JPH04231319A - 高純度シリカゾルの製造方法 - Google Patents

高純度シリカゾルの製造方法

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JPH04231319A
JPH04231319A JP3128946A JP12894691A JPH04231319A JP H04231319 A JPH04231319 A JP H04231319A JP 3128946 A JP3128946 A JP 3128946A JP 12894691 A JP12894691 A JP 12894691A JP H04231319 A JPH04231319 A JP H04231319A
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JP
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sio2
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JP3128946A
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English (en)
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Charles C Payne
チャールズ シー. ペイン
Robert D Jones
ロバート ディー. ジョンズ
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Nalco Chemical Co
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Publication date
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は高純度シリカゾルの製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】シリカゾルは何十年も前から知られてい
る。この用途は、製紙において滑り防止剤、耐火物を製
造するための塩基性化合物、塗被、触媒、インベストメ
ントの鋳造の用途、そしてエレクトロニクスを含む各種
工業における磨き剤特にウェーハーの研磨を包含する。
【0003】これらの各用途において、より厳密に言え
ば、精密インベストメント鋳造、高温・高強度耐火物、
特殊な触媒の担体の形成において、塗被及びエレクトロ
ニクス分野において、痕跡量の遷移金属、アルカリ及び
アルカリ土類金属、アルミニウム等の不純物を含むシリ
カゾルを用いるといろいろな障害が生じた。不純なシリ
カゾルを用いるとき、これらの金属が痕跡量存在すると
、しばしば性能を害する。
【0004】これらの不純物金属は、Na, K のア
ルカリ金属、Ca, Mg等のアルカリ土類金属及びF
e, Cu, Mn, Ni, Zn等の遷移金属を含
んでいると特にやっかいである。一般に、元素周期率表
の第IB, IIB, IIIB, IVB, VB,
 VIB, VIIB 属及び第VIII属の遷移金属
はどれでも、充分な濃度であれば、これら不純物を含む
シリカゾルを用いて作った最終製品に障害を起こす。
【0005】障害を起こす他の金属は、特に触媒の製造
においては、アルミニウムである。もしアルミニウムが
存在すると、そして特に、Fe, Ni,Cu, Mn
又はCrが併存すると、触媒であれ、耐火物であれ、イ
ンベストメント鋳造であれ、電子ウェーハーに用いられ
る電子研磨剤であれ、最終製品の必要条件を、このシリ
カゾルは満たさないことが多い。
【0006】金属不純物含量の少ないゾルを得るための
努力がこれ迄になされてきた。その内2つの日本特許公
開公報が重要である。第一に、触媒化成工業(株)の「
高純度シリカゾルの製造方法」という名称の特開昭61
−158810号公報がある。この出願においては、け
い酸塩液をイオン交換し、無機の強酸を加え、その後限
外濾過してNH3 又はアミンを後添加し、加熱して加
熱ゾルと言われているものを作り、次いで、残っている
けい酸溶液をゆっくりと滴々加えて粒子サイズを大きく
し、成長させることにより、言うところの高純度シリカ
ゾルを調製する。この日本特許公開には、Fe, Ni
, Cu等の遷移金属、アルミニウム及び上述のような
他の金属の除去を助けるために特別な錯形成剤を用いる
ことは、全く述べられていない。
【0007】第二に日産化学工業(株)の「高純度大粒
子径シリカゾルの製造方法」という名称の特開昭63−
285112号公報がある。この公報は、次のステップ
で高純度、大粒径のシリカゾルを作る方法を述べている
。即ち、アルカリ金属けい酸塩水溶液を強酸性陽イオン
交換樹脂で処理し、活性けい酸のコロイド溶液を得、こ
のけい酸のpHを0〜2に調節して熟成し、この溶液を
強酸性陽イオン交換樹脂で処理し、強塩基性陰イオン交
換樹脂で処理し、更に、強酸性陽イオン交換樹脂で処理
する。 得られたけい酸コロイド溶液に高純度のアルカリ金属水
酸化物溶液を加えてpH7〜8でこのシリカのコロイド
溶液を安定化させる。次にこの混合物を加熱し、強塩基
性陰イオン交換樹脂で処理し、更に強酸性陽イオン交換
樹脂で処理する。得られたけい酸コロイド溶液に高純度
アルカリ金属溶液を加え、pH7〜8でシリカのコロイ
ド溶液を安定化する。この混合物を加熱し、SiO2/
M2O モル比が4.5以下の所定のモル比の高純度ア
ルカリ金属シリケート水溶液を加えて、該混合物のSi
O2/M2O モル比が20:60となるようにする。 更に加熱し、反応させて粒子を成長させる。最後に、前
記アルカリ金属水酸化物又はアルカリ金属シリケートに
由来するアルカリの当量の40〜90%の当量の酸を加
え、次いで、微孔性フィルムを通して濃縮する。ここで
もやはり、特に遷移金属の除去を助ける錯形成剤に関し
ては何も述べられていないし、安定化のためのアルカリ
金属シリケート又はアルカリ金属水酸化物の溶液を使用
することを開示しているから、最後に得られるゾルはア
ルカリ金属特にナトリウムの含量が非常に高い筈である
【0008】最後に、ファルベンファブリケン  バイ
ヤー, レーベルクーセンが所有し、Dr. ヴイクト
ル  ヘルムントによって発明された旧ドイツ特許第8
15,643 号明細書は、「シリカゾルからの重金属
、特に鉄の除去方法」という名称の方法を述べている。 このドイツ特許の方法では、シリカゾル懸濁液中に存在
する鉄はもはやけい酸に結合されていない錯体の形に変
換され、イオン交換樹脂で処理することによりシリカゾ
ルから除かれる。 しゅう酸は鉄との好ましい錯体を作る。鉄と陰イオン錯
体を作り、この錯体は陰イオン交換樹脂の助けによって
除かれる。しかし、ドイツ特許の方法は、シリカゾルを
形成して後に鉄の除去のためにシリカゾルを処理するか
ら、限られたものである。この方法では、シリカゾル粒
子中にとり込まれた不純物の鉄や他の遷移金属を除くこ
とができない。この方法では、シリカゾル粒子分散体を
とりかこむ均一な水相中に溶解して存在する鉄を、又は
シリカゾル粒子の表面に存在する鉄を除くことができる
に過ぎない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、特に
Al, Fe, K,Na 及び上述の他の遷移金属の
値が非常に低いシリカゾルの製造方法を提供することで
ある。本発明の他の目的は、通常のNa, K 又は他
の金属の陽イオンによる安定化とは対照的に、NH4O
H 又は可能な低分子量アミンで安定化されたナトリウ
ム含量の非常に少ないシリカゾルを提供することである
【0010】本発明の更に他の目的は、4〜約 130
+1メートル粒子サイズを持ち、金属含量の少ない、ア
ンモニウムで安定化されたシリカゾルを提供することで
ある。上記ゾルは、ばらばらに分離された球状粒子を持
っていて、高品質のインベストメント鋳造、ハイテクノ
ロジー耐火物、触媒用途、エレクトロニクス用研摩剤に
、そしてハイテクノロジー塗被用途に用いることができ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、次のステップ
を含む低金属含量のアンモニウムで安定化されたシリカ
ゾルの製造方法である: (a)  商業グレードのけい酸ナトリウムを水で希釈
してSiO2として5.0〜約8.0重量%のけい酸ナ
トリウムを含む希薄けい酸ナトリウム溶液を得;次いで
(b) 前記希薄けい酸ナトリウム溶液を、充分な量で
、該希薄けい酸ナトリウム溶液に含まれる本質的にすべ
てのナトリウム値及び陽イオン値を除くに充分な容量の
酸型にした強酸性陽イオン交換樹脂にさらして、SiO
2にして5.0〜約8.0重量%の希薄けい酸溶液を形
成し;次いで(c) この希薄けい酸溶液に、SiO2
基準で少なくとも0.10重量%のしゅう酸の結晶及び
全けい酸水溶液基準で少なくとも0.25重量%の、H
2SO4, HCl, HNO3及び王水から選ばれた
無材強酸を加えることにより、約0.5〜約2.5の範
囲のpHを持つしゅう酸含有低pHけい酸溶液を形成し
;次いで (d) 冷却し又は冷却せず、前記しゅう酸含有低pH
けい酸溶液を約0.5〜約24時間混合し、SiO2と
して約5.0〜約8.0重量%のけい酸を含む上記けい
酸溶液を回収し;次いで (e) 上記けい酸溶液を、充分な量で、該けい酸溶液
に含まれる本質的にすべての負に荷電した種を水酸化物
イオンで置換するに充分な容量の水酸化物型にした強塩
基性陰イオン交換樹脂にさらすことにより、約2.5〜
4.0の範囲のpHの水酸化物で中和したけい酸溶液を
形成し;次いで (f) この水酸化物で中和したけい酸溶液を、充分な
量で、該けい酸溶液に含まれるすべての正に荷電した種
を水和したプロトンで置換するに充分な容量の酸型にし
た強酸性陽イオン交換樹脂にさらすことにより、低金属
含量けい酸溶液を形成し;次いで (g) 前記低金属含量けい酸溶液を約4.4℃〜10
℃に冷却し、攪拌し又は攪拌せずに1分〜約50時間貯
蔵することにより、冷却低金属含量けい酸溶液を形成し
;次いで(h) 濃水酸化アンモニウムを脱イオン水又
は軟水に加えて、予め調製した水酸化アンモニウム溶液
とし、この際前記水酸化アンモニウムは、該予め調製し
た水酸化アンモニウム溶液のpHが約8.0〜約11.
2の範囲となるに充分な量とし、こうして約8.0〜約
11.2の範囲のpHのアンモニウム中和けい酸ヒール
(heel)溶液を形成し;次いで(i) 沸騰を妨げ
るに充分な圧力の下に、前記ヒール溶液を約75℃〜約
 150℃の範囲の温度に加熱し、次いでこの温度を保
ち、約0.5時間〜約24時間保ち、この間に連続的に
又は漸増的に、攪拌しながら前記低金属含量けい酸溶液
の残りをゆっくり加えることにより、これをすでに形成
された又は形成されつつあるシリカゾル粒子と反応させ
、この間に同時に連続的に又は漸増的に、pHが約8.
0〜約11.2の範囲に維持されるように、充分な量の
水酸化アンモニウム溶液を加えて、最後に希薄アンモニ
ウム安定化低金属含量シリカゾル混合物を形成し;次い
で(j) この最終混合物を、75℃〜約 150℃の
温度で、沸騰を妨げるに充分な圧力下に、更に0.5〜
約8.0時間反応させることにより、SiO2として約
2.0〜約6.0重量%のシリカを含む希薄低金属含量
シリカゾル溶液を形成し;次いで (k) 前記希薄低金属含量シリカゾル溶液を濃縮して
、次の特性を持つ濃縮された低金属含量のアンモニア安
定化シリカゾルとする:   SiO2                  :
15.0〜55.0重量%(SiO2基準)  pH 
                   :8.5〜1
1.2  粒子径                :
4.0〜100nm   Al含量         
       :<100 ppm(SiO2基準) 
  Fe含量                :<5
0  ppm(SiO2基準)   Na含量    
            :<500 ppm(SiO
2基準) 。
【0012】本発明の低金属含量アンモニア安定化シリ
カゾルの好ましい製造方法においては、けい酸ナトリウ
ム含量約25〜30重量%の商業グレードけい酸ナトリ
ウム溶液を水で希釈し、けい酸ナトリウム濃度を約6〜
約7.0とすることにより、比重約1.04〜約1.0
8の希薄けい酸ナトリウム溶液を形成する。この希薄け
い酸ナトリウム溶液を強酸性陽イオン交換樹脂、例えば
Dowex−HGR−W2(商標)(これは酸型にして
使う) 又はDowex−650C(商標)(これも又
酸型にして使う)と反応させる。この希薄けい酸ナトリ
ウム溶液を約1〜2ガロン/分/集められたイオン交換
樹脂立方フィートの速度でイオン交換樹脂のカラムに通
すのが好ましい。絶対に必要な条件ではないが、このイ
オン交換ステップを、約4.4〜16℃、好ましくは約
4.4〜10℃の冷却された温度で行なうのが好ましい
。強酸性イオン交換樹脂と接触させた後に集められた物
質は、SiO2にして、約5〜8重量%、好ましくは約
6〜7重量%のけい酸を含む希薄けい酸溶液である。次
いでこのいわゆる酸性ゾルを攪拌し、必要に応じて上記
温度、即ち約4.4〜約60℃に冷却して、これにしゅ
う酸の結晶を加え、溶解する。その後に、又は同時に無
材の強酸を加え、この酸ゾルのpHを2.0未満、好ま
しくは、約0.5〜約2.0に維持する。この強酸は、
好ましくは、H2SO4 である。もっともこの強酸は
、H2SO4, HCl, H3PO4,HNO3 、
王水又はこれらの混合物から選んでもよい。
【0013】前記しゅう酸の結晶は、SiO2を基準と
して、しゅう酸濃度が少なくとも0.01重量%、好ま
しくは0.25重量%、最も好ましくは約0.5重量%
以上となるように加える。前記強酸は、SiO2を基準
として、少なくとも0.25重量%、好ましくは少なく
とも0.50重量%、最も好ましくは1.0重量%の割
合で加える。最も好ましくは、本発明の好ましい態様に
おいて用いられる前記H2SO4 は、酸性にされる出
発酸ゾル溶液の全重量を基準にして1%を占めるように
加える。この時点での酸ゾルのpHは典型的には約1.
0〜約1.8であるが、約0.5〜2.0であってもよ
い。硫酸と金属キレート化有機酸(しゅう酸)の添加は
、逆にしてもよく、そうしても全く害がない。
【0014】しゅう酸を加えると希薄けい酸溶液である
酸ゾルは黄緑に変わる。更に、H2SO4 又は他の強
酸を加えると緑色が濃くなる。この緑色は、金属のしゅ
う酸錯体がもたらしていると考えられる。この錯体は負
に荷電しているようである。好ましくは、このしゅう酸
で処理した酸ゾルは、温度が4.4〜16℃好ましくは
4.4〜10℃の範囲の温度に保たれるように冷却しな
がら、熟成する。この熟成過程は約0.5〜約24時間
行なってよいが、好ましくは1〜約5時間、最も好まし
くは約1〜3時間である。このしゅう酸含有けい酸溶液
は、熟成後、好ましくは、充分な量で、このしゅう酸で
安定化したけい酸溶液中に存在する本質的に全ての負に
荷電した種を除きかつ水酸化物イオンと置換するに充分
な容量の、水酸化物型にした非常に強い塩基性の陰イオ
ン交換樹脂と接触させる。こうして水酸化物中和けい酸
溶液を形成する。 弱酸性陰イオン交換樹脂も使用できる。
【0015】好ましくは、陰イオン交換樹脂はDowe
x SAR(商標) 樹脂、水酸化物型にしたDowe
x−SBR(商標) 樹脂又は水酸化物型にしたDow
ex 550A (商標) 樹脂である。 前記しゅう酸含有けい酸溶液は、1〜2ガロン/分/樹
脂立方フィートに匹敵する速度でこの陰イオン交換樹脂
に通す。陰イオン交換樹脂と接触させた後に集められた
けい酸溶液は、本質的に、しゅう酸塩陰イオン金属錯体
が無く、通常45〜60℃の温度で集められ、pHが約
2.5〜約4.0である。陰イオン交換樹脂から出て来
たこの物質は、本発明の低金属含量シリカゾルを形成す
るのに直接用いてもよい。しかし、好ましくは、この物
質はすぐに陽イオン交換樹脂に通す。この溶液を脱陰イ
オンの後陽イオン交換樹脂による脱陽イオンにさらす迄
の残余時間は、好ましくは15分以下、より好ましくは
10分未満である。この陽イオン交換樹脂は、水素型に
したDowex HGR−W2(商標) 、又はDow
ex 650C(商標)樹脂でありうる。
【0016】前記溶液は、陰イオン交換樹脂床及び陽イ
オン交換樹脂床の両方を、約1〜2ガロン/分/樹脂立
方フィートの速度で通す。前記しゅう酸塩/けい酸溶液
の脱アニオンは脱カチオンの前に行なうのが好ましいが
、これらのプロセスの順序は逆にすることができ、それ
によっても非常に金属含量の低い最終シリカゾル製品と
することができる。
【0017】最後の脱イオン樹脂カラムからの流出液は
、好ましくは、約4.4〜10℃に冷却し、この冷却温
度で0分〜48時間貯蔵できるが、好ましくは5分〜2
4時間、最も好ましくは約5分から約8〜10時間まで
の間貯蔵する。上述の連結された脱アニオン及び脱カチ
オンのステップを経て得られた、冷却された低金属含量
けい酸溶液は、金属含量が非量に低く、反応ヒール(h
eel)を形成するのに用いられ、更にシリカゾル粒子
成長ステップに用いられる。そして本発明の最終の低金
属含量アンモニウム安定化シリカゾルを得る。
【0018】ヒールは次のようにして作る。即ち、濃水
酸化アンモニウムを充分な量の脱イオン水に加えてpH
が約8.0〜約11.2となるようにして作った予め調
製した水酸化アンモニウム溶液に、0〜50容量%、好
ましくは約1〜約20容量%の冷却された低金属含量け
い酸溶液加えて作る。ヒールを作るために用いる予め調
製した水酸化アンモニウム溶液のpHは、好ましくは、
約9.0〜約11.2であり、最も好ましくは約10.
0〜約11.2である。具体的な態様において、pH約
10.8±0.5の水酸化アンモニウム溶液から始める
のが特に好ましい。このアンモニウム溶液は、蒸留水又
は脱イオン水に約1.6〜1.8重量%の水酸化アンモ
ニウムを含む。この水酸化アンモニウム溶液に、室温以
上で、好ましくは40°F〜50°F(約4℃〜10℃
)で貯蔵された0〜約50容量%の冷却された低金属含
量けい酸溶液を加え、かくして「ヒール」を作る。次い
でこのヒールを75℃〜約 150℃に加熱し、沸騰し
ないようにその圧力を保つ。好ましくは、このヒールを
沸騰を妨げるに充分な圧力下に約90℃〜 110℃に
加熱する。 最も好ましくは、常圧前後で、但し好ましくは沸騰させ
ないようにして約97℃±2℃に加熱する。これらの温
度を約0.5〜約24時間、好ましくは約1〜10時間
、攪拌しながら保ち、アンモニウムで安定化され、成長
したシリカゾルを形成し、これに漸増的に又は連続的に
、残りの、上記脱アニオン、脱カチオン工程を経て集め
られ、貯蔵された低金属含量けい酸溶液を加える。低金
属含量けい酸溶液をアンモニウムで安定化されたシリカ
ゾルヒールに添加するのに要する時間は約1〜約48時
間であってよいが、通常は、約4〜約24時間である。 低金属含量けい酸ゾルの添加の間、温度は、好ましくは
、95℃〜99℃に保たれる。pHは水酸化アンモニウ
ム溶液の添加によって約8.0〜11.2、好ましくは
約9.0〜11.2に保たれる。ヒールに酸ゾルを加え
るに従ってpHが下がるから、追加のアンモニア又は水
酸化アンモニウムを加えてpHを8.0〜11.2、好
ましくは約9.0〜11.2、最も好ましくは9.5〜
11.0に保つのである。全ての酸ゾルを加えた後、反
応混合物を、更に0.5〜約8.0時間、沸騰を妨げる
圧力下に約75℃〜約 150℃に、好ましくは95℃
〜99℃に加熱し、かくして最後の粒子サイズの成長及
びシリカゾル粒子の形成を行なう。この工程で、後述の
ように全金属含量の極めて低い、分離した主としてアモ
ルファスな球状シリカゾルが生ずる。
【0019】ヒールを作るのに始めに用いられた酸性ゾ
ルの量、残りの酸ゾルの添加速度、各pH、各pHを維
持するために用いられたアンモニアの量、等を含むがこ
れらに限定されない多数の変数いかんによって、生成す
るアンモニウムで安定化された低金属含量ゾルは、その
粒子サイズが、約4〜約 130nm、好ましくは約5
〜約50nmにわたりうる。しかし、前記ゾルは、上記
変数いかんによって約30〜約100nm にわたりう
る。所望の粒子サイズいかんによって約2〜約24時間
の添加時間を要しうる、予め調製されたヒールへの低金
属含量けい酸溶液の添加が終ったら、最終混合物は、再
び、攪拌しながら好ましくは95℃〜99℃に、約0.
5〜約8.0時間保つ。この最終反応時間は所望の最終
粒子サイズ及び粒子サイズ分布を得るために、どれくら
い必要であるかが決まる。好ましくは、この時間は約1
〜約6時間であり、約5〜約30nmにわたる粒子サイ
ズが望まれるならば、特にそうである。
【0020】前記希薄低金属含量のアンモニウムで安定
化されたシリカゾルは、好ましくは、既知の方法で濃縮
してSiO2として15〜55重量%、好ましくは約2
0〜40重量%とする。前記濃縮方法は、蒸発、限外濾
過及び他の濃縮工程を含みうる。好ましい方法は、前記
希薄低金属含量のアンモニウムで安定化されたシリカゾ
ルを、約30,000〜約1,000,000 、好ま
しくは約100,000 〜約500,000 、最も
好ましくは約180,000 〜約300,000 に
わたる分子量しゃ断(cut−off) を持つ半透膜
に通すことである。
【0021】この工程で形成された分離した球状粒子は
、非常に低金属含量のシリカゾルを得ようとする他の方
法で形成される鎖状粒子とは異なっている。水酸化アン
モニウムを用いて安定化することにより、そして本発明
のしゅう酸塩キレート化剤を用いることにより、好まし
くは限外濾過による、濃縮後に、次の特性を有するシリ
カゾルが形成される: シリカ(SiO2 として)         :15
〜50重量%pH(アンモニアで調整して)  :8.
5〜11.3粒子径                
      :4.0〜130nm これらの特性は、
これらのシリカゾルがSiO2に基づいて100 pp
m 未満のAl、50ppm 未満のFe、500pp
m未満のNaを含むことによって、更にそして根本的に
高められる。好ましくは、そして比較的低い粒子サイズ
を形成する条件下では、SiO2濃度約30±5重量%
、pH約9.0±0.5、粒径約5〜約30nm、及び
SiO2を基準として下記の金属含量のシリカゾル得る
ことが可能であり、我々は実際に得た: アルミニウム(Alとして)         <50
ppm 鉄(Feとして)             
      <25ppm ナトリウム(Naとして)
           <500ppm。
【0022】本発明方法により、次の特性を持ち、低金
属含量のアンモニウムで安定化されたシリカゾルを作る
ことができる:   SiO2                   
           25〜35重量%  pH  
                         
     8.5〜9.5  粒径         
                     3.0〜
100nm   アルミニウム(Alとして)    
       <90ppm(SiO2基準)   鉄
(Feとして)                  
   <50ppm(SiO2基準)   カリウム(
Kとして)              <25ppm
(SiO2基準)   ナトリウム(Naとして)  
           <900ppm (SiO2基
準) 。
【0023】好ましくは、本発明は、次の特性を持った
シリカゾルを作ることができる:   SiO2                   
           30±2.5重量%  pH 
                         
      9.0±0.25  粒径       
                       5〜
30 nm   アルミニウム(Alとして)    
       <30ppm(SiO2基準)   鉄
(Feとして)                  
   <15ppm(SiO2基準)   カリウム(
Kとして)              <10ppm
(SiO2基準)   ナトリウム(Naとして)  
           <100ppm (SiO2基
準) 。
【0024】最も好ましくは、次の特性を持ったシリカ
ゾルを作ることができる:   SiO2                   
           30±2.5重量%  pH 
                         
      9.0±0.25  粒径       
                       30
〜100nm   アルミニウム(Alとして)   
        <30ppm(SiO2基準)   
鉄(Feとして)                 
    <15ppm(SiO2基準)   カリウム
(Kとして)              <10pp
m(SiO2基準)   ナトリウム(Naとして) 
            <100ppm (SiO2
基準) 。
【0025】次の特性をもった大粒子サイズのシリカゾ
ルも作ることができる:   SiO2                   
           30±5重量%  pH   
                         
    9.0±0.5  粒径          
                    30〜13
0nm   アルミニウム(Alとして)      
     <50ppm(SiO2基準)   鉄(F
eとして)                    
 <25ppm(SiO2基準)   カリウム(Kと
して)              <15ppm(S
iO2基準)   ナトリウム(Naとして)    
         <100ppm (SiO2基準)
 。
【0026】
【実施例】本発明を更に具体的に説明するために以下の
実験例を示す。 (1) 軟水を使って希薄けい酸ナトリウム溶液を作っ
た。 この溶液はSiO2として6〜7%のけい酸ナトリウム
を含み、1.07〜1.08の比重を持っていた。この
溶液を4.4〜7.2℃の温度に冷却し、Dowex 
650C(商標)水素型強酸性陽イオン交換樹脂に、1
〜2ガロン/分/樹脂立方メートルの速度で通した。こ
のイオン交換ステップによって得られたけい酸溶液を集
め、この溶液を4.4〜7.2℃の温度に冷却できるタ
ンクに貯蔵した。得られた酸性ゾルは高い鉄及びアルミ
ニウム値で示される不純物を含み、1.036 〜1.
042 の比重を持ち、SiO2としてけい酸6〜7%
を含んでいた。この比重は、次の処理の前に、脱イオン
水の添加により約1.030(SiO2にして約5%)
に下げた。
【0027】この溶液にしゅう酸結晶を加えて混合した
。このしゅう酸は酸性ゾル溶液中に存在するシリカを基
準にして0.5重量%となるようにこの溶液に加えた。 この混合物は黄緑色に変わり、この混合物に濃H2SO
4 を加えるとこの色は更に濃くなった。このH2SO
4 は、これが加えられるべき出発酸性ゾルの全重量を
基準にして1重量%となるように加えた。
【0028】上記実験において、5ガロンの金属含有酸
ゾルを16.8gのしゅう酸及び195 gの濃H2S
O4 でそれぞれ処理した。最終的なpHは、標準pH
メーターで定期的にチェックしたところ、1.5〜約1
.8であった。このしゅう酸で処理した酸性ゾルは、約
7.2℃の温度に冷却しながら約2時間熟成させた。こ
の混合物を、冷却及び熟成の後、水酸化物型にしたDo
wex 550A(商標)陰イオン交換樹脂カラムに通
し、次いで直ちにDowex 650C(商標)水素型
陽イオン交換樹脂カラムに注ぎ、1〜2ガロン/分/樹
脂立方フィートの速度で通した。この脱アニオン及び脱
カチオンは溶解されキレート化したすべての金属及び始
めから存在した又は樹脂との接触を通じて混入してきた
すべてのナトリウムを除去した。決定的であるとまでは
思えないが、金属の最も効果的な除去は、しゅう酸塩含
有けい酸溶液を、始めに陰イオン交換樹脂に、次いで陽
イオン交換樹脂に通すことによって達せられると考えら
れる。しかしながら、これらのステップを逆にしても優
れた結果が得られる。従って本発明は、しゅう酸塩含有
けい酸溶液を始めに陽イオン交換樹脂に、次いで陰イオ
ン交換樹脂に通すことを予想する。実際陰イオン交換樹
脂だけでも良好な結果が得られる。
【0029】前記酸性ゾルを陰イオン交換樹脂に通すと
pHに影響が現われ、陰イオン交換樹脂を出た溶液のp
Hは約3〜約5.0である。この溶液は、好ましくは約
4.4〜約16℃の冷却された温度で、直ちに陽イオン
交換樹脂に加えるべきであると考えられる。そうするこ
とによって、上記第2の陽イオン交換ステップで起こり
うるゲル化の問題を避けることができる。この時点での
比較的高い温度又は高いシリカ濃度はゲル化問題を引き
起こしうるので、このゲル化を避けるように諸ステップ
を踏まなければならない。
【0030】前に述べたタイプの陰イオン及び陽イオン
交換樹脂の両方を含む1つの層を1つの操作と共に用い
るように、混合陰イオン/陽イオン交換樹脂層を形成す
るのは全く実施可能なことである。この方法によれば上
述の別々のステップを踏む方法と異なりゲル化の問題を
避けることができる。しかしこの方法は、混合層の樹脂
の再生の時の後の複雑さを引き起こす。
【0031】しゅう酸塩含有酸ゾルを陰イオン及び陽イ
オン交換樹脂カラムの両方を再度通した後、その温度を
約4.4〜7.2℃に冷却してこの溶液を後の使用のた
めに貯蔵した。水酸化アンモニウムを脱イオン水に加え
て反応ヒールを作った。水酸化アンモニウム溶液の全容
量は、加えられるべき低金属含量けい酸溶液の約1〜約
20容量%の範囲とすることができる。水酸化アンモニ
ウム溶液を作るのに用いられた脱イオン水のpHを測定
したところ、典型的に、5.8〜約6.0であった。こ
の水に充分な濃水酸化アンモニウムを加えて10.8±
0.5の範囲のpHを持つ水酸化アンモニウム溶液を作
った。陰イオン及び陽イオン交換樹脂の両方を通して形
成した低金属含量けい酸溶液を前記アンモニウム溶液に
加える前に比重が1.03となるように調整した。約 
720gの30%水酸化アンモニウムを2400gの脱
イオン水に加えて、アンモニアで安定化された成長ゾル
ヒールを調製した。この希薄水酸化アンモニウム溶液に
、94,722gの金属のない比重1,030 のけい
酸を攪拌しながら加えた。前記ヒールに加えられたシリ
カの計算量はSiO2として 512gであった。アン
モニアの計算量は、NH3 として0.194 重量%
であった。次いでこの出発ヒールを約45分かけて96
℃〜99℃に加熱した。コンデンサーを備えた反応器中
でヒールの温度を約97℃〜98℃に保ち、排気システ
ムへガス抜きした。そのような設備を持ったこの反応器
中の物質に残り酸ゾルをゆっくり加えた。加えられたシ
リカの量はSiO2として4,698 gであり、この
シリカは前に述べた脱カチオン及び脱アニオンのステッ
プを経て形成された5重量%の酸性ゾルに由来する。こ
のシリカは 486分(8.1時間) かけて加えられ
、SiO2の添加速度は9.67gSiO2/分である
。加えられた酸性ゾルの比重は約1,026 と約1,
032 の間で変化した。
【0032】希薄水酸化アンモニウムとしてのアンモニ
アはpHを約8.0〜約10.0に保つに必要なだけ添
加し、温度は96℃〜99℃に保った。この添加/反応
開始後4時間経ったところで、生成物をサンプリングし
て粒径とpHを測定した。その後1時間毎にサンプルを
採った。観察した反応期間にわたって粒径は約8nmか
ら約12.5nmに変わった。全ての酸性ゾルを添加し
た後、成長しているゾル粒子上への酸性ゾルの全ての析
出を保証するため反応混合物を約1時間加熱した。24
時間迄のより長い反応時間であってもよく、それによっ
て困難は生じない。
【0033】次いで、この生成物を、約300,000
 の分子量しゃ断を持つ限外濾過膜を用いて、SiO2
にして30重量%のシリカに濃縮した。限外濾過膜を通
しての濃縮の間pHは約10.0から9.0へ落ちた。 pHを望みの範囲に保つために追加の水酸化アンモニウ
ムを加えてもよい。上記過程を用いて実験室で得られた
最終製品は、比重1.212、シリカ含量31.3%(
SiO2として)、pH9.15、導電率2350μモ
ー、粘度31cps 及び平均粒径12.5nm(滴定
により測定)であった。この製品は、又SiO2を基準
として鉄を4.3ppm 、ナトリウムを25ppm 
、塩素は検出されず、硫酸塩を21ppm 及びアルミ
ニウムを134ppm含んでいた。後で、限外濾過段階
で用いられたある器具からの汚染のためにアルミニウム
含量が劇的に増加したことが確認された。早めの分析に
よれば、限外濾過前のアルミニウム含量は約15ppm
(SiO2基準) であった。
【0034】本発明を更に説明するために以下の実施例
を示す:次の表1に載せた全ての実験は、機械的攪拌機
、コンデンサー及び酸性ゾル供給口(ラップポンプ経由
)を備えた5l三つ口丸底フラスコ中で行われた。全て
の調製品は約98.4±0.3℃に加熱した。出発ヒー
ルは、重量により又は予め調製されたpHとなるように
水酸化アンモニウムを加えることにより、水酸化アンモ
ニウムを加えた750ml の水であった。このアンモ
ニア化水ヒールに、酸性ゾルを、室温又は約98±1℃
までの温度で加えた。
【0035】低金属含量実験1〜19 前述のようにして全ての金属を除く処理をした酸性ゾル
を、与えられた温度で調整された速度で、反応混合物が
SiO2合計量157.9 gを含むように加えた。全
ての酸性ゾルを加えた後、容器内容物を反応温度(98
±1℃)に、少なくとも4時間加熱した。実験1〜19
の結果を表1に示す。
【0036】
【表1】
【0037】一般に、 (1) 出発ヒールが高い程、粒径が大きい。 (2) ヒールシリカの量が大きい程、最終粒子サイズ
が小さい。 (3) 軟水と脱イオン水は、粒子サイズに影響を与え
ることなく相互に取り換えて使用できる。 (4) ヒールシリカを室温で加えても、反応温度で加
えても本質的に粒子サイズに何ら影響がない。 (5) 酸ゾルの添加速度を0.29gSiO2/分〜
 0.146gSiO2/分の範囲で変えても最終粒子
サイズに何ら影響がない(反応時間9〜18時間) 。 (6) 2段階成長プロセスは、より大きな粒子サイズ
をもたらす(実験No.17 参照) 。
【0038】低金属含量大規模実験20〜25攪拌機と
、スチーム加熱チューブ及びシェル型熱交換器を備えた
再循環ループとを備えた、エポキシで内張りした40ガ
ロンの反応器中にパイロットスケールの6バッチを用意
した。酸ゾルを、計量ポンプを経由させて反応器の頂上
から反応器へ加えた。
【0039】全てのケースにおいて、ヒールはpH約1
0.90 〜10.95(典型的には0.5kgの28
%NH3 を水に溶したもの) に調整された脱イオン
水から構成されていた。アンモニア化水を室温で反応器
中で循環させつつ、これに予め調整された量の酸ゾルを
加えて出発ヒールを作った。 次いで、出発ヒールを97.0〜99.2℃に加熱し、
合計約1時間この温度に保った。
【0040】反応器中のこの加熱されたヒールに本発明
に出発処理された酸性ゾルを、全てのSiO2酸性ゾル
の添加が終了する迄 9.873gSiO2/分の速度
で供給した。この反応混合物を追加の6時間反応温度に
保った。その結果得られた希薄製品はSiO2にして約
25〜35wt%に濃縮できる。その結果を表2に示す
【0041】
【表2】
【0042】これらのスケールアップした実験から次の
所見を得た: (1) 出発ヒールのSiO2含量を増し、他の全ての
変数を一定にすれば、最終平均粒子サイズが小さくなる
。 (2) 本体供給シリカ(ヒール形成後に反応温度で供
給される酸ゾルに由来する)の量を増し、他の全ての変
数を一定にすれば、最終平均粒子サイズが大きくなる。
【0043】(3) バッチ20〜23及び26のため
の酸ゾルは、0.5%しゅう酸(w/w)及び0.5%
H2SO4(w/w)をプラントで調製した酸性ゾルに
加えることにより調製した。最少限1時間経過した後、
処理された酸ゾルは陰イオン交換カラム、次いで陽イオ
ン交換カラムに通してイオン交換した。 (4) 実験例24及び25の酸性ゾルの調製は、処理
された酸性ゾルを始めに陽イオン交換カラムに、次いで
陰イオン交換カラムに通した他は、上述の方法と同じ過
程に従って行なった。
【0044】先行技術との比較 ドイツ特許第 815,643号 特許の工程: 1.   Na−安定化シリカゾルを水素型の陽イオン
交換樹脂に通す。 2.  しゅう酸及び/又は鉱酸を加えてpHを1〜2
にする。2〜3時間放置する。 3.  再び水素型陽イオン交換樹脂に通す。 4.  水酸化物型陰イオン交換樹脂に通す。 5.  アンモニアをNH3 として0.1%加えて安
定化させる。 実際の試験 1.  40%の Na−安定化シリカゾルを水素型及
び水酸化物型のイオン交換樹脂に通す。 2.  生成物基準で0.5%のしゅう酸及び1%のH
2SO4 を加える。pH:1.5。 3.  室温で2〜3時間待つ。 4.  水素型及び水酸化物型のイオン交換樹脂に通す
。 5.  粘度(製品基準)調整のための炭酸アンモニウ
ムと濃水酸化アンモニウムを 0.1%加えて再度アルカリ性にし、pH=9.2とす
る。 6.  金属含量を決定する。
【0045】金属含量を表3に示す。この結果は、本発
明の実例の結果よりも相当に劣っている。                          
         表  3ドイツ特許815,643
 の方法で調製したNH3−安定化シリカゾルの金属分
析                        
                         
                         
                    試験1  
              試験2  金属    
          シリカ基準の         
 シリカ基準の                  
                        p
pm                   ppm 
       Na                
   820                   
930                      
    Al                   
120                   110
                         
 Fe                    32
                    26 特開
昭63−285112号 特開昭63−285112号の工程: 1.  2〜6%のけい酸ナトリウム溶液を調製する。 2.  陽イオン交換樹脂に通す。 3.  鉱酸を加えてpH0〜2.0にする。 4.  熟成 5.  陽イオン交換樹脂に、次に陰イオン交換樹脂、
次に陽イオン交換樹脂に通す。 6.  上記処理された酸ゾルを試薬用苛性アルカリに
加え、pH7〜8でSiO2/Na2O比 100〜 
300/1(モル比)の亜鉛で安定化された酸ゾルにす
る。 7.  上記処理された酸ゾルを試薬用苛性アルカリに
加えてSiO2/Na2O比20〜60/1(モル比)
で8%(wt) 未満のシリカを含む金属シリケートと
し、ヒールを調製する。 8.  90〜 150℃の温度で、ステップ6の物質
をステップ7の物質に加えてゾルを作る。 9.  このゾルをpH2〜5で熟成する。 10. 得られたゾルをUF(限外濾過)を用いて濃縮
する。
【0046】試験過程: 1.  5%けい酸ナトリウム溶液を調製する。 2.  Dowex HGR−W2(商標) 、 H+
に通す。 3.  試薬用H2SO4 を加えてpH1.5にする
。 4.  1時間熟成する。 5.  次のものに通す:HGR−W2(商標)、 H
+、次いでSBR−OH(商標) 、次いでHGR−W
2(商標)、 H+。ここに、HGR−W2は陽イオン
交換樹脂、SBR−OHは陰イオン交換樹脂である。 6.  上記の処理された酸ゾルに試薬用NaOHを加
えてpH7〜8にする。SiO2/Na2Oモル比 1
00〜300 /1。 7.  上記処理された酸ゾルを試薬級NaOHに加え
てSiO2/Na2Oモル比を20〜60/1としてヒ
ールを調製する。 8.  95〜97℃の温度でステップ6の物質をステ
ップ7の物質に加えてゾルを作る。 9.  試薬用H2SO4 を熱ゾルに加えてpH=2
とする。1時間熟成し次いで50℃に冷却する。 10. MWCO(分子量しゃ断)300,000 U
F膜を通す。 11. 金属含量を測定する。 結果: 結果を表4に示す。低金属含量が得られているが、この
方法は複雑であり、時間がかかり、コスト高であり、各
ステップで用いる材料の純度への依存性が高い。加えて
ナトリウムの水準が極めて高く(SiO2を基準にして
800ppmを越える) 、何らの応用もきかない結果
である。
【0047】
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