JPH04235142A - トランス−β−アロイルアクリル酸エステル類の製造法 - Google Patents

トランス−β−アロイルアクリル酸エステル類の製造法

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JPH04235142A
JPH04235142A JP3000980A JP98091A JPH04235142A JP H04235142 A JPH04235142 A JP H04235142A JP 3000980 A JP3000980 A JP 3000980A JP 98091 A JP98091 A JP 98091A JP H04235142 A JPH04235142 A JP H04235142A
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JP
Japan
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group
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acid
carbon atoms
alkyl
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JP3000980A
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Yoshibumi Yanagida
義文 柳田
Shingo Matsumoto
慎吾 松本
Satomi Takahashi
高橋 里美
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Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C57/00Unsaturated compounds having carboxyl groups bound to acyclic carbon atoms
    • C07C57/02Unsaturated compounds having carboxyl groups bound to acyclic carbon atoms with only carbon-to-carbon double bonds as unsaturation
    • C07C57/03Monocarboxylic acids
    • C07C57/04Acrylic acid; Methacrylic acid
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C69/00Esters of carboxylic acids; Esters of carbonic or haloformic acids
    • C07C69/66Esters of carboxylic acids having esterified carboxylic groups bound to acyclic carbon atoms and having any of the groups OH, O—metal, —CHO, keto, ether, acyloxy, groups, groups, or in the acid moiety
    • C07C69/73Esters of carboxylic acids having esterified carboxylic groups bound to acyclic carbon atoms and having any of the groups OH, O—metal, —CHO, keto, ether, acyloxy, groups, groups, or in the acid moiety of unsaturated acids
    • C07C69/738Esters of keto-carboxylic acids or aldehydo-carboxylic acids
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C67/00Preparation of carboxylic acid esters
    • C07C67/30Preparation of carboxylic acid esters by modifying the acid moiety of the ester, such modification not being an introduction of an ester group
    • C07C67/333Preparation of carboxylic acid esters by modifying the acid moiety of the ester, such modification not being an introduction of an ester group by isomerisation; by change of size of the carbon skeleton
    • C07C67/343Preparation of carboxylic acid esters by modifying the acid moiety of the ester, such modification not being an introduction of an ester group by isomerisation; by change of size of the carbon skeleton by increase in the number of carbon atoms

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は医薬品、香料などの中間
原料として重要な一般式(III) :
【0002】
【化4】
【0003】(式中、R1 は炭素数1〜4のアルキル
基、およびAはハロゲン原子、水酸基、ニトロ基、シア
ノ基、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のアル
コキシ基、トリフルオロメチル基、またはこれらの基の
組み合せで置換されていてもよいアリール基を表わす)
で示されるトランス−β−アロイルアクリル酸エステル
類を工業的に有利に製造しうる新規な製造法に関する。
【0004】
【従来の技術】アロイルアクリル酸エステル類の合成方
法としては、従来からさまざまな方法が知られている。 たとえばベンゾイルアクリル酸エステル類を例にとると
以下のような方法が知られている。
【0005】(1) ベンゾイルアクリル酸類をエステ
ル化する方法(コンテ  ランデュ  エブドマダーレ
  デ  セアンセ  デ  ラカデミ  デ  シャ
ンセ  セリ  ベセデ(Comptes Rendu
s Hebdomadaires des Seanc
es de l´Academie des Scie
nces,Serie BCD), 232, 232
6(1951)[CA.Vol 46, 943]、特
開昭62−103042 号公報および同63−130
564 号公報参照)(2) αまたはβ位置換ベンゾ
イルプロピオン酸エステル類の置換基脱離による方法 i)α位ハロゲンの脱ハロゲン化水素法(ジャーナル 
 オブ  アメリカン  ケミカル  ソサイエティ 
 (Journal of American Che
mical Society),45,233 (19
23)およびブリュテ  デ  ラ  ソシェテ  シ
ミク  デ  フランセ(Bulletin de l
a Societe Chimique de Fra
nce) 1075(1950)参照) ii) α位アルコキシ基の脱アルコール法(特開昭6
2−103042号公報参照) iii)α位ピロリジニル基の脱ピロリジン法(テトラ
ヘドロン  レターズ(Tetrahedron Le
tters),29, 3997(1988)参照) iv) β位メチルスルフィニル基の脱メチルスルフェ
ン酸法(ジャーナルオブアメリカン  ケミカル  ソ
サイエティ  (Journal of Americ
an Chemical Society), 98,
 3305(1976)参照) v)α位フェニルスルフィニル基の脱フェニルスルフェ
ン酸法(テトラヘドロンレターズ(Tetrahedr
on Letters), 24, 323(1983
)参照) (3) アリールグリオキザールとグリオキシル酸アル
キルエステルのウィッティング(Wittig)反応に
よる方法(コレクション  オブ  チェコスロバク 
 ケミカルコミュニケーションズ(Collectio
n of Czechoslovak Chemica
l Communications), 37,395
0 (1972)[CA, 78, 83984 ]) しかしながらベンゾイルアクリル酸類をエステル化する
方法(1) では、原料のベンゾイルアクリル酸類の合
成そのものが、ベンゼン類の無水マレイン酸/塩化アル
ミニウムによるフリーデルクラフツ反応(ジャーナル 
 オブ  アメリカンケミカル  ソサイエティ (J
ournal of American Chemic
al Society), 70, 3356(194
8)参照)またはアセトフェノン類のグリオキシル酸/
酢酸溶媒系によるアルドール縮合(特公昭52−390
20号公報参照)といった廃液処理に煩雑な操作を必要
とするものであるうえに、エステル化時の副生成物の制
御が複雑であるなど、必ずしも有利な方法とはいい難い
面があった。
【0006】また、置換基脱離による方法(2) やウ
ィッティング反応による方法(3) では、いずれも高
価な原料を使用するうえに反応工程が長く、収率も低い
など、いずれの方法においても工業的に実用性が高いと
はいい難かった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上述べたよ
うな問題点を解決し、トランス−β−アロイルアクリル
酸エステル類の、操作性、安全性、経済性などにすぐれ
た工業的に実用性の高い新規な製造法を提供しようとす
るものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、この課題
を解決するため検討を重ねた結果、アリールメチルケト
ン類とグリオキシル酸エステルアセタール類を酸の存在
下、加熱反応させることにより、極めて効率よくトラン
ス−β−アロイルアクリル酸エステル類を製造しうるこ
とを見いだし本発明を完成させるにいたった。
【0009】すなわち本発明は、一般式(I):
【00
10】
【化5】
【0011】(式中、R1 は炭素数1〜4のアルキル
基、およびR2 は水素原子またはR1 と同一の基を
表わす)で示されるグリオキシル酸アルキルエステルア
ルキルアセタール類と一般式(II):
【0012】
【化6】
【0013】(式中、Aはハロゲン原子、水酸基、ニト
ロ基、シアノ基、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1
〜4のアルコキシ基、トリフルオロメチル基、またはこ
れらの基の組み合せで置換されていてもよいアリール基
を表わす)で示されるアリールメチルケトン類を酸の存
在下、加熱反応させることを特徴とする一般式(III
) :
【0014】
【化7】
【0015】(式中、R1 およびAは前記に同じ)で
示されるトランス−β−アロイルアクリル酸エステル類
の製造法に関する。
【0016】
【実施例】以下に、本発明を詳細に説明する。
【0017】本発明においてトランス−β−アロイルア
クリル酸エステル類は、グリオキシル酸アルキルエステ
ルアルキルアセタール類とアリールメチルケトン類を酸
触媒下で加熱反応させることによりえられる。
【0018】使用する原料のグリオキシル酸アルキルエ
ステルアルキルアセタール類はとくに限定されないが、
グリオキシル酸アルキルエステルアルキルヘミアセター
ルが好ましい。もちろんグリオキシル酸アルキルエステ
ルアルキルフルアセタールも利用でき、これらの任意の
混合物もまた有効に使用することができる。したがって
、グリオキシル酸およびアルコールから調製した、グリ
オキシル酸アルキルエステルアルキルアセタール類の粗
製混合物を、そのまま単離することなく使用することが
できる。
【0019】アリールメチルケトン類としては、アセト
フェノンまたはフッ素原子、塩素原子、臭素原子、水酸
基、ニトロ基、シアノ基、炭素数1〜4のアルキル基、
炭素数1〜4のアルコキシ基、トリフルオロメチル基も
しくはこれらの基の複数あるいは組み合せで置換された
アセトフェノン、ビフェニルメチルケトン、置換ビフェ
ニルメチルケトン、ナフチルメチルケトン、置換ナフチ
ルメチルケトン、フラニルメチルケトン、置換フラニル
メチルケトン、チエニルメチルケトン、置換チエニルメ
チルケトン、ピローリルメチルケトン、置換ピローリル
メチルケトン、オキザロイルメチルケトン、置換オキザ
ロイルメチルケトン、イソオキザロイルメチルケトン、
置換イソオキザロイルメチルケトン、ピラゾリルメチル
ケトン、置換ピラゾリルメチルケトン、ベンゾフラニル
メチルケトン、インドリルメチルケトン、またはベンゾ
チアゾリルメチルケトンなどがあげられる。
【0020】アリールメチルケトン類はグリオキシル酸
アルキルエステルアルキルアセタール類に対して、とく
に制限はないが0.5 〜2モル当量、好ましくは等モ
ル量使用するのが経済的である。
【0021】また、先に述べたように、酸の存在下で行
なうこの、グリオキシル酸アルキルエステルアルキルア
セタール類とアリールメチルケトン類の加熱反応系にお
いては、グリオキシル酸とアルコールからのグリオキシ
ル酸アルキルエステルアルキルアセタール類の反応系内
における調製利用も可能である。すなわち、グリオキシ
ル酸、アルコール、およびアリールメチルケトン類を最
初から同時に混合し、酸触媒を加えて反応させる、いわ
ゆる、ワン− ポット反応により実施することもできる
。 ここで使用するアルコールとしては、メタノール、エタ
ノール、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブ
タノール、イソブタノール、sec−ブタノール、te
rt− ブタノールなどがあげられる。
【0022】用いられる酸触媒としてはとくに限定され
ないが、硫酸、塩酸などの鉱酸、パラトルエンスルホン
酸、メタンスルホン酸などの有機酸、または三フッ化ホ
ウ素などのルイス酸などがあげられる。これらの酸の使
用量はグリオキシル酸アルキルエステルアルキルアセタ
ール類に対して0.001 〜0.5 モル当量、とく
に0.01〜0.1 モル当量であることが好ましい。
【0023】反応温度は、50〜200 ℃であり、8
0〜150 ℃が好ましい。反応温度が80℃以上であ
れば、反応速度がよりはやくなり、また、反応温度が1
50 ℃以下であれば生成物の分解着色をより抑制する
ことができる。
【0024】さらに、反応の進行とともに水および(ま
たは)アルコールが生成してくるが、これらを反応系外
に除去することにより反応を促進することができる。こ
うした反応促進策を積極的に実施するためには、共沸脱
水および(または)脱アルコール効果を有する溶媒を使
用することが望ましく、これらの溶媒としては、たとえ
ばベンゼン、トルエン、キシレン、エチルベンゼンなど
の芳香族系溶媒、1,2−ジクロルエタン、トリクロル
エタン、テトラクロルエタンなどのハロゲン化炭化水素
類などを有効に使用することができる。
【0025】また、反応系を微加圧から微減圧の一定値
に保つことにより所定の反応温度での還流状態を維持す
ることもできるが、一般には特定の共沸温度を有する溶
媒を選択して、大気圧下で安定した還流状態を実現させ
ることが操作面からは望ましい。
【0026】通常、反応は4〜40時間で完結するが、
反応温度により変化し、過度の反応は分解副生成物の増
大をまねき、生成物の純度の低下をきたすので、適時残
存するアリールメチルケトンの量的変化を把握して終点
を決めることが望ましい。
【0027】反応後は、通常の抽出法、蒸留法により目
的とするトランス−β−アロイルアクリル酸エステル(
III) をえることができる。
【0028】つぎに具体的な実施例をあげて本発明を説
明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0029】なお、トランス−β−アロイルアクリル酸
エステル類およびアリールメチルケトン類の定量は下記
条件による高速液体クロマトグラフィー(HPLC)に
よって実施した。
【0030】高速液体クロマトグラフィー(HPLC)
条件カラム:COSMOSIL 5C18−AR(ナカ
ライテスク社製)内径4.6mm ×250mm移動相
:50%(w/w) アセトニトリル0.1Mリン酸緩
衝液(pH2.5 )流速:1.0 ml/min カラム温度:30℃ 検出:UV 210nm 実施例1 グリオキシル酸メチルエステルメチルヘミアセタール2
.0g、アセトフェノン1.99g 、パラトルエンス
ルホン酸・1水和物0.12g およびトルエン20m
lの混合物を分留装置付100ml 容の三頸丸底フラ
スコに加え、留出する水、エタノール、トルエンの混合
溶媒を留去しながら、全体量が約半量になるまで5時間
110 ℃にて攪拌し、反応を行なった。放冷後、反応
混合物をトルエン− 水に分配し、トルエン層を飽和N
aHCO3 水で洗浄後、水洗し、無水硫酸ナトリウム
で乾燥した。溶媒を減圧下留去してトランス−β−ベン
ゾイルアクリル酸メチルエステル2.54g を含む黄
色の油状物3.25g をえた。
【0031】 1H  NMRの測定結果を以下に示す
【0032】 1H  NMR(溶媒:CDCl3 )
δ(ppm) :8.15〜7.32(フェニル,5H
,m)、7.95(オレフィン,H,d) 、6.88
(オレフィン,H,d) 、3.85(エステル基メチ
ル,3H,s) 実施例2 グリオキシル酸エチルエステルエチルヘミアセタール3
.0g、アセトフェノン2.43g 、パラトルエンス
ルホン酸・1水和物0.15g およびトルエン30m
lの混合物を、実施例1と同様に留出する水、エタノー
ル、トルエンの混合溶媒を留去しながら、5時間110
 ℃にて攪拌し、反応を行なった。以下、実施例1と同
様の処理を行ない、トランス−β−ベンゾイルアクリル
酸エチルエステル3.26g を含む黄色の油状物4.
01gをえた。
【0033】 1H  NMRの測定結果を以下に示す
【0034】 1H  NMR(溶媒:CDCl3 )
δ(ppm) :8.18〜7.30(フェニル,5H
,m)、7.95(オレフィン,H,d) 、6.92
(オレフィン,H,d) 、4.33(エステル基メチ
レン,2H,q)、1.35(エステル基メチル,3H
,t)実施例3 グリオキシル酸エチルエステルエチルヘミアセタール3
.0g、アセトフェノン2.43g 、硫酸0.04g
 およびトルエン30mlの混合物を、実施例1と同様
に留出する水、エタノール、トルエンの混合溶媒を留去
しながら、5時間110 ℃にて攪拌し、反応を行なっ
た。以下、実施例1と同様の処理を行ない、トランス−
β−ベンゾイルアクリル酸エチルエステル3.18g 
を含む黄色油状物を3.88g えた。
【0035】実施例4 グリオキシル酸エチルエステルエチルフルアセタール2
.0g、アセトフェノン1.37g 、硫酸0.02g
 およびトルエン20mlの混合物を、実施例1と同様
に留出するエタノール、トルエンの混合溶媒を留去しな
がら、12時間110 ℃にて攪拌し、反応を行なった
。以下、実施例1と同様の処理を行ない、トランス−β
−ベンゾイルアクリル酸エチルエステル1.76g を
含む黄色油状物を2.20g をえた。
【0036】実施例5 グリオキシル酸・1水和物2.0g、パラトルエンスル
ホン酸・1水和物0.17g 、エタノール10mlお
よびトルエン20mlの混合物を、分留装置付100m
l 容の三頸丸底フラスコに加え2.5 時間加熱還流
した。
【0037】高速液体クロマトグラフィー(HPLC)
によりこの反応生成物を分析した結果、グリオキシル酸
エチルエステルエチルヘミアセタール対グリオキシル酸
エチルエステルエチルフルアセタールの生成比は93:
7であった。ついで反応液よりエタノールを留去した後
、アセトフェノン2.61g 、トルエン10mlを加
え、留出する水、エタノール、トルエンの混合溶媒を留
去しながら、10時間110 ℃にて攪拌し、反応を行
なった。以下、実施例1と同様の処理を行ない、トラン
ス−β−ベンゾイルアクリル酸エチルエステル3.23
g を含む黄色油状物3.91g をえた。
【0038】実施例6 50% (w/w)グリオキシル酸水溶液100gを、
エバポレーターにて減圧下で水を留去し、75% (w
/w)に濃縮した。これに硫酸1.36g 、エタノー
ル200ml 、トルエン300ml の混合溶媒を加
え、3.0 時間加熱還流した。HPLCによりこの反
応生成物を分析した結果、グリオキシル酸エチルエステ
ルエチルヘミアセタール対、グリオキシル酸エチルエス
テルエチルフルアセタールの生成比は95:5であった
。ついで反応液よりエタノールを分留装置により加熱留
去した後、アセトフェノン81.1g 、トルエン30
0ml を加え、留出する水、エタノール、トルエンの
混合溶媒を留去しながら、17時間110 ℃にて攪拌
し、反応を行った。以下、実施例1と同様の処理を行な
い、トランス−β−ベンゾイルアクリル酸エチルエステ
ル100.7gを含む黄色油状物123.0gをえた。 ついでこの油状物を壁部温度130 〜140 ℃に窒
素微量通気下真空蒸留して(bp.117〜120 ℃
/1mmHg)、トランス−β−ベンゾイルアクリル酸
エチルエステル94.3g の純品をえた。
【0039】実施例7 50% (w/w)グリオキシル酸水溶液100gを、
エバポレーターにて減圧下で水を留去し、75% (w
/w)に濃縮した。これに硫酸1.36g 、エタノー
ル200ml 、アセトフェノン81.1g およびト
ルエン300ml を加え、3.0 時間加熱還流した
。ついで反応液よりエタノールを分留装置により加熱留
去した後、トルエン300ml を加え、留出する水、
エタノール、トルエンの混合溶媒を留去しながら、15
時間110 ℃にて攪拌し、反応を行なった。以下、実
施例1と同様の処理を行ない、トランス−β−ベンゾイ
ルアクリル酸エチルエステル104.6gを含む黄色油
状物126.2gをえた。
【0040】実施例8 50% (w/w)グリオキシル酸水溶液20g を、
エバポレーターにて減圧下で水を留去し、75% (w
/w)に濃縮した。これに硫酸0.27g 、エタノー
ル40ml、アセトフェノン16.3g およびベンゼ
ン30mlを加え、3.0 時間加熱還流した。 ついで反応液よりエタノールを分留装置により留去した
後、ベンゼン30mlを加え、留出する水、エタノール
、トルエンの混合溶媒を留去しながら、20時間80℃
にて攪拌し、反応を行なった。以下、実施例1と同様の
処理を行ない、トランス−β−ベンゾイルアクリル酸エ
チルエステル20.4g を含む、黄色油状物25.3
g をえた。
【0041】実施例9 50% (w/w)グリオキシル酸水溶液20g を、
エバポレーターにて減圧下で水を留去し75% (w/
w)に濃縮した。これに硫酸0.27g 、エタノール
40ml、キシレン30mlの混合溶媒を加え、3.0
 時間加熱還流した。ついでアセトフェノン16.3g
を加えた後、アスピレーターにて徐々に減圧にして、エ
タノールを留去した。これにキシレン30mlを加え、
150mmHg に減圧下、分留装置により留出する水
、エタノール、キシレンの混合溶媒を留去しながら、8
時間120℃にて攪拌し、反応を行なった。以下、実施
例1と同様の処理を行ない、トランス−β−ベンゾイル
アクリル酸エチルエステル21.3g を含む黄色油状
物24.8g をえた。
【0042】実施例10 50% (w/w)グリオキシル酸水溶液20g を、
エバポレーターにて減圧下で水を留去し75% (w/
w)に濃縮した。これに硫酸0.27g 、エタノール
40ml、トルエン30mlの混合溶媒を加え、3.0
 時間加熱還流した。ついで反応液よりエタノールを留
去した後、パラニトロアセトフェノン22.3g 、ト
ルエン30mlを加え、分留装置により留出する水、エ
タノール、トルエンの混合溶媒を留去しながら、15時
間 110℃にて攪拌し、反応を行なった。以下、実施
例1と同様の処理後、酢酸エチルを用いて再結晶を行な
いトランス−β−(p−ニトロベンゾイル)アクリル酸
エチルエステル20.9g をえた。
【0043】融点は69.0〜70.0℃であった。
【0044】 1H  NMRの測定結果を以下に示す
【0045】 1H  NMR(溶媒:CDCl3 )
δ(ppm) :8.60〜8.04(フェニル,4H
,m)、7.90(オレフィン,H,d) 、6.90
(オレフィン,H,d) 、4.34(エステル基メチ
レン,2H,q)、1.38(エステル基メチル,3H
,t)実施例11 50% (w/w)グリオキシル酸水溶液20g を、
エバポレーターにて減圧下で水を留去し75% (w/
w)に濃縮した。これに硫酸0.27g 、エタノール
40ml、トルエン30mlの混合溶媒を加え、3.0
 時間加熱還流した。ついで反応液よりエタノールを留
去した後、パラクロロアセトフェノン20.9g 、ト
ルエン30mlを加え、分留装置により留出する水、エ
タノール、トルエンの混合溶媒を留去しながら、15時
間 110℃にて攪拌し、反応を行なった。以下、実施
例1と同様の処理後、酢酸エチルを用いて再結晶を行な
い、トランス−β−(p−クロロベンゾイル)アクリル
酸エチルエステル20.5g をえた。
【0046】融点は61.0〜62.0℃であった。
【0047】 1H  NMRの測定結果を以下に示す
【0048】 1H  NMR(溶媒:CDCl3 )
δ(ppm) :8.34〜7.33(フェニル,4H
,m)、7.90(オレフィン,H,d) 、6.90
(オレフィン,H,d) 、4.33(エステル基メチ
レン,2H,q)、1.44 (エステル基メチル,3H,t)実施例1250% (
w/w)グリオキシル酸水溶液20g を、エバポレー
ターにて減圧下で水を留去し75% (w/w)に濃縮
した。これに硫酸0.27g 、エタノール40ml、
トルエン30mlの混合溶媒を加え、3.0 時間加熱
還流した。ついで反応液よりエタノールを留去した後、
パラメトキシアセトフェノン20.3g 、トルエン3
0mlを加え、分留装置により留出する水、エタノール
、トルエンの混合溶媒を留去しながら、15時間 11
0℃にて攪拌し、反応を行なった。以下、実施例1と同
様の処理を行ない、トランス−β−(p−メトキシベン
ゾイル)アクリル酸エチルエステル23.1g を含む
黄色油状物30.4g をえた。
【0049】 1H  NMRの測定結果を以下に示す
【0050】 1H  NMR(溶媒:CDCl3 )
δ(ppm) :8.13〜6.80(フェニル, 4
H, m)、7.89(オレフィン,H,d) 、6.
82(オレフィン,H,d) 、4.27(エステル基
メチレン,2H,q)、3.86(メトキシ,3H, 
c) 、1.33(エステル基メチル,3H,t)
【0051】
【発明の効果】本発明の製造法によれば、廃液処理や副
生成物の制御などの複雑な操作を必要とせず、安価な原
料および短い反応工程で安全かつ高収率にトランス−β
−アロイルアクリル酸エステル類を製造することができ
る。したがって、本発明は、トランス−β−アロイルア
クリル酸エステル類の操作性、安全性、経済性にすぐれ
た工業的に実用性の高い製造法である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  一般式(I): 【化1】 (式中、R1 は炭素数1〜4のアルキル基、およびR
    2 は水素原子またはR1 と同一の基を表わす)で示
    されるグリオキシル酸アルキルエステルアルキルアセタ
    ール類と一般式(II): 【化2】 (式中、Aはハロゲン原子、水酸基、ニトロ基、シアノ
    基、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のアルコ
    キシ基、トリフルオロメチル基、またはこれらの基の組
    み合せで置換されていてもよいアリール基を表わす)で
    示されるアリールメチルケトン類を酸の存在下、加熱反
    応させることを特徴とする一般式(III) :【化3
    】 (式中、R1 およびAは前記に同じ)で示されるトラ
    ンス−β−アロイルアクリル酸エステル類の製造法。
  2. 【請求項2】  共沸脱水効果および(または)脱アル
    コール効果を有する溶媒を用いて、加熱下生成してくる
    水および(または)一般式(IV): R1 −OH        (IV)(式中、R1 
    は炭素数1〜4のアルキル基を表わす)で示されるアル
    コールを反応系外に除去して反応を促進させることを特
    徴とする請求項1記載の製造法。
  3. 【請求項3】  酸として一般式(V):R3 −SO
    3 H        (V)(式中、R3 は水酸基
    、炭素数1〜4のアルキル基または置換されていてもよ
    いフェニル基を表わす)で示されるスルホン酸類を使用
    することを特徴とする請求項1または2記載の製造法。
  4. 【請求項4】  グリオキシル酸アルキルエステルアル
    キルアセタール類(I)のかわりに、グリオキシル酸お
    よび一般式(IV): R1 −OH        (IV)(式中、R1 
    は炭素数1〜4のアルキル基を表わす)で示されるアル
    コールを用いることを特徴とする請求項1、2または3
    記載の製造法。
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