JPH0422586Y2 - - Google Patents

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JPH0422586Y2
JPH0422586Y2 JP1987064282U JP6428287U JPH0422586Y2 JP H0422586 Y2 JPH0422586 Y2 JP H0422586Y2 JP 1987064282 U JP1987064282 U JP 1987064282U JP 6428287 U JP6428287 U JP 6428287U JP H0422586 Y2 JPH0422586 Y2 JP H0422586Y2
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signal
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multipath
noise
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、サラウンドシステム対応型のFMス
テレオ受信機に係り、特に車載用FMステレオ受
信機においてマルチパスノイズ発生時の信号対雑
音比(S/N)の劣化を低減するものに関する。
従来の技術 車載用の4スピーカシステムの一般的なもの
は、フロントインスツルメンタルパネルの両側に
2個のスピーカを配置し、さらにリアトレイの両
側に2個のスピーカを配置している。
この4スピーカシステムを使用して、例えばフ
ロント側のスピーカから音像定位方向を決める左
右チヤンネル信号L,Rをそれぞれ再生し、リア
側のスピーカから囲繞感や広がり感を与える左右
チヤンネル信号の差信号(L−R)又は(R−
L)を再生するよう構成することにより車載用サ
ラウンドシステムが実現できる。
近年、車載用FMステレオ受信機の復調出力の
左右チヤンネル信号によりサラウンドシステムを
構成することも考えられている。
考案が解決しようとする問題点 しかし、FMステレオ受信機ではFM電波にマ
ルチパスが存在すると、位相及び振幅が変化した
合成波がFM受信機に誘起されるため、復調出力
は高周波歪成分が加わり、又位相変化を受けたも
のとなる。そして、このマルチパスによる復調出
力の雑音成分は左右チヤンネル信号で同時に発生
するものではなく、互いにずれて発生する性質を
有している。
従つて、FMステレオ受信機のステレオ復調出
力でサラウンドシステムを構成した場合、左右チ
ヤンネル信号L,Rからさらにこれらの差信号
(L−R),(R−L)を作り出すため、FM電波
にマルチパスが存在すると、この差信号(L−
R),(R−L)に含まれる雑音成分は時間的に長
く、またレベル的にも大きくなり、長い期間にわ
たつて信号対雑音比(S/N)が劣化するという
問題があつた。
本考案は、上記従来の問題点に鑑みなされたも
のであつて、マルチパスの存在によるS/Nの劣
化を防止するサラウンドシステム対応型のFMス
テレオ受信機を目的とする。
問題点を解決するための手段 本考案は、上記従来の問題点を解決するため
に、FM電波のマルチパスの有無を検出するマル
チパス検出回路と、左右チヤンネル信号を入力し
て左右チヤンネル信号の差信号を出力する信号処
理回路と、前記信号処理回路の出力信号のうち低
域成分を通過させるローパスフイルタと、前記マ
ルチパス検出回路の出力状態により前記差信号と
前記ローパスフイルタの出力とを選択的に切換え
て出力する切換回路とを備えたことを特徴とする
ものである。
作 用 本考案によれば、FM電波のマルチパスの有無
に応じて、左右チヤンネル信号の差信号(L−
R)又は(R−L)を直接出力するか、或いは該
差信号(L−R)又は(R−L)の低域成分のみ
を出力するかを選択的に切換えているため、マル
チパスが存在しない時、即ち音質が良好な受信状
態では差信号(L−R)又は(R−L)を直接出
力して囲繞感や広がり感のある音場を形成するこ
とができ、またマルチパスが存在する時、即ち雑
音レベルが増加するような受信状態では該差信号
の低域成分のみを出力して比較的高域に分布する
雑音成分を除去した信号対雑音比(S/N)の良
好な再生を行うことができる。
実施例 第1図は、本考案の実施例を示すブロツク図で
ある。
図において、1はアンテナ、2は受信FM信号
の高周波増幅や周波数混合を行うフロントエンド
部(FMFE)、3は中間周波増幅及び検波部(IF
&DET)、4はステレオ復調のための左右分離回
路(MPX)であり、左チヤンネル信号L及び右
チヤンネル信号Rを出力する。5はマルチパスノ
イズを検出するマルチパス検出回路、6は左右チ
ヤンネル信号L,Rを入力してこれらの差信号
(L−kR),(R−kL)を出力する信号処理回路、
7は差信号(L−kR)の低域成分のみを通過さ
せるローパスフイルタ、8は差信号(R−kL)
の低域成分のみを通過させるローパスフイルタ、
9はマルチパス検出回路5の出力状態に応じて差
信号(L−kR)又は、当該信号(L−kR)の低
域信号を選択的に出力する切換回路、10はマル
チパス検出回路5の出力状態に応じて差信号(R
−kL)又は当該差信号(R−kL)の低域信号を
選択形に出力する切換回路、11は車室内の左前
方に設けられ左チヤンネル信号Lを再生するスピ
ーカ、12は車室内の右前方に設けられ右チヤン
ネル信号Rを再生するスピーカ、13は車両の左
後方に設けられ切換回路9の選択出力〔(L−
kR)又は(L−kR)の低域信号〕を再生するス
ピーカ、14は車両の右後方に設けられ切換回路
10の選択出力〔((R−kL)又は(R−kL)の
低域成分〕を再生するスピーカである。
尚、左右分離回路4から各スピーカ11,1
2,13,14までの信号路には必要に応 じて
いくつかのアンプが設けられているが、ここでは
その説明は省略する。
第2図はマルチパス検出回路5の一例を示す回
路図である。
図において、21は中間周波及び検波部3の出
力信号に含まれるパルス性雑音成分を取出すハイ
パスフイルタHPF、22は雑音の振幅を増幅す
るアンプAMP、23はアンプ22の出力のうち
所定閾値以上のものを検出する検出器DET、2
4は検出器23の出力によりトリガされて所定幅
のパルス信号を発生する単安定マルチバイブレー
タ、25はマルチバイブレータ24からのパルス
数をカウントして所定値に達する毎に出力信号を
発生するカウンタ、26はマルチバイブレータ2
4からのパルス信号によりトリガされて所定時間
経過後にリセツト信号を発生するタイマ、27は
カウンタ25の出力によりトリガされて所定幅の
パルス信号を発生する単安定マルチバイブレータ
である。
次に、第2図の回路の動作を第3図の各部の波
形図を用いて説明する。尚、第2図の部位a〜e
の波形は第3図のa〜eにそれぞれ対応してい
る。
中間周波及び検波部3の出力信号にパルス性ノ
イズが重畳されると、第3図aに示すようにハイ
パスフイルタ21によりこのパルス性ノイズaが
取出される。そして、このノイズが検出器23で
検出され、単安定マルチバイブレータ24からパ
ルス信号bが出力される。マルチパスによるノイ
ズはイグニツシヨン等の単発生パルスノイズとは
異なり短い時間に多数のノイズが連続的に発生す
るものであるため、カウンタ25によりこのパル
ス信号bがカウントされ、所定値(本例では4)
をカウントする毎に出力信号cが出力される。単
安定マルチバイブレータ27はこの出力信号cに
よりトリガされ、所定幅w1のパルス信号eを出
力する。そして、このパルス信号eにより、切換
回路7,8の切換が制御される。また、タイマ2
6は最後に入力されたパルス信号bから所定時間
経過後に、カウンタ25に対しリセツト信号dを
出力する。
このように、マルチパス検出回路5がパルス性
ノイズの発生期間及び所定期間内での発生回数に
より出力信号を発生するように構成したのは、切
換回路7,8が音質に影響を与えることのほとん
どない極めて短期間のパルス性雑音により頻繁に
切換わるのを防止するためである。
第4図はマルチパス検出回路5の変形例を示す
回路図であり、本例は第2図のカウンタ25、タ
イマ26及びマルチバイブレータ27の代わりに
積分回路35及び比較器36を用いたものである
が、単安定マルチバイブレータ34の出力パルス
幅はマルチバイブレータ24のそれに比べてかな
り大きく設定されている。
第4図の動作を第5図の波形図を用いて説明す
ると、ハイパスフイルタ31により取出されたパ
ルス性ノイズaはアンプ32で増幅されたのち検
出器33で検出され、単安定マルチバイブレータ
34から所定幅w2のパルス信号bが出力され
る。そして、比較器36によりこのパルス信号b
を積分した積分出力cと基準電圧Vfとが比較さ
れ、比較器36から出力信号dが発生される。
本例においても、多数のノイズが連続的に発生
するマルチパスノイズではノイズの発生から所定
時間T2に遅れて出力信号dを発生するが、単発
性ノイズでは積分出力cが基準電圧Vfまで達し
ないため、出力信号dを生じない。
第6図は信号処理回路6の一例を示す回路図で
ある。
第1図の左右分離回路4から出力される左チヤ
ンネル信号Lは演算増幅回路41の非反転入力端
子+と、ハイパスフイルタ45及び減衰器46を
介して演算増幅回路44の反転入力端子−とに供
給され、また右チヤンネル信号Rは演算増幅回路
44の非反転入力端子+と、ハイパスフイルタ4
2及び減衰器43を介して演算増幅回路41の反
転入力端子−とに供給される。ハイパスフイルタ
42,45の濾波特性は聴取者に方向を感じさせ
る比較的高い周波数帯を通過させるように構成さ
れており、従つて左右チヤンネル信号L,Rから
それぞれ減算される成分kR,kLは共にその周波
数範囲が中、高音域に限られ、フイルタ42,4
5を通過しない低音域は減算の対象とならない。
従つて、本例の信号処理回路6によれば低音再
生能力の優れたサラウンドシステムを実現でき
る。
尚、信号処理回路6は本例に限られてものでは
なく、演算増幅回路41,44のみから構成され
るものであつてもよい。
以上の構成により、良好なFM電波を受信して
いる時及び単発性パルスノイズの発生時には、マ
ルチパス検出回路5から信号が出力されない(ロ
ー状態)ため、切換回路7,8はそれぞれ差信号
(L−kR),(R−kL)を選択して出力する。
また、FM電波にマルチパスが存在し、中間周
波増幅及び検波部3の出力信号に多数のパルス性
ノイズが重畳された時には、ノイズ発生から所定
時間後にマルチパス検出回路5から信号が出力
(ハイ状態)され、切換回路7,8はそれぞれ左
信号(L−kR),(R−kL)の低域信号側に切換
えられて当該低域信号を出力する。
従つて、音質が良好な受信状態では囲繞感や広
がり感のある音場を形成することができ、また、
雑音レベルが増加するような受信状態では雑音成
分を除去したS/N良好な再生を行うことができ
る。
考案の効果 以上、詳細に説明したように、本考案によれば
FM電波のマルチパスの有無に応じて、左右チヤ
ンネル信号L,Rの差信号(L−R)又は(R−
L)と該差信号の低域信号とを選択的に再生する
ため、マルチパスの存在により雑音レベルが増大
するような受信状態において雑音成分を除去した
S/Nの良好な再生を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例を示すブロツク図、第
2図はマルチパス検出回路5の一例を示す回路
図、第3図は第2図の各部の波形図、第4図はマ
ルチパス検出回路5の変形例を示す回路図、第5
図は第4図の各部の波形図、第6図は信号処理回
路6の一例を示す回路図である。 図において、1はアンテナ、2はフロントエン
ド部、3は中間周波増幅及び検波部、4は左右分
離回路、5はマルチパス検出回路、6は信号処理
回路、7,8はローパスフイルタ、9,10は切
換回路、11,12,13,14はスピーカであ
る。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. FM電波のマルチパスの有無を検出するマルチ
    パス検出回路と、左右チヤンネル信号を入力して
    左右チヤンネル信号の差信号を出力する信号処理
    回路と、前記信号処理回路の出力信号のうち低域
    成分を通過させるローパスフイルタと、前記マル
    チパス検出回路の出力状態により前記差信号と前
    記ローパスフイルタの出力とを選択的に切換えて
    出力する切換回路とを備えたことを特徴とする
    FMステレオ受信機。
JP1987064282U 1987-04-29 1987-04-29 Expired JPH0422586Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1987064282U JPH0422586Y2 (ja) 1987-04-29 1987-04-29

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JPS63173945U JPS63173945U (ja) 1988-11-11
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