JPH04225973A - 新規な複素環式化合物である2−スチリル−4h−1−ベンゾピラン−4−オン類及び該化合物の製造法並びに該化合物を含有する製剤組成物 - Google Patents

新規な複素環式化合物である2−スチリル−4h−1−ベンゾピラン−4−オン類及び該化合物の製造法並びに該化合物を含有する製剤組成物

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JPH04225973A
JPH04225973A JP3095982A JP9598291A JPH04225973A JP H04225973 A JPH04225973 A JP H04225973A JP 3095982 A JP3095982 A JP 3095982A JP 9598291 A JP9598291 A JP 9598291A JP H04225973 A JPH04225973 A JP H04225973A
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    • C07D493/00Heterocyclic compounds containing oxygen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system
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    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
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    • C07D311/04Benzo[b]pyrans, not hydrogenated in the carbocyclic ring
    • C07D311/22Benzo[b]pyrans, not hydrogenated in the carbocyclic ring with oxygen or sulfur atoms directly attached in position 4

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
【0001】本発明は2−スチリル−4H−1−ベンゾ
ピラン−4−オン族に属する、抗癌性を有する新規な化
合物、それら化合物の製造法及びそれら化合物を含有す
る製剤組成物に関する。
【0002】上記と同じ族からの化合物は知られている
が、それはそれらの抗アレルギー性についてである。ベ
ルギー特許第885319号、同第855657号及び
同第869407号明細書には3−位がアルキル基で占
められ、かつ6−位がカルボキシ(又はカルボキシレー
ト)基で占められているその構造をもつ化合物が記載さ
れ、そしてアレルギー症状の抑制剤として特許請求され
ている。
【0003】とりわけ、欧州特許第237166号明細
書には藻から単離された2−スチリルクロモン、ホルモ
−タムニオン(hormo−thamnione)の細
胞毒性が記載される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】治療上の必要から、活
性が一層高く、また毒性がより少ない、そして可能なら
ば本来の諸機構により作用する分子を得ることを目的と
する、新規な抗癌剤の不断の開発が求められている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の化合物は細胞毒
性だけでなく、細胞分化性によっても区別され、そして
それらは抗癌剤として治療に使用し得る可能性があるこ
とが示す。
【0006】特に、本発明は一般式(I)
【化4】 で表される分子、それらの異性体(二重結合のまわりの
配置はEでもZでもよいが、優先的にはEである)、鏡
像体及びジアステレオマー、並びに式(I)の分子が酸
性基を含む場合にそれらの製剤上許容し得る塩基との付
加塩、及びその分子が塩基性基を含む場合にそれらの製
剤上許容し得る酸との付加塩に関する。
【0007】ただし、上記一般式(I)において
【00
08】R1 は水素原子、低級アルキル基、ヒドロキシ
基又はアルコキシ基を表し;
【0009】R6 、R7 、R8 及びR11は同一
又は異なる原子又は基であって、各々他とは無関係にハ
ロゲン原子、ヒドロキシ基、低級アルコキシ基、チオ基
、低級アルキルチオ基、スルホニル基若しくは低級アル
キルスルホニル基又は式(G)
【化5】
【0010】(式中、n,m及びpは同一又は異なる数
であって、p=0のときm=0であるという条件で0又
は1である。)
【0011】を持つ基を表し;又は
【0012】R8 及びR11はそれらを有する芳香族
環と共にナフチル基を形成し;
【0013】A及びBは同一又は異なる基であって、直
鎖状若しくは分子鎖状の低級アルキル基又は直鎖状若し
くは分子鎖状の低級アルケニル基を表し;
【0014】
Dは水素原子又は式
【化6】
【0015】(式中、R9 及びR10は同一又は異な
る原子又は基であって、各々他とは無関係に水素原子、
低級アルキル基若しくは低級アルキル−アシル基を表す
か、又はR9 及びR10はそれらを有する窒素原子と
共に、頂点数4〜10の、中に酸素、硫黄及び窒素から
選択される1個又は2個のヘテロ原子が存在していても
よい1環式又は2環式の窒素含有複素環式系を形成する
。)
【0016】を持つ基を表し;そして
【0017】R2 、R3 、R4 及びR5 は同一
又は異なる原子又は基であって、各々ハロゲン原子、ヒ
ドロキシ基、低級アルコキシ基又は前記で定義した式(
G)の基を表す。
【0018】ただし、次の条件も同時に満足しなければ
ならない。即ち、
【0019】R3 及びR5 の内の少なくとも1つは
水素以外の式(G)の基を表し;
【0020】R3 がn=0、p=1の式(G)の基を
表す場合、R2 、R4 及びR5 の内の少なくとも
1つは水素以外のものであり;
【0021】R5 がメチル基を表すか、又はR3 が
低級アルキル基を表す場合、芳香族環Aの他の3個の置
換基の内の少なくとも1個は水素以外のものであり;又
【0022】R3 及びR4 はそれらを有する芳香
族環と共に、炭素骨格の中に酸素、硫黄及び窒素から選
択される1個以上のヘテロ原子を含むことができる原子
数9〜15個の、飽和又は不飽和の2環式又は3環式の
系を形成するが、ただし
【0023】R3 及びR4 がそれらを有する芳香族
環と共に飽和又は不飽和のベンゾフラン系又はベンゾピ
ラン系を形成している場合、R2 とR5 とは、R6
 、R7 、R8 及びR11が同時に水素原子を表す
ときには低級アルコキシ基又はヒドロキシ基を表すこと
ができず;また
【0024】R3 及びR4 がそれら
を有する芳香族環と共に不飽和ベンゾフラン系を形成し
ている場合、R7 は、R6 、R8 及びR11が同
時に水素原子を表し、R2 が低級アルコキシ基を表し
、R5 が水素原子又は低級アルコキシ基を表すときに
は低級アルキル基を表すことができない。
【0025】上記の定義において、低級アルキル基、低
級アルケニル基及び低級アルコキシ基とは1〜6個の炭
素原子を含む直鎖状又は分枝鎖状の基を意味する。
【0026】Rがカルボキシ基を表す式(I)の化合物
と塩を形成することができる塩基の例としてナトリウム
、カリウム、カルシウム及びアルミニウムの水酸化物、
アルカリ金属及びアルカリ土類金属の炭酸塩、並びにト
リエチルアミン、ベンジルアミン、ジエタノールアミン
、t−ブチルアミン、ジシクロヘキシルアミン、アルギ
ニン等のような有機塩基を挙げることができる。
【0027】式(I)の化合物と塩を形成することがで
きる酸の内で、非限定例として塩酸、硫酸、酒石酸、マ
レイン酸、フマル酸、しゅう酸、メタンスルホン酸及び
樟脳酸等を挙げることができる。
【0028】本発明の好ましい化合物に次のものがある
【0029】−R3 が、pが0以外の数である式(G
)の基を表わす化合物、
【0030】−R5 が、n及びpが0以外の数である
式(G)の基を表わす化合物、及び
【0031】R3 とR4 とがそれらを有する芳香族
環と共にベンゾフラン系を形成している化合物。
【0032】本発明はまた式(I)の化合物の製造法に
も及ぶ。その特徴とするところは次の通りである:
【0
033】−(方法A)式(II)
【化7】
【0034】(式中、R1 、R2 、R3 、R4 
及びR5 は式(I)と同じ意味を有する。)
【0035】の化合物を式(III)
【化8】
【0036】(式中、R6 、R7 、R8 及びR1
1は式(I)と同じ意味を有する。)
【0037】の置換ベンズアルデヒドと極性溶剤中、塩
基性剤の存在下で溶剤の還流点において加熱することに
よって縮合させて、反応混合物の冷却及び濾過後に式(
I)の化合物を得るか;又は
【0038】−(方法B)有機溶剤中、好ましくは無水
のテトラヒドロフラン中に懸濁されている式(IV)

化9】
【0039】(式中、R1  は水素原子、低級アルキ
ル基又は低級アルコキシ基を表わし、X− はヒドラシ
ド(hydracid)のアニオンを表わす。)
【00
40】のトリフェニルアルキルホスホニウム(又はトリ
フェニルアルコキシメチルホスホニウム)ハライド2モ
ルを強塩基、好ましくはn−ブチルリチウムのヘキサン
溶液で、この強塩基を撹拌しながら連続的に添加するこ
とにより処理し、好ましくは室温で数時間の接触後に得
られた溶液を順次不活性ふん囲気下で、上記で選択した
溶剤に溶解させた式V
【化10】
【0041】(式中、R2 、R3 、R4 及びR5
 は式(I)と同じ意味を有し、Rは低級アルキル基を
表わす。)
【0042】の2−ヒドロキシ安息香酸アルキル1モル
で処理し、得られた混合物を次に、好ましくは50〜6
0℃の温度まで加熱して、反応混合物の濾過及び溶剤の
真空中での除去の後に式(VI)
【化11】
【0043】(式中、R2 、R3 、R4 及びR5
 は前記定義の通りである。)
【0044】の化合物を得、無水のピリジン中に入れた
不活性ふん囲気下にある得られた化合物に式(VII)
【化12】
【0045】(式中、R6 、R7 、R8 及びR1
1は式(I)と同じ意味を有する。)
【0046】の桂皮酸クロライドを加え、そしてその混
合物を、好ましくは60℃の温度で略1日間加熱して、
溶剤の除去、適当な有機溶剤への吸収及びアルカリ性媒
質中での連続抽出、そして最後の溶剤の除去後に式(I
)の化合物を得る。式(I)の化合物は、それを得るの
にいずれの方法が用いられたとしても、所望によって、
【0047】−R1 、R2 、R3 、R4 、R5
 、R6 、R7 、R8 及びR11がカルボキシル
基を表わす(又はカルボキシル基を含む)場合に製剤上
許容し得る塩基との塩に転化され、若しくは製剤上許容
し得るアルコールによりエステル化され、又はそれらの
基が塩基性基を含む場合に製剤上許容し得る酸との塩に
転化されるか、又は
【0048】−結晶化若しくはクロ
マトグラフィーの方法でその立体異性体、ジアステレオ
マー又は鏡像体に分離され、次いで、所望によっては、
R2 、R3 、R4 、R5 、R6 、R7 、R
8 又はR11がカルボキシ基を表わす(又はカルボキ
シル基を含む)場合に上記の操作と同じ操作に付される
【0049】次の化合物を得るには方法Aが優先的に用
いられる:
【0050】化合物(VIII)から2−スチリル−5
H−フロ〔3,2−g〕−1−ベンゾピラン−5−オン
類(IX)を得る:
【化13】
【0051】収率は65%から70%まで変化する;

0052】化合物(X)からアルキル(2−スチリル−
4−オキソ−4H−1−ベンゾピラン−6−イル)カル
ボキシレート(XI)を得る:
【化14】
【0053】式中、Rは水素原子又は低級アルキル基を
表わす。
【0054】式(I)の化合物は価値のある薬理性を有
する。それら化合物はL1210細胞系の成長をレチン
酸よりも大幅に阻害し、治療用途に特に価値があり、参
照化合物のレチン酸のようにビタミンAの過剰摂取によ
る毒性を引き起こすことなくHL60細胞系の細胞分化
を誘発する。マイスの生体内試験で、ある種の特定の化
合物がC38線癌に対して活性であることが判明した。
【0055】本発明に記載される化合物は従って結腸癌
を含めて良性又は悪性の新生物の治療又は予防のための
抗腫瘍剤として治療に使用され、そしてそればかりでな
く、皮膚疾患(ざ瘡、乾癬)、また粘膜の変性疾患及び
/又は炎症性疾患等の治療群の通常の諸適応症の治療に
も使用される。
【0056】本発明はまた式(I)の生成物、又は基R
1 〜R8が塩形成性基を表わす場合にそれら式(I)
の生成物の製剤上許容し得る酸又は塩基との付加塩を単
独で、又は1種以上の製剤上許容し得る非毒性の不活性
なビヒクル又は賦形剤と組み合わせて含有する製剤組成
物に関する。
【0057】本発明による製剤組成物の内で特に挙げる
とすれば、経口、非経口、経鼻、経直腸、経舌、接眼又
は経呼吸の各投与に適したもの、特に単純錠剤、糖衣錠
、舌下錠、サチェット剤(sachets)、カシュ剤
、ゼラチンカプセル、グロセット剤 (glosset
tes) 、錠剤、坐剤、クリーム剤、軟膏剤、スキン
ゲル剤、注射製剤又は飲用製剤、エアロゾル剤、点眼剤
又は点鼻剤等がある。
【0058】投薬量は患者の年令及び体重、投与法並び
に治療適応症の性質及び可能性のある関連治療の性質に
よって変わるが、日用量0.1〜200mgの範囲であ
る。
【0059】次の実施例は本発明を例示説明するもので
あるが、本発明をいかなる意味でも限定するものではな
い。
【0060】実施例において、赤外スペクトル分析は式
(I)の生成物が液体であるか、固体であるかに依存し
てフィルムとして、又は(1%)臭化カリウムのジスク
として行われる。核磁気共鳴スペクトル分析は、特に明
記されない限り、テトラメチルシランを内部参照として
使用して100MHz の装置により重水素クロロホル
ム中で、又はヘキサデューテリウムジメチルスルホキシ
ド中で行われ、その変位値(displacement
s) はppm で表される。
【0061】製造例は本発明の一部をなすものではなく
、本発明の実施法を例証するものである。
【0062】<製造例1>:4−メトキシ−7−スチリ
ル−5H−フロ〔3,2−g〕−ベンゾピラン−5−オ
【0063】最低量の無水メタノール(150ml)中
で加熱して溶解させたビスナギン2グラム(8.7ミリ
モル)に撹拌しながら、かつ湿気から保護しながら、ナ
トリウムメトキシド溶液(34.8ミリモル;メタノー
ル20ml中Na0.80グラム)を、次いでベンズア
ルデヒド1.32ml(13.05ミリモル)を加えた
。24時間還流させた後、反応混合物を濾過し、その沈
殿をジエチルエーテルで数回抽出し、次いで乾燥した。 この結果、ベージュ色の結晶1.6グラムが得られた。
【0064】収率        56%      
M.p.:169℃(ジエチルエーテル) 元素分析: 計算値  :  C=75.46%,H=4.43%;
測定値  :  C=74.61%,H=4.81%.
IR(1%  KBr,cm−1):2820,165
0,1615,1460,1150  1H  NMR(CDCl3,  δppm  ):
4.20(s,3H,OCH3 (4−));6.20
(s,1H,H6);6.65−6.80(d,Jα−
β=16Hz,1H,Hα) ; 7.05−7.60
(m,9H,H2,H4, H−ar及びHβ) MS(m/z):318,289,215,190,1
61,128
【0065】<実施例1>:5,7−ジメトキシ−4−
オキソ−2−スチリル−4H−1−ベンゾピラン−6−
カルボキシレート
【0066】段階A:メチル  7−ヒドロキシ−5−
メトキシ−2−メチル−4−オキソ−4H−1−ベンゾ
ピラン−6−カルボキシレート
【0067】酢酸2.6mlで酸性にしたメタノール1
05ml中に懸濁させた6−ホルミル−7−ヒドロキシ
−5−メトキシ−2−メチル−4H−ベンゾピラン−4
−オン〔エイ・ションバーグ(A.SCHONBERG
)、エヌ・バドラン(N.BADRAN)及びエヌ・エ
イ・スターコンスキー(N.A.STARKONSKY
)のJ.Am.Chem.Soc.,1953,75,
4992〕2グラム(8.5ミリモル)にシアン化ナト
リウム2.6グラム(53ミリモル)を、次いで活性化
した二酸化マンガン18.50グラム(223ミリモル
、25当量)を加えた。室温で4時間撹拌した後、酢酸
エチル200mlで稀釈した反応混合物を濾過して不溶
性物質(過剰のMnO2 )を除去し、そして溶剤を蒸
発させた。粉末残分を水の中に吸収し、濾過した。この
結果、ベージュ色の粉末1.80グラムが得られた。
【0068】収率  :  80%,  M.p.:2
00℃
【0069】段階B:メチル  5,7−ジメト
キシ−2−メチル−4−オキソ−4H−1−ベンゾピラ
ン−6−カルボキシレート
【0070】湿気から保護しながら、無水のDMF25
mlに溶解したメチル  7−ヒドロキシ−5−メトキ
シ−2−メチル−4−オキソ−4H−1−ベンゾピラン
−6−カルボキシレート2グラム(7.6ミリモル)に
60℃において、撹拌しながら水素化ナトリウム(60
%分散液)0.304グラム(7.6ミリモル)をゆっ
くり添加した。接触時間1.5時間後、反応混合物にヨ
ードメタン0.95ml(15.2ミリモル)を加え、
そして撹拌を2時間続けた。メタノール6mlを加えて
過剰の水素化ナトリウムを分解させた後、反応混合物を
ジエチルエーテルで稀釈し、次いで水100mlに注加
した。生成した沈殿を濾過し、次いでジエチルエーテル
で数回洗浄した。粉末残分をシリカゲル(溶離剤:CH
2 Cl2 /CH3 OH:99/1)でのクロマト
グラフィーにより精製すると、白色結晶2.0グラムが
得られた。
【0071】   収率  :  95%,  M.p.:188℃ 
 元素分析  :  C14H14O6,  0.5H
2 O  MW:287.27  計算値    : 
 C=58.53%,  H=5.26%;  測定値
    :  C=58.53%,  H=5.22%
【0072】段階C:メチル  5,7−ジメトキシ
−4−オキソ−2−スチリル−4H−1−ベンゾピラン
−6−カルボキシレート
【0073】熱を加えて無水メタノール250mlに溶
解させたメチル  5,7−ジメトキシ−2−メチル−
4−オキソ−4H−1−ベンゾピラン−6−カルボキシ
レート2グラム(7.2ミリモル)に撹拌しながら、か
つ湿気から保護しながらナトリウムメトキシドの溶液(
28.8ミリモル、CH3 OH  20ml中Na0
.662グラム)を、次いでベンズアルデヒド1.15
グラム(10.8ミリモル)を加えた。24時間還流さ
せた後、反応混合物を濃縮し(メタノール約200ml
を除去)、次いで冷却した。沈殿を濾過し、そしてジエ
チルエーテルで数回抽出した。白色の結晶2.2グラム
が得られた。
【0074】収率  :  80%,  M.p.:1
72℃(ジエチルエーテル) 元素分析:  C21H18O6,    MW:36
6.37計算値  :  C=68.84%,H=4.
95%;測定値  :  C=68.97%,H=5.
31%.IR(1%  KBr,cm−1):1735
,1645,1610,1590,750及び690  1H  NMR(CDCl3,  δppm  ):
3.85(s,3H,COOCH3 );3.90(s
,3H,OCH3 (7−));3.95(s,3H,
OCH3 (5−));6.20(s,1H,H3 )
;6.70(d,Jα−β=16Hz,1H,CH=C
H−C6 H5 );7.50(d,Jβ−α=16H
z,1H,CH=CH−C6 H5 );7.40−7
.60(m,6H,H−ar) MS(m/z):366,351,334,305,2
77,128
【0075】<実施例2>:メチル  5,7−ジメト
キシ−5−オキソ−2−(3,4−ジメトキシスチリル
)−4H−1−ベンゾピラン−6−カルボキシレート

0076】実施例1の段階Cに記載の方法に従って製造
した。
【0077】   収率  :  81%,  M.p.:176℃(
ジエチルエーテル)  元素分析:  C23H22O
8,  0.5H2 O;  MW:435.42  
計算値  :  C=63.44%,H=5.32%;
  測定値  :  C=63.42%,H=5.39
%.IR(1%  KBr,cm−1): 1730,1640,1620,1600,840及び
800 1HNMR(CDCl3,  δppm  )
:3.80(s,3H,OCH3 (3′−));3.
85(s,3H,COOCH3 );3.90(s,6
H,OCH3 (7−及び4′−));3.95(s,
3H,OCH3 (5−));6.15(s,1H,H
3 );6.50(d,Jα−β=16Hz,1H,C
H=CH−Ar);6.75−6.90(m,4H,H
−ar);7.05(d,Jβ−α=16Hz,1H,
CH=CH−Ar); MS(m/z):426,411,394,365,3
37,188
【0078】<実施例3>:メチル  5,7−ジメト
キシ−4−オキソ−2−(3,4,5−トリメトキシス
チリル)−4H−1−ベンゾピラン−6−カルボキシレ
ート
【0079】実施例1の段階Cに記載の方法に従って製
造した(ただし、加熱時間:メタノールにより36時間
還流)。
【0080】   収率  :  65%,  M.p.:171℃(
ジエチルエーテル)  元素分析:  C24H24O
9,  1  H2 O;  MW:474.45  
計算値  :  C=60.75%,H=5.22%;
  測定値  :  C=60.26%,H=5.58
%.IR(1%  KBr,cm−1):1735,1
640,1610,1575及び850  1H  NMR(CDCl3,  δppm  ):
3.80(s,6H,OCH3 (3′−及び5′−)
);3.85(s,3H,COOCH3 );3.90
(s,6H,OCH3 (7−及び4′−));3.9
5(s,3H,OCH3 (5−));6.20(s,
1H,H3);6.60(d,Jα−β=16Hz,1
H,CH=CH−Ar);6.70−6.80(m,3
H);7.40(d,Jβ−α=16Hz,1H,CH
=CH−Ar). MS(m/z):456,441,424,395,3
67,218.
【0081】<実施例4>:メチル  5,7−ジメト
キシ−2−(4−メトキシカルボニルスチリル)−4H
−1−ベンゾピラン−6−カルボキシレート
【0082
】実施例1の段階Cに記載の方法に従って製造した(た
だし、加熱時間:メタノールにより3時間還流)。
【0083】収率  :  70%,  M.p.:1
97℃(ジエチルエーテル) 元素分析:  C23H20O8,    MW:42
4.40計算値  :  C=65.09%,H=4.
79%;測定値  :  C=64.93%,H=4.
94%.IR(1%  KBr,cm−1):1735
,1720,1640,1610,1600,780  1H  NMR(CDCl3,  δppm  ):
3.85(s,3H,COOCH3 (6−));3.
90(s,6H,OCH3 (7−)及びCOOCH3
 (4′−));3.95(s,3H,OCH3 (5
−));6.20(s,1H,H3);6.75(d,
Jα−β=16Hz,1H,CH=CH−Ar);6.
80(s,1H,H8);7.60(d,Jβ−α=1
6Hz,1H,CH=CH−Ar);7.60−8.1
0(m,4H,H−ar). MS(m/z):424,409,392,363,3
35
【0084】<実施例5>:4−〔(5,7−ジメトキ
シ−6−メトキシカルボニル−4−オキソ−4H−1−
ベンゾピラン−2−イル)−ビニ−1−イル〕−安息香
【0085】実施例1の段階Cに記載の方法に従って製
造した。
【0086】   収率  :  55%,  M.p.:244℃(
エタノール)  元素分析:  C22H18O8, 
 1  H2 O;  MW:428.39  計算値
  :  C=60.75%,H=5.52%;  測
定値  :  C=61.12%,H=5.45%.I
R(1%  KBr,cm−1):1735,1700
,1640,1610,1580,800  1H  NMR(CDCl3,  δppm  ):
3.85(s,3H,COOCH3 (6−));3.
90(s,3H,OCH3 (7−));3.95(s
,3H,OCH3 (5−));6.35(s,1H,
H3);7.30(d,Jα−β=17Hz,1H,C
H=CH−Ar);7.75−8.05(m,5H,H
−ar);8.00(d,Jβ−α=17Hz,1H,
CH=CH−Ar);13.00(s,1H,COOH
【0087】<実施例6>:メチル  4−オキソ−
2−スチリル−5,7,8−トリメトキシ−4H−1−
ベンゾピラン−6−カルボキシレート
【0088】段階A:メチル  5,7−ジメトキシ−
7−ヒドロキシ−2−メチル−4−オキソ−4H−1−
ベンゾピラン−6−カルボキシレート
【0089】酢酸2mlにより酸性にしたメタノール7
5ml中に懸濁させた5,8−ジメトキシ−6−ホルミ
ル−7−ヒドロキシ−2−メチル−4H−1−ベンゾピ
ラン−4−オン〔アール・ビー・ガンミル(R.B.G
AMMILL)及びエス・エイ・ナシュ(S.A.NA
SH)のJ.Org.Chem.,1986,51,3
116〕2グラム(7.5ミリモル)にシアン化ナトリ
ウム1.84グラム(37.5ミリモル)を、次いで活
性二酸化マンガン13.04グラム(161ミリモル)
を加えた。室温で4時間撹拌後、酢酸エチル100ml
で稀釈した反応混合物を濾過して不溶性物質(過剰のM
nO2)を除去し、そして溶剤を蒸発させた。粉末残分
をH2 Oに吸収させ、濾過した。灰色がかった粉末1
.103グラムが得られた。
【0090】収率  :  50%,  M.p.:2
10℃
【0091】段階B:メチル  2−メチル−4
−オキソ−5,7,8−トリメトキシ−4H−1−ベン
ゾピラン−6−カルボキシレート
【0092】湿気から保護しながら、無水のジメチルホ
ルムアミド50mlに溶解させたメチル  5,8−ジ
メトキシ−7−ヒドロキシ−2−メチル−4−オキソ−
4H−1−ベンゾピラン−6−カルボキシレート3.1
0グラム(10.6ミリモル)に60℃において、撹拌
しながら水素化ナトリウム(60%分散液)0.42グ
ラム(10.6ミリモル)をゆっくり添加した。1.5
時間の接触時間後、反応混合物にヨードメタン1.30
ml(21.2ミリモル)を加え、そして撹拌を2時間
続けた。メタノールを加えて過剰の水素化ナトリウムを
分解させた後、ジエチルエーテルで稀釈した反応混合物
を濾過した。濾液を蒸発させると、オレンジ色の油が得
られた。これを水に吸収させ、各回50mlのジエチル
エーテルで3回抽出した。有機相を合わせ、これを飽和
NaCl溶液で洗浄し、Na2 SO4 上で乾燥し、
次いで溶剤を除去した。粉末残分をシリカゲルカラム(
70〜230メッシュ;溶離剤:CH2 Cl2 /C
H3 OH:99/1)によるクロマトグラフィーにか
けると、オレンジ色の結晶2.5グラムが得られた。
【0093】収率  :  76%,  M.p.:1
25℃
【0094】段階C:メチル  4−オキソ−2
−スチリル−5,7,8−トリメトキシ−4H−1−ベ
ンゾピラン−6−カルボキシレート
【0095】熱を加えて無水メタノール200mlに溶
解させたメチル  2−メチル−4−オキソ−5,7,
8−トリメトキシ−4H−1−ベンゾピラン−6−カル
ボキシレート1グラム(3.24ミリモル)に、撹拌し
ながら、かつ湿気から保護しながらナトリウムメトキシ
ド溶液(6.48ミリモル;無水メタノール10ml中
Na0.15グラム)を、次いでベンズアルデヒド0.
527グラム(4.85ミリモル)を加えた。24時間
還流させた後、反応混合物を濃縮し、残分を水150m
lに吸収させ、1N  HCl溶液で酸性にし、そして
各回50mlのジエチルエーテルで3回抽出した。溶剤
を除去するとオレンジ色の油が得られた。この油はシリ
カゲルカラム(70〜230メッシュ;溶離剤:ジイソ
プロピルエーテル)でのクロマトグラフィーにより精製
した後オレンジ色の結晶0.250グラムを与えた。
【0096】   収率  :  40%,  M.p.:164℃ 
 元素分析:  C22H20O7,  1H2 O,
  MW:414.39  計算値  :  C=63
.76%,H=5.35%;  測定値  :  C=
63.23%,H=5.65%.IR(1%  KBr
,cm−1):1740,1635,1620,160
0,750及び690  1H  NMR(CDCl3,  δppm  ):
3.75(s,3H,OCH3 (8−));3.85
(s,3H,COOCH3 (6−));3.90(s
,3H,OCH3 (7−));4.00(s,3H,
OCH3 (5−));6.75(s,1H,H3);
7.40−7.55(m,6H,H−ar及びH−ビニ
ル);8.00(d,Jβ−α=17Hz,1H,CH
=CH−C6 H5 )
【0097】<実施例7>:4−メトキシ−7−(3,
4−ジメトキシスチリル)−5H−フロ(furo)〔
3,2−g〕ベンゾピラン−5−オン
【0098】製造
例1に記載の方法に従って製造した。
【0099】収率  :  84%,  M.p.:1
82℃(ジエチルエーテル) 元素分析:  C22H18O6,    MW=39
6.38計算値  :  C=66.66%,H=5.
08%;測定値  :  C=66.49%,H=4.
84%.IR(1%  KBr,cm−1):2820
,1645,1620,1590,850及び820 
1H  NMR(CDCl3,  δppm  ):3
.90及び3.95(s,6H,OCH3 (3′−及
び4′−));4.20(s,3H,OCH3 (4−
));6.15(s,1H,H6);6.55(d,J
α−β=16Hz,1H,CH=CH−Ar);6.9
0−7.40(m,6H,H−ビニル,H−ar,H3
及び9);7.60(d,JH2−H3 =2Hz,1
H,H3)MS(m/z):378,349,215,
190,188,161
【0100】<実施例8>:4−メトキシ−7−(3,
4,5−トリメトキシスチリル)−5H−フロ〔3,2
−g〕ベンゾピラン−5−オン
【0101】加熱時間を30分に短縮したこと以外は製
造例1に記載の方法に従って製造した。
【0102】収率  :  70%,  M.p.:2
04℃(ジエチルエーテル) 元素分析:  C23H20O7,    MW=40
8.41計算値  :  C=67.66%,H=4.
93%;測定値  :  C=67.50%,H=5.
04%.IR(1%  KBr,cm−1):2820
,1645,1620,1580,840  1H  NMR(CDCl3,  δppm  ):
3.90及び3.95(s,9H,OCH3 (3′−
,4′−,5′−));4.20(s,3H,OCH3
 (4−));6.20(s,1H,H6);6.65
(d,Jα−β=16Hz,1H,Hα);6.55−
6.80(m,2H,H2′及び6′);7.05(d
,JH3−H2 =2Hz,1H,H3);7.40(
s,1H,H9);7.50(d,Jβ−α=16Hz
,1H,Hβ);7.60(d,JH2−H3 =2H
z,1H,H2)MS(m/z):408,379,2
18,190,161
【0103】<実施例9>:メチル  4−(2−(4
−メトキシ−5−オキソ−5H−フロ〔3,2−g〕ベ
ンゾピラン−7−イル)−ビニ−1−イル)−ベンゾエ
ート
【0104】加熱時間を30分に短縮したこと以外は製
造例1に記載の方法に従って製造した。
【0105】収率  :  98%,  M.p.:1
98℃(ジエチルエーテル) 元素分析:  C22H16O6,    MW=37
6.37計算値  :  C=70.21%,H=4.
28%;測定値  :  C=69.62%,H=4.
57%.IR(1%  KBr,cm−1):1730
,1650,1610,1580,770.  1H  NMR(CDCl3,  δppm  ):
3.95(s,3H,COOCH3 );4.20(s
,3H,OCH3 );6.25(s,1H,H6);
6.80(d,Jα−β=16Hz,1H,Hα);7
.05(d,JH3−H2 =2Hz,1H,H3);
7.40(d,Jβ−α=16Hz,1H,Hβ);7
.35−7.65(m,2H,H2及びH9);7.6
0−8.10(m,4H,H2′,3′,5′及び6′
).MS(m/z):376,347,215,161
【0106】<製造例2>:4,9−ジメトキシ−7−
スチリル−5H−フロ〔3,2−g〕ベンゾピラン−5
−オン
【0107】ケリン(熱を加えて溶解)2.60グラム
(10ミリモル)とベンズアルデヒド1.060グラム
(10ミリモル)との澄明な溶液にナトリウムエトキシ
ドの溶液(エタノール10ml中Na230mg)を滴
下した。室温で30分後、反応混合物の中に生成物が沈
殿した。撹拌を12時間続けた。続いて結晶を濾過し、
次いでエタノールで洗浄した。
【0108】収率  :  72%,  M.p.コフ
ラー:192℃(ジエチルエーテル) 元素分析:  C21H16O5,    MW=34
8.36計算値  :  C=72.40%,H=4.
63%;測定値  :  C=71.98%,H=4.
91%.IR(1%  KBr,cm−1):1640
,1615,1590,750,690.  1H  NMR(CDCl3,  δppm  ):
4.10(s,3H,OCH3 (9−));4.25
(s,3H,OCH3(4−));6.20(s,1H
,H6);6.75(d,Jα−β=16Hz,1H,
Hα);7.00(d,JH3−H2 =2Hz,1H
,H3);7.25−7.70(m,6H,Hβ及びH
−ar);7.65(d,JH2−H3 =2Hz,1
H,H2).
【0109】<実施例10>:(2−スチリルクロモン
−8−イル)−酢酸
【0110】段階A:2,8−ジメチルクロモン
【01
11】無水のトルエン250mlに溶解させた(2−ヒ
ドロキシ−3−メチルベンゾイル)−メチレントリフェ
ニルホスホラン40グラム(0.097モル)に無水酢
酸19ml(0.17モル)とピリジン17ml(0.
21モル)を加えた。反応混合物を5時間加熱、還流し
、次いで冷却後濾過して生成したピリジニウム塩を除去
した。濾液を15%炭酸ナトリウム水溶液で洗浄し、そ
して溶剤を真空中で除去した。粉末残分をシリカゲルカ
ラム(70〜230メッシュ;溶離剤:CH2 Cl2
 /CH3 OH:99/1)によるクロマトグラフィ
ーにかけると、白色結晶9.5グラムが得られた。
【0112】収率  :  56%,  M.p.:1
14℃元素分析:  C11H10O2,    MW
=174.20IR(1%  KBr,cm−1):1
640,1600. 1H  NMR(CDCl3, 
 δppm  ):2.40(s,3H,CH3 (8
−));2.50(s,3H,CH3 (2−));6
.20(s,1H,H3);7.25(t,J6−5 
=J6−7 =8.0Hz,1H,H6);7.50(
dd,J7−6 及びJ7−5 =2Hz,1H,H7
);8.00(dd,J5−6 =8.00Hz及びJ
5−7 =2Hz,1H,H5).
【0113】段階B
:8−ブロモエチル−2−メチルクロモン
【0114】過酸化ベンゾイル1.5mgとN−ブロモ
スクシンイミド3.0グラム(17ミリモル)が加えら
れた、四塩化炭素50ml中2,8−ジメチルクロモン
3グラム(17ミリモル)の溶液を撹拌しながら、かつ
UVを照射しながら〔フィリップス社(Philips
)の500Wランプ〕6時間加熱、還流した。冷却され
た反応混合物を濾過して上澄み液のスクシンイミドを除
去し、そして溶剤を蒸発させた。得られた粉末をシクロ
ヘキサンから再結晶化すると、結晶3.45グラムが得
られた。
【0115】収率  :  80%,  M.p.:1
00℃元素分析:  C11H9 O2 Br,   
  MW=253.10 IR(1%  KBr,cm−1):1640,160
0,750.  1H  NMR(CDCl3,  δppm  ):
2.45(s,3H,CH3 (2−));4.70(
s,2H,CH2 −Br);6.20(s,1H,H
3);7.30(t,1H,J6−5 =J6−7 =
7Hz,H6);7.95(dd,J7−6 及びJ7
−5 =2Hz,1H,H7);8.20(dd,1H
,J5−6 =7Hz及びJ5−7 =2Hz,H5)
【0116】段階C:8−シアノメチル−2−メチルク
ロモン
【0117】無水のジクロロメタン200mlに溶解さ
せた8−ブロモメチル−2−メチルクロモン5.9グラ
ム(23ミリモル)にシアン化テトラエチルアンモニウ
ム5.45グラム(35ミリモル)を加えた。室温で1
夜接触させた後、溶剤を真空中で蒸発させ、その残分を
ジエチルエーテルに吸収させ、次いで濾過した。濾液を
蒸発させ、シリカゲルカラム(70〜230メッシュ;
溶離剤:CH2 Cl2 )でのクロマトグラフィーに
よって精製すると、白色結晶2.40グラムが得られた
【0118】収率  :  52%,  M.p.:1
38℃元素分析:  C12H9 O2 N,    
 MW=199.21IR(1%  KBr,cm−1
):2220,1650,1600.  1H  NMR(CDCl3,  δppm  ):
2.45(s,3H,CH3 (2−));3.95(
s,2H,CH2 −CN);6.20(s,1H,H
3);7.50(t,J6−5 =J6−7 =9Hz
,1H,H6);7.80(dd,J7−6 及びJ7
−5 =2Hz,1H,H7);8.20(dd,J5
−6 =9Hz及びJ5−7 =2Hz,1H,H5)
【0119】段階D:(2−メチルクロモン−8−イル
)−酢酸
【0120】50%酢酸水溶液(v/v)8ml中8−
シアノメチル−2−メチルクロモン0.70グラム(3
.5ミリモル)の溶液に濃硫酸4mlを滴下した。添加
が完了したとき、反応混合物を7時間加熱、還流した。 冷却された反応混合物を氷水250mlに注加し、そし
て冷蔵庫の中に1夜入れて置いた。生成した沈殿を前以
って50〜60℃の温度に加熱しておいた5%炭酸水素
ナトリウム溶液に溶解させ、次いで濾過した。濾液を濃
HClで酸性にした後、得られた不溶性物質を濾過によ
り分離し、次いで各回20mlの水で3回洗浄し、そし
て乾燥した(白色がかった結晶0.73グラム)。
【0121】収率  :  96%,  M.p.:2
28℃元素分析:  C12H10O4 ,    M
W=218.21IR(1%  KBr,cm−1):
3400−3200,1700,1640.  1H  NMR(DMSO−d6,  δppm  
):2.35(s,3H,CH3 (2−));3.9
0(s,2H,CH2−COOH);6.25(s,1
H,H3);7.40(t,J6−5=9Hz及びJ6
−7 =9Hz,1H,H6);7.60(dd,J7
−6 及びJ7−5 =2Hz,1H,H7);8.0
0(dd,J5−6 =9Hz及びJ5−7 =2Hz
,1H,H5);12.50(s,1H,OH).
【0122】段階E:(2−スチリルメチルクロモン−
8−イル)−酢酸
【0123】熱を加えて最低量の無水メタノールに溶解
させた(2−メチルクロモン−8−イル)−酢酸0.7
3グラム(3.34ミリモル)に撹拌しながら、かつ湿
気から保護しながらナトリウムメトキシド溶液(6.7
ミリモル;CH3 OH20ml中Na0.155グラ
ム)を、次いでベンズアルデヒド0.35ml(3.4
ミリモル)を加えた。24時間還流させた後、反応混合
物を蒸発させ、残分を前以って50〜60℃の温度に加
熱しておいた5%炭酸水素ナトリウム水溶液に溶解させ
た(必要ならば、溶液を濾過する)。濾液を1N  H
Clで酸性にした後、不溶性物質を濾過により取り出し
、次いで各回20mlの水で3回洗浄し、最後に乾燥し
た。得られた黄色粉末を前以って30〜40℃に加熱し
ておいたクロロホルム中で洗浄すると、ベージュー色の
結晶0.70グラムが得られた。
【0124】収率  :  55%,  M.p.:2
02℃元素分析:  C19H14O4 ,    M
W=315.31計算値  :  C=72.37%,
  H=4.79%;測定値  :  C=72.40
%,  H=4.80%.IR(1%  KBr,cm
−1):3200−2900,1710,1600及び
1570.  1H  NMR(DMSO−d6,  δppm  
):4.00(s,2H,CH2 −COOH);6.
45(s,1H,H3);7.30−8.00(m,1
0H,H−ar及びH−ビニル);11.50(s,1
H,OH)13Hc  NMR(DSMO−d6,  
δppm  ):177(C4);172(C10);
161(C8a);154(C2);136.5(C7
);136(C1′);135(Cβ);130(C5
a);129(C4′);128(C3′,5′);1
26(C2′−6′);124.9(C5);123.
7(C8);123.5(C6);121(Cα);1
10(C3);37(C9).
【0125】<実施例11>:(2−(3′,4′,5
′−トリメトキシスチリル)−クロモン−8−イル)−
酢酸
【0126】実施例10の段階Eに記載の方法に従って
製造した。オレンジ色の結晶が得られた。
【0127】収率  :  62%,  M.p.:2
12℃元素分析:  C22H20O7 ,H2 OM
W=414.40計算値  :  C=63.76%,
  H=5.35%;測定値  :  C=63.95
%,  H=5.30%.IR(1%  KBr,cm
−1):3200−2500,2820,1710,1
620,1600及び1580. 1H  NMR(C
DCl3 ,δppm  ):3.70(s,3H,O
CH3 (4′−));3.80(s,6H,OCH3
 (3′−及び5′−));4.00(s,2H,CH
2 −COOH);6.40(s,1H,H3);7.
00−7.70(m,7H,H−ar,H−ビニル及び
H2′,6′);12.50(s.e.,1H,OH) 13C  NMR(DMSO−d6,  δppm  
):177(C4);173(C10);162(C8
a);154(C2);142(C4′);140(C
7);136(C1′);135(Cβ);132(C
5a);131(C3′−5′);128(C8);1
27(C2′−6′);124(C5);122(C6
);119(Cα);110(C3);61(OCH3
 (4′−));57(OCH3 (3′−及び5′−
));39(C9).
【0128】<実施例12>:(2−(4−カルボキシ
スチリル)−クロモン−8−イル)−酢酸
【0129】
実施例10に記載の方法に従って製造した。黄色結晶。
【0130】   収率  :  70%,  M.p.:>305℃
  元素分析:  C20H14O6 ,0.5H2 
O,MW=359.32  計算値  :  C=66
.85%,  H=4.21%;  測定値  :  
C=66.98%,  H=4.15%.IR(1% 
 KBr,cm−1):3200−2500,1730
及び1710,1620,1600及び1570.  1H  NMR(CDCl3 ,δppm  ):4
.00(s,2H,CH2 COOH);6.50(s
,1H,H3);7.20−8.00(m,10H,H
−ar,H−ビニル及びH2′,3′,5′,6′,O
H);13.00(s.,1H,OH) 13C  NMR(DMSO−d6,  δppm  
):177(C4);172(C10);168(C1
1);160(C8a);154(C2);138(C
4);136(C7);135.5(C1′);135
(Cβ);131(C5a);129.5(C3′−5
′);127(C2′−6′);125(C5);12
4(C8);123(C6);122(Cα);112
(C3);39(C9).
【0131】<実施例13>:(7−メトキシ−3−メ
チル−4−オキソ−2−スチリル−4H−1−ベンゾピ
ラン−8−イル)−酢酸
【0132】段階A:2,3−ジメチル−7−メトキシ
−4H−1−ベンゾピラン−4−オン
【0133】無水酢酸24ml中2−ヒドロキシ−4−
メトキシプロピオフェノン11.9グラム(66.11
ミリモル)を新しく溶融した酢酸ナトリウム14.90
グラム(181.56ミリモル)の存在下で7時間加熱
、還流した。過剰の無水酢酸を真空中で除去した後、反
応混合物を水200mlに注加し、そして各回50ml
のジクロロメタンで3回抽出した。有機相を合わせ、そ
れを飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、次いで硫酸ナト
リウムで乾燥した。溶剤を蒸発させ、シリカゲルカラム
(溶離剤:CH2 Cl2 )でのクロマトグラフィー
によって精製すると、ベージュ色の結晶7.45グラム
が得られた。
【0134】収率  :  55%,  M.p.:1
17℃元素分析:  C12H12O3 ,    M
W=204.22IR(1%  KBr,cm−1):
2820,1630,1600−1580,1440.  1H  NMR(CDCl3,  δppm  ):
2.00(s,3H,CH3 (3−));2.40(
s,3H,CH3 (2−));3.90(s,3H,
OCH3 (7−));6.80(d,J8−6 =2
Hz,1H,H8);6.90(dd,J6−5 =9
Hz及びJ6−8 =2Hz,1H,H6);8.10
(d,J5−6 =9Hz,1H,H5).
【0135】段階B:8−クロロメチル−2,3−ジメ
チル−7−メトキシ−4H−1−ベンゾピラン−4−オ
【0136】2,3−ジメチル−7−メトキシ−4H−
1−ベンゾピラン−4−オン4.9グラム(23.48
ミリモル)を濃塩酸35mlとポリオキシメチレン1.
2グラム(40ミリモル)との混合物中で撹拌しながら
60℃において5時間加熱した。冷却後、反応混合物を
氷水100mlに注加し、そして5℃で1夜放置した。 反応混合物の濾過後、回収された沈殿を各回50mlの
水で3回洗浄し、次いで乾燥した。白色結晶5.15グ
ラムが得られた。
【0137】収率  :  87%,  M.p.コフ
ラー:171℃ 元素分析:  C13H13O3 Cl,    MW
=253.60 IR(1%  KBr,cm−1):2820,164
0,1600−1590,1440,790. 1H 
 NMR(CDCl3,  δppm  ):2.05
(s,3H,CH3 (3−));2.45(s,3H
,CH3 (2−));4.00(s,3H,OCH3
 );4.90(s,2H,CH2 Cl);7.00
(d,J6−5 =9Hz,1H,H6);8.20(
d,J5−6 =9Hz,1H,H5).
【0138】段階C:(2,3−ジメチル−7−メトキ
シ−4−オキソ−4H−1−ベンゾピラン−8−イル)
−アセトニトリル
【0139】前以って60〜70℃の温度に加熱してお
いたシアン化カリウム1.47グラム(22.53ミリ
モル)の水8ml中溶液に撹拌しながら8−クロロメチ
ル−2,3−ジメチル−7−メトキシ−4H−1−ベン
ゾピラン−4−オン3.27グラム(12.96ミリモ
ル)の沸騰エタノール38ml中懸濁液を滴下した。添
加が完了したとき、反応混合物を70℃で4時間加熱、
還流した。反応混合物を冷却し、氷水を加え、濾過した
後、得られた結晶を乾燥し、そしてシリカゲルカラム(
溶離剤:CH2 Cl2 )でのクロマトグラフィーに
よって精製した。ベージュ色の結晶2.45グラムが得
られた。
【0140】収率  :  77%,  M.p.:1
85℃元素分析:  C14H13O3 N,    
MW=243.26IR(1%  KBr,cm−1)
:2820,2220,1640,1600−1580
,1440,1415. 1H  NMR(CDCl3
,  δppm  ):2.05(s,3H,CH3 
(3−));2.45(s,3H,CH3 (2−))
;3.90(s,2H,CH2 CN);4.00(s
,3H,OCH3 );7.00(d,J6−5 =9
Hz,1H,H6);8.15(d,J5−6 =9H
z,1H,H5).
【0141】段階D:(2,3−ジメチル−7−メトキ
シ−4−オキソ−4H−1−ベンゾピラン−8−イル)
−酢酸
【0142】(2,3−ジメチル−7−メトキシ−4−
オキソ−4H−1−ベンゾピラン−8−イル)−アセト
ニトリル3.9グラム(16.05ミリモル)の50%
酢酸水溶液(v/v)20ml中溶液に濃硫酸20ml
を滴下した。滴下が完了したとき、反応混合物を70℃
で4時間加熱し、次いで冷却し、氷水150mlに注加
し、そして5℃で1夜放置した。生成した沈殿を濾過し
て採集し、次いで5%炭酸水素ナトリウム溶液(前以っ
て50〜60℃の温度に加熱)に溶解した。それを濾過
し、濾液を濃塩酸で酸性にした後、得られた不溶性物質
を濾過によって取り出し、次いで各回50mlの水で3
回洗浄し、乾燥した。白色結晶3.70グラムが得られ
た。
【0143】収率  :  87%,  M.p.:2
11℃元素分析:  C14H14O5 ,  MW=
262.26IR(1%  KBr,cm−1):33
00−2900,2820,1740,1630,16
10−1580,1440.  1H  NMR(DMSO−d6 ,δppm  )
:1.90(s,3H,CH3 (3−));2.40
(s,3H,CH3(2−));3.70(s,2H,
CH2 COOH);3.90(s,3H,OCH3 
);7.20(d,J6−5 =9Hz,1H,H6)
;7.95(d,J5−6 =9Hz,1H,H5);
12.60(s,1H,OH).
【0144】段階E:(7−メトキシ−3−メチル−4
−オキソ−2−スチリル−4H−1−ベンゾピラン−8
−イル)−酢酸
【0145】熱を加えて最少量の無水メタノールに溶解
させた(2,3−ジメチル−7−メトキシ−4−オキソ
−4H−1−ベンゾピラン−8−イル)−酢酸1グラム
(3.82ミリモル)に撹拌しながら、かつ湿気から保
護しながらナトリウムメトキシド(7.64ミリモル;
CH3 OH  30ml中Na0.176グラム)を
、次いでベンズアルデヒド0.4ml(3.82ミリモ
ル)を加えた。7時間還流させた後、反応混合物を濃H
Clの添加によって酸性にした氷水40mlに注加した
。生成した黄色結晶を前以って50〜60℃の温度に加
熱した5%炭酸水素ナトリウム溶液に溶解し、次いで濾
過した。濾液を濃HClで酸性にした後、不溶性物質を
濾過によって取り出し、次いで各回20mlの水で3回
洗浄し、乾燥した。得られた黄色結晶は必要とされる純
度に応じてエステル化、続いて酸加水分解に付してもよ
いし、付さなくてもよい。
【0146】   収率  :  32%,  M.p.:282℃(
エタノール)  元素分析:  C21H18O5 ,
  0.5H2 O,  MW=359.37  計算
値  :  C=70.26%,  H=5.05%;
  測定値  :  C=70.70%,  H=5.
00%.IR(1%  KBr,cm−1):3600
−3200,1720,1630,1590,1570
,780及び685.  1H  NMR(DMSO−d6 ,δppm  )
:2.15(s,3H,CH3 (3−));3.90
(s,2H,CH2COOH);3.95(s,3H,
OCH3 (7−));7.25(d,Jα−β=16
Hz,1H,Hα);7.75(d,Jβ−α=16H
z,1H,Hβ);7.20−8.00(m,7H,H
5及びH6及びH2′−6′);12.5(s,1H,
OH). MS(m/z):350,349,335,305,2
91,273,141.
【0147】段階F及びGは(2−スチリル−4H−1
−ベンゾピラン−8−イル)−酢酸の精製に相当する。
【0148】段階F:(7−メトキシ−3−メチル−4
−オキソ−2−スチリル−4H−1−ベンゾピラン−8
−イル)−エチルアセテート(7−メトキシ−3−メチ
ル−4−オキソ−2−スチリル−4H−1−ベンゾピラ
ン−8−イル)−酢酸1.80ミリモルの濃H2 SO
4 1.5mlで酸性にしたエタノール60ml中懸濁
液を溶剤の還流点において7時間加熱した。冷却後、反
応混合物を5℃で数時間保持し、次いで沈殿を濾過によ
って取り出し、乾燥した。その粉末をシリカゲルカラム
(溶離剤:CH2 Cl2 /C2 H5 OH:98
/2)によるクロマトグラフィーにかけると、分析上純
粋な黄色結晶が得られた。
【0149】収率  :  95% 元素分析:  C23H22O5 ,  MW=378
.45計算値  :  C=72.99%,  H=5
.87%;測定値  :  C=72.76%,  H
=5.90%.IR(1%  KBr,cm−1):1
730,1620,1610−1590,780及び6
90. 1H  NMR(CDCl3 ,δppm  
):1.20(t,3H,COOCH2 CH3 );
2.25(s,3H,CH3 (3−));3.95(
s,2H,CH2 −COOEt);4.00(s,3
H,OCH3 (7−));4.20(q,2H,CO
OCH2 −CH3 );7.00(d,J6−5 =
9Hz,1H,H6);7.20−7.65(m,7H
,Hα,Hβ,H−ar);8.15(d,J5−6 
=9Hz,1H,H5). MS(m/z):350,349,335,305,2
91,273,141.
【0150】段階G:(7−メトキシ−3−メチル−4
−オキソ−2−スチリル−4H−1−ベンゾピラン−8
−イル)−酢酸
【0151】前記エステル0.21ミリモルの酢酸(6
ml)と濃塩酸(3ml)との混合物中懸濁液を溶剤の
還流点で6時間加熱した。反応混合物を冷却した後、水
8mlを加え、生成した黄色結晶を濾過によって取り出
し、そして乾燥した。エタノールから再結晶化すると、
分析上純粋な黄色結晶が得られた。
【0152】<実施例14>:(2−(3,4−ジメト
キシスチリル)−7−メトキシ−3−メチル−4−オキ
ソ−4H−1−ベンゾピラン−8−イル)−酢酸
【01
53】実施例13の段階E(及び所望によってFとG)
に記載の方法に従って製造した。
【0154】収率  :  45%,  M.p.:2
40℃(エタノール) 元素分析:  C23H22O7 ,  MW=410
.45計算値  :  C=67.30%,  H=5
.41%;測定値  :  C=67.06%,  H
=5.50%.IR(1%  KBr,cm−1):3
600−3200,1710,1610,1595,1
580,830及び780.  1H  NMR(DMSO−d6 ,δppm  )
:2.15(s,3H,CH3 (3−));3.90
(s,2H,CH2COOH);3.85及び3.95
(s,9H,OCH3 (7−,3′−及び4′−))
;7.05(d,Jα−β=18Hz,1H,Hα);
7.30(d,Jβ−α=18Hz,1H,Hβ);7
.00−7.45(m,4H,H2′,5′,6′及び
6);7.95(d,J5−6 =9Hz,1H,H5
);12.50(s,1H,OH).
【0155】<実施例15>:(2−(3,4,5−ト
リメトキシスチリル)−7−メトキシ−3−メチル−4
−オキソ−4H−1−ベンゾピラン−8−イル)−酢酸
【0156】実施例13の段階E(及び所望によってF
及びG)に記載の方法に従って製造した。
【0157】   収率  :  42%,  M.p.:240℃(
エタノール)  元素分析:  C24H24O8 ,
  2  H2 O,  MW=476.45  計算
値  :  C=60.50%,  H=5.92%;
  測定値  :  C=60.40%,  H=5.
61%.IR(1%  KBr,cm−1):3600
−3200,1720,1610,1580,1570
及び800. 1H  NMR(DMSO−d6 ,δ
ppm  ):2.15(s,3H,CH3 (3−)
);3.70(s,2H,CH2COOH);3.85
及び3.95(s,12H,OCH3 (3′−,4′
−,5′−及び7−));7.05−7.50(m,6
H,H5及び6,H2′及び6′,H−ビニル);2.
50(s,1H,OH).
【0158】<実施例16>:(2−(4−カルボキシ
スチリル)−7−メトキシ−3−メチル−4−オキソ−
4H−1−ベンゾピラン−8−イル)−酢酸
【0159
】実施例13の段階E(及び所望によってF及びG)に
記載の方法に従って製造した。
【0160】収率  :  40%,  M.p.:>
305℃(エタノール) 元素分析:  C22H18O7 ,  MW=394
.39計算値  :  C=67.00%,  H=4
.60%;測定値  :  C=67.76%,  H
=4.64%.IR(1%  KBr,cm−1):3
600−3100,1710,1730,1620,1
590及び770. 1H  NMR(DMSO−d6
 ,δppm  ):2.15(s,3H,CH3 (
3−));3.90(s,2H,CH2COOH);3
.95(s,3H,OCH3 (7−));7.50(
m,2H,H2′及び6′);7.85−8.05(m
,6H,H3′及び4′,H5及び6,H−ビニル);
12.75(s,2H,OH).
【0161】<製造例3>:8−メチル−2−スチリル
−4H−1−ベンゾピラン−4−オン
【0162】段階A:(2−ヒドロキシ−3−メチルベ
ンゾイル)−メチレントリフェニルホスホラン
【016
3】室温で、かつ窒素ふん囲気下で、無水のテトラヒド
ロフラン120mlに懸濁させたホスホニウム塩14.
6グラム(36ミリモル)に撹拌しながらn−BuLi
溶液(ヘキサン中1.6M)31.25ml(50ミリ
モル)を滴下した。3時間の接触時間後、テトラヒドロ
フラン20mlに溶解したメチル  2−ヒドロキシ−
3−メチルベンゾエート3グラム(18ミリモル)を反
応混合物に滴下し、次いで50〜60℃の温度で3時間
加熱し、続いて濾過した。溶剤を蒸発させ、メタノール
から再結晶化すると、黄色結晶5.9グラムが得られた
【0164】収率  :  80%,  M.p.:1
70℃元素分析:  C27H23O2 P  ,  
MW=410.46計算値  :  C=79.01%
,  H=5.65%;測定値  :  C=79.0
2%,  H=5.61%.IR(1%  KBr,c
m−1):3400,1590,1540,750,7
20及び690.  1H  NMR(CDCl3 ,δppm  ):2
.20(s,3H,CH3 (3−));6.65(t
,J5−6 =J5−4 =7Hz,1H,H5);7
.15(d,J4−5 =7Hz,1H,H4);7.
35−7.80(m,18H,PPh3 ,H6,HC
=P及びOH).
【0165】段階B:8−メチル−2
−スチリル−4H−1−ベンゾピラン−4−オン
【0166】窒素ふん囲気下で無水のピリジン200m
l中の(2−ヒドロキシ−3−メチルベンゾイル)−メ
チレントリフェニルホスホラン2グラム(4.87ミリ
モル)及びシンナモイルクロライド2.43グラム(1
4.6ミリモル)を撹拌し、そして60℃で24時間加
熱した。ピリジンの除去後、残分をジクロロメタンに吸
収させ、1N水酸化ナトリウム水溶液で、次いで中性に
なるまでNaClの飽和水溶液で抽出した。ジクロロメ
タンを除去すると、茶色がかった油1グラムが得られた
。この油は、メタノール中で結晶化させると、細かい黄
色結晶0.6グラムを与えた。
【0167】収率  :  60%,  M.p.:1
52℃元素分析:  C8 H14O2 ,  MW=
262計算値  :  C=82.44%,  H=5
.34%;測定値  :  C=82.22%,  H
=5.44%.IR(1%  KBr,cm−1):1
640,1610及び1600.  1H  NMR(CDCl3 ,δppm  ):2
.60(s,3H,CH3 (8−));6.30(s
,1H,H3);6.80(d,Jα−β=16Hz,
1H,Hα);7.20−7.65(m,8H,H6及
び7,Hβ,H2′〜6′);8.05(dd,J5−
6 =7.5Hz,J5−7 =2.0Hz,1H,H
5).MS(m/z):262,261,245,15
5,134,128,106,77.
【0168】<実施例17>:3,8−ジメチル−2−
スチリル−4H−1−ベンゾピラン−4−オン
【016
9】段階A:(1−(2−ヒドロキシ−3−メチルベン
ゾイル)−エチリデン)−トリフェニルホスホラン
【0170】製造例3の段階Aに記載の方法に従って製
造した。
【0171】黄色結晶 収率  :  51%,  M.p.:150℃元素分
析:  C28H25O2 P,  MW=424.4
5計算値  :  C=79.23%,  H=5.9
4%;測定値  :  C=79.22%,  H=5
.90%.IR及び 1H  NMR:表1及び2を参
照されたい。
【0172】段階B:6,8−ジメチル−2−スチリル
−4H−1−ベンゾピラン−4−オン
【0173】(2−ヒドロキシ−3−メチルベンゾイル
)−メチレントリフェニルホスホランを(1−(2−ヒ
ドロキシ−3−メチルベンゾイル)−エチリデン)−ト
リフェニルホスホランに代えて製造例3の段階Bに記載
の方法に従って製造した。
【0174】オレンジ色の結晶 収率  :  67%,  M.p.:136℃(メタ
ノール) 元素分析:  C19H16O2 ,  MW=276
.33計算値  ;  C=82.58%,  H=5
.83%;測定値  ;  C=82.43%,  H
=5.74%.IR及び 1H  NMR:表3及び4
を参照されたい。
【0175】<実施例18>:8−アリル−2−スチリ
ル−4H−1−ベンゾピラン−4−オン
【0176】段
階A:メチル  3−アリル−2−ヒドロキシベンゾエ
ート
【0177】湿気から保護しながら、無水のDMF60
ml中水素化ナトリウム(74ミリモル)の懸濁液に撹
拌しながら60℃において、無水のDMF10mlに溶
解したサリチル酸メチル10グラム(66ミリモル)を
滴下した。添加の完了後、その温度を2時間保持し、次
いで反応混合物に臭化アリル6ml(70ミリモル)を
滴下し、再び2時間加熱した。過剰の水素化ナトリウム
をメタノールの添加で分解させた後、反応混合物をエチ
ルエーテル50mlで稀釈し、次いで氷水100mlに
注加した。水性相をエチルエーテルで抽出した後、有機
相を合わせ、それを1N水酸化ナトリウム水溶液で、次
いでNaClの飽和水溶液で洗浄し、最後に硫酸ナトリ
ウム上で乾燥した。溶剤を除去すると、オレンジ色の油
が得られた。これを250℃で30分間加熱した。真空
蒸留で精製すると、無色の油11.44グラムが得られ
た。
【0178】収率  :  90%,  B.p.0.
5mmHg :115−120℃ 元素分析:  C11H12O3 ,  MW=192
.2IR(1%  KBr,cm−1):3300−3
200,2820,1680.  1H  NMR(CDCl3 ,δppm  ):3
.45(d,J=6.5Hz,2H,CH2 −CH=
CH2 );3.90(s,3H,OCH3 );5.
00−5.15(dd,J=16Hz,2H,CH=C
H2 );5.80−6.15(m,1H,CH2 −
CH=CH2 );6.75−7.75(m,3H,H
4,5,6);11.05(s,1H,OH).
【01
79】段階B:(3−アリル−2−ヒドロキシベンゾイ
ル)−メチルトリフェニルホスホラン
【0180】製造
例3の段階Aに記載の方法に従って製造した。
【0181】オレンジ色の結晶 収率  :  77%,  M.p.:176℃元素分
析:  C29H25O2 P,  MW=436.4
5計算値  :  C=79.81%,  H=5.7
7%;測定値  :  C=79.99%,  H=5
.96%.IR及び 1H  NMR:表1及び2を参
照されたい。
【0182】段階C:8−アリル−2−スチリル−4H
−1−ベンゾピラン−4−オン
【0183】製造例3の段階Bに記載の方法に従って製
造した。
【0184】ベージュ色の結晶 収率  :  50%,  M.p.:142℃(メタ
ノール) 元素分析:  C20H16O2 ,  MW=288
.36計算値  :  C=83.31%,  H=5
.89%;測定値  :  C=83.45%,  H
=5.75%.IR及び 1H  NMR:表3及び4
を参照されたい。
【0185】<実施例19>:8−アリル−3−メチル
−2−スチリル−4H−1−ベンゾピラン−4−オン

0186】段階A:(1−(3−アリル−2−ヒドロキ
シベンゾイル)−エチリデン)−トリフェニルホスホラ
【0187】メチルトリフェニルホスホニウムアイオダ
イドをエチルトリフェニルホフホニウムアイオダイドに
代えて実施例18の段階Bに記載の方法に従って製造し
た。
【0188】黄色結晶 収率  :  54%,  M.p.:152℃元素分
析:  C30H27O2 P,  MW=450.5
2計算値  :  C=79.98%,  H=6.0
4%;測定値  :  C=79.55%,  H=6
.06%.IR及び 1H  NMR:表1及び2を参
照されたい。
【0189】段階B:8−アリル−3−メチル−2−ス
チリル−4H−1−ベンゾピラン−4−オン
【0190
】製造例3の段階Bに記載の方法に従って製造した。
【0191】白色結晶 収率  :  60%,  M.p.:126℃(メタ
ノール) 元素分析:  C21H18O2 ,  MW=302
.37計算値  :  C=83.42%,  H=6
.00%;測定値  :  C=82.79%,  H
=6.07%.IR及び 1H  NMR:表3及び4
を参照されたい。
【0192】<実施例20及び21>:6−メトキシ−
8−アリル−2−スチリル−4H−1−ベンゾピラン−
4−オン(実施例20)8−プロピル−2−スチリル−
4H−1−ベンゾピラン−4−オン(実施例21)
【0
193】上記化合物は実施例18の段階Cの(3−アリ
ル−2−ヒドロキシベンゾイル)−メチルトリフェニル
ホスホランを、一方(実施例20)ではMW=466.
47で、物理的特性として黄色結晶:M.p.186℃
、表1及び2に記載のIR及び 1H  NMRを有す
る(3−アリル−2−ヒドロキシ−5−メトキシベンゾ
イル)−メチレントリフェニルホスホランC30H27
O3 Pに、他方(実施例21)では、メチル2−ヒド
ロキシ−3−プロピルベンゾエートから実施例18の段
階Bに記載のようにして得た、MW=438.45で、
物理的特性として黄色結晶:M.p.142℃、表1及
び2に記載のIR及び 1H  NMRを有する(2−
ヒドロキシ−3−プロピル)−メチレントリフェニルホ
スホランに代えることによって得た。
【0194】実施例20: 白色結晶 収率  :  70%,  M.p.:132℃(メタ
ノール) 元素分析:  C21H18O3 ,  MW=318
.37計算値  ;  C=79.15%,  H=5
.65%;測定値  ;  C=79.40%,  H
=5.74%.IR及び 1H  NMR:表3及び4
を参照されたい。
【0195】実施例21: 白色結晶 収率  :  70%,  M.p.:129℃(メタ
ノール) 元素分析:  C20H18O2 ,  MW=290
.36計算値  :  C=80.24%,  H=6
.40%;測定値  :  C=79.86%,  H
=6.29%.IR及び 1H  NMR:表3及び4
を参照されたい。
【0196】
【表1】(2−ヒドロキシベンゾイル)−メチレン(エ
チリデン)トリフェニルホスホランのIR(cm−1)
スペクトル定数
【0197】
【表2】
【0198】
【表3】2−スチリル−4H−1−ベンゾピラン−4−
オンのIR(cm−1)スペクトル定数(R6 =R7
 =R8 =H)
【0199】
【表4】
【0200】薬理学的研究:
【0201】<実施例22>:細胞系L1210の成長
阻害
【0202】マイスにおけるこの白血病細胞系の成長を
それら細胞のトリチウムチミジンに対する取込み能で評
価した。取込み速度を試験化合物の培養基への導入24
時間後に測定した。
【0203】各化合物について、表5に細胞の成長を5
0%阻害する濃度を示す。
【0204】
【表5】
【0205】この研究は調べた実施例の化合物の活性が
レチン酸の活性より優れていることを示す。
【0206】<実施例23>:結腸(colon)C3
8線癌に対する生体内抗腫瘍活性
【0207】腫瘍(結腸38)断片の腋下領域への皮下
移植後2日目と4日目に試験化合物の溶液を1グループ
の動物に腹腔内ルートで投与した。20日目にそれら動
物を殺し、腫瘍の容積を確めた。
【0208】T/C比(%)は次のように計算する。
【数1】
【0209】表6に若干の化合物について得られたT/
Cの値を示す。
【0210】
【表6】
【0211】<実施例24>:細胞の分化
【0212】
細胞の分化をジェー・エム・ギャラップ(J.M.GA
LLUP)等の方法(Proceedings  of
  the  Society  for  Expe
rimental  Biology  and  M
edecine,186,269−274,1987)
により測定した。
【0213】HL−60細胞(ヒト前骨髄細胞)(細胞
2×105 個/ml)を試験化合物と共に6日間にわ
たってインキュベートした。細胞の既知少量(0.5m
l)を次に0.2%NBT(ニトロブルーテトラゾリウ
ム)溶液0.5ml及びPMA(ホルボールエステル)
200mg/mlと共に37℃において20分間インキ
ュベートした。
【0214】細胞をPBSで洗浄し、顕微鏡下で数を数
えた。表7に濃度20μMにおける還元されたNBTの
結晶を含有する細胞の百分率(即ち、陽性NBT細胞の
%)を示す。
【0215】
【表7】
【0216】<実施例25>:製剤組成物の例
【021
7】
【表8】1000錠製造用の5mg錠剤のフロマ(fr
oma)処方:       6−メトキシ−8−アリル−2−スチリル
−4H−1−          ベンゾピラン−4−
オン                       
           5g      コムギ澱粉 
                         
                      20g
      トウモロコシ澱粉           
                         
      20g      ラクトース     
                         
                  75g    
  ステアリン酸マグネシウム           
                         
2g      シリカ              
                         
               1g      ヒド
ロキシプロピルセルロース             
                   2g(以  
上)

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  一般式(I) 【化1】 で表される化合物、それらの異性体、鏡像体及びジアス
    テレオマー、並びに該式(I)の化合物が酸性基を含む
    場合にそれらの製剤上許容し得る塩基との付加塩、及び
    該式(I)の化合物が塩基性基を含む場合にそれらの製
    剤上許容し得る酸との付加塩:ただし、上記一般式(I
    )においてR1 は水素原子、低級アルキル基、ヒドロ
    キシ基又は低級アルコキシ基を表し;R6 、R7 、
    R8 及びR11は同一又は異なる原子又は基であって
    、各々他とは無関係にハロゲン原子、ヒドロキシ基、低
    級アルコキシ基、チオ基、低級アルキルチオ基、スルホ
    ニル基若しくはアルキルスルホニル基又は式(G)【化
    2】 (式中、n,m及びpは同一又は異なる数であって、p
    =0のときm=0であるという条件で0又は1である。 )を持つ基を表し;又はR8 及びR11はそれらを有
    する芳香族環と共にナフチル基を形成し;A及びBは同
    一又は異なる基であって、直鎖状若しくは分枝鎖状の低
    級アルキル基又は直鎖状若しくは分枝鎖状の低級アルケ
    ニル基を表し;Dは水素原子又は式 【化3】 (式中、R9 及びR10は同一又は異なる原子又は基
    であって、各々他とは無関係に水素原子、低級アルキル
    基若しくは低級アルキル−アシル基を表すか、又はR9
     及びR10はそれらを有する窒素原子と共に、頂点数
    4〜10の、中には酸素、硫黄及び窒素から選択される
    1個又は2個のヘテロ原子が存在していてもよい1環式
    又は2環式の複素環式系を形成する。)を持つ基を表し
    ;そしてR2 、R3 、R4 及びR5 は同一又は
    異なる原子又は基であって、各々ハロゲン原子、ヒドロ
    キシ基、低級アルコキシ基又は前記で定義した式(G)
    の基を表す;ただし、−R3 及びR5 の内の少なく
    とも1つは水素以外の式(G)の基を表し;R3 がn
    =0、p=1の式(G)の基を表す場合、R2 、R4
     及びR5 の内の少なくとも1つは水素以外のもので
    あり;R5 がメチル基を表すか、又はR3が低級アル
    キル基を表す場合、芳香族環Aの他の3個の置換基の内
    の少なくとも1個は水素以外のものであり;又は−R3
     及びR4 はそれらを有する芳香族環と共に、炭素骨
    格の中に酸素、硫黄及び窒素から選択される1個以上の
    ヘテロ原子を含むことができる原子数9〜15個の、飽
    和又は不飽和の2環式又は3環式の系を形成するが、た
    だし・R3 及びR4 がそれらを有する芳香族環と共
    に飽和又は不飽和のベンゾフラン系又はベンゾピラン系
    を形成している場合、R2 とR5 とは、R6 、R
    7 、R8 及びR11が同時に水素原子を表すときに
    は低級アルコキシ基又はヒドロキシ基を表すことができ
    ず;また・R3 及びR4 がそれらを有する芳香族環
    と共に不飽和ベンゾフラン系を形成している場合、R7
     は、R6 、R8 及びR11が同時に水素原子を表
    し、R2 が低級アルコキシ基を表し、R5 が水素原
    子又は低級アルコキシ基を表すときには低級アルキル基
    を表すことができない;ただし、上記の定義において、
    低級アルキル基、低級アルケニル基及び低級アルキコシ
    基とは1〜6個の炭素原子を含む直鎖状又は分枝鎖状の
    基を意味する。
  2. 【請求項2】  スチリル基の二重結合の配置が(E)
    である、請求項1に記載の式(I)の化合物。
  3. 【請求項3】  R9 がp=1の式(G)の基を表す
    、請求項1又は2に記載の式(I)の化合物、それらの
    異性体、並びに該式(I)の化合物が酸性基を含む場合
    にそれらの製剤上許容し得る塩基との付加塩、及び該式
    (I)の化合物が塩基性基を含む場合にそれらの製剤上
    許容し得る酸との付加塩。
  4. 【請求項4】  R3 がメトキシカルボニル基を表す
    、請求項1若しくは2又は3に記載の式(I)の化合物
    、それらの異性体、並びに該式(I)の化合物が酸性基
    を含む場合にそれらの製剤上許容し得る塩基との付加塩
    、及び該式(I)の化合物が塩基性基を含む場合にそれ
    らの製剤上許容し得る酸との付加塩。
  5. 【請求項5】  R5 がn=p=1の式(G)の基を
    表す、請求項1又は2に記載の式(I)の化合物、それ
    らの異性体、並びに該式(I)の化合物が酸性基を含む
    場合にそれらの製剤上許容し得る塩基との付加塩、及び
    該式(I)の化合物が塩基性基を含む場合にそれらの製
    剤上許容し得る酸との付加塩。
  6. 【請求項6】  R5 がカルボキシメチル基を表す、
    請求項1若しくは2又は4に記載の式(I)の化合物、
    それらの異性体、並びに該式(I)の化合物が酸性基を
    含む場合にそれらの製剤上許容し得る塩基との付加塩、
    及び該式(I)の化合物が塩基性基を含む場合にそれら
    の製剤上許容し得る酸との付加塩。
  7. 【請求項7】  R3 とR5 とがそれらを有する芳
    香族環と共にベンゾフラン系を形成している、請求項1
    又は2に記載の式(I)の化合物、それらの異性体、並
    びに該式(I)の化合物が酸性基を含む場合にそれらの
    製剤上許容し得る塩基との付加塩、及び該式(I)の化
    合物が塩基性基を含む場合にそれらの製剤上許容し得る
    酸との付加塩。
  8. 【請求項8】  メチル  5,7−ジメトキシ−4−
    オキソ−2−(3,4−ジメトキシスチリル)−4H−
    1−ベンゾピラン−6−カルボキシレートである、請求
    項1又は2に記載の式(I)の化合物及びその異性体。
  9. 【請求項9】  6−メトキシ−8−アリル−2−スチ
    リル−4H−1−ベンゾピラン−4−オンである、請求
    項1又は2に記載の式(I)の化合物及びその異性体。
  10. 【請求項10】  4−メトキシ−7−(3,4−ジメ
    トキシスチリル)−5H−フロ〔3,2−g〕ベンゾピ
    ラン−5−オンである、請求項1又は2に記載の式(I
    )の化合物及びその異性体。
  11. 【請求項11】  活性成分として請求項1〜10のい
    ずれか1項に記載の少なくとも1種の化合物を1種以上
    の製剤上許容し得る非毒性の不活性なビヒクル又は賦形
    剤と組み合わせて含有する製剤組成物。
  12. 【請求項12】  活性成分として請求項1〜10のい
    ずれか1項に記載の少なくとも1種の化合物を含有する
    、癌の治療に使用することができる製剤組成物。
JP3095982A 1990-04-27 1991-04-26 新規な複素環式化合物である2−スチリル−4h−1−ベンゾピラン−4−オン類及び該化合物の製造法並びに該化合物を含有する製剤組成物 Expired - Lifetime JPH0710858B2 (ja)

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