JPH04231445A - 通電材料の製造方法 - Google Patents

通電材料の製造方法

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JPH04231445A
JPH04231445A JP41777690A JP41777690A JPH04231445A JP H04231445 A JPH04231445 A JP H04231445A JP 41777690 A JP41777690 A JP 41777690A JP 41777690 A JP41777690 A JP 41777690A JP H04231445 A JPH04231445 A JP H04231445A
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JP
Japan
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casting
cooling
melting
cracks
sec
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JP41777690A
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English (en)
Inventor
Tamio Toe
東江 民夫
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Eneos Corp
Original Assignee
Nippon Mining Co Ltd
Nikko Kyodo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、リードフレーム、端子
、コネクター、バスバー、(ブスバーともいう)間での
マイグレーションの発生を抑えた電気部品材料用の通電
材料の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電子、電気機器等の小型軽量化が
進み、使用されるコネクター等の部品も小型化するとと
もに、部品間の距離も著しく短くなる傾向にある。又、
回路はますます集積化される傾向にある。すなわち、従
来、個々の電子部品はリード線により接続されて回路が
形成されていたが、部品数が増すに従い回路が複雑とな
るので、これらを集積化することにより回路の小型化が
進められている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の小型化、集積化
された回路において、異なる回路又は配線が小型化のた
めにわずかな間隔をおいて隔てられているが、この間隔
内に水などの電解質が介在すると電気化学的反応が生じ
、高電位側の通電部の材料となっている銅合金から溶解
した銅イオンが低電位側で析出し、更にその量が増すと
短絡する現象が生じる。この現象をマイグレーションと
いい、このようなマイグレーションが起ると、回路が正
常に機能しなくなる。したがって、近年では高い導電率
を有し、かつ、マイグレーションの発生しない材料が強
く望まれていた。
【0004】Cu−Ni−P系合金は特開平1−242
740により公知のように耐マイグレーション性に優れ
、かつ高強度で高導電性を有し、リードフレームや端子
、コネクター、バスバーなどの通電材料に適した合金で
あるが、本発明者が研究を進めた結果、溶解、鋳造時に
インゴットに割れが発生し易いため、インゴットの歩留
が低下し、又、その割れのため以降の熱間圧延や冷間圧
延での加工性が低下する等、製造上のいくつかの問題が
明らかになった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記の問題
点に鑑み研究を進め、Cu−Ni−P系合金の研究を進
め、Cu−Ni−P系合金の溶解、鋳造時に、溶融状態
から600℃まで5℃/sec以上の速度で冷却すると
、インゴットの割れ発生が防止できることを見出したも
のであり、リードフレーム、端子、コネクター、バスバ
ー等の通電材料の製造方法として、Ni0.5〜3.0
wt%、P0.05〜0.8wt%とFe、Cr、Mn
、Mg、Coのうち1種又は2種以上を0.05〜5.
0wt%含み、あるいはこれにZn0.1〜3.0wt
%を含み、あるいは更に上記双方に副成分として、Ti
、Sn、Al、B、As、Sb、Ag、Pb、Be、Z
rからなる群の1種又は2種以上を総量で0.001〜
5.0wt%含み、残部Cu及び不可避的不純物からな
る合金を溶解鋳造時に溶融状態から600℃まで5℃/
sec以上の速度で冷却することを特徴とするものであ
る。
【0006】Cu−Ni−P系合金の溶解鋳造時に、溶
融状態から600℃まで5℃/sec以上の速度で冷却
するのは、本発明者らがインゴットの割れについて研究
を行った結果、インゴットの凝固時に粒界に生じる粗大
なNiとPの化合物が割れ発生の原因となっており、凝
固時の冷却速度が5℃未満では粗大なNiとPの化合物
が多量に生成され、インゴットに割れが発生しやすくな
り、冷却速度が5℃以上ではNiとPの化合物の発生が
抑えられ、インゴットの割れ発生が防止できるためであ
る。
【0007】又、本発明にしたがってCuに添加される
元素のそれぞれの添加量は次のことを考慮して定められ
る。すなわち、まずNiは銅及び銅合金に含有されるこ
とにより、銅及び銅合金のマイグレーション性を抑制す
る効果を有する元素である。
【0008】マイグレーション現象を抑制する機構は明
確ではないが、Niの存在によりCuイオンの溶出量が
減少し、Niの化合物の生成により、析出したCu粒子
を介する通電が妨害されることによって、電極間のマイ
グレーション現象が抑制されると推察される。
【0009】NiとPを同時に含有させるのは、Niと
Pと化合物をつくって、銅及び銅合金中に析出するため
、Ni又はPを単独で含有する場合より強度、誘電率を
向上させるからである。
【0010】Ni含有量を0.5〜3.0wt%とする
理由はNi含有量が0.5wt%未満では、マイグレー
ション現象を抑制する効果がなく、3.0wt%を超え
るとマイグレーション現象の抑制効果はあるが、導電率
が低下し、通電時の発熱量が大きくなり、熱放散性も低
くなるためである。
【0011】P含有量を0.05〜0.8wt%とする
理由は、P含有量が0.05wt%未満ではNiと化合
物をつくって強度、導電率を向上させる効果が少なく、
0.8wt%を超えると導電率の低下が著しくなるため
である。
【0012】Fe、Cr、Mn、Mg、Coのうち1種
又は2種以上の含有量を0.1〜5.0wt%とする理
由は、これらの元素はマイグレーション現象の抑制効果
をもつとともに、Pと化合物をつくり、強度、導電率を
向上させるためで、0.05wt%未満ではその効果は
低く、5.0wt%を超えると導電率の低下が著しくな
るためである。
【0013】Zn含有量を0.1〜3.0wt%とする
理由は、ZnはNiと共添されることによりNiのマイ
グレーション現象の抑制効果を助長するとともにSnめ
っきや半田めっきの耐熱剥離性を改善するためであり、
0.1wt%未満ではその効果は低く、3.0wt%を
超えると導電率の低下が著しくなるためである。
【0014】さらに、副成分としてTi、Sn、Al、
B、As、Sb、Ag、Be、Zr、からなる群から1
種又は2種以上を総量で0.001〜5.0wt%含む
理由は、強度を向上させるためであるが、0.001w
t%未満ではその効果はなく、逆に5.0wt%を超え
ると導電性が低下するためである。
【0015】
【実施例】以下に本発明の具体例を示す。
【0016】まず表1に示す組成の合金を不活性雰囲気
中で溶解後、溶融状態から600℃までの冷却速度を変
えるため鋳造条件を調整してインゴットを鋳造した。な
お、鋳造時の冷却速度は表2に示す。このインゴットを
長手方向で5箇所切断し、割れ発生の有無を調査した。 また、割れの認められなかったインゴットは面削後熱間
圧延し、その後冷間圧延、焼鈍酸洗を繰り返し、比較例
No.12、13以外は450℃で10時間最終焼鈍、
酸洗後加工度20%で冷間圧延した0.8mmの厚さの
板を得た。そして#1200エメリー紙で表面を研磨し
た。なお比較例No.14は市販の黄銅1種を用いた。
【0017】
【表1】 こうして得られた供試材について引張強さ、伸び、導電
率、及び耐マイグレーション性を評価した。結果を表2
に示す。
【0018】耐マイグレーション性は供試材を10mm
×100mmに切断し、2枚1組として、図1に示すよ
うにセットした供試材を図2に示すようにして水道水中
(300cc)中に浸漬した。次にこの2枚の供試材に
14Vの直流電圧を加え、経過時間に対する電流値の変
化を記録計にて測定した。この結果の代表例を図3に示
す。又、各供試材における電流値が1.0Aになるまで
の時間(図3中矢印)を表2に示す。
【0019】
【表2】 本発明合金No1〜5は、いずれも導電率が60%IA
CS以上でかつ耐マイグレーション性に優れたリードフ
レームや自動車の端子、コネクター、バスバー等の耐マ
イグレーション性の求められる通電材料として最適な合
金であり、又、インゴットに割れが発生せず、溶解鋳造
性に優れていることがわかる。  比較合金No.6〜
10は冷却速度が小さすぎるため、インゴットに割れが
発生しており、溶解鋳造性が悪い。比較例No.11は
Pを含有しないため、NiがPとの化合物として析出せ
ず、強度と導電率が低い。比較例No.12はNiを含
有しないためPが固溶し、導電率が低く、耐マイグレー
ション性が悪い。比較例No.13はNiとPの含有量
が多すぎるため、導電率が低い。比較例No.14は従
来自動車のバスパー等に用いられる黄銅1種で強度と耐
マイグレーション性はよいが、導電率が低い。
【0020】
【発明の効果】本発明の通電材料の製造方法は高い導電
率を有し、かつ耐マイグレーション性の優れた材料の溶
解鋳造時の割れを防止する製造方法である。
【図面の簡単な説明】
【図1】耐マイグレーション性のテストのための供試材
の斜視図である。
【図2】同テストの説明図である。
【図3】耐マイグレーションテスト結果を示すグラフで
ある。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  Ni0.5〜3.0wt%,P0.0
    5〜1.0wt%とFe、Cr、Mn、Mg、Coのう
    ち1種又は2種以上を0.05〜5.0wt%含み、残
    部Cuおよび不可避的不純物からなる合金を溶解、鋳造
    時に溶融状態から600℃まで5℃/sec以上の速度
    で冷却することを特徴とする通電材料の製造方法。
  2. 【請求項2】  Ni0.5〜3.0wt%,P0.0
    5〜1.0wt%とFe、Cr、Mn、Mg、Coのう
    ち1種又は2種以上を0.05〜5.0wt%含み、さ
    らに、副成分としてTi、Sn、Al、B、As、Sb
    、Ag、Pb、Be、Zrからなる群から1種又は2種
    以上を総量で0.001〜5.0wt%含み、残部Cu
    および不可避的不純物からなる合金を溶解鋳造時に溶融
    状態から600℃まで5℃/sec以上の速度で冷却す
    ることを特徴とする通電材料の製造方法。
  3. 【請求項3】  Ni0.5〜3.0wt%、P0.0
    5〜1.0wt%、Zn0.1〜3.0wt%とFe、
    Cr、Mn、Mg、Coのうち1種又は2種以上を0.
    05〜5.0wt%を含み、残部Cu及び不可避的不純
    物からなる合金を溶解鋳造時に溶融状態から600℃ま
    で5℃/sec以上の速度で冷却することを特徴とする
    通電材料の製造方法。
  4. 【請求項4】  Ni0.5〜3.0wt%、P0.0
    5〜1.0wt%、Zn0.1〜3.0wt%とFe、
    Cr、Mn、Mg、Coのうち1種又は2種以上を0.
    05〜5.0wt%を含み、さらに副成分としてTi、
    Sn、Al、B、As、Sb、Ag、Pb、Be、Zr
    からなる群から1種又は2種以上を総量で0.001〜
    5.0wt%含み、残部Cu及び不可避的不純物からな
    る合金を溶解鋳造時に溶融状態から600℃まで5℃/
    sec以上の速度で冷却することを特徴とする通電材料
    の製造方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0796924A1 (de) * 1996-03-23 1997-09-24 Berkenhoff GmbH Kupferlegierung für Steuerleitungen und Steckverbinder
WO2006104152A1 (ja) * 2005-03-28 2006-10-05 Sumitomo Metal Industries, Ltd. 銅合金およびその製造方法
JP2007270314A (ja) * 2006-03-31 2007-10-18 Nikko Kinzoku Kk 熱間加工性に優れた銅合金及びその製造方法
JP2007270274A (ja) * 2006-03-31 2007-10-18 Nikko Kinzoku Kk 熱間加工性に優れた銅合金

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