JPH04226527A - 生吸収性セグメント化コポリマー - Google Patents

生吸収性セグメント化コポリマー

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JPH04226527A
JPH04226527A JP91185777A JP18577791A JPH04226527A JP H04226527 A JPH04226527 A JP H04226527A JP 91185777 A JP91185777 A JP 91185777A JP 18577791 A JP18577791 A JP 18577791A JP H04226527 A JPH04226527 A JP H04226527A
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ルイス・ロサテイ
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、特定のそしてよく範囲が限定さ
れている分子構成を有する生吸収性(bioabsor
bable)コポリマーの製造方法、この方法で製造さ
れたコポリマー、並びにこのコポリマーから製造される
医学もしくは外科用考案物に関する。
【0002】本発明の説明に用いる言葉「分子構成」は
、統計学上の(またランダムと呼ばれる)ブロックもし
くはセグメント化物(またマルチブロックまたはランダ
ムブロックと呼ばれる)の範疇に入るコポリマーを表す
。ブロックコポリマーは、しばしばABブロック構造と
して表されるジブロック、或はしばしばAABブロック
構造として表されるトリブロックであり得る。本分野で
公知の他のブロック構造は「スター・ブロック」コポリ
マーおよび「グラフト・ブロック」コポリマーである。 セグメント化されたコポリマーは、時には(AB)nブ
ロック構造として表される。これらの構成の全ては、重
合体科学の技術者によく知られている。医学用考案物の
製造におけるセグメント化コポリマーの使用は従来技術
で公知である。これらの材料に関する興味は、弾性挙動
、高引張り強度、低応力緩和(クリープ)および長期の
曲げ疲れ破壊に対する抵抗力を含む、それらの優れた物
性から生じるものである。これらのコポリマー類の優れ
た物性は、このコポリマー鎖中に含まれるところの、し
ばしば生じる非結晶性の「ソフト」セグメントおよびし
ばしば生じる結晶性の「ハード」セグメントの相分離(
変域形成)に帰する可能性がある。このソフトセグメン
トはこのコポリマーの弾性挙動に貢献しており、一方、
ハードセグメントは該コポリマーと非共有結合的に架橋
しており、そしてこれは機械的強度および粘り強さを追
加する。
【0003】非吸収性ポリマー類の分野における従来技
術では、本分野の技術者に対して、材料の物性を決める
分子構成の重要性を教示している。医学用途で使用され
てきている、セグメント化分子構成を有する非吸収性コ
ポリマー材料の例は、HYTRELTMポリエステル(
Dupont Co., DE USA)およびBIO
MERTMポリウレタン(Ethicon、Inc.,
 NJ USA)である。ブロックコポリマーの製造に
おける環状エステルモノマー類の使用は本分野で公知で
ある。 研究者達は、吸収性を示し得る種々のブロックコポリエ
ステルを得る目的で、しばしば溶液中での低温重合方法
を用い、そしてエステル交換反応を避けるための外来触
媒を用いてきた。いわゆる「リビング重合」方法は、有
機溶媒が必要なため、医学用品製造のためには望ましく
なく、そして商業的規模の用途には不利である。また、
これらの方法は、単一重合内での幅広い範囲のセグメン
ト長を有するコポリマーの製造に対して適合させるのは
容易でない。
【0004】従来技術では、逐次的過程によるブロック
コポリマーの製造を教示しているが、平均セグメント長
およびセグメント長の分配の両方に対して制御されてい
るところの、環状エステル類からのセグメント化コポリ
マーの製造に関する概念は、従来技術においてはまだ提
示されていなかった。本発明の目的は、セグメント長お
よびセグメント長の分配に対して良好な制御を有すると
ころの、予測可能な分子構成を有するブロックおよびセ
グメント化コポリマーを製造することにある。このよう
な共重合方法によって、予期されていなかった構成を有
するコポリマーが生じる。例えば、エステル交換は、全
てのエステル類に対して生じることが知られているため
、よく範囲が限定されたブロックコポリマー、即ち通常
用いられている溶融共重合条件下で、複雑なエステル交
換反応なしにA−Bもしくは(A−B)n型のブロック
コポリマーが得られることは予期されることではない。 しかしながら、我々は、ε−カプロラクトンまたはトリ
メチレンカーボネートの如きモノマーを含有するエステ
ルを第一段階の重合で用いたとき、リシャフリング(r
eshuffling)もしくはスクラングリング(s
crambling)反応の複雑さなしに、よく範囲が
限定されたブロックコポリマーが得られることを見い出
した。本出願において、言葉「イプシロン−カプロラク
トン」は、epsilaに対するギリシャ文字とアラビ
ア文字の「e」を用いるか、或は「ε−カプロラクトン
」を用いた組み合わせで記述されていると理解すべきで
ある。即ち、本出願において、言葉「イプシロン−カプ
ロラクトン」、「ε−カプロラクトン」および「e−カ
プロラクトン」は同意語である。
【0005】予期されない結果の2番目の例は、第一段
階の共重合における該ε−カプロラクトンもしくはトリ
メチレンカーボネートへの少量の第二モノマー(例えば
、グリコリッドまたはラクチド)の添加に続く、主に該
第二コモノマーから成る第二段階の添加によって、セグ
メント化された、もしくは(A−B)nの、制御可能な
そしてよく範囲が限定されたセグメント長を有する構成
を有するコポリマーを生じさせることである。このよう
なコポリマーは、同様の組成を有する相当するランダム
もしくはブロックコポリマーと比較して、著しく異なっ
た物性を示す。更にまた、モノマーからポリマーへの完
全な変換が生じる時間を過ぎて、該第二段階の添加の後
に続く重合時間を変化させることによって、セグメント
長の分配を制御できる。これは、全体の変換率またはコ
ポリマーの組成を変化させることなく生じる。セグメン
ト長の分配が、得られるコポリマーの物理的および機械
的特性に対して顕著な効果を有することも見いだされた
。与えられた組成に関して、重合時間と共にセグメント
長分配を狭くするにつれて、融点の如き特性および結晶
度が低下し、それに従ってそれらと関連している物理的
および機械的特性が変化する。
【0006】更にその上、「ハード・セグメント」を生
じさせることが知られているモノマーの濃度を上昇させ
ると、より低い融点および結晶度を有しそしてより高い
柔軟性を有するコポリマーを生じさせることも予期され
ないことである。しかしながら、本発明のセグメント化
コポリマーにおいては、上記効果が観察されることを我
々は見い出した。
【0007】これらの材料は、機械的特性、例えば強度
、剛性および粘り強さに対する制御が必要とされるとこ
ろの、吸収性を示す医学もしくは外科用考案物として使
用され得る。医学もしくは外科用考案物としての特別な
用途には、これに限定されるものではないが、外科用縫
合糸および制御された放出考案物が含まれる。本発明の
コポリマーのもう1つの用途は、外科用の網または管状
の製品、例えば血管移植片としてである。
【0008】
【大要】本発明は、新規で有益なマルチブロックもしく
はブロックポリマー、並びに特定のセグメント長および
セグメント長の分配を有する予測可能な分子構成を有す
る生吸収性コポリマーの製造方法に関する。この方法は
、ブロックコポリマー(ABまたはABA型の)、或は
(AB)n型のセグメント化(マルチブロックもしくは
ランダムブロックとしても知られている)コポリマー製
造のために用いられ得る。
【0009】この方法は、エステル交換に対して大きく
異なる感受性を有するコポリマー中の結合を生じさせる
2種(或はそれ以上)の環状エステルモノマーを用いる
2つ(或はそれ以上)の段階から成る開環共重合である
。この方法は、1対のモノマー、例えばゆっくりと反応
する(エステル交換する)カプロエート結合を生じさせ
るε−カプロラクトンと、通常の錫を基とする触媒を用
いたとき速く反応するグリコラート結合を生じるところ
のグリコリドとの重合を記述することによって説明され
得る。
【0010】この共重合の第一段階(段階I)には、よ
りゆっくりとエステル交換する(例えばカプロエート)
結合を高含有量で有しそして速く反応する(例えばグリ
コラート)結合を低含有量で有する統計学上のコポリマ
ーが含まれる。このプレポリマーは、散在している短い
グリコラートセグメントを有する連続的カプロエート結
合の流れから成るセグメントの枠を形成する。これらの
セグメントの長さおよび分配は、モノマーの原料組成、
このモノマー類の反応性比および、この反応段階で生じ
るエステル交換の度合に依存している。従って、この枠
は、エステル交換に関して異なる反応性を示すセグメン
トからなっている。
【0011】この共重合の第二段階(段階II)には、
該高速反応(例えば、グリコリッド)モノマーを添加し
た後、特定期間反応を継続することが含まれる。このプ
レポリマー中の2つのセグメントのエステル交換反応性
の相違によって、最終コポリマー中にカプロエートセグ
メントが維持される。この第二段階では、最初に、該段
階Iのプレポリマーの末端近くで、長いグリコラートセ
グメントが生じる。エステル交換を通して、この最初の
長い段階IIグリコラートセグメントからのグリコラー
ト結合は、次第に、段階Iのプレポリマー中のより短い
グリコラートセグメントに移行する。この結果、グリコ
ラートセグメント長のより狭い分配が生じる。この得ら
れるコポリマーは、グリコラートセグメント長の分配を
有する。この得られるコポリマーは、段階Iのプレポリ
マー枠、最終組成、およびエステル交換速度の差によっ
て決定されるところの、セグメント化された(または、
マルチブロックの)構成を有する。このセグメント長の
分配は、該第二段階の添加後の時間の関数として変化す
る。この分配は、材料の特性に対して著しく影響を与え
る。このような方法で、該第二段階およびいずれかの引
き続く段階の反応時間を変化させることによって、幅広
い範囲の材料特性が容易に達成され得る。
【0012】このメカニズムは、必ずしも該カプロラク
トン−グリコリッドの対に限定されるものではない。グ
リコリッドと共重合したときトリメチレンカーボネート
はカプロラクトンと同様の挙動を示し、そしてトリメチ
レンカーボネートと共重合したとき1−ラクチドはグリ
コリッドと同様の挙動を示すことが示された。エステル
交換速度に関する観察された差は、触媒との結合の相互
作用によるものであろう。低速エステル交換を有する結
合と、高速エステル交換を有する結合とのいかなる組み
合わせも、これらの結合のコポリマー中に特定の構成を
生じさせるために用いられ得ると考えるのが妥当である
【0013】用いる触媒の種類および触媒の量は、本発
明の主題の環状エステルの相対重合速度およびエステル
交換速度の両方に影響を与える。触媒の種類と量の両方
を適当に選択することによって、特定の構成を有するコ
ポリマーが、制御可能な様式でそして妥当な時間内に製
造される。カプリル酸第一錫または塩化第一錫二水化物
の如き触媒が好適である。しかしながら、従来技術で公
知の他の触媒、例えば金属塩または金属酸化物の配位触
媒は本発明の範囲内である。
【0014】この方法の利用を可能にする構成の種類は
、広いかまたは狭いセグメント長分配を有するABジブ
ロック、ABAトリブロック、またはセグメント化コポ
リマーであり得る。ジブロック類およびトリブロック類
は、該段階Iの反応中で単官能もしくは二官能開始剤(
アルコール類)を用い、そして低いエステル交換速度の
結合のみを用いて段階Iのホモポリマーを生じさせるこ
とによって製造される。段階IIの結合は、段階IIの
セグメント内でのみエステル交換可能であり、該ジブロ
ックもしくはトリブロック構成が維持される。
【0015】セグメント化された生吸収性分子構成を含
むコポリマーが発明された。このコポリマーは、少なく
とも2つの異なるエステル結合を有する。該セグメント
化された分子構成は、複数の高速エステル交換結合を含
む。この高速エステル交換結合は、1.3以上のセグメ
ント長分配を有する。このセグメント化分子構成はまた
、複数の低速エステル交換結合を含む。以下の条件が本
発明の材料の制限範囲である:本質的にグリコラート結
合から成る高速エステル交換結合、そしてトリメチレン
カーボネートおよびカプロエート結合から成る群から選
択される低速エステル交換結合に関して、該高速エステ
ル交換結合のセグメント長分配は2.0以下であり、そ
して該低速エステル交換結合の数平均セグメント長はセ
グメント当たり2.5個以上の結合である。このコポリ
マー中に使用され得る種々の結合に関する学術用語は、
以下の標題「発明の説明」下で、より詳しく説明する。 このセグメント長分配および数平均セグメント長の計算
に関しては、以下の実施例4で詳しく説明する。重合中
に用いる開始剤の量によって、コポリマーのインヘレン
ト粘度および分子量を操作できることは、従来技術でよ
く知られている。本出願中に記述するコポリマーに関し
て、約0.1dL/g以上のインヘレント粘度(溶媒、
例えばヘキサフルオロアセトン一半水化物中、0.5g
/dLの濃度)が好適である。産業的に受容される引張
り(または他の)強度が要求される製造品、例えば外科
用縫合糸に関しては、約1.0dL/g(溶媒中0.5
g/dL)またはそれ以上のインヘレント粘度が好適で
ある。強度が要求されていない製造品、例えば制御され
た放出考案物に関して、このコポリマーは、約1.0d
L/g(溶媒中0.5g/dL)よりも低いインヘレン
ト粘度を有することができる。高速もしくは低速エステ
ル交換結合を含んでいるか否かを測定するための、本出
願中に例示されていないか或は請求されていないモノマ
ー類に関しては、以下に示す実施例5のトリメチレンカ
ーボネートモノマーの代わりに、選択したモノマー類を
用いることができる。実施例5の試験を行った後、この
ブロックの長さが30かそれ以上の場合、この最終グリ
コラートの重量%は68であり、そしてインヘレント粘
度は約1.0dL/gであり、従ってこのモノマーは低
速エステル交換結合を含む。本質的に、約1.0dL/
g未満のインヘレント粘度は、この生じたポリマーが試
験条件下で不安定であることを意味している。
【0016】このコポリマーの1つの具体例において、
該高速エステル交換結合は、ラクテート結合から成る。 このコポリマーのもう1つの具体例において、該高速エ
ステル交換結合はグリコラート結合から成る。このポリ
マーの更にもう1つの具体例において、該高速エステル
交換結合はラクテートおよびグリコラート結合から成る
。このコポリマーの更にもう1つの具体例において、該
低速エステル交換結合は、トリメチレンカーボネート、
カプロエートおよびジオキサノン結合から成る群から選
択される。このコポリマーの特定の具体例において、該
低速エステル交換結合はトリメチレンカーボネート結合
から成る。このコポリマーのもう1つの特定の具体例に
おいて、該低速エステル交換結合はカプロエート結合か
ら成る。このコポリマーの更にもう1つの具体例は、該
ラクテート結合が示差走査熱量測定法を基準にして約4
0%未満の結晶度および約170℃未満の融点を有する
ものである。このコポリマーの更にもう1つの具体例は
、該グリコラート結合が示差走査熱量測定法を基準にし
て約30%未満の結晶度および約215℃未満の融点を
有するものである。更に特定の具体例において、このポ
リマーは、複数のラクテート結合を有するところの、生
吸収性を示すセグメント化分子構成を含む。このラクテ
ート結合のセグメント長分配は1.3以上であり、結晶
度は、示差走査熱量測定法を基準にして約40%未満で
あり、そしてこのポリマーの融点は約170℃未満であ
る。このセグメント化分子構成はまた、複数のトリメチ
レンカーボネート結合を有する。本出願を通して用いら
れているように、言葉「複数(plurality)」
は通常の英語の定義を有し、これは本質的に1以上に関
するか、或は1以上有していることである。
【0017】製造品もまた発明された。この製品は該コ
ポリマーを含む。このコポリマーは、生吸収性を示すと
ころの、合成の、セグメント化された分子構成を有する
。このセグメント化分子構成は、ラクテートおよびグリ
コラート結合、並びにそれらの混合物から成る群から選
択される複数の高速エステル交換結合を含む。この高速
エステル交換結合は、1.3以上のセグメント長分配を
有する。このセグメント化分子構成はまた、トリメチレ
ンカーボネート、カプロエートおよびジオキサノン結合
から成る群から選択される複数の低速エステル交換結合
を含む。下記の条件が本発明の材料の制限範囲である:
主にグリコラート結合から成る高速エステル交換結合そ
してトリメチレンカーボネートおよびカプロエート結合
から成る群から選択される低速エステル結合に関して、
該高速エステル交換結合のセグメント長分配は2.0以
下であり、そして該低速エステル交換結合の数平均セグ
メント長はセグメント当たり2.5個以上の結合である
【0018】この製品の1つの具体例において、該高速
エステル交換結合は、ラクテート結合から成る。この製
品のもう1つの具体例において、該高速エステル交換結
合はグリコラート結合から成る。この製品の更にもう1
つの具体例において、該高速エステル交換結合はラクテ
ートおよびグリコラート結合から成る。この製品の更に
もう1つの具体例において、該低速エステル交換結合は
、トリメチレンカーボネートおよびカプロエート結合か
ら成る群から選択される。
【0019】1つの具体例において、該製造品は成型樹
脂から成る。この成型樹脂は該コポリマーから成る。も
う1つの具体例において、この製品は1つ以上の押出し
ペレットから成る。代替具体例において、この製品は押
出し樹脂から成る。この押出しペレットもしくは樹脂は
該コポリマーから成る。更にもう1つの具体例において
、この製品はフィルムから成る。このフィルムは該コポ
リマーから成る。
【0020】本出願中に記述するコポリマーを含む成型
樹脂は、種々の産業加工法、例えばブロー、トランスフ
ァーまたはインジェクション成型に使用できる。本出願
中に記述する成型樹脂から製造できる製品の例には、こ
れに限定されるものではないが、使い捨て食器および器
具、例えば各々、皿およびフォーク;使い捨て包装、例
えばファーストフードレストラン用のもの;および使い
捨て容器、例えばボトルまたはシリンジが含まれる。
【0021】本出願中に記述されるコポリマーを含む押
出しペレットまたは樹脂は、種々の産業加工方法、例え
ば乾燥紡糸、およびゲル紡糸を含む湿潤紡糸に使用でき
る。本出願中に記述される押出しペレットまたは樹脂か
ら製造できる製品の例として、これに限定されるもので
はないが、繊維、フィルム、および孔を有する中空管を
含む管が含まれる。このフィルムは種々の包装材料用途
で有益である。
【0022】他の1つの具体例において、製造品は無菌
外科用エレメントから成る。この無菌外科用エレメント
は該コポリマーから成る。医学用(これには言葉「外科
用」が含まれる)用途の一般的開示に関しては、ここで
は参照に入れられる1979年1月23日発行の米国特
許4,135,622のコラム4および5を参照。本出
願において、本出願の記述が明らかにこれらの言葉の1
つのみに限定していない限り、これらの言葉「外科用」
および「医学用」は本質的に同意語であると理解すべき
である。
【0023】この製品の特定の具体例において、該無菌
外科用エレメントは少なくとも1つのフィラメントから
成る。このフィラメントは約100,000〜700,
000のヤング率を有する。もう1つの特定具体例にお
いて、この製品は単繊維から成る。より特定の具体例に
おいて、この製品は縫合糸または結さつ糸から成る。最
も特定の具体例において、この製品は、約0.02〜0
.70mmの直径;約500,000psi未満のヤン
グ率;約50,000〜150,000psiの引張り
強度;および約50%未満の破断伸びを有する縫合糸ま
たは結さつ糸から成る。
【0024】更にもう1つの具体例において、この製品
は制御された放出考案物から成る。この制御された放出
考案物は該コポリマーから成る。この制御された放出考
案物から製造され得る製品の例として、これに限定され
るものではないが、消費製品、例えば個人衛生のための
ものが含まれる。個人衛生用製品の例として、制汗性調
剤、または調香製品が含まれる。特定の具体例において
、この制御された放出考案物は複数の小球から成る。 本発明の小球は、薬学的および薬理学的に受容される液
体中に分散でき、非経口投与のための徐放組成物を生じ
させる。
【0025】もう1つの特定な具体例において、この製
品は、薬学的または農耕学的活性材料との組み合わせに
おける制御された放出考案物から成る。言葉「薬学的活
性材料」は総称的であり、そして有機的に合成された薬
剤および薬、および遺伝工学材料の両方を含むと理解す
べきである。有機的に合成された薬剤および薬の例には
、これに限定されるものではないが、ステロイド、抗癌
剤、心臓血管用薬剤、および抗生物質が含まれる。農耕
学的に活性な材料には、これに限定されるものではない
が、寄生生物を制御するために有益な物質の組成物、お
よびそれらの調剤、例えばパラサイティック・モキシデ
クチン(parasitic moxidectin)
、および有害生物防除剤としての組成物が含まれる。寄
生生物を制御するため、該活性材料、例えばパラサイテ
ィック・モキシデクチンとの組み合わせにおける制御さ
れた放出考案物は、反すう動物のための一服用量治療方
法を提供し、これによって上記治療された動物が、線虫
、内部寄生虫、外部寄生虫およびダニによる外部寄生に
対して長期間保護され、そして反すう動物用牧草地が、
上記動物にはびこるこれらの寄生動物の感染段階による
汚染に対して保護される。該活性材料との組み合わせに
おける制御された放出考案物はまた、線虫、外部および
内部寄生虫およびダニによる外部寄生に対して反すう動
物を長期間保護するための方法を提供し、そして牧草地
の汚染を防止し、長期間治療した動物の第一胃中に連続
して、治療学的もしくは予防に有効な量の活性材料、例
えばLL−F28249α、23−(O−メチルオキシ
ム)LL−F28249αまたはそれらの誘導体などを
放出するところの、上述したような巨丸剤を上記反すう
動物に経口投与することによって、上記寄生生物の感染
段階を防止する。有害生物防除剤組成物およびそれらの
製造方法もまた、本発明の範囲内である。本出願中に記
述した該コポリマーとの組み合わせにおいて、該組成物
の各々は、単独もしくは調剤中に有害生物防除剤を含有
している。これらの組成物は、長く続く残存活性(有効
性)によって特徴づけられる農耕的に有益な製品を提供
する。
【0026】更にもう1つの特定具体例において、この
製品は、ポリペプチドまたは蛋白質との組み合わせにお
ける制御された放出考案物から成る。
【0027】本発明の組成物に関する投与に適切な、生
物学的に活性な蛋白質、ペプチド類およびポリペプチド
類には、成長ホルモン類、ソマトメジン類、成長ファク
ター類、および他の生物学的に活性なフラグメント、並
びにそれらの誘導体が含まれる。好適な蛋白質には、ウ
シ、ヒツジ、ウマ、ブタ、鳥類およびヒトの成長ホルモ
ン類が含まれ、そして天然、合成、組換えまたは生合成
起源を有するものを含むことを意味している。成長ファ
クター類の例には、血小板誘導物(アルファおよびベー
タ)、線維芽細胞、形質転換、およびインシュリン様成
長ファクターが含まれる。本発明の範囲内の他の蛋白質
は、シトキン類(cytokines)、例えばインタ
ーフェロン、インターロイキン、種々のコロニー刺激因
子、および腫瘍壊死因子である。本発明の特定な具体例
は、複数の小球から成る制御された放出考案物中への、
生物学的に活性を示す蛋白ペプチドまたはポリペプチド
の組込みである。
【0028】更にもう1つの具体例において、この製品
は、外科用人工器官考案物、例えば骨折固定考案物など
を含む。この骨折固定考案物は、骨板、骨ピン、骨ロッ
ドおよび骨スクリューから成る群から選択され得る。
【0029】生吸収性セグメント化分子構成を有するコ
ポリマーの製造方法もまた発明した。この方法は、少な
くとも2つの段階で少なくとも2種の異なる環状エステ
ルモノマー類の逐次的添加を用いることを含む。この第
一環状エステルモノマーはカーボネート類およびラクト
ン類、並びにそれらの混合物から成る群から選択される
。この第二環状エステルモノマーは、ラクチド類および
それらの混合物から成る群から選択される。この逐次的
添加は、 I.  第一段階で、触媒の存在下約160〜220℃
の温度で少なくとも第一環状エステルモノマーの1番目
の重合を行って、第一ポリマー溶融物を生じさせ;II
.  該第一ポリマー溶融物に少なくとも該第二環状エ
ステルモノマーを添加し;そして III.  第二段階で、該第一ポリマー溶融物と少な
くとも該第二環状エステルモノマーとの2番目の共重合
を行って、第二コポリマー溶融物を生じさせることを含
む。
【0030】この方法はまた、約5時間以内約180℃
以上の温度で、該第二コポリマー溶融物をエステル交換
することを含む。
【0031】この方法の1つの具体例において、該サブ
段階Iの使用は、該第一段階で、約80モル%の上記第
一環状エステルモノマーの1番目の重合を行うことから
成る。いくらかでもあれば、残りのモル%は第二環状エ
ステルモノマーから成る。この方法のもう1つの具体例
において、該サブ段階Iの使用は、該第一段階で、約9
0モル%以下の第一環状エステルモノマーの1番目の重
合を行うことから成る。この方法の更にもう1つの具体
例において、該サブ段階IIの使用は、約80モル%以
上の第二環状エステルモノマーを添加することから成る
。いくらかでもあれば、残りのモル%は該第一環状エス
テルモノマーから成る。この方法の特定な具体例におい
て、該サブ段階IIの使用は、100モル%の第二環状
エステルモノマーを添加することから成る。
【0032】生吸収性セグメント化分子構成を有するコ
ポリマーのもう1つの製造方法を発明した。このもう1
つの方法は、3つの段階で少なくとも2種の異なる環状
エステルモノマー類の逐次的添加を用いることを含む。 この第一環状エステルモノマーはカーボネート類および
ラクトン類、並びにそれらの混合物から成る群から選択
される。この第二環状エステルモノマーは、ラクチド類
およびそれらの混合物から成る群から選択される。この
逐次的添加は、 I.  第一段階で、少なくとも第一環状エステルモノ
マーの1番目の重合を、触媒の存在下約160〜220
℃の温度で行って、第一ポリマー溶融物を生じさせ;I
I.  該第一ポリマー溶融物への、少なくとも第二環
状エステルモノマーの1番目の添加を行い;III. 
 第二段階で、第一ポリマー溶融物と少なくとも第二環
状エステルモノマーとの2番目の共重合を行って、第二
コポリマー溶融物を生じさせ;IV.  該第二コポリ
マー溶融物への、少なくとも第二環状エステルモノマー
の2番目の添加を行い;そしてV.  第三段階で、第
二コポリマー溶融物と少なくとも上記第二環状エステル
モノマーとの3番目の共重合を行って、第三コポリマー
溶融物を生じさせることを含む。
【0033】この方法はまた、約5時間以内約180℃
以上の温度で、該第三コポリマー溶融物をエステル交換
することを含む。
【0034】この方法の1つの具体例において、該サブ
段階Iの使用は、該第一段階で、約80モル%の第一環
状エステルモノマーの1番目の重合を行うことから成る
。いくらかでもあれば、残りのモル%は第二環状エステ
ルモノマーから成る。この方法のもう1つの具体例にお
いて、該サブ段階Iの使用は、該第一段階で、約90モ
ル%以下の第一環状エステルモノマーの1番目の重合を
行うことから成る。この方法の更にもう1つの具体例に
おいて、該サブ段階IIおよび/またはIVの使用は、
約80モル%以上の第二環状エステルモノマーを添加す
ることから成る。いくらかでもあれば、残りのモル%は
該第一環状エステルモノマーから成る。この方法の特定
な具体例において、該サブ段階IIおよび/またはIV
の使用は、100モル%の第二環状エステルモノマーを
添加することから成る。
【0035】この方法の更にもう1つの具体例において
、該使用段階は、金属配位触媒の存在下での重合から成
る。この方法の更にもう1つの具体例において、該使用
段階は、開始剤の存在下での重合から成る。本方法の特
定の具体例において、該開始剤は単官能および多官能ア
ルコールから成る群から選択される。
【0036】
【説明】環状エステルモノマー類の逐次的添加共重合が
、特定の構成を有する生吸収性コポリマー分子を創作す
るための選択的エステル交換現象に関連して、利用でき
ることをここに見出した。上記構成には、ブロックコポ
リマー類(ABまたはABA型の)または(AB)n型
のセグメント化(マルチブロックまたはランダムブロッ
クとしても知られている)コポリマーが含まれる。
【0037】本発明の逐次的添加重合方法は、該ポリマ
ー中に、エステル交換に対して大きく異なる感受性を有
する(我々はこの現象を「選択的エステル交換」と呼ぶ
)結合を生じさせる2つ(またはそれ以上)の環状エス
テルモノマー類を用いた2つ(またはそれ以上)の段階
から成る開環共重合である。例えば、このような1対の
モノマーは、ゆっくりと反応する(エステル交換する)
カプロエート結合を生じさせるε−カプロラクトンと、
通常の錫触媒を用いたとき急速に反応するグリコラート
結合を生じさせるグリコリッドとである。いくつかの関
係する結合に関する学術用語および相当する構造を以下
に示す。
【0038】
【表1】
【0039】この方法で使用され得る他の親モノマーに
は以下のものが含まれる:p−ジオキサノン、ジオキセ
パノン、デルタ−バレロラクトン、ベータ−ブチロラク
トン、ε−デカラクトン、2,5−ジケトモルホリン、
ピバロラクトン、アルファ,アルファ−ジエチルプロピ
オラクトン、6,8−ジオキサビシクロオクタン−7−
オン、エチレンカーボネート、蓚酸エチレン、3−メチ
ル−1,4−ジオキサン−2,5−ジオン、3,3−ジ
メチル−1,4−ジオキサン−2,5−ジオン、置換グ
リコリッド、置換ラクチド類。本分野で記述されている
他の環状エステル類もまた、本発明の範囲内で使用でき
る。これらのモノマー類は、エステル交換に対するそれ
らの感受性に関して範ちゅうに入れることができる。明
確に例示することはできないが、上記範ちゅうは本発明
の範囲に合致するものである。該共重合の第一段階(段
階I)は、高含有量の低速エステル交換(例えばカプロ
エート)結合と、低含有量の高速反応(例えばグリコラ
ート)結合を有する統計学上のコポリマーから成る。こ
のプレポリマーは、散在した短いグリコラートセグメン
トを有する連続的カプロエート結合の流れから成るセグ
メントの枠を形成する。これらのセグメントの長さおよ
び分配は、モノマーの原料組成、このモノマー類の反応
性比および、この反応段階で生じるエステル交換の度合
に依存している。従って、この枠は、エステル交換に関
して異なる反応性を示すセグメントからなっている。
【0040】この共重合の第二段階(段階II)には、
該高速反応モノマー(例えばグリコリッド)を添加した
後、特定期間、反応を継続することが含まれる。このプ
レポリマー中の2つのセグメントのエステル交換反応性
の相違によって、最終コポリマー中にカプロエートセグ
メントが維持される。この第二段階では、最初に、該段
階Iのプレポリマーの末端近くで、長いグリコラートセ
グメントが生じる。エステル交換を通して、この最初の
長い段階IIグリコラートセグメントからのグリコラー
ト結合は、次第に、段階Iのプレポリマー中のより短い
グリコラートセグメントに移行する。この結果、グリコ
ラートセグメント長のより狭い分配が生じる。この得ら
れるコポリマーは、段階Iのプレポリマー枠、最終組成
、およびエステル交換速度の差によって決定されるとこ
ろの、セグメント化された構成を有する。このセグメン
ト長の分配は、該第二段階の添加後の時間の関数として
変化する。この分配は、材料の特性に対して著しく影響
を与える。このような方法で、該第二段階および引き続
く段階の反応時間を変化させることによって、幅広い範
囲の材料特性が容易に達成され得る。
【0041】このメカニズムは、必ずしも該カプロラク
トン−グリコリッドの対に限定されるものではない。グ
リコリッドと共重合したときトリメチレンカーボネート
はカプロラクトンと同様の挙動を示し、そしてトリメチ
レンカーボネートと共重合したとき1−ラクチドはグリ
コリッドと同様の挙動を示すことが示された。エステル
交換速度に関する観察された差は、触媒との結合の相互
作用によるものであろう。理論によって範囲が限定され
ることを望むものではないが、該ポリマー鎖内の結合に
って成長するポリマー鎖末端/触媒錯体の配位が、カル
ボニル単位間の間隔(原子の数)、カルボニル単位の極
性、および隣接する結合の微小環境効果によって影響を
受けるものと、我々は考える。触媒錯体との配位を促進
するところの、該ポリマー鎖内の結合は、エステル交換
反応に対してより感受性が高いと期待される。このよう
な結合を「高速反応」結合として表す。低速エステル交
換を有する結合(または「低速反応結合」)と、高速エ
ステル交換を有する結合とのいかなる組み合わせも、こ
れらの結合のコポリマー中に特定の構成を生じさせるた
めに用いられ得ると考えるのが妥当である。
【0042】実験データが存在しない(ある場合には)
上述の理由づけによって、モノマーの分類、並びにエス
テル交換に対するそれらの予測される感受性に従って、
それらから生じる結合の分類を可能にする。下記のモノ
マー類が、高速反応結合を生じさせると期待される:グ
リコリッド、ラクチド(l、d、dlまたはメソ)、3
−メチル−1,4−ジオキサン−2,5−ジオン、3,
3−ジエチル−1,4−ジオキサン−2,5−ジオン、
並びに他の置換「グリコリッド」型モノマー類。
【0043】下記のモノマーが低速反応結合を生じさせ
ると期待される:1,4−ジオキサン−2−オン(以後
ジオキサノン結合と呼ぶ)、1,4−ジオキセパン−2
−オン、1,5−ジオキセパン−2−オン、デルタ−バ
レロラクトン、ε−デカラクトン、ピバロラクトン、ガ
ンマ−ブチロラクトン、エチレンカーボネート、トリメ
チレンカーボネート、ε−カプロラクトン、6,8−ジ
オキサビシクロオクタン−7−オン。共重合することが
知られている他のモノマーも、それらの反応性に従って
範ちゅうに入れられるべきである。しかしながら、これ
らのモノマーのいくつかの反応性は予測するのが困難で
ある。このようなモノマーには次のものが含まれる:2
,5−ジケトモルホリン、ベータ−ブチロラクトン、プ
ロピオラクトンおよび蓚酸エチレン。本分野で記述され
る他の環状エステルもまた、本発明の範囲内で使用でき
る。上記分類は理論を基にしたものであり、実際上の反
応性の分類は、実験的にのみ達成され得る。上記範ちゅ
うは、本発明の範囲内である。
【0044】用いる触媒の種類および触媒の量は、本発
明の主題の環状エステルの相対重合速度およびエステル
交換速度の両方に影響を与える。触媒の種類と量の両方
を適当に選択することによって、特定の構成を有するコ
ポリマーが、制御可能な様式でそして妥当な時間内に製
造される。カプリル酸第一錫または塩化第一錫二水化物
の如き触媒が好適である。しかしながら、環状エステル
の開環重合に有効な、従来技術で公知の他の触媒も、本
発明の範囲内である。
【0045】この方法の利用を可能にする構成の種類は
、広いかまたは狭いブロック長分配を有するABジブロ
ック、ABAトリブロック、またはセグメント化コポリ
マーであり得る。ジブロックおよびトリブロックは、該
段階Iの反応中で単官能もしくは二官能開始剤(アルコ
ール類)を用い、そして低いエステル交換速度の結合の
みを用いて段階Iのホモポリマーを生じさせることによ
って製造される。段階IIの結合は、段階IIのセグメ
ント内でのみエステル交換可能であり、該ジブロックも
しくはトリブロック構成が維持される。
【0046】単一の反応槽中で、これにモノマーを逐次
的に加えることによる逐次的重合を行うのが一般に好適
である。しかしながら、望まれる場合、別々の反応槽中
で1以上の段階で重合し、最終的に、単一反応槽中での
エステル交換のため、該段階を一緒にすることも可能で
ある。このような方法は、1以上の段階に対して、非環
状ポリエステル生成モノマーの使用を可能にする。選択
的エステル交換方法が用いられている限り、これは本発
明の範囲内である。
【0047】環状モノマーから誘導される脂肪族ポリエ
ステルに関するエステル交換の概念は本分野で公知であ
る。例えば、従来技術で、同時リシャフリングによって
達成されるリビング重合として、リチウムアルコキサイ
ドの存在下でのe−カプロラクトンのアニオン重合が記
述されている。
【0048】リシャフリングが2つの異なる分子間であ
る場合、これはスクランブリングと呼ばれる。リシャフ
リング/スクランブリングは、巨大分子の数またはそれ
らの数平均分子量に対していかなる影響も与えることな
く、そしてPoissonタイプからのこのMWDを最
高確率(またはSchultz−Flory)分配に広
げる傾向がある。生じる各々の巨大分子は、その鎖末端
に1つの活性部位を有する。
【0049】分子間で生じるリシャフリングはバック−
バイティングと呼ばれる。これによって環が生じる。残
りの線状巨大分子は低分子量のものである。鎖の末端に
、それらは活性部位を有する。
【0050】バック−バイティング反応は次のように説
明される:
【0051】
【化1】
【0052】本出願で開示されたコポリマーにおいて、
特定のエステル結合は、エステル交換(またはリシャフ
リング)反応の度合の変化に対して感受性を示す。大き
く異なる感受性を有する結合が存在している場合(例え
ばカプロエートとグリコラート)、リシャフリングまた
はエステル交換反応は、主として、高速反応(グリコラ
ート)結合を用いて生じる。このような例において、リ
シャフリングは、これらのまたは他の反応によって組成
が変化しない限り、数平均セグメント長をほとんどまた
は全く変化させない。従来技術に説明されている分子量
分配効果と同様に、この例でも、リシャフリングは、S
chultz−Floryまたは最高確率分配の方向に
セグメント長分配を変化させる傾向がある。
【0053】このような概念を用いることで、我々は、
エステル交換に対して幅広く異なった感受性を有する結
合を含有している枠(または型板)として、プレポリマ
ー(または段階Iのポリマー)が働き得ることを見い出
した。この段階Iのポリマーは、主に低速反応結合を含
有している。主として高速反応結合形成モノマーから成
る第二段階の添加(第二モノマーの添加)は、その結果
として、 1)  該段階I/触媒錯体で開始される段階IIモノ
マーの重合を生じさせ、 2)  主として高速反応結合反応から成るエステル交
換(リシャフリング)を生じさせて、長時間、該高速反
応結合セグメント長分配を狭くさせる。
【0054】該段階IIのモノマーがポリマーに完全に
変換した後、該リシャフリング反応の結果として、数平
均セグメント長は、ほとんどもしくは全く変化しない。 反応が進行するにつれて、下記に示す反応条件の変化に
よってコポリマーの構成が決定される:1)  段階I
コポリマー中の高速反応結合の濃度:この段階Iコポリ
マー中の高速反応結合の濃度が上昇するにつれて、第二
(および以降の)段階中のエステル交換反応速度が増大
する。
【0055】 2)  触媒の種類および濃度:用いる特定の触媒およ
び触媒の量が、エステル結合の相対的反応性、およびエ
ステル交換速度を決定する。
【0056】 3)  反応温度および時間:反応温度および時間が、
エステル交換反応の速度および度合、並びに得られるセ
グメント長の分配を決定する。
【0057】以下に示す実施例は、この出願を行う時点
において本発明者らが知る請求の範囲の発明を実施する
ための最高の様式を説明するものである。
【0058】
【実施例】実施例1〜3カプロラクトン−グリコリッド
コポリマーε−カプロラクトンおよびグリコリッドから
3つのコポリマーを製造した。各場合共、カプリル酸第
一錫(全モノマー濃度に対して0.01モル%)および
ラウリルアルコール(全モル濃度に対して0.4モル%
)を、それぞれ触媒および開始剤として用いた。重合は
、窒素パージした撹拌している反応槽中、185℃で行
った。1または2つの別々の段階で、該反応槽中にモノ
マーを充填した。組成を以下の表Iに要約する。分子量
は、30℃のCHCl3中そして0.5g/dlの濃度
でのインヘレント粘度を測定することによって区別した
(表I参照)。これら3つの全てのコポリマーは同様の
組成を有しているが、適当な順での2段階の重合を用い
ることによって、単一段階共重合(実施例3)で得られ
るものと異なる物性を有するコポリマー(実施例1)が
得られることは明らかである。しかしながら、第一段階
にグリコリッドの如き高速エステル交換結合を導入する
ことによって(実施例2)、実施例1のよく範囲が限定
されたブロック構造の損失を生じさせ、そして非晶質材
料を生じさせる。
【0059】
【表2】                          
        表  I─────────────
───────────────────────  
        モノマーの仕込み比        
                IV(dL/g) 
         (ε−カプロラクトン      
最終組成          (CHCl3中   物
理的          /グリコリツド/重量   
                      0.5
g/dL)  形態 実施例#   段階I     
段階II   仕込み  分析(1H NMR)───
─────────────────────────
────────   1       100/0 
    50/50    70/30    68.
7/31.3      0.54     結晶質 
  2       50/50     100/0
    70/30    67.9/32.1   
   0.56     非晶質   3      
 70/30       −      70/30
    68.4/31.6      0.60  
   非晶質───────────────────
───────────────── 実施例4平均セグメント長の計算ここでは参照入れられ
るKricheldorf他(Macromolecu
les、 17、 2173−2181(1984))
は、グリコリッドとε−カプロラクトンとの統計学上の
コポリマーに関する数平均セグメント長を測定および計
算するための方法を開発した。これは、13C−NMR
を用いて行われ、4つの可能なグリコラート中心を有す
る3つ組の配列、即ちGGG、CGG、GGCおよびC
GC(ここで、G=グリコラート、そしてC=カプロエ
ート)を同定する。
【0060】数平均グリコラートセグメント長(Lgn
)は下記のように誘導され得る:長さが1のセグメント
に関して Li=1 Ni=ICGC (ここで、I=興味の持たれている3つ組元素の積分さ
れた強度)。
【0061】2またはそれ以上の長さの連続的グリコラ
ート結合のセグメントに関して
【0062】
【数1】
【0063】重量平均分子量(MW)の特性記述と同様
の様式で、我々は「重量平均セグメント長」を計算する
ため、NMRピーク強度を用いるパラメーター(LgW
)を定義した。このパラメーターはより長いグリコラー
トセグメントに対してより敏感である。このパラメータ
ーによって、グリコラートセグメント長の分配に対する
エステル交換の効果に関する特性記述が可能となる。現
在のNMR装置は、グリコラート中心を有する3つ組元
素の定量を可能にする分解能に関しては限界がある。よ
り高い位の配列の測定および定量は、LgWの計算に関
してより高い精度を提供する。3つ組元素のレベル分解
能を基準とするLgWの導関数は下記の通りである:
【0064】
【数2】
【0065】現在のNMR装置は、2つ組元素レベルで
のカプロエート配列の分解のみが可能であるため、数平
均カプロエートセグメント長Lcnのみが計算できる。 Kricheldorfの方程式を修正なしで用いた。
【0066】
【数3】
【0067】セグメント長の分配LgW/LgnはNM
R測定から計算されるユニットレス(unitless
)数である。
【0068】上の方程式は、1対の高速および低速エス
テル交換結合に対して特異である。これらの方程式はま
た、1個以上の高速および/または1個以上の低速エス
テル交換結合の組み合わせを含むところの、高速および
低速エステル交換結合の他の組み合わせにも適用される
と理解される。このような方程式は、実施例1〜3中で
製造したコポリマーを特徴づけるために用いられ、その
結果を表IIに示す。カプロエート結合のみから成る第
一段階を含む実施例1からのコポリマーは、明らかに、
実施例2および3からのポリマーと比較して、高い数お
よび重量平均グリコラートおよびカプロエートセグメン
ト長を示していた。逐次的添加過程を用いて重合した実
施例2のコポリマーは、実施例3からのコポリマーと極
めて類似していた。これは、実施例2の段階Iのプレポ
リマー中の、急速にエステル交換するグリコラート結合
が高濃度であるためである。
【0069】
【表3】
【0070】実施例5〜6グリコリッドとトリメチレン
カーボネートとのブロックコポリマー逐次的添加方法を
用いて、グリコリッドおよびトリメチレンカーボネート
から成る2つのコポリマーを製造した。この両方のコポ
リマーは、第一段階で100%のトリメチレンカーボネ
ート(TMC)を用い、そして次の段階で100%のグ
リコリッド(GLY)を用いて製造した。各々のコポリ
マーの全体的組成は同じである。これらの2つのコポリ
マー間の相違は、1つ(実施例5)を2段階で重合する
一方、実施例6は3段階から成るコポリマーであること
である。実施例5は以下の様式で製造した:    段
階I       時間      30分       温度      165℃で15分、そし
て15分かけて180℃に上昇      仕込み  
  TMC:            65.10g 
               SnCl2・2H2O
:  4.09mg                
ジエチレングリコール:7.8uL    段階II       時間      2時間       温度      30分かけて180℃か
ら210℃、210℃で1.5時間      仕込み
    Gly  134.9g実施例6は、以下の様
式で製造した:     段階I       時間      30分       温度      165℃で15分、そし
て15分かけて180℃に上昇      仕込み  
  TMC:            65.10g 
               SnCl2・2H2O
:  4.09mg                
ジエチレングリコール:7.8uL    段階II       時間      30分       温度      20分かけて180℃か
ら195℃、195℃で10分間保持      仕込
み    Gly  20.2g    段階III       時間      1時間       温度      15分かけて195℃か
ら215℃、215℃で保持      仕込み   
 Gly  114.7g得られるコポリマーを磨砕し
た後、110℃、<1mmHgの真空オーブン中に一晩
置いた。このサンプルに対して熱分析および13C N
MR分析を行った。この分析の結果を表IIIに示す。
【0071】
【表4】                          
       表III              
                         
    実施例5     実施例6インヘレント粘度
(0.5g/dL、         1.03 dL
/g    1.08 dL/gヘキサフルオロアセト
ン一半水化物中の溶液)重量%Gly(13C NMR
)                  67.6  
       68.2平均セグメント長:       Ltn                
                  49.4   
      31.9      Lgn      
                         
   38.9         39.1     
 LgW                     
             78.3        
 91.2熱分析(DSC)       融点(℃)              
               214       
   215      ガラス転移(℃)     
                 −13,36  
     −13,40セグメント長のこのような高い
値では、NMRのデータに大きなばらつきがあり、従っ
て、数平均セグメント長、またはセグメント長の分配に
おいていかなる有意な差も存在していない。熱特性もま
た同じである。
【0072】両方のコポリマーの高セグメント長(装置
の感度の限界に近づく)および2つの非晶相(2つのガ
ラス転移温度)の存在によって明らかなように、段階I
の緩慢なエステル交換を生じるTMCホモポリマーは、
リシャフリングまたはスクランブリング反応を最小限に
し、最終コポリマーのブロック構造を維持させる。
【0073】比較実施例7ラクチドとトリメチレンカー
ボネートとのブロックコポリマー1−ラクチドおよびト
リメチレンカーボネート(TMC)から成るコポリマー
を下記に従って製造した: 110℃、<1mmHgの真空オーブン中で一晩、該コ
ポリマーを乾燥した。このコポリマーに関する分析結果
を表IVに示す。
【0074】これらのデータは、この2つのコポリマー
の間にいかなる有意な熱特性の差も示さなかった。
【0075】高セグメント長(装置の感度の限界以上)
および2つの非晶相(2つのガラス転移温度)の存在に
よって明らかなように、段階Iの緩慢なエステル交換を
生じるTMCホモポリマーは、リシャフリングまたはス
クランブリング反応を最小限にし、最終コポリマーのブ
ロック構造を維持させる。
【0076】実施例7Bにおけるインヘレント粘度の降
下は、ポリ(TMC)の熱劣化によるものと考えられる
【0077】
【表5】                          
       表IV               
                         
     実施例7A    実施例7Bインヘレント
粘度(CHCl3中0.5g/dL)   1.68 
          1.01重量%ラクチド    
                         
    68.4           68.2平均
配列長:       Ltn                
                     A   
           A      Lln    
                         
        A              A 
     LlW                 
                    A    
          A熱分析(DSC)       融点(℃)              
                 165     
       163      ガラス転移(℃) 
                      −16
, 54        −10, 48A)ホモポリ
マー3つ組元素以外に代表するピークが存在していない
ため、NMRでは無限のブロック長。
【0078】実施例8グリコリッドとトリメチレンカー
ボネートとのセグメント化コポリマーの製造−3段階共
重合グリコリッドおよびトリメチレンカーボネート(T
MC)から成るコポリマーを下記に従って製造した: 
   段階I       時間      3時間       温度      160℃で30分間、2
0分かけて160から180℃、18        
        0℃で保持      仕込み   
 TMC:              81.23g
                Gly:     
         13.47g          
      ジエチレングリコール:21.66uL 
               SnCl2・2H2O
:    5.87mg    段階II       時間      15分       温度      10分かけて180℃か
ら195℃      仕込み    Gly:23.
31g    段階III       時間      最大溶融粘度後変化  
    温度      20分かけて195℃から2
17℃、217℃で保持      仕込み    G
ly:131.99g分析のため、段階IおよびIIの
コポリマーの少量サンプル(<1g)を取り出した。段
階IIIのサンプルは最大溶融粘度時に取り出した後、
最大溶融粘度後間隔を置いて取り出した(表V参照)。 コポリマーのサンプルのインヘレント粘度を分析し、そ
して平均セグメント長をNMRで測定した。110℃、
<1mmHgの真空オーブン中で一晩焼きなまししたサ
ンプルを用いて、DSCにより熱特性を測定した。
【0079】モノマーがポリマーに完全に変換した後、
LtnおよびLgnは比較的一定である。しかしながら
、表Vおよび図1に示すように、選択的エステル交換の
結果としてLgWが減少する。実施例7のラクチド−T
MCブロックコポリマーとは逆に、段階IIIの添加後
時間と共に融点が降下する(図2参照)。組成および数
平均セグメント長が一定であるため、融点の低下は、セ
グメント長の分配が狭くなった結果であると考えられる
。 融点と重量平均グリコラートセグメント長との間の関係
を図3に示す。
【0080】
【表6】
【0081】
【表7】
【0082】G  ヘキサフルオロ−2−プロパノール
(2mL)に溶解した5mgのコポリマー。10uL増
分中DMSOで滴定。よく撹拌している溶液中で安定し
た曇りが生じるのに必要なDMSOの容積として得られ
る曇り点。
【0083】H  ヘキサフルオロアセトン一半水化物
中0.5g/dL。
【0084】A  コポリマーに対して行ったのと同様
に測定。
【0085】B  110℃、<1mmHgで一晩焼き
なまししたサンプルに対して測定。
【0086】C  転移の中間点。
【0087】 D  ピーク最大値 E  全体の吸熱領域に渡って測定。
【0088】F  主要高溶融吸熱のみに関して測定。
【0089】実施例9グリコリッドとトリメチレンカー
ボネートとのセグメント化コポリマーの製造−2段階共
重合グリコリッドおよびトリメチレンカーボネート(T
MC)から成るコポリマーを下記に従って製造した: 
   段階I       時間      2.5時間      
温度      160℃で55分間、13分かけて1
80℃に上昇、180℃              
  で1時間22分保持      仕込み    T
MC:              81.23g  
              Gly:       
       13.47g            
    ジエチレングリコール:21.66uL   
             SnCl2・2H2O: 
   5.87mg    段階II       時間      最大溶融粘度後変化  
    温度      30分かけて180℃から2
20℃、220℃で保持      仕込み    G
ly:155.30g分析のため、段階Iのコポリマー
の少量サンプルを取り出した。段階Iコポリマーの少量
のサンプルを取り出し(表VI参照)た後、インヘレン
ト粘度を分析し、そして平均セグメント長をNMRで測
定した。110℃、<1mmHgの真空オーブン中で一
晩焼きなまししたサンプルを用いて、DSCにより熱特
性を測定した。
【0090】モノマーがポリマーに完全に変換した後、
LtnおよびLgnの両方共比較的一定である。しかし
ながら、表VIおよび図4に示すように、選択的エステ
ル交換の結果としてLgWが減少する。LtnおよびL
gnの値は実施例8の3段階共重合に関して測定された
値と同じである。実施例8のコポリマーとは逆に、ここ
で例示した2段階コポリマーの重量平均セグメント長L
gWはかなり高い(図5)。2および3段階コポリマー
間のこの差はまた、実施例5および実施例6のコポリマ
ー(これらは、2もしくは3段階のどちらかで重合して
もいかなる特性の差異も示さなかった)とは異なる。
【0091】この2段階コポリマーに関するLgWのよ
り高い値(実施例8の3段階コポリマーに比較して)に
よって、物性の相違が生じる。これは、経時的融点の低
下に関する同様の傾向は明らかであるが、図6中にプロ
ットした融点のデータから明らかである(図2中に示し
た実施例8に関する融点のデータと比較して)。加うる
に、初期の画分の大きいセグメント長分配(実施例9C
−9F)は、2つのガラス転移温度から明らかなように
、異なる2つの非晶相の生成の原因となっている。この
挙動は、実施例5および実施例6のブロックコポリマー
に関して述べたのと同様である。重合時間が増加しそし
てエステル交換を継続するにつれて(実施例9Gおよび
9H)、形態が変化し、実施例8のコポリマーと同様の
単一非晶相(1つのガラス転移温度)を生じさせる。
【0092】また、実施例8で述べたように、LgWと
融点の間の関係が存在する(図7)。
【0093】
【表8】
【0094】
【表9】
【0095】(C) 110℃、<1mmHgで一晩焼
きなまししたコポリマーに関して測定(D) 転移の中
間点の温度(E) 溶融ピーク最大値の温度(F) 全
吸熱に渡って測定(G) 主要高溶融吸熱のみに関して
測定実施例10グリコリッドとトリメチレンカーボネー
トとのセグメント化コポリマーの製造−2段階共重合−
カプリル酸第一錫触媒グリコリッド(Glyc)および
トリメチレンカーボネート(TMC)から成るコポリマ
ーを下記に従って製造した:     段階I       時間      2時間15分     
 温度      160℃で40分間、15分かけて
160℃から180℃に上             
   昇、180℃で保持      仕込み    
TMC:              81.23g 
               Gly:      
        13.47g           
     ジエチレングリコール:21.38uL  
              カプリル酸第一錫:  
  7.29uL    段階II       時間      最大溶融粘度後変化  
    温度      25分かけて180℃から2
20℃、220℃で保持      仕込み    G
ly:155.30g分析のため、段階Iのコポリマー
の少量サンプルを取り出した。段階IIコポリマーのサ
ンプルを最大溶融粘時に取り出した後、最大溶融粘度後
時間を変化させて取り出した(表VII参照)。コポリ
マー画分のインヘレント粘度を分析し、そして平均セグ
メント長をNMRで測定した。
【0096】モノマーがポリマーに完全に変換した後、
LtnおよびLgnの両方共比較的一定である。しかし
ながら、選択的エステル交換の結果としてLgWが減少
する(表VII参照)。実施例9の2段階コポリマーと
の比較において、LtnおよびLgnはおおよそ同じで
ある。しかしながら、この実施例に関するLgWは実施
例9のそれよりも著しく小さい(図8参照)。これは、
用いた触媒の結果でありそして相対的エステル交換およ
び重合速度に対するその効果である。
【0097】
【表10】
【0098】実施例11〜13セグメント化コポリマー
の製造−段階Iの組成の効果およびTMCとε−カプロ
ラクトンの比較以下に概略を示すように2段階共重合で
3つのコポリマーを製造した(表VIII)。各場合共
、段階Iは185℃で3時間行った。温度を220℃に
上昇させ、この時点で段階IIの添加を行った。用いた
触媒および開始剤は、それぞれカプリル酸第一錫(全モ
ノマーを基準にして0.01モル%)およびラウリルア
ルコール(全モノマーを基準にして0.5モル%)であ
る。サンプルを表VIIIに示したように取り出した。
【0099】実施例11のコポリマーに関する平均セグ
メント長を図9に示す。LcnおよびLgnの両方共、
前述のセグメント化コポリマー実施例(実施例8〜10
)で示したのと同様、段階IIの添加後、経時的に一定
である。前述したのと同様に、段階II添加後、重量平
均セグメント長は経時的に減少する。これらの傾向はま
た、実施例12および実施例13のコポリマーについて
も言える。最終コポリマーの構成に対する第一段階組成
の効果を図10に示す。実施例12と11との間の差に
よって示されるように、第一段階中の高速エステル交換
グリコラート結合の濃度を上昇させると、エステル交換
の速度を速め、そして著しくLgW値を低下させる。実
施例12と実施例13に関するLgW値によって明らか
なように、第一段階中ε−カプロラクトンとトリメチレ
ンカーボネートとを同一濃度で用いたとき、これらが同
様な挙動を示すことも特記すべきである。
【0100】実施例11に関する融点とLgWとの間の
関係を図11に示す。Lgnと融点との間にいかなる相
関も見られないが、実施例8〜10でも見られるように
、LgWと融点との間には強い関係が見られる。前述し
た場合と同様に、セグメント長の分配を狭くすると、融
点と溶融熱に関してより低い値を生じる。
【0101】
【表11】 実施例14〜19L−ラクチドとトリメチレンカーボネ
ートとのコポリマー2段階反応方法を用いて、l−ラク
チド(l−Lac)とトリメチレンカーボネート(TM
C)とから数多くのコポリマーを製造した(表IX)。
【0102】実施例14〜17において、第一段階の組
成に関して、15から30モル%にl−Lac(残りは
TMC)を変化させた。第二段階は、全ての場合100
%のl−Lacであった。全ての場合、段階I中のTM
Cの量は0.64モルであり、そして段階II中のl−
Lacの量は1.07モルであった。段階I中のl−L
ac量のみを変化させた。実施例18において、段階I
I中のl−Lacの比率を、実施例16に比較して50
%まで上昇させたが、それ以外は実施例16を繰り返し
た。実施例19において、触媒の量を上昇させたが、そ
れ以外は実施例15を繰り返した。これらのコポリマー
を製造するために用いた2段階方法は以下の通りである
:       段階I         モノマーの仕込み:           TMC:         65
.3g(0.64モル)          l−la
c:     可変(表IX参照)        触
媒:         カプリル酸第一錫:両段階で仕
込んだ全モノマーを基               
        準にして0.0013モル%    
    開始剤:       ジエチレングリコール
:両段階で仕込んだ全モノマー           
            を基準にして0.0113モ
ル%        温度:         190
℃        時間:         2時間 
     段階II         モノマーの仕込み:  l−lac:
154.2g(1.07モル)           
 温度:              190℃   
     時間:              変化さ
せた間隔(表X参照)引張り用の試供片は、4ccのサ
ンプルカップの備わったCSI Mini−Max成型
機、および標準CSI筒状ダンベル鋳型を用いて射出成
型した。一般に、射出成型に先立って、ポリマーの融点
より20℃高い温度に、サンプルを該サンプルカップ中
で加熱した。この成型工程中、成型温度を80〜100
℃に保持した。試供片を取り出す前に、鋳型を約50℃
に冷却した。試験に先立って、成型した試供片を乾燥窒
素ブランケット下110℃で一晩焼きなましした。試験
はCSI引張り試験固定装置およびInstron引張
り試験機を用いて行った。
【0103】これらの材料の機械的特性は、全体的結晶
度に関連しているように見える(図12参照)。また、
l−ラクチド含有量を上昇させると、モジュラスおよび
結晶度が両方共減少する(表IX参照)。例えば、実施
例14〜17から、段階I中のl−ラクチド含有量およ
び全体のl−ラクチドまたは「ハード・セグメント」含
有量を上昇させると、該モジュラスが減少する。更に、
段階IIの重量画分に関して結晶度値を正常化すると、
全てのコポリマーの最終段階に関して一定の結晶度を示
す。これらの結果は、第一および第二段階の間のエステ
ル交換がほとんど生じていなく、そして第一段階と第二
段階のブロック間の良好な相分離が保持されていること
を示している。一層のエステル交換が不足すると、幅広
いセグメント長の分配を生じる。通常ハードセグメント
と考えられるところの、特定の決定的セグメント長以下
のl−ラクチドセグメントは結晶化できなく、従ってソ
フト相中にあると考えられる。前に例示したグリコリッ
ド/トリメチレンカーボネートおよびグリコリッド/ε
−カプロラクトンコポリマー(実施例8〜13)におい
て、ラクチドから生じる結合は、明らかに、グリコリッ
ドから生じる結合よりもゆっくりとエステル交換する。 これは、このようなより低い融点のラクチドコポリマー
で用いるところの、より低い反応温度によるものであろ
う。このようなより低い反応速度は、最終的ラクチド・
トリメチレンカーボネートコポリマーの構成に対して追
加的制御を与える。より長い反応時間と共により高い触
媒量を用いることによって、よりセグメント化された構
成が達成され得る。このことは、実施例19aと19b
との比較によって明らかである。
【0104】全ての場合において、鎖の構成およびコポ
リマーの物性に対するエステル交換の効果を測定するた
め、種々の間隔で20gの分量のポリマーを取り出した
。触媒量を増大させた実施例19に関してでさせも、イ
ンヘレント粘度(表X参照)は長時間比較的安定である
。図13は、段階IIの添加時(実施例19a)および
90分(実施例19b)後の15分間の、実施例19に
関する熱的データを示す。Tmおよび%結晶度の移動は
、セグメント化された構成を生じることが知られている
ところの、グリコリッドとトリメチレンカーボネート(
実施例8〜10および13)またはグリコリッドε−カ
プロラクトン(実施例11および12)のコポリマー中
で観察される値と一致した形態の変化を示している。
【0105】
【表12】
【0106】1)全てのもの(実施例19の組みは除く
)が、0.0113モル%のジエチレングリコールの開
始剤および0.0013モル%のカプリル酸第一錫触媒
を用いて製造され、そして反応温度は190℃であった
【0107】2)実施例16よりも50%多い段階II
【0108】3)0.01モル%のカプリル酸第一錫触
媒を用いる以外は実施例15の繰り返し。実施例19a
に関しては、段階IIの仕込み15分後取り出し、実施
例19bに関しては、段階IIの仕込み90分後取り出
した。
【0109】4)100%結晶度のポリ(l−ラクチド
)に関する22.4cal/gの△Hfを用いて、DS
Cで測定した結晶度。正常化した値は、全コポリマーで
はなく、段階IIのみの重量画分を基準にしている。
【0110】5)Tgの範囲は、Tg転移領域の下部お
よび上部の温度を表している。
【0111】6)モル%値は「仕込みとして」である。
【0112】
【表13】                          
        表  X          1−ラ
クチド/TMC ブロツクコポリマーに関するIVのデ
ータ                       
       CHCl3中のIV実施例:     
      14       15        
19(1)      16     18(2)  
    171−ラクチド/TMC (段階I):        5/95    13/
87       13/87    20/80  
  20/80    30/70段階I:     
     1.30    0.83        
0.68     0.85     0.86   
  0.78段階IIの時間(3)      15分                 
      (19a)1.12     20   
               0.60     2
5                  0.76  
   30          0.90    0.
95        1.06     1.19  
            0.66     35  
        1.01     45      
            1.24        1
.18              1.06    
 60          1.42    1.38
        1.04     1.39*   
 1.29     0.98     75    
      1.51    1.40*  (19b
)1.05     90          1.5
4    1.40                
 1.35     1.45*    1.08  
  105                  1.
38            120        
  1.55*   1.36        1.0
0     1.32     1.45     1
.09*    150          1.52
    1.29        0.96     
1.30     1.42     1.05   
 180          1.44 1)より高い触媒濃度を用いた実施例15の繰り返し2
)他の実施例よりも50%多い段階II3)段階IIの
仕込み添加後の時間(分)*  引張り試験のために用
いた実施例実施例20〜23グリコリッドとトリメチレ
ンカーボネートとのコポリマーからのモノフィラメント
繊維3段階共重合方法を用いてコポリマーを製造した。 意図した全体の化学組成は、この一連のコポリマーの全
てに関して同じであった。重合の各段階は、モノマーの
仕込み、反応時間および反応温度によって特徴づけた。 各反応段階の条件を表XIに示す。
【0113】この実施例で製造した4つのコポリマーは
、反応の各段階で反応槽に加えたグリコリッドモノマー
の量に関して変化させた。表XIIは、各段階中で用い
た各々のコモノマーの特定量(グラム)を示す。表XI
Iに記述する実施例は、再現性を検査し、そして押し出
しに必要な充分量の材料を得るため、同様に製造した。 この同様に行ったバッチの各々に関する分析データを、
実施例番号の接尾辞aおよびbによって、表XIII中
に示す。
【0114】コポリマーの組成および残存モノマーを1
H NMRで分析した。このコポリマーの分子量を、イ
ンヘレント粘度を測定することで(100mLのヘキサ
フルオロアセトン一半水化物、HFAS中0.5gのコ
ポリマー溶液)区別した。熱特性を、示差走査熱量測定
法(DSC)で測定した。これらの測定から得られるデ
ータを表XIIIに示す。これらのコポリマーのインヘ
レント粘度および組成は全て狭い範囲内にあり、従って
、物性の差をこれらの化学的性質の差と関連づけること
はできない。
【0115】表XIIIに示す熱的データは、実施例2
0から22へ、溶融温度の本質的な減少を示し、溶融の
エンタルピーのより小さい低下を示している。固体状コ
ポリマー中の結晶性材料の重量%は、100%の結晶性
ポリグリコリッドに関する45.3cal/gの△Hf
を用いて、測定した△Hf値から計算できる。これらの
計算された結晶度値もまた表XIIIに示す。
【0116】同じ数字のコポリマーのバッチを一緒にし
て、押し出しのための1つのより大きいバッチにした(
例えば、20aおよび20bを一緒にしてコポリマー2
0を製造した)。これらのコポリマーは、217℃で、
通常の1インチの押出し機から室温の水浴中に押出した
。その後、それらを約7の延伸比でモノフィラメントに
線引きした。これらの繊維を真空中120℃で数時間、
引張り下で焼きなましした。得られる繊維の特性を測定
するため、Instron Tensile Test
erを用いた。表XIVはこれらの試験データを示す。 モジュラスおよび強度の両方共、コポリマー20から2
3へ、本質的な減少を示した。
【0117】このことは予期されることではない、何故
ならば、実施例20〜23のコポリマー中の全グリコラ
ート含有量(これはハードセグメントを生じると期待さ
れる)が同じためである。しかしながら、このデータは
、実施例8〜19に記述したセグメント化構成と一致し
ている。段階I中の高速反応グリコラート結合の濃度を
上昇させると、結果として生じるリシャフリング反応の
速度も上昇する。これは、より低い平均セグメント長を
生じさせ、そしてより狭いセグメント長の分配をもたら
し、その結果、低結晶性、低融点、低モジュラスおよび
低強度の材料を生じさせる。
【0118】
【表14】                          
        表XI      段階I         モノマーの仕込み:           TMC:     81.2g(
0.796モル)          Gly:   
  可変(表XII参照)        触媒:  
       SnCl2・2H2O:5.9mg(2
.6x10−5モ                 
      ル)        開始剤:     
  ジエチレングリコール:24.2mg(2.3x1
0−                       
4モル)        温度:         1
80℃        時間:         2時
間      段階II         モノマーの仕込み:  Gly:23
.2g(0.199モル)        温度:  
            180℃で仕込んだ後、19
5℃に上昇(1.5                
            ℃/分)        時
間:              30分      
段階III         モノマーの仕込み:  Gly:可変
(表XII参照)        温度:      
        195℃で仕込んだ後、215℃に上
昇(1℃/                    
        分)        時間:    
          20〜30分、ピークの溶融粘度
時に取り出し。
【0119】
【表15】                          
       表  XII実施例         
   段階I      段階II      段階I
II      総計  20      TMC  
    81.2        −−−      
   −−−          81.2     
     GLY      14.3       
 23.2       131.3        
168.8                    
  総計     95.5        23.2
       131.3        250.0
                 21      TMC      81.2  
      −−−         −−−    
      81.2               
       GLY      27.1     
   23.2       118.5      
  168.8          総計    10
8.3        23.2       118
.5        250.0          
       22      TMC      81.2  
      −−−         −−−    
      81.2               
       GLY      43.8     
   23.2       101.8      
  168.8          総計    12
5.0        23.2       101
.8        250.0          
       23      TMC      81.2  
      −−−         −−−    
      81.2               
       GLY      66.4     
   23.2        79.2      
  168.8                  
    総計    147.6        23
.2        79.2        250
.0
【0120】
【表16】                          
       表  XIII           
                    分析データ
実施例からの   IV1   重量%  重量%3 
   Tm4   △Hf5    Tg6   結晶
度7コポリマー    dL/g    Gly2  
モノマー  ℃   カロリー/g   ℃     
 %       20a       1.32  
 68.8     0.5     216   1
0.7    22.6   23.6    20b
       1.35   68.5     0.
5     212   12.3    23.4 
  27.2    21a       1.36 
  68.7     0.5     204   
10.2    21.8   22.5      
       21b       1.35   6
8.7     0.6     206   10.
5    22.1   23.2         
    22a       1.38   69.0
     0.5     196    9.6  
  21.8   21.1            
 22b       1.32   67.4   
  0.9     195    9.2    2
1.5   20.3             23
a       1.47   70.3     0
.5     174   10.0    23.3
   22.2             23b  
     1.42   70.4     0.8 
    161    8.7    23.3   
19.3 1)  ヘキサフルオロアセトン一半水化物(HFAS
)中0.5g/dL 2)  NMRで測定した最終コポリマー中のグリコリ
ッドの全重量% 3)  NMRで測定した残存トリメチレンカーボネー
トモノマーの重量% 4)  110℃、<1mmHgの真空オーブン中一晩
焼きなまししたサンプルに対して測定したピークの融点
最大値の温度 5)  示差走査熱量測定法で測定 6)  転移の中間点の温度 7)  (△Hf/45.3cal/g)100
【01
21】
【表17】                          
   表  XIV                
          維持のデータ         
                         
       引張り特性            実
施例からの     繊維        強度   
   モジユラス     破断伸びコポリマー   
   直径,mm    PSI(x103)    
PSI(x103)        %       
  20          0.318      
104.8         622        
   27.8     21          0
.352       79.1         4
35           28.1        
         22          0.32
2       71.1         307 
          31.9           
      23          0.445  
     60.5         227    
       40.6 実施例24〜28統計学上(またはランダム)のコポリ
マー数多くの、グリコリッドとトリメチレンカーボネー
トとの統計学上のコポリマー、或はグリコリッドとε−
カプロラクトンとの統計学上的コポリマーに関する分析
データを表XVに示す。また、前述したいくつかの実施
例に関しても示す。平均セグメント長およびセグメント
長の分配の値を示す。このコポリマー中の全グリコリッ
ドを上昇させると、数平均グリコラートセグメント長が
増大する。しかしながら、これらの統計学上のコポリマ
ーに関して、セグメント長の分配(LgW/Lgn)の
値は狭く、そして全体の組成範囲に渡って1.25と同
じかまたはそれ以下である。反対に、本発明のコポリマ
ーは全て1.25以上のセグメント長分配を有している
。 また、約2.0以上の数平均セグメント長を達成するた
めには、該低速エステル交換結合が約70モル%以上存
在する必要があることは明らかである。このε−カプロ
ラクトンおよびトリメチレンカーボネートは、明らかに
、グリコリッドと共重合するとき同様な挙動を示す。 このことは、実施例11(段階1)と実施例24との比
較、および実施例12(段階1)および実施例3と実施
例13(段階1)との比較によって例示される。
【0122】
【表18】                          
        表  XV            
             統計学上のコポリマー− 
                   ブロツク長お
よびブロツク長の分配サンプル           
          組成       Lgn   
 Lgw   Lgw  Lcn(もしくは  番号 
       モノマー     (モル%)    
              Lgn  Ltn実施例
11 (段階1) GLY/CAP   10.3/9
0.7   1.14   1.26  1.10  
   4.88実施例24         GLY/
TMC   13.2/86.8   1.15   
1.26  1.10     4.08実施例12 
(段階1) GLY/CAP   30.1/69.1
   1.44   1.75  1.21     
1.70実施例3          GLY/CAP
   31.2/68.8   1.46   1.7
7  1.21     1.58実施例13 (段階
1) GLY/TMC   32.6/67.4   
1.57   1.92  1.22     1.7
6実施例25         GLY/TMC   
53.0/47.0   2.00   2.50  
1.25     1.38実施例26       
  GLY/TMC   67.7/32.3   6
.38   7.39  1.16     1.74
実施例27         GLY/TMC   7
7.5/22.5  11.35  11.95  1
.05     1.77        実施例28
                  GLY/TMC
     94.3/5.7   48.48  53
.44  1.10     2.18本発明の特徴および態様は以下のとうりである
【0123】1.少なくとも2種の異なるエステル結合
を有する生吸収性を示すセグメント化された分子構成を
含み、該セグメント化分子構成が1.3以上のセグメン
ト長分配を有する複数の高速エステル交換結合および複
数の低速エステル交換結合を含む(但し、上記高速エス
テル交換結合が本質的にグリコラート結合から成り、そ
して該低速エステル交換結合がトリメチレンカーボネー
トおよびカプロエート結合から成る群から選択され、上
記高速エステル交換結合のセグメント長分配が2.0以
下であり、そして上記低速エステル交換結合の数平均セ
グメント長がセグメント当たり2.5個以上の結合であ
ることを条件とする)コポリマー。
【0124】2.上記高速エステル交換結合がラクテー
トおよび/またはグリコラート結合から成る第1項のコ
ポリマー。
【0125】3.該ラクテート結合が示差走査熱量測定
法を基準にして約40%以下の結晶度を有しそして約1
70℃以下の融点を有し、および/または該グリコラー
ト結合が示差走査熱量測定法を基準にして約30%以下
の結晶度を有しそして約215℃以下の融点を有する第
2項のコポリマー。
【0126】4.該複数の低速エステル交換結合が、ト
リメチレンカーボネート、カプロエートおよびジオキサ
ノン結合から成る群から選択される第2項のコポリマー
を含む製造品。
【0127】5.該低速エステル交換結合が、トリメチ
レンカーボネートおよびカプロエート結合から成る群か
ら選択される第1〜3項のポリマーまたは第4項の製品
【0128】6.成型樹脂、フィルム、外科用エレメン
ト、制御された放出考案物、および押し出しペレットか
ら成る群から選択される第4項の製品。
【0129】7.少なくとも1種のフィラメント(該フ
ィラメントは約100,000〜700,000psi
のヤング率を有する)を有する外科用エレメントから成
る第4項の製品。
【0130】8.縫合糸または結さつ糸から成る第7項
の製品。
【0131】9.単繊維から成る第7または8項の製品
【0132】10.該単繊維縫合糸または結さつ糸が約
0.02〜0.70mmの直径;約500,000ps
i以下のヤング率;約50,000〜150,000p
siの引張り強度;および約50%未満の破断伸びを有
する第9項の製品。
【0133】11.少なくとも2つの段階で少なくとも
2種の異なる環状エステルモノマー類の逐次的添加を用
い、この第一環状エステルモノマーがカーボネート類お
よびラクトン類、並びにそれらの混合物から成る群から
選択され、そして第二環状エステルモノマーがラクチド
類およびそれらの混合物から成る群から選択される(該
逐次的添加が、 I.  第一段階で、触媒の存在下約160〜220℃
の温度で少なくとも上記第一環状エステルモノマーの1
番目の重合を行って、第一ポリマー溶融物を生じさせ;
II.  該第一ポリマー溶融物に少なくとも上記第二
環状エステルモノマーを添加し;そして III.  第二もしくはそれ以降の段階で、上記第一
ポリマー溶融物と少なくとも上記第二環状エステルモノ
マーとの2番目もしくはそれ以上の共重合を行って、第
二もしくはそれ以上のコポリマー溶融物を生じさせ;そ
して約5時間以内約180℃以上の温度で、該第二もし
くはそれ以上のコポリマー溶融物をエステル交換する;
ことから成る)ことを含む第1項のコポリマーの製造方
法。
【0134】12.該逐次的添加が、 I.  第一段階で、少なくとも上記第一環状エステル
モノマーの1番目の重合を行い; II.  該第一ポリマー溶融物への、少なくとも上記
第二環状エステルモノマーの1番目の添加を行い;II
I.  第二段階で、上記第一ポリマー溶融物と少なく
とも上記第二環状エステルモノマーとの2番目の共重合
を行って、第二コポリマー溶融物を生じさせ;IV. 
 該第二コポリマー溶融物への、少なくとも上記第二環
状エステルモノマーの2番目の添加を行い;そして V.  第三段階で、上記第二コポリマー溶融物と少な
くとも上記第二環状エステルモノマーとの3番目の共重
合を行って、第三コポリマー溶融物を生じさせ;そして
約5時間以内約180℃以上の温度で、該第三コポリマ
ー溶融物をエステル交換する;ことを含む第11項の方
法。
【0135】13.該サブ段階Iが、該第一段階での約
90モル%以下の上記第一環状エステルモノマーの1番
目の重合(いくらかでもあれば、残りのモル%は上記第
二環状エステルモノマーから成る)を含み、そして該サ
ブ段階IIおよび/またはIVが、約80モル%以上の
上記第二環状エステルモノマーの添加(いくらかでもあ
れば、残りのモル%は上記第一環状エステルモノマーか
ら成る)を含む第11または12項の方法。
【0136】14.該使用段階が、金属配位触媒および
/または開始剤の存在下での重合を含む第11または1
2項の方法。
【0137】15.該開始剤が単官能および多官能アル
コールから成る群から選択される第14項の方法。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、実施例8B〜8Iのコポリマーに関す
る重合時間(段階IIIの添加後)の関数としての種々
のセグメント長をグラフの様式で示す。
【図2】図2は、段階IIIの添加後、重合時間の関数
として、実施例8D〜8Iのコポリマーに関する融点を
グラフの様式で示す。
【図3】図3は、実施例8D〜8Iのコポリマーに関す
る融点とLgwとの相関をグラフの様式で示す。
【図4】図4は、実施例9B〜9Hのコポリマーに関す
る重合時間(段階IIの添加後)の関数としての種々の
セグメント長を示す。
【図5】図5は、実施例8および9のコポリマーに関す
る計量した平均グリコラートセグメント長(Lgw)の
比較をグラフの様式で示す。
【図6】図6は、実施例9C〜9Hのコポリマーに関す
る重合時間(段階IIの添加後)の関数としての融点を
グラフの様式で示す。
【図7】図7は、実施例9C〜9Hのコポリマーに関す
る融点とLgwとの間の関係をグラフの様式で示す。
【図8】図8は、実施例9および10のコポリマーに関
する平均グリコラートセグメント長(LgnおよびLg
w)の比較をグラフの様式で示す。
【図9】図9は、実施例11のコポリマーに関する段階
II添加後の重合時間の関数としての種々のセグメント
長値をグラフの様式で示す。
【図10】図10は、段階IIの添加後の重合時間の関
数として、実施例11、12および13のコポリマーに
関する計量した平均グリコラートセグメント長Lgwの
比較をグラフの様式で示す。
【図11】図11は、実施例11のコポリマーに関する
融点と種々のグリコラートセグメント長との間の関係を
グラフの様式で示す。
【図12】図12は、実施例14〜19のコポリマーに
関する引張りモジュラスと結晶度との相関をグラフの様
式で示す。
【図13】図13は、実施例19Aおよび19Bのコポ
リマーに関する2つの示差走査熱量測定法の軌跡を示す

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  少なくとも2種の異なるエステル結合
    を有する生吸収性を示すセグメント化された分子構成を
    含み、該セグメント化分子構成が1.3以上のセグメン
    ト長分配を有する複数の高速エステル交換結合および複
    数の低速エステル交換結合を含む(但し、上記高速エス
    テル交換結合が本質的にグリコラート結合から成り、そ
    して該低速エステル交換結合がトリメチレンカーボネー
    トおよびカプロエート結合から成る群から選択され、上
    記高速エステル交換結合のセグメント長分配が2.0以
    下であり、そして上記低速エステル交換結合の数平均セ
    グメント長がセグメント当たり2.5個以上の結合であ
    ることを条件とする)コポリマー。
  2. 【請求項2】  該複数の低速エステル交換結合が、ト
    リメチレンカーボネート、カプロエートおよびジオキサ
    ノン結合から成る群から選択される請求項1のコポリマ
    ーを含む製造品。
  3. 【請求項3】  少なくとも2つの段階で少なくとも2
    種の異なる環状エステルモノマー類の逐次的添加を用い
    、この第一環状エステルモノマーがカーボネート類およ
    びラクトン類、並びにそれらの混合物から成る群から選
    択され、そして第二環状エステルモノマーがラクチド類
    およびそれらの混合物から成る群から選択される(該逐
    次的添加が、 I.  第一段階で、触媒の存在下約160〜220℃
    の温度で少なくとも上記第一環状エステルモノマーの1
    番目の重合を行って、第一ポリマー溶融物を生じさせ;
    II.  該第一ポリマー溶融物に少なくとも上記第二
    環状エステルモノマーを添加し;そして III.  第二もしくはそれ以降の段階で、上記第一
    ポリマー溶融物と少なくとも上記第二環状エステルモノ
    マーとの2番目もしくはそれ以上の共重合を行って、第
    二もしくはそれ以上のコポリマー溶融物を生じさせ;そ
    して約5時間以内約180℃以上の温度で、該第二もし
    くはそれ以上のコポリマー溶融物をエステル交換する;
    ことから成る)ことを含む請求項1のコポリマーの製造
    方法。
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