルデヒド24.0g(23.5%)を得る
【0040】
【化11】
【0041】
【化12】
【0042】
【化13】

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  式1 【化1】 (式中、Rは低級アルキルまたはアリール低級アルキル
    であり、XおよびYは独立して水素、低級アルキル、ハ
    ロゲン、低級アルコキシまたはトリフルオロメチルであ
    り、WはCH2、CHOHまたはC=Oでありそしてn
    は1または2である)の化合物、その光学的異性体また
    は薬学的に許容し得る塩。
  2. 【請求項2】  WがC=Oであり、Rが低級アルキル
    でありそしてnが2である請求項1記載の化合物。
  3. 【請求項3】  4−(1−メチル−4−ピペリジニル
    )チエノ〔3,2−C〕 〔1〕ベンゾキセピン−10(4H)−オンである請求
    項2記載の化合物。
  4. 【請求項4】  7−フルオロ−4−(1−メチル−4
    −ピペリジニル)チエノ〔3,2−c〕〔1〕ベンゾキ
    セピン−10(4H)−オンである請求項2記載の化合
    物。
  5. 【請求項5】  式2 【化2】 (式中、Rは低級アルキルまたはアリール低級アルキル
    であり、XおよびYは、独立して水素、低級アルキル、
    ハロゲン、低級アルコキシまたはトリフルオロメチルで
    あり、WはCH2、CHOHまたはC=Oでありそして
    nは1または2である)の化合物、その光学的異性体ま
    たは薬学的に許容し得る塩。
  6. 【請求項6】  WがC=Oであり、Rが低級アルキル
    でありそしてnが2である請求項5記載の化合物。
  7. 【請求項7】  4−ヒドロキシ−4−(1−メチル−
    4−ピペリジニル)ナフト〔2,3−b〕チオフェン−
    9(4H)−オンである請求項6記載の化合物。
  8. 【請求項8】  式3 【化3】 (式中、Rは低級アルキルまたはアリール低級アルキル
    であり、XおよびYは独立して水素、低級アルキル、ハ
    ロゲン、低級アルコキシまたはトリフルオロメチルであ
    り、WはCH2、CHOHまたはC=Oでありそしてn
    は1または2である)の化合物、その光学的異性体また
    は薬学的に許容し得る付加塩。
  9. 【請求項9】  Rが低級アルキルでありそしてnが2
    である請求項8記載の化合物。
  10. 【請求項10】  (2−フルオロフェニル)〔3−〔
    (1−メチル−4−ピペリジニル)ヒドロキシメチル〕
    −2−チエニル〕メタノンである請求項9記載の化合物
  11. 【請求項11】  α−〔2−〔2−フルオロフェニル
    )メチル〕−3−チエニル〕−1−メチル−4−ピペリ
    ジンメタノールである請求項9記載の化合物。
  12. 【請求項12】  活性成分としての請求項1、5また
    は8記載の化合物およびそれに対する適当な担体からな
    る薬学的組成物。
  13. 【請求項13】  鎮痛活性を有する医薬を製造するた
    めの請求項1、5または8記載の化合物の使用。
  14. 【請求項14】  式3 【化4】 (式中、R、W、X、Yおよびnは上述した通りである
    )の化合物をエーテル性溶剤中でアルカリ金属アルコキ
    シドで処理することからなる請求項1記載の式1の化合
    物の製法。
  15. 【請求項15】  式3(但し、R、W、X、Yおよび
    nは上述した通りである)の化合物を二極性の非プロト
    ン性溶剤中でアルカリ金属アルコキシドで処理すること
    からなる請求項5記載の式2の化合物の製法。
  16. 【請求項16】  式4 【化5】 (式中、W、XおよびYは上述した通りである)の化合
    物を式5 【化6】 (式中、Rおよびnは上述した通りでありそしてHal
    は臭素または塩素である)の化合物と縮合させることか
    らなる請求項8記載の式3の化合物の製法。
JP2418271A 1989-12-26 1990-12-25 チエノベンゾキセピン−およびナフトチオフエン誘導体およびその製造法 Pending JPH04235181A (ja)

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