JPH04233955A - 無機固体及びポリマー組成物 - Google Patents

無機固体及びポリマー組成物

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JPH04233955A
JPH04233955A JP18003091A JP18003091A JPH04233955A JP H04233955 A JPH04233955 A JP H04233955A JP 18003091 A JP18003091 A JP 18003091A JP 18003091 A JP18003091 A JP 18003091A JP H04233955 A JPH04233955 A JP H04233955A
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JP
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polymer
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diacid
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JP18003091A
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English (en)
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D Stewart
ディー・スチュワート
R S Whitehouse
アール・エス・ホワイトハウス
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Imperial Chemical Industries Ltd
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Publication date
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    • C09K21/00Fireproofing materials
    • C09K21/02Inorganic materials
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    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
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    • C08K3/18Oxygen-containing compounds, e.g. metal carbonyls
    • C08K3/20Oxides; Hydroxides
    • C08K3/22Oxides; Hydroxides of metals
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    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
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    • C08K5/04Oxygen-containing compounds
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は無機固体と、このような無機固体
を含むポリマー組成物、特にオレフィンポリマー組成物
に関する。
【0002】最近、高い割合の、少なくとも30重量%
の無機固体を含むポリマー組成物に関心が高まっている
。用いる無機固体に依存して、組成物を電気導体の絶縁
体すなわち外部シース(outer  sheath)
として、又は消音材料として、又は機械的性質の改良が
望ましい用途に用いられる。高レベルの無機固体の存在
は組成物の加工可能性を減じるので、組成物を射出成形
又は押出成形プロセスに用いる場合には好ましくない。 加工可能性は高い加工温度を用いることによって改良す
ることができるが、これは難燃剤又は例えば過酸化物の
ようなフリーラジカル発生剤を含む組成物では問題を生
ずることがある。加工可能性は加工助剤の使用によって
改良することができる。しかし、低レベルの加工助剤に
よっては改良を完全に満足に達成することができず、高
レベルの加工助剤によっては、例えば曲げ特性及び衝撃
特性のような、組成物の機械的性質が不利に影響される
ことになる。さらに、加工助剤は一般に無機固体よりも
引火性(flammable)であるので、高レベルの
加工助剤は難燃性を目的とする組成物には特に好ましく
ない。それ故、高レベルすなわち少なくとも30重量%
の無機固体を含み、改良された加工可能性を有するポリ
マー組成物を製造することが特に好ましい。このことは
、無機固体が難燃性を与えるために用いられ、ポリマー
組成物中に少なくとも50重量%、特に約70重量%の
レベルで存在することが好ましい例えば水和アルミナの
ような物質である場合に、特に望ましい。
【0003】本発明によると、粒状無機固体と、粒状無
機固体を基準にして0.1重量%から20重量%までの
、次の要素: [式中、Rは200個までの炭素原子を含む飽和又は不
飽和脂肪族基であり、nは0、1又は2である]で表さ
れる二酸もしくはその無水物;又は (b)少なくとも1個の脂肪族置換基を有する単環式芳
香族二酸もしくはその無水物から選択された、204個
までの炭素原子を含む脂肪族鎖を有するジカルボン酸又
はその無水物を含む組成物を提供する。
【0004】この明細書を通して、「二酸(diaci
d)」なる用語はジカルボン酸又はその無水物及び以下
で説明するような、ジカルボン酸又はその無水物の混合
物を表すために用いることにする。
【0005】二酸は少なくとも8個の炭素原子を含有す
ることが好ましい。
【0006】一般式(I)の二酸では、nの値は2未満
、特に0であることが好ましい。
【0007】R基は少なくとも10個の炭素原子を含有
することが好ましい。
【0008】一般式(I)の酸は比較的低分子量であり
、このような化合物では、R基は炭素数30以下、例え
ば炭素数24以下、好適には炭素数20以下である。 又は、一般式(I)の二酸はR基がポリマー鎖、例えば
1種以上のモノオレフィンのポリマーから誘導される二
酸であり、このような物質中のポリマーは典型的に、平
均して少なくとも40個から200個までの炭素原子、
好ましくは100個までの炭素原子を有する。ポリマー
鎖は便利には少なくとも1000、特に少なくとも70
0の平均分子量を有する。好ましいポリマー鎖はイソブ
チレンポリマーから誘導されるポリマー鎖出ある。R基
は飽和脂肪族基又は、少なくとも1個の不飽和二重もし
くは三重結合を含む不飽和基でありうる。R基は2個以
上の不飽和基を含みうるが、1個のみの二重結合を含む
基がより容易に入手可能であるので、R基が不飽和基で
ある場合にはR基が単一の二重結合を含む基であること
が便利である。二重結合を含む、Rによって表される基
の例としては、アリル、デセニル、ヘプタデセニル、オ
クタデセニル、ペンター1,3−ジエニル、ヘキサ−2
,4−ジエニル、ヘプタデカ−8,11−ジエニル及び
オクタデカー9,12−ジエニル基を挙げることができ
る。
【0009】R基は直鎖又は分枝鎖のいずれの脂肪族基
でもありうるが、典型的には分枝鎖基である。組成物は
R基の実態(identity)において異なる(a)
又は(b)の一方又は両方の複数の二酸を含むことがで
きる。異なるR基は異なる異性体、例えば異なる分枝鎖
異性体である及び/又は異なる炭素数を有する、例えば
炭素数12〜16もしくは12〜14のアルキルもしく
はアルケニル基でありうる。
【0010】一般式(I)の二酸はコハク酸誘導体が好
適である。
【0011】二酸が芳香族酸である場合には、フタル酸
誘導体であることが好ましい。芳香族酸は、芳香環に直
接結合しうる又は、例えば−O−,−S−,−CO−又
は特に−COO−のようなヘテロ結合基を介して芳香環
に結合しうる単一脂肪族置換基を含みうる。脂肪族置換
基は一般式(I)の酸のR基に指定されたような基、又
はこのような基の混合物でありうる。脂肪族基が−CO
O−基を介して芳香環に結合することが特に好ましい。
【0012】一般式(I)の二酸とそれらの無水物は商
業的に入手可能である。脂肪族基を含む芳香族二酸は芳
香族三酸の誘導体もしくはその誘導体のエステル化によ
って、例えば無水トリメリット酸から無水物の酸塩化物
を適当なアルコールによってエステル化することによっ
て得られる。酸塩化物は必要に応じて、例えば塩化チオ
ニルのような塩素化剤を用いて無水物のカルボン酸基を
塩素化することによって製造することができる。
【0013】本発明の組成物に用いることのできる二酸
には、二酸に結合した主として炭素数12〜14のアル
ケニル基の混合物を含む、コハク酸と無水コハク酸との
誘導体がある。コハク酸又は無水コハク酸に結合したア
ルケニル基が例えばポリイソブテニル基のようなポリマ
ーアルケニル基である場合、特にポリイソブテニルコハ
ク酸又はポリイソブテニルコハク酸無水物が2000未
満でかつ少なくとも700である分子量を有する場合に
も有用な効果が得られている。
【0014】特に適すると判明しているフタル酸と無水
フタル酸との誘導体は、脂肪族基がカルボニル基の一つ
に対して4位置のーCOO−基によって芳香環に結合し
た脂肪族エステル基を含む誘導体である。特定の例とし
て、プロピルオキシカルボニル、アリルオキシカルボニ
ル、ヘキセニルオキシカルボニル、ヘキシルオキシカル
ボニル及び、炭素数13〜15の直鎖及び分枝鎖を含む
混合アルキルオキシカルボニル基が挙げられる。
【0015】二酸の脂肪族鎖が脂肪族炭素原子の間の不
飽和結合を少なくとも一つ含むことが好ましい。
【0016】組成物の用途に依存して、広範囲の粒状無
機固体を用いることができ、望ましい場合には、粒状無
機固体の混合物を用いることができる。粒状無機固体は
適切には例えば酸化物、水和酸化物、水酸化物、炭酸塩
又はこれらの混合物のような塩基性充填剤であり、特に
主として例えばマグネシウム、カルシウム、アルミニウ
ム又はこれらの混合物のような、周期律表II族又はI
II族の金属の酸化物、水和酸化物、水酸化物又は炭酸
塩である。粒状無機固体は典型的にプラスチック物質の
発泡性充填剤として用いられるような物質である。無機
固体は水酸化マグネシウム、水和アルミナ、水酸化アル
ミニウム、例えばハイドロマグネサイトとして天然に生
ずる水和ヒドロキシ炭酸マグネシウム(hydrate
d  magnesium  hydroxy  ca
rbonate)のようなヒドロキシ炭酸塩、例えば炭
酸カルシウムマグネシウムのような混合炭酸塩であるか
、又はこのような物質の2種以上の混合物、例えばミク
ロファイン  ミネラルス  リミテッド(Micro
fine  Minerals  Limited)か
ら「ウルトラカーブ(Ultracarb)」として入
手可能な、フンタイト(huntite)とハイドロマ
グネサイトとの天然に生ずる混合物でありうる。
【0017】本発明による好ましい混合物として、粒状
無機固体はポリマー組成物に難燃性及び/又は煙り抑制
性(smoke  suppressant  cha
racteristics)を与える1種以上の、ハロ
ゲンを含まない化合物である。好ましい組成物では、粒
状無機固体は難燃性成分と煙り抑制性成分との両方であ
る。 粒状無機固体がハロゲンを含まないか、又は極少量の、
例えば全組成物の10重量%未満のハロゲン含有化合物
であることが特に好ましい。難燃性成分は加熱時に水を
遊離する化合物、例えば1種の水酸化アルミニウムと見
なされる水和アルミナと呼ばれる物質、又は少なくとも
260℃の温度において水を遊離する化合物、例えば水
酸化マグネシウム(又は水和マグネシアと呼ばれる)で
あることが好ましい。難燃性成分は他の物質、例えば沈
降炭酸カルシウム、との混合物として用いられる。難燃
性成分の割合は全粒状無機固体の70重量%から100
重量%までの範囲内であることが好ましく、他の成分の
割合は全粒状無機固体の0重量%から30重量%までの
範囲内であることが好ましい。
【0018】本発明による好ましい組成物は、粒状無機
固体が加熱時に水を遊離する難燃性物質であり、二酸が
一般式(I)の化合物[nは0値であり、Rはアルケニ
ル基である]、特に主として炭素数12〜14のアルケ
ニル基を含む、又は少なくとも700の平均分子量を有
するポリイソブテニル基を含む二酸混合物である組成物
である。ポリイソブテニル基が少なくとも1000の平
均分子量を有する場合に、特に有用な効果が得られてい
る。
【0019】本発明の組成物は、粒状無機固体と二酸の
他に、他の成分、特に加工助剤として有効である物質を
含みうる。このような物質には、ポリオールのエステル
、特に酸による、特に少なくとも炭素数8、好ましくは
炭素数10の酸、例えばオクタン酸、デカン酸、ドデカ
ン酸、テトラデカン酸及びオクタデカン酸によるポリオ
ールのエステル化によって得られる部分エステル化ポリ
オールがある。ポリオールは少なくとも2個のOH基を
含む脂肪族化合物、例えばグリセロール、トリメチロー
ルプロパン及びペンタエリスリトールでありうるか、又
はソルビタンでありうる。OH基の全てがエステル化さ
れうるが、少なくとも1個のOH基がエステル化されて
いない化合物、例えば主としてグリセロールモノエステ
ルと、特に、主にC16〜C18酸を含む商業的に入手
可能な長鎖脂肪酸混合物との混合物である物質を用いる
ことが好ましい。
【0020】本発明の組成物を得るために用いられる物
質の一部を混合物として得ることもでき、このような混
合物をここでは混合物の主要成分(複数の場合も)に関
して呼ぶことを理解すべきである。
【0021】以下で詳述するように、本発明の組成物は
ポリマー物質に混入することができる。ポリマー物質に
混入することができる組成物は粒状無機固体と二酸とを
、ポリマー物質と公知のブレンド方法を用いて、例えば
タンブルブレンダー(tumble  blender
)もしくは高速ミキサーのような固体ブレンド方法を用
いて、又は例えば二ロールミルのような溶融混合方法、
例えばバンバリー(Banbury)もしくはブラベン
ダー(Brabender)ミキサーのような密閉式ミ
キサーを用いて、又は配合押出機を用いて混合すること
によって得られる。粒状無機固体と二酸とは如何なる順
序でもポリマー物質に加えることができる。従って、粒
状無機固体をポリマー物質に加えた後に、二酸を加える
ことができる、又はこの逆の手順を用いることもできる
【0022】粒状無機固体と二酸とを含む組成物をポリ
マー物質に混入する前に予備成形することが好ましい。 二酸を粒状無機固体上に塗布することが特に好ましい。
【0023】組成物は適当な方法を用いて製造すること
ができるが、二酸が少なくとも部分的に粒状無機固体の
表面に塗布されるような条件下で製造されることが好ま
しい。用いるブレンド方法は特定の二酸と特に、固体又
は高粘度を有しうる液体である、その物理的形状とに依
存する。
【0024】固体二酸は適当な固体ブレンド方法を用い
て、好適には加熱可能な高速ミキサーを用いて粒状無機
固体と混合することができる。又は、液状の二酸、すな
わち溶液、エマルジョンもしくは分散液中の二酸を固体
に、好ましくは液体を撹拌固体に加えることによって、
加える。二酸が粘稠な液体である場合には、これを二酸
と反応しない相容性液体媒質によって希釈する、又は粘
度が取り扱いやすい液体の粘度として充分に低下する温
度に加熱することができる。二酸を溶液として又は他の
液体によって希釈された混合物として加える場合には、
液体は二酸よりも揮発性であり、特に100℃以下の沸
点を有する液体であることが好ましい。溶剤または相容
性液体媒質として用いることのできる物質には、アルカ
ノールとポリオール、特に炭素数4以下のもの、例えば
エタノール、又は例えば1,1,1−トリクロロエタン
のようなハロゲン化炭化水素液体がある。粒状無機固体
への二酸の添加に用いられる溶剤又は相容性液体媒質は
生成した組成物から、充分に揮発性であるならば、溶剤
もしくは相容性媒質を蒸発させることによって、又は混
合プロセスの後期段階(later  stage)で
温度を上昇させて溶剤もしくは相容性媒質を蒸発させる
ことによって除去することが好ましい。二酸を非溶剤液
体中のエマルジョン又は分散液として、例えば水性エマ
ルジョンもしくは分散液として加える場合には、同様な
手順を用いることができる。
【0025】二酸が比較的低い融点、例えば150℃以
下の融点を有する場合には、二酸と粒状無機固体とを固
体状態の両成分によって最初に混合し、粒状無機固体上
への二酸の少なくとも部分的被覆を促進するために温度
を二酸の融点より高い温度に上昇させながら、混合を続
ける。
【0026】二酸の割合は粒状無機固体の20重量%程
度であるが、これより低い割合で一般に充分である。し
かし、二酸を含まない粒状無機固体の適当量を混合する
ことによって使用のために希釈することのできる濃縮混
合物中に20重量%までの割合の二酸が存在しうる。組
成物が粒状無機固体を基準にして少なくとも0.2重量
%、特に少なくとも0.5重量%の二酸を含むことが好
ましい。好ましい組成物は10重量%以下、特に5重量
%以下の二酸を含む。
【0027】組成物が加工助剤として有効である物質を
も含む場合には、この物質の割合も典型的には、二酸に
関して上述した範囲内である。二酸:加工助剤の重量比
は好適には20:1から1:10まで、特に15:1か
ら1:1までの範囲内、例えば10:1である。
【0028】本発明の組成物はポリマー物質、例えばオ
レフィンポリマー又はポリアミド中に混入することがで
きる。好ましい組成物はポリマー組成物が高い割合の粒
状無機固体、例えば少なくとも30重量%、好ましくは
少なくとも50重量%、特に約70重量%以上の粒状無
機固体を含むような量で、ポリマー中に混入することが
できる。ポリマー組成物は典型的には90重量%以下、
特に80重量%以下の粒状無機固体を含む。
【0029】ポリマー物質はオレフィンポリマーである
ことが非常に便利である。オレフィンポリマー[この用
語は1種以上のオレフィンモノマーを少なくとも50重
量%含むホモポリマーとコポリマーとの両方を含むよう
に、ここでは用いる]は、典型的には炭素数10以下の
オレフィンモノマーのポリマーである。従って、オレフ
ィンポリマーはエチレンホモポリマーもしくはコポリマ
ー、特に、エチレンと例えばブテン−1、ヘキセン−1
、オクテン−1もしくは4−メチルペンテン−1のよう
な高級オレフィンモノマーとのコポリマーである高密度
ポリエチレンもしくは線状低密度ポリエチレンでありう
る。他のエチレンポリマーはエチレンとポリマーモノマ
ーとのコポリマー、例えばエチレン−酢酸ビニルコポリ
マー、典型的に酢酸ビニル10〜40重量%を含むコポ
リマーである。又は、オレフィンポリマーはプロピレン
ホモポリマーもしくはコポリマー、例えばポリマーを基
準にして8重量%までのエチレンとのプロピレンのラン
ダムコポリマー、又は他のモノマーの本質的不存在下で
のプロピレンの重合とその後のエチレンとプロピレンと
の混合物の共重合によって5重量%から30重量%まで
のエチレンを含むポリマーを製造することによって得ら
れる連続ポリマーでありうる。オレフィンポリマーがプ
ロピレンポリマーであることが特に好ましい。
【0030】好ましいポリマーは射出成形法又は押出成
形法による成形体の製造に用いることのできる物質に適
当である分子量を有するポリマーである。従って、適当
なオレフィンポリマー、特にエチレン又はプロピレンポ
リマーは、ASTM試験法1238−79に従って2.
16kg重りを230℃において用いて測定して、0.
5から50まで、例えば1.0から30までの範囲内の
メルトフローインデックスを有するポリマーである。
【0031】ポリマー物質に高い割合の粒状無機固体を
混入すると、メルトフローインデックスは低下し、粒状
無機固体を含むポリマー物質は典型的には、190℃に
おいて他の点では前記で指定した条件下で測定して、1
0以下、典型的には少なくとも0.05のメルトフロー
インデックスを有する。一般に、ポリマー組成物は8以
下のメルトフローインデックスを有する。
【0032】本発明による好ましいポリマー組成物はプ
ロピレンポリマー、水酸化アルミニウム又は水酸化マグ
ネシウム及び酸もしくは無水化合物もしくは混合物を含
む。好ましいポリマー組成物は特にポリマー組成物を基
準にして少なくとも50重量%から80重量%までの水
酸化アルミニウム又は水酸化マグネシウム及び水酸化ア
ルミニウム又は水酸化マグネシウムを基準にして0.5
重量%から5重量%までの式(I)二酸[nは0値であ
り、Rはアルケニル基である]、特にアルケニル基が主
として炭素数12〜14である式(I)二酸の混合物を
含む組成物である。
【0033】好ましいポリマー組成物は難燃性を有し、
難燃性を有する物質が望ましい用途に用いられる。ポリ
マー組成物はハロゲン含有モノマーを含まないので、ハ
ロゲン含有モノマー、例えばポリ塩化ビニルベース物質
含有ポリマー組成物から発生するよりも低毒性のフュー
ム(fume)を典型的に発生する。
【0034】本発明の他の態様であるポリマー組成物は
、ポリマー、粒状無機固体及び二酸の他に、組成物のポ
リマー成分、特にオレフィンポリマー成分の分解を少な
くとも部分的に阻止するために、少なくとも1種の添加
剤を典型的に含む。これらの添加剤には、特に酸化防止
剤、光安定剤及び、必要に応じて、銅又は金属奪活剤(
deactivator)を含む。このような添加剤の
各々の割合はオレフィンポリマーを基準にして典型的に
2重量%未満であり、一般にオレフィンポリマーを基準
にして1重量%を越えない。オレフィンポリマーの分解
をある程度阻止する広範囲の添加剤は公知であり、当業
者は特定のオレフィンポリマーと、オレフィンポリマー
を加工し、用いる条件とに応じて適当な添加剤を選択す
ることができる。使用可能な添加剤の例はジラウリルチ
オジプロピオネートと組み合わせた1,1,3−トリス
(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−t−ブチルフェニ
ル)ブタン;重合した1,2−ジヒドロ−2,2,4−
トリメチルキノリン;2,6−ジ−t−ブチル−4−メ
チルフェノール;4,4−チオ−ビス−(6−t−ブチ
ル−4−メチルフェノール);蓚酸ビス(ベンジリデン
  ヒドラジド);N,N’−ビス(β−3,5−ジ−
t−ブチルー4−ヒドロキシ  フェニルプロピオノ)
ヒドラジド;及びペンタエリスリチル  テトラキス(
β−3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ  フェ
ニルプロピオネート)である。本発明によるポリマー組
成物は適当な方法によって、特に射出成形又は特に押出
成形によって成形体に成形することができる。
【0035】一部のポリマー、例えばポリエチレン及び
エチレンと酢酸ビニルとのコポリマーの性能を改良する
ために、ポリマー組成物が成形体に成形されるや否や、
オレフィンポリマーを架橋することが望ましい。
【0036】このようなオレフィンポリマー成分の架橋
は例えばフリーラジカル、特に過酸化物;放射線;又は
シラン架橋のような公知の方法のいずれかによって実施
される。
【0037】本発明による好ましいポリマー組成物は組
成物の性質を改良するための付加的なポリマー物質、例
えばポリマー組成物の衝撃特性を改良するゴムを含みう
る。ゴムは例えばポリスチレン末端ブロックとゴム状ポ
リ(エチレン−ブチレン)中央ブロックとを含むトリブ
ロックコポリマーのような熱可塑性ゴムでありうる。望
ましい場合には、ゴムに例えばパラフィンとナフテンと
の混合物である、200℃を越える沸点範囲を有するオ
イルのようなオイルをブレンドすることもできる。
【0038】本発明のポリマー組成物はポリマーに、粒
状無機固体と二酸との予備成形混合物及び組成物の他の
成分をもブレンドすることによって得られる。又は、粒
状無機固体と二酸とを別々に、任意の他の成分と共にポ
リマーに加えることができる。ポリマー組成物を得るた
めに、他の添加順序を任意に用いることができる。ポリ
マー組成物は適当なブレンド方法、特に例えば二ロール
ミル、又は好ましくは例えばバンバリーミキサーもしく
はブラベンダーミキサーのような密閉式ミキサーを用い
る溶融混合方法を用いて得られる。混合は単軸スクリュ
ー押出機又は好ましくは二軸スクリュー押出機である配
合押出機を用いて実施することもできる。  ポリマー
組成物を成形体に直接成形することができるが、さらに
便利には、最初に顆粒に成形し、次に顆粒を射出成形又
は押出成形して、望ましい成形体を得ることができる。 ポリマー組成物は導電体の被覆に又は難燃性パネルとし
てもしくはフロアカバー(floor  coveri
ng)として用いられる。
【0039】本発明の種々な態様を下記の実施例におい
て説明する、実施例中全ての割合は、他に指定しないか
ぎり、重量によるものである。
【0040】例1〜11 A.ポリマー  プレミックス 熱可塑性ゴム[シェル  ケミカルス(Shell  
Chemicals)からクレイトン(Kraton)
G1652として入手可能なポリスチレン末端ブロック
とゴム状ポリ(エチレンーブチレン)中央ブロックとを
含むトリブロックコポリマー、40部]にビーカー内で
、炭化水素オイル[ウィットコBV(Witco  B
V)からプラスチック  オイル(Plastic  
Oil)260として入手可能なパラフィンとナフテン
との混合物、40部]と、ペンタエリスリチルテトラキ
ス(β−3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ  
フェニルプロピオネート)[チバ  ガイギ(Ciba
−Giegy)からイルガノックス(Irganox)
1010として入手可能な酸化防止剤、4部]とを混合
した。この混合物を一晩放置し、オイルをゴムに浸透さ
せた。次に、混合物をファレルーブリッジ(Farre
ll−Bridge)二ロール  ミルを用いて、ロー
ラーをオイル循環によって200℃(前面)及び140
℃(背面)に加熱しながら、溶融処理した。混合物がロ
ーラー上で溶融した時に、ポリプロピレン[等級モプレ
ン(Moplen)Z30S、ヒモント(Himont
)社製、400部]を少量ずつ溶融物に加えて、ローラ
ーの周囲に粘稠な溶融帯を形成した。この帯をローラー
から削り落とし、折り重ねて、ローラーのニップの間に
戻し入れて、新たな帯を形成した。この操作を15〜2
5分間にわたって6回繰り返して、成分を完全に混合し
、物質をローラーから削り落とし、小片に切断し、冷却
した時に簡単な造粒機を用いて顆粒化した。生成物(4
50部)をプラスチックバッグ内での手によるタンブル
ブレンドによって完全に混合して、均質なミックスを得
た。
【0041】B.粉状ミックス   アルミナ三水和物[ATH、等級SF−7  BAケミ
カルスPLC(BA  ChemicalsPLC)社
製、19.30部]、セクションAで述べたように得ら
れたポリマープレミックス(8.00部)、及び表1に
記載する二酸(0.28部)をコーヒーミルの粉砕ボウ
ル(grinding  bowl)中に秤り入れ、1
分間完全に混合して、成分を物理的に分配した。
【0042】生成混合物の組成は次のとおりであった:
アルミナ三水和物              70.
0重量%ポリプロピレン              
  24.0重量%ゴム              
              2.4重量% プラスチ
ック  オイル            2.4重量%
 二酸                      
      1.0重量% 酸化防止剤       
               0.2重量%混合物を
次の工程に移るために備えて、コーヒーミルから取り出
した。。
【0043】C.ブラベンダー混合 ブラベンダー  プラストグラフ(Brabender
  Plastgraph)タイプPL3S[ブラベン
ダー(西ドイツ、デュイスベルグ)社製]にローラー混
合ヘッド  タイプW30Hを備え、ヘッド上のジャケ
ットへ熱媒油を循環させて、使用のためにセットアップ
した。 オイル  タンクの温度は210℃に設定した。
【0044】ミキサーの回転速度は20rpmに調節し
た。ブラベンダー「迅速装入シュート(quick−c
harge  chute)」を取り付け、粉状ミック
スをシュートに移し入れ、ラム(ram)と5kg重り
とを用いて、粉状ミックスをブラベンダーの混合ヘッド
に押し入れた。ブラベンダー  モーター上のトルクを
連続的に記録し、混合室の内容物の粘度を測定し、溶融
物の温度は固定熱電対によって測定し、間隔をおいて記
録した。モーター上の記録されるトルクは乾燥粉末を加
えるにつれて上昇し、ポリマーが溶融すると低下し、「
パテ(putty)」が形成された。典型的な実験では
、トルクを20rpm剪断速度において20分間記録し
、次に剪断速度を40rpmに高めて、トルクを安定化
させた。さらに120rpmまで段階的に剪断速度を高
め、最後に剪断速度を20rpmに戻した。溶融物温度
を間隔をおいて記録した。
【0045】最後に、混合ヘッドの内容物の濃厚なパテ
状物質を、まだ熱いうちに、削り落とした。
【0046】得られた結果は表1に記載し、表1には3
分間及び20分間混合後のトルクを記録する。
【0047】D.生成物評価 ブラベンダーから得られた硬い岩石状の塊を紙シートの
間でハンマーを用いて破壊してから、コーヒーミル中で
砂状物質にまで粉砕した。各生成物のメルトフローイン
デックスをASTM規格1238−79に述べられた方
法に従い、ダベンポート(Davenport)機器を
190℃の標準温度において用いて、また標準2.16
kg重りもしくは標準5kg重りを用いて測定した。結
果は表1に記載する。
【0048】
【表1】
【0049】表1の注 (a)  二酸又は比較用界面活性剤 SiATHはBAケミカルスPLCから等級SF7−S
21として入手可能なシラン被覆アルミニウム三水和物
である。
【0050】SAは工業用等級のステアリン酸である。
【0051】ODAAはオクタデカン酸アミドである。
【0052】ASAAはアルケニル基が主として炭素数
12又は14のアルケニル基混合物であるアルケニルコ
ハク酸無水物である[ICIからシンペラックス(Sy
nperax)3として商業的に入手可能]。ASAは
アルケニル基が主として炭素数12又は14のアルケニ
ル基混合物であるアルケニルコハク酸である[ICIか
らシンペラックス(Synperax)4として商業的
に入手可能]。                  
  SAAは無水コハク酸である[アルドリッヒ  ケ
ミカル社(AldorichChemical  Co
.)から商業的に入手可能]。
【0053】MSAAはメチルコハク酸無水物である(
アルドリッヒ  ケミカル社から商業的に入手可能)。
【0054】PIBSA−1は平均分子量約1120を
有し、エクソン  ケミカルス(Exxon  Che
micals)からPIBSA112として入手可能で
あるポリイソブテニルコハク酸無水物である。
【0055】PIBSA−2はエクソン  ケミカルス
からEC14665として得られる、平均分子量約70
0のポリ(イソブテン)から誘導されるポリイソブテニ
ルコハク酸無水物である。
【0056】PIBSA−3はエクソン  ケミカルス
からSN11636として得られる、平均分子量約22
50のポリ(イソブテン)から誘導されるポリイソブテ
ニルコハク酸無水物である。
【0057】OAは商業的等級のオレイン酸である。
【0058】PAAは商業的等級の無水フタル酸である
【0059】4−BPAはジェイ.プラクト.ケム.(
J.Prakt.Chem.)126(1930)66
に記載のとおりに製造された4−ブロモフタル酸である
【0060】4−NPAAはアルドリッヒ  ケミカル
  カンパニーから得られる4−ニトロフタル酸無水物
である。 HECPAAは例12にその製造を述べる4
−(ヘクスー5−エニルオキシカルボニル)フタル酸無
水物である。
【0061】HCPAAは例13にその製造を述べる4
−(ヘキシルオキシカルボニル)フタル酸無水物である
【0062】MAETMAAは例14にその製造を述べ
る無水トリメリット酸の混合アルキルエステルである。
【0063】ACPAAは例15にその製造を述べる4
−(アリルオキシカルボニル)フタル酸無水物である。
【0064】PCPAAは例16にその製造を述べる4
−(プロピルオキシカルボニル)フタル酸無水物である
【0065】*    組成物の詳細については例17
を参照のこと。
【0066】(b)  トルクはブラベンダー  プラ
ストグラフによって記録され、メートル・グラム(m・
g)で表される。
【0067】(c)  MFIはASTM試験法123
8−79に従って、190℃の温度において2.16k
g又は5.0kg重りを用いて測定されるメルトフロー
インデックスである。
【0068】NDは測定されずの意味である。
【0069】例12                
        4−(ヘクスー5−エニルオキシカル
ボニル)フタル酸無水物の製造 無水トリメリット酸塩化物(アルドリッヒ  ケミカル
社から;21.0部)に室温においてトルエン(200
cm3)を加えて撹拌すると、ごく僅かに濁った溶液が
形成された。これを氷/水浴を用いて、5℃に冷却した
。 別に、トルエン(30cm3)中の5−ヘキセンー1−
オール(アルドリッヒ  ケミカル社から;10.0部
)とピリジン(7.9部)とから溶液を製造した。この
後者の溶液を、氷/水浴を用いてフラスコ温度を5〜1
0℃に維持しながら、撹拌酸塩化物の溶液に徐々に加え
た。アルコール/ピリジン溶液を少量のトルエン中で洗
浄した。混合物を5〜10℃においてさらに30分間撹
拌した、次に沈殿(ピリジン塩酸塩)を濾別し、トルエ
ンによって洗浄した。一緒にしたトルエン濾液を分液ロ
ートに移し入れ、炭酸水素ナトリウムの溶液(2%w/
v水溶液100cm3)と共に振った。沈降後に、水層
を分離して、捨てた。次に、トルエン溶液を水(100
cm3)と共に振ることによって洗浄し、沈降させて、
分離した。水洗浄を繰り返した。次に、トルエン溶液を
無水硫酸マグネシウム(10部)によって処理し、30
分間放置し、ひだ付き濾紙を通して濾過した。透明なト
ルエン濾液を回転蒸発器フラスコに移し、減圧蒸留によ
ってトルエンを除去した。生成物は透明な液体として得
られ、この液体は冷却時に硬化して、白色固体(24.
0部)になった。
【0070】塩化ナトリウムプレートの間で溶融状態の
生成物の赤外スペクトルを、パーキンエルマー(Per
kin  Elmer)883分光光度計を用いて測定
した。主要な吸光度と実施した割り当て(assign
ment)とを下記に示す: 3080cm−1                 
 =CH−H伸縮、アルケン3000〜2800cm−
1        C−H伸縮、アルカン1855cm
−1                  C=O伸縮
、無水物1784cm−1             
     C=O伸縮、無水物 1728cm−1  
                C=O伸縮、エステ
ル1641cm−1                
  C=C伸縮、アルケン913、895、721cm
−1    C−H伸縮、ベンゼン環3400〜320
0cm−1の領域(アルコール中でのO−H伸縮)には
吸光度が存在せず、このことはアルコール出発物質の完
全な転化を示す。基準としてトリメチルシランを用いて
、ジューテロークロロホルム中の溶液としてプロトン磁
気共鳴スペクトルを得た。スペクトルはJEOL  P
MX  60SI分光計を用いて、標準機器設定によっ
て得た。ピークを検出し、積分値(integral)
を得て、次のように割り当てを行った:9.8〜8.1
ppm;複合多重線;3プロトン;芳香族6.1〜5.
6ppm;多重線;1プロトン;−CH=CH25.2
〜4.9ppm;多重線;2プロトン;−CH=CH2
4.5ppm;多重線;2プロトン;−CH2OCO2
.5〜1.5ppm;複合多重線;6プロトン;脂肪族
−CH2−  観察されたスペクトルはこのように推定
構造と一致した。生成物をポリプロピレン/ゴムマトリ
ックス中のアルミナ三水和物の分散剤として評価し、結
果を表1に要約した。
【0071】例13 4−(ヘキシルオキシカルボニル)フタル酸無水物の製
造 これは例12に述べた方法によって製造したが、この場
合には5−ヘキセンー1−オールの代わりにn−ヘキサ
ノール(11.2部)を用いた。得られた生成物(10
.5部)を赤外及び核磁気共鳴分光分析法によって、例
12に述べたように試験したところ、得られたスペクト
ルは必要な構造と一致した。生成物をポリプロピレン/
ゴムマトリックス中のアルミナ三水和物の分散剤として
評価し、結果を表1に要約した。
【0072】例14 無水トリメリット酸の混合アルキルエステルの製造これ
は例12に述べた方法によって製造したが、この場合に
は5−ヘキセンー1−オールの代わりにシンプロール(
SYNPROL)135[21.0部、主として炭素数
13と15の鎖を含み、若干の分枝鎖を含む混合アルカ
ノール、ICIケミカルス  アンド  ポリマース(
ICI  Chemicals  andPolyme
rs)から入手可能]。方法は例10に述べたとおりで
あるが、この場合には炭酸水素ナトリウムの溶液による
洗浄は省略した。生成物は透明な液体として得られ、こ
の液体は室温への冷却時に硬化して、白色固体(33.
4部)になった。例12に述べたように得られた赤外ス
ペクトルは必要な構造と一致する吸光度を含み、アルコ
ール中でのO−H伸縮による吸光度は、下記に示すよう
に、存在しなかった: 3400〜3200cm−1        O−H伸
縮、アルコール;存在せず      3000〜28
00cm−1        C−H伸縮、アルカン1
855と1785cm−1        C=O伸縮
、無水物1725cm−1             
     C=O伸縮、エステル920、890、72
0cm−1    C−H伸縮、ベンゼン環  生成物
をポリプロピレン/ゴムマトリックス中のアルミナ三水
和物の分散剤として評価し、結果を表1に要約した。
【0073】例15 4−(アリルオキシカルボニル)フタル酸無水物の製造
これは例12に述べた方法によって製造したが、この場
合には5−ヘキセンー1−オールの代わりにアリルアル
コール(5.8部)を用いた。生成物は殆ど無色の油状
物として得られ、この油状物は冷却時に硬化して白色固
体(16.9部)になった。まだ溶融した物質の薄フィ
ルムとして赤外スペクトルを例10に述べたように得た
。下記吸光度が得られた: 3400〜3200cm−1        O−H伸
縮、アルコール;存在せず      3106と30
71cm−1        C−H伸縮、アルケンと
アルカン1854と1777cm−1        
C=O伸縮、無水物1723cm−1        
          C=O伸縮、エステル1648c
m−1                  C=C伸
縮、アルケン919、886、722cm−1    
C−H伸縮、ベンゼン環 例10に述べたように得られ
たプロトン磁気共鳴スペクトルは下記ピークを含んだ: 8.8〜8.5ppm二重線;2プロトン;芳香族8.
3〜8.1ppm二重線;1プロトン;芳香族6.5〜
6.0ppm多重線;1プロトン;CH=CH25.8
〜5.3ppm多重線;2プロトン;CH=CH25.
1〜4.9ppm二重線;2プロトン;CH2−OC記
録されたスペクトルはこのように必要な構造と一致した
。生成物をポリプロピレン/ゴムマトリックス中のアル
ミナ三水和物の分散剤として評価し、結果を表1に要約
した。
【0074】例16 4−(プロピルオキシカルボニル)フタル酸無水物の製
造 これは例12に述べた方法と同様な方法によって、無水
トリメリット酸塩化物(11.8部)とプロパン−1−
オール(3.4部)とをピリジン(4.4部)の存在下
で用いて製造した。生成物は粘稠な無色油状物として得
られ、この油状物は冷却時に徐々に硬化して、白色固体
(9.9部)になった。例10に述べたように得られた
赤外スペクトルは下記吸光度を示した:3400〜32
00cm−1          O−H伸縮、アルコ
ール、存在せず3000〜2800cm−1     
     C−H伸縮、アルキル1854cm−1  
                  C=O伸縮、無
水物1781cm−1               
     C=O伸縮、無水物1726cm−1   
                 C=O伸縮、エス
テル909(幅広い)と720cm−1    C−H
伸縮、ベンゼン環生成物をポリプロピレン/ゴムマトリ
ックス中のアルミナ三水和物の分散剤として評価し、結
果を表1に要約した。
【0075】例17 例1で用いたアルケニルコハク酸無水物も次のように評
価した。
【0076】アルミナ三水和物SF7等級(BAケミカ
ルスから、19.3部)をコーヒーミルの混合ボウル中
に秤り入れた。ポリプロピレン(Z30S等級、ヒモン
トから、6.6部)、クレイトンG1652ゴム(シェ
ルから、0.66部)及びイルガノックス1010酸化
防止剤(チバ  ガイギから、0.07部)を加えてか
ら、プラスチック  オイル260(ウィットコ、0.
66部)中のアルケニルコハク酸無水物(0.28部)
の溶液を加えた。混合物を1分間ブレンドしてから、例
1Cに述べたようにブラベンダー  プラストグラフに
加えた。生成物を例1Dと同様に評価し、得られた結果
を表1に要約した。
【0077】例18と19 A1.加熱なしの水酸化アルミニウムを用いたプレミッ
クスの製造 アルミナ三水和物(ATH  SF7等級、1250部
)をヘンシェル  ミクスチャー(Henschel 
 mixture)に装入し、スターラー(stirr
er)を1300rpmで始動させた。アルケニルコハ
ク酸無水物(前記定義どおりのASAA、19.1部)
を加熱せずに15分間かけて加えたところ、温度は添加
中に20℃から30℃に上昇した。温度を30℃に維持
しながら、撹拌をさらに30分間続けた。スターラーを
停止し、粉末を取り出した。
【0078】A2.加熱による水酸化アルミニウムを用
いたプレミックスの製造 アルミナ三水和物(ATH  SF7等級、1250部
)をヘンシェル  ミキサー中で撹拌し、アルケニルコ
ハク酸無水物(前記定義どおりのASAA、19.1部
)を19〜22℃において15分間かけて加えた。ミキ
サーのジャケットに水蒸気を供給して温度を130℃に
高めながら、混合物を15分間撹拌した。130〜13
2℃における撹拌を30分間続けた。周囲温度の水をジ
ャケットに通しながら撹拌を続け、25℃に冷却された
時に混合物を取り出した。
【0079】B.ATHプレミックスの評価セクション
A1又はA2に記載した方法により得られたATHプレ
ミックス(19.58部)のサンプルを、ポリプロピレ
ン(ヒモント等級Z30S、6.62部)と、クレイト
ンG1651(0.66部)、ウィットコ  プラスチ
ックオイル260(0.66部)及びイルガノックス1
010(0.016部)の予備成形混合物と共にコーヒ
ーミルに秤り入れた。混合物をコーヒーミル内でブレン
ドし、ブラベンダーに装入し、例1〜12、セクション
Cに述べたようにブレンドした。
【0080】反応混合物は次の組成を有した:アルミナ
三水和物                     
   70.0%ポリプロピレン          
                24.0%クレイト
ンG1651*                  
  2.4%プラスチサイジング  オイル     
           2.4%ASAA      
                         
   1.1%酸化防止剤             
                   0.06%*
クレイトンG1651は例1〜3に用いたクレイトンG
1652と同じ一般的種類の熱可塑性ゴムである。
【0081】得られた結果は表2に要約する。
【0082】C.ゴム  プレミックスゴム/オイル/
酸化防止剤プレミックスを、ヘンシェル  ミキサー内
で少量ずつ、室温において10分間混合することによっ
て製造した。このプレミックスは次の組成を有した: クレイトンG1651(シェル)          
  4243部    66.01%プラスチック  
オイル260(ウィットコ)  2131部    3
3.15%イルガノックス1010(チバ−ガイギ) 
       53.6部  0.84%これらの物質
を数日間放置して、オイルをゴムに浸透させた。
【0083】D.押出成形用ブレンド 下記割合の成分とプレミックスとをタンブルブレンドす
ることによって、成分のブレンドを製造した。
【0084】 セクションA1又はA2のプレミックス       
     2300部セクションCのゴム  プレミッ
クス                  235部ポ
リプロピレン(ヒモントZ30S)         
       703部生成ブレンドは下記組成を有し
た: アルミナ三水和物                 
       69.97%ポリプロピレン     
                     21.7
1%クレイトンG1651             
         4.79%ウィットコ  オイル 
                       2.
41%ASAA                  
                1.06%酸化防止
剤                        
        0.06% E.押出成形 APV2030  二軸スクリュー押出機[APVケミ
カル  マシナリー社(APV  Chemical 
 Machinery  Co.、Ltd.)所在地:
ストークオントレント  ハンレイ  クーパー通り]
を用いて、押出機の加熱帯を下記温度に維持した。
【0085】   セクションDで述べたように得られた乾燥粉末ミッ
クスをホッパーフィーダー(hopper  feed
er)を介して「スターブ−フィード(Starve−
feed)」押出機に連続的に供給し、溶融コンパウン
ドをダイからレース(lace)として押し出した、こ
れは水槽(water  trough)中で冷却され
、造粒機内で切断された。
【0086】使用ダイは各々直径5mmの4孔を有した
。トルクとダイ圧力とを記録した。表2には、加工の一
般的容易さが要約される。
【0087】得られた各生成物のメルトフローインデッ
クスを測定し、これも表2に記載する。
【0088】
【表2】
【0089】表2の脚注 (a)、(b)及び(c)は全て表1の脚注に定義した
とおりである。
【0090】(d)  A1は加熱せずに製造されたA
THプレミックスA2は加熱して製造されたATHプレ
ミックス (e)  これらのコメントは押出機を用いた加工が一
般的に容易であることを示す。+0.15%CaStは
カルシウムカルボキシレート(カルボキシレート基は主
としてC16〜C18酸を含む商業的に入手可能な長鎖
脂肪酸混合物から誘導される)を全混合物を基準にして
0.15重量%の量でミックスに付加的に加えた。
【0091】例20 A.加熱による水酸化アルミニウムを用いたプレミック
スの製造 アルミナ三水和物(ATH  SF7等級、1250部
)をヘンシェル  ミキサー中で撹拌し、50〜60℃
に温めた。アルケニルコハク酸無水物(定義どおりのA
SA、19.1部)を50〜60℃において15分間か
けて加えた。ミキサーのジャケットに水蒸気を供給して
温度を130℃に高めながら、混合物を15分間撹拌し
た。130〜132℃における撹拌を30分間続けた。 周囲温度の水をジャケットに通しながら撹拌を続け、2
5℃に冷却された時に混合物を取り出した。
【0092】B.ATHプレミックスの評価セクション
A1又はA2に述べたように得られたATHプレミック
ス(19.58部)のサンプルを、ポリプロピレン(ヒ
モント等級Z30S)と、クレイトンG1651と、ウ
ィットコ  プラスチック  オイル260と、イルガ
ノックス1010との予備成形混合物(8.0部)と共
にコーヒーミルに秤り入れた。混合物をコーヒーミル内
でブレンドし、ブラベンダーに装入し、例1〜11、セ
クションCに述べたようにブレンドした。
【0093】生成混合物は次の組成を有した:アルミナ
三水和物                     
   70.0%ポリプロピレン          
                24.0%クレイト
ンG1651                   
   2.4%プラスチサイジング  オイル    
            2.4%ASA      
                         
     1.1%酸化防止剤           
                     0.06
%得られた結果は表3に要約する。
【0094】C.ゴム  プレミックスゴム/オイル/
酸化防止剤プレミックスを、例18と19とのセクショ
ンCに述べたように製造した。
【0095】D.押出成形用ブレンド 下記割合の成分とプレミックスとをタンブルブレンドす
ることによって、成分のブレンドを製造した。
【0096】 セクションAのプレミックス            
2300部セクションCのゴム  プレミックス   
     222部ポリプロピレン(ヒモントZ30S
)      665部生成ブレンドは下記組成を有し
た: アルミナ三水和物                 
       71.08%ポリプロピレン     
                     20.8
7%クレイトンG1651             
         4.60%ウィットコ  オイル 
                       2.
31%ASA                   
                 1.08%酸化防
止剤                       
         0.06% E.押出成形 APV2030  二軸スクリュー押出機を用いて、押
出機の加熱帯を下記温度に維持した。
【0097】   セクションDで述べたように得られた乾燥粉末ミッ
クスをホッパーフィーダーを介して「スターブーフィー
ド」押出機に連続的に供給し、溶融コンパウンドをダイ
からレースとして押し出した、これは水槽中で冷却され
、造粒機内で切断された。
【0098】使用ダイは各々直径3.5mmの4孔を有
した。トルクとダイ圧力とを記録した。  表3には、
加工の一般的容易さが要約される。
【0099】例21 例20の方法を繰り返したが、この場合にはアルケニル
コハク酸の代わりにアルケニルコハク酸無水物(ASA
A、38.7部)をヘンシェル  ミキサーに加えた。 セクションDでは、各成分の重量は例20に指定したと
おりであり、生成ブレンドは下記組成を有した:アルミ
ナ三水和物                    
    70.00%ポリプロピレン        
                  20.86%ク
レイトンG1651                
      4.60%ウィットコ  オイル    
                    2.31%
ASAA                     
             2.17%イルガノックス
1010                    0
.06%例22 例20の方法を繰り返したが、この場合にはアルケニル
コハク酸の代わりにアルケニルコハク酸無水物(ASA
A、19.1部)をヘンシェル  ミキサーに加えた。 セクションDでは、各成分の重量は例20に指定したと
おりであったが、さらにグリセロールエステル(主とし
てモノエステル)と主としてC16〜C18酸を含む商
業的に入手可能な長鎖脂肪酸混合物との混合物(以下で
は、「グリセロールモノステアレート」と呼ぶ]3.2
部を加えた。生成ブレンドは下記組成を有した:アルミ
ナ三水和物                    
    71.01%ポリプロピレン        
                  20.85%ク
レイトンG1651                
      4.60%ウィットコ  オイル    
                    2.30%
ASAA                     
             1.08%グリセロールモ
ノステアレート              0.10
%イルガノックス1010             
       0.06%    例23と24 例20の方法を繰り返したが、この場合にはアルケニル
コハク酸の代わりにアルケニルコハク酸無水物(12.
7部)をヘンシェル  ミキサーに加えた。セクション
Dでは、各成分の重量は例18に述べたとおりであり、
生成ブレンドは下記組成を有した(例23)。
【0100】 アルミナ三水和物                 
       71.44%ポリプロピレン     
                     20.8
7%クレイトンG1651             
         4.60%ウィットコ  オイル 
                       2.
30%ASAA                  
                0.72%イルガノ
ックス1010                  
  0.06%  加工の途中で、残りの粉末ブレンド
にグリセロールモノステアレート(前記定義どおり、1
.5部)を混合し、加工を続けた。生成ブレンドは下記
組成を有した(例24)。
【0101】 アルミナ三水和物                 
       71.38%ポリプロピレン     
                     20.8
5%クレイトンG1651             
         4.59%ウィットコ  オイル 
                       2.
30%ASAA                  
                0.72%グリセロ
ールモノステアレート              0
.10%イルガノックス1010          
          0.06%
【0102】
【表3】
【0103】表3の脚注 (a)、(b)及び(c)は全て、表1の脚注に定義し
たとおりである。
【0104】(e)は表1の脚注に定義したとおりであ
る。
【0105】(f)は例22で定義したとおりのグリセ
ロールモノステアレートである。
【0106】F.射出成形 二軸スクリュー押出成形加工から得られた生成物をボー
イ(BOY)30M射出成形機を用いて、試験プラク(
test  plaque)に成形した。アルミナ三水
和物の熱分解を生ずるほどには高温ではまだない溶融物
の粘度を最小にするために、ヒーターをできるかぎり高
温にセットした。実際の使用温度は188℃(ノズルと
帯4)と175℃(帯2と1)であった。型への水循環
は87℃にセットし、標準機器設定を用いて、下記3種
のプラクを形成した:1.引張り試験片、ダンベル形ス
トリップ114x7mm(狭い部分で)x1.6mm。
【0107】2.片面に標準切欠きを設けた「切欠き」
アイゾット試験片63x13x3.2mm。
【0108】3.ディスク、89mm直径x1.7mm
厚さ。
【0109】G.燃焼試験(fire  test)「
切欠き」アイゾット試験片に対して、アンダーライト実
験室規格(Underwrites  Laborat
ory  Specification)UL94V−
O垂直燃焼試験を実施した。他の試験は射出成形ディス
クから切り取ったストリップ[12.5mmx85mm
(約)x1.7mm]を用いて実施した。結果は表4に
示す。
【0110】H.機械的試験 1.引張り試験 上記セクションFで述べたような引張り試験片を、AS
TM規格D638−82の方法に従って、クロスヘッド
(cross  head)速度2mm/分において徐
々に増加する引張り応力にさらした。試験は標準機器設
定のテンソメーターミクロ(Tensometer  
Micro)350[テストメトリック社(Testo
metric  Co.Ltd.)]を用いて実施し、
破断点極限引張り強さと破断点伸びとを記録した。1種
につき少なくとも5回の反復試験を実施し、表4には平
均値を示す。
【0111】2.曲げ試験 射出成形ディスクからダイを用いて、25x88x1.
7mmのサイズのストリップを切り取り、これに対して
BS2782:パート3:方法335A(1978)に
述べられた方法による曲げ試験を実施した。破断点曲げ
応力と曲げ弾性率とを、1種につき少なくとも5回反復
して、測定して、平均値を表4に示す。測定には、2種
類の機器:クロスーヘッド速度10mm/分で操作され
るテンソメーター  ミクロ350[テンシトメーター
社(Tensitometer  Co.Ltd.)]
とクロスーヘッド速度5mm/分で操作されるユニバー
サルテスティング  マシン(Universal  
Testing  Machine)[インストロン(
Instron)]を用いた。機器設定は標準であった
【0112】3.衝撃試験 上記セクションFに述べた「切欠き」アイゾット試験片
を、英国標準規格(British  Standar
d  Specification)BS2782:パ
ート3:方法350(1984)に述べられた方法に従
って、ツヴィック(Zwick)衝撃試験機による23
℃での0.5ジュール振り子による衝撃にさらした。1
種につき少なくとも5回反復試験し、平均値を表4に記
録する。
【0113】
【表4】
【0114】表4の脚注 (a)  二酸は表1の脚注で定義したとおりである。
【0115】(d)  A1は加熱せずに製造されたA
THプレミックスである。
【0116】A2は加熱して製造されたATHプレミッ
クスである。
【0117】(In)はインストロン機器を用いて実施
された曲げ試験測定を意味する。他の全ての引張り測定
と曲げ測定はテンソメーター  ミクロ350を用いて
実施した。
【0118】NDは測定されずの意味である。
【0119】GMSは例22で定義したとおりのグリセ
ロールモノステアレートである。

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  粒状無機固体と、粒状無機固体を基準
    にして0.1重量%から20重量%までの、次の要素:
    [式中、Rは200個までの炭素原子を含む飽和又は不
    飽和脂肪族基であり、nは0、1又は2である]で表さ
    れる二酸もしくはその無水物;又は (b)少なくとも1個の脂肪族置換基を有する単環式芳
    香族二酸もしくはその無水物から選択された、204個
    までの炭素原子を含む脂肪族鎖を有するジカルボン酸又
    はその無水物を含む組成物。
  2. 【請求項2】  ジカルボン酸又はその無水物が少なく
    とも8個の炭素原子を含む請求項1記載の組成物。
  3. 【請求項3】  R基が1種又は2種以上のモノオレフ
    ィンのポリマーから誘導される請求項2又は3記載の組
    成物。
  4. 【請求項4】  R基が平均して40〜200個の炭素
    原子を含む請求項3記載の組成物。
  5. 【請求項5】  R基がイソブチレンポリマーから誘導
    される請求項3又は4記載の組成物。
  6. 【請求項6】  ジカルボン酸又はその無水物中の脂肪
    族鎖が脂肪族炭素原子の間に少なくとも1個の不飽和結
    合を含む請求項1〜5のいずれかに記載の組成物。
  7. 【請求項7】  R基が8から24個までの炭素原子を
    含み、異なる異性体であるか又は炭素原子数の異なる基
    である、複数の式1ジカルボン酸又はその無水物を含む
    請求項1〜6のいずれかに記載の組成物。
  8. 【請求項8】  酸がフタル酸の誘導体である請求項1
    記載の組成物。
  9. 【請求項9】  単一脂肪族置換基が芳香環に直接結合
    するか、又は−O−、−S−、−CO−もしくは−CO
    O−であるヘテロ結合基(hetero  linki
    ng  group)を介して芳香環に結合する請求項
    1又は8記載の組成物。
  10. 【請求項10】  粒状無機固体が塩基性充填剤(ba
    sic  filler)である請求項1〜9のいずれ
    かに記載の組成物。
  11. 【請求項11】  粒状無機固体が加熱時に水を遊離す
    る難燃剤である請求項10記載の組成物。
  12. 【請求項12】  粒状無機固体が水和アルミナ又は水
    酸化マグネシウムである請求項11記載の組成物。
  13. 【請求項13】  粒状無機固体が加熱時に水を遊離す
    る難燃剤であり、酸化合物が一般式(I)においてnが
    0値であり、Rが1種のアルケニル基又は複数のアルケ
    ニル基の混合物である化合物又はその無水物である請求
    項1記載の組成物。
  14. 【請求項14】  ポリマー物質と請求項1〜13のい
    ずれかに記載の組成物とを含むポリマー組成物。
  15. 【請求項15】  ポリマー物質がオレフィンポリマー
    である請求項14記載のポリマー組成物。
  16. 【請求項16】  プロピレンポリマー、水酸化アルミ
    ニウムもしくは水酸化マグネシウム及び一般式(I)の
    酸もしくはその無水物を含む請求項15記載のポリマー
    組成物。
  17. 【請求項17】  プロピレンポリマー、水酸化アルミ
    ニウムもしくは水酸化マグネシウム及び少なくとも1個
    の脂肪族置換基を含む単環式二酸もしくはその無水物を
    含む請求項15記載のポリマー組成物。
  18. 【請求項18】  請求項14〜17のいずれかに記載
    のポリマー組成物から形成される造形品。
JP18003091A 1990-07-20 1991-07-20 無機固体及びポリマー組成物 Pending JPH04233955A (ja)

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