JPH04227082A - 回転霧化器用のカップ - Google Patents

回転霧化器用のカップ

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JPH04227082A
JPH04227082A JP3148382A JP14838291A JPH04227082A JP H04227082 A JPH04227082 A JP H04227082A JP 3148382 A JP3148382 A JP 3148382A JP 14838291 A JP14838291 A JP 14838291A JP H04227082 A JPH04227082 A JP H04227082A
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cup
atomizing
coating material
flow
streams
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JP3148382A
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Dennis Davis
デニス　デイヴス
Harold D Beam
ハロルド　ディー．ビーム
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Nordson Corp
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    • B05B3/10—Spraying or sprinkling apparatus with moving outlet elements or moving deflecting elements with rotating elements discharging over substantially the whole periphery of the rotating member, i.e. the spraying being effected by centrifugal forces
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  • Electrostatic Spraying Apparatus (AREA)
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は回転霧化式の液体スプレ
被覆装置に係わり、特に、霧化カップを具備しこのカッ
プから放出された霧化被覆材粒子中への空気の混入を実
質的に除去する回転霧化装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】回転霧化器は液体被覆材料を霧化した状
態で基材に塗布するもので、この種の装置は、一般に霧
化カップと、この霧化カップを高速回転するモータと、
霧化カップに送られる塗料のような液体被覆材料の供給
源とを具備し、更に場合によっては、霧化された塗料粒
子に静電電荷を印加する高電圧源をも有する。液体被覆
材料は霧化カップの内部に送出され、遠心力の作用によ
りカップ内部の内壁に沿って流れる。被覆材料は、カッ
プの周辺エッジ、即ち霧化縁に達すると、半径方向・外
方に放出され、被覆材料の霧化粒子となる。ところが、
近年の傾向としては、通常では霧化が困難な液体被覆材
をうまく霧化し、かつまた単一の回転霧化器によって霧
化される被覆材料の量を増大する為に、霧化カップの回
転速度を約１０，０００ｒｐｍ〜約４０，０００ｒｐｍ
以上に高める傾向にある。
【０００３】上述のタイプの回転霧化器は、特に回転速
度が高い場合に、霧化被覆材粒子中に泡が発生するとい
う問題がある。霧化粒子中に泡が存在すると、基材に塗
布された被覆材に欠陥、例えば基材表面の光沢を損なう
曇りが生じたり、外表面が荒くなってしまう。このよう
な欠陥の原因は、霧化被覆材粒子の少なくとも一部に空
気が混入し、これにより霧化被覆材粒子が発泡化したこ
とであると、理論的に想定される。
【０００４】この問題は、米国特許第４，１４８，９３
２号及び第４，４５８，８４４号に開示されたタイプの
高速回転霧化器によって取り扱われている。これらの特
許は霧化ベル、即ち霧化カップを具備する回転霧化器に
関するもので、この霧化カップにはその周辺エッジの近
傍に複数の溝又はノッチが形成され、これらの溝又はノ
ッチは半径方向に延在し、その溝深さがカップの内側表
面に沿って被覆材料の流れ方向に大きくなっている。こ
れらの溝はカップの内側表面全面を流れる被覆材料連続
流を個々の流れに分割する。このような個々の流れは、
霧化粒子中への空気の混入なしに、非常に簡単に霧化さ
れ、これにより対象基材上の被覆材は非常に良好となる
ことが判明している。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述の米国
特許第４，１４８，９３２号及び第４，４５８，８４４
号に開示された装置は霧化ベル、即ち霧化カップの周辺
エッジの構造上の強度が複数の半径方向溝の存在の為に
低下し、この結果、カップが使用中に比較的簡単に損傷
する恐れがあるといった問題がある。この種の装置の別
の問題は、特に被覆材料の流量が比較的大きい場合に、
被覆材料を個々の流れに完全には分割できない恐れがあ
ることである。米国特許第４，１４８，９３２号及び第
４，４５８，８４４号に開示されたような霧化ベル、即
ち霧化カップは、その構造上、隣接する半径方向溝間に
存在するカップの内側表面の領域がカップ表面に沿った
被覆材料の流れる面と同一平面となってしまう。このよ
うな構造である為、被覆材料の多くは溝内に流入して個
々の流れに分割されるが、しかし被覆材料の一部が溝間
のカップ内側領域に沿って流れ続けて被覆材料の個々の
流れの生成を妨害する。
【０００６】上述の米国特許第４，１４８，９３２号及
び第４，４５８，８４４号に記載されたタイプの回転霧
化器の第３の潜在的問題は圧力損失が発生することであ
る。被覆材料がカップの内側表面に沿ってその周辺エッ
ジの方に流出するにつれて、遠心力が被覆材料を加圧す
る。被覆材料がカップの霧化縁から放出される時に生ず
る急激な圧力降下が被覆材料を霧化する。この霧化がう
まくいくか否かは、被覆材料の高圧力を霧化エッジ、即
ち縁の所まで保てるかどうかに、少なくとも一部依存し
ている。霧化ベル、即ちカップに形成する溝の位置はカ
ップの霧化縁よりも上流側であるので、霧化縁からの被
覆材料の放出前に圧力損失が発生し、これは霧化に悪影
響を及ぼす。
【０００７】そこで、本発明の諸目的は、霧化された被
覆材粒子内に空気の混入、即ち泡の発生を除去できる又
は減少できると共に構造的に耐久性のある回転霧化装置
用の回転可能な霧化ベル、即ち霧化カップを提供するこ
とである。
【０００８】
【課題を解決するための手段】これらの目的を達成する
回転霧化装置用の霧化ベル、即ち霧化カップは、外部表
面と内部表面とを夫々有するほぼ切頭円錐形状の壁を具
備し、上記内部表面には被覆材の流れ表面が形成され、
この流れ表面の先端は環状霧化縁に達している。塗料等
の液体被覆材料は霧化カップの内部流れ表面に送られ、
遠心力により、霧化縁に向って内部流れ表面を流れる。 複数のフィン、即ちリブがカップの内部流れ表面から半
径方向外方に延在し、その先端が霧化縁の上流側に位置
している。これらのリブは、カップの周辺付近で互いに
円周方向に離間しており、カップの内部表面に沿って流
れる被覆材料流はリブ間に形成される流通路を通過し、
これによって霧化縁への到達前に多数の個々の流れに分
割される。これらの被覆材料の個々の流れは、その後、
カップの霧化縁から外方に放出され、空気泡を実質的に
含まない霧化粒子を作成し、これにより基材表面に良好
な被膜を作る。
【０００９】従って、本発明は、半径方向外方に延在し
た複数のフィン又はリブを霧化カップの内部表面に一体
的に形成し又はそれに接続し、霧化カップの内部表面に
沿って流れる被覆材料流を隣接リブ間の空間によって多
数の個々の流れに分割するという概念に基づくものであ
る。これらの個々の流れは、隣接リブの間から霧化縁に
向って軸方向に流れ、カップの内部表面上の比較的小さ
な軸方向空間を流れて霧化縁に達する。遠心力は、上記
軸方向空間を通過中の個々の流れに作用し、この遠心力
の作用によって、個々の流れは、カップの霧化縁から外
方に放出される前に、少なくとも部分的に平坦化されリ
ボン状のほぼ楕円形状になり、これにより、非常に簡単
に霧化され、空気の混入なしに粒子が作られることが判
明した。
【００１０】現時点での好適実施例では、各フィン、即
ちリブは弧状の内側エッジと、傾斜した外側エッジと、
これらの内側および外側エッジ間に延在する上部表面と
を有し、この上部表面は霧化カップの内部表面から約０
．０１５インチ（０．３８１ｍｍ）の半径方向距離に位
置している。隣接するフィン、即ちリブは互いに約０．
０１０インチ（０．２５４ｍｍ）離間していることが好
ましく、そのリブの厚さは約０．０２０インチ（０．５
０８ｍｍ）である。更に、各フィン、即ちリブは先端が
カップの霧化縁から約０．００７インチ（０．１７７８
ｍｍ）の距離に位置し、この霧化縁の形状は、現時点で
の好適実施例では凸形の弧状である。
【００１１】本発明の別の態様にあっては、回転霧化カ
ップの外部表面には遠心力により部分真空が発生し、こ
の真空は特に高速回転時に、霧化された被覆材料をカッ
プの外側表面の方へ逆流吸引しがちであることが判明し
た。この真空は、被覆材料を回転霧化装置の前方部分に
塗布してしまう不都合に加えて、基材に塗布される被覆
材料のパターンを乱すことがある。現時点での好適実施
例では、空気を霧化カップの外側表面に向けて放出し、
その外周縁の方へ指向させる。この空気は上述の真空を
破り、これによって被覆材料が逆流しカップの外側表面
に向かうことを防止する。
【００１２】本発明の現時点での好適実施例の構造や作
用や利点は添付の図面を参照した以下の説明から一層明
らかになるであろう。
【００１３】
【実施例】図１及び図６は回転霧化器１０の前方部分を
示したもので、これは本発明の譲受人が所有する、出願
日１９９０年３月３０日、発明者Ｗａｃｋｅｒ等の米国
特許出願第０７／５０３，３１０号に開示されたタイプ
のものである。尚、この米国特許出願第０７／５０３，
３１０号はこの引用により本明細書の一部を構成するも
のである。上述の図１及び図６に示された前方部分以外
の回転霧化器１０の構造は、本発明の一部を構成するも
のではないので本明細書には開示しない。
【００１４】回転霧化器１０にはキャップ・アッセンブ
リ１２が取付けられ、このキャップ・アッセンブリ１２
はテーパーの付いた中央凹部１４を有し、この中央凹部
１４からカップ形状の回転霧化器ヘッド１６が延在して
いる。凹部１４の壁とカップ１６の外部表面との間には
、実質的に環状の空間、即ち流通路１７が形成されてい
る。後に詳述するカップ１６は基部１８を有し、この基
部１８は切頭円錐形状の部分２２を有する軸２０に螺合
固定されている。この軸２０はモータ２４から延在し、
このモータ２４はカップ１６を高速回転させる。モータ
２４は、内部空気軸受を有する空気駆動型のタービンと
、駆動用空気入口と、カップ１６の回転制御用のブレー
キ空気入口とを夫々具備することが好ましいが、これら
の構成部品はいずれも周知であり、本発明の一部を構成
するものではない。モータ２４はモータ・ハウジング２
６内に収容され、このモータ・ハウジング２６は好まし
くは非導電性材料によって作られている。モータ・ハウ
ジング２６の前方端２８は複数のネジ３０によってキャ
ップ・アッセンブリ１２に固着されている。キャップ・
アッセンブリ１２とモータ・ハウジング２６の前方端２
８とに夫々穿孔された位置合せ孔の間には位置決めピン
３１が延在し、キャップ・アッセンブリ１２とモータ・
ハウジング２６とをその組立の際に正しく位置合せする
。
【００１５】モータ２４にはまた、孔３２が形成され、
この孔３２はモータ２４と軸２０の全長を貫通している
。孔３２には被覆材料供給管３４が収容され、この供給
管３４の端３６はカップ１６の内部に連通しかつノズル
３８を支持している。供給管３４はステンレス鋼等の高
剛性材料製の第１部分４０と非導電性材料製の第２部分
４２とから構成されることが好ましい。これらの第１及
び第２部分４０，４２には、層状の熱収縮性管４４を被
覆することが好ましい。軸２０は、タービン羽根（不図
示）に固着されたモータ２４の後部から延在してモータ
２４の前部から突出しており、この軸２０の突出部には
カップ１６が前述したように螺合固着されている。
【００１６】キャップ・アッセンブリ１２はほぼ円形の
板４６を具備し、この円形板４６はモータ・ハウジング
２６の前方端２８と面接触し、かつ上述の位置決めピン
３１によって前方端２８に対して位置合せされる。板４
６には非導電性カバー４８が複数の平頭ネジ５０によっ
て接続されている。このカバー４８は環状溝５２を有し
、この環状溝５２には複数の空気小ポート５４が交差し
ており、各空気小ポート５４は供給管３４の軸にほぼ平
行な方向に向いている。溝５２には空気ライン５３が接
続され、この空気ライン５３は、図６に示したようにモ
ータ・ハウジング２６の前方端２８とキャップ・アッセ
ンブリ１２の板４６とを貫通している。加圧空気がライ
ン５３を介して溝５２内に導入され、複数の空気ジェッ
トとなって各空気ポート５４から放出され、後述のよう
にカップ１６から放出の被覆材料スプレを整形すると共
にそれを推進させる。更に、モータ・ハウジング２６と
板４６には通路５５，５７が夫々形成され、これらの通
路５５，５７は溶剤をカップ１６の外面に送り、それを
洗浄する。
【００１７】好適実施例では、カップ１６は基部１８と
ほぼ切頭円錐形状の端部キャップ５６とから構成される
。この基部１８は、モータ２４の軸２０に取外可能に螺
合され、端部キャップ５６はこの基部１８に取外可能に
螺合されている。この端部キャップ５６の内部には仕切
り５８が取付けられ、この仕切り５８は前方カップ空洞
６０と後方カップ空洞６２とを形成する。供給管３４に
保持されたノズル３８は後方カップ空洞６２内に位置し
ているので、ノズル３８から放出された被覆材料が後方
カップ空洞６２に流出する。図示の実施例では、仕切り
５８はほぼ円形の円板形状であり、その前方面は中央部
に向かって内方向に窪んだ皿形になっている。仕切り５
８の周辺部は、その後方面において後方カップ空洞６２
の内側表面６４に隣接し、その前方面において前方カッ
プ空洞６０の内側表面により形成された被覆材料流れ表
面６６に隣接している。この流れ表面６６の先端は後に
詳述するようにほぼ凸状の弧形霧化エッジ６８に達して
いる。
【００１８】仕切り５８の周辺部には円周方向に離間し
た孔７０が複数個穿設され、これらの孔７０の入口は後
方カップ空洞６２の内側表面６４に近接し、その孔７０
の末端は前方カップ空洞６０の被覆材料流れ表面６６に
近接している。従って、これらの孔７０は、ノズル３８
から後方空洞６２に流入した流体の流通路を形成し、こ
の流入流体の大部分は上記流通路を通って、前方カップ
空洞６０を部分的に取囲むように、被覆材料流れ表面６
６に進入する。更に、仕切り５８の中央部分は中央開口
７２を有し、後方空洞６２はこの中央開口７２を介して
前方空洞６０に連通している。開口７２は、４個の円周
方向に離間した孔７３から構成することが好ましく、こ
れらの孔７３は、仕切り５８の前方面付近で互いに交差
するが、供給管３４の中心軸から放射状に散開している
ので、ノズル３８から放出された被覆材料がそのまま直
接に開口７２に向かうことはない。このような開口７２
の構成にも拘らず、霧化器１０の使用時には被覆材料の
いくらかが開口７２を通過し、仕切り５８の前方面に沿
って流れ、その前方面を濡れた状態に保ち、これにより
、逆流スプレがその前方面に溜まり乾燥してしまうこと
を防止する。
【００１９】図１乃至図５において、本発明の重要な態
様によると、複数のフィン又はリブ７４が設置され、こ
れらのフィン又はリブ７４は、霧化エッジ６８の直ぐ上
流に位置する前方カップ空洞６０の被覆材流れ表面６６
に取付けられ、又はそれに一体的に形成されている。フ
ィン又はリブ７４は流れ表面６６から半径方向外方へ最
大約０．０１５インチ（０．３８１ｍｍ）の高さ突出し
ており、前方カップ空洞６０の全周囲にわたって約０．
０１０インチ（０．２５４ｍｍ）の距離８５だけ互いに
周方向に離間している。図２及び図３に示したように、
各フィン又はリブ７４は、半径が約０．０１５インチ（
０．３８１ｍｍ）の弧状後方エッジ７６と、被覆材流れ
表面６６に最前方端８０を有する傾斜前方エッジ７８と
、上記弧状内側エッジ７６と傾斜外側エッジ７８との間
に延在した外側表面８２とを夫々具備する。各リブ７４
の傾斜前方エッジ７８に最前方端８０は、霧化エッジ６
８から約０．００７インチ（０．１７７８ｍｍ）の距離
だけ離間し、これにより、その霧化エッジ６８との間に
流れ表面６６に沿って軸方向空間７９を形成する。また
、各リブ７４の軸方向の全長、即ち後方エッジ７６から
最前方端８０までの距離は、約０．０８０インチ（２．
０３２ｍｍ）である。現時点での好適実施例では、各リ
ブ７４の外側表面８２は図３に示したように流れ表面６
６に対して半径方向内方に約２３°の角度α、傾斜して
いる。この上部表面８２の半径方向内方の角度は、その
後方端とその前方端との間の鉛直方向高さの差が約０．
０１０インチ（０．２５４ｍｍ）から０．０１６インチ
（０．４０６４ｍｍ）の範囲内になるように定められる
。外側エッジ７８は、被覆材流れ表面６６の方へ半径方
向内方に約４８°の角度βだけ傾斜している。 このリブ７４の外側エッジ７８の角度は、被覆材流れ表
面６６でのその前方端とその後方端との間の鉛直方向高
さの差が約０．０３０インチ（０．７６２ｍｍ）から０
．０４０インチ（１．０１６ｍｍ）の範囲内となるよう
に、定められる。図２に示した各フィン又はリブ７４の
厚さ、即ち周方向幅８１は約０．０２０インチ（０．５
０８ｍｍ）が好ましい。
【００２０】上述したように、或る種の霧化器装置は、
生成した被覆材料の霧化粒子が少なくともいくらかの空
気泡を含有してしまうという問題があった。これにより
基材の表面に泡が生じ、上述のように被覆材の表面が凹
凸の付いた荒い面などの不良面となってしまうことがあ
る。そこで、上記円周方向離間のリブ７４を突設した目
的は、前方カップ空洞６０の被覆材流れ表面６６に沿っ
て流れる被覆材料を複数の個々の流れ８４に分割するこ
とであり、これらの複数の流れ８４は、圧力降下を避け
る為に流れ表面６６と同一平面に存在し、空気泡を生成
することなしに霧化される。図２及び図４を参照のこと
。
【００２１】これらの個々の流れ８４は、前方カップ空
洞６０の最外端に形成された丸みのある霧化エッジ６８
の上流側の隣接リブ７４の間の空間８５によって作られ
る。空間８５が隣接フィン又はリブ７４の間に存在する
ので、被覆材料の個々の流れ８４は、カップ１６内の被
覆材料の流量とカップの回転速度とに依存する半径方向
距離におけるリブ７４の壁に沿ってカップ１６の流れ表
面６６から所定距離だけ外方へ流出する。上述したよう
に、各リブ７４の最前方端８０は霧化エッジ６８から約
０．００７インチ（０．１７７８ｍｍ）の軸方向間隔７
９に位置している。このリブ７４と霧化エッジ６８との
間の軸方向間隔、即ち間隙７９は、個々の流れ８４が隣
接フィン７４間から流出した後であって霧化エッジ６８
から放出される前に、個々の流れ８４に遠心力を作用さ
せる。この遠心力は、流れ８４を流れ表面６６に対して
少なくとも或る程度、平らに伸ばし、即ち平坦化し，リ
ボン状のほぼ楕円形状流８８に変える。この楕円形状流
８８は流れ表面６６に対する半径方向高さがフィン７４
間の流れ８４よりも多少小さい。図５を参照のこと。こ
れらの平坦化された、即ち楕円形状流８８はその後、霧
化縁６８から外方に放出される。このような流れ８８は
、上述のように基材上に表面欠陥を生ずる恐れのある空
気泡を霧化粒子中に実質的に生成することなしに、霧化
されることが判明した。
【００２２】図６は、本発明の別の態様を示したもので
、カップ１６が回転すると、特に高速回転すると、カッ
プ１６とキャップ・アッセンブリ１２の凹部１４の壁と
の間の流通路１７内に部分的真空が生ずる。この部分的
真空により、被覆材料の霧化粒子がカップ１６の外周囲
付近に吸引，又は吸い込まれ、板４６の方に逆流し、キ
ャップ・アッセンブリ１２の外表面上に付着しがちであ
る。また、このような霧化粒子の逆流は、キャップ・ア
ッセンブリ１２のカバー４８のポート５４から放出され
たパターン整形用空気を乱し、又は妨害し、これにより
基材上の被覆材料のパターンを不良化することがある。
【００２３】そこで、このような真空を破る為に、モー
タ・ハウジング２６の前方端２８には環状溝９０が形成
され、この環状溝９０はリング９４に形成された複数の
ノッチ又はポート９２に接続され、このリング９４はモ
ータ・ハウジング２６の前方端２８の前方面に配置され
ている。環状溝９０はライン９６によって取付具９８を
介して、タービン、即ちモータ２４の吐出し口又は供給
部（不図示）のような加圧空気源に接続されている。ノ
ッチ又はポート９２の向きは、モータ２４の作動速度に
比例した速度を有する加圧空気ジェットを、カップ１６
の外部表面と凹部１４の壁との間の流通路１７に向けて
放出しカバー４８の最前方端に送るように、定められて
いる。現時点での好適実施例では、半径方向内方に延在
した環状縁１００は、先端１０１を有し、カバー４８の
最前方端１０２に取付けられている。図６に示したよう
に、縁１００は前方向・内方に傾斜し、即ちテーパーが
付けられ、これにより、縁１００とカップ１６の外側表
面との間の間隙１０４は減少し縁１００の先端１０１に
おいて最小間隔、即ち最小空隙となる。この先端１０１
とカップ１６との間の最小間隔、即ち最小空隙は、約０
．０１〜０．１０インチ（０．２５４〜２．５４ｍｍ）
の範囲内が好ましい。
【００２４】凹部１４に向けられた加圧空気ジェットは
、前方向に流出し、このとき縁１００は、この空気ジェ
ットを、カップ１６の外側表面に指向させると共にカバ
ー４８の前方端において加速する。このような縁１００
の働きは、特にカップ１６の高速回転時に、凹部１４内
で発生しがちな真空又は負圧を実質的に除去し、これに
より、カップ１６の外側表面への霧化被覆材料の逆流を
防止又は少なくても減少させる。このように霧化被覆材
料の逆流を減少又は防止することにより、ポート５４か
ら放出されたパターン整形用空気は、何ら妨げられるこ
となく、カップ１６からの霧化被覆材料に到達するので
、カップ１６の回転速度が高速時であっても、基材に塗
布される被覆材料のパターンを制御することができる。
【００２５】以上では本発明を好適実施例に関連して説
明したが、当業者は本発明の必須の範囲から逸脱するこ
となしに、種々の変更を加えたり、部材を均等物に置換
することができるであろう。更に、本発明の必須範囲か
ら逸脱することなく、本発明の教えに特別な状況や材料
を適用するような種々の変更も可能であろう。
【００２６】例えば、本発明の回転霧化器１０として静
電型のものを使用して、霧化の直前に電荷を液体被覆材
料に付与することもできる。このような実施例の場合に
は、米国特許第４，８８７，７７０号に記載されたよう
に、電荷を被覆材料に付与する為に、キャップ・アッセ
ンブリ１２に一本以上の帯電用電極を設け、この電極に
高電圧ケーブルを接続することによって回転霧化器に高
電圧を供給する。尚、上記米国特許第４，８８７，７７
０号は本発明の譲受人に譲渡されており、この引用によ
り本明細書の一部を構成するものである。
【００２７】従って、本発明は、本発明を実施する為の
最良の実施態様として開示された特別な実施例に限定さ
れるものではなく、添付の請求の範囲内のすべての実施
例を包含するものである。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の霧化カップを組込んだ回転霧化器装置
の前方部分を示した断面図である。
【図２】カップの内側表面に取付られた半径方向外方延
在のフィン又はリブを示した霧化カップの一部の拡大図
である。
【図３】図２に示したリブの一個を示した側面図である
。
【図４】離間したリブ内の被覆材料を示した霧化カップ
の周辺エッジの部分断面図である。
【図５】隣接リブ間からの放出後であってかつ霧化前の
状態の被覆材料流を示した図である。
【図６】空気を霧化カップの外側表面に指向させる構造
を一部斜視図で示した、図１と同様の図である。
【符号の説明】
１２　　キャップ・アッセンブリ １６　　回転霧化器カップ ６６　　内側流れ表面 ６８　　霧化縁 ７４　　リブ ７９　　軸方向空間 ８１　　空間 ８４　　個々の流れ １００　　環状縁

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】　　被覆材料を霧化する回転霧化用のカッ
    プにおいて、外側表面と内側流れ表面とを有する壁を含
    む回転可能なカップ本体と、上記内側流れ表面から外方
    向に夫々延在した複数のリブと、を具備し、上記内側流
    れ表面の先端は霧化縁に達し、上記カップ本体は、流入
    した被覆材料が上記内側流れ表面に沿って上記霧化縁に
    流れるように構成され、上記複数のリブは互いに離間さ
    れており、上記内側流れ表面に沿って流れる上記被覆材
    料を多数の個々の流れに分割し、これらの個々の被覆材
    料流は上記カップ本体の上記霧化縁から放出され、被覆
    材料の霧化粒子を作ることを特徴とする回転霧化器用の
    カップ。
  2. 【請求項２】　　空気を上記カップ本体の上記外側表面
    に沿って上記霧化縁の方に指向させる手段を具備するこ
    とを特徴とする請求項１に記載の回転霧化器用のカップ
    。
  3. 【請求項３】　　被覆材料を霧化する装置において、凹
    部を形成する壁を有するキャップ・アッセンブリと、外
    側表面と被覆材料が流入する内側流れ表面とを有し、上
    記キャップ・アッセンブリの上記凹部内に回転可能に保
    持され、上記凹部の上記壁と上記カップ本体の上記外側
    表面との間に流通路を形成するカップ本体と、空気を上
    記流通路内に導入する手段と、空気を上記カップ本体の
    上記外側表面の方へ指向させて、上記流通路内での真空
    の発生を防止する偏向器手段と、を具備することを特徴
    とする装置。
  4. 【請求項４】　　上記偏向器手段は上記キャップ・アッ
    センブリに取付けられた縁であり、この縁は上記カップ
    本体の上記外側表面に向って上記流通路内に突出し、上
    記縁は上記流通路内を流れる空気を上記カップ本体の上
    記外側表面に指向させることを特徴とする請求項３に記
    載の装置。
  5. 【請求項５】　　被覆材料を霧化する方法において、被
    覆材料を回転霧化カップの内側表面に沿って上記カップ
    の霧化縁の方へ指向させる工程と、上記霧化縁よりも上
    流位置において上記被覆材料を複数の個々の流れに分割
    し、これらの個々の流れを上記霧化カップの上記内側表
    面に沿って上記霧化縁に指向させる工程と、上記個々の
    流れを上記霧化縁から放出し、被覆材料の霧化粒子を作
    る工程と、を具備することを特徴とする方法。
  6. 【請求項６】　　上記被覆材料分割工程は、上記被覆材
    料を、上記霧化縁からの放出前には実質的に一定圧力に
    保持された個々の流れに分割する工程を含むことを特徴
    とする請求項５に記載の方法。
  7. 【請求項７】　　被覆材料を霧化する方法において、回
    転霧化カップの内側表面から外方へ延在した多数のリブ
    の間の空間内に被覆材料を指向させて、多数の個々の被
    覆材料流を作る工程と、上記個々の流れを上記カップの
    上記霧化縁の方へ流出させて、上記回転霧化カップが作
    り出す遠心力を上記個々の流れに隣接リブ間の上記空間
    の外側の位置で作用させる工程と、上記個々の流れを上
    記カップの上記霧化縁から放出して、被覆材料の霧化粒
    子を作り出す工程と、を具備することを特徴とする方法
    。
  8. 【請求項８】　　上記個々の流れを流出させる上記工程
    は、上記個々の流れを上記霧化縁よりも上流側の位置の
    上記隣接リブの間の上記空間から放出して、上記霧化縁
    からの放出前に、上記回転霧化カップが作る遠心力によ
    り上記個々の流れを少なくとも一部平坦化する工程を含
    むことを特徴とする請求項７に記載の方法。
  9. 【請求項９】　　被覆材料を霧化する方法において、被
    覆材料を前方向に回転霧化カップの内側表面に沿って上
    記カップの霧化縁の方に指向させる工程と、上記被覆材
    料を個々の流れに分割して、上記回転霧化カップの上記
    内側表面から外方に延在した複数のリブの間に形成され
    た空間の中に流通させる工程と、隣接リブ間からの上記
    個々の流れを、上記リブの前方端と上記霧化縁との間の
    上記内側表面に沿って形成された流れ領域に指向させて
    、上記回転霧化カップが作る遠心力によって上記個々の
    流れを上記流れ領域において少なくとも一部平坦化する
    工程と、上記少なくとも一部平坦化された個々の流れを
    上記霧化縁から放出して、被覆材料の霧化粒子を作る工
    程と、を具備することを特徴とする方法。
JP3148382A 1990-06-22 1991-06-20 回転霧化器用のカップ Pending JPH04227082A (ja)

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