JPH04342569A - キノリノン化合物 - Google Patents

キノリノン化合物

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JPH04342569A
JPH04342569A JP3142512A JP14251291A JPH04342569A JP H04342569 A JPH04342569 A JP H04342569A JP 3142512 A JP3142512 A JP 3142512A JP 14251291 A JP14251291 A JP 14251291A JP H04342569 A JPH04342569 A JP H04342569A
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JP
Japan
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dihydro
quinolinone
compound
acid
melting point
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JP3142512A
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English (en)
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Eiboku Ao
青 英木
Hiroshi Mikashima
三ケ島 浩
Tatsu Nakao
中尾 達
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Welfide Corp
Original Assignee
Welfide Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規かつ医薬として有
用なキノリノン化合物またはその製薬上許容される塩に
関する。
【従来の技術】キノリノン骨格を有する化合物としては
、血小板凝集抑制作用、末梢血管拡張作用を有するシロ
スタゾール〔6−(4−(1−シクロヘキシル−1H−
テトラゾール−5−イル)ブトキシ)−3,4−ジヒド
ロ−2(1H)−キノリノン〕が知られている(米国特
許第4,277,479号)。また、塩酸プロカテロー
ル〔5−(1−ヒドロキシ−2−イソプロピルアミノブ
チル)−8−ヒドロキシカルボスチリル塩酸塩1/2水
和物〕は気管支拡張剤として用いられている(米国特許
第4,026,897号)。一方、特開昭62−486
79号公報により、強心剤、降圧剤、抗菌剤、血小板凝
集抑制剤として用い得るカルボスチリル誘導体の合成中
間体として、6−α−チオシアナトアセチル−3,4−
ジヒドロカルボスチリルなどの化合物が開示されている
【0002】
【発明が解決しようとする課題】本発明は有用な医薬、
特に血小板凝集抑制作用および胃腸管輸送能亢進作用を
有する新規キノリノン化合物を提供することを目的とす
る。
【課題を解決するための手段】本発明は、一般式
【化3
】 〔式中、Zは−CR1 R2 −,−CR1 R2 −
CR3 R4 −または−CR1 =CR3 −であり
、R1 ,R2 ,R3 およびR4 は同一または異
なってそれぞれ水素または低級アルキルを示し、R5 
は水素、低級アルキルまたはアシルを示し、R6 は水
素、ハロゲン、水酸基、低級アルキルまたは低級アルコ
キシを示し、Xは
【化4】 を示し、Aは低級アルキレンを示し、nは0、1または
2を示し、R7 は水素、C1−8 アルキル、C1−
8 ハロアルキル、C3−7 シクロアルキル、置換基
を有していてもよいアリール、置換基を有していてもよ
いアラルキル、アルコキシカルボニルアルキル、カルボ
キシアルキル、アミノアルキル、モノまたはジ置換アミ
ノアルキルまたは置換基を有していてもよいヘテロアリ
ールを示す。〕により表わされるキノリノン化合物また
はその製薬上許容される塩に関する。
【0003】上記一般式(I)の各定義および本明細書
において、ハロゲンとは塩素、臭素、フッ素、ヨウ素を
、低級アルキルとはメチル、エチル、プロピル、イソプ
ロピル、ブチル、イソブチル、第3級ブチルなどを、低
級アルコキシとはメトキシ、エトキシ、プロポキシ、イ
ソプロポキシ、ブトキシ、イソブトキシ、第3級ブトキ
シなどを、アシルとはアセチル、プロピオニル、ブチリ
ル、ピバロイル、ベンゾイルなどを、低級アルきレンと
はメチレン、エチレン、トリメチレン、プロピレン、テ
トラメチレン、1−メチルトリメチレン、1,1−ジメ
チルトリメチレン、1,4−ジメチルテトラメチレンな
どを、C1−8 アルキルとは炭素数1〜8個を有する
アルキルであって、たとえばメチル、エチル、プロピル
、イソプロピル、ブチル、イソブチル、第3級ブチル、
ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチルなどを、C1
−8 ハロアルキルとはハロゲン原子(フッ素、塩素、
臭素、ヨウ素)で置換された炭素数1〜8個を有するア
ルキルであって、たとえばフルオロメチル、クロロメチ
ル、ブロモメチル、ヨードメチル、フルオロエチル、ク
ロロエチル、ブロムエチル、ヨードエチル、フルオロプ
ロピル、クロロプロピル、ブロムプロピル、ヨードプロ
ピル、フルオロブチル、クロルブチル、ブロムブチル、
ヨードブチル、フルオロペンチル、クロロペンチル、ブ
ロムヘキシル、ヨードヘキシル、フルオロヘプチル、ク
ロロヘプチル、ブロムオクチル、ヨードオクチルなどを
、C3−7 シクロアルキルとは炭素数3〜7個のシク
ロアルキルであって、たとえばシクロプロピル、シクロ
ブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプ
チルなどを、カルボキシアルキルとはカルボキシメチル
、2−カルボキシエチル、3−カルボキシプロピルなど
を、アルコキシカルボニルアルキルとはメトキシカルボ
ニルメチル、2−メトキシカルボニルエチル、エトキシ
カルボニルメチル、2−エトキシカルボニルエチルなど
を、アミノアルキルとはアミノメチル、2−アミノエチ
ル、3−アミノプロピル、6−アミノヘキシルなどを、
モノまたはジ置換アミノアルキルとはジメチルアミノメ
チル、2−ジメチルアミノエチル、4−ジメチルアミノ
ブチル、6−ジメチルアミノヘキシル、2−メチルアミ
ノエチル、2−ニコチノイルアミノエチルなどを、アリ
ールとはフェニル、ナフチルなどを、アラルキルとはベ
ンジル、2−フェニルエチル、3−フェニルプロピルな
どを、ヘテロアリールとはチエニル、ピリジル、フリル
、2−ベンズイミダゾリル、2−イミダゾリル、2−ピ
リミジニルなどを示し、これらアリール、アラルキル、
ヘテロアリールはその環上にハロゲン、トリフルオロメ
チル、ニトロ、アミノ、低級アルキルおよび低級アルコ
キシから選ばれる置換基を少なくとも1個有していても
よい。
【0004】一般式(I) の化合物の製薬上許容され
る塩としては酸付加塩、金属塩、アミノ酸塩などであり
、酸付加塩としては塩酸、硫酸、臭化水素酸、燐酸など
の無機酸との塩、メタンスルホン酸、パラトルエンスル
ホン酸、乳酸、酢酸、クエン酸、酒石酸などの有機酸と
の塩などがあげられ、金属塩としてはアルカリ金属塩ま
たはアルカリ土類金属塩(ナトリウム、カリウム、カル
シウム、マグネシウムなどの塩)、あるいは重金属塩と
して銅、亜鉛、鉄、金、銀、白金、マンガンなどの塩が
あげられ、アミノ酸塩としてはリジン、アルギニンなど
の塩基性アミノ酸との塩があげられる。また、水和物、
溶媒和物も本発明に包含される。本発明の一般式(I)
の化合物における幾何異性体、光学異性体および立体異
性体ならびにそれらの混合物は全て本発明の範囲に包含
されるものである。
【0005】本発明の一般式(I)で表わされる化合物
は、以下の方法により製造することができる。 方法(1) 一般式(I)で表わされる化合物は一般式
【化5】 〔式中、Yはハロゲン原子(フッ素、塩素、臭素、ヨウ
素)またはアルコールの反応性誘導体(メタンスルホニ
ルオキシ、ベンゼンスルホニルオキシ、トリルスルホニ
ルオキシなど)を表わし、他の各記号は前記と同義であ
る。〕により表わされる化合物と一般式HS−R7  
       (III)(式中、R7 は前記と同義
である。)により表わされる化合物またはその塩(ナト
リウム、カリウム、リチウムなどのアルカリ金属塩また
はカルシウム、マグネシウムなどのアルカリ土類金属塩
)とを反応させることにより製造することができる。反
応は適当な溶媒(反応を阻害しない限りいかなるもので
もよく、たとえばメタノール、エタノール、プロパノー
ル、イソプロピルアルコール、エチレングリコール、ジ
エチレングリコールなどのアルコール類、塩化メチレン
、ジクロルエタン、クロロホルム、四塩化炭素などのハ
ロゲン化炭素類、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの
芳香族炭化水素類、アセトン、メチルエチルケトン、メ
チルイソブチルケトンなどのケトン類、酢酸エチル、酢
酸プロピル、酢酸ブチルなどのエステル類、ジオキサン
、テトラヒドロフランなどのエーテル類、ジメチルホル
ムアミド、ジエチルホルムアミド、ジメチルアセトアミ
ドなどのアミド類、アセトニトリル、プロピオニトリル
などのニトリル類またはこれらの任意の混合溶媒)中、
脱酸剤(たとえばトリエチルアミン、ピリジン、N,N
−ジメチルアニリンなどの有機塩基や炭酸ナトリウム、
炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウムなどの無機塩基)の
存在下または非存在下において行なわれる。反応温度、
反応時間も特に限定されるものでなく、通常、室温から
溶媒の沸点付近で数時間から数十時間反応させることに
より行なわれる。
【0006】方法(2) 一般式
【化6】 (式中、各記号は前記と同義である。)により表わされ
る化合物またはその塩(ナトリウム、カリウム、リチウ
ムなどのアルカリ金属塩またはカルシウム、マグネシウ
ムなどのアルカリ土類金属塩)と一般式Y−R7   
      (V) (式中、Y,R7 は前記と同義である。)により表わ
される化合物とを反応させることにより製造することが
できる。反応は適当な溶媒(方法1の溶媒と同じ)中、
脱酸剤(方法1の脱酸剤と同じ)の存在下または非存在
下において行なわれる。反応温度、反応時間も特に限定
されるものでなく、通常、室温から溶媒の沸点付近で数
時間から数十時間反応させることにより行なわれる。な
お、原料化合物である一般式(IV)の化合物は一般式
(II)の化合物と一般式 Ra COSH          (VI)〔式中、
Ra は低級アルキル(メチル、エチル、プロピル、イ
ソプロピル、ブチルなど)を表わす。〕により表わされ
る化合物とを反応させ、得られる一般式
【化7】 により表わされる化合物を加水分解することにより製造
される。
【0007】方法(3) 一般式(I)の化合物において、Xが−CO−で、R7
 がC1−8 アルキル、C1−8 ハロアルキル、C
3−7 シクロアルキル、置換基を有していてもよいア
リール、置換基を有していてもよいアラルキルまたは置
換基を有していてもよいヘテロアリールである化合物は
、一般式
【化8】 (式中、各記号は前記と同義である。)により表わされ
る化合物と一般式 R7 −S−A−COCl             
 (IX)(式中、各記号は前記と同義である。)によ
り表わされる化合物とを反応させること(いわゆるフリ
ーデル−クラフツ反応)により製造される。反応は適当
な溶媒(反応を阻害しない限りいかなるものでもよく、
たとえば塩化メチレン、ジクロルエタン、クロロホルム
、四塩化炭素、テトラクロルエタンなどのハロゲン化炭
化水素類や二硫化炭素またはニトロベンゼンなど)中、
触媒(無水塩化アルミニウム、塩化第二錫、塩化第二鉄
、塩化亜鉛、四塩化チタン、ポリリン酸、三フッ化ホウ
素など)の存在下において行なわれる。反応温度、反応
時間も特に限定されるものでなく、通常、冷却下または
室温あるいは加温下に数時間から数十時間反応させるこ
とにより行なわれる。
【0008】方法(4) 一般式(I)化合物においてR7 がアミノアルキルま
たはモノまたはジ置換アミノアルキルで表わされる化合
物は方法(1)によって得られるR7 がC1−8 ハ
ロアルキルである一般式(I)の化合物と一般式
【化9
】 〔式中、R8 ,R9 は各々同一または異なって水素
、アルキル(メチル、エチル、プロピル、イソプロピル
、ブチル、イソブチル、第3級ブチル、ペンチル、ヘキ
シル、ヘプチル、オクチルなど)またはニコチノイルを
表わす。〕により表わされる化合物とを反応させること
により製造することができる。反応は適当な溶媒(方法
1の溶媒と同じ)中、脱酸剤(方法1の脱酸剤と同じ)
の存在または非存在下、常圧または加圧下において行な
われる。反応温度、反応時間も特に限定されるものでな
く、通常、室温から溶媒の沸点付近で数時間から数十時
間反応させることにより行なわれる。
【0009】方法(5) 一般式(I)の化合物においてXが−CH(OH)−で
ある化合物は一般式(I)の化合物においてXが−CO
−である化合物を適当な還元剤を用いて還元反応に付す
ことにより製造することができる。反応は適当な溶媒(
反応を阻害しない限りいかなるものでもよく、たとえば
メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロピル
アルコールなどのアルコール類、ジエチルエーテル、テ
トラヒドロフラン、ジオキサン、ジメチルセルソルブな
どのエーテル類)中、還元剤(水素化ホウ素ナトリウム
、水素化シアノホウ素ナトリウム、水素化トリ−sec
 −ブチルホウ素ナトリウム、水素化リチウムアルミニ
ウム、水素化トリ−tert−ブトキシアルミノリチウ
ムなど)を用いて、冷却下または室温あるいは加温下に
数時間から数十時間反応させることにより行なわれる。
【0010】方法(6) 一般式(I)の化合物においてXが−C(=NOH)−
である化合物は一般式(I)の化合物においてXが−C
O−である化合物にヒドロキシルアミンを反応させるこ
とにより製造することができる。反応は適当な溶媒(反
応を阻害しない限りいかなるものでもよいがメタノール
、エタノール、プロパノール、イソプロピルアルコール
、ブタノールのようなアルコール類が望ましい)中、ヒ
ドロキシルアミンまたはその塩(塩酸塩、臭化水素酸塩
、硫酸塩など)を脱酸剤(方法1の脱酸剤と同じ)の存
在または非存在下において行なわれる。反応温度、反応
時間も特に限定されるものでなく、通常、室温から溶媒
の沸点付近で、数時間から数十時間反応させることによ
り行なわれる。
【0011】方法(7) 一般式(I)の化合物においてXが−CH(NH2 )
−である化合物は一般式(I)の化合物においてXが−
C(=NOH)−である化合物を適当な還元剤を用いて
還元反応に付すことにより製造することができる。還元
反応としては適当な触媒(たとえばパラジウム炭素、ラ
ネーニッケル、白金、ロジウムなど)を用い、適当な溶
媒(反応を阻害しない限りいかなるものでもよく、たと
えばメタノール、エタノール、プロパノール、イソプロ
ピルアルコールなどのアルコール類、ギ酸、酢酸などの
酸類など)中、常圧または加圧下に接触水素化すること
により行なわれる。反応温度、反応時間も特に限定され
るものでなく、通常、室温から150℃前後で数時間か
ら数十時間で行なわれるか、あるいは適当な還元剤(た
とえば水素化リチウムアルミニウム、水素化トリ−te
rt−ブトキシアルミニウムなど)を用いて適当な溶媒
(反応を阻害しない限りいかなるものでもよいが、たと
えばジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサ
ン、ジメチルセルソルブなどのエーテル類が望ましい)
中、冷却下または室温あるいは加温下に数時間から数十
時間反応させることにより行なわれる。
【0012】方法(8) 一般式(I)の化合物においてn=1または2で表わさ
れるスルフィニルまたはスルホニル誘導体は、一般式(
I)の化合物において、n=0で表わされる化合物を適
当な酸化剤を用いて酸化反応に付すことにより製造する
ことができる。反応は適当な溶媒(反応を阻害しない限
りいかなるものでもよく、たとえばギ酸、酢酸、プロピ
オン酸などの酸類、塩化メチレン、ジクロルエタン、ク
ロロホルム、四塩化炭素などのハロゲン化炭化水素など
)中、酸化剤(たとえば過酸化水素水、過酢酸、過安息
香酸、メタクロル過安息香酸、過ヨウ素酸ナトリウムな
ど)の存在下、冷却下または室温あるいは加温下におい
て数時間から数十時間反応させることにより行なわれる
【0013】かくして得られた一般式(I)の化合物は
再結晶法、クロマト法などの常法を単独または適宜組合
せることにより単離精製することができる。また、本発
明の化合物における幾何異性体、光学異性体および立体
異性体ならびにそれらの混合物は、本発明の範囲に包含
されるものである。ラセミ化合物は所望により、たとえ
ば光学活性な酸(酒石酸、ジアセチル酒石酸、タルトラ
ニル酸、ジベンゾイル酒石酸、マンデル酸など)を作用
させて光学活性体に分割することができる。あるいは光
学活性原料を用いて所望する立体配置を有する化合物を
立体選択的に得ることができる。また、クロマト法(カ
ラムクロマト、液体クロマト)によっても分離、分取す
ることができる。本発明化合物は塩酸、臭化水素酸、硫
酸、リン酸などの無機酸、メタンスルホン酸、パラトル
エンスルホン酸、乳酸、酢酸、クエン酸、酒石酸などの
有機酸、ナトリウム、カリウムなどのアルカリ金属、カ
ルシウム、マグネシウムなどのアルカリ土類金属、リジ
ン、アルギニンなどの塩基性アミノ酸などと常法に従っ
て処理することにより、前記した医薬上許容される酸付
加塩、金属塩およびアミノ酸塩とすることができる。
【0014】
【作用および発明の効果】本発明化合物は血小板凝集抑
制作用および胃腸管輸送能亢進作用を有し、抗血栓薬、
抗狭心症薬、冠循環改善薬、脳循環改善薬、末梢循環改
善薬などの循環器疾患および消化不良、消化性潰瘍、悪
心、嘔吐、遅延性胃内容排出症などの消化器系疾患の予
防および治療薬として有用である。本発明化合物を医薬
として使用する場合、好ましくは製薬上許容しうる担体
、賦形剤、希釈剤などと混合して散剤、顆粒剤、錠剤、
カプセル剤、シロップ剤、坐剤、外用剤、注射剤、点滴
用剤などの形態で患者に安全に投与することができる。 投与量は、経口投与の場合、通常成人1日当り1〜50
0mg程度であり、これらを1回または数回に分けて投
与される。また、本発明化合物は他の許容しうる薬剤な
どと併用することができる。
【0015】
【実施例】次に実施例により本発明をさらに具体的に説
明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものでは
ない。 実施例1 エタノール50ml中へ20%メチルメルカプタンナト
リウム水溶液10mlおよび6−クロロアセチル−3,
4−ジヒドロ−2(1H)−キノリノン5.3gを室温
で1.5時間攪拌後、1.5時間還流した。溶媒を留去
し残査をクロロホルムに取り、2回水洗した。無水硫酸
マグネシウムで乾燥後、クロロホルムを減圧下に留去し
た。残査の結晶をエタノール80mlより再結晶すると
、融点176〜178℃の淡黄色結晶として6−メチル
チオアセチル−3,4−ジヒドロ−2(1H)−キノリ
ノン3.7gが得られた。 実施例2 メタノール50ml中へナトリウムメチラート1.2g
を加え、次いで6−メルカプトアセチル−3,4−ジヒ
ドロ−2(1H)−キノリノン4.4gを加え、室温で
1時間攪拌した。次にベンジルクロライド2.5gを加
え、室温で1.5時間攪拌後、1.5時間還流した。溶
媒を留去し、残査をクロロホルムに取り、水洗した。無
水硫酸マグネシウムで乾燥後、クロロホルムを減圧下に
留去した。残査の結晶をアセトニトリル100mlより
再結晶すると、融点173〜177℃の白色結晶として
6−ベンジルチオアセチル−3,4−ジヒドロ−2(1
H)−キノリノン1.1gが得られた。
【0016】なお、原料化合物である6−メルカプトア
セチル−3,4−ジヒドロ−2(1H)−キノリノンは
以下の方法により製造される。 参考例1 エタノール50ml中へ金属ナトリウム0.6gを溶解
させ、次いでチオ酢酸1.8gを加え、20分間攪拌し
た。6−クロロアセチル−3,4−ジヒドロ−2(1H
)−キノリノン5.3gを加え、室温で1.5時間攪拌
後、3時間還流した。減圧下にエタノールを留去し、残
査の結晶を水洗後、クロロホルム−メタノールの混合液
より再結晶すると、融点210〜215℃の淡黄色結晶
として6−アセチルチオアセチル−3,4−ジヒドロ−
2(1H)−キノリノン4.9gを得た。3規定水酸化
ナトリウム溶液200ml中へ6−アセチルチオアセチ
ル−3,4−ジヒドロ−2(1H)−キノリノン12.
1gを加え、窒素気流下、室温で10時間攪拌した。不
溶物を濾去後、希塩酸水で酸性とした。析出した結晶を
濾取し、クロロホルム−メタノールの混合液より再結晶
すると、融点170〜180℃の淡黄色結晶として6−
メルカプトアセチル−3,4−ジヒドロ−2(1H)−
キノリノン7gが得られた。
【0017】実施例3 3,4−ジヒドロ−2(1H)−キノリノン5.9gの
ジクロロエタン30ml溶液に氷冷、攪拌下にメチルチ
オアセチルクロライド6gを加えた。0.5時間攪拌後
、無水塩化アルミニウム13.3gを25〜30℃の温
度で少量ずつ加えた。室温で1時間攪拌後、50〜55
℃で1.5時間攪拌した。冷後、反応混合物を氷水中へ
あけ、混合物にジクロロエタンを加え、有機層を分取し
た。水洗し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、ジクロロ
エタンを減圧下に留去した。残査の結晶をエタノール2
00mlより再結晶すると、融点176〜178℃の淡
黄色結晶として、6−メチルチオアセチル−3,4−ジ
ヒドロ−2(1H)−キノリノン4gが得られた。
【0018】実施例4 6−(2−クロロエチルチオアセチル)−3,4−ジヒ
ドロ−2(1H)−キノリノン4.0gの20%ジメチ
ルアミン−エタノール溶液40mlを100 mlオー
トクレーブ中、100℃で10時間加熱した。冷後、減
圧下にエタノールを留去後、残査を酢酸エチルに溶かし
水洗した。無水硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下に酢
酸エチルを留去した。残査をカラムクロマトグラフに付
して精製後、アセトンに溶解し、エタノール性塩酸を加
えた。析出結晶を濾取し、エタノール50mlより再結
晶すると、融点201〜204℃の白色結晶として、6
−(2−ジメチルアミノエチルチオアセチル)−3,4
−ジヒドロ−2(1H)−キノリノン塩酸塩1.1gが
得られた。 実施例5 6−ブチルチオアセチル−3,4−ジヒドロ−2(1H
)−キノリノン1.5gをメタノール30mlに溶解し
、水素化ホウ素ナトリウム0.5gを少量ずつ加えた。 室温で5時間攪拌後、減圧下にメタノールを留去した。 残査に水を加え、分離する油状物を酢酸エチルに取り、
水洗後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧下に酢
酸エチルを留去後、残査の結晶を酢酸エチル−イソプロ
ピルエーテル25mlの混合液より再結晶すると、融点
80〜83℃の白色結晶として、6−(2−ブチルチオ
−1−ヒドロキシエチル)−3,4−ジヒドロ−2(1
H)−キノリノン0.6gが得られた。
【0019】実施例6 エタノール300mlに塩酸ヒドロキシルアミン15g
、炭酸水素ナトリウム20g、6−ブチルチオアセチル
−1,7−ジメチル−3,4−ジヒドロ−2(1H)−
キノリノン19gを加え、攪拌下に11時間還流した。 不溶物を濾去し、濾液を減圧下に濃縮した。残査を酢酸
エチルに取り2回水洗後、無水硫酸マグネシウムて乾燥
した。減圧下に酢酸エチルを留去し、イソプロピルエー
テル500mlより再結晶すると、融点123〜126
℃の白色結晶として、6−(2−ブチルチオ−1−オキ
シイミノエチル)−1,7−ジメチル−3,4−ジヒド
ロ−2(1H)−キノリノン10.0gが得られた。 実施例7 6−(2−ブチルチオ−1−オキシイミノエチル)−1
,7−ジメチル−3,4−ジメチル−3,4−ジヒドロ
−2(1H)−キノリノン4.0gをエタノール100
mlに溶解し、次いで10%パラジウム炭素触媒1gを
加え、常圧下10時間接触水素化を行なうと、6−(1
−アミノ−2−ブチルチオエチル)−1,7−ジメチル
−3,4−ジヒドロ−2(1H)−キノリノンが得られ
る。
【0020】実施例8 6−メチルチオアセチル−3,4−ジヒドロ−2(1H
)−キノリノン6.2g、30%過酸化水素水6g、氷
酢酸50mlの混合物を室温で0.5時間攪拌した。 混合物を氷水200ml中にあけ、炭酸カリウムで中和
後、析出結晶を濾取し、エタノール400mlより再結
晶すると、融点214〜216℃の白色結晶として、6
−メチルスルフィニルアセチル−3,4−ジヒドロ−2
(1H)−キノリノン2.6gが得られた。 実施例9 6−メチルスルフィニルアセチル−3,4−ジヒドロ−
2(1H)−キノリノン6.2g、30%過酸化水素水
6g、氷酢酸30mlの混合物を50〜60℃で8時間
攪拌した。冷後、水100mlを加え、3時間攪拌した
。析出した結晶を濾取し、エタノール300mlより再
結晶すると、融点237〜238℃(分解)の白色結晶
として、6−メチルスルホニルアセチル−3,4−ジヒ
ドロ−2(1H)−キノリノン1.2gが得られた。
【0021】上記実施例と同様にして次の化合物を得る
ことができる。 実施例10 6−フェニルチオアセチル−3,4−ジヒドロ−2(1
H)−キノリノン、融点189〜191℃実施例11 6−フェニルスルフィニルアセチル−3,4−ジヒドロ
−2(1H)−キノリノン、融点207〜210℃(分
解) 実施例12 6−ベンジルスルフィニルアセチル−3,4−ジヒドロ
−2(1H)−キノリノン、融点209〜211℃(分
解) 実施例13 6−メトキシカルボニルメチルチオアセチル−3,4−
ジヒドロ−2(1H)−キノリノン、融点149〜15
1℃
【0022】実施例14 6−メトキシカルボニルメチルスルフィニルアセチル−
3,4−ジヒドロ−2(1H)−キノリノン、融点21
3〜216℃(分解) 実施例15 6−メトキシカルボニルメチルスルホニルアセチル−3
,4−ジヒドロ−2(1H)−キノリノン、融点193
〜196℃ 実施例16 6−(3−メチルチオプロピオニル)−3,4−ジヒド
ロ−2(1H)−キノリノン、融点184〜186℃実
施例17 6−(3−ベンジルチオプロピオニル)−3,4−ジヒ
ドロ−2(1H)−キノリノン、融点159〜162℃
【0023】実施例18 6−(3−シクロヘキシルプロピオニル)−3,4−ジ
ヒドロ−2(1H)−キノリノン、融点209〜211
℃ 実施例19 6−(3−ベンジルスルフィニルプロピオニル)−3,
4−ジヒドロ−2(1H)−キノリノン、融点180〜
183℃ 実施例20 6−(3−シクロヘキシルスルフィニルプロピオニル)
−3,4−ジヒドロ−2(1H)−キノリノン、融点1
73〜176℃ 実施例21 6−(3−シクロヘキシルスルホニルプロピオニル)−
3,4−ジヒドロ−2(1H)−キノリノン、融点21
7〜220℃
【0024】実施例22 6−(3−メチルスルフィニルプロピオニル)−3,4
−ジヒドロ−2(1H)−キノリノン、融点163〜1
66℃ 実施例23 6−(2−メトキシカルボニルエチルチオアセチル)−
3,4−ジヒドロ−2(1H)−キノリノン、融点16
6〜169℃ 実施例24 6−ブチルチオアセチル−3,4−ジヒドロ−2(1H
)−キノリノン、融点122〜125℃実施例25 8−ベンジルチオアセチル−2(1H)−キノリノン、
融点167〜170℃
【0025】実施例26 6−(6−ジメチルアミノヘキシルチオアセチル)−3
,4−ジヒドロ−2(1H)−キノリノンフマル酸塩、
融点153〜157℃ 実施例27 3,4−ジヒドロ−2(1H)−6−キノリルカルボニ
ルメチルチオ酢酸、融点235〜238℃(分解)実施
例28 6−(2−ジメチルアミノエチルチオアセチル)−7−
メチル−3,4−ジヒドロ−2(1H)−キノリノンフ
マル酸塩、融点138〜143℃ 実施例29 1,7−ジメチル−6−メチルチオアセチル−3,4−
ジヒドロ−2(1H)−キノリノン、融点79〜82℃
【0026】実施例30 6−ヘキシルチオアセチル−7−メチル−3,4−ジヒ
ドロ−2(1H)−キノリノン、融点130〜133℃
実施例31 6−〔(1H−ベンズイミダゾール−2−イル)チオア
セチル〕−7−メチル−3,4−ジヒドロ−2(1H)
−キノリノン、融点230〜233℃ 実施例32 6−(6−ジメチルアミノヘキシルチオアセチル)−7
−メチル−3,4−ジヒドロ−2(1H)−キノリノン
、融点97〜100℃ 実施例33 6−〔3−(6−ジメチルアミノヘキシルチオ)プロピ
オニル〕−3,4−ジヒドロ−2(1H)−キノリノン
、融点100〜103℃
【0027】実施例34 5−(6−ジメチルアミノヘキシルチオアセチル)−1
,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン、融点1
03〜106℃ 実施例35 6−(2−ニコチノイルアミノエチルチオアセチル)−
3,4−ジヒドロ−2(1H)−キノリノン、融点20
9〜212℃ 実施例36 6−〔1−ヒドロキシ−2−(2−ニコチノイルアミノ
エチルチオ)エチル〕−3,4−ジヒドロ−2(1H)
−キノリノン、融点147〜150℃(分解)実施例3
7 1,7−ジメチル−6−(2−ニコチノイルアミノエチ
ルチオアセチル)−3,4−ジヒドロ−2(1H)−キ
ノリノン、融点170〜173℃
【0028】実施例38 3,3−ジメチル−5−メチルチオアセチル−1,3−
ジヒドロ−2H−インドール−2−オン実施例39 3,3−ジメチル−5−メチルスルフィニルアセチル−
1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン実施例
40 3,3−ジメチル−5−メチルスルホニルアセチル−1
,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン実施例4
1 1−アセチル−3,3−ジメチル−5−メチルチオアセ
チル−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン
実施例42 1−アセチル−3,3−ジメチル−5−メチルスルフィ
ニルアセチル−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−
2−オン

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  一般式 【化1】 〔式中、Zは−CR1 R2 −,−CR1 R2 −
    CR3 R4 −または−CR1 =CR3 −であり
    、R1 ,R2 ,R3 およびR4 は同一または異
    なってそれぞれ水素または低級アルキルを示し、R5 
    は水素、低級アルキルまたはアシルを示し、R6 は水
    素、ハロゲン、水酸基、低級アルキルまたは低級アルコ
    キシを示し、Xは【化2】 を示し、Aは低級アルキレンを示し、nは0、1または
    2を示し、R7 は水素、C1−8 アルキル、C1−
    8 ハロアルキル、C3−7 シクロアルキル、置換基
    を有していてもよいアリール、置換基を有していてもよ
    いアラルキル、アルコキシカルボニルアルキル、カルボ
    キシアルキル、アミノアルキル、モノまたはジ置換アミ
    ノアルキルまたは置換基を有していてもよいヘテロアリ
    ールを示す。〕により表わされるキノリノン化合物また
    はその製薬上許容される塩。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007070961A1 (en) * 2005-12-21 2007-06-28 Cortical Pty Ltd Mif inhibitors

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