JPH0422673A - 転写方法及びその方法を用いたカラーフィルターの製造方法 - Google Patents

転写方法及びその方法を用いたカラーフィルターの製造方法

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JPH0422673A
JPH0422673A JP2128605A JP12860590A JPH0422673A JP H0422673 A JPH0422673 A JP H0422673A JP 2128605 A JP2128605 A JP 2128605A JP 12860590 A JP12860590 A JP 12860590A JP H0422673 A JPH0422673 A JP H0422673A
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light
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JP2128605A
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Takashi Taruya
樽谷 隆至
Hiroyuki Atake
浩之 阿竹
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は転写方法及びカラーフィルターの製造方法に関
する。
〔従来の技術〕
ガラス等の光透過性の基材上に、光透過性の赤、緑、青
及び隠蔽性のある黒のフィルタ一部をパターン状に設け
たカラーフィルターが、液晶表示板や撮像素子等に用い
られている。
従来、上記カラーフィルターの製造方法とじて1)剥離
性の基材上に所望のパターンを設けた転写層を積層した
転写箔を用いて、被転写体に転写層を転移させ、パター
ンを被転写体に付与する転写方法を利用して、カラーフ
ィルターのフィルターパターンに対応したカラーパター
ンを有する転写層を設けた転写箔を用いて転写により形
成する転写法、2)赤、青、緑及び黒の領域パターンを
、オフセット印刷等でガラス板等の光透過性基材の表面
に直接印刷により形成して、カラーフィルターを得る印
刷法、3)光透過性基材上に染色性の樹脂を設は更に該
樹脂表面に感光性樹脂を塗布した後に、この上から赤、
青、緑及び黒の各フィルターパターンを設けたフォトマ
スクを通して光又は電離放射線を照射した後現像処理し
、基材上にレジストパターンを形成した後、各色相の染
料等で基材樹脂を染色する作業を各色相のパターンの数
だけ繰り返してカラーフィルターを形成する染色法等の
種々の方法が知られている。
〔発明が解決しようとする課題] しかしながら、上記1)の転写方法は、被転写体に精密
なパターンを付与しようとする場合や、微小な被転写体
にパターンを付与しようとすると、次のような様々な問
題点があった。
例えば転写箔の転写層に所望のカラーパターンを形成す
るには印刷等の手段が用いられるが印刷によって精密な
パターンを作れる精度は10μm程度が限界であり、こ
の精度以上のパターンは形成困難である。
また転写箔の転写層の特定の意匠の部分を被転写体の決
められた位置に転写しようとする場合、転写層と被転写
体の位置を正確に決めることが要求されるが、転写箔の
転写層の意匠が微細になると転写箔の位置決めを正確に
行うことは、非常に手間がかかり、転写法の特徴である
意匠付与の効率のよさが損なわれてしまうという問題が
あった。
また転写性以外のカラーフィルターの製造方法として、
2)の印刷法は、上記の1)転写方法と同様に印刷精度
の限界は10μmであり、それ以上の精度がでない。
上記3)のフォトレジストを用いた染色法は、パターン
の精度については充分満足するものが得られるが、各色
についてパターン形成と染色を繰り返す必要があり工程
が非常に長いために生産に時間がかかり、さらに染色時
の不良品の発生も多く製品の歩止まりが低い等、生産性
が非常に悪いという問題点があった。
本発明は上記従来技術の問題点を解決することを目的と
する。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、(1)被転写体表面に、光又は電離放射線の
照射程度の違いによって接着温度が変化する感温性接着
剤層を設け、該接着剤層に光又は電離放射線を程度を異
ならせた所望のパターンに照射して、感温性接着剤層に
感温温度の異なる部分をパターン状に形成し、次いで転
写層を有する転写箔を用い、前記感温性接着剤層にパタ
ーン状に形成した感温温度の異なる部分に対応した異な
る温度で転写を行い、被転写体表面に感温温度の違いに
応した異なる転写層を形成することを特徴とする転写方
法。(2)感温性接着剤層が熱可塑性樹脂と!離放射線
硬化性樹脂及び/又は光硬化性樹脂との混合物である上
記(1)記載の転写方法、(3)感温性接着剤層が光又
は電離放射線硬化性の反応性基を有する熱可塑性樹脂で
ある上記(1)記載の転写方法。
(4)感温性接着剤層にコンピュータ制御された走査に
よってレーザー光線を照射して感温温度の異なる部分を
パターン状に形成する上記(1)記載の転写方法、(5
)光透過性の基材上に光又は電離放射線の照射の違いに
よって接着温度が変化する感温性接着剤層を設け、該接
着剤層にカラーフィルターの各フィルターのパターンに
応じたパターンに光又は電離放射線をカラーの違いに応
じて異なる強度で照射し、感温性接着剤層に感温温度の
異なる部分をパターン状に形成し、ついで光透過性のカ
ラー転写層を設けた転写箔を用いて前記感温性接着剤層
にパターン状に形成した感温温度の異なる部分に対応し
た異なる温度で転写を行い、感温温度の違いに応じた異
なるカラーのフィルターパターンを形成することを特徴
とするカラーフィルターの製造方法。(6)フィルター
パターンが光透過性の青、緑、赤及び隠蔽性の黒の4色
のカラーからなる上記(5)記載のカラーフィルターの
製造方法。(7)隠蔽性の黒のフィルターを転写以外の
方法で予め基材上にパターン状に形成する上記(6〕記
載のカラーフィルターの製造方法、(8)転写後に光又
は電離放射線を照射して、感温性接着剤を完全に硬化さ
せる上記(5)記載のカラーフィルターの製造方法。
(9)光透過性の基材としてブライマー処理したガラス
板を用いる上記(a記載のカラーフィルターの製造方法
である。
〔実施例〕
以下、本発明の一実施例を図面に基き詳細に説明する。
第1図(a)〜(イ)に本発明の転写方法を示す、まず
第1図(a)に示すように被転写体1表面に感温性接着
剤層2を設けた後、同図(ハ)に示す如く該接着剤層2
に例えば所望のパターンに形成した孔を有するマスク3
を用いて光又は電離放射線発生源4より光又は電離放射
線5をパターン状に照射し、パターンの違いによって照
射の程度を変えることにより、パターンごとの感温温度
を異ならせる。
次いで同図(C)に示すように、剥離性基材6表面に転
写層7を設けた転写V38を用いて転写を行うが、まず
感温性接着剤層2中の最も低い感温温度以上で、且つ二
番目に低い温度以下の温度で転写を行なって被転写体1
に第一の転写層9を形成する。
次いで異なる意匠の転写層を有する転写箔を用い、二番
目に低い感温温度以上、三番目に低い温度以下で転写を
行なって第二の転写層10を形成する(第1図(d))
。同様の操作を感温温度の異なる回数だけ繰り返すこと
によって所望のパターンの意匠の異なる転写層を形成す
るこ出ができる。
被転写体lは従来この種の転写に用いられる基材であれ
ばいずれでもよく、例えばプラスチックのフィルム、シ
ート、板状体や紙、木質板、ガラス板、鋼板等が挙げら
れ、プラスチックとしては例えばポリエステル、塩化ビ
ニル、ポリカーボネート、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ナイロン、ポリスチレン、エチレン−酢酸ビニル共
重合体が挙げられるが、ポリエステル、ポリ塩化ビニル
、ポリカーボネートが挙げられる。
感温性接着剤層2は、光又はit8放射線硬化型樹脂と
ゴム系樹脂や熱可塑性樹脂との混合物や、光又は電離放
射線硬化性の反応基を有する熱可塑性樹脂により構成す
ることができる。
上記光又は電離放射線硬化型樹脂は、可視光線、紫外線
や電子線等の電離放射線照射で硬化する樹脂であり従来
公知の樹脂が用いられ、具体的には、分子中にエチレン
性不飽和結合を有するプレポリマーまたはオリゴマー、
例えば、不飽和ポリエステル類、ポリエステルアクリレ
ート、エポキシアクリレート、ウレタンアクリレート、
ポリエーテルアクリレート、ポリオールアクリレート 
メラミンアクリレート等の各種アクリレート類、ポリエ
ステルメタクリレート、ポリエーテルメタクリレート、
ポリオールメタクリレート メラミンメタクリレート等
の各種メタクリレート類等の一種もしくは二種以上に、
必要に応じて分子中にエチレン性不飽和結合を有するモ
ノマー、例えば、スチレン、α−メチルスチレンなどの
スチレン糸上ツマー類、アクリル酸メチル、アクリル#
−2−エチルヘキシル、アクリル酸メトキシエチル、ア
クリル酸ブトキシエチル、アクリル酸ブチル、アクリル
酸メトキシブチル、アクリル酸フェニル等のアクリル酸
エステル類、メタクリル酸メチルメタクリル酸エチル、
メタクリル酸プロピル、メタクリル酸メトキシエチル、
メタクリル酸エトキシエチル、メタクリル酸フヱニル、
メタクリル酸ラウリル等のメタクリル酸エステル類、ア
クリルアミド、メタクリルアミド等の不飽和カルボン酸
アミド類、アクリル酸−2−(N、N−ジベンジルアミ
ノ)エチル、メタクリル酸−2−(N、N−ジメチルア
ミノ)エチル、アクリル酸−2(N、N−ジベンジルア
ミノ)エチル、メタクリル酸(N、N−ジメチルアミノ
)メチル、アクリル#−2−(N、N−ジエチルアミノ
)プロピル等の不飽和酸の置換アミノアルコールエステ
ル類;エチレングリコールジアクリレート、プロピレン
グリコールジアクリレート、ネオペンチルグリコールジ
アクリレート、1.6−ヘキサンジオールジアクリレー
ト、ジエチレングリコールジアクリレート、トリエチレ
ングリコールジアクリレート、ジプロピレングリコール
ジアクリレート、エチレングリコールジメタクリレート
、プロピレングリコールジメタクリレート、ジエチレン
グリコールジメタクリレート等の多官能性化合物、及び
/又は分子中に2個以上のチオール基を有するポリチオ
ール化合物、例えばトリメチロールプロバントリチオグ
リコレート、トリメチロールプロバントリチオプロピオ
ネート、ペンタエリスリトールテトラチオグリコレート
等を混合したものである。以上の化合物は任意に混合し
て塗布用の組成物とすることができるが、通常のコーテ
ィング適性を持たせるために、前記プレポリマーまたは
オリゴマーを5重量%以上、同じく前記モノマー及び/
又はポリチオールを95重量%以下とすることが好まし
い。
上記組成物には、上記の化合物が光又はtH放射線の照
射前に硬化するのを防止するために、ハイドロキノン、
ハイドロキノンモノメチルエーテル、ベンゾキノン等を
重合禁止剤として添加するとよい。
上記の組成物を紫外線で硬化可能とするには、この中に
光重合開始剤として、アセトフェノン類、ベンゾフェノ
ン類、ミヒラーベンゾイルベンゾエート、α−アミロキ
シエステル、テトラメチルチウラムモノサルファイド、
チオキサントン類や、光増感剤としてn−ブチルアミン
、トリエチルアミン、トリーn−ブチルホスフィン等を
混合して用いればよい。
感温性接着剤層2に用いられるゴム系樹脂又は熱可塑性
樹脂は、従来公知のポリイソプレンゴム、ポリイソブチ
ルゴム、スチレンブタジェンゴム、ブタジェンアクリロ
ニトリルゴム、(メタ)アクリル酸エステル系樹脂、ポ
リビニルエーテル系樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、塩化ビ
ニル−酢酸ビニル共重合体系樹脂、ポリスチレン樹脂、
ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリ塩素化オレフ
ィン系樹脂、ポリビニルブチラール系樹脂等が挙げられ
る。また上記以外にも、熱可塑性樹脂に反官能基を有す
る化合物を用いることもでき、これらの化合物として例
えば変性アクリル樹脂、マレイン酸変性塩化ビニル酢酸
ビニル樹脂等が挙げられる。
感温性接着剤層2の形成方法は、上記の感温性接着剤を
混合して、必要により溶剤や希釈剤で希釈して塗布に適
した粘度とした後、公知のコーティング法、例えばリバ
ースロールコーティング、ロールコーティング、グラビ
アコーティング、キスコーティング、ブレードコーティ
ング、スムーズコーティング等により被転写体表面にコ
ーティングして乾燥する。
感温性接着剤層2の厚みは通常1〜100μm程度に形
成され、1〜20μmが転写性、経済性が良好になり好
ましい。
接着剤層2の感温温度は、転写層と感温接着剤層との接
着性が発現して転写可能となる温度であり、電離放射線
の照射以前の感温温度は、通常樹脂のTgが40〜10
0℃でロール転写時の温度が130〜250℃である。
感温温度はTgが50〜80℃でロール転写時の温度が
150〜220℃の範囲が好ましく、Tgが高すぎて加
熱が不十分になり転写層の密着性が不良になる震れや、
Tgが低い場合にブロッキングが起こったり転写後の耐
熱性が低いために転写層の物性が低下したりする震れが
ない。
また電離放射線照射後の接着剤層2の感温接着温度は、
通常通常樹脂のTgが40〜100 ”Cでロール転写
時の温度が130〜250℃である。
感温温度はTgが50〜80℃でロール転写時の温度が
150〜220℃の範囲がTgが高すぎて加熱が不十分
になり転写層の密着性が不良になる威れや、Tgが低す
ぎてブロッキングが起こったり転写後の耐熱性が低く転
写層の物性が低下したりするまれがなく好ましい。
マスク3は、接着剤層に光又はiiH放射線を照射して
所望のパターンを被転写体に正確に付与するために用い
られ、通常の写真撮影による印刷製版用マスクやコンピ
ュータ制御で光源と一体となった電子マスク等が用いら
れる。
接着剤層に電離放射線を照射する場合のマスク3の材質
は、is放射線が透過しない材料で作成されており、所
望のパターン状にta放射線透過部分が形成されている
ものである。を離放射線非透過の材料としては鉄、ステ
ンレススチール、銅、黄銅、アルミニウム等の金属板が
好ましい。電離放射線透過部分は上記金属板を切り抜い
て形成するが、微細な文字や模様状とするためにはレー
ザー照射により切り抜くのが好ましい、またマスク3を
金属板で形成する代わりに金属箔を貼付したプラスチッ
ク板とし、金属箔にパターン状の空所を形成することに
よりパターン状に電離放射線が透過し得るようにするこ
ともできる。このような構造とすることにより、低エネ
ルギーのレーザー光でパターンを形成することができる
マスク3の厚さは金属板の場合12pm〜10■、好ま
しくは2.5〜5■とする。12μm未満であるとマス
クの腰か弱すぎて取扱いが不便であり、また10■を越
えるほど厚くしても意味がない。
また光を照射する場合のマスク3としては、光を透過し
ないものであれば、どのようなものでも利用でき、電離
放射線の場合に使用する上記の材料が利用できる。
光又は電離放射線5としては例えば白熱電球各種螢光環
、Ne、Na蒸気、Cd蒸気等を用いた放電管、GaP
:N系、GaAlAs系、GaAsP系等の発光ダイオ
ード等の光源から発する可視光線、ブラックライトラン
プ、超高圧水銀灯、高圧水銀灯、低圧水銀灯、カーボン
アーク、キセノンアーク、メタルハライドランプ、レー
ザー水素放電管等の光源から発する紫外線、GaP系、
C,aAIAs系、InGaAsP系等の発光ダイオー
ド等から発する赤外線、コックロフトワルトン型、パン
タグラフ型、共振変圧型、絶縁コア変圧器型、直線型、
ダイナミミトロン型、高周波型等の各種電子線加速機か
ら放出される50〜1000KeV、好ましくは100
〜300KeVのエネルギーを有する電子線等が使用で
きる。
上記光又は電離放射線の中でもコヒーレンス性の良好な
ものとしては、各種レーザー光がある。
代表的なレーザーのMHと発振波長を挙げると、波長固
定のレーザーとして、ルビーレーザーの0゜6943μ
m、He−Neレーザーの0.6328gm、InGa
AlAs系半導体レーザーの0.678μm等(以上赤
色光)、Arイオンレーザ−の0.5145pm、Nd
゛ : YAGレーザーの第2高調波の0.533μm
等(以上緑色光)、Arイオンレーザ−の0.488D
arn、He−Cdレーザーの0.4416μm等(以
上青色光)、He−Cdレーザーの0.3250 am
、 Ntレーザーの0.3371μm等(以上紫外線)
、Co、レーザーの10.6μm、Nd”  :YAC
レーザー、Nd”  :GGCレーザの1.06μm、
InGaAsP系半導体レーザーの1゜3μm等(以上
赤外線)がある。
或いは、波長が連続可変なレーザーとして、各種色素レ
ーザー、例えば、ローダミンBのエタノール溶液を用い
た0、6010〜0.6420 um。
ローダミン6Gのエタノール溶液を用いた0、5790
〜0.6020μm、7ジメチルアミノー4メチル−ク
マリンのエタノール溶液を用いた0、4440〜0.4
840amの波長可変範囲を持つ色素レーザーが有る。
転写箔8は従来公知の転写箔を用いることができる。
転写箔8を形成する剥離性基材6は従来公知のこの種転
写箔に用いられる剥離性基材が用いられ、例えばプラス
チックのフィルム、シート、板状体や紙、木質板、ガラ
ス板、銅板等が用いられ、プラスチックとしては例えば
ポリエステル、塩化ビニル、ポリカーボネート、ポリエ
チレン、ポリプロピレン、ナイロン、ポリスチレン、エ
チレン−酢酸ビニル共重合体が挙げられ、ポリエステル
、ポリ塩化ビニル、ポリカーボネート等がより好ましい
。剥離性基材の厚みは・・・〜・・・μm程度のものが
用いられる。
転写層7は被転写体lに所望の意匠を付与するためのも
ので、意匠性を付与させることができる種類の層であれ
ばいずれでもよく、例えば絵柄層、金属薄膜層及び着色
層等が挙げられる。また転写層は、これらの各種の層の
単一の模様でもよく、これらの複数の模様でもよい。
絵柄層は絵柄模様を施したものであり、絵柄層の形成方
法は、例えばグラビア、グラビアオフセット等の凹版印
刷、活版、フレキソ等の凸版印刷、平版オフセット等の
平版印刷、シルクスクリーン等の孔版印刷、ダイリソ印
刷、静電印刷、インキジェットプリント等が挙げられ、
また上記以外の方法として、別体の剥離性基材上に一旦
絵柄模様を形成して転写紙を作成し、得られた転写箔を
用いた転写印刷法によってもうける方法も挙げられる。
金属薄膜層はアルミニウム、銅、クロム等の金属、これ
らの合金であって、真空蒸着、スパッタリング、イオン
ブレーティング等の方法で形成することができる。
着色層は、例えばアクリルもしくはメタクリルモノマー
の単独重合体もしくはこれらモノマーを含む共重合体、
スチレン系樹脂及びスチレン系共重合体樹脂、セルロー
ス誘導体、ロジンエステル樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、
塩化ビニル樹脂、塩化ビニル酢酸ビニル共重合体、クマ
ロン樹脂、ビニルトルエン樹脂、ブチラール樹脂、ポリ
ウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、セラック、アラビア
ゴム、アルカロイド、マスチック等の1種もしくは2種
以上の樹脂に傾斜なとの着色剤を含有させたものである
。これらの着色層は、シルクスクリーン、グラビアコー
ト、グラビアリバースコート、グラビアオフセットコー
ト、スピンナーコート等の方法で形成することができる
転写層7の厚みは0,1〜30μmが通常用いられ、0
.1〜15μmが印刷適性、発色性がより良好になり好
ましい、更に転写層7は単一の全面ベタ層の意匠のもの
が転写を繰り返す場合に転写位置を合わせる必要がない
ために好ましい。
また本発明において用いる転写箔8は、特に図示しない
が転写箔8の転写層7と剥離性基材の剥離性を上げるた
めに、剥離性基材上に剥離層を設けることができる。
剥離層はアルキッド樹脂、ビニル系樹脂、フェノール系
樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、ポ
リエーテル樹脂、ブチラール樹脂、珪素樹脂、ニトロセ
ルロース等のセルロース誘導体の1種又は2種の混合物
等を用いて剥離性基材上に形成することが出来る。
本発明の転写方法を用いて、転写を行うにあたっては、
転写箔8の転写層7と被転写体1の感温性接着側層2と
接するように重ね合わせ、所定の温度で加圧密着させた
後、剥離性基材6を剥離することにより転写層7が被転
写体1に転写される。
本発明の転写方法は多色パターンの形成などに利用でき
、カラーフィルターの製造方法として好適である。
以下に本発明のカラーフィルターの製造方法を説明する
カラーフィルターを製造するには第2図に示すように、
基材となる被転写体1として光透過性基材を用い、この
上に前記したと同様の感温性接着剤層2を設ける。
次に赤色、青色、緑色の各フィルターパターンに応じた
孔を有するマスク3を用いて、第3図に示すように接着
剤層2上にそれぞれ感温温度が異なる赤色フィルター形
成部11、青色フィルター形成部12、緑色フィルター
形成部13、黒色フィルター形成部14が形成されるよ
うに、光又は電離放射線を照射する。
尚、第3図はカラーフィルターの一実施例の平面図の一
部分を示し、11は赤色フィルター形成部、12は緑色
フィルター形成部、13は青色フィルター形成部、14
は隠蔽性の黒フィルター形成部、aは30μm、bは2
70.gm、(は]301Imである。カラーフィルタ
ーパターンは一般的に光透過性の赤、緑、青と隠蔽性の
黒の4種類のパターンから形成されている。
光又は電離放射線の照射は具体的にはコンピュータ制御
して走査速度を変化させながらレーザー光線を照射して
、例えばレーザー光線の照射量が赤色フィルター形成部
、青色フィルター形成部、緑色フィルター形成部の順に
多くなるように走査すると、感温温度を黒フィルター形
成部14、赤フィルター形成部11、青フィルター形成
部12、緑フィルター形成部13の順に高くなるように
設定することができる。
次いで光透過性の赤、青及び緑と隠蔽性の黒の各色の全
面単色の転写層を設けた4種類の転写箔(又は4色の転
写層を存する転写箔)を用いて、まず光透過性基材上に
第1段目のパターン(黒色)の転写を行う。この時の転
写温度は一番低い感温温度(黒色フィルター形成部分)
と2番目に低い感温温度(赤色フィルター形成部分)の
間の温度として上記の第1段めのパターンに対応する転
写箔の転写層を最も感温温度の低い黒色フィルター形成
部14上に転写する。
次いで2番目と3番目の感温温度の間の温度で転写して
第2のパターン(赤色)を形成し、以下同様にして第3
、第4のパターンを形成することによりカラーフィルタ
ーを製造することができる。
黒、赤、青、緑の各パターンの感温温度は、段階的に転
写を行うことができればよく、各パターンの感温温度は
任意にいずれにも設定でき、感温温度の高低順序もいず
れでもよく、特に上記の順序に限定されない。
透過性基材lは、光透過性のある通常のカラーフィルタ
ーの基材として用いられているものが使用でき、例えば
ガラス、プラスチック板亭平;叫;;讐等が上げられる
。これらの基材として表面をブライマー処理したガラス
板が好ましい。
ブライマー処理は、ガラス表面と転写層の密着性を向上
させるために行うもので、1〜100μm程度の樹脂層
をガラス表面に形成することで処理できる。ブライマー
処理用樹脂としては、ポリイソシアネートとポリオール
から得られる2成分型ポリウレタン樹脂塗料等が用いら
れ、またガラスの表面はシランカップリング剤等で処理
した後に樹脂層を形成するとさらに転写層の接着性が向
上してより好ましい。
光又は電離放射線は、上記第1図で説明したものと全く
同じものを用いることができる。
本発明カラーフィルターの製造方法に用いる転写箔の転
写層は赤、青、緑の各色フィルターについては光透過性
のものであればよく、黒色フィルターは隠蔽性で光を遮
蔽するものであれば黒板外の色でもよい。
これらの転写層は、光透過性がある赤、青、及び緑と隠
蔽性の黒のインキを用いて転写箔の基材上に印刷するこ
とで形成でき、従来公知のインキを用いることができる
本発明は隠蔽性の黒のパターンを予め転写以前に光透過
性の基材上に形成することもできる。転写以外の黒のパ
ターン形成方法として例えばダイレクト印刷等が挙げら
れる。
以下、具体的実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明す
る。
実施例1 厚さ3■の透明なガラス板の表面をシランカップリング
剤で表面処理を行い、シランカップリング剤とポリイソ
シアネート(昭和インク製:MDI系)からなるブライ
マーをフローコートで20μmの厚みにガラス表面に塗
布して硬化させブライマー層を形成した。ブライマー層
を硬化乾燥後に光硬化性樹脂としてトリメチロールプロ
パントリアクリレートに光重合開始剤としてベンジルジ
メチルケクール(チバガイギー■製ニイルガキュアー6
51)を混合したものとアクリル系の接着剤(昭和イン
ク製: MS−32)を混合したものをフローコートに
て10amの厚みで塗布して乾燥した。
上記の光硬化性樹脂層を形成した基材上にYAGレーザ
−(波長1.06μm)の第3高調波(波長355 n
m)をコンピューターにより制御された2枚のミラーと
遮蔽用シャッターを用いて第3図に示すフィルターパタ
ーンの形状に走査した。
尚aは30.c+m、bは270μm、cは130μm
であり、レーザー光の照射量は赤、緑、青の各色フイル
タ−パターン毎に走査速度を変えて3段階とし、レーザ
ー光の照射量により接着剤層の中の光硬化性樹脂の硬化
程度は3段階に変化し、接着剤層はガラス転移点が初期
の50°Cから光照射により70°C190℃、105
°Cの3種類に変化して合計4種類の感温温度を有する
パターンが形成された。
他方、転写箔を形成した。50μmのポリエチレンテレ
フレートフィルム(東し■製ニルミラーTタイプ)表面
にハクリ樹脂(昭和インク■製:ハクリニス467)を
乾燥時の厚さが1μmにスクリーン印刷で塗布し、更に
アクリルインキを用いて(昭和インク■製: TACS
)ペタインキの転写層を形成し、ペタインキ層が青、緑
、赤及び黒の4種類の転写箔を形成した。
次いでロール転写機の温度を150℃とし、感温性接着
剤層上に上記の4種の感温性の異なる部分を形成したガ
ラス基材の接着剤層上に黒のペタインキ層を有する転写
箔を載せ転写を行った0次いでロール転写機の温度を1
70℃にあげて、赤色のペタインキ層を有する転写箔を
載せて転写を行った。以下転写温度を190°C,20
5°Cとして、青、緑の各パターンについても転写を行
いカラーフィルターを得た。
得られたカラーフィルターは、各色のフィルター位置精
度、発色等良好であった。
〔発明の効果〕
被転写体表面に、光又はtH放射線の照射程度の違いに
よって接着温度が変化する感温性接着剤層を設け、該接
着剤層に光又はtH放射線を程度を異ならせた所望のパ
ターンに照射して、感温性接着剤層に感温温度の異なる
部分をパターン状に形成し、次いで転写層を有する転写
箔を用い、前記感温性接着剤層にパターン状に形成した
感温温度の異なる部分に対応した異なる温度で転写を行
い、被転写体表面に感温温度の違いに応じた異なる転写
層を形成する転写方法を採用しているため、従来の転写
層に所望のパターンを予め印刷した転写箔を用いて意匠
を被転写体に印刷する方法と比較して、転写時に転写箔
と被転写体の正確な位置ぎめをする必要がなく、非常に
精密な転写パターンでも容易に被転写体に付与すること
ができる。
従って、被転写体に多数の色から成る意匠などを再現性
良く付与することが可能となった。
また感温性接着剤として熱可塑性樹脂と電離放射線硬化
性樹脂及び/又は光硬化性樹脂との混合物を用いること
によって、接着剤層のTgの調節がよういにできる。
感温性接着剤層にコンピュータ制御された走査によって
レーザー光線を照射して感温温度の異なる部分をパター
ン状に形成することにより、感温性接着剤層への光の照
射が1回の操作で可能なために製造が容易になる。また
パターンの照射を正確にできるためにより正確な転写を
行うことができる。
光透過性の基材上に光又は電離放射線の照射の違いによ
って接着温度が変化する感温性接着剤層を設け、該接着
剤層にカラーフィルターの各フィルターのパターンに応
じたパターンに光又はtg放射線をカラーの違いに応じ
て異なる強度で照射し、感温性接着剤層の感温温度の異
なる部分をパターン状に形成し、ついで光透過性のカラ
ー転写層を設けた前記感温性接着剤層にパターン状に形
成した感温温度の異なる部分に対応した異なる温度で転
写を行い、感温温度の違いに応じた異なるカラーのフィ
ルターパターンを形成することでカラーフィルターを製
造する方法を採用したために、従来の転写法や印刷法及
び染色法によるカラーフィルターを容易に生産性よく製
造することができる。
隠蔽性の黒のフィルターを転写以外の方法で予め基材上
にパターン状に形成することにより、よりカラーフィル
ターの製造が容易になる。
更に転写後に光又は電離放射線を照射して、感温性接着
剤を完全に硬化させることにより、接着剤層の経時変化
を防ぐことができ、より転写層と基材との密着性が上が
り、カラーフィルターの耐久性が向上する。
基材シートとしてブライマー処理したガラス板を用いる
ことによって、接着耐久性が向上してカラーフィルター
の耐久性がより向上する。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の一実施例を示し、第1図は本発明転写方
法の工程を示す説明図、第2図は本発明カラーフィルタ
ーの製造方法の工程の一例を示す説明図、第3図はカラ
ーフィルターパターンの一例を示す平面図の一部分を示
す。 1・・・被転写体 2・・・感温性接着剤層 3・・・マスク 4・・・光又は電離放射線源 5・・・光又は電離放射線 6・・・転写層 7・・・転写箔 9・・・透明性基材

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)被転写体表面に、光又は電離放射線の照射程度の
    違いによって接着温度が変化する感温性接着剤層を設け
    、該接着剤層に光又は電離放射線を程度を異ならせた所
    望のパターンに照射して、感温性接着剤層に感温温度の
    異なる部分をパターン状に形成し、次いで転写層を有す
    る転写箔を用い、前記感温性接着剤層にパターン状に形
    成した感温温度の異なる部分に対応した異なる温度で転
    写を行い、被転写体表面に感温温度の違いに応じた異な
    る転写層を形成することを特徴とする転写方法。
  2. (2)感温性接着剤層が熱可塑性樹脂と電離放射線硬化
    性樹脂及び/又は光硬化性樹脂との混合物である請求項
    1記載の転写方法。
  3. (3)感温性接着剤層が光又は電離放射線硬化性の反応
    性基を有する熱可塑性樹脂である請求項1記載の転写方
    法。
  4. (4)感温性接着剤層にコンピュータ制御された走査に
    よってレーザー光線を照射して感温温度の異なる部分を
    パターン状に形成する請求項1記載の転写方法。
  5. (5)光透過性の基材上に光又は電離放射線の照射の違
    いによって接着温度が変化する感温性接着剤層を設け、
    該接着剤層にカラーフィルターの各フィルターのパター
    ンに応じたパターンに光又は電離放射線をカラーの違い
    に応じて異なる強度で照射し、感温性接着剤層に感温温
    度の異なる部分をパターン状に形成し、ついで光透過性
    のカラー転写層を設けた転写箔を用いて前記感温性接着
    剤層にパターン状に形成した感温温度の異なる部分に対
    応した異なる温度で転写を行い、感温温度の違いに応じ
    た異なるカラーのフィルターパターンを形成することを
    特徴とするカラーフィルターの製造方法。
  6. (6)フィルターパターンが光透過性の青、緑、赤及び
    隠蔽性の黒の4色のカラーからなる請求項5記載のカラ
    ーフィルターの製造方法。
  7. (7)隠蔽性の黒のフィルターを転写以外の方法で予め
    基材上にパターン状に形成する請求項6記載のカラーフ
    ィルターの製造方法。
  8. (8)転写後に光又は電離放射線を照射して、感温性接
    着剤を完全に硬化させる請求項6記載のカラーフィルタ
    ーの製造方法。
  9. (9)光透過性の基材としてプライマー処理したガラス
    板を用いる請求項6記載のカラーフィルターの製造方法
JP2128605A 1990-05-18 1990-05-18 転写方法及びその方法を用いたカラーフィルターの製造方法 Pending JPH0422673A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7336265B2 (en) 2004-06-17 2008-02-26 Kyocera Mita Corporation Display control device for touch panel-type setting-operation unit, electronic apparatus and image forming apparatus

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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