JPH04311544A - 通電材料 - Google Patents
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- JPH04311544A JPH04311544A JP10180991A JP10180991A JPH04311544A JP H04311544 A JPH04311544 A JP H04311544A JP 10180991 A JP10180991 A JP 10180991A JP 10180991 A JP10180991 A JP 10180991A JP H04311544 A JPH04311544 A JP H04311544A
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Landscapes
- Conductive Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、リードフレーム、端子
、コネクター、バスバー(ブスバーともいう)部品間で
のマイグレーションの発生を抑えた電気部品材料用の通
電材料に関する。
、コネクター、バスバー(ブスバーともいう)部品間で
のマイグレーションの発生を抑えた電気部品材料用の通
電材料に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電子、電気機器等の小型軽量化が
進み、使用されるコネクター等の部品も小型化するとと
もに、部品間の距離も著しく短くなる傾向にある。又、
回路はますます集積化される傾向にある。すなわち、従
来、個々の電子部品はリード線により接続されて回路が
形成されていたが、部品数が増すに従い回路が複雑とな
るので、これらを集積化することにより回路の小型化が
進められている。
進み、使用されるコネクター等の部品も小型化するとと
もに、部品間の距離も著しく短くなる傾向にある。又、
回路はますます集積化される傾向にある。すなわち、従
来、個々の電子部品はリード線により接続されて回路が
形成されていたが、部品数が増すに従い回路が複雑とな
るので、これらを集積化することにより回路の小型化が
進められている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の小型化、集積化
された回路において、異なる回路又は配線が小型化のた
めにわずかな間隔をおいて隔てられているが、この間隔
内に水などの電解質が介在すると電気化学的反応が生じ
、高電位側の通電部の材料となっている銅合金から溶解
した銅イオンが低電位側で析出し、更にその量が増すと
短絡する現象が生じる。この現象をマイグレーションと
いい、このようなマイグレーションが起ると、回路が正
常に機能しなくなる。したがって、近年では高い導電率
を有し、かつ、マイグレーションの発生しない材料が強
く望まれていた。
された回路において、異なる回路又は配線が小型化のた
めにわずかな間隔をおいて隔てられているが、この間隔
内に水などの電解質が介在すると電気化学的反応が生じ
、高電位側の通電部の材料となっている銅合金から溶解
した銅イオンが低電位側で析出し、更にその量が増すと
短絡する現象が生じる。この現象をマイグレーションと
いい、このようなマイグレーションが起ると、回路が正
常に機能しなくなる。したがって、近年では高い導電率
を有し、かつ、マイグレーションの発生しない材料が強
く望まれていた。
【0004】Cu−Ni−P系合金は特開平1−242
740に示されているように耐マイグレーション性に優
れ、かつ高強度で高導電性を有し、リードフレームや端
子、コネクター、バスバーなどの通電材料に適した合金
であるが、本発明者が研究を進めた結果、溶接や熱間圧
延時に割れが発生し易く、製造性や半田めっき、Snめ
っきなどの耐熱剥離性に問題があり、めっきを要する製
品に使用するのには問題があった。
740に示されているように耐マイグレーション性に優
れ、かつ高強度で高導電性を有し、リードフレームや端
子、コネクター、バスバーなどの通電材料に適した合金
であるが、本発明者が研究を進めた結果、溶接や熱間圧
延時に割れが発生し易く、製造性や半田めっき、Snめ
っきなどの耐熱剥離性に問題があり、めっきを要する製
品に使用するのには問題があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記の問題
点に鑑み研究を進めた結果、上記の問題を解決するに至
った。即ち本発明は(1)Ni0.5〜3.0wt%,
P0.05〜1.0wt%とFe,Cr,Mn,Mg,
Coのうち1種または2種以上を0.05〜5.0wt
%含み、残部Cu及び不可避的不純物からなり、時効処
理による析出物が存在し、その析出物の大きさが2μm
以下である通電材料。(2)Ni0.5〜3.0wt%
,P0.05〜1.0wt%とFe,Cr,Mn,Mg
,Coのうち1種または2種以上を0.05〜5.0w
t%さらに副成分としてTi,Sn,Al,B,As,
Sb,Ag,Pb,Be,Zrからなる1種または2種
以上を総量で0.001〜5.0wt%含み、残部Cu
及び不可避的不純物からなり、時効処理による析出物が
存在し、その析出物の大きさが2μm以下である通電材
料。(3)Ni0.5〜3.0wt%,P0.05〜1
.0wt%,Zn0.1〜3.0wt%とFe,Cr,
Mn,Mg,Coのうち1種または2種以上を0.05
〜5.0wt%含み、残部Cu及び不可避的不純物から
なり、時効処理による析出物が存在し、その析出物の大
きさが2μm以下である通電材料。(4)Ni0.5〜
3.0wt%,P0.05〜1.0wt%,Zn0.1
〜3.0wt%とFe,Cr,Mn,Mg,Coのうち
1種または2種以上を0.05〜5.0wt%さらに副
成分としてTi,Sn,Al,B,As,Sb,Ag,
Pb,Be,Zrからなる1種または2種以上を総量で
0.001〜5.0wt%含み、残部Cu及び不可避的
不純物からなり、時効処理による析出物が存在し、その
析出物の大きさが2μm以下である通電材料。 (5)結晶粒度が30μm以下の前記記載の通電材料で
あることを特徴とするものである。
点に鑑み研究を進めた結果、上記の問題を解決するに至
った。即ち本発明は(1)Ni0.5〜3.0wt%,
P0.05〜1.0wt%とFe,Cr,Mn,Mg,
Coのうち1種または2種以上を0.05〜5.0wt
%含み、残部Cu及び不可避的不純物からなり、時効処
理による析出物が存在し、その析出物の大きさが2μm
以下である通電材料。(2)Ni0.5〜3.0wt%
,P0.05〜1.0wt%とFe,Cr,Mn,Mg
,Coのうち1種または2種以上を0.05〜5.0w
t%さらに副成分としてTi,Sn,Al,B,As,
Sb,Ag,Pb,Be,Zrからなる1種または2種
以上を総量で0.001〜5.0wt%含み、残部Cu
及び不可避的不純物からなり、時効処理による析出物が
存在し、その析出物の大きさが2μm以下である通電材
料。(3)Ni0.5〜3.0wt%,P0.05〜1
.0wt%,Zn0.1〜3.0wt%とFe,Cr,
Mn,Mg,Coのうち1種または2種以上を0.05
〜5.0wt%含み、残部Cu及び不可避的不純物から
なり、時効処理による析出物が存在し、その析出物の大
きさが2μm以下である通電材料。(4)Ni0.5〜
3.0wt%,P0.05〜1.0wt%,Zn0.1
〜3.0wt%とFe,Cr,Mn,Mg,Coのうち
1種または2種以上を0.05〜5.0wt%さらに副
成分としてTi,Sn,Al,B,As,Sb,Ag,
Pb,Be,Zrからなる1種または2種以上を総量で
0.001〜5.0wt%含み、残部Cu及び不可避的
不純物からなり、時効処理による析出物が存在し、その
析出物の大きさが2μm以下である通電材料。 (5)結晶粒度が30μm以下の前記記載の通電材料で
あることを特徴とするものである。
【0006】本発明にしたがってCuに添加される元素
のそれぞれの添加量は次のことを考慮して定められる。 すなわち、まずNiは銅及び銅合金に含有されることに
より、銅及び銅合金のマイグレーション性を抑制する効
果を有する元素である。
のそれぞれの添加量は次のことを考慮して定められる。 すなわち、まずNiは銅及び銅合金に含有されることに
より、銅及び銅合金のマイグレーション性を抑制する効
果を有する元素である。
【0007】マイグレーション現象を抑制する機構は必
ずしも明確ではないが、Niの存在によりCuイオンの
溶出量が減少し、Niの化合物の生成により、析出した
Cu粒子を介する通電が妨害されることによって、電極
間のマイグレーション現象が抑制されると推察される。
ずしも明確ではないが、Niの存在によりCuイオンの
溶出量が減少し、Niの化合物の生成により、析出した
Cu粒子を介する通電が妨害されることによって、電極
間のマイグレーション現象が抑制されると推察される。
【0008】NiとPを同時に含有させるのは、Niと
Pは化合物をつくって、銅及び銅合金中に析出するため
、Ni又はPを単独で含有する場合より強度、導電率を
向上させるからである。
Pは化合物をつくって、銅及び銅合金中に析出するため
、Ni又はPを単独で含有する場合より強度、導電率を
向上させるからである。
【0009】Ni含有量を0.5〜3.0wt%とする
理由はNi含有量が0.5wt%未満では、マイグレー
ション現象を抑制する効果がなく、3.0wt%を超え
るとマイグレーション現象の抑制効果はあるが、導電率
が低下し、通電時の発熱量が大きくなり、熱放散性も低
くなるために制限されたものである。
理由はNi含有量が0.5wt%未満では、マイグレー
ション現象を抑制する効果がなく、3.0wt%を超え
るとマイグレーション現象の抑制効果はあるが、導電率
が低下し、通電時の発熱量が大きくなり、熱放散性も低
くなるために制限されたものである。
【0010】P含有量を0.05〜1.0wt%とする
理由は、P含有量が0.05wt%未満ではNiと化合
物をつくって強度、導電率を向上させる効果が少なく、
1.0wt%を超えると導電率の低下が著しく、又、半
田めっき、Snめっきの耐熱剥離性、溶接性及び熱間圧
延性が低下するために制限されたものである。
理由は、P含有量が0.05wt%未満ではNiと化合
物をつくって強度、導電率を向上させる効果が少なく、
1.0wt%を超えると導電率の低下が著しく、又、半
田めっき、Snめっきの耐熱剥離性、溶接性及び熱間圧
延性が低下するために制限されたものである。
【0011】Zn含有量を0.1〜3.0wt%とする
理由は、ZnはNiと共添されることによりNiのマイ
グレーション現象の抑制効果を助長するとともにSnめ
っきや半田めっきの耐熱剥離性を改善するためであり、
0.1wt%未満ではその効果は低く3.0wt%を超
えると導電率の低下が著しくなるために制限されたもの
である。
理由は、ZnはNiと共添されることによりNiのマイ
グレーション現象の抑制効果を助長するとともにSnめ
っきや半田めっきの耐熱剥離性を改善するためであり、
0.1wt%未満ではその効果は低く3.0wt%を超
えると導電率の低下が著しくなるために制限されたもの
である。
【0012】Fe,Cr,Mn,Mg,Coのうち1種
又は2種以上を0.5〜5.0wt%とする理由は、こ
れらの元素はマイグレーション現象の抑制効果をもつと
ともに、Pと化合物を作りやすく、そのためNiとPの
化合物が粗大化するのを防止して溶接性や熱間圧延性を
改善し、かつPの固溶量を減少させ、Snめっきや半田
めっきの耐熱剥離性の改善にも寄与するものであるが、
0.5wt%未満ではその効果は低く、5.0wt%を
超えると導電率の低下が著しくなるためである。さらに
、副成分としてTi,Sn,Al,B,As,Sb,A
g,Be,Zr,からなる群から1種又は2種以上を総
量で0.001〜5.0wt%含む理由は、強度を向上
させるためであるが、0.001wt%未満ではその効
果はなく、逆に5.0wt%を超えると導電性が低下す
るために制限されたものである。
又は2種以上を0.5〜5.0wt%とする理由は、こ
れらの元素はマイグレーション現象の抑制効果をもつと
ともに、Pと化合物を作りやすく、そのためNiとPの
化合物が粗大化するのを防止して溶接性や熱間圧延性を
改善し、かつPの固溶量を減少させ、Snめっきや半田
めっきの耐熱剥離性の改善にも寄与するものであるが、
0.5wt%未満ではその効果は低く、5.0wt%を
超えると導電率の低下が著しくなるためである。さらに
、副成分としてTi,Sn,Al,B,As,Sb,A
g,Be,Zr,からなる群から1種又は2種以上を総
量で0.001〜5.0wt%含む理由は、強度を向上
させるためであるが、0.001wt%未満ではその効
果はなく、逆に5.0wt%を超えると導電性が低下す
るために制限されたものである。
【0013】析出物の大きさを2μm以下に限定した理
由は析出物が2μmを超えるような粗大なものになると
、急激にマイグレーション現象が発生し易くなるためで
ある。さらに、結晶粒度が30μmをこえて粗大化して
くると、加工性が低下するとともに、マイグレーション
性も低下する傾向が見られるため、結晶粒度は30μm
以下であることが推奨される。
由は析出物が2μmを超えるような粗大なものになると
、急激にマイグレーション現象が発生し易くなるためで
ある。さらに、結晶粒度が30μmをこえて粗大化して
くると、加工性が低下するとともに、マイグレーション
性も低下する傾向が見られるため、結晶粒度は30μm
以下であることが推奨される。
【0014】
【実施例】以下に本発明の具体例を示す。
【0015】まず表1に示す組成の本発明合金を大気中
又は不活性雰囲気中で溶解、鋳造し、面削後熱間圧延し
、その後、冷間圧延と焼鈍酸洗をくり返し、比較合金N
o.23,No.24以外は所定温度で一定時間最終焼
鈍を行なって結晶粒度と析出物の大きさを調整し、酸洗
後加工度20%で冷間圧延した0.8mmの厚さの板を
得た。そして#1200エメリー紙で表面研磨した。な
お、比較合金No.23,No.24はそれぞれ市販の
タフピッチ銅と黄銅1種を用いた。
又は不活性雰囲気中で溶解、鋳造し、面削後熱間圧延し
、その後、冷間圧延と焼鈍酸洗をくり返し、比較合金N
o.23,No.24以外は所定温度で一定時間最終焼
鈍を行なって結晶粒度と析出物の大きさを調整し、酸洗
後加工度20%で冷間圧延した0.8mmの厚さの板を
得た。そして#1200エメリー紙で表面研磨した。な
お、比較合金No.23,No.24はそれぞれ市販の
タフピッチ銅と黄銅1種を用いた。
【0016】
【表1】
こうして得られた供試材について引張強さ、伸び、導電
率、Snめっき及び半田めっきの耐熱剥離性、溶接性及
び耐マイグレーション性を評価した。結果を表2に示す
。又、溶解鋳造後面削したインゴットを用いて熱間圧延
性を調査した。なお、析出物の大きさは供試材断面を1
000倍で2mm2検鏡し、最大の析出物の大きさによ
り求めた。
率、Snめっき及び半田めっきの耐熱剥離性、溶接性及
び耐マイグレーション性を評価した。結果を表2に示す
。又、溶解鋳造後面削したインゴットを用いて熱間圧延
性を調査した。なお、析出物の大きさは供試材断面を1
000倍で2mm2検鏡し、最大の析出物の大きさによ
り求めた。
【0017】Snめっきの耐熱剥離性は銅下地めっきを
施した10mm×50mmの短冊試験片を150℃にて
所定時間加熱した後、90°曲げを往復1回行ない、曲
げ部のめっきが剥離する時間を測定した。
施した10mm×50mmの短冊試験片を150℃にて
所定時間加熱した後、90°曲げを往復1回行ない、曲
げ部のめっきが剥離する時間を測定した。
【0018】半田めっきの耐熱剥離性は90%Sn10
%Pbの光沢半田めっきを施した10mm×50mmの
短冊試験片を大気中で150℃にて所定時間加熱した後
、90°まげを往復1回行い曲げ部のめっきが剥離する
時間を測定した。
%Pbの光沢半田めっきを施した10mm×50mmの
短冊試験片を大気中で150℃にて所定時間加熱した後
、90°まげを往復1回行い曲げ部のめっきが剥離する
時間を測定した。
【0019】溶接性は、80mm×200mmの供試材
中央にイナートガスアーク溶接により長さ100mmの
溶接ビートを作製後、割れの有無を5倍の拡大鏡にて観
察した。耐マイグレーション性は供試材を10mm×1
00mmに切断し、2枚1組として、図1に示すように
セットした供試材を図2に示すようにして水道水(30
0cc)中に浸漬した。次にこの2枚の供試材に14V
の直流電圧を加え、経過時間に対する電流値の変化を記
録計にて測定した。この結果の代表例を図3に示す。又
、各供試材における電流値が1.0Aになるまでの時間
(図3中矢印)を表2に示す。
中央にイナートガスアーク溶接により長さ100mmの
溶接ビートを作製後、割れの有無を5倍の拡大鏡にて観
察した。耐マイグレーション性は供試材を10mm×1
00mmに切断し、2枚1組として、図1に示すように
セットした供試材を図2に示すようにして水道水(30
0cc)中に浸漬した。次にこの2枚の供試材に14V
の直流電圧を加え、経過時間に対する電流値の変化を記
録計にて測定した。この結果の代表例を図3に示す。又
、各供試材における電流値が1.0Aになるまでの時間
(図3中矢印)を表2に示す。
【0020】
【表2】
熱間圧延性は各供試材のインゴットを800℃で一定時
間加熱後、板厚25mmより8mmまで熱間圧延を行な
い、割れの有無を目視にて観察した。
間加熱後、板厚25mmより8mmまで熱間圧延を行な
い、割れの有無を目視にて観察した。
【0021】表2より、本発明合金No.1〜12は、
いずれも導電率が57%IACS以上でかつ強度とSn
めっきと半田めっきの耐熱剥離性及び耐マイグレーショ
ン性に優れ、リードフレームや自動車の端子、コネクタ
ー、バスバー等耐マイグレーション性の求められる通電
材料として最適な合金であり、さらに、溶接性と熱間圧
延性が良好で製造性に優れる合金である。また、本発明
合金No.5とNo.6よりZnを含有させることによ
り、さらにSnめっきと半田めっきの耐熱剥離性と耐マ
イグレーション性が改善される。比較合金No.13〜
15は本発明合金No.5,No.8,No.11に比
べ析出物の大きさが大きすぎるため耐マイグレーション
性が悪い。比較合金No.16,No.17は本発明合
金No.1,No.10に比べ結晶粒が大きすぎるため
耐マイグレーション性が悪い。比較合金No.18〜2
0は本発明合金No.5,No.8,No.10に比べ
、Cr,Mn,Mg,Co及びFeを含まないため、S
nめっき及び半田めっきの耐熱剥離性が悪く、さらに溶
接性と熱間圧延性が悪く、また耐マイグレーション性も
低下している。比較合金No.21はPを含有しないた
め、NiがPとの化合物として析出せず強度と導電率が
低い。比較合金No.22はNiとPの含有量が多すぎ
るため、導電率が低く、Snめっき及び半田めっきの耐
熱剥離性と溶接性および熱間圧延性が悪い。比較合金N
o.23はタフピッチ銅だが強度が低く、耐マイグレー
ション性が悪い。No.24は従来自動車のバスバー等
に用いられる黄銅1種で耐マイグレーション性は高いが
、導電率が低い。
いずれも導電率が57%IACS以上でかつ強度とSn
めっきと半田めっきの耐熱剥離性及び耐マイグレーショ
ン性に優れ、リードフレームや自動車の端子、コネクタ
ー、バスバー等耐マイグレーション性の求められる通電
材料として最適な合金であり、さらに、溶接性と熱間圧
延性が良好で製造性に優れる合金である。また、本発明
合金No.5とNo.6よりZnを含有させることによ
り、さらにSnめっきと半田めっきの耐熱剥離性と耐マ
イグレーション性が改善される。比較合金No.13〜
15は本発明合金No.5,No.8,No.11に比
べ析出物の大きさが大きすぎるため耐マイグレーション
性が悪い。比較合金No.16,No.17は本発明合
金No.1,No.10に比べ結晶粒が大きすぎるため
耐マイグレーション性が悪い。比較合金No.18〜2
0は本発明合金No.5,No.8,No.10に比べ
、Cr,Mn,Mg,Co及びFeを含まないため、S
nめっき及び半田めっきの耐熱剥離性が悪く、さらに溶
接性と熱間圧延性が悪く、また耐マイグレーション性も
低下している。比較合金No.21はPを含有しないた
め、NiがPとの化合物として析出せず強度と導電率が
低い。比較合金No.22はNiとPの含有量が多すぎ
るため、導電率が低く、Snめっき及び半田めっきの耐
熱剥離性と溶接性および熱間圧延性が悪い。比較合金N
o.23はタフピッチ銅だが強度が低く、耐マイグレー
ション性が悪い。No.24は従来自動車のバスバー等
に用いられる黄銅1種で耐マイグレーション性は高いが
、導電率が低い。
【0022】
【発明の効果】本発明の通電材料は高い導電率を有し、
かつ耐マイグレーション性、めっきの耐熱剥離性および
溶接性や熱間圧延性の優れた材料である。
かつ耐マイグレーション性、めっきの耐熱剥離性および
溶接性や熱間圧延性の優れた材料である。
【図1】耐マイグレーション性のテストのための供試材
の斜視図である。
の斜視図である。
【図2】同テストの説明図である。
【図3】耐マイグレーションテスト結果を示すグラフで
ある。
ある。
Claims (5)
- 【請求項1】 Ni0.5〜3.0wt%,P0.0
5〜1.0wt%とFe,Cr,Mn,Mg,Coのう
ち1種または2種以上を0.05〜5.0wt%含み、
残部Cu及び不可避的不純物からなり、時効処理による
析出物が存在し、その析出物の大きさが2μm以下であ
ることを特徴とする通電材料。 - 【請求項2】 Ni0.5〜3.0wt%,P0.0
5〜1.0wt%とFe,Cr,Mn,Mg,Coのう
ち1種または2種以上を0.05〜5.0wt%さらに
副成分としてTi,Sn,Al,B,As,Sb,Ag
,Pb,Be,Zrからなる1種または2種以上を総量
で0.001〜5.0wt%含み、残部Cu及び不可避
的不純物からなり、時効処理による析出物が存在し、そ
の析出物の大きさが2μm以下であることを特徴とする
通電材料。 - 【請求項3】 Ni0.5〜3.0wt%,P0.0
5〜1.0wt%,Zn0.1〜3.0wt%とFe,
Cr,Mn,Mg,Coのうち1種または2種以上を0
.05〜5.0wt%含み、残部Cu及び不可避的不純
物からなり、時効処理による析出物が存在し、その析出
物の大きさが2μm以下であることを特徴とする通電材
料。 - 【請求項4】 Ni0.5〜3.0wt%,P0.0
5〜1.0wt%,Zn0.1〜3.0wt%とFe,
Cr,Mn,Mg,Coのうち1種または2種以上を0
.05〜5.0wt%さらに副成分としてTi,Sn,
Al,B,As,Sb,Ag,Pb,Be,Zrからな
る1種または2種以上を総量で0.001〜5.0wt
%含み、残部Cu及び不可避的不純物からなり、時効処
理による析出物が存在し、その析出物の大きさが2μm
以下であることを特徴とする通電材料。 - 【請求項5】 結晶粒度が30μm以下であることを
特徴とする請求項1〜4記載の通電材料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10180991A JPH04311544A (ja) | 1991-04-08 | 1991-04-08 | 通電材料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10180991A JPH04311544A (ja) | 1991-04-08 | 1991-04-08 | 通電材料 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04311544A true JPH04311544A (ja) | 1992-11-04 |
Family
ID=14310465
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10180991A Pending JPH04311544A (ja) | 1991-04-08 | 1991-04-08 | 通電材料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04311544A (ja) |
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0796924A1 (de) * | 1996-03-23 | 1997-09-24 | Berkenhoff GmbH | Kupferlegierung für Steuerleitungen und Steckverbinder |
US6149741A (en) * | 1996-07-30 | 2000-11-21 | Establissements Griset | Copper-based alloy having a high electrical conductivity and a high softening temperature for application in electronics |
FR2809419A1 (fr) * | 2000-05-25 | 2001-11-30 | Kobe Steel Ltd | Alliage de cuivre pour une utilisation dans des pieces electriques et electroniques |
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JP2007270274A (ja) * | 2006-03-31 | 2007-10-18 | Nikko Kinzoku Kk | 熱間加工性に優れた銅合金 |
JP2007270314A (ja) * | 2006-03-31 | 2007-10-18 | Nikko Kinzoku Kk | 熱間加工性に優れた銅合金及びその製造方法 |
JP2008056974A (ja) * | 2006-08-30 | 2008-03-13 | Nikko Kinzoku Kk | 熱間加工性に優れた銅合金 |
JP2008248352A (ja) * | 2007-03-30 | 2008-10-16 | Nikko Kinzoku Kk | 熱間加工性に優れた高強度高導電性銅合金 |
CN102808105A (zh) * | 2012-08-24 | 2012-12-05 | 李伟 | 一种形状记忆铜合金的制备方法 |
WO2015027976A3 (de) * | 2013-09-02 | 2015-09-11 | Kme Germany Gmbh & Co. Kg | Kupferlegierung, die nickel und phosphor enthält |
-
1991
- 1991-04-08 JP JP10180991A patent/JPH04311544A/ja active Pending
Cited By (12)
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